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BLOOD+ 雑感

 最近は2クールものが大半で、1クールしかないものも増えている中、一年もやってくれるアニメは貴重だと思う。
 土6という言葉はもう定着したのだろうか? 土曜のこの時間はたいてい家にいるので、何となく見ていられる。前にしていた種デスが最悪なものだったので、どんな作品になるのやらと見ていたような気がする(笑)
 放送が始まる前にもう一つの「BLOOD」が放送されていたので見ていた。まさか同じような話にはならないだろうと思っていたのだけど、1話で血が飛び人が死にと、夕方に放送して大丈夫なのかと思っていたなぁ。私自身はどんなシーンが流れていようと普通に何かを食べていたっけ(笑)

 ええと、小夜は記憶を失っているけど、宮城ジョージやカイやリクと共に血は繋がっていないものの幸せな日々を送っていたんだっけ。後々、この時の小夜を見てハジが自分が見たくても与える事のできなかった笑顔を、カイたちが与えていたと言っていたっけ。
 始まった頃のハジは本当にただのストーカーだったなぁ。私はメディアミックスは何も買わないでおこうと思っていたのだけど、「夜行城市」と「ロシアン・ローズ」は気になったので買ってしまった(笑) そしたらコミックスの方に全プレがあると載っていたので応募してみた。そのためにあの雑誌を買うのはかなり抵抗があったなぁ。雑誌そのものは必要なものを切り取った後すぐに捨ててしまった(笑)
 そして9月の半ばくらいだったろうか。全プレ小冊子が届いた。そこにはハジにまつわるあれこれが掲載されていたけど、そこでハジの設定についても語られていた。彼の設定は最初から随分変わったらしいのだけど、スタッフからもストーカーを呼ばれていたのには笑ったかな。後は、ハジに関するスタッフコメントにて、その中でハジ役の小西さんが「小夜以外にハジに合う彼女のタイプは?」の質問項目に「イネエ」と書いてあったのが嬉しかった。そうだよねー。ハジには小夜以外欲しいものなんてないのだから。
 1話のキスシーン。それも濃厚な方に見えたあれは衝撃的だったな。もうあの時点で私はハジ×小夜に転んでいたのだろうな(笑) そういえば、小夜ってシリーズ通してハジ以外とキスなんてしていなかったんじゃないだろうか? ソロモンとは寸止めだったし。……あれもハジが割って入っていたんだっけ?

 物語は、最初の1。2クールがもったいなかったなぁ。小夜をあそこまで情けないキャラにしなくても良かったんじゃないかなと。一度戦うと決めたのに、次の瞬間には嫌だと叫んでいたし……。それでも最初は普通の女の子として生活していたのだから、決めたからといってすぐにどうこうできるワケがないと思っていたけど、さすがにああ何度も繰り返されると溜め息がでてきたかな。視聴を止めた人がいたとしたらその辺りで止めてしまった人が多いのではないだろうか?
 まぁ、ともかく、正直に言えば最初の頃は面白くなかった。一部分で感動した話はあったけど。もちろんそれは「お父さんの手」の回でジョージが死ぬ所。あの辺りでいい話は何かと聞かれたらそれしか思い浮かばないかな。後半はそんな事はなかったんだけど。
 その、最初の頃に同じ事を繰り返すのに時間を使ってしまったので、ラスト近くが駆け足に見えたのが残念だった。リクが死ぬまでが一部だと聞いた時は、単純に半分の25話じゃなかったんだと思っていたっけ。

 リクの死はジョージ以上に衝撃的だった。シュヴァリエになったから死ぬとは思っていなかったものだから。逆にハジの台詞から、もしかしてリクがシュヴァリエになったからハジの方が死んでしまうんじゃないかと思ったくらいだもの。
 また、その死に方というか殺され方が今までにないものだったな。ディーヴァがリクを気に入ったのはすぐにわかったけど、ヤッてしまうとは思いもしなかった。しかもそれをカイの目の前でしていたんだよね(汗) ここまでしないと小夜は戦う事への迷いを吹っ切れなかったんだと思うと、犠牲になってしまったリクが哀れだ。

 最初は歌声だけでその姿を現さなかったディーヴァ。情報が少なすぎて、小夜が殺そうとしている対象としか思えなかった。ところが、小夜の双子の妹でその境遇を知ると彼女を悪いとは思えなくなった。その発言は小夜の言葉より納得がいくし共感できたなぁ。小夜がディーヴァを殺そうと決めた惨劇にしても、ディーヴァから見たら初代ジョエルは殺されても文句を言えない事をしてきたんだしなぁ。
 まぁ、彼女が出てくるだけで何かしてくれるんじゃないかとちょっと期待していたりもした(笑) ラスボスとして引っ張り続けた割りにはその最期はあまりにもあっさりしていたのが拍子抜けだったけど、ネイサンの家族が欲しかっただけという言葉にホロリと来たものだ。

 最初はどうなる事かと思ったけど、ハジ×小夜に始まりハジ×小夜で終わったからそれでいいやと思った最終話だった。第4期のOPで手を差し伸べているのが明らかにカイだったのでヒヤヒヤしたものだが(笑)
 OP・EDについて言えば、歌は3期OP・ED、映像は2期OPが好きかな。今後の展開を色々予想させるような作りなのは好きなので、変わるたびに楽しませてもらったかな。4期の、小夜を取り巻く男たちという構図も好きだったかな。発売が告知されるなり、コンプリートベストは予約済みだ(笑) あの一曲さえなければ文句はないんだけどなぁ。

 そんなワケで、もっと書きたい事はあったけど、タイムオーバーなのでここまでとする。

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at 23:59, 真神恵, BLOOD+

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BLOOD+ 最終話「ナンクルナイサ」

 平均睡眠時間は3時間で、休みの日は寝たいと思いつつも昨夜は徹夜して朝の8時から11時くらいまで寝ていた。……やはり3時間か(苦笑) その後は……何していたっけ。ああ、そっか。写真の整理しながら頼まれていたダビングをしていたんだった。
 感想を先に書いてアップしていれば良かったのに、見終わった後に私がした事は、編集してDVDに落とす事だった(笑) おまけ作るのに時間がかかってしまった〜。

 さてようやく最終話。ラスボスだというのに、拍子抜けするほどあっさりとディーヴァを倒してしまった先週。赤ん坊を手にかけようとしていたらカイがやってきたんだったね。まぁ、あの双子は殺されないでカイが育てるんだろうね。
 アバンがなくていきなりOPが始まったのには驚いてしまった。また、ネタばれを防ぐためなのか先週の予告では過去の画像が映し出されていたし、提供の画面で以前に使われていた画像が映し出されていた。……どうせ出すなら違う絵の方が良かったなぁ。

 「なんくるないさ」という言葉は度々使われていたけど、最後まで引っ張るとは思っ停なかったなぁ。

 ディーヴァが死んでしまったけど、翼手たちはまだ残っていたのね。すっかり忘れていたよ(汗) あれだけの数の翼手をいったいどうするつもりなのだろうか。……それにしてもヴァンは射撃が下手だな(苦笑) でも、予想通り最後まで残ったね。

 カイに全てが終わったら死ぬのだと告げた小夜。でも、それを聞いてカイが黙っている筈がない。……岡村とジョエルが残っていたのにはビックリしたというか、存在を忘れていた。彼らはディーヴァとの戦いも全て観賞していたのね(笑)
 戦争の道具に使われるのは、自分たちの血のために争いが起こるのは見たくない。そう言って、小夜は無垢な笑顔を向けている二人の赤ん坊を、「ごめんね」と言いながら刀で殺そうとしていた。
 私たちは生きてちゃいけない。悲痛な顔をして呟く小夜に、カイは「ふざけるな!」と言った。カイにとっては、小夜は家族だものね。人間とか翼手とかは今の彼にはもう関係のない事。だけど、そんなカイの言葉にも小夜は首を振るばかり。生きていてはいけないと自分で思い込んでしまっている小夜を、カイがどうやって説得するのかな。
 「俺が愛情を注いで面倒をみてやる」という言葉を聞いたとき、家族としての愛情なんだとホッとした(笑) だって、その後「お前ら」と言っていたもの。三人まとめてという意味なんだろうね。

 制止しようと自分の前に立っていたハジに、カイは同意を求めたけど、ハジは相変わらず「私は小夜に従う者。全ては小夜の望みのままに」と同じ言葉しか言わない。カイがハジを殴ったときは、正直よくやってくれた!と思った。小夜を説得するより先にハジを説得しようとしたのが良かったな。ハジの、小夜への気持ちが解っているからカイには許せないのだろう。「お前だって小夜を愛しているんだろう!?」と切ない表情で言われてしまった。カイには女としてではなく、家族として小夜を愛してほしいからなぁ。だけど、カイのこの言葉でハジが心を決めたのは確かだから、よくやったとカイには言いたい。
 小夜の望みを叶えるのだって、ハジの望みでもあったけど、最終話にして初めてハジの本心が語られた。小夜の笑顔が欲しかったと。……それだけで涙が出てきそうだった。そのために全てを捧げて生きてきたなんて、しかも100年以上。こんなにも一途に想い続ける事ができるなんて凄いなぁ。だけど、欲しかった笑顔が自分では与えられなかったのを知った時は悔しかっただろうな。
 カイが言っても首を振るだけだった小夜が、ただ一度ハジが小夜に背いて言った「生きて」という言葉に小夜もようやく本当の願いを口にした。このシーンは泣けた。
 顔をくっつけていた時にはキスするのかと思ったけど、ここで頭にキスしたのが良かったなぁ。ハジの言葉と愛情によって、抑えていた本音を口にした小夜が、自分からハジにキスしたときは、やっぱり小夜にはハジしかいないんだなと思って嬉しかった。これはハジと共に生きたいという彼女の想いだものね。やっぱり最初からハジ小夜しかなかったんだなぁ。また音楽が盛り上げてくれるし!
 それを見守っているカイは、小夜の想いに気づいていたのかな。だからハジに自分の気持ちを言えとハジを殴ったんだろうね。寂しげに下を向いていたけど本当にいい男になったものだ。

 そこへデヴィッドがやってきて米軍がオプションDを発動させたと告げた。急いで逃げようとする小夜たちの前に……アンシェル、死んでなかったのか……。しかも、小夜を守ったハジの腕がなくなってる(汗) こういう時は、彼が人間でなくて良かったと思うよ。でもアンシェル、なんて中途半端な姿なんだ(苦笑) しかもまだ子どもたちがいればと言っているし。いい加減にしろと言いたいな。ここで小夜とハジが離ればなれにさせられるのが見えているだけにアンシェルには怒りを覚える。ディーヴァがあんな風になって、小夜と戦わねばならなくなった原因は、全てアンシェルと初代ジョエルのせいだものね! ……それにしても、こんな騒動の中、スヤスヤと眠っている双子には驚いた。大物になりそうだなぁ(笑)
 ハジに「赤ちゃんをお願い!」と言って攻撃を開始する小夜だけど、先々週までの体調不良は本当にどこへ行ってしまったのだ? 守りたいものがいるからと思ってやれなくもないけど、加速装置まで使っているのにはビックリだ。今までそんな移動した事なかったのに……。でもまぁ、刀をハジが小夜の手から取るシーンのコンビネーションが良かったのでいいか(笑) 首を落とすか焼いてもシュヴァリエは死ぬそうだけど、それが簡単でないのはよく解った。やはりとどめは小夜の血でなくてはならないのね。
 小夜が生きる事を望んだから、ハジも同様に生きる事を望んでいる筈。しかも小夜はハジと共に生きたいと言ったのだから、一度逆らうと言った以上、ハジが小夜に逆らう事はもうしない筈。だから死ぬ事はないと安心しているけど……シュヴァリエだし。でも、最後の最後で離す事はないじゃないかと言いたい。
 ハジが「なんくるないさ」って言った! つまり、生きて小夜の元へ帰ると言ったも同然だよね。そしてようやく言ったよ。「愛しています」って!! ハジが「行って下さい!」とカイに頼んだとき、小夜が「やだよ」と言ってハジの名を叫んだシーンにはもう何も言う事はないなと思った。

 CM明けたら後日談に入っていた。……でも待てよ。あれからどれほどの時間が経過しているかは知らないけど、どうしてまだ小夜は起きているの? 普通に女子高生しているし! 何だかとても元気に見えるんだけど!?
 都合の悪いものは爆撃で消去したくせに、テロだとか報復行為がどうとかって笑えるね。しかしそんな事はどうでもいい。やっぱりネイサンは生きていた! 小夜たちの母親のシュヴァリエだと言っていたのに、小夜に殺してくれるように頼んでいたからおかしいなと思っていたんだよ。
 つまり、ネイサンは先週言った通り自分がいたら、ディーヴァのシュヴァリエだと小夜が思っている自分がいたら、小夜が自分の望みを叶えられないから身を引くためにああいった演出をしたんだね。ディーヴァの傍にいたけど、ネイサンは小夜の事も見ていたって事なのかな? そして小夜の血で死ぬ事がない彼は、今度はディーヴァの子どもたちを見守るつもりなのかなぁ。
 次は赤い盾メンバーのその後だね。全て言葉での説明で終わってしまったのが残念だった。しかし、車を運転していたデヴィッドが黒スーツじゃないよ! 「お手伝いできないのが残念です」と言っていたけど、ジュリアとこれから新婚旅行にでも行くのか?(笑)
 と思っていたら、ジュリアって妊娠していたのか。一番幸せになったのはこの二人なのかもしれない。あ、でも岡村と真央もそうなるのかな。会えるのは大人になってからと言っていたから、やっぱり小夜が眠りに入って終わるんだね。
 沖縄に行きたいとモーゼスたちに語った通り、夢を実現できたルルゥは、ルイスのとってつけたような説明によって延命ができたらしい。しかも昼日中に出かけられるようにもなったのか!?

 しっかりとジョージの後を継いで店を開いたカイの料理の腕前はあまりいいとは言えないようだ(笑) しかしルイスに教わればいいんじゃないかなぁと思った。楽しそうに皆で食事をしていたけど、とうとう小夜にタイムリミットが来たらしい。
 倒れ込む小夜をカイが抱きとめた。小夜がいないのをすぐに察して出てきたんだね。受理を呼んでくると言うカイに、皆には知らせないでと小夜は言うけど、いなくなったらデヴィッドたちには解るから黙っていても意味がないのではないだろうか? 静かに眠りに入りたいという事なのかな?
 始まりの場所。宮城家の墓で眠る事を小夜は決めていたのね。何かね、病院で輸血しているシーンとか、そこで顔を覗かせたジュリアや、バイクに乗っているシーンが1話を思い出させるよね。
 墓の中に入ってから眠るのかなと思っていたけど、階段を登る途中で眠ってしまったのが残念に思う。それを見たカイの顔が辛そうなのが切ないね。今度目覚めたら……30年後だったっけ? その時のカイは50代に届く年齢になっているんだなぁ。そしてハジ小夜は今の容姿と変わらず現れるんだ……。切ないねぇ。でも、今度は幸せな眠りだからいいか。安らかな寝顔だものね。
 EDに「語り継ぐこと」が来たのがまた良かった。というか泣きそうになった。更にイラストには小夜とハジしかいなかったのが最高だったね。手を繋いでいるし! 点々と続く足跡は、過去から未来へと共に進む事を表しているのかなー。改めて歌詞を聞いていると、「愛しい笑顔に〜」の辺りがハジの心境を語っているように聞こえた。

 時間を見たらEDが流れるにしては早いなと思った。やっぱりあったエピローグ。しかもこの小さな足は子ども……双子なんだね! 小夜が眠りについてから3、4年経ったのかな? 幸せに育っているのが嬉しいな。「お父さんと呼べ」なんてカイが言っているのには笑えた。小夜とディーヴァもこうして育っていたら争わなくてすんだのにね……。しかし、何より嬉しいのは、ハジが来たという事。また目が覚めるまで一人で過ごすのだろうか。どうせならカイたちと一緒に待てばいいのに。でも、そんなのはハジじゃないか(笑)
 もう一度EDを見ると、キャスティングに藤原さんと矢島さんだけ役名が書いてなかった。あの記者はネイサンという名前ではなく、双子の一人には番組としては名前がついていないという事なんだろうけど、ちょっと寂しいな。
 ああ、ソロモン……! 提供画面でソロモンとの出会いのシーンを見た瞬間にそう思った。また、ラストカットがハジ小夜だったのが良かった。ハジ小夜に始まりハジ小夜で終わった「BLOOD+」だった。

 まだ書きたい事はあったけど、いい加減長いのでそれは来週に書こうと思う。「妖奇士」は再来週からだし。……って、まだ感想を書くかどうかは不明だけども(笑)

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at 23:59, 真神恵, BLOOD+

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BLOOD+ 49話「二人の女王」

 もうお終いだと言って震えながらも飴を手にしていたヴァンには笑った。彼の出番はここで終わりだろうか? それでも死ぬとは思えないけどね。寧ろ大統領の方が死んでいそう〜。というかそれでいいんじゃない?(笑)
 先週、CMを見てすぐはまだ予約を受け付けていなかったけど、一昨日にCDのベストを注文してしまった(笑)

 あの惨劇以後、ディーヴァを殺すために今まで生きてきた小夜が、彼女とこんな風に話すのは初めてなんじゃないだろうか? ディーヴァの境遇を初めて聞いた時は、初代ジョエルが殺されるのは当然だと思った。そして、今回ディーヴァの言う言葉の方が納得がいった……。与えられた者が、何も与えられれなかった者の気持ちなど解る筈がない。
 確かに人間として扱われていた小夜にとって、人間は友人であり家族でもあったけど、ディーヴァは人間として扱われなかったのだもの。小夜の気持ちなんて解る筈がない。また、小夜だってディーヴァの気持ちが解る筈がない。それだけでなく、小夜はただ妹を殺すことしか考えてこなかったんだもの。解ろうとも思わなかったんじゃないかな。自分が彼女を解き放ってしまったからというのにこだわっているし。
 今回、ディーヴァを見ていて切なかった。自分に名前をくれて、親しくしようとしてくれていた姉に、初めて刃を向けられた時、彼女はどうして刀を向けられるのか解らなかったんじゃないかな。ディーヴァにとってはただ自分を冷遇した人間を殺しただけだったのにね。
 同じ母親から生まれたのに「姉さまはズルイよ」と、ようやく話ができるようになって彼女の口から零れたものは全て本音だった。自分だけ人間扱いされて、自分だけ幸せで自分だけ楽しくて。呆然と妹の名を呟いていた小夜は、まさかそんな風に思われているなんて思いもよらなかったのだろう。……やっぱりディーヴァの言う言葉一つ一つの方に頷いてしまうなぁ。

 一方、ハジ対アンシェル。そういえば会話がなかったからすっかり忘れていたけど、この二人も昔から知っていたんだっけ。しかしアンシェルがハジに対してそんな感情を持っていたとは思わなかった。ネイサンはアンシェルがディーヴァを研究対象としか見ていない事に不快感を持っていたけど、アンシェルの台詞からは単なる研究対象以上の感情もあったんじゃないかと思えるのだけど?
 楽しませてくれたからと、ハジに感謝すると言ったアンシェルに対して、ハジも昔のアンシェルとジョエルに感謝していると話していた。理由はもちろん、小夜に会わせてくれたから。今さら言うまでもなく、ハジは本当に小夜に会えて幸せだったんだなと、そして彼女に生涯を捧げるほどの愛情を持っているんだなと改めて思った。
 OPではお披露目済みの、アンシェルの本性が現れた。しかし……おっさん体型だなと、全身を見て思った。そう言えばOPでは上半身しか見えていなかったっけ?(笑) 一番注目してしまったのは腹が出ているところだった……。それに対してハジは腕と翼が出てきただけという、姿だけを見たら半端な状態にしか見えなかった。でも、アンシェルが言うにはそれが全力なんだね。何でこうも違うのか説明してほしいなぁ。
 ところで、シュヴァリエって首を跳ねるか全てを燃やし尽くすと死んでしまうんだ〜。知らなかった! それと、外に出て戦っているけれど、やられてばかりいるのでハジが勝てるとは思えない……。
 大丈夫なのか? と思っていたけど、無表情なのでどうもよく判らない。まぁ外で雷がなっているからアンシェルの最後は燃やし尽くされてしまうのは判ったけど……。あ、でもちゃんと見ていたら(笑)、ダメージを受けつつもハジもしっかり反撃していたのね。しかも徐々に身体をもぎ取っていた!
 串刺しにされたアンシェルがそこから逃れようと上に上がっている姿は……やっぱりオヤジ体型なんだなぁとしか思えなかった(笑) しかし、「無駄な事を」と言っていたけど、雷の存在を忘れていたんだろうか? そこが大いに疑問なんだけど、アンシェルはあっさりと死んでしまった。OPで見た時は一番強そうに見えたけど、全身を見たら最弱だったんじゃないかなとさえ思ってしまった。もとより彼は戦闘員ではなくて研究者だったし。
 ま、後はネイサンだね。既にボロボロな状態なのに、ハジは勝てるのだろうか?

 ええと、先週デヴィッドが怪我をしたんだっけ? ルイスが囮になって残り、カイとデシッドを脱出させていた。ルルゥとルイスのコンビには和んでしまったよ。本当にこのままルルゥは生き延びそうだなぁ(笑) 一方、カイは先週小夜がポケットに入れていた鍵に気づいた。デヴィッドを放って小夜の元に向かうのかな?

 姉妹対決は、モタモタしているなと思った。しかも先週までフラフラしていた小夜は、今回そんな素振りは一切なかったし。何よりディーヴァが弱くなっていると思ったのだけど? 小夜に合わせなくてもいいじゃない(笑) ラストもあっけなかった。最後に血を流し込んで斬り掛かったと思ったら、相打ちになっていたし……。
 相打ちという事は、このまま二人とも死んでしまうんじゃないのかと思っていたら、身体が崩れていったのはディーヴァだけだった。……どういう事なんだろうか? 小夜にはもうディーヴァの血が効かない??
 自分の身体が崩れていくのを見て、思わず「嫌よ姉さま」と、まるで助けを求めるように小夜を呼んだディーヴァと、弾かれたように駆け寄る小夜。何だかんだ言ってもやっぱり血を分けた姉妹なんだなと思った瞬間だった。相打ちであっても小夜と共に死ねるならばそれでもいいと思っていたのかなぁ。子供たちと暮らしたいという願いももちろんあっただろうけど。今回一番良かったシーンは、駆け寄った小夜が欠けた腕を「くっつけ!」と言いながら付けようとしているのを見てディーヴァが呆然と「姉さま」と呼ぶシーン。塔から出て以来、自分を殺そうとしか思わなかった小夜が、必死に自分の存命を願うのを目の当たりにして戸惑うあの顔がとても良かった。それから、まだ繭の中にいる子どもたちを見て穏やかな表情を浮かべた所も。
 いつの間にか近くに来たネイサンは、緊張する小夜に「戦うつもりはない」と言いながら、子どもたちをディーヴァの傍に置いてあげていた。何だか、これだけでネイサンがディーヴァにどれほどの愛情を持っているのかが判るよね。また、事切れた彼女を見て「可哀想なディーヴァ。ただ、家族が欲しかっただけなのに」と呟く所も。……まぁ、家族が欲しかっただけとはいえ、やり方があまりにも強引すぎだったけど……。
 ネイサンは最初から小夜に関しては関わるつもりはなかったのかもしれないね。彼が怒りを向けているのはアンシェルのみだったようだし。「あの男はそれが解らず、結局ディーヴァを試験管から出してあげる事ができなかった」と零していた。前にも書いたけど、ディーヴァの悲劇は研究者に拾われてしまった事がその始まりだった。もし、普通の家庭で拾われていたのだとしたら、いずれは育ての親とは種族の違いから関係は破綻するかもしれなかったけど、少なくとも姉妹が殺し合う展開にはならなかったんじゃないかなぁと思う。
 先週の台詞だけではネイサンが結局どういった存在なのかは不明なんだけど、ずっと見続けてきた彼にとってはそういう思いがあったんじゃないかなぁ。アンシェルが途中で気づいてくれたら違っていたと思っているんだろうね。それにしても子を宿したからディーヴァの血にはもう力がなかったとは……。なるほどと思う反面、ラスボスとしてここまで引っ張ってきた割りには呆気なかったなぁと思った。
 何らかの活躍を期待していたネイサンも、守る対象であるディーヴァが死んでしまっては存在する意味がなくなるんだね。まさか「殺してくれる?」と来るとは思っていなかった。また、彼は小夜の願いも知っていたようだし。本当に今までずっと見てきたんだね。ディーヴァのシュヴァリエでありながら、小夜に対してもディーヴァのそれよりは小さいかもしれないけど愛情があったようだし。

 全てが終わり、既に死んでしまった妹の姿を言葉もなく見つめている小夜。目的を達成したものの、悲しみしか残っていないんだね。後ろからそっとハジが抱き締めると、抑え切れなくなって号泣する小夜には理解できるようなできないような……。まぁ、今回もちゃんとハジ小夜があって良かったーとしかこのシーンでは思わなかったな(苦笑)
 そこへ繭からディーヴァの子だたちが誕生した。……血を与えなくても良かったんだ。小夜たちの誕生の瞬間に、アンシェルの血がかかってしまったのには意味はなかったのね。それにしても生まれた子はまたしても赤と青だったね。どんなに可愛くても翼手だからと子を殺そうとする小夜だけど……。自分も含めて翼手は存在してはならないと思っている小夜にとって、それしか選択肢がないのが悲しい。翼手であっても、人間として育てれば〜という考えは皆無なんだね……。
 駆け付けたカイが「何してんだよ」と低い声で尋ねていた。ディーヴァの子であると同時にリクの子でもある彼女たちをカイは助けようとするんじゃないかなぁ。死ぬんだと言う小夜も含めて。

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at 23:20, 真神恵, BLOOD+

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BLOOD+ 48話「摩天楼オペラ」

 今週も香里が出てくるとは思わなかったなぁ。衛星生中継されているのを見ていたので、ディーヴァの姿を見てリクだと思うのだろう。

 今回の話で一番驚いたのはネイサンの台詞! 「ディーヴァが生まれる前から繰り返されてきたこと」と言うネイサンに、アンシェルが「見てきたようなことを」と言えば、
「だって見てきたんだもの」と答えていた。そして小夜とディーヴァの母親にシュヴァリエがいたとしたら、なんてとても意味深な言葉! まさかネイサンがそうであったとでも言うのだろうか? でも、それだと何故二人の母親がミイラになったのだろうかという疑問が出てくる。それに、ミイラの血を受けてシュヴァリエになっていたとしたら、ディーヴァの血を受けても大丈夫だったのだろうか? 全てが終わったとき、ネイサンはまた生き延びるという展開になるのだろうか?? いずれにしても、ネイサンの方がアンシェルよりも色んな意味で上位に立っているのはよく解った。

 カイがハジを呼び出して小夜の事を頼むと言っていたシーンでは、初めてハジが感情を露にした気がする。人間の自分では何もできないからと、小夜をハジに託していたカイだけど、やっぱりハジ小夜でいってくれるのかなぁとそんな事を考えてしまった(笑) 昨日ようやく買った「ロシアンローズ2」では、まだ読んでいないけど、挿絵を見た限りでは完全にハジ小夜だったものね。
 一方、小夜もカイのジャケットに店の鍵を入れて別れの言葉を呟いていた。やっぱり全てが終わったら、ハジとの約束を果たすつもりなんだね……。そんな悲壮な覚悟で戦いを望もうとしている小夜に、デヴィッドが我々の仲間だと言っていた。これも小夜が今まで生きてきて初めて向けられた言葉なんじゃないだろうか?
 ずっと繰り返し言っていたハジの「それが貴女の望みなら」という言葉。今回ほど重いと感じた事はなかったなぁ。小夜の足が一瞬止まったのが印象的だった。しかし、あの時小夜はカイの腕を握って何を伝えようとしていたのだろうか? しかし、あんな格好で戦おうとしているのは無理があるんじゃないか?

 舞台に向かったと思われたディーヴァは、実はアンシェルが化けた姿だった。そう言えばそんな能力があったね。

 そしてやっぱり出てきたコンプリートベスト! 第四期のOPが嫌だけど、これは買おうかなと考え中である。いい曲がそれを上回っていると思うしね。

 さて本編。アンシェルに立ち向かっていくハジだけど、全然適わないじゃないの……。それにアンシェルのあの技はいったい何だ!? 今までこんな攻撃してきた事がなかったのにね。何でもありになったんだろうか?
 そしてアンシェルの心情が初めて語られた。確かに実験対象として見ているけれど、それだけじゃないというのがよく解った。それに、自分からシュヴァリエになっていたんだね。……前にもそんな事言っていたっけ?
 ディーヴァが歌い始めて、反応を示す者が現れた(汗) 全世界への中継を阻止したと思われたけど、そんなに簡単にはいかなかった。軍の衛星に直接発信していたとか。作戦を変更して中継車を破壊する事にしたようだけど、最初からそうしていれば良かったんじゃないかなと思った。
 頭を抱えていたり、大統領の隣に座っていた女性……国防長官か何かだったのかな……は熱いと言っていたと思ったら、その後翼手に変化していた。赤い盾のメンバーが誰一人として影響がないのは嬉しいけど、その辺りは少しご都合的なんじゃないかなぁと思ってしまった。
 突然の事態に会場は大パニック。大統領と共にいたヴァンは責任を問われていた。しかし直後に女性は翼手化してしまい、いつもヴァンと共にいたキャラが襲われてしまった。そして逃げようとする大統領を攻撃しようと翼手は動いていた。その間、ヴァンは身体が凍り付いたように止まったままだった。もしかして、翼手が彼を無視したのは動かなかったからではないだろうか。悪運が強いなぁ。しかし、口パクの動きが声と合っていなかったのが気になったな(笑)

 今回アンシェルがよく喋った。でも言っている内容は在り来たりなものだったので特になにも思わなかったな。さて、ようやく対峙した小夜とディーヴァだけど、タイトルから次で決着がつきそうだと思ったけどどうだろうか。ネイサンは傍観者に徹するつもりのようだね。でも、ディーヴァがピンチになったら助けに入るのかな。OPでは小夜と戦っていたことだしこのまま何もしないなんて事はないだろう。

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at 20:40, 真神恵, BLOOD+

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BLOOD+ 雑感

 最近は2クールものが大半で、1クールしかないものも増えている中、一年もやってくれるアニメは貴重だと思う。

 土6という言葉はもう定着したのだろうか? ただ、土曜のこの時間は裏にNHKでアニメが放送されているので、それが見られないのが残念だ。

 最近は知らない声優が増えたなぁと思ったのがこの作品が始まるときにキャスティングを知ったときだったな。まぁ、もうそういうことを雑誌を買って調べたりしなくなってしまったということだけど。でもまぁ、辻谷さんが出てくれたのが嬉しかったかな。ソロモンの声にもピッタリだった。
 キャラクターに関しては、小夜がいつまでもウジウジしていたところがいい加減にしてくれと思ったかな。最初は突然化け物に襲われて怖いのに戦えと言われて可哀そうとは思ったけど。

 歌は……やはり三番目のOPとEDが良かったかな。OPの絵は最初は受け付けなかったけど、毎回歌を聴いている内に慣れた(笑)

 雑感と言ってもあまり思いつかないなぁ。カップリングに関してはハジ×小夜かソロモン×小夜で、カイ×小夜は全く思わなかったかな。兄弟だったという設定よりも、最初のダメっぷりで(苦笑) そうは言いつつ、同人誌はハジ×小夜しか買ってなかったけどね。
 この作品の放送中にDVDレコーダーを買ったので、途中までがビデオ録画だったんだよね。そして未だにDVDにダビングできずにHDDの中で眠っていたりして……。ビデオからダビングしたのはいいものの、あれをDVDに落として残すのにためらっているんだよね。だから再放送してほしいなと思っているのだけど……。聞くところによれば、視聴率が芳しくなかったらしいね。だったら再放送なんて望み薄なのかなぁ。

at 23:53, 真神恵, BLOOD+

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BLOOD+ 47話「全ての血を超えて」

 香里が、そして相変わらず声だけの岡村の母が久しぶりに出てきた。忘れかけていたキャラが出てくると、もうすぐ終わりなんだなぁと改めて思う。

 作戦の話をしているとき、煙草を吸おうとしたらそれを奪った真央を睨む岡村のシーンでおやと思った。映像はその睨み合う二人の間にでデヴィッドが淡々と説明をしていたけど、普通に見つめ合っているようにしか見えなかった。真央はカイを思い続けているけれど、一緒に旅をしてきて岡村の方には気持ちに変化が出てきたらしい。私は歳の差が大きいとそっち方面の思考にいかないので、そういう展開になると思わなかったなぁ。
 作戦行動には岡村まで指名されていた。あと、普通にカイも呼ばれていたのが何だか感慨深かった。でもルルゥは完全に無視か(笑) すっかりマスコットキャラだなぁ。ルイスが頭を撫でてもらっていたけど、モーゼスたちが言っていた通り、彼女はどこでも生きていけそうだ。……ソーンが出なければだけど。
 一方、小夜はもう本当にヤバそうだ。肩に触れるなりハジが厳しい顔をしていた……。次はないとか全てを終わらせるとかずっと言い続けているけど、いったいどうやってディーヴァたちを倒すの? どう見たってOPのように軽やかに戦うのは無理そうなんだけど……。
 ハジがカイの事を持ち出したので複雑な心境だった。小夜もカイの明日は眩しすぎると言っていたけど、それって自分が翼手でなければ生きたいのだと言っているようなもの。でも「私たち」と言っていたので、カイと二人で生きていくという意味ではなく、そこにハジも一緒なんだと思いホッとした。ハジに向かって自分は翼手だから「貴方としか生きられない」という言い方はちょっと気に入らないけど。
 久しぶりに「小夜、戦って」というハジの台詞を聞けた。前半ではあまりのウジウジっぷりにイライラしていたものだけど、ここでこう使うために今まで何度もハジに言わせていたのかなぁ。今回言うのが最後になるであろう「小夜、戦って」という台詞。言ってくれと頼まれて、ハジが拒める筈もない。でも、今までと違って顔をそらして言った彼の顔はとても辛そうだった。
 小夜が起きてきたら、カイが出かける用意をしていた。ここでの会話を聞いて真央が面沿うな顔をしていた。自分の気持ちを押し付けるのでなく、カイの幸せを願う姿がとてもいいな。その後、岡村が見送る真央に父親の形見(だったかな?)のカメラを彼女に預けていたけど、自分に向けられる感情には疎いのには笑った。カイへの気持ちが消える事はないだろうけど、岡村の気持ちに気づいたときどんな反応するのかが楽しみ〜。

 ディーヴァにあっさりやられて血を抜かれ、瀕死状態のソロモンは監禁されていた。……ここってネイサンの家だったよね。明らかに監禁用に作られた部屋なんて、何のために作っていたんだか。ネタに使われそうだなぁ(笑) そこへジェイムズがやってきて小夜を殺すと宣言していた。死を感じるくらいに血を抜かれて〜とジェイムズは言っていたけど、それでも死なない身体なんだよね……。抜け出すのは確実だけど、血を摂取したら元通りになるんだろうなぁ。
 やっぱり再生してからのジェイムズはおかしい。「ママお気に入りの美しいソロモン」と言っていた事から、ジェイムズはずっとソロモンに嫉妬していたんだねぇ。これまで心の奥にしまっていた感情が抑制を失って外へ噴出している感じだな。
 そんなジェイムズを見送るネイサンは、全身から凶暴な血が香りたっていると「美しい」とか「素敵」だとか評していた。ディーヴァに跪かない者はこの世に存在する価値がないと言い捨てて出かけたジェイムズは、本人は冷静なつもりなんだろうな(苦笑) しかし、それを見たネイサンは溜め息をついていたな。これまで活躍という活躍をしていなかったネイサンが動くのはいったいいつなのやら。
 最後にアンシェルが登場。今回は見送るシーンばかりだな(笑) ジェイムズが担う筈だったシュヴァリエ殺しをお前が継ぐかと聞いていたけど、それってこれまでソロモンがやっていた事だよね。それはいいとして、聞かれたネイサンが「俺に命令するな!」と即返したときの言い方が普通の話し方だった。やっぱこっちが本性で、今までそれを悟らせないために口調を変えていたのかな。ジェイムズを抑えるために素の言い方をしていた事もあったけど、アンシェルに対しては明らかに違うと思った。そしてネイサンの口からハッキリとアンシェルがディーヴァを実験対象としか見ていないと聞いた。子どもができてからそれは顕著で、考え方としてはさっきジェイムズが言っていた「ディーヴァに跪かない者は生きている価値がない」にネイサンも同意なんだろうね。全員がディーヴァをどう見ているのかというのはバラバラだと言っていたけど、もしネイサンがシュヴァリエ殺しを継いでいたとしたら、真っ先に標的にするのはアンシェルに違いない。……だったらソロモンはどうなるのだろうか。
 ソロモンのもとへとネイサンがやってきた時はどうなる事かと思ったけど、あっさり解放してくれたよ。でも、これはソロモンの死期が迫っているという事だよね。新しいサロメの物語を見せてくれと言っていたけど、直接手を下さないだけでアンシェル同様にディーヴァに従わない者は許さないと思っていそうだなぁ。

 昏々と眠り続ける小夜を見守るハジとルルゥ。二人とも眠る必要がないものね。そこへジェイムズが襲いかかってきた。外へ出てハジが応戦していたけど、また串刺しにされてしまうのだろうか? 翼を生やしていても全然強くないんだけど……。ソロモンを活躍させるためにまた弱くなってしまったのか?
 ようやく目が覚めた小夜が外へ飛び出した。戦いに対して迷いは一切なくなったけど、そうなったら今度は体力がついてこないなんてなぁ(苦笑) 久しぶりに刀の溝に血を流し込んでいたので、ここでジェイムズとも決着が着くのだろうね。
 刀を奪われてしまって、ダメージを受けた小夜はもう動けない状態だった。ルルゥが必死に守ろうとしても、ジェイムズとの力の差は歴然で全く適わない。……まぁ、ここでソロモンが登場するのだろうけど、ジェイムズが刀を、しかも小夜の血付きの刀を持っているのがとても不安だ。
 思った通りソロモンが登場した。今まで血に従っていたけれど、自分の意思で小夜のシュヴァリエになると言ったソロモン。いや、本当にいちいち格好いいなぁ。血を超えて小夜を選んだソロモン。だけど運命(話数)はそれを許さず、不安が的中(泣) 腕を折って刀を落とした時に先がかすってしまった! どんなに微量でも小夜の血はディーヴァの血を受けた者には猛毒。……ネイサンの言う通り、もっと早くにソロモンが小夜出会っていたら良かったのに。ところで、ジェイムズは血が足りないからソロモンが完全な姿になれないのかと言っていた。視聴者としては姿を変えてほしくないからいいんだけど、それって装甲が硬くても完全な姿のソロモンには勝てないって事を言っているのと同じだよね。……ご都合的な展開なんだな。
 ソロモンの決意を知ったからか、ハジがソロモンと協力していた。小夜を守ろうと立っている二人の姿が良かった。ジェイムズは「愛に仕える騎士たちか」と二人を見て言っていたけど、それはディーヴァ側のシュヴァリエがそうでないと明言したも同然だね。少なくともジェイムズはそうだけど、他の兄弟は違うとジェイムズも知っていたんだね。こうなるとネイサンの本心が早く知りたいなー。
 格好良く登場したというのに、小夜のシュヴァリエ宣言をした途端に弱くなってしまったソロモン(汗) 血が足りないというのもあるだろうけど、かつてジェイムズの身体を一閃していたかつてのソロモンはどこへ行ってしまったのやら……。どうなるのかと思っていたら、より完全な姿になった筈のジェイムズの身体にソーンが現れた。いやぁ、本当に都合のいい展開だなぁ。

 戦いが終わってソロモンは小夜の手に口づけをして、自分が必要なときは名前を呼んでと言って去ってしまった。そんな彼の名を呼んだ小夜は、自分の血が彼の身体に入ったのを知っていたのだろうか。
 血を超えて小夜のシュヴァリエになったものの、血の宿命から逃れられる筈もなく……。小夜の傍に残らず去ってしまったのは、自分が死ぬところを小夜に見せたくなかったからなんだろうな(泣)
 そこへアンシェルが現れた。とどめを刺しに来たのかと思ったけど、どうやらそうではないらしい。……というかアンシェルはソロモンをずっと監視でもしていたのか? アンシェルだけでもと彼に刃を向けたものの、そこでタイムリミットが来てしまった。何ともあっけない最期だったな。仮にもう少し時間が残っていたとしても、小夜の血でないとアンシェルは倒せないし、今のソロモン同様に血を抜いたとしても、アンシェルならばすぐに補充していそうだしなぁ。
 まぁ、問題なのはそこではなく、このシーンではソロモンの最期をアンシェルが看取った事が大事なんだろう。「馬鹿者が……」と言っていたものの、そこにはソロモンの死を悼むアンシェルの姿があった。冷血な男だと思っていたけど、ソロモンが離反しても彼を「兄さん」と呼んでいたのと同様に、アンシェルもソロモンを本当に弟として見ていたんだなぁ。というよりも、アンシェルは感情を表に出すのが苦手なのかもしれない。研究者としての姿もあるだろうけど、長年仕えてきたのだからディーヴァにも何らかの感情があるのだろうかと期待してしまうなぁ。
 それに引き換え、ネイサンの方が冷血なのかもしれない。とうとうシュヴァリエは自分とアンシェルの二人だけになってしまったとディーヴァと話していたけど、本当にアンシェルを倒してしまいそうだなぁ。ネイサンこそディーヴァさえいれば後は何も要らないと考えていそうだし。

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at 19:20, 真神恵, BLOOD+

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BLOOD+ 46話「あした天気になあれ」

 フラれてしまったソロモンは、あれからどうなってしまったのか。先週はシフの話にされてしまったので、とても気になっていた。予告を見て落ち込んでいる絵があったんだけどね。まぁ、いつもきっちり服を着ていたのに着崩している姿を見せて、相当参っているんだなと見せているのには納得できた。問題はそれでソロモンが今後どう動くのかという事だ。
 そこへ現れたネイサン。聞き間違いではなく、ソロモンに「ディーヴァの子どもたちに会いたくない?」と聞いていた。会う? 会うってもう生まれたって事なのか??

 相変わらずハジ×小夜。手を握って話しているだけなんだけど、小夜がハジの手を握り帰したのがいい! それを見ていた真央が「相手が悪すぎるかな」と呟いていた……。何か余計な事をしでかすのだろうか? お願いだからハジ×小夜はそっとしてあげて!
 心配していたら、買い物をカイに頼んでいた。一人で行かせたのかと安心していたのも束の間、時間差で小夜にも真央は買い物を頼んでいた。そして、当然のようについて行こうとするハジを足止めしていた! うわ。余計な事をしてくれる……。男手が必要って、電球の取り替えだったのね。またルルゥが可愛い(笑) 先週のショックから立ち直ったようでホッとしたけどねー。
 一方、デヴィッド×ジュリア。手前でしっかりと握り合わされた手が映っていたので嬉しかったなぁ。そんなラブラブな二人を見ていた岡村の顔が羨ましいと思っているように見えなくない。

 動物園で「リクは俺の家族なんだ!」と小夜にリクを助けてと懇願していた時、カイの言い方は家族なのはリクだけというニュアンスしか伝わらなかった。小夜が人間ではなかったという事実を知ってそれを受け止められずにいたのがよく解るシーンだった。
 公園で休憩していて、カイは小夜にその事を謝っていた。そして今まで一緒に戦ってきた仲間たちを忘れないと言っていた。それを聞いた小夜も忘れたくないと言っていた。でも、それ以上に忘れちゃいけない事もあると告白を始めた。
 遠い遠い昔にかわした約束。それだと相手はハジしかいないのは明らか。そこはカイでも解るだろうね。小夜は全部自分がいけないのに、その約束のために傷付く人がいると、だから忘れちゃいけないと語った。
 それだけでカイにも小夜が戦いが終わったら死ぬつもりなんだという事を気づいたみたいだ。そして「生きようぜ」と小夜に言った。うーん。ハジ→過去でカイ→未来な図式にされてしまうと、ハジに勝ち目がないじゃないの……。せっかくソロモンには買ったというのに。それでもハジは生きる事を選択した小夜を見て喜ぶだろうね。でも、この後の会話はカイ×小夜というよりはカイ&小夜にしか見えなかったな。

 一方、小夜のために生きると言った通り、ネイサンに誘われてディーヴァに会いに行ったソロモンは、ディーヴァを殺そうとしたらしい。しかしあっさりと負けてしまったようだ。ピクリとも動かなかったので、容赦なくディーヴァは攻撃したんだね。大量の血を流せばいくらシュヴァリエでも簡単に立ち上がれなくなるらしい。
 ネイサンは「自分で選んだ道ですもの」と言っていたけど、最後のおかまでない声音で言った「馬鹿なシュヴァリエだ!」には侮蔑の感情しか籠っていなかった気がする。他に気になったのは、ここの作画がかなり変だったという事だね!

 いつの間にか夕方になって、カイは沖縄の店の合鍵を小夜に渡していた。「一緒にいてほしいと」言いながら。プロポーズのつもりなんだろうけど、私の中では兄妹にしか見えないんだよね。カイは特別な意味を持って小夜に言っているんだろうか?
 それを聞いて小夜は涙を流していた。嬉しいのはわかる。ここにきて、ようやくハジとの“約束”の内容が語られた。でもまぁ、大方の予想通り「私を殺して」だった。それだけでなく、小夜がハジの手で殺されるのを望んでいた。
 それを言われた時の辛そうなハジの顔が何とも言えない。自分を存在してはいけないものだと思っている小夜にとって、それしか選択肢はなかったんだろう。ハジにとっては小夜が全てなのに、自らの存在を否定する小夜のこの言葉はハジには辛いものだったろう。せめてもの救いは、自分の手にかかって死にたいと小夜が言ってくれた事かな。
 ハジは小夜がそれを望むならと誓っていたけど、カイは一緒に生きようと言ってくれた。小夜にとっては嬉しい言葉なのは確かだよね。でも、「明日も、晴れるかな?」という問いかけは微妙だね。それだけだったら小夜が“明日”を選んだ事にはならないもの。ただ、私はやっぱりハジ小夜で明日を生きてほしいと思う。

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at 23:17, 真神恵, BLOOD+

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BLOOD+ 45話「手のひらを太陽に」

 どうにもキャラが死ぬ話は泣いてしまうなぁ……。もう先週の予告とタイトルで、死ぬんだろうなとは思っていたけどね。

 ルルゥは小夜たちのアパートに入り浸っているので何とも思わなかったのだけど、モーゼスがそこにいると違和感を覚えてしまうな(苦笑) そして予告で言っていた通りにカイを殺しにやってきた……。仲間になったからといっても、モーゼスにとって同じシフであるカルマンやルルゥとは同等ではないのがよく解る。当然こうなってしまうよね。

 先週、ジェイムズがいつの間にか復活していた。身体の大部分をシフの身体で補って。しかしそれはディーヴァのお気に召さなかったらしい。「何これ!?」って言われちゃったよジェイムズ……。それを聞いたネイサンは「あら」と言うだけで、アンシェルはたしなめるように「ディーヴァ」と言っていた。
 二人の反応を気にも止めず、ディーヴァはあっさりとジェイムズを見限ってしまった。欠けたままの状態だった時はあんなに大事そうにしていたのにね。何が気に入らなかったのだろう? そして眠っているかのように見えたジェイムズは、そんなディーヴァの言葉をしっかり聞いていた。シュヴァリエの中では一番可愛がられていたであろうジェイムズ。ママの愛を失ってしまった彼は、この後どうするのだろうか? 報われないと知りつつもディーヴァに尽くすのかな。……まぁ、この時点で次に退場するのはジェイムズになるのかな。
 ディーヴァは「カイをシュヴァリエにすれば良かった!」と言ってはみたけど、アンシェルが「連れて来ましょうか?」と申し出るとお腹を押さえて「この子たちがいるから」いいよと答えていた。自分の中にいる子どもがいたら他はいいと言っていたディーヴァは、その子たちを失ってしまうとどうなってしまうんだろうね?

 ジェイムズがネイサンと芸術について語っている姿も違和感を覚えた(笑) ネイサンの言う通り、まさかジェイムズの口から「芸術」なんて言葉が聞けるなんてねー。「あなた、変わったわ」というネイサンの言葉に反応するシフの身体の手が印象的だった。「ママは嫌っているけど」と言われた後のジェイムズの表情は明らかにショックを受けている感じだった。だからカイを殺してディーヴァの元へ連れてこようとしている……というワケでもなさそう。モーゼスに殺させようとしたのは、お腹の中の子ならともかく、自分よりもカイの方にディーヴァの気持ちが行ってしまった嫉妬からなんだろうか? あ、でも、あの絵を見ると赤ん坊にも嫉妬していると見えるかな。
 ジェイムズが出かけた後、あの禍々しい絵を見ながら「芸術ね……。でも、それって狂気と紙一重なの。気づいてる? ジェイムズ」と呟いているのを見て今後の彼の行く末が見えた気がした。

 さて、「すまない」と言いつつも、カルマンのためにカイを殺そうとしているモーゼス。自分たちを道具としか見てこなかったジェイムズの言葉を本当に信用しているのかと聞きたくなるけど、モーゼスにとっては藁にも縋りたかったという事なのか。しかし、延命を望むにしても、その際に自分たちの身体をジェイムズに差し出すという事だよね。そんな風にジェイムズに命を本当に預けられるのかとも聞きたい。
 しかし、カイが死ぬ筈がない。ジョージもリクも死んでしまったのだから、カイだけはもう死ぬ筈がないと思う。すぐに小夜が応戦していた。ルルゥもカイを気にかけていた。彼女にとってはモーゼスたちと同様に小夜たちは同じ仲間だという認識だと思える。だからモーゼスの行動は理解しがたいものに違いない。
 アパートが何階建てなのかは映像からは判らないけど、少なくとも小夜たちの住居は3階以上なのね。そこから落ちたら人間であるカイは大怪我を負う(汗) と思ったらハジが受け止めてた(笑) どこにいるのかと思ったら、外で待機していたのね。しかもすぐに放り出したよ(笑) あれが小夜だったら抱きとめたままモーゼスの攻撃をかわしていたに違いない。
 驚いたのは、モーゼスが陽の当たっている場所を移動していたという事だった。太陽に光を浴びると何故か燃えてしまうシフ。でもそれって直射日光を肌に浴びたらという意味だったんだね。いくら日陰に入ったからといっても陽の光って完全に防げるものでもないと思うのだけどなぁ。光って反射するものだったよね?

 ジェイムズによるとコープスコーズって7日間生きられるように調整されているらしい。……調整できるものだったんだ。しかも必要に応じて延命処置も可能とは。命を何だと思っているのだと言いたい気持ちももちろんあるけど、どうやってそんな事を可能にしたのか是非とも説明してほしいと思った。
 もう動くのも辛い状態にまでなっているカルマンの所にジェイムズがやってきた。まさか殺しに来たのかと思っていたけど単にいたぶりに来ただけのようだ。でも、このときのジェイムズが変だった。それこそ、ネイサンが「狂気」と呟いていたそのままにい。窓を開けて太陽の光を室内に入れて、最後にカルマンに目前に移動してきた時の表情なんてまさに狂気そのもの(汗) でも、そんなシーンでもあのカルマンがカイをちゃんと仲間だと認識しているような反応を見せたのは嬉しかった。

 自分の身を守るためとはいえ、モーゼスのフードを銃弾で外してしまったのは残酷な事をするなぁと思ってしまった。一度燃えたらもうダメらしい(汗) 只でさえ太陽の下で動いて体力が減っているのに……。それでも殺そうとしたモーゼスの前に、カイを庇ったカルマンが現れた。ジェイムズから本当の事を知り、カイが持ってきた血液パックから栄養を採って。飲むのをあんなに嫌がっていたのにね。
 二人が武器をカイに渡した時からもう涙が浮かんできた。しかもルルゥを頼むななんて言っているし。残り少ない時間だったとしてもルルゥに会わずに死にに行ってしまうなんて。託されたカイもたまったもんじゃないよね。でもシフたちはカイの事を本当に信頼していたんだなとも思えるシーンでもあった。
 最後のやり残した事とは、太陽を見る事だったのね。音楽がまた泣かせる局だったなー。二人が燃えて消える時、その姿を映すのでなく、コンクリートの下から芽吹いた草を映していたのがまた泣ける。でも、何よりもキたのはルルゥが泣いていたところ。カイがそれを引き寄せて「もう誰も泣かせなぇ」と言ったらルルゥが「うん」と返事をしたラストのあのシーンでは抑えられなかったよ……。ルルゥだけはジュリアの力で何とかならないかなぁ。せめて沖縄へ到着するまでは持ちこたえてほしいよ。

 ところで、モーゼスとカルマンが武器を託して去った後、カイが振り返った時にハジは「もう追えません」と言っていた。……えらくあっさりと諦めたなぁというのが感想だった(苦笑)

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at 23:59, 真神恵, BLOOD+

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BLOOD+ 44話「光の中に」

 日付けは12日だけど書いたのは15日。買った本をもっと読んでいたかったけど、休みは今日までなのでこれから「BLOOD+」「xxxHOLiC」「ワンピース」「桜蘭高校ホスト部」の感想を書いていこうと思う。でも長くすると夕方までかかってしまうので短かめに(苦笑) その後は旅行のレポかなぁ。こちらは今月中を目処に書いていこうっと。
 昨日の内にHDDに貯まっていたアニメは見ていたのだけど、恐ろしい事が起こっていた! なんと、全ての作品の開始時間が8秒遅れていたのだ。だから、時間ぴったりに始まるアニメは軒並み冒頭の数秒がカットされてしまっていた……。今までこんな事なかったのに何故だ!? ……まぁ、嘆いていても仕方がないのでこのまま残すしかないよね。

 ルルゥがどんどん可愛くなっている。EDのあの目は怖すぎるのだけど(笑) 朝方に外にいた彼女は、モーゼスたちの元へ戻る途中なのかな?

 小夜たちはディーヴァとリクの子どもについて語っていて重苦しい雰囲気。でも、ジュリアはあのまま赤い盾に戻ってきたんだね。その事についてアンシェルたちの反応がないのが気になるな……。
 人間ではないから一年以上も身籠っているのはいいとして、ルイスが倒す敵が増えると言うと、小夜が「そうなる前にディーヴァを斬るわ」と言う傍で映されたカイの表情だ。お腹の子がリクの子だと聞いて考えが変わってきているのだろうか? 倒す事しか頭にない赤い盾や小夜と違って、彼はシフたちと唯一共存する道をとってきたもの。ディーヴァ側にもそう思っても不思議じゃない。

 窓から現れたルルゥ。なるほど、アバンのあれは小夜たちのアパートに向かっていたのね。出番はなかったけど、どこにいるかという連絡はとっていたんだねー。小夜たちと故郷の話をしている姿は、作品時間の一年前までは考えられなかった展開だなぁ。しかし人懐っこいな〜。小夜だけでなく、ハジとも普通に会話しているところが凄いよ。彼の生まれ故郷を「お城!」と言った根拠は何だと是非聞いてみたいのだが(笑) でも、こうやって見ていると、普通の女の子と全然変わらないよね。正座してTVを見ている姿が可愛いなー。
 ジュリアはルルゥたちがまだ生きている事に驚いたと言っていた。つまり普通ならもうとっくに死んでいるという事だよね。何故今まで生き長らえていたのかというのは解き明かされるのだろうか? それとも、単に個体差があるだけで何も謎なんてないのかな? 次ルアがシフに関して説明している最中に血液のパックを確認していたけど、モーゼスたちにカイが持っていくんだね。
 説明の中でコープスコーズはソーンをコントロールできるとジュリアは言っていた。しかしそれにはディーヴァのD塩基が必要だとも。そして小夜の血を使うのは不可能とは言い切れないと言っていた。直接血液を体内に入れたらイレーヌのようになってしまうけど、方法はゼロじゃないんだ……。でもそれには膨大な時間と労力が必要で、モーゼスたちの寿命を考えたら難しい。確かにコントロールできない以上、いつソーンが現れるか不明だものね。

 協力関係を結んでからは、シフたちも人間を襲うのを止めてこうやってカイに血液を供給してもらっていたんだね。イレーヌを思い出しているシーンで思ったのは、あんなフード姿でなく、普通の洋服を着られたら良かったのになぁという事だった。カイと待ち合わせの時間まで公園のような場所にいたモーゼスや、小夜たちのアパートでTVに見入っているルルゥを見てそう思った。
 モーゼスの「次に生まれてくることがあるなら……」という言葉に「お前はまだ生きているだろ! 次に生まれてきたらなんて言うなよ!」と怒りだすカイの言葉は当然のもの。「これからだって遅くはないさ」というのもその通りとしか言えない。シフたちは皆自分達は限りある者・ソーンの出現を抑えられないから死を恐れるとずっと言ってきた。
 でもね、それって人間もまったく同じなんだけど? ソーンというものはなくたって、シフたちのように俊敏でもなければ頑丈でもない、再生能力だって翼手に比べたら微々たるものだ。いつ死ぬかなんて誰にもわからない。明日事故にあってすぐに死んでしまうかもしれない。一番死に近い場所で生きているのだと思う。だけど、人間はモーゼスが言うように諦めた人生を歩んではいない。明日どうなるか判らないから今を精一杯生きている。
 シフは人間ではないけれど人間に近い存在だ。人間を簡単に殺してきたシフたちは、人間のそういった部分を見て何も思わないのだろうか? それとも今だ気づいていない? 見ていない? カイはそういう意味で今を生きろって言っていると思うのだけど、その辺はどう思っているのかなぁ。死を恐れるのは何もシフたちだけじゃないのにね。

 ルルゥが小夜たちの元へ通っている事は、モーゼスたちにはバレバレだったらしい(笑) 気づかれていないと思っている所も可愛いなぁ。しかし、帰還した彼女をカルマンは暗い声で「何処へ言っていた!?」と聞いていた。知っててカマかけるなんて性格悪いなぁ。最近はマシになったと思っていたけど、何を苛立っているのか態度悪っ!
 人間と会っていた事自体がどうやら気に入らないようだね。自分はあいつら人間とは違うと、ソーンが現れないと言っていたカルマンにこそ上記の事を知ってもらいたいね。彼の発言は自分たちは特別可哀想なのは自分たちと不幸自慢をしているようにしか見えない。
 人間全てがカイのような人間とは限らないとも言っていたけど、それをそっくりそのままお返ししたいね。確かにこれだけの人間がいるのだから、皆が皆異形の者を認知して受け入れるなんてあり得ない話だ。だけど、シフ自身も他を受け入れようと努めるモーゼスやルルゥとそうでないカルマンとそれぞれ違う個性を持っている。それをどうして置き換えて考えられないのだろうか?
 だけど、カルマンが苛立っている理由はすぐに判明した。なるほど、ソーンが現れたんだね。だったら無邪気に未来を話すルルゥの姿に苛立ちを覚えてしまうのは仕方がないのかもしれない。これまで何事もなく過ごしてこられたから、ルルゥが錯覚していうのも無理はない。でも、カルマンに現れたソーンを見て、やはり逃れられないのだと愕然とする姿は何ともやりきれない。
 死が目前に迫ってきたカルマンが激昂してしまうのは無理もない。しかし飛び出していった彼とそれを追うルルゥを見送る人物を見て驚かされた。そうか、ジェイムズ、復活してしまったんだね。真っ先にシフの住処へと現れた彼は、何を企んでいるのだろう……。

 生きる意味もわからないのに死を恐れている自分。何故死を恐れるのかと自問しているカルマンと陽の光りの中で遊ぶ子供たちの描写がシフと対比されていて良かったな。陽の光を避けて入った建物は病院。そこで人間を襲おうとしたカルマンの前に幻となってイレーヌたち仲間が現れた。その姿が消え去った後、カルマンは死んだ仲間が自分の心の中、つまり思い出として存在している事をようやく知った。
 一方、モーゼスは血液パックを受け取ったとき、自分たちだけが知っているのは「フェアじゃない」からと言ったカイの話を思い出していた。ソーンが治せるかもしれないという可能性の話を。ディーヴァの血がなければ確かめる事もできないが、自分たちの下へ来てジュリアに診てもらったどうかというカイの提案を。そのときはモーゼスも「心遣いだけで結構」だと断っていた。与えてもらってばかりというのが居心地悪いんだろうな。しかしカイは見返りを求めず「仲間だろ?」と一言で済ませていた。
 七人しかいなかったシフ。それまで仲間とは同族である自分たちだけで、カイと解り合えたとはいえ、人間とはあくまで協力関係に過ぎなかったんだなというのが判るシーンでもあったな。でも、モーゼスがそれを受け入れる事によって、彼らの世界がまた広がると思いたいな。
 そんな時にジェイムズが現れた(汗) まさかやられてしまうんじゃないかと少しヒヤヒヤしたけど、今回の訪問はどうやら殲滅が目的ではなかったらしい。身体の大部分を失ったジェイムズは、カールの時と同様に欠けた箇所はシフの身体で補っていた。……継ぎはぎしても生きているなんてなぁ(苦笑) しかし、シュヴァリエは頭部さえ残っていれば再生は可能らしいね。
 時間がない彼らにとって、ジェイムズの申し出は抗えない効力を持っているよね。ジェイムズの下へモーゼスは行ってしまうのかな……。そうなると小夜たちとの協力関係はなかった事になってしまうんだよね。短かったとはいえこれまで培ってきた信頼関係を崩しても、ソーンの現出を止めるという話は魅力的だろうね。その証拠に映像はモーゼスが何処かから戻ってくる描写だった。カルマンにソーンが現れたんだもの。時間と労力がかかり尚且つ不確定要素の多いカイの申し出より、実際にシフの身体をもって復活したジェイムズの話に耳を傾けるのは当然の流れ。でも、ルルゥは泣いて嫌がるだろうな……。もしくはモーゼスたちと決裂するのかもしれない。
 戻ってきたカルマンの表情は穏やかだった。それが不安を誘う。モーゼスは死を恐れる理由に気づいたようだ。そしてそれはかつてイレーヌが言っていた事でもあった。彼はソーンが現れた事によって生きる事を完全に諦めてしまったんだね。でも、朝日を浴びて死のうとしていたカルマンを引き戻して「思い出になんてさせてたまるか!!」と叫んでいた。やぱりジェイムズの元へ行ってしまうんだね。ルルゥは全て終わったら沖縄に行きたいと言っていたけど、やはり彼らは死んでしまうのは確定なのかもね。

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at 10:09, 真神恵, BLOOD+

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BLOOD+ 43話「こころ乱れて」

 裸で眠っていたけど、ソロモン以外に誰もいなかったので、脱がしたのはソロモンしかいないよね。好きな女の裸を見て何もしないなんてさすが王子。でもちょっと残念(笑) でも小夜が目覚めるなり声をかけたという事は、ずっと見ていたんだろうか? アバンを見る限りではハジ対ソロモンで、カイが割り込む余地なんて皆無だな。

 ああ、良かった。デヴィッドは死んでなかった。倒れたときの表情があまりにも満足そうなのでちょっと心配してしまったよ……。しかし、このときのデヴィッドとジュリアの会話は、シリアスなんだけど少し笑ってしまった。
「こんな事で、くたばらん」
「わかってる」
 いや、まぁ、これまでの不死身っぷりを見たら確かにそうなんだけどねー。でもデヴィッドよく言った! 「戻ってこい」という台詞をいつ言うのかと待っていただけに嬉しかった。もし他のキャラが言ったらどうしようとも思っていたしな。まぁ、あの状況でデヴィッドが言うからこそジュリアが戻ってくるのであって、そもそも他のキャラが言ったとしても彼女は戻らなかっただろうけど。……しかし、ディーヴァの研究はどうなってしまうのだろうか? アンシェルが一人でするのかな〜。
 そのアンシェルは、大統領(?)にコープスコーズのデモンストレーションはどうだったかと聞いていた。しかし、会場の惨状を目の当たりにした兵士の表情の方が気になったな。
 アンシェルと大統領が握手をしながた笑みを浮かべる姿は異様だったな……。狐と狸の化かし合い。アンシェルは握手をしたとき何を思っていたのだろうか? コープスコーズを採用する事が後々どういう意味をもたらすか、大統領は思いもしないんだろうね。

 ドレスに着替えた小夜は、ソロモンへの警戒を全く解いていなかった。何度も助けられたのも、自分を油断させるのが目的だと思っていたのかなぁ。あんなにストレートに告白していたというのに。ソロモンが近づこうとすると逃げる小夜を見て、ソロモンが可哀想になった。それでも穏やかな表情で彼女に近づくソロモンは、小夜を振り向かせる自信があったというのだろうか?
 全てを捨てて、というのは重い言葉だな。嫌いじゃないけど応えられない場合、どう返事をしていいのか困ってしまう。しかしソロモンは小夜と二人で生きて行きたいと言っていたよね。でもそれって他のものは何一ついらないって事なので、それも返事に窮してしまうな。ソロモンと違って小夜には大切な人たちがたくさんいるのだもの。
 小夜がそう言うと、ソロモンは小夜の家族ごと受け入れると言っていた。うわぁ。ここまで言われたら断れないなぁ。他に好きな人がいるなら別だけど。ああでもあそこまで言われたらソロモンの手を取ってしまいそうだなぁ。まだディーヴァ云々と言っていたけど、小夜は結局誰を一番想っているんだろうね。

 小夜を待つのがカイのできる事だとアパートに戻ってきたカイ。ここで真央がカイにキスをするとは予想外のできごとだった。でも見ていて切ない。どんな気持ちで口づけたのかと思うと切ない。「カイが好き」って気持ちだけでここまでやってきたというのにね……。何でカイは真央を選ばないんだと怒りさえ覚える。

 ハジはまだ小夜を見つけられないのか。血の絆で結ばれていても、室内にいたら難しいのだろうか? 今は外に出ているから、彼が主人を見つけるのは時間の問題なんだろうけど。この間にソロモンと小夜がどうにかなってしまいやしないかと期待半分心配半分だった。本命はやっぱりハジだもの。阻止してほしいと思いつつ、ソロモンにほだされてしまうというのも見てみたい(笑) でもソロモンは小夜を攫いはしても強引には迫ったりしないだろうから、その辺りが焦れったいなと思う。本当に好きだからこその振るまいなんだろうけど、仮に両想いだった場合はここは強引に迫ってくれた方がいいなぁと思う。優しいのは当然だけど、それだけだと物足りないものね。
 自由に世界を回る事、というのはかつての小夜が夢見ていたもの。ソロモンはそう生きようと話してくれているし、彼ならばそれは可能だろう。地位も名誉も捨ててきたとは言っているけれど、何十年もの歳月を生きてきたのだから、働かなくても食べていけるだけの貯えもあるだろうしね。小夜がそれに心惹かれるのは当然だよね。ソロモンが小夜の夢を知っていた筈はないだろうから、ただの男と女として出会っていたら夢を共有できただろうに……。
 運命の鎖から解き放ち、自由な空の下を飛び回って〜と言うソロモンの言葉は、一気に小夜の気持ちを引きつけた。でも、小夜が運命の鎖から解き放たれるのはディーヴァを倒してからなんで、この一点でソロモンと一緒には生きていけないのは明白だ。
 それでも尚、ソロモンを拒もうとする小夜の台詞は「貴方はディーヴァのシュヴァリエでしょう!?」だった。他に拒絶する言葉がないんだろうね。先週の予告でのソロモンと小夜のやり取りを聞いていると、ソロモンが必死な様子にしか聞こえなかったけど、本編では全然違っていたんだね〜。もちろん、こちらの方が断然良かった! 小夜の拒絶の言葉に「その前に貴方を愛する一人の男なのです」と言うソロモンの表情は穏やかだった。口づけしようと顔を近付けるソロモンに対して、それを聞いて小夜も彼を受け入れるのかと思ってしまったのは、唇が触れる寸前の小夜が目を閉じかけていたように見えたから。
 でも、小夜は拒んでしまった。別に力づくでしようとしていたワケじゃなかったのに叩く事はないだろうに……。それでもソロモンが諦めないのは、小夜がディーヴァを倒す事しか考えていなくて、他の男が彼女の心を占めていないからと思っているからなのかな?
 小夜を守り、その望みも自分が叶えると言ったソロモンに対し、小夜は「ディーヴァを殺す事だけ!」と鋭く言い放った。それを聞いたときのソロモンの悲しそうな表情が切なかった……。

 今回は恋愛色の濃い内容だったなぁ。ソロモン×小夜とデヴィッド×ジュリアに真央×カイ。ディーヴァ側もそうだったのが意外だった。まぁ、ネイサンがディーヴァを欲しいと言ったのは恋愛感情ではないかもしれないけど、これまでの流れであのシーンを見るとそうとしか思えなくなってしまった(笑)
 また、ネイサンはアンシェルがディーヴァの事を研究対象として見ている部分が大きいと知っていたみたいだね。確かに子が産まれた時点でアンシェルの興味はそちらに行くかもしてないけど、人間ではないのだから、子を産んだ後、母体がどうなるのかというのも知りたがるんじゃないかなとちょっと思った。
 残り話数が少ないから無理矢理不協和音を出したとしか思えないけど、アンシェルが何も言わずにネイサンを見ていたのが無気味だなぁ。「邪魔をするなよ」とネイサンは凄んでいたけど、果たして実力はどちらが上になるのだろうか?

 何でも願いを叶えるとソロモンは言ったけど、ディーヴァを捨てて自分を選んだと言っていたけど、まさか殺せる筈がないと思っての小夜の発言なんだろう。だけどソロモンの気持ちは全く揺らいでなかった。できるなら戦わずにいたかったけど、小夜のためにならディーヴァにさえ刃を向ける事ができてしまうんだね。
 そう決意させたのは、小夜に残された時間が僅かだと知ったからだろうね。眩暈を起こして倒れそうになった小夜を助けてその手を掴んだとき、手にキスをしてくれないかなぁとちょっと期待してのだけどなかったので残念(笑)
 ソロモンの本気を知って初めて小夜はソロモンの名を呼んだ。そして唇に手を当てられて「命じて下さい。この唇で」と囁くように言われ見つめられて、小夜はとうとうソロモンを受け入れたように見えた。目を瞑ってソロモンの方へ倒れ込もうとしていたものね。キスシーンでも見られるのかなと期待したのに、とうとうハジが現れてしまった。……残念!!
 確かにハジには小夜を早く見つけてほしいと思ったけど、何もこのタイミングで来る事はないだろうにというのが本音。せっかく小夜がソロモンを受け入れたように見えたのに、ハジを見てから小夜の意識はハジにしか向けられなくなってしまった……。この後のソロモンとハジの問答は、小夜に恋する男二人の戦いにしか見えなかった。ハジにとっても小夜が全てだものね。お互いに譲れやしない。しかしハジ、弱いよ……。
 この高さだと助からないと空から落とされてしまったハジだけど、そのまま落下していくだけに見えた(汗) 小夜があそこでビルから落ちなければ、ハジが翼を出す事もなかったのだろうか? ともかくOPで見せた翼の生えたハジの姿を見る事ができた。そしてその姿は最初からあった能力だったらしい。今までハジが弱かったのは翼手としての力を封じていたからという事実が判明した。つまり、抑えずに戦えば強いって事になるよね。小夜のシュヴァリエって翼が生えるだけで、ソロモンたちのような姿にまでならないって事なのだろうか?

 これは私の戦いだから、そう言って、小夜はソロモンの傍にいる事を選ばなかった。ソロモンは小夜が望むならディーヴァでさえも殺そうと決意したというのにね……。ディーヴァを殺すのは自分だと小夜が言ったとき、ソロモンはリクの子を宿したディーヴァを殺せるのかと聞いていた。だから自分なら殺せるという意味で言ったと見ていいのだろうか? そう思うよりディーヴァを殺したくないという風にしか聞こえないのだけどね。
 一人残されたソロモンだけど、まだ判らないよね。小夜は一度はソロモンを選んだように見えたもの。だから、全てが終わったらどうなるのか気になる。戦いの最中、小夜かディーヴァを守ってソロモンは死にそうに見えるんだけど……。そうなってほしくないなぁ。でも、ハジ、ソロモン、カイの中で一番死にそうなのはソロモンだしな。

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at 23:59, 真神恵, BLOOD+

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