2008.06.02 Monday
xxxHOLiC◆継 7話「水猫―ミズクミ―」
JUGEMテーマ:CLAMP
四月一日を働かせて水浴びをしている侑子さん(笑) しかし……前にも書いたが(確か「コードギアスR2」1話感想)、どんなにスタイルが良くても肉感的な色気がないなぁと思った。もちろん、悪い意味ではなくて綺麗なんだということ。
そこへ現れたのが猫娘。何か用があったのでは?と尋ねる侑子さんに、彼女はポケットから卵を取り出してあげると言ってきた。……「ツバサ」との連携が全くないため、今後のキーアイテムとなる卵をどうするのかと思ったら……。こういう形にしてきたか。それにしてもサクラがたった一人で、足に大怪我をしつつも取ってきた卵が、アニメではこんな扱いになるのは残念だな。しかもあげる代わりに水汲みをしてほしいと頼むとは……。思いっきり変えてしまっているね! 水が必要だったのは侑子さんだったのに。
猫娘の案内でやってきたのはある屋敷、しかも正面ではなくて塀の外(笑) 不法侵入じゃないかと言いつつも、彼女の後ろについていき井戸水を汲み上げることになった。しかし、ふと見上げると二階の窓が開いていて、中に女性がいるのが見えた。慌てて叫んだものの、女性は全く無反応。不可思議に思いながらも持ってきた瓶を包みから出そうとした四月一日は、風が吹いてカーテンの向こうにいる女性を見て寒気を感じていた。
出かけたときは昼間だったのに、ミセに戻ったときには夜になっていた。瓶一つにいっぱいに入れた水。見た感じ、女性でも持って帰れそうな様子なのに四月一日が言うには、一つ持つのでやっとだったらしい。つまり、見た目以上の容量が入っている不思議な瓶なんだね。
瓶に入った水を見て、侑子さんは猫娘が依頼した水汲みにどんな意味があるのかが解ったらしい。そして彼女は「多分、もう何回か行ってもらうことになると思うわ」と言っていた。……12回じゃないんだねぇ。
屋敷に行くのを嫌がっている四月一日に、侑子さんは回数を減らしたいのねと瓶を二つ用意してくれた(笑) つまり百目鬼と一緒に水汲みすることになっただった。翌日、やはり女性は窓際にいた。しかも前日と同じ服を着ていた。この暑いのに。一緒に見ていた百目鬼の右目を覆っても彼には女性が見えるというので妖の類ではなさそうだ。何にせよ、二日続けて不法侵入してきた人間に対して何のアクションも起こさないとは……。
寒気がするのは気のせいだと言って、四月一日はさっさと水汲みを終わらせて帰ろうと考えた。立ち去る前に、四月一日が井戸を覗き込んでいた。何も見えなかったのだけど、二人が立ち去ってから何やらカリカリという音がしていたのが不気味である。もう一つ言えば、一つ持つので大変だったと言っていた割に、百目鬼に「帰るぞ」と言われて井戸を離れた四月一日は、片手で軽々と瓶を持っていた。一回目ミセに戻ったときに腰を叩いていたのは何だったんだ!? 矛盾した脚本は止めてくれ。
三日目になるのかな。学校で掃除中に四月一日が水汲みのことをひまわりに話していた。考え事をしている百目鬼に、ひまわりが気づいて尋ねると彼は屋敷の窓際にいた女性が気になるようなことを言っていた。しかも、百目鬼はあの女性を知っているような気がするのだと口にしていた。ひまわりが知り合いなのかと尋ねたが、どうやらそうではないらしい。
「いや、そういう意味じゃねぇ。何となく前に見たことあるような……」
「あぁ!? ハッキリしねぇなぁ」
「百目鬼くんが珍しいね」
確かに、いつもキッパリとものを言う百目鬼にしては珍しく言い淀んでいたな。しかもその後も何か考え込んでいる様子だったし。
水汲みはあともう少しで終わるらしい。こんなにたくさんの水を何に使うつもりなのだろうと言った四月一日に、侑子さんは水汲み自体に意味があるのかもしれないと返していた。井戸のそこでカリカリ音がしていたものね。それに用がある確率の方が高い。
別の日、ひまわりが珍しく四月一日に一緒に帰ろうと誘っていた。いつも四月一日が誘って断られるというパターンだったというのにね。しかも断ったときのリアクションが普通だった! 四月一日だったら、それはそれは後ろ髪引かれる思いで断っていそうなのになぁ。
だからだろうか? よほど大変な仕事なのだとひまわりも心配して、自分も一緒に行こうかと申し出てくれた。しかし四月一日は「ひまわりちゃんには持たせられないよ」と慌てて断っていた。
「本当に手伝わなくていいの? じゃあ、約束して」
「えっ?」
「無理しないって」
「うん!」
ひまわりの優しさに、四月一日は本当にうれしそうに彼女と指きりをした。その瞬間、四月一日は小指に違和感を感じていた。ひまわりは何も感じなかったのか、笑顔で帰っていった。色がつくと怖い感じが増幅されているなぁ。
ブツブツ文句を言いながら屋敷に向かっている四月一日に、猫娘が今回で最後だと思うと言っていた。わかるのかと尋ねても彼女は何も答えなかったが、彼女は人間じゃないので嘘は言わないだろう。
猫娘が今日で終わりと言った通り、井戸の水を全て汲み上げたらしい。布で包もうと手を伸ばしたとき、四月一日は小指に痛みを感じて掴めず、それは風に飛ばされて二階の、女性がいる部屋に入ってしまった(汗)
百目鬼の大切なものなのか、という問いに対し、四月一日は自分はわからないが、始めから瓶に包まれていたことと侑子さんの持ち物だからと意味があるのかもと答えていた。取りに行くしかないとブザーを鳴らすが誰も出てこなかった。しかも扉に鍵はかかっていなかった。というよりも、現在は使われていないようにしか見えない。
不自然なのがこの家の造りかなぁ。普通って玄関のドアを開けたら目に見える範囲に階段があると思うのに、この家は奥まった場所にあるようだった。……どう見ても引き延ばしているとしか思えない。四月一日もビビり過ぎでは?
それと台所で調理器具もなければ皿も置いていないんだなと四月一日はどうやって暮らしているんだろうと呟いていた。いやいや、普通生活していたらあんな風に蜘蛛の巣だらけにはならないって。
2階の部屋には女性が外を向いて座っていた。二人が入ってきても微動だにしない。四月一日がそっと覗き込んで何かを言おうとしたその時に、扉を開けたためか強い風が室内に入ってきて女性は椅子から横に倒れてしまった。しかし何も言わないし倒れたままだった。無表情のまま倒れていた。
四月一日はそれを見て、毎日動かずに同じ服を着たままだったのは人形だったのかと納得したようだった。しかし、そこに「それはどうかしら?」と何故か侑子さんが現れた。確かめたいことがあったから来たと言った彼女は、百目鬼が四月一日とは違う意見を持っていると話しを振った。
百目鬼は、倒れた女性の皮膚と髪の感じを見て「似ている」と思ったと話し始めた。何に似ているんだろうと思ったら、死体だとキッパリ言った。子どもの頃から何度も見てきたからそれは間違いないんだろう。しかし、そうなると当然の疑問が起こる。四月一日が反論したことと同じことだが、それに関してもこの後すぐに解説されていた。
「そんな事あるワケないだろう!?
こんなに綺麗に残っている死体があるかよ!
この暑い中、少なくとも一週間はここにこうしてたんだぞ?
もっと臭ったり腐ったりするだろう!?」
「最近の亡骸は、腐らねぇんだ」
「はぁ!?」
「祖父さんに聞いたことがある。昔は寺でご遺体を預かるとき、
特に夏とか梅雨時とかは傷まないようにするのが大変だったらしい。
でも最近の遺体は何日経ってもそのままなんだ」
「何で?」
「最近の人は着色料や添加物、それに保存料の入った食べ物を
毎日食べているだろ。
それが蓄積して、身体に防腐剤が入っているのと同じになってんだと」
「今の人は、死んで腐って土に還ることすら容易ではないのよ」
「これが……死体?」
妖や幽霊が出るよりも恐ろしい話だった! しかもこれ、自分たちにも当てはまるから本当に怖い。今から生活を変えたとしても、今まで蓄積していた分は消えないんだものね。でも、こういう話をするのなら、あの写真の絵が動く話もしてほしかったなぁと思うよ。人の命がどれほど重いのかというのが解る話なのになぁ。やらないのかな……。
猫娘が水汲みを依頼したのは、井戸の底に落ちてしまってそのまま命を失ってしまった子猫を弔うためだった。猫は水が苦手だから供養してあげたくてもできなかったんだね。
宝物庫に収められた水は、子猫が成仏したらこの世に流すらしい。……やっぱりこういうところが納得できないなと思ってしまう(苦笑) 本当にこれから話が進むにつれて四月一日と小狼が縁の深い関係だと解ってくるというのに、そういうところはどうするつもりなんだろう? そういったところは全部大川さんが脚本を書いて丸く収めるのかなー。
さて最後のシーンは今後の重要な伏線だね。というか一期からの伏線と言った方がいいか。四月一日は今日はずっと嫌な気分が続いたと表情は晴れなかった。そこで侑子さんは尋ねた。
「四月一日、そもそもどうして屋敷の中に入ろうなんて思ったの?
中に入らなければ、あの死体を見ることもなかったでしょう?」
「え? それは……瓶を包んでいた風呂敷が風で飛ばされたから取りに……」
「風で?」
「あ、そうか。なんか急に小指が痛くなったんですよ」
「その小指で何かしたの?」
「いえ、何も……」
「本当に?」
「あ……そう言えば、ひまわりちゃんと指きりはしましたけど。
でもそれは、今日のこととは全然関係ないっスよ。
ひまわりちゃんは、俺のことを心配してくれただけで……
今日のことはただ偶然っていうか……」
そう口にして、最後に四月一日は息を飲んでいた。言っている間も四月一日の表情を見ていると、ひまわりと指切りをしたせいではないのだと自分に言い聞かせているようにも見えるなぁ。そして、そんな四月一日を侑子さんは静かに見つめていた。
偶然と言って息を飲む。この作品で何度も言われてきたことだよね。「この世に偶然はなく、あるのは必然だけ」という言葉が。四月一日も以前自分でそう口にしていたことがあった。最初は侑子さんの言葉を信じていなかったが、今では実感を伴っているということなんだよね。だとしたら、今度はどうしてひまわりと指切りをしたらこんなことになるのか、と考えてもいいんだけど、そこは黒モコナの登場で有耶無耶にされてしまった(苦笑)
黒モコナと四月一日が台所に行った後で猫娘が現れた。お礼を言った猫娘に、侑子さんは貰った対価はいずれ然るべきときに使わせてもらうと返していた。そうして、台所で黒モコナと騒ぐ四月一日を見て、猫娘は「あの小指、どうしたの?」と尋ねた。どうしたの、ということは決して良いものを指しているのではないだろう。早くその続きが見たい。
以下、日記。