えっ!? そんなオチだったっけ!? そう思った最終話だった(笑)
さて、囚われの炎の守護聖候補・チャーリーを助けるために、影の国への入口があるという神殿にやってきたエンジュ一行は、ようやくチャーリーを見つける事ができた。おまけにモイラもその近くに倒れていた。エンジュたちが駆け寄ろうとした瞬間、周囲は青い炎に包まれて行く手を阻んだ。迷わず飛び込んだエンジュを、真っ先にフランシスが追いかけたのがとても良かったよ!
しかし守護聖たちよ。特にティムカ! 水の守護聖だったら水の力で何とかしようと思わなかったのだろうか? 素朴な疑問を感じたよ。水で消える炎ではないかもしれないけどね。
エンジュがチャーリーの元へ辿り着いたのはいいけど、汗一つかいていないんだね。という事は幻の炎だったという事なのか? おまけに女の子に簡単に解く事ができる鎖だったなんて……。いろいろと突っ込みどころの多い最終話だ(苦笑) おまけに二人の世界に入ってチャーリーの告白大会となっているし! あ〜あ。フランシス……。これ、絶対他の守護聖も見ているんだよね!?
エンジュが解放できたのは片腕だけだったので、ヴィクトールがもう一方の鎖を剣で叩き斬った。その途端に光となって消えてしまった鎖……。何だかなぁ。
メルの力でサクリアの精霊の本体の場所が判明した。一番最初に攻撃をしかけたのはアリオスだった……。本当に便利屋だなぁ。それで皆が次々と攻撃を仕掛けるのかと思ったら、ヴィクトールがエンジュに力を貸してくれるように頼んでいた。……はて? そんな事しなくてももう皆は正式に守護聖になったのだから別にエンジュに力を借りなくもいいんじゃないの??
とても疑問に思ったけど、何の事はなかった。単なる
サービスシーンだったのね(笑) おまけに最後には魔女ッ子エンジュも出そうという魂胆だったのか。……バトンの先がクルクル回るのを見たのは初めてだったような? ここでエンジュが一言も声を漏らしていなかったのは、やっぱりプレイヤーキャラとして描いたという事なんだろうね。とはいえ、相思相愛なチャーリーとは少し時間が長かったような気がする。ヴィクトールとは親子だな。
最後がフランシスだったので、何か特別な意味があるのかと思ったら……
「レディ、その熱い瞳で私に力を。ロマンティックウェーブ!」だって! ロマンティックウェーブってあんた! 笑わせるにもほどがあるぞ!(笑) い、いや、それでこそフランシスなんだね。ありがとう! たくさんの笑いを提供してくれて!
それにしても、チャーリーはまだ正式に守護聖になっていないのに何ともなかったのが不思議。で、結局モイラはちゃんと普通の女の子だったのね。
モイラがサクリアの精霊の声を聞いた頃、マルセルもその声が聞こえていた。……結城さん、14歳だったっけ? マルセルの声を演じるの大変だろうなぁ。あ、声を聞いたのではなくて感情を感じ取っていたのね。神鳥の宇宙の守護聖たちは、石版の周囲にいつの間にか集まっていたんだ……。
モイラはサクリアの精霊が影の国にエンジュを呼んでいると言って、突如コレットと共に現れた門の向こうへ先に行ってしまった。……何でコレットが影の国に行くように勧めるのだろうか?
エンジュが影の国に入ると同時に扉が閉じてしまった。フランシス、ここでも真っ先に駆け付けている。なのに報われないとは不憫……! ヴィクトールがこれが女王の思し召しだと言っていた。だから危険な事はないと言っているんだろう。そしてセイランがこの間にチャーリーの拝命式をする事だと続けていた。メルとエルンストの4人は冷静だなぁ。
ヴィクトールがアリオスにレイチェルを連れてくるよう頼んでいた。……やっぱり便利屋。そしてレオナードではなく、守護聖の首座はヴィクトールなんじゃないかと思った。だって、いつも仕切っているんだもの! 年長だからなのかな?
最終話だけあって、全員登場してくれるのが嬉しいな。台詞はその分少なくなってしまっているだろうけど。そして絵も綺麗だ。
突然光り出した石版には新たな文が刻まれていた。ルヴァがそれを読み上げたが、そこには「聖獣の宇宙は試しの時を終えた」と始まっていた。……ええと、今までのは全て何かの意思によって試されていたという事なのか? もしかして一連の出来事はコレットの自作自演なんて言わないだろうね(汗)
影の国には何もないようだった。先を歩くモイラは、精霊の言葉をエンジュに伝えているようだった。長い旅をするのはエンジュでなければならなかったと言っていた。特別な誰かじゃない、普通の女の子だからこそ選ばれ試されたのだそうだ。
いったい誰にとエンジュは尋ねたが、直後モイラの姿が消えてしまった。それと引き換えのように前のシリーズの最初に現れた三つの扉が再びエンジュの前に現れた。過去の扉を開くと、まだ自分に自信が持てず、後ろ向きな思考でグルグル迷っていた頃のエンジュの姿が映し出されていた。次は現在の扉が開いて、聖獣の宇宙の守護聖を説得する旅の映像が流れていた。ここで、セイランが、ティムカがエンジュに述べた言葉が聞こえていた。あのセイランの台詞があった話は、この作品では短かめだった感想を長々と書いたくらいお気に入りの回だったなぁ。
エンジュの後ろにコレットが現れた。そして真実を語り始めた。サクリアの精霊は、愛する事にも愛される事にも慣れていない少女が何を見つけるのか、見届けようとしたのだという。なんと、サクリアの精霊は敵ではなかったらしい。で、冒頭の感想に戻る(笑)
コレットが言うには、サクリアの精霊は創世記の宇宙に現れるサクリアを司るものらしい。いずれはその役割を人間に渡して消滅していく運命だったという。……そうではなかったような気がするんだけどなぁ。神鳥の宇宙ではリュミエールが知っていたらしく、ランディたちに説明していた。
リモージュも実は知っていた……というのは女王だからわかる気もするけど、それならば今までのは全て演技だったという事なのか? 補佐官のロザリアが知らなかった事を、リュミエールが何で知っていたのかという疑問が残るな。
まぁ、とにかくエンジュの使命とは守護聖を見つける事ではなくて、心を開いて変わる事だったのね……。ごく普通の未完成な少女が真実に目覚めれば、全ての人間が目覚める可能性を持つからだとリモージュは言っていた。……えらい言われようだな(笑)
チャーリーの拝命式が終わって、最後の戒めが解かれた瞬間エンジュは涙ぐみ、コレットに「ありがとう」と言われて涙を零した。その一滴の涙が地面に落ちた瞬間に、世界が輝き始めた。
何もない暗黒の空間だった影の国は草原へと様変わりしていた。そして消えた筈のモイラが再びエンジュの目の前に現れた。駆け寄ったエンジュはモイラを抱き締め、もう独りぼっちじゃないと伝えた。悲しみや苦しみは乗り越えられる。心から求めれば、必要としてくれる人がきっといる。誰もが一人一人愛して愛されて生きる。長い旅で知った事をモ教えるエンジュを見て、モイラは「忘れないで、その事を」と悟ったように話じ始めた。「私も、貴女と繋がった生命」そう言ったモイラの姿が金髪の少女に変わった。それはエンジュにそっくりの少女になり、再びモイラの姿に戻ったかと思うと、「忘れないで!」と言って彼女は未来の扉へと消えた。……ええと、未来から来た生命だったというのはわかったけど、エンジュにそっくりなあの少女は娘とでもいうのだろうか? ここはよく解らなかったかな……。
石版にサクリアの精霊が戻ってきたらしい。聖獣の宇宙を見届けたので役目を終えたからだという事だけど……クラヴィスの台詞がまた少なかった……。
大団円で終わったこの作品だけど、作り物っぽい話だったな。でもまぁ、前作に比べたら断然良かったと思う。それは主人公が動いて生きていたからだろうね。主人公のエンジュのウジウジさに何度も文句を書いたけど、あれもちゃんと理由があったのだとこの最終話で説明があって上手くまとめたなと思った。「恋する天使アンジェリーク〜かがやきの明日」に関してはそんな感想かな。短いけど。
さて、最後にまとめの感想を少し。このアニメ化は正直失敗だったと私は思う。まずキャラクターが多すぎるのが問題だったんじゃないかな。そして1クールごとの構成というのも無理があった。ゲームのアニメ化というのが難しいというのは、「ひぐらしのなく頃に」で知ったのだけど、同じネオロマシリーズの「遥かなる時空の中で」はこんな事はなかった。また、現在放送中の「金色のコルダ」も、見たのはまだ1話と2話だけだが、無理な話とは思わなかった。
原因はやっぱり、アンジェ初のTVアニメ化だというのに、内容的にはアンジェ世界ではだいぶ話が進んでから始めてしまったからだと思う。
これまでアンジェシリーズは何度かOVAになっているが、これは「遥か」も同じである。しかしTVアニメになったとき、「遥か」はコミックスをベースに最初から描いていた。アンジェも「1」をまず放送して、手応えがあったのなら「2」、そしてアリオスが出てきた「天空の鎮魂歌」で……「トロワ」までしてとは言わないけど、その上で「エトワール」が始まっていたならゲームファンだけのために作られたなんて言われなかったと思う。最初から落とす対象のキャラが19人なんて、頭がパンクしてしまうと思うし(苦笑) まぁ、そんなの夢物語なのは承知の上で書いているのだけど。
これだけ長く続いた恋愛シュミレーションゲームなんて今もないんじゃないだろうか? しかしアンジェの出演声優が、TVアニメ化に際して遅かった事について苦言を言っていたらしい。その気持ちはよくわかる。わかるが、アニメ化が最後だった理由も見当がついているんだよね。敢えて言わないけど。
ずっとシリーズを買い続けている身としては、先に述べたように順番にしてほしかったなぁ〜。何年もののシリーズになるんだよと言われそうだけど、普通に続けられるような気もするんだよね。今となっては仕方がない事だけど。いっその事最新シリーズの「ネオアンジェリーク」をアニメ化したなら、コンパクトにまとめる事ができたんじゃないかと思うのだけど……。私はこれは封も切ってなかったような気がする(笑)
今、えんえんとOPを流してこれを書いているけど、歌だけは文句なしに素晴らしかった! 映像も良かったしね。
ちゃんとゲームを全てクリアしたいけど……ま、無理な事は書かないでおこう(笑) 本当に終わってしまったんだなぁ。