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DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 25話「死神の見る夢は、黒より暗い暗闇化か?」

 前回はOPがなかったけど今回はあった。途中からリアルタイムで見て、見終わって首を捻った。CMあったっけ? 翌日確認したら、いつもだったら提供のあとにすぐ本編に入っていたのに、先にCMを入れて最後まで放送してくれていたんだね。

「ゴメンね。私にはもう、時間が残されていないの」

 黒と銀が辿り着いたときには笑顔だったアンバーは、今回一転してはかない表情を浮かべていた。また、その口調は辛そうに聞こえた。あと一度しか力を使えないから時間が残されていないというのはわかるが、あの口調が気になった。しんどそうだったのは、幼い身体だとあの空間では耐えられないとかそういうことなのかなぁ?

 斉藤と河野が様子を窺う向こうではパンドラの部隊と契約者たちの戦いが続いていた。あの子どもの契約者二人は、一人が攻撃でもう一人が防御担当のコンビで戦っていたようだけど、後ろからの攻撃であっさりやられてしまっていた。……ウェイが力に頼りすぎているとか言っていたけど、彼らもそうだよね。何で後ろから攻撃されると考えなかったんだろうか? それともあの防御って一方向のみ有効だったというんだろうか? まるで戦争だ、と今見たことに呆然としていると、そこへ松本が車でやってきたので二人はそれに乗り込みパンドラに向かった。

 アンバーが語る真実。契約者はあるときから変わり始めた。それは誰が、ということではなく少しずつ変わっていったのだという。そして気がつけば契約者同士を「仲間」と呼び合い情報を持ち合うようになった。その中には黒の妹もいたのだという。そして組織の計画を最初に知ったのも彼の妹だった。驚く黒を見て、アンバーは兄を巻き込みたくなかったから何も言わなかったのだと教えた。
 アンバーが語った内容で一番驚いたのが黒が契約者でなかったという事実だった。そうだとしたら、彼が対価を払わないのも納得できる。納得できるが、ではどうして契約者のように力を使うことができるのだろうか?
 アンバーたちは、契約者の人権を普通の人間たちが認めないだけでなく、契約者全てを消そうとしているので、自分たちが生き延びるためにエクスプロ−ジョンを起こそうとしている。黒が計画に参加するなら人か契約者かのどちらかを選ばないといけなくなる。確かに人である黒にとっては決められないことなのかもしれないね。
 これまで黒は妹の命を奪ったのがアンバーだと勘違いして彼女を憎んできたけど、パイが姿を消したのはアンバーのせいではなかった。契約者たちが起こした行動に対しても、妹は自らの意志で参加していたし。
 パイはいつから変わったのか。その問いにアンバーは知らないと答えた。ただ、黒が契約者となった彼女を受け入れるため、黒が組織の命令に従うたびにパイは少しずつ傷付いたり悲しんだりして変わっていったんだと思うとアンバーは話した。何故解るのかというと、自分もそうだからとアンバーは続けた。更にそれは銀も同じだという。今はまだ解らないかもしれないが、ド−ルである銀たちも変わり始めているのだとアンバーは言う。
 結局、ゲートを作ったのは誰なのか意図も不明のままだった。しかし自分たちが交わした契約は何かの始まりにすぎないとアンバーは言っていた。何故今まで話さなかったのかという問いに、アンバーは黒が今でないと自分の話を信じられないからだと答えていた。信じる信じない以前に、黒はアンバーを憎んでいたじゃないの(苦笑) 普通はそんな相手が何を言おうとも聞く耳は持っていないと思うけどな。

 そのとき、銀が「もうすぐアレが来る」と伝えた。契約者とゲートを完全に消してしまうもの。私たちの止めたもの。アレという言葉に疑問符を付けて言う黒にアンバーはそう答えた。そして時計を見ていたアンバーは黒に振り返り「妹に会いたい?」と尋ねた。
 アンバーは力を増幅するレンズを手にしていた。そこへ到達する前に砕いた筈なのに元に戻っているのを不思議だよねと言いながら。何のつもりだと問う黒に、アンバーは南米のときと同様に、アレが来る前にパイの力を解放すると告げた。そうすればヘブンズゲートのように誰も近付けなくなるからと言って。
 だから黒、お願い。そう言ってレンズを差出すアンバーに、自分に何をしろと言うんだと黒は戸惑ったように尋ねるのだが、アンバーはもう気づいてる筈だと黒を真直ぐ見つめて言った。

「パイはずっと黒の中にいる。彼女が死んだと黒が思ったあのときからずっと。電撃は、パイの能力の始まりの部分でしかない。本当の力は黒、貴方が一番よく知っているはず! さぁ黒、パイに会いに行こう?」

 意味がよくわからない……。パイは肉体が滅んで精神が黒の中に宿っているとかそういうこと? で、彼女の対価はしばらくの眠りで、黒が力を使うたびに対価は彼女がちゃんと払っていたというカラクリだったのか?

 力を解放するように言うアンバーに、しかし黒は「この街はどうなる?」と尋ねた。自分が力を解放したら、妹に会いたいと望めば、契約者も人間もこの街で暮らす者たちはどうなるのだと。南米のときのように消えてしまうのかと。それを肯定するように、厳しい眼差しで自分を見つめるアンバーに、黒は「俺にはできない」と力なく答えた。黒が力を解放しなかったら、銀や自分も含めたこの星の全ての契約者が、黒一人を残して消えるとだけアンバーは告げた。……黒が迷うのがわかっていたからパイは兄には何も告げていなかった。

 西島たちがアレの最終調整を始めていた。シュレーダー博士が「いよいよだよ〜」と悪そうな顔をして言い、西島は発射ボタンを押す準備をしていた。その前に西島は全モニターをつけろと言っていたけど、このときの博士との会話が面白かったな。西島は博士を用済みとは思っていても、別に彼を始末するとかそういう気持ちはないらしい。実験に協力的だからなのかな。
 いよいよ発射時刻が迫ってきた。カウントダウンに入ると西島が告げると、博士が喜々として自分がやりたいとマイクを握っていた。やることは残酷なことなのだけど、子どものような博士を見ていると笑ってしまうなぁ。
 それまで一言も発さないで事態を見ているだけしかできなかった美咲は、博士のカウントダウンが始まって、モニターに中心付近の映像が映るとそこで起きていることを理解した。そしてBK201は戸惑っているためエクスプロ−ジョンを引き起こさないと必死に訴えたが、彼女の言葉に耳を傾ける者はいなかった。

 そして西島が発射ボタンを押す直前、アンバーはレンズを黒の身体に押しつけていた。博士のゼロカウントを告げる声とともに西島がボタンを押してから、中心地点から光が発生した。そしてその光は全てを覆い尽していった。……あれがエクスプロージョン??

 白い世界の中で黒は独りで歩いていた。姿は子どもになっていて、目は虚ろな状態に見えた。しばらくすると白かった世界から靄が晴れて、上空には星空が現れた。それを見上げるなり黒は座り込んで嫌だ、こんなことはしたくなかったと泣き始めた。エクスプロージョンを起こして東京に、いや、博士の説明によれば日本全域と言っていたか、とにかく自分が原因で全てが消えてしまったことを悔やんでいた。

「どうしたの?」

 その背中に声をかけるのは黒より大きいパイだった。組織に身を置いた黒が命じられるままに人を殺しているまだ幼い黒が「どうもしない」と冷たい目をして答えると、パイすぐに「嘘!」と返した。嘘じゃないと否定する黒に、パイは「だったらどうしてお兄ちゃんは泣いてるの?」と尋ねた。それは前回見たシーンだった。黒が眠るパイの首を絞めようと手をかけたあのときの。あのときパイは兄が泣いているのを見ていたんだね。
 パイは自分を受け入れるために兄が望まぬことをしていると気づいていたと告げた。それに黒は「違う!」と答えたが、振り向いた顔には仮面が付けられていた。それこそが黒の気持ちだったんだろう。黒が仮面を付けていたのは、単に敵に顔を知られないためだと思っていたけど、本当は仮面を被っていないと任務を果たせなかったということだったんだね。すぐに取れてしまっていたけど、あれは黒の精神を守るためだったのね。
「違う! 俺は黒の死神だ!」
 黒はそう言うが、仮面を着けているだけにそれが強がりにしか聞こえない。そんな兄の言葉にパイはそっと仮面を外して「そうじゃないよ。お兄ちゃんはお兄ちゃんだよ。だからもう、無理しないで」と言って悲しそうに微笑んだ。外された黒も泣きそうな顔をしていた。
 二人しかいなかった空間に現れたのは黄だった。黒の胸ぐらを掴んで放り投げた先にはマオが座っていて、驚く黒の後ろにはノーベンバー11までもが現れた。

黄「まぁったくふざけやがって! 無理して粋がってんじゃねぇよ! お前のその、どっちつかずの態度に俺がどれだけ振り回されたか、わかってんのか!?」
マオ「だが、それが黒の面白いところでもある」
ノーベンバー11「でもまさか、その存在までもがどっち付かずだとは思わなかった。どうりで契約者らしくないとは思ったがね?」
黄「わかったか? ただの人間のお前が契約者の振りをするから話がややこしくなるんだ! どっちか一方が無理なら、両方取れ!」
マオ「契約者らしく、そして人間らしく」
黄「それよ」

 黄を除いて黒に関わった契約者たちが現れた中に、ウェイがいたので不思議な気分だった(笑) それに黄は死んでからの方がいいことを言うではないか。
 ポカンとしていた黒は、黄の言葉に心を決めたようだった。そこに水を差したのはアンバーだった。昔の姿に戻っていたアンバーは両方を選んだ先には困難しか待っていないと告げて「それでいいの?」と尋ねてきた。組織はどんな手を使ってでも黒を追ってくる。アンバーがそれでいいのと尋ねたのは、そうなるとまた人を殺さざるを得ず、後で黒が苦しむのが解っているからだった。妹に会えて本当の星空を見ることができたのに、戻ればもう手に入らなくなる。それでもいいのかと尚も問おうとするアンバーに、黒は何も言わず彼女を抱き締めた。
 アンバーの行動は、全て黒のためだったのか? しかしノーベンバー11はアンバーが黒を手放したくなかったからではないかと指摘していた。何かを言いかけた黒の口を塞いだアンバーは、パイが差し伸べた手を取って彼女の隣に並んだ。そしてパイは満足そうな顔をして兄にさよならを告げた。

「さよなら、お兄ちゃん」
「さよなら……シン」

 対する黒の表情にも迷いはなくなっていた。妹の次には黒を諭しに来た皆に、そして最後にアンバーに別れを告げると、再び白い靄が周囲を覆った。驚く黒の前には再び幼い姿のアンバーが現れた。悲しげな表情で黒を見つめるアンバーの姿がどんどん遠ざかっていくと思ったら、次の瞬間黒は濁流に飲み込まれた。黒い空間を漂う黒に、上空から銀の声が聞こえてきた。

「黒、帰ってきて! 私を独りにしないで!!」

 呼ばれた瞬間に、黒は銀の名を呼んでいたけど、彼女には聞こえていないらしい。そして黒は流れに逆らい声のする方へ手を伸ばした。感情らしいものが目覚めてきた銀だったけど、ここまで感情的な声を発したのは初めてだった。あのまま黒い……虚無とでも言ったらいいのか、あの空間に落ちていったら黒は死んでいたんだろうか?
 黒が意識を取り戻すと、彼は銀に手を繋がれていた。黒の名前を呼ぶ銀の声は元の感情の含まれない声だったけど、心の声はあんなにも黒を必要としているものだったんだね。アンバーは黒に今は解らないかもしれないけどと言っていたが、これで銀にも普通の人間のように感情が芽生えていると知ることができたよね。
 気づいた黒がアンバーのことを尋ねると、銀は彼女がいた場所を向いた。その顔は悲しそうな表情に見えた。アンバーが時計の前に立ったときは時計の針は7時ちょうどを示していた。その時計を見上げると熱で変形してしまった針がその15分前を示していた。アンバーが最初からそのつもりだったと知り、黒は自分の成すべきことをしに目的地に向かった。

 時間が巻き戻ったのでパンドラ内では同じ光景が映し出されていた。しかしボタンを押す直前に映し出された中心部のモニターには誰もいなかった。BK201は戸惑っている、中心地にはいない。どちらにしてもエクスプロージョンは起こらないのに、契約者を根絶やしにする作戦はそれが起ころうと起こらずとも関係がなかった。パンドラの言い分はここで実行しなければ、次の大黒斑の出現時に同じことが起きる脅威から逃れるためだとなるんだろうな……。
 しかし、今度はボタンを押しても何も起こらなかった。黒がシステムを破壊したためだった。そしてその場にいる全員の身体が光りに包まれていた。このとき、ボディチェックを受けたときに没収されたレコーダーが何故か美咲のポケットに戻っていた。これはアンバーの仕業だろうか? 契約者も人間だと言い切った美咲に後のことを託したということなのだろうか?
 施設が爆発して青空が見えるほど天井が吹き飛んでしまった。西島はそれに構わず第二射の準備にかかれと命じていたが、それを博士は無駄だと言って止めた。理由を問う西島に、システム内の反ゲート粒子が、BK201の放った電撃に伴なう特殊粒子光により完全に変異してしまったからだと答えた。今の彼の電撃はただの電磁波ではなく、物質そのものを粒子レベルで変異させてしまうのだと言う。それは普通の人間が契約者になってしまうようなものだと言って、博士は説明を終えた。
 博士はやっぱり単に実験が好きな科学者だった(笑) 南米のときのように不可侵領域を作ると思っていたのに、サターンリングにピンポイントで攻撃してくるとは思わなかったと笑顔で「一本取られた」と感心していた。これに西島もとうとう本性を出してしまった(苦笑)
 博士を殴り摘み出せと命じた西島に、宝来は銃を向けて躊躇いもなく彼を射殺してしまった。撃たれる直前、西島は「組織が私を切るはずが……」と言っていたが、失敗したら殺すように宝来は命じられていたんだね。

 宝来は表情を変えず西島を撃ったあと、遺体に近寄りその手に銃を握らせた。職員全員が逃げたあと、その場に残っていたのは宝来と美咲だけだった。そして宝来は自分たちは潜入捜査をしており、対象の西島の容疑は国連法違反と内乱罪だと言った。すぐにそんなものが思いつくなんて、これまでいったいどれだけの人間を葬ってきたんだろう……。
 美咲は宝来に組織のそれが組織のやり方なのかと尋ねていた。そしてエクスプロージョンの危機が去っていたにも関わらず、西島と共に契約者の大量殺戮を目論んだと確認を取っていた。先に仕掛けたのはEPRではなく組織の方だった。美咲はそれを指摘するが、宝来に証拠はと問われると答えに詰まった。しかし真相はいずれ明らかにされ、歴史の中で判断お下されるときが来るとだけ返した。いずれにせよ、今回の一件で契約者の存在が明らかになるのは避けられない。そうなる前に全てを闇に消し去るべきだったと語った宝来に、美咲は充分ですとだけ言って会話を打ち切った。そして録音したとレコーダーを見せ、同行を願い出た。
 宝来は美咲に「第三の道を選択したと言うワケか」と言うや否や、彼女を殺そうとその首を締め付けた。苦しむ美咲に、彼女が選択した未来だとより激しい社会しか待っていないのに何故わからないのだと言っていた。人類はより契約者を憎み、契約者はより人類を憎む。その先に待ち受ける未来を想像し、宝来は美咲に「誰よりも平和を愛する君がそんなことが解らぬ筈では……」と言うけど……平和を愛するから宝来たち組織のやり方に異議を唱えるんじゃないの。それこそ、そんなことも解らないのかと言いたい。
 その宝来の腕に黒のワイヤーが絡んできた。電撃を浴びたものの、彼の腕はどうやら義手だったらしくダメージを与えられなかったようだった。宝来対黒の戦いは、やはり若い黒の勝ち以外あり得なかっただろう。宝来にとどめを刺そうとする黒に、美咲は「駄目!」と言って制止した。
 西島の手に握られた銃を取って黒にそれを向け、美咲は待ちなさいと命じた。一瞬動きを止めたものの黒はそのまま立ち去ろうとした。しかし、美咲に「待って! 李くん!」と懇願されると黒は振り向き「李という男はもういない」とだけ告げると今度こそ立ち去ってしまった。……美咲、気づいていたのか。でも確信が持てなかったと。ここで一か八か声をかけてみたということなのかなぁ。

 美咲のナレーションでエピローグが語られていた。宝来の言った通り、日常が戻ると契約者絡みの犯罪は増加の一途を辿っているらしい。ここで流れていた映像が、1話と全く同じというのはどういう意味なのだろうか? 同じ能力を持つ契約者が出てきたことがあったけど、誰かが死ぬと別の誰かがその力を得るという仕組みなんだろうか? 映像を見ていたらそんな風にしか思えないなぁ。
 以前と違うのは、契約者の存在が明るみになったことだった。とはいえ、組織に関しては全く打つ手なしのようで美咲たちは苦戦しているようだった。宝来が取り調べを受けている光景が描かれていたけど、何だか憔悴した感じがしたなぁ。結局、彼も組織の駒の一つにすぎず、捕まった時点で切り捨てられたのかもしれないね。刑務所に入って出所したとしても、彼に待っているのは組織によって消される運命なんだろう。結局、ゲートに関してと同様に組織についても全貌は全く明らかにされずに終わってしまった。これは、続きを作ろうと思えば作れるぞというアピールなんだろうか。

 李は強制送還になったということになったらしい。美咲が彼の住んでいた部屋を訪れて、窓から外を見るというのも1話と同じだと言えなくもない。違っていたのは、美咲が見覚えのある後ろ姿を見つけたということか。
 それが黒だと思って追い掛ける美咲がここでモノローグで言っていたのは「私たちは同じ道を選んだのだろうか? 共に生きるという道を」だった。第三の道を、黒も選んだのは確かだろう。ただ、それを黒の口から聞きたいと美咲は切望するが、多分そんな機会はもうないんだろうなと思わせられる最後だった。
 最後の最後で出てきたマオにそっくりの猫を抱き上げたのはあの中華料理屋の娘なのだろうか? そして銀の姿をしたあの観測霊は??

 これで最後なのかと言わざるを得ないラストだったなぁ。風呂敷を広げたのに、主人公が行ったのは目の前の危機を防いだだけで終わってしまった。契約者といっても人間なのだから、対価が時間に関するものでないかぎりは普通に年を取っていくんだよね。今回のように一気に契約者を消滅させられないとしても、根絶やしにするという目的はなくなっていない筈だし……どうなるんだと思うのだけど……。
 黒って結局本名はわからないままだったなぁ。主人公の黒は暗かった……。しかしそのためなのだろうか? マオがとてもいいキャラになっていたと思う。マオ役が沢木さんだと知ってとても驚いた覚えがある。キャラが猫だったらマスコット的な位置付けで女性がするのかなと思っていただけにこれはやられたと思った。またマオに合っていたし! いつもだったらイメージが違うと慣れるまで時間がかかるものだったのだけど、そこはやっぱりベテランが声をあてていたからだろうか? 意外だと思っただけですんなり受け入れられた。
 声に関してもう少し言えば、新人から若手、中堅、ベテランと揃っていたのは本当に素晴らしかったと思う。個人的には井上さんと草尾さんが出てきてくれたのが嬉しいかな。この作品は色彩も黒が多くて嬉しかったけど、何を一番にあげるのかと問われたら、この声優の豪華さだと思う! ……って、それっていつも書いていることと同じじゃないの(苦笑) それでもやっぱり私にとっては声が一番比重が大きいんだなぁ。
 まぁ、物語に関しては100%良かったとは言えないけど、本当にお疲れさまだとスタッフの人たちには言いたいな。

at 23:59, 真神恵, DARKER THAN BLACK -黒の契約者-

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DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 24話「流星雨」

 まるで最終話のようだ。OPがなくて驚いた。車中での黄とマオのやり取りがいいね。

 この件が終わったら、どこかの田舎に引っ込んで黄は釣りをする日々を送るつもりだと言っていた。トンネルの途中で黄は黒たちを下ろした。黄が煙草を銜えると、黒は指を黄の方に向けていた。「火でもつけてくれるのか?」黄はそう尋ねたが、黒の指先から現れた電撃は、黄の煙草を弾けさせて半分以下にしてしまった。「何しやがる!」と抗議する黄に、ニヤリと笑って「煙草は止めておけ」と忠告していた。これに黄は「お前こそ食い過ぎるなよ」と返していた。
 銀は無言だったが、窓の外から黄を抱き締めていた。無表情のままかと思われたが、少し目を伏せて悲しそうな顔で抱き締める手に力を込めていた。それだけで銀が黄との別れを惜しんでいるのが伝わってくる。黒にしても、あんな表情を黄だけではなく物語りの中でも見せたのは初めてなんじゃないだろうか? それだけ彼らが信頼できる仲間となり得たということなんだろうけど、最後になってようやくというのが残念だね。
 銀が彼を抱き締めたとき、娘が父親との別れを悲しんでいるようにしか見えなかった。そしてそう思って、じゃあ黒は息子か、と思った(笑)

 しかし、黄が田舎で釣りをすることは誰もできないと知っていたんだろうね。だからこそあの別れがあったのだから。「しっかりついてこいよ?」そう呟いた黄は右手で自分のお腹を押えていた。……やっぱり前回ので彼は怪我をしていたんだね。
 トンネルから出た黄の車をヘリが追跡していた。上層部に介入があったと前回言っていたのであれは警察のヘリになるのかな? 囮となって追跡する車を自分に引き付けるのだろうけど、仮に逃げ切れたとしても多量の失血で死んでしまうのは明らかだ。

 前回の予告から、星見さまがよく喋るなー。彼女は何を見ているのだろう?

 美咲は単身パンドラへ赴いてシュレーダー博士に面会を申し出た。面会の許可が出て入念なボディチェックを受けていた美咲のポケットに反応があった。「それも?」と不服そうに美咲は尋ねていたけど職員は無情に「お預かりします」と抜き出した。あれはボイスレコーダーでいいのかな?
 通された部屋には博士と西島が待っていた。美咲が博士に面会を申込んだ筈ではと抗議し、博士も二人きりの方が良かったというのだが、西島がどうしてもと言ったらしい。そして西島は美咲と一度は話したいと思っていたのだと答えていた。
 西島は美咲に南米ゲート消失について説明を始めた。5年前、南米のゲート周辺1500kmが物理的不可侵領域になってしまったと博士は言っていたっけ。そこに住む数億の人間と共にと西島は言っていたけど、あの中で人間は生きているんだろうか?
 美咲がその状況を作り出したのがBK201と鋭い目つきでモニターを見ながら言った。そして彼は何故南米の悲劇を引き起こしたのか、と美咲が問いかけると博士が途中で反応して彼女の言葉を否定した。

「彼? 違うよ。その当時のメシエコードBK201は、別の女性を示すナンバーだった筈だ」

 これには驚いた。では何故黒はBK201と呼ばれているんだろう? メシエコードって使い回すものでもないだろうに。困惑する美咲に、しかし西島は過去の事象より現状を理解してほしいと説明を続けた。EPRは南米と同じ現象を東京で起こそうとしているのだと。それを聞いた美咲は訝しげな表情でその情報はどこから得たのかと西島に問いかけたが、彼は自分たちはずっと彼らと戦ってきたのだから知らないワケがないとだけ答えた。そしてEPRが南米のときと同じ規模の東京エクスプロ−ジョンが起きた場合、日本列島は全て物理的不可侵領域に飲み込まれ、あらゆる存在が虚空に消えてしまうという。
 しかし安心して下さい、こんな事態は起こさせませんと西島は言う。美咲の疑問に博士はヘルズゲートを対消滅させるのだと答えた。ヘルズゲートを取り囲む壁は侵入者を防ぐためだけではなく、あるものを守るための堅牢な要塞らしい。そしてモニターには壁と思われる箇所の真下に赤いリングが現れて、そこに光が周回していた。西島はそれを「サターンシステム」と言っていたけど、意味が判らない……。

 美咲の尾行に失敗してから斉藤と河野は何をしていたんだろう? 屋台でラーメンを食べていた。ふて腐れているようにも見えるが、松本から美咲がパンドラへ行ったと聞いて、二人は慌ててパンドラへ向かった。その頃街は物々しい雰囲気になっていた。「特01」とペイントされた装甲車が何台も道路を通過していた。……自衛隊なの??

 大黒斑の発生から45日目に面積が最大とする最終段階を迎え、30分その状態を維持する。この間にゲートを消失させるか、エクスプロージョンを起こすか。その時間まであと5時間27分。
 そのとき、特隊が交戦状態に入ったという連絡が入った。わかったと短く答えた西島がブラインドをあげると、窓の向こうには指令部らしき部屋が見えた。いや、本当に研究機関にしてはおかしいよ。
 一方、天文台では星見さまが話し続けていた。契約者の反応が数え切れないほど多数あると香那美は報告を受けて驚愕していた。そうしている間にも、モニターには契約者を示すらしい赤い点が増えていった。そしてこの天文台のデータは、パンドラのブラインドの向こうの部屋にリアルタイムで漏れていた。
 それだけでなく、現場に近づこうとしている斉藤たちもパンドラの部隊に侵入を阻まれ立ち往生していた。河野は一度本庁に戻ろうと言うのだが、斉藤は待機命令が出ていると答えた。戻れば外に出してもらえないと。戦争状態になっている場所で警察に何ができるのかと思うけど、治安を守る者としては上の連中に何を考えているのだと毒づくのは尤もな考えだ。天文台の情報がただ漏れしていることといい、パンドラのやりたい放題にさせていることといい、西島が手を回したと言うよりは警察とつるんでいるとしか思えない。

 マンションの一室では、雨霧がゆで卵を作っていた。これから戦いに行くのだから、持っていかないと駄目なんだね。前にも書いたけど、アンバーや志保子やアルマのような対価は時間が来ると発生するものだけど、雨霧のように用意しないといけない場合、それを忘れたらどうなってしまうんだろう? 支払わなかった時点で命を奪うのだろうか?
 先に出かけるアンバーに、雨霧は彼女を呼び止めた。穏やかな表情で首を傾げる彼女に、しかし雨霧は「卵いるか?」とだけ尋ねた。アンバーのことをEPRの中では一番知っていそうだし、付き合いも長そうな雨霧だけど、彼はアンバーと共に過去の世界や未来を見に行ったことがあるんだろうか? そして、この戦いでアンバーが死ぬと確信しているから何かを言おうとしていたのかな?

 黒たちはウェイの先導でゲートに向かっていた。公式には存在しないことになっている地下鉄から侵入をしていた。歩いて向かうものの、途中で行き止まりになっていた。マオがどうすると尋ねると、ウェイは「こうします」と言って黒の攻撃を仕掛けた。ウェイがアンバーの下にいたのは、黒をゲートに案内するためだった。そして案内をした後は好きにしていいという条件だった。EPRにいればいずれ黒と会えると思い、再び会って戦うためにウェイはアンバーの下にいたのだという。力を得てから負け知らずだったウェイは、黒に負けた屈辱を晴らすために待っていたらしい。
 戦いを始めた黒とウェイを見ていたマオは、ウェイが屈辱と言っていたのを契約者のクセにと言っていた。契約者は感情がない、始めのころはそう言われていたけどアルマの件でそうではないことがわかった。ウェイにとっては黒に負けたことが何よりも許し難いことだったから、こういう展開になったんじゃないかなぁ。

 シュナイダー博士の説明によると、ヘルズゲートとヘブンズゲートは表裏一体で、片方が消えるともう片方も消え、ゲートが消えると全員溶けて消えるらしい。驚く美咲が本当なのかと訪ねると、博士は実験したので本当に消えると答えた。契約者といえど人間で、全ての者が犯罪者というワケでもないと美咲は抗議するが、西島は数千人の契約者のために数億の人間を犠牲にしろというのかと逆に尋ねてきた。
 美咲が答えにつまっていると、部屋に宝来が入ってきた。やっぱり警察とパンドラは繋がっていたんだね。美咲は「苦渋の決断だった」という宝来を「向こう側の人間」と言っていた。後を任すと言って西島と博士はブラインドの向こうの部屋に移動していた。拳を握りしめて、国連管理下の一研究機関に過ぎないパンドラに、数億の人命を左右するような作戦を単独で実行する権限はなく、ここで行われているのは明らかな越権行為だと訴える声は怒りに震えていた。これは犯罪で、よほど大きな力、国家の枠組みを超えた意志がなければ今まで隠せなかった筈。「ノーベンバー11が追っていたのは、そんな途方もない力を持つ組織だったのですね」と少し俯き話す美咲に、宝来は美咲が既に組織の一部として組み込まれていると告げた。
 世界の秩序を守るために、あらゆる国の諜報機関、政府、権力者に組織の手は及んでいると宝来は言う。そして美咲がBK201もその中に組み込まれているのかと愕然としていると、宝来は「彼も組織の人間だ」と告げた。真実を話したのはノーベンバー11のように殺すからか、と聞いた美咲に、宝来は殺すのは簡単だが、自分たちは常に優秀な人材を欲しているとそれを否定した。

 二人の戦いは黒の勝ちだった。しかし、ウェイは結果が判っていたようだった。笑うウェイに何がおかしいと聞く黒に、自分が殺してしまうようなら道案内をさせる筈がない、アンバーはウェイが黒に適う筈がないと思っていたんだね。結果が判っているのに戦ったウェイに驚くマオに、ウェイは結果がわかっていても戦わずにいられなかったと掠れた声で話した。
 契約者には考えられない非合理的な行動だとマオが言うと、ウェイは黒に会ったおかげでそうなったと答えていた。マオも黒を見ていると飽きないと言って観察していたけど、ウェイもそうだったということだね。結果が判っているのに、それでも戦いを挑んだのは屈辱云々というのもあったと思うけど、何よりもう一度戦いたいと思っていたんだね。でないと最後に行き止まりの壁を破壊して先に行くように言わないもの。

 その頃、黄は倉庫街に追い詰められていた。彼を追いかけていたのはとても黒服の男たちだった。この件が終わったら田舎で釣りをすると黄は言っていたけど、やはり生きて帰る気なんてさらさらなかったんだね。車内に仕掛けた爆薬は、エンジンが止まると作動するようにセットされていたのだろうか? 爆発する寸前に見せた黄の顔は満足そうだった。彼が最後に見たのは多くの星が流れている夜空だった。

 今度は雨霧とブリタが現れた。移動する度に服を調達しないといけないなんて、これはこれで大変だな。警備兵から服を奪おうとする前にとブリタが雨霧の頬にキスをしていた。「よせ、こんなところで」って(笑) 気にする雨霧と気にしないブリタ。これはお国がらなのかな? おまけにブリタは着替えなくても裸のままでいいなんて言っているし。しかし裸にさせられてしまって雨霧は作ってきたゆで卵も置いてきてしまったのだろうか?
 この二人が粒子加速器を破壊する班だったんだね。破壊する直前に雨霧が何かに気づいた。視線を辿るとそこには舞がいた。やっぱり再登場したか〜。有無を言わさず雨霧とブリタを燃やしてしまった。彼女は侵入者がいたら殺すように命じられていたんだね……。
 しかしその映像は、雨霧がポケットに入れていたゆで卵にアンバーが記憶させていた(?)未来のできごとだった。つまり、彼女は未来を見て貰ったゆで卵を雨霧のポケット、しかも奪ってからの服に入れていたんだね。だからさっき出てきたときより更に幼くなっているんだね……。その未来の記憶を有効に使い、先に舞を攻撃して粒子加速器の破壊した。作戦は成功したが、舞を殺してはいなかったので結局雨霧はこの場で命を落すことになり、次に攻撃を受けたブリタは辛うじてその場から離れることに成功していた。
 仲間の元に脱出したブリタの顔に火傷が……(汗) しかも仲間の数も攻撃メンバーは全滅なんて厳しい状況になっていたし。契約者といっても万能ではないということだね。

 雨霧が破壊したというのに、リングには予備があったらしい。博士が聞いていないと言うと、今日初めて話したと西島はしれっとして言っていた。トップシークレットだと言われて自分が知らないと知ると、普通だったら自分が重要人物ではなかったと言われて愕然としそうなものなのに、南米で失敗したのは予備がなかったからだと思い出したあとに「エラい! エラいよ君は!」って褒めるなんて(笑) 博士って研究のことしか興味がないんだねー。

 ゲートの内側に入った黒たちは、現れた観測霊についていった。先に行った銀が「あっち」と言うと、どこかの空間に入ってしまった。黒も躊躇なく彼女の後に続くがマオは汗をかいていた(笑) どうにでもなれと言って飛び込んだ空間で、彼らはビルの上に立っていた。しかし、その足場は重力を無視した場所だった。
 ド−ルを集めていたのは黒たちを導くためだったのか。しかしこれを天文台、そしてパンドラにキャッチされていた。香那美たち天文台のメンバーは何が起きているのか未だに把握できていないようだったが、博士はド−ルを使ったと正しく見抜いた。
 銀に抱かれたマオはパンドラのサーバに侵入していたが、突然切られてしまって痛みを感じたらしい。論文を漁っていたというマオは、ド−ルは単体だと何を媒介にしようとも観測霊とゲート内に侵入させるのにはかなりの苦痛を伴うが、大量のド−ルをリンクさせ、流星の欠片で能力を増幅させるシステムを作れば、ゲートの中心近くまで観測霊を侵入させられる可能性があるという論文を見つけたと二人に話していた。

 パンドラ内では博士がキーを叩いていた。西島はリングへの攻撃が揺動で、黒たちが既にゲート内に侵入していると気づいた。そして博士はノイズの発生源を辿りマオに行き着いた。
 銀に抱っこされていたマオは、黒たちに「餌はカリカリじゃないやつの方が好きなんだ」と言い出した。そして「面白かったよ。お前らと一緒にいると」と振り向いた黒を見て続けた。驚く黒に更に言うマオの口調がなにやら覚束ない。「いつか俺にそっくりの猫がお前らを訪ねて来るだろう……」そう言った直後、マオはマオでなくなってしまった。銀の腕に抱っこされているのを嫌がり、猫のように鳴いてどこかへ行ってしまった。銀の腕から逃げるとき、彼女の手を引っ掻いて……。マオまで死ぬとは思ってなかったよ。

 合間合間にずっと喋り続ける星見さまが描かれていたけど、その表情は目を瞑っていつも微笑んでいるように見えた。それが目を開いて悲しげな表情をさせて彼女は空を見上げた。
「星の数だけ命は消えて、全て流れていなくなる。何処へ行かれる? 流れた星よ。私を置いて行かんでおくれ!」
 う〜ん。星見さまっていったい何なのだろう? 空に瞬く星の全てが契約者を現していて、彼女の力はそれらを全て把握できるものだったんだっけ? そして大量の星が流れてしまってそれを悲しんでいるのかな。

 観測霊を追って、黒たちは橋のあるところまで導かれていた。しかし、その観測霊が突然消えてしまった。銀が声を上げていたので、ただ場所を変えたというのではなくて、本当に消滅してしまったらしい。ゲートの外ではパンドラの部隊がその観測霊を飛ばしていたド−ルが乗る車を破壊していた。……つまり、そこに乗っていたブリタたちも死んでしまったということなのかな?
 博士は得意満面で彼らが道しるべを失ったと言った。黒たちはもうゲートの中心に行くことも、外に出てくることもできなくなったと言う。西島も自分たちの勝ちだとそれは嬉し惣な顔で宣言していた。
 その様子を見ながら、宝来は人間は間違いを犯し、万人にとっての正義は存在しないと言う。まぁ、正義って人がいる分同じ数存在していて、似ていても決して同じということはないものだと言われるものね。間違いの少ない道を選ぶためには犠牲が必要なこともある。宝来はそのためなら自分の手も汚すと言う。しかし美咲は厳しい表情で宝来を見つめるだけだった。非難の目に宝来は「大人になれ」と言うけど、それは美咲にとっての正義ではないので当然の眼差しなんじゃないだろうか? それは宝来にとっては正義かもしれないけど、同調できない人間にとっては悪でしかないもの。

 悲しそうに置いて行かないでと言った星見さまは更に喋り続けていた。
「だぁれもいない暗い夜空。大きな大きな穴一つ。ピカリ光ってその先は?」
 そう言った後、星見さまは大きな声で笑った。それを香那美たちは不安そうに聞いていた。笑い続けるのかと思っていたら、すぐにそれは止んでしまった。「どっちもそっちも。どっちもどっちも」と言っていたけど、これは人間がしようとしていることと、アンバーがしようとしていることを言っていたのかなぁ。

 さて、道しるべを失ってしまった黒たちは、橋の上で立ち尽くしていた。しかし、銀は閉じていた目を見開いて橋から飛び下りた。大した高さではなく、黒が橋から見下ろすと銀は「あっち」と指差していた。見下ろしたときは心配そうな顔をしていたけど、銀が無事だったからだろうか? 黒は苦笑とも思える表情を浮かべて銀のあとに続いた。いや、橋が高いとかそういう話ではなかったか。二人とも水の上に立っていたよ(汗) ゲート内だからという理由でいいのか!?
 そして二人が向かう先にはアンバーが待っていた。彼女は黒たちを見てやっぱり笑顔を見せていたけど、その姿はどう見ても10歳にも満たないものだった。あと一度使えば彼女は消えてしまうのは明らかだ(汗)

at 23:59, 真神恵, DARKER THAN BLACK -黒の契約者-

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DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 23話「神は天にいまし…」

 ラストまであと3話。前後編構成で終わるなら26話まであるものだと思っていたら、23話から前後編でなくなっていた……。

 ようやくまともなパイの姿が描かれたのではないだろうか? ただ、契約者であるので彼女の表情は無表情だったけど。そして黒はこのときはまだ契約者ではなかったんだよね。それでも契約者相手に勝ち続けて来たってことなんだよね。ただ、このときの黒は今とは違っていたね。敵を倒すときも今のように無表情ではなかったし、慌てて妹の元へ駆け付けるなんて。それだけ彼にとっては妹が全てだったのだろうか?

 久良沢とキコが登場した。今度の依頼主はバカ親とバカ息子だった。アンケートの課題をするように依頼してきた。腹の出たバカ息子を見て親は子どもの健康管理を怠っているんだなと思った。おまけに自由研究も成績に響くから、アンケートのを100人から取ってくれなんてバカ親は言っていた。……課題が何のために出されているのか全く理解していないんだなぁ。こんな親に育てられてあの子どもも可哀想に。碌な人間に育たないね。

 宝来は、美咲にノーベンバー11がEPRの一員になったと断定した。美咲がディケードを殺す理由があるのだろうかと問うと、この件に関する捜査権限は自分たちから離れたと言い、美咲がパンドラが単なる研究機関とも思えない乱暴なやり方に疑問を投げかけても首を突っ込むなとそれを制した。
 契約者一人が死んだに過ぎないと言い捨てた宝来の言葉に、美咲が「彼は誇りを持って生きてきた人間だと思います。契約者であろうとなかろうと」と言い返したところが良かった。殺人マシンではなくこういう風に考える人間が多かったら、アンバーたちは今回のような行動を起こさずに済んだだろうに……。ノーベンバー11の遺言となってしまった「自分の信じることを行う」を、宝来に教えたときに彼の表情が変わった。今自分で首を突っ込むなと言ったばかりなのに変なのと思った。それを真顔で「冗談です」とだけ答えて退室していった。

 黒が公園を立ち去った後、黄はマオと銀に南米ゲート消失時の話をしていた。話している内容はともかく、いつものベンチで二人と一匹が座っている後ろ姿にちょっと和んでしまった(笑) そのときの黒の死神と恐れられていたのは黒ではなく、彼の妹・パイだと話すとマオは驚いていた。そして黒の回想が始まった。アバンの直後のことなのかな? 彼女の対価は暫く眠りに落ちるというもののようだった。
 アンバーが黒を追う理由。前回、黒が助けに来たときに放った光を見て、マオは彼女がその力を必要としているからだと推測していた。また同じ頃、西島もシュレーダー博士から聞いた話で何者かに同じことを話していた。もしそれが本当なら……。黄が何かに気づいてマオに言ったとき、西島は何者かにその光りを放ったのがBK201で「既に彼と彼のユニット全員を排除するよう手は打ってあります」と眼鏡を光らせて報告していた。それってつまり、パンドラが組織だったいうことになるんじゃないのか?

 久しぶりに美鈴さん登場。久良沢とキコが早速仕事に取りかかっていた。アンケートの内容は昔の星空を知っているか、またその思い出についてだった。しかし彼女は今の星と昔の星の違いなんてわからないと答えていた。今度は美鈴さんの旦那さんに話を振ると、彼女は無口なんだから聞いても駄目だと言っていたのだけど……。これで出番が最後だからだろうか? 普通に喋っていた。星に関する思い出はいっぱいあったのかもしれない。美鈴さんの驚いた顔が面白かったけど、彼はいったいどれくらい無口だったのだろうか?

 冗談ですと美咲は言っていたけど、まぁ、宝来でなくてもそれが本当のことだと思うよね。そして彼は斉藤と河野に美咲を尾行するよう命じたらしい。しかし下手な尾行だったため彼女はすぐに気づき、そして二人に誰の命令かと尋ねていた。斉藤は答えなかったけど、美咲には誰か聞かずとも判っていたに違いない。
 ノーベンバー11が倒れていた場所には花束と缶ビール、そして彼が吸っていた煙草が供えられていた。エイプリルとジュライしかそこを訪れる者なんていなかったんだろうなぁ。そこに立ち寄った後、美咲が階段を降りていくとちょうど黒が通りかかった。会釈をして通り過ぎようとする黒のを追いかけその腕を美咲は掴んだが、何故そうしたのか美咲にも判らなかったらしい。そして出てきた言葉は「お腹空かない?」だった(苦笑)

 「そんなにお腹空いているように見えましたか?」と黒は不服そうに尋ねていたけど、重ねられた皿を見たら普通はそう思うのかもしれない。彼が大食漢だと知らないなら。しかし美咲は「知ってる人と似てる気がして」と答えていた。BK201のことでそれは正解なんだけど、彼女は知らないので仕方がない(苦笑)
 心外だとでも言う表情で「追いかけている犯人とかじゃないでしょうね?」と問う黒に美咲は喉を詰まらせてしまった。その後で口調と表情をを変えて黒が言葉を発すると、美咲は「全然迫力がない」と吹き出し、その後は声を上げて笑っていた。……まぁ、ご飯粒を付けて言っても確かに迫力はない。ただ、素の状態で言ったのは確かなのに、穏やかな青年としか思っていない相手の反応はあんなものだろうね。
 久良沢とキコは二人と同じ店で食事をしていたが、どうやらお金が足りないようだった。16800円って……。お金が入ると途端に使ってしまうんだね。後で持ってくると久良沢は言っていたけど、昨年も同じ手で支払わずにいたらしい(苦笑) ブラックリストにまで入る、というか飲食店ではそういうものが付けられているのか!? これには人違いだと久良沢は血相を変えて抗議していたけど、多分本当なんだろうね。
 そこへキコが黒と美咲に気づいた。そして「ショック! 年増好みだったんですか!?」と黒に言っていた。……10代の女の子から見たら、確かに美咲はそう言われる年齢だけど失礼な子だな(苦笑) 黒しか目に入っていないということなのね。さすがの美咲もショックだったようだ。彼女って28歳だったっけ? でもまぁ、キコと美咲のどっちかを選べと言われたら、私は美咲を選ぶかなぁ。いや、キコの取り柄って若いってだけじゃない? そんなの、美咲と同じ年齢になったらと想像したらすぐに結論は出る(笑)
 結局、黒が立て替えてあげたようだった。しかも別れ際「ごちそうさん!」だって。黒は二人の背中に返してくださいよと言っていたけど、払うとは思えない(苦笑)
 美咲と黒のデートはまだ続いていた。これで李として黒が美咲と会うのが最後だと言っているんだね。バッティングセンターで一汗かいた後、美咲は黒に東京への印象を尋ねていた。ほどほどによそよそしくてほどほどに温かい。黒は嫌いではないと答えていた。ただの通過点のつもりだったけど、今はここが自分の居場所ならどんなにいいかなと。これは黒の本音なんだろうか? 仮にそうだとしたら、黒がそんな風に思うことができたのは美鈴さんたちアパートの住人なのかもしれないねー。
 美咲は東京の街も日ごとに物騒になってきていると言うが、黒から見ればまだ平和な街だという。妹と一緒にいた場所はもっと酷かったと言うが、まぁそうだろうな。しかし、黒が妹のことを人に話したのは初めてではないだろうか? しかもそれだけではなく、妹が亡くなったと思った美咲が「それは悲しかったでしょう」と痛ましげに言うと、黒は「どうかな? ホッとしたのかもしれません」と返していた。妹の死についての黒のこの言葉は本心なんだと思う。それを美咲に話したのは何故なのかと思う。契約者とは関係のない人間……ではないか。彼女は黒を追っている者なんだし。

 例の噂。夜中の12時から朝まで昔の星が見える日があるというものらしい。黒も美咲もあり得ない、誰も信じていないと思っていた言っていたのが、夜中の12時を超えた頃、ビルの屋上にあるバッティングセンターから見えていた建物の明かりという明かりが消えていった。
 久良沢は黒に立て替えてもらった後の帰り道で、昔の星にまつわる思い出を聞いていると仕事の内容を話していた。キコが結構皆語りたがると言い、そして久良沢はゲートが出現してから皆が不安であると続けた。爆破事件だけでなく、最近起こる物騒な事件で平気な顔をしているけど皆が不安に思っていて、だから思い出に浸りたくなるのではないかと言っていた。
 今夜は雨だと天気予報で言われていたけど、皆が電気を消して曇り空であるにも関わらず空を見上げていたのは久良沢が言っていた通りなんだろうね。一晩中、晴れるまで夜空を見上げているつもり?と美咲は少し呆れたように言った。黒が美咲に見たいですかと尋ねると、彼女は「見せてあげたい」と答えていた。この答え、何だかいいよね。単に美咲は星に関心がなかっただけかもしれないけど。
 しかし、次の言葉が引っかかった。今の星が消えないと昔の星が見えないと。シュレーダー博士は契約者を地上から消す研究をしていた。そうなれば昔の星が見えるってことになるんだよね。博士は結果が得られればいいし、パンドラは契約者を排除できたらいいだろうから、昔の星を再び見たいという動機なんてないと思う。しかし、嵐の前の静けさとも呼べる、今回のこの話で彼らの研究と結びつくかのような展開に感心してしまった。それよりも尚良かったのが美咲の言葉である。
 今の星が消えなきゃ昔の星は見えないと言う美咲に、黒はどうせ偽物の星ですと答えていた。しかし彼女は今輝いている偽物の星が消えたら、それはそれで悲しいようなと言っていた。星に関心がないというのではなく、あるがままを受け入れているということなのかな? 美咲を見る黒野表情から、彼が何を考えているのかは窺い知ることはできない。ちょっと動かせば手が重なりそうな位置に二人は手を置いていたのだけど、これが恋愛ものだったら二人の手が重なる、なんてこともあり得なくはなかったな(苦笑) しかし、黒にはそんな気は全くないだろうし、美咲の中にもなだハッキリとはその気持ちはないだろうね。何とも思わせぶりな映像だ。ポケットに入れていた携帯が振動していたので、デートの終わりを知らせる映像でもあったのは確かなのだけど。
 タイマーでも設定していたんだろうか? もう行かなきゃと美咲は飛び下りた。普通のベンチに座っていたのだと思っていたので、少し高い台に座っていたのかとそのとき初めて知った。話せて良かったと言う美咲は、飛び下りてから「色んなことを考え過ぎてちょっと迷っていたんだけど」と黒に振り返って告白した。

「迷ったときは、自分の直感を信じて動けばいいんじゃないですか?」

 穏やかな表情で黒が言った台詞は、ノーベンバー11が言ったのと同じものだった。驚く美咲に黒は首を傾げて「どうかしましたか?」と聞いていたけど、同じ言葉を言われたからとは知らないので不思議に思うよね。しかし美咲は首を横に振り「そうだよね」と返していた。そして「付き合ってくれてありがとう。楽しかった」とお礼を言って、黒に手を差出した。黒は「僕もです」と握手したが、今回美咲と共にいて話したことが本心としか思えないので、楽しかったというのもまた本音なんだろうなと思った。
 美咲が立ち去ったあと、一人残った黒は冷徹な顔をしているのかなと思ったけどそうではなかった。夜空を見上げる彼の横顔は悲しげに見えた。そして再びアバンと同じ回想が始まった。
 パイの名を呼んだ黒は彼女が倒れる前に駆け寄って受け止めた。このときの星空が綺麗だと思ったのだけど、あれも偽物の星だったんだね。東京の空の色が汚いのはその空が偽物だったからと思っていたのだけど、あれはそこが東京だったからなんだろうか? また、パイが振り返ったとき、バックには星空しか映っていなかった。ここで星が流れていたのがまた綺麗だったんだよね。
 倒れ込んだパイは、黒の顔を見上げて今日もいっぱい星を流したと言って目を閉じた。満足そうな顔で眠る妹の無防備な首に、黒は自分の手かけていた。あんなに必死になって妹の行方を追っていたというのに、殺そうとまで思いつめていただなんて……。名前を呼ばれて振り向くとアンバーが迎えに来ていた。アンバーは終わったから帰ろうと微笑んで言ったが驚いた顔をしていた。それは振り向いた黒の目から涙が零れていたからだった。片目だけで涙を流すなんて、もう片方の目で昔とても衝撃的なことがあって、そのために涙が流れなくなってしまったのだろうか? それからたくさんの星が流れているのは、皆パイが殺した契約者たちの星だったんだね。この頃まだ契約者ではなかった黒は、契約者である妹を実は受け入れられずにいたのかもしれない。たった一人の肉親だから受け入れようと努力しているけど、ふとした瞬間にあのようにいなくなればいいと思ってしまったのかもね。

 星が消えようが変なゲートができようが、周りの状況がどう変わろうと人の営みに変わりはない。
 久良沢の言葉にキコは今日はちょっと格好いいと冷やかすように言っていた(笑) これはやっぱり彼らの出番が最後だからだろうねー。そして最後に久良沢が「全て世はこともなしか」と呟いた後、銃声音が三回聞こえた。いよいよラストへ向けて物語が動いた。

 予報通り雨が降っていたけど、黒がアパートに帰ろうと歩いていたときはまだ降ってなかったな。突然マオが現れて家に戻るなと警告していた。どうしたと尋ねるが、そこへフロントガラスに穴が開いた黄の車が飛び込んで来た。早く乗れと言う黄の顔には汗が浮かんでいた。銃弾が打ち込まれた場所は運転席の前……黄は大丈夫なんだろうか?
 驚く黒に、黄は「俺たちゃ組織に切り捨てられたらしい」と告げた。何故だと黒は問うが、黄はこっちが聞きたいと苦しげに答えていた。やっぱり怪我をしているんだ……。そしてマオは黒に南米のゲート消失のことで何か隠しているんじゃないかと尋ねていた。黒はそその問いに何か答えるつもりだったのだろうか? 少し反応を返したが、異常な音を聞いて険しい顔で音がした方向を見ようとした。突然黒たちに重圧がかかり立っていられなくなってしまった。……マオ、にゃ〜って(笑) にゃ〜に濁音がついたかのような呻き声だったな。
 角から現れた声を聞いたとき、河野が契約者なんだと思ってしまったよ(苦笑) 七色とは言わないまでも、少し声を変えて演じてほしかったなと思った。あれだけの出番しかなかったんだし。
 身動きできずにいる黒たちは、このまま押し潰されてしまうのかと思ったが、そこへ助っ人が現れた。意外にもそれはウェイだった。身体を半分に切断されて死んだ契約者を見ていたウェイは、彼の力を重力使いだと言っていた。そして力の強い能力者は過信し過ぎて脇が甘くなりがちだと感想を述べていた。
 厳しい目でウェイを見る黒に、警戒しなくても大丈夫だと言うが今までのことを考えたら信じられないって(苦笑) そしてウェイはアンバーの使いで来たのだと告げた。彼女はゲートの中で黒を待っていると言う。マオが尻尾を逆立ててそう簡単に入れる所じゃないと言いかけると、だから自分が案内しようと言うのですと答えていた。マオはそんなムシのいい話があるわけないと言いかけるが、黒は「わかった」とその申し出を受けた。驚いて振り向くマオに、黒は南米のゲートで何が起きたのか、自分は本当に知らない、そこで妹が消えた理由も判らないのだと言っていた。全てを知っているのはアンバーだけだからと。それを聞くために行くのかと尋ねる黄に黒が首を縦に振ると、銀が「そうして」と黒に言った。まさか銀がそう言うなんて思ってもいなかったのだろう。黒は驚いたように銀を見ていた。彼女は構わずに「アンバーと会って。アンバーと話をして」と続けた。彼女がアンバーからどんな風に黒のことを聞いたのか気になる。あの短い時間で銀はアンバーを信頼できる人物だと判断できるほどなんだものね。同じ人間を思っているとかそんな理由じゃないかと思えなくもないのだけど。
 ここまでの時間を経て、チームとして結束が固くなったんだなぁ。黄が黒に行けるところまで送ってやると声をかけていた。最初の頃の彼を見たら考えられない行動だ。ま、契約者へのわだかまりもないし、彼にはもう失うものはいないから大胆になれたのかもしれないね。逆にマオだけがまだ及び腰なのが残念だ。

 さっきのは呼び出しだったのか。美咲は「何故です!?」と食って掛かっていた。何でも上が美咲たちの頭越しに動いたらしい。そして上層部に何らかの介入があったと言っていたのだけど、介入したのってパンドラのことなのか? そこへ美咲の父親から東京を避難するようにという切羽詰まった連絡が入った。南米のようなことが東京でも起こるのかと美咲は愕然とした。
 また西島は何かの機械を無言で見上げていた。南米ではシュレーダー博士が契約者を地上から消滅させる実験をしていたが、パンドラが再びその実験を行おうとしているんだね。
 またアンバーたちEPRも彼らが動き出すのと同時に行動を始めていた。まぁ、アンバーはその能力でそれがこの日だと知っていたんだね。目的はゲート内にド−ルを導くことと、粒子加速器を破壊することだと指示していた。アンバーが砕いたのは流星の欠片だったっけ? そして彼女はこの場にはそぐわない明るい表情で宣言した。

「じゃあ、始めよっか」

 アンバーの対価は前回まで出ていたアルマとは正反対で若返っていくこと。しかし、それだって結局は使い過ぎると生まれる前に戻る、つまり死んでしまうというもの。雨霧はアンバーにもう回数が限られているのだから力を使うなと銀を連れ出したときに注意していた。一度で若返るのって何年くらいなんだろう? ただ、この戦いで彼女が生き残れるとはとても思えないんだよね……。



 以下、日記。
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at 23:59, 真神恵, DARKER THAN BLACK -黒の契約者-

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DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 22話「粛正の街は涙に濡れて…(後編)」

 アンバーに喋れる猫だと知られてから、マオは気絶させられていたんだろうか? 目覚めたときには見知らぬ部屋へ連れてこられていた。机と椅子と、マオが寝かされていたソファ以外には何もない殺風景な部屋。マオのモノローグが長々と流れていたけど、それだけ彼が混乱して、自分がこれからどうすればいいのか必死に考えている様子がよく解る(笑) そしてキィという椅子が回転する音が聞こえた。マオが驚いて音のした方へと視線を向けると、全裸姿でノーベンバー11が悠然と椅子に腰かけていた。
「お目覚めかい? 猫ちゃん」
 そういう彼の言葉に全身総毛立てているマオの姿に声を出して笑ってしまった。机の上にはノーベンバー11のために用意された服が置かれていた。どうして裸のままなのかと思ったんだけど、ブリータの力による転移は初めてで、彼ももしかしたらさっき目が覚めたのかもしれないね。今度は黒のスーツか。やっぱり「BLOOD+」のソロモンを思い出してしまった。白のスーツから黒のスーツに着替えるなんて全く同じじゃないの。ちなみに私は黒のスーツ姿の方が好きだ。
 もう、心臓バックバック状態のマオに更に追い討ちをかけるがごとく、アンバーたちが入室してきた(笑) 無言でドアの方へ向かうマオが描かれたときは猫視線だったね。アンバーたちの表情が見えない……。こっそりと逃げようとしたが、アンバーに「どこ行くの? 猫ちゃん」と話しかけられてしまった! マオ、ピーンチ! そんなマオはまたもやものR−グで語り出した。

俺は契約者だ。ワケあって今は猫だ。
しかし、現状に対する合理的判断はくだせる。
敵のただ中にいる俺。
最善の策はこれだ!


 そう言ってマオが行った最善の策とは……「ニャ〜オ」と鳴くことだった……。マオ、相当混乱していたんだね……。開始早々難しくモノローグで語っていたのに台無し(笑)

 何故パンドラが美咲を逮捕できたのだろうと書いたけど、内閣府からパンドラに出動要請があったと説明されていた。研究機関にすぎないパンドラに、どうしてそこまでの権限があるんだろう??
 そこへ宝来が美咲を呼び出した。部屋に入るとエイプリルとジュライとその上司のディケードが訪れていた。エイプリルはともかく、ジュライまでが美咲に手を上げて挨拶するとは……。前の爆破事件の一件で、美咲は本当に彼らの信頼を得たんだねー。ド−ルがそういう反応をしたというのが嬉しい限りだ。銀だけでなく、他のド−ルも変わっていってるんだね。
 用件はノーベンバー11の行方だった。居場所を尋ねられた美咲は、「それはこちらの台詞です」と返した。彼が消えたことは任務の一環なのではと美咲は思っているというのだ。ディケードがエイプリルを見ると、彼女は美咲に一週間前から連絡が取れないと話した。不可解な顔をして「どういうことですか?」と問う美咲に、ディケードは自分たちもそれが知りたいのだと答えた。彼はまだMI6最高のエージェントなのか、それともテロリストの手先と成り下がったのか……。

 そのノーベンバー11はアンバーたちと話をしていた。会う度に若返ると言ったノーベンバー11は、アンバーの力のことを知らないのだろうか? 彼が知りたいのはアンバーが裏切った組織のことだった。アンバーが裏切った理由は関係なかったのか。その話はマオだって無関係ではないよね。アンバーの膝に乗せられてずっと汗をかいて警戒しているマオが笑える。自分が何のために連れて来られたか解らないから余計に不安だよね。
 その話をするために、アンバーはシュレーダー博士を招き入れた。名を呼ばれた博士は、ノーベンバー11に彼らの仲間かと尋ねたが、博士の話次第ではそうなるとアンバーが代わりに答えた。しかし、博士は自分はパンドラに雇われたただの学者で、組織については何も知らないと反論していた。しかしアンバーはそのことも含めて彼らに話を聞かせるようにと指示した。彼らとは、ノーベンバー11とマオのことだよね。何も知らない博士は、部屋にいるのが全員契約者だと知って、自分の味方は猫だけかとぼやいていた。するとアンバーは「この人も契約者」とキッパリ答えた。マオが物凄くびっくりしていた(笑) 喋る猫だと知られたけど、契約者だとはバレていないと思っていたってことか……。
 そうして博士の話は始まった。彼の研究は成功すれば契約者が地球上から消えるというものだった。……そんなの聞いたらノーベンバー11だってアンバー側に付くのは確実なのでは? だって殺されると知って抵抗しないなんて、いくら契約者でもあり得ないものね。

 黒たちは、マオの居所を突き止めたようだった。しかし、生きているかどうかは判らないらしい。黒は銀に、アンバーが何を話したのかを尋ねた。そして銀は黒のことを、黒の過去と未来を聞いたと答えた。過去、というと人間から契約者になったときのことなのかな? フイと視線を銀から外した黒は、そのまま黄と銀を置いてマオを助けに行きかけた。一人で行こうとする黒を、黄は今度こそ生きて帰れないかもしれないと引き止めようとした。マオのことなら諦めろ、同じ状況ならあいつはそう言う。黄はそう言ったが、黒はアンバーの目的は自分だから、これ以上誰も巻き込みたくないと言い残して黒は行ってしまった。
 また美咲はエイプリルにノーベンバー11を探さなくていいのかと尋ねていた。しかし、痕跡を残して消える彼ではないので、心配しても仕方がないと彼女は諦めていた。それよりも、彼女は美咲がどうしてノーベンバー11探しに協力したかその理由に興味があるようだった。しかし彼女が期待したような答えではなく、美咲は生真面目にその理由を答えた。

「ここから先は敵も味方もない。貴女の直感だけを信じて行動してください」

 わざわざそれを言うために現れたのは何故か、その理由が知りたくて美咲はノーベンバー11を探しているのだと言う。敵はともかく、味方と言ったら公安の人間も関係ないということか。彼はアンバーに組織のことを聞き出そうとしていたし、独自に調べて何かを知ってしまったのかもしれない。

 パンドラでは西島と……あの鬚の研究者、名前を何と言っていたっけ? 博士が達した結論に彼らも辿り着いていたようで、博士はもう用なしだと言っていた(汗) ではもう彼を助ける者はいないってことなんじゃないの? でも、博士は全然危機感がないなぁ。まぁ、アンバーに命の保証はされているから当然か? 逆にパンドラに手荒いことをされそうな気がする。

 マオが最初の驚きもどこへやら、博士の話を聞いて反論していた。南米のゲート消失は、博士たちが行ったことだったらしい。しかし南米のゲートの消失って、消えたのではなくてあらゆる物理的干渉を一切受け付けない不可侵領域になったというのだ。自分たちの計画が実行される直前に、奇妙な発光現象が起きてその直後の南米のヘブンズゲートの周囲1500kmがそういう状態になったらしい。
 自分の計算に間違いはないので、何故そのようなことが起こったのか。自分の知らない何かがあそこであった筈なのだと博士は首を傾げていた。そうだろと訪ねる博士に、アンバーは微笑むだけだった。「その何かを東京でも引き起こすつもりなのか」とノーベンバー11が訪ねると、アンバーはそうしないと自分たちが今度こそ本当に消えてしまうと答えた。まるで未来を見てきたかのような言い方だとノーベンバー11と言うと、アンバーは頷き「見てきた」と答えた。それに信じられないと言った彼はやはり彼女の力を知らなかったのか……。信じられないと言うノーベンバー11に、アンバーは証明すると言った。どうやってと聞く彼に、彼女は「貴方はここを出た後、死ぬよ?」と宣告した。
 話が終わってマオとノーベンバー11と博士は最初に連れてこられた部屋に再び入れられていた。窓の外を見ているノーベンバー11は何を考えているのだろうか? ノーベンバー11を見ていた博士は、マオに彼がどうやって死ぬのだろうと話かけたが、マオの答えは「我々だって死を宣告されたようなものだ。あの男に限ったころじゃない」と素っ気無い(笑) 猫の姿で、先ほどの話でも博士の話に反論してきたからだろうか? 博士はマオが一番話しやすいと思ったのかもね。
 助けに来るような仲間はいないのかという博士の問いにも、黄が言っていた通りの答えを返していた。曰く、契約者は合理的な生き物だ。死ぬと解っていて飛び込んでくるような馬鹿な奴はいない。少なくとも俺ならそうする。……しかし黒はそんな馬鹿な奴だった。助けに来たと知ったとき、マオはその契約者らしからぬ黒をまた変な奴と嬉しそうに言うんだろうね。
 黒の侵入は、あっさりとアンバーたちの知るところとなった。ブリータがどうするのかと尋ねると、アンバーは「ここでは誰も死ぬ必要はない」とハッキリと答えた。博士に関しても、組織がもう彼を必要としていないこともアンバーは知っていた。それをウェイに「わかった?」と念を押していた。

 エイプリルたちを美咲が車で送っていた。するとジュライがノーベンバー11を見つけたと呟いた。何処と聞くエイプリルにジュライが指し示した先には、下から明かりが消えていくビルが見えた。同じ頃、突然明かりが消えた室内でマオのために用意された餌用の容器に銀の観測霊が姿を見せた。
 彼らは別に閉じ込められたワケではなかったのね。難なく部屋から出ていたもの(苦笑) マオの元に駆け寄ろうとする黒をウェイが阻んだ。アンバーの姿を見つけて黒は追い掛けようとするのだが、ウェイは先ほどの決着を着けようと言ってきた。しかしそれもブリータが「貴方の役目は足止めだけでしょ?」と注意していた。しかし転移の能力しかないのにそれでも黒に攻撃を仕掛けようとするブリータが素敵。どうしてそこまでアンバーに尽すのだろう? ウェイは明らかに利害でついているけど、彼女や雨霧はどういう理由なのかいまいちわからないなー。
 そうこうしている内に黒はアンバーを捕えた。「お前の目的は何だ?」低い声で問う黒の瞳には憎しみしか宿っていない。そしてそれを見るアンバーは悲しそうな表情を浮かべていた。まぁ、黒は何も知らないので彼女が妹を殺したと思っているのでそれも仕方がないか……。

「これ以上、俺から何を奪うつもりだ!!」

 血を吐くような叫びとはこのことを言うのだろうか? しかしこの台詞、銀やマオのことを仲間としてとても大切にしていたのだと思えるのがいいね。でも、本当に契約者とは思えないなぁ。
 そんな黒にアンバーは「詳しいことは仲間の猫ちゃんに聞いて。全部伝えたから」とだけ返した。彼女のその答えに黒は怒るだけだった。アンバーが自分の口で言おうとしないのが腹立たしいんだね。このとき、アンバーが殺されるのではと思ったのだけど、黒が放った力は周囲のものを発光させていた。アンバーのポシェットの中にあった物が光り始めると、黒野から放たれる光りもどんどん強くなっていった。マオが黒の名を呼んだが、彼には聞こえないようだった。どうなるのだろうかと思っていたら、何と黒の妹・パイの「お兄ちゃん」という声が聞こえてきた。その声に驚いた黒は力を放つのを止めそのまま座り込んでしまった。それを悲しそうな目で見るアンバーは何を思っているのだろうか?
 ことが終わるとノーベンバー11が部屋から出てきた。「我々はどうあってもこの物語の中では主役になれないらしい」と言うと、マオに後は頼むよと言って立ち去ってしまった。マオが黒の元へ駆け寄ろうとすると、美咲たちがようやく現れた。そして銃を構えて美咲は黒に動くなと命じた後、腹ばいになって両手をゆっくりと床につけろと更に命じた。しかし黒は後ろを視線だけで見ただけだった。早くと怒鳴ったものの、黒の顔を見ようとにじり寄った。その美咲の腕をエイプリルが引き寄せた。邪魔をしたのではなくて、黒が放っておけなかったのだろう。黄が黒たちを逃がすために発光弾を撃ったからだった。
 自分の身体が光に包まれたのを見ていた博士は、保護されてからも呆然自失の状態だった。しかし記憶の操作はされていないと斉藤は美咲に報告していた。そこへ宝来と西島もやってきた。西島が博士に話し掛けると、彼は南米ゲートの消失した理由がわかったと話し始めた。契約者たちよりも早く実験を再開しようと提案する博士に、西島はとても穏やかな声で実験は再開していると告げると彼の首に薬を注射してしまった。あまりに乱暴なやり方だったので危険な薬なのかと思ってしまったよ……。睡眠薬なんだよね!? 聞きたいことがあると言っていたし。

 その頃、ディケードは誰かと電話で話をしていた。しかも計画を次の大黒斑周期までに延期するのは危険だと言っていた。つまり相手はパンドラ? 西島はそのときあのビルに着ていたので、電話の相手はあの名前は忘れたが研究者なのかもしれない。「あの男の処分については彼が手を打ってくれた」と言ってディケードは電話を切ったけど、あの男って誰のこと? ノーベンバー11?
 受話器を置いたディケードがグラスを取ろうとすると、それは凍っていた。驚く彼の前にはノーベンバー11がいた。今までどこにいたと尋ねるディケードに、ノーベンバー11は任務を遂行していたと答えて分厚いファイルを机に置いた。組織について調べたものだと言って、彼はディケードに「貴方はただ、恐れていただけだったのですね。私が貴方がたの秘密に辿り着くことを」真直ぐ見つめて言った。ディケードは恐れていたのは最高の部下を失うことだと答えた。後ろにはいつの間に現れたのか、男たちがノーベンバー11に銃口を向けていた。そしてディケードは契約者に訪れる最後の瞬間までノーベンバー11だけには気づかれたくなかった、残念だと決別の言葉を言った。ノーベンバー11はそれに「私もです」と答えた。
 それからどれくらいの時間が経ったのだろうか? 恐らくはエイプリルの携帯にノーベンバー11は電話をかけていた。煙草を吸いながらフラフラと歩くその後ろ姿は、アンバーの言葉が正しかったのだと証明していた。……でも、外に出て来れたということはあの部屋にいた人間を全て殺してきたということなのかな?
 ノーベンバー11は留守電にメッセージを入れていた。黙って行くつもりだったが、二人にも危険が及ぶ状況を作ってしまったようだと。言っとくが、これは冗談じゃないと忠告を入れようとしたところでメッセージを入れる時間が来てしまった。携帯を見つめたノーベンバー11は突然咳き込んだ。そして口から大量の血を吐き出していた(汗) あの部屋ではやはり全員は殺して来たようだった。そして……ノーベンバー11はもう立っていられなくなり歩道に倒れた。仰向けになった彼は「最期まで美人に対価を払う必要もないか」と言って煙草を放り投げた。そしてその火は彼自身の血で消えた。同時に彼の命も尽きたのだという演出なんだね。

 ノーベンバー11が倒れた後を見つめながら、美咲はどうして彼はこうしてしまわなければいけないのかと涙を流していた。しかしエイプリルは「それ以上は口を挟まない方がいい」と言った。そう思ったから何も言わずに死んでいった。それは契約者らしい合理的判断なのだと言うと、美咲の気持ちは素直に嬉しいとエイプリルは礼を言った。そしてそのまま立ち去った。しばらく歩くとジュライが美咲にさよならのつもりなのか、手を上げていた。初めて日本にやってきたときと比べて格段に変化したのはジュライだよね。

 どこかのビルの屋上では、雨霧がアンバーに予定の数のド−ルを集めることができたと報告した。そして時間はもう戻せないと言っていた。……彼らは何度も契約者が消える瞬間を体験してきたのだろうか? 雨霧の台詞からはそうとしか取れないのだけど。
 アンバーはリンゴを手にしていた。そしてそれを一口齧ると「さよなら」と礼をして、リンゴを置いて雨霧と共に立ち去った。これはノーベンバー11に対する礼なんだね。博士の話を聞かせる前に、好きな物はリンゴという話をしていたものね。

 いつもの公園で、マオは黒にどうして助けに来たのだと尋ねていた。あの場での最善の策はと言うマオの台詞の後で黄がお前を見殺しにすることだと続けた。それは契約者の合理的判断でなくても解ることだと言う黄の話し方はとても穏やかだった。
「馬鹿だな。お前ら」
 呆れているのか嬉しいのか、映像はもちろん、声の様子からどちらなのか判断できないが、両方なのかもしれないね。そんなマオの言葉に、黄は「馬鹿はこいつ一人だ」と黒を指差した。指を差された黒は、見上げるマオに笑いかけていた。ようやくチームが一つになった瞬間だろうか?
 黒は話を切り替え黄に呼び出しの理由を尋ねた。そして彼らもノーベンバー11が死んだことを知る。一番驚いていたのはマオだった。そう言えば彼は後を頼むと言われていたんだっけ? 本当かと尋ると、黄が上司と手下を道連れにしたと答えるのを聞いて、マオは何か考えていた。黄はあの場にマオがいたことを組織が嗅ぎつけるのも時間の問題だと言って、その前に何があったのか知っておきたいとマオに尋ねた。
 自分が生き残ったことには理由があるのだと、死ぬと予告されても尚行動に移したノーベンバー11の行動に覚悟を決めたのか、マオはアンバーから聞いた話を黒たちに話し始めた。組織が契約者全員をこの世から消し去るつもりだ。アンバーたちがそれに抗っていて、5年前に南米ゲートが消失したのもそのためだとマオは話した。黄が何を言っているんだと尋ねたが、アンバーの名前を聞くなり厳しい表情に変わった黒は、マオの話を否定した。「あいつのやる事に大義名分なんてない!」とベンチに拳を叩き付けた黒は、アンバーの話を頭から信じられないようだ。
 しかし、そんな黒に銀が「あの人はそんな人じゃない」と言った。銀にまでそんな風に言われるとは思っていなかったんだろうね。驚いたように銀を見たが、黒は公園から立ち去ってしまった。黄だけがカヤの外(苦笑)



 続きは日記。
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at 20:48, 真神恵, DARKER THAN BLACK -黒の契約者-

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DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 21話「粛正の街は涙に濡れて…(前編)」

 全26話だとばかり思っていたのに、全25話だったとは……。それだったらこの話からSPで録画していたのに!

 アバンに出て来たのは新キャラばかり? あの研究者のじいさんはいったい何者なのか。そしてそんな彼の前に全裸で現れた美女は?? 全身じっくり見て「相当たまってるな」と言うじいさんの台詞に吹いた。まぁ、男は元気な人は歳いってても元気だからな(苦笑) しかし幻かと思われたその美女は、じいさんの頬に手を当てるとおでこにキスしてきた。直後、警報が鳴って警備の者が中に入った直後、じいさんの服だけ残して二人はどこかへ消えてしまった。つまり、彼女は契約者で能力は瞬間移動なんだね。服も一緒に転移できたらいいのに……。自分の身体に自信がなかったら、あんな風に泰然と立ってはいられないだろうね。
 受話器を取り上げたのはエリック西島だった。つまりそこはパンドラで、じいさんの名前はシュレーダー博士というらしい。もうすぐ最後なのに、このパンドラってよく出てくるなぁ。西島も一度きりのキャラかと登場したときは思っていたけどとんでもなかったね。

 再びEPRの活動が活発になったらしい。最初は単なる泥棒を追いかけているものだと思っていたのに、契約者だったので驚いた。そして契約者なのにコソ泥?とまで思ってしまった(笑)
 宝来に報告する美咲は違和感を感じると話していた。そして前に起きた大使館爆破事件とは違って、何か別の者の思惑が左右しているのではないかと言っていた。EPRの目的は契約者の存在を公にして正当な権利を獲得すること、人権を認めるよう言っていたっけ。美咲は方法はとももかく目的を理解はできると言っていた。まぁ、契約者を民族に置き換えたら至極真っ当な訴えだよね。能力があるから化け物。そんな力を持った存在が世に知られたら混乱が起こる。だから契約者を見た者の記憶は消去。そういう世の中になっていたんだっけか。契約者には心がない、感情がないと言われ続けてきたけど、前回の話でそれは本当なのか、という話になったんだよね。そもそも、契約者が最初から言われていたような存在だったのならば、人権を保証しろ、なんて要求そのものがおかしいのではと思ってしまう。だから、契約者も人間だということを言いたいんだろうねー。
 捕まえた犯人には共通してい記憶の欠如が見かけられたらしい。それが首謀者に関する記憶が。これは記憶を操る能力を持つ契約者がいるということなんだろうか? 宝来はいずれにしてもアメリカ大使館に警戒レベルを引き上げるよう要請しないといけないと判断し、美咲にセキュリティ担当のハリスに直接会って今後の対応について協議するよう命じた。

 ホウムラン軒は黒のお気に入りなのか? TVを見て超能力者の話して自分にそれがあったらと話す店主の力の使い道はなんとも平和なものだった。皆が皆そういう風に考えるだけだったら良かったのになぁ。力があってもそれをどう使うかは本人次第だものね。科学だって同じことが言える。しかし、店主に混んでるときを見たことないと思ってない?と聞かれたときの黒の微妙は顔(苦笑) そんな店なのに、料理上手な筈の黒は通っているんだよね。それって味はいいということなんじゃないだろうか?
 また、店から出て来た黒を待っていたマオに「飯待ちか?」と言った黒の台詞にも笑った。そういや店の娘に餌をもらっていたんだっけ?(笑)

 アメリカ大使館に斉藤と共に訪れた美咲だけど、まぁマトモに取り合ってもらえる筈もないよね。門前払いされるのかと思ったけど、話だけは聞いてくれたみたい。門を出るとノーベンバー11がいた。アメリカ大使館に絡む別の情報を手に入れたので、美咲にだけは教えようと思って来たらしい。何度か協力してきて美咲を信頼してのことなのかなー?
 ノーベンバー11が美咲に話した情報とは、アバンで攫われたあのシュレーダー博士のことだった。ゲートの謎を解明したとして一時話題になった人物だが、最近その名前は聞かないと美咲が解説してくれた。最近聞かないのは、パンドラの最深部に隔離されていたからだったらしい。EPRが彼を狙っていたが、一昨日の晩に誘拐されたのだと言う。ノーベンバー11の話に美咲はアメリカ大使館と絡んでいるのかと問うが、そこまでは判っていないらしい。ただ、最重要人物であるシュレーダー博士にはド−ルが糸を付けていたのに、その糸が切れた場所がアメリカ大使館であるそうなのだ。
 先ほど美咲はハリスに他の大使館では爆発は中から起きたと話して、大使館内にも警備を置くような話をしていた。そしてノーベンバー11は、EPRのメンバーが中に潜んでいないとは限らないと忠告していた。そしてアンバー……ノーベンバー11と一緒に働いていたころはフェブラリ−か。彼女は自分たちとかつて行動を共にしたエージェントだったと付け加えた。美咲が今は違うと呟くと、ノーベンバー11はどう思います?と尋ねた。
 眉間に皺を寄せて考え込む美咲の横顔がアップで映ったので何だろうと思っていたら、ノーベンバー11が彼女のおでこを指で軽くつついたので笑った。美咲とともに驚いている斉藤の方が笑えたけど。生真面目な美咲にはノーベンバー11のような……それが表向きの顔だとしても、彼のようなタイプが合っているのではないかと思ってしまった。
 深い皺だったのでつい、というノーベンバーは、おでこを抑えて渋面を作っている美咲の名を呼んだ。そしてサングラスを外して「ここから先は敵も味方もない。貴女の直感だけを信じて行動してください」と真面目な顔をして言うと、また後ほどと言って立ち去ってしまった。彼は、いや、彼らは相当美咲のことを信用しているんだなと思えるシーンだった。

 美咲を応対したハリスが話している相手って、アバンで出て来た博士を誘拐した契約者じゃないの。つまり、ノーベンバー11の読みは当たっていたということだね。ハリスはすっかり彼女を信じているんだなぁ。色仕掛けで骨抜きにされたのは明らか(笑)
 書類を出してくると退室したブリータと呼ばれた契約者は、地下にある倉庫のような部屋へと降りていった。そして攫って来た老人が本物のシュレーダー博士であるようだと傍に立っていた男に話していた。公安が動きだし、EPRがアメリカ大使館を標的にしていると言って。しかし彼女らはアンバーからそこを標的にするような計画は聞いていないらしい。つまり、アメリカ大使館に突入するために組織が仕組んだものだと男は言っていた。ま、初めてEPRのメンバーが出て来たときから声を聞いて明らかだけど、ウェイもEPRに参加していたんだねー。
 今度は本物のようだと言っていたけど、これまで何度も偽物だったということになるよね。影武者なんて話も出てきて、それだけ重要人物だったのかと驚いた。植え付けられた記憶かもしれないけど、引き出した情報は本人のものと間違いがないので、アンバーに引き合わす価値はあるというウェイに、ブリータは本物であるなら、どんな手を使ってでも乗り込んで来る筈だろうからもう少し様子を見ようと提案した。「それが、アンバーの意志であるなら」と顔半分を焼かれたウェイの姿が映し出された。……アンバーの命令には従うような言い方だけど、彼ってそういうキャラじゃなかったはずなのにな。何か取引しているのかな?

 さて、今回の黒たちの仕事はアメリカ大使館の爆破のようだった。マオが揺動って適任だねー。誰も猫が喋って大使館爆破に関わっているなんて思わないもの。
 侵入から爆弾の設置までは上手くいったけど、黒が引き上げようと扉に近づくと見張りの誰何の声が聞こえた。侵入者が他にもいたらしい。扉に開いた穴から外を窺うと、その前には腹にぽっかり大穴が開いて絶命している警備の男の姿あった。そしてその先に立っていたのはウェイだった。組織が仕組んだものだったら、黒が来ると思ったのだろうか? ウェイは黒に負けたから復讐しようと思っているに違いないもの。

「こんなに早く君に会えるとは……。やはりアンバーを選んで良かった」

 アンバーは黒を仲間にしようとしていた。だから彼女と共に行動していれば黒に再会する確率が高い。ウェイがEPRに参加した理由はやっぱりそれか。

 大使館の外で張り込んでいた美咲は、マオが起こした揺動を正しく見抜いていた。そしてハリスに掛け合うが、外であったことは日本の管轄だと言ってそれが揺動だと言っても聞こうとはしなかった。このままでは被害者の救出だけでなく、首謀者を追う手がかりも失うかもしれないと言って、美咲は宝来に特別治安処置として突入の許可を願い出た。5分待てと指示した宝来は、ソファに腰かけている西島に「お聞きになった通りです」と言った。
 宝来には官房長官からアメリカとの関係がこれ以上こじれることがなければと既に許可は得ていたらしい。そして西島は、「対外的にこれだけ明確な口実があれば、後はアメリカ国内の友人がうるさ方を押さえ込んでくれるでしょう」と答えていた。そして次のシナリオとも。……ちょっと待って? そこに西島がいたのはいい。しかし何でそんなに偉そうなんだ? 次のシナリオって?? シュレーダー博士がそこにいるから大使館を爆破させるように指示を出したとでも言うのか? でも、それって組織が黒たちに命じたことではないの? 単なる研究機関だと思ってたけど、もしかしてパンドラが組織ってことなのか!? そしてシナリオという言葉に宝来が疑問を抱いていなかったので、彼も関係があるといえる。あの手袋は本当に怪しいものだったのか?

 混乱の最中、美咲は宝来からの指示を待ちながら怪我人を救急隊のところまで連れていくよう指示を出し、我先にと逃げ出そうとするお偉方を「こんなときに自分だけ……!」と憤っていた。門の方へ視線を向けると、ノーベンバー11が悠々と中に入っていくのを美咲は目撃した。そして許可が出ていないというのに彼女も門の中へと飛び込んだ。

 黒とウェイのアクションシーンを、ところどころスローモーションで見せていた。こういう演出は好きだなぁ。互角という感じがまたいい。互いの能力を把握しているから後れを取ることもないし。
 しかしその戦いをブリータが見ていた。「博士を放ったらかして戦えなんて命令。出てなかったと思うけど?」と言って力を発動させた。見た目を裏切らない色の下着だった(笑) そしてウェイの身体にピッタリと貼り付いたブリータは、「彼なんだ? アンバーのお目当ての男って」とウェイに尋ねていた。「残念ながらそのようです」とウェイは答えていたので、さっきまでのは挨拶代わりの戦いだったのね。そうしてブリータは「だったら尚更、この勝負はお預け」と言い、ウェイの頬にキスをして彼を何処かへと転移させてしまった。
 再びシュレーダー博士も元に戻って来たブリータは、そのまま彼をアンバーの元に送ろうとしたが、後ろから話し掛ける声があって驚いて振り向いた。そこにはドアを背に腕を組んだノーベンバー11が待ち構えていた。しかし二人は知り合いだったの? 久しぶりとブリータが言っていたものね。彼も博士を連れ去ったのが彼女だと見当をつけていたようだし。能力を知っていたら犯人が誰かなんてすぐに判るかー。そしてノーベンバー11はフェブラリ−に会いたいとブリータに願い出た。そしてそんな彼の望みにブリータは「もちろん。彼女もそれを望んでいる」とあっさりと答えた。前もそう言っていたっけ? そしてノーベンバー11には頬でなく口にキスしてアンバーの元へ転移させた。やっぱり好みがあるんだなぁと思ってしまった(笑)

 一足遅く美咲が乗り込んだときには、シュレーダー博士が来ていたバスローブと、ノーベンバー11が着ていたスーツだけが残っているだけだった。中に進んで呆然と室内を見ている美咲の背後から、荒々しい足音が聞こえてきた。振り向いた美咲に武装した男たち5人は銃を突きつけ、武器を置いて手を頭の後ろで組めと命じた。自分の所属を言った美咲が男たちの正体を訪ねると、彼らは短く「パンドラだ」とだけ答えた。正体に驚く美咲を、男の一人が後ろから押し倒し、手錠をかけて逮捕してしまった。……なんで単なる研究機関がそんな事をする権利があるのだ?

 一方、黒の戻りを待っていたマオは木の枝に座っていた。欠伸をし、後ろ足で耳の後ろを掻きながら「遅いなぁ。黒の奴……」と言うと、横からこの場には不似合いな明るい声が聞こえて来た。「話せるの? 猫ちゃん」という声に驚いたマオの視線の先にはアンバーが同じく木の枝に座っていた。そしてマオと目が合うとにっこり笑った。マオ、ピーンチ!(笑)



 以下、日記。
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at 22:04, 真神恵, DARKER THAN BLACK -黒の契約者-

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DRKER THAN BLACK -黒の契約者- 20話「あさき夢見し、酔いもせず…(後編)」

 任務に失敗して志保子は捕らえられた。黄は黒とマオに教祖の殺害命令が再度出たと伝え、捕らえられた契約者には処分命令も出たと伝えた。使い捨てかと言う黒に、自分が行くと黄は言っていつもの場所に集まるように指示して行ってしまった。それを見送った後、マオは自分と黒に別の命令が出たと言い出した。万が一、黄が捕らえられた女を処分できなかったときには、黄を殺すようにという命令が。組織は黄と志保子の関係なんてとっくに知っているのだからその命令は当然なのかも。知っててそんな命令を出すなんて嫌な話だなぁ。

 潜入した黒と黄は捕らえられた志保子の元へ難なく辿り着いた。気を失っている志保子の抱えて黄はその頬を叩いた。「忘れたとは言わせねェぜ。俺の顔を!」そう言う黄の顔を志保子はぼんやりと見ているだけだった。
 しかしすぐに警報が鳴り出した。打ち合わせ通りマオは上空から攻撃を仕掛けてた。そして黄は志保子に教祖の居場所を尋ねた。ぼんやりとしている間、志保子は黄が自分を助けに来たのだとでも思っていたのだろうか? 黄の質問を聞いて明らかに悲しそうな表情を浮かべていたが、すぐに質問に答えた。
 アルマの居場所を志保子が言っていたとき、その場所には雨霧が現れた。ド−ル確保の年を押しに来ただけだと雨霧は見張りの者に言っていた。これで侵入する黒と戦うことになるんだね。
 黒が教祖のいる場所へ行くまで、黄と志保子は揺動で動くのだという。契約者と言っても、皆が皆、黒のように訓練されているワケじゃないんだね。志保子があまりにも普通の存在に見えたので、それでスパイとして成り立つのだろうかと疑問に思う。

 黒はやっぱり雨霧とはち合わせて戦うことになっていた。すぐに戦いが始まるのかと思いきや、雨霧は問答無用で襲ってはこなかった。アンバーの許しがないから殺せないのだそうだ。そして彼の対価がここで判明した。卵を食べることらしい。それもゆで卵? あと二個と言っていたのでゆで卵を四つ食べないと行けないんだね。確かに因果な対価だ(苦笑)
 黒は雨霧の攻撃を避けたあとで教祖アルマから自室に招かれていた。で、雨霧もアルマのことを使い物にならないと言っていたので、黒が彼女を殺しても構わないらしい。大事なのはド−ルの輸送だと言っていたし。ド−ルを集めて何をしかけようとしているのだろう?

 一方、黄たちは無事脱出していた。そのときに黄の危機を志保子が力を使って助けていたけど、黄は相手が血を吹き出して倒れている男をギョッとした顔で見ていた。まぁ、突然あんなの見たら誰だって驚くか。しかし彼は志保子の手を握って走っていた。
 ここで再び二人の過去のシーンが流された。そうか、志保子にプロポーズしていたのかー。でも、志保子のあれって全て演技で酒にも酔った振りをしていたんだねぇ。酔ったことがないと言っていた黄は、この過去のシーンでは酔っていた。もしかして、あれが初めて酔ったところだったのだろうか? 志保子もいいよと言っていたけど、黄がポロポーズした直後に聞いたことが磯崎と黄が見た写真のことだったなんて、いくら何でも怪しすぎる。酔っていたから黄は話してしまったんだろうなぁ。だからこそ志保子も聞けたんだろうし。
 何故磯崎を殺した。その質問に志保子は意外な答えを返した。……でもまぁ、あの写真に写っていた老婆が教団の服を着ていたので関係があると容易に想像はできる。でも、あまりに最初の方に映されていたので忘れそうだったよ(笑) 当時黄たちが追っていた不法入国者のグループが教団の初期メンバーで、老婆は教祖自身。ま、彼女の能力が変身能力なので今の若い姿と混乱というのはないかな。ただ、一番驚いたのが磯崎がそのグループと裏で繋がっていたということだった。いや、別に繋がっていてもいいけど何のためなのかが判らない。しかし、そんな昔から組織はどうして教壇を追っていたのだろう? ただの新興宗教だというのに。
 あのとき磯崎は違う写真を渡していたというのかー。で、志保子は黄と磯崎のどちらが教団と繋がっているのかを調べるために黄に近づいたんだね。目的の場所に着くと、黒が戻るまで一時間待つと言っていた。戻らなければ?と尋ねる志保子に、黄は今度は志保子を殺してから自分が教団に行くと答えていた。そうして黄は志保子にもう一つ聞きたいことがあると銃を突きつけながら言っていた。何故自分は記憶を消されずにすんだのかと。
 それに答えようとした志保子に異変が起こった。頭を抱えて突然「助けて!」と叫んだのだ。驚く黄がどうしたと言うが、それも聞こえていないようで嫌だと絶叫していた。彼女の対価はしばらくの間だけ人間らしい感受性が戻るというものだった。……この対価って誰がどういう基準で決めているんだろう? そういう根本的なことが気になった。能力の大きさだとしても、志保子ほど重いものはないように見える。で、彼女は人間らしい感受性を戻して、自分のしていることの意味や恐ろしさが理解できるようになってあのように毎回苦しんできたらしい。
 怖いと縋り付く志保子をふざけるなと突き放す黄だけど、明らかに動揺している(苦笑) 振払われても志保子はそれ以上の苦しみに喘いでいるのであまりショックには感じていないらしい。そして怖いと思えることにホッとしているとさえ言っていた。普段は感じないことだからと。そして契約者にも記憶はあるが、自分の記憶なのにどこか冷たいと志保子はそう表現していた。……自分の記憶だけど、何かの映像を見ているかのように他人事にしか見えないということなのかなぁ。それでも志保子の中では黄がかつてプロポーズしたあの夜の記憶だけは違っていたのだという。あの瞬間、芝居をすることを忘れてただ嬉しかったと志保子は告白していた。あのときの顔はそういうことだったのか。なのにその後聞いたことが写真のことなんだね……。
 そして志保子はここで初めて黄の顔を見てあのときの記憶が黄の中から消えるのが怖かったと言った。人が死ぬというのは単に肉体が滅ぶということではなくて、本当の死というのはその人の存在が人の記憶から消えるときだと言うものね。記憶が消されるのは殺されたのも同じでそうはなりたくなかった。そう志保子が言っているときに磯崎の妻の映像が流れていた。あの空虚な瞳は見ていられない……。志保子の告白に、黄は自分の記憶が消されずにすんだのは、志保子のためだと知る。

 部屋に通された黒は、そこで力なくベッドで横たわっている老婆を見つけた。そしてそれがアルマの本当の姿なのかと尋ねた。しかしアルマ本人にもそうなのかもう判らなくなっているという。彼女の対価は老化。アンバーと真逆の対価か。……これも重いとは思うけど、行き着く先は死だものね。志保子は歳は人間と同じように取っていくだろうから、やっぱり志保子の対価の方が過酷だ。
 彼女の話すことは、これまで説明されていた契約者像が崩されるものだった。何故組織に使われるのか。契約者は社会常識や良心が消えて能力を使うことにためらいがなくなる。人を殺すための力が多いから、必然的に殺人マシンのように便利に使われる。
「人間さまの都合のいいようにね」
 この台詞を聞くと、全ての元凶は人間じゃないかとおかしくなった。黒は契約者は人間ではないという口ぶりだなとアルマの話を聞いて言っていたけど、アルマは「少なくともあっちはそう思っている」と答えていた。あっち=力を持たない人間ではなくて、組織としか考えられない。
 アルマはそういう業から契約者を解き放つための拠り所として信仰を選んだと話した。最初は方便みたいなものだったが、今はそれが正しいと思うようになった。……彼女が興した宗教は、契約者のために造られたもの? だから組織は何年もかけて教祖の殺害を目論んだのか? それでもやっぱり腑に落ちないなぁ。
 アルマは契約者と人間の違いが判るかと黒に尋ねた。それにすぐに黒は答えるものの、その回答はアルマの話を聞いていると間違っているとしか思えない。

「契約者には心がない」
「本当にそうだったか?」
「契約者には罪の意識がない」
「契約者であろうがなかろうが罪を犯す者は犯す」
「能力のあるなし。それは明らかに違う」
「それはおまけみたいなもんさ。能力なんかなくても銃や刀があれば人の命を奪うことはできる。人間と契約者の一番の違いはその精神構造、いわゆる合理的判断ってやつだ。人間の社会では感情や常識に囚われず、利益だけを求められる奴が成功するようにできているだろ? 契約者ってのは案外、そのシステムを勝ち抜く進化の形かもしれないよ?」
「契約者は夢を見ない」
「私は見てきたよ。契約者と人間を結ぶ、そのあるべき形を」

 アルマが見てきたものとは一体どんなものなのだろう? あるべき形って? しかし、そういう彼女も力を使って人を殺めたこともある。対価が大きいからやりたくはなかったが、そのときからあえて力を使い続けようと思ったらしい。そしてもう命がなくなると言っていたのにも関わらず、彼女は変身した。繰り返し力を使えば老化という対価も繰り返される。死へより近づくことがせめてもの償いになればと思って力を使い続けてきたのだと言う。
「おかしいだろ? 契約者が償いなんて言葉を口にするのは。……どうやら、最期の対価を支払うときが……来たようだ。これで……解き放たれる。私も……私の業から」
 そう言った直後、アルマは眠るように静かに息を引き取った。その顔は解き放たれると言う言葉通り穏やかな顔をしていた。そんなアルマを見ていると、契約者に心がないなんて思えない。

 アルマの死を看取ったあと、黒は志保子が「契約者にも記憶はある」と言ったときに戻って来た。そしてマオが中に入ってくるまで黙っていた。マオが入ってくると、黒は黄に知り合いのようだとかミスったのは女の方だとまるで急かすように言っているように聞こえた。しかし、アルマの話を聞いた後なので違うのだろうなと思った。彼女の言った、契約者と人間を結ぶあるべき姿というのを黄が見せてくれそうだったからなのかな? 躊躇している時点で黄の答えは出ているものね。
 黒に自分と志保子を撃てと言って、黄が銃を差出したシーンでの黒との会話が良かった。惚れた弱味だという黄にハッと彼を見ていたけど、まだ人間らしい感受性が戻っているときに言われた志保子はとても嬉しかっただろうな。あの夜だけでなくてこの日のことだって意味を持った記憶として残るに違いない。
 そして黒はやっぱり黒だった。意外だったのがマオが激しく抵抗していたことかなぁ。この前のド−ルのときとはワケが違うと言っていたし。実は組織を一番恐れているのがマオだったということなのかな。やらなきゃこっちがやられるんだと言うマオに、黒は自分たちは組織の犬かと問うが、マオは黄と自分たちとは違うのだと尚も言った。しかしアルマのおかげなのか、もともと黒が思っていたことなのか、黒は契約者とか人間とかどうでもいいことだと言いだした。更に黄に自分たちがどれほど助けられたのか、と義理人情まで持ち出してきた。……言っていることが全然契約者らしくない。更に自分と志保子の関係を知ってて命令したと組織のやり方を言った黄に「逃げろ」とまで言い出すし。いくら何でもちょっと変わり過ぎていないか?(苦笑) それとも、これが黒のもともとの性格なのか?
 ここで嬉しいのが黄の台詞。今までこちらが腹を立てるようなことばかり言ってきたくせに、逃げろと言った黒にお前たちにだって組織の手が回ると心配していた(笑) 仲間意識、黄にもちゃんとあったんだ? 彼が契約者を嫌っていたのは志保子に裏切られたと思っていたからで、その誤解が解けたからこうやって自分の気持ちを素直に口にできるようになったのかなー。
 そんな二人に志保子の方から自分はしょせん契約者で、また契約者としての感情が戻ってしまえば……と行けるはずがないと消極的だった。しかし黄は、契約者との付き合いが長いので、自分と黒たちの違いも時々判らなくなるくらいと言って志保子を見た。……いい台詞だ。何話か忘れたけど、組織を恐れているから従っているという内容のことを言っていたのに、吹っ切れたら黄も強いね。逆にマオは「し、知らないぞ! 俺は何も聞いてないからなっ!」で逃げ出すなんて……。まぁ、猫の身ではそれも仕方がないか?

 知らないぞと言いながらも、ついて行くマオ(笑) 本人に聞けば監視していたと答えるのだろうけど、組織の人間が黄たちを監視しているのに気づいたとき、隠れるようにしたのを見たら、黄寄りなんじゃないかと思う。まぁ、どちらにしろチームは一蓮托生で組織には知らないと言っても通用しないのかもしれないけどね。そして組織の人間の存在には志保子も気づいたようだった。
 契約者としての感情が戻っている筈なのに本当に嬉しいのだと志保子は黒に話していた。「契約者だって人間だろ?」という黒の答えを聞くと、やっぱりアルマの話に感化されているようだった。もしくはもともと思っていたことを自分以外の契約者も考えていたことだと知って安心したのかなー。そんな黒の答えに志保子も「そうだよね。ありだよね」と言った後、それで充分と言った。それに黒が何かを感じて顔を上げたのだけど、そこへ黄が戻って来た。移動するぞと言った黄に志保子が見せた表情は何かを決心した顔だった。……まぁ、判っていたけど死んでしまうんだね。
 そして……「きよぴー」と彼の名を呼んだ志保子は、黄が振り向くと力を使うと見せ掛けて逃げようとした。彼女はトラックが来ることを知っていたのだろうか? トラックの運転手は、彼女が勝手に飛び出して来たのだと言い訳をして、黄が彼女に近づくと逃げてしまった。……おい、逃げるな!
 志保子の最期の台詞が「きよぴー」だなんて悲しすぎる。黒がちらりと後ろを向くと、監視者は去っていった。あれって、黄と何度か会話していた男じゃないか? まぁ、これで黒たちは追われる必要はなくなったワケだね。
 志保子の遺体を抱えて泣く黄に、黒は彼女が組織の手が回っていることを気づいていたんだというけれど、黄はそんなんじゃないと言った。契約者が自殺なんて考える筈がないよなと尋ねていた。もう騙すなよという黄の台詞がとても悲しい。死んだ振りであって欲しかった、本当にそう思うよ。

 ヤクザな世界とおっさんの恋愛ものと……あまり興味のない話が続いたので感想を書く気になれなかったのだけど、黄の話は思っていたより良かったと思う。

at 21:48, 真神恵, DARKER THAN BLACK -黒の契約者-

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DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 19話「あさき夢見し。酔いもせず…(前編)」

 さて。もうしないんじゃないかと思っていた黄の過去話。彼がどうしてあんなにも契約者を嫌うのかという謎がこれで判るのだろうか?

 アバンで出てきた女キャラ。どうやら黄の知り合いのようだけど、彼女は契約者だった。その攻撃を受けた黄が、耳や目、そして口から血を流していた。でもまぁ、夢なのは明らか。今、彼女は黄の傍にはいないので、彼が契約者を忌み嫌うようになった原因なのは明らか。
 黄は昔刑事だったらしい。それに日本人だったのか。
 相棒の磯崎が家に寄らないかと誘って……というのはよくある風景だけど、問題はその後だった。黄に彼の妻がビールを注いでいるところから、舞台が現代に戻っていた。あの様子だと、彼女の夫は今いないことになる……。

 画面変わって黒が買い物から帰宅すると、部屋の扉の前に二人のおばちゃんがいた。まず気になったのがお揃いのペンダントを身に着けていたことだなぁ。そうしたら案の定、宗教勧誘だった(苦笑) 黒が何とか引き取ってもらおうと物凄く遠回しに言うんだけど、相手はおばちゃんだ。真面目な留学生を装っている黒に勝てる筈がない。こんなとき美鈴さんがいたら追っ払ってくれそうなのになぁ。
 荷物を置きたいというと持ってあげるなんて、普通はそういう意味じゃないだろうと思いつつ、彼女らは勝手に袋の中身を見て、レトルトではないと感心していた。だから早く冷蔵庫に入れたいとおずおずと黒は言うが、おばちゃんたちは「お姉さんたちが作ってあげましょうか?」と全然引く気配がない(苦笑) お姉さんって、いくら何でもずうずうしいと思うぞ。
 何で一番奥の部屋へ勧誘に来ているのかと真っ先に思ったけど(笑)、二人はゲートを様づけして信仰している団体に所属しているらしい。思いきり怪しい〜。私はこういった手合いには引っかかったことがないのだけど、現実にはこんな厚かましいおばちゃんが勧誘してくるのってあるんだろうか?

 で、出てきたのは当然、今回の話と関係があるってことだよね。マオが黒に説明していた。ゲート友の会って……。数年前にえらいことをしでかしたところと同じ描かれ方だなぁ。違うのは教祖がただの人間ではないってことか(苦笑) マオがアルマという教祖の星を流せというのが今回の任務だと言っていた。星を流せということは、殺せという命令か……。一般人にも入れる日が間近にあるから、先に潜入している者と組んで実行しろということらしい。で、写真の女性が黄と関係のある者らしいね。名前は志保子と言うらしい。

 そこから黄の過去の話が始まるのだけど……あんまり興味ないな(苦笑) スリと間違えて志保子と出会ったらしく、志保子が逃げ出して角を飛び出したときに車に轢かれた。その直前の表情って、アニメでは初めて描かれたような表情だったなぁという印象を持った。
 事故の原因が自分にもあると言って、志保子の見舞いに行っている内に仲良くなったらしい。黄はお酒に強くて全く酔わない体質らしい。志保子と出会ったときってゲートができてすぐの頃になるのかな?
 好きだからキスをしたと言う志保子に、黄は相手のことをよく知らないのにと言っていた。この後の知ってればいいというものでもないと志保子が返したときに顔が映ってなかったのが意味深だ。彼女が契約者だからなのだろうね。それにしては何て表情が豊かなのだろう! 演劇をしているらしいからそのためなのかな?
 彼女のターゲットは磯崎で、そうなると黄に近づいたのはそのためなのかと思ってしまう。実際、磯崎を殺してから彼女は姿をくらました様子だし。でも、顔を見せずに言ったシーンを思い出すと、黄のことはちゃんと好きだったのかとも思える。
 しかし、このことが黄を契約者嫌いにしたんだとしたらかなりガッカリだ。女かよ!?と思った。しかし志保子のは恐ろしい力だけど、対価は何なのだろうか?

 潜入した黒が定時連絡は難しいということで、いつも通り任せてもらうよう黄に言っていた。いつも任せているのだとしたら、今回は定時連絡をしろと黄が言い出したということになる。写真を燃やしたクセに、聞いたのは女のことだった。……うわぁ、未練たらたらなんだ? 逃げた女をいつまでも追い掛けるなよと言いたいが、彼女の場合はただ逃げたかどうか判らないんだよね……。
 暗殺の段取りを監視の入らない部屋で志保子と黒が話していた。志保子の能力は一度に何度も使えるものではないので失敗はできない。教祖は自分が、とりまきは黒が相手をするようにと志保子は言った。ここまで来るのに三年もかかったらしい。教団から信用を得るためと教祖を特定するために必要な時間がそれほどかかったのだと志保子は言った。教祖アルマの能力とは変身だそうな。組織と繋がりがあって、教団を潰そうとしていた議員が殺された事件があった。殺したのはその女性秘書で目撃者もいるので確からしい。しかし組織が調べると殺したのは女性秘書ではなく瓜二つの偽物だった。その偽物が教祖アルマが変身した姿だったのだという。

 黄が通う店の女将は夫の記憶が全く残っていないらしい。黄は身内が殺されるとショックで記憶を失うことはよくあることだとかつて黄は彼女に言っていたらしい。黄のことだってぼんやりとだが覚えているというのに、夫のことだけがすっぽりと記憶が抜け落ちているらしい。それを聞いて黄は忘れてしまった方が幸せなこともあると心の中で呟いた。
 磯崎の家から帰るとき、駅までの道なら判ると言う黄に、磯崎は酔い覚ましに送ると言って彼についていった。しかし、家から100mほども離れていない場所なのかな? そこに志保子が立っていた。彼女に近づく黄だが、その後ろで磯崎が突然苦しみだした。駆け付ける妻を見た磯崎の顔のパーツの穴からは血が一気に吹き出していた。驚愕した妻の膝の上に倒れた磯崎から大量の血が流れ出し、妻はおそらく驚愕した顔のまま上を見上げていた。立ち去る志保子に待てと黄は言うが、倒れた磯崎の元に駆け寄った。
 何故彼は殺されてしまったのだろうか? 冒頭に入った場所で彼らは写真を見つけていた。その写真は現在黒と志保子が侵入している教団の服を着た老女の写真だった。それを探ろうとしていたから殺されたのだろうか? だとしたら、次の標的は黄ということになる。志保子が近づいたのもやはりそのためだったのかとなる。

 退職届を出す黄の前にいたのは美咲の上司だった。未だに名前を覚えていない(汗) 彼は捜査が終了したと黄に告げていた。打ち切られた理由は最近多発する特殊案件と同列の事件と断定されたからだった。
 そして彼は磯崎の検死報告書を取り出して、その内容を話した。磯崎は身体の内部から内臓を破壊されて死んだのだという。つまり、それが志保子の能力か。事件は内々に処理されたので、黄が退職届を出す理由はないと却下したようだった。どういうつもりで退職届を出したのかは判らないと彼は言ったけど、自分の知り合いが部下を殺してしまったというのがその理由だろう。そうでなかったら犯人を追い続けるだろうから。

 その後、志保子のことを考えている黄の背後に彼を呼ぶ者がいた。その男は契約者を見た者は記憶を消されるのだと教え、磯崎が殺されたときに黄に見たのだろうと尋ねていた。だから黄の記憶ももうすぐ消されるのだと男は続けた。しかし、それを惜しむ声が組織にはあるのだという。有能な公安警察官だから使い道があるだろうと組織の中で黄は評価されているらしい。
 黄に胸ぐらを掴まれても平然とする男は、磯崎の妻の記憶の一部が既に消されたと教え、更に組織に入らないか誘った。記憶を消されずにすむ方法はそれしかないのだと付け加えて。……そうして黄は記憶を手放さないために組織に入ったのだろうね。行方をくらました志保子を追うために。

 何やら寝台の上に白い服を来て複数の人間が寝かされていた。その部屋に現れたのは雨霧だった。そして応対していたのは教団の服を着た男女。アンバーたちはこの教団を利用して何をしているというのだろうか? 雨霧は彼らにまだ足りないと言い、教祖アルマには会えるんだろうなと尋ねると、男が別室で待っていると答えた。
 その別室にはアルマとその他に二人の女性が一緒に控えていた。その一人が志保子で、彼女はアルマを殺す機会を窺っていた。入室してきた男を見て、隠れていた黒は驚いた。まさか雨霧が来るとは夢にも思っていなかったのだろう。
 アルマは雨霧にド−ルを道具のように扱ってほしくないと苦言を呈していた。あの部屋で寝ていたのは皆ド−ルだったのか。そしてアルマはこのことがアンバーの意向に沿ったことなのかと尋ねたが、雨霧はEPRのためだとそれを肯定しなかった。契約者だから手を組んでいるというワケでもなさそう。アルマはアンバーと個人的な知り合いとかそういうのなのかな?
 険悪なムードの中、アルマは志保子の視線の先にいたものを見た。黒も隠れた場所からそれを見て息を飲んだ。そして志保子が観測霊を見えることに気づいたアルマは、それを指摘して、志保子に契約者なのかと尋ねた。途端に志保子は力を使ってアルマを殺そうとするが、雨霧に顔を掴まれてそれが不可能となってしまった。段取り通りにはいかなくなってしまったので、黒は明かりを消してアルマの首を掴んだ。それをようやく雨霧たちが気づくが、アルマは別に慌てるでもなく逆に殺してもいいと言い出した。
 背後から雨霧が力を放ってそれを阻止した。そして黒は逃走した。雨霧は追うように指示を出し、志保子は捕らえられたままだった。この回で死んでしまいそうだなぁ。
 黒は建物の外へ一旦逃れて黄に連絡を取っていた。失敗の報告を受けて黄は不機嫌そうに「何故だ!?」と尋ねるが、黒は銀に観測霊を飛ばさせたかと逆に尋ねた。状況が知りたくてという黄の言葉は歯切れが悪い、多分に私情が挟んでいたためそれも仕方がないか。しかし、その余計な行為が失敗に繋がったのだからそりゃ責められる。黄は志保子のことを尋ねたが、黒は黄の余計な手出しのせいで捕らえられたのだと答えた。
 その回答に黄は呆然としていたけど、次回彼はどう動くのだろうか?



 以下、日記。

at 23:59, 真神恵, DARKER THAN BLACK -黒の契約者-

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DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 18話「掃きだめでラブソングを歌う…(後編)」

 誰かと思ったら一橋だったのか。で、彼を見ていたのは恋人かな。夢で見ていたということは、今はもういないという意味なのかな? 健児がド−ルを好きになったことと何か関連があるのだろうか?

 黒、先週までの愛想の良さがなくなって素になってるよ。健児は黒が怒っていると思っているんだろうね。でも、怒っているとして人格変わり過ぎているって思わないのかな? それどころじゃないってことかな。
 何とかするというのは、何も考えていない証拠。そんなのでどうやって生活していくんだか……。一般人ならそれでも生きていけるかもしれないけど、健児はヤクザな世界に身を置いている。裏切ったら死ぬまで追い掛けられるんじゃないかなぁ。それ以上に健児はド−ルというものがどういうものなのか知らないというのもあるだろうね。黒が地を出すほど不機嫌になったのは、その辺りにあるのかも。そして彼は健児たちを放ってどこかへ行ってしまった。

 先週、翌日が互いに非番だから買い物に付き合えと言われていた未咲は、文句を言いながらも香那美に付き合っていた。未咲が香那美の買い物っぷりに呆れていると、その視線の先に……黒がいた。しかも下着売り場(汗) あ、ド−ルのために買っているのか。それしかあり得ないものね。何だかんだ言いながら世話を焼くんだねー。
 その背中姿に未咲はBK201と思い近づいていった。しかし、振り向いたのがアリスの事件で知り合った李だと気づいた。黒も最初は訝るような表情を浮かべたが、すぐに思い出したようだった。未咲の勘は当たっていたのに残念! しかし下着売り場で再会なんて、誤解されてしまうお約束的シーンだな。
 目敏く香那美が近づいて来た。言い淀む未咲に、彼女はどうやら黒が未咲の想い人だと勘違いしたようだった。プレゼントと聞いてコソコソ話す妙齢の女性たち(苦笑) 香那美ってそういう方に話を持って行くキャラだったんだねぇ。未咲は否定しつつも香那美に更に誤解させるような物言いをしていたが、確かに普通だったら下着や靴、カツラまで買うのは変だよねー。それを未咲は自分用かと聞いていた(笑) いや、そう思えなくはないが本人に直接聞かないって!
 友だちの彼女。まぁ嘘はついてないな。時間がない友人の代わりに買いに来たという黒の説明に、二人は納得したようだった。からかう香那美に未咲はしつこいと言うが、付き合いの長い香那美にしてみれば未咲の彼を見る目が今までとは違っていたからという理由があった。それを聞いて未咲の目が険しくなったけど、あれは李舜生=BK201ではないかと思い始めているという以外に考えられないね。

 黒が戻ると銀が彼の部屋に来ていた。黒は黄の指示かと尋ねるが、銀は首を横に振った。そして黒がいつもと違ったと理由らしきことを呟いた。黒が心配で飛んできたのかな?? それから黒は銀にドールの着替えを手伝うように頼んでいた。
 ド−ルの前に立った銀は、彼女に「いいの? あの人で」と尋ねていた。ドール同士は言葉を使わなくてもコミュニケーションが取れたりするのだろうか? しかしド−ルのあのアップはちょっと気持ち悪かった(汗) 感情の伴わない瞳に銀が映っていた。もしかしたらいろいろ考えているのかもしれないね。
 ド−ルって本当に人形のようにジッとしているものだったんだね。一人じゃ用もたせないと黒が言っていたのを聞いて驚いた。では銀もそうなのだろうか? とてもそうは見えないなぁ。
 黒はいやに健児に食い下がるな。無表情なので読めないのだけど、声に苛立ちが含まれていることから実は健児を心配しているのか? あのド−ルが今回のターゲットだからという理由にはとても見えない。柔和な青年を取り繕うこともしないで素のままで接しているものね。黒が周囲の人にそんな姿を見せたキャラって健児が初めてなんじゃないかな。
 どうしてあの子なんだ。言葉も意思も通じない。そんな相手にどうして……。そう聞いてくる黒に、健児はすぐには答えられなかった。しかし、アパートの住人の一人アイリーンが出かけるのを見送った健児は、彼女が故郷の家族のために働いているのだと教えた。それは血の繋がった家族のためだからできるのだと黒は健児の言わんとすることを先んじて答えたが、健児は自分はその血の繋がった家族に捨てられたのだと打ち明けた。そしてアイリーンだけでなく、世の中皆何かのために頑張っているんじゃないかと尋ねた。理屈や計算を抜きにしても守りたいものがあるでしょ。健児は黒にそう聞いていたけど、彼にとって今はそのような存在なんていないんじゃないかな。妹を探すために生きているようだけど、生きているとは限らないものね。「惚れちまったんは仕方ないんすよ」と健児は黒の質問にそう答えた。

 着替えを済ませた銀とド−ルが部屋から出てきた。そして黒は駅まで送ると言った。しかし駅構内で黒たちは追手に見つかってしまった。健児たちを先に行かせて黒と銀が追手を食い止めたかと思ったけど、健児の行く先には一橋がいた。そして車で突っ込んできた。
 黒たちが追いつくと、一足遅く彼らは一橋の車で連れていかれたところだった。それをマオが説明していたけど、いつの間に来たんだ? 連れていかれたド−ルは売られ健児は殺される。そして今度は黒たちの口を塞ぎに来るだろうから任務の続行は不可能。だから姿を消した方がいいとマオは忠告していた。これ以上深入りすれば今度は組織への反逆行為と取られかねないとマオが警告すると、黒は黄に報告するのかと尋ねた。それに対してマオはそんなことをして何の得になるんだとそれを否定した。黒を見ていると飽きないので暇つぶしだできるらしい(笑)
 あのド−ルは本当にされるがままで、車に乗せられている姿も本当に人形のようだ。しかし、一橋がトランクで「開けろ」と暴れる健児に開けたときが最後だと呟いたとき、彼女は銀に助けを求めた。銀は喋るのにあのド−ルは喋らないんだね。ド−ルになって間もないとかそういうことなんだろうか? それはともかく、助けてというド−ルの意思をマオはド−ルが自分の意思で観測霊を飛ばすなんて信じられないとこれを否定し、罠だと決めつけた。しかし黒は銀にお前はどう思うと尋ねた。自分の様子がおかしいと言ったがどうしてそう思ったと更に付け加えた。質問に答えられなかったのは、自分でもよく解らなかったからなんだろうね。黒はそれ以上は聞かずに場所を聞き出すように指示した。

 連れて行かれた先で、健児は一橋から暴行を受けていた。そこへようやく黒がやってきた。ヤクザとはいえ、普通の人間に力を使っていたけど、一橋はそれをスタンガンを持っていると思ったらしい。まぁ、効果は同じだね(苦笑) 複数人から銃を撃たれていたが、黒は素早く銃弾から逃げ車に隠れていた。あの身のこなしを見て、やっぱり日本のヤクザに比べたら、本物の戦場を生き抜いてきた黒とはレベルが違うんだなぁと思った。
 そして一橋から銃を奪った健児は、それを彼に突きつけて車に乗るよう命じた。……でも、彼は健児の性格をよく知っているだろうから、撃たないというのも見抜いていたんじゃないだろうか? でなければ、いくら弟分とはいえ背中に銃を突き付けられている状態で、昔のことを懐かしそうに話すなんてできないだろうに。
 健児を後ろに乗せたのは二回目だと一橋は言っていた。前は単車だったと言う一橋に、健児はバイクに乗ったのも初めてだと返した。そしてそれは健児と一橋と初めて会った日でもあった。親に捨てられて間もない頃に一橋が健児を拾って育ててやったということなのかな? 先ほど健児が暴行を受けていたとき、命を賭けている、その気持ちさえあれば何だってできると言い、それを言ったのは一橋なのに忘れたのかと尋ねていた。この思い出語りのときにその言葉が出てきて、二人は沈黙していた。
 駅へと走る二人を見送る一橋に、黒がどうして行かせたのかと尋ねた。あの銃にはもう弾が残っていないことを知っていた筈なのに。しかし一橋は気づかなかったとだけ返した。その言葉だけで一橋の心を理解できたのか、黒は立ち去ろうとした。すると今度は一橋が黒に尋ねた。命を張ってでも守りたいものがあるのかと。しかし一橋は自分にはもうないのだと言った。昔はいたと言っていたので、アバンで出てきた女性のことだけど、彼女はもう亡くなっているってことだね。そうか、とだけ言って黒はそのまま行ってしまった。
 この後の展開は誰にでも読めるものだった。なんてベタな! 一橋を撃った男は銃を握った手を震わせていた。もしかしたら普通の人だったのかもしれない。ヤクザに人生を狂わされてしまったという感じかな。

 無事に電車に乗れた健児は、ド−ルに自分と一緒にいなくてはいけないということはないのだと言い始めた。自分が気に入らないなら何も言わずにいつでもいなくなってもいいのだからと。これはド−ルが命令されたら何でも言うことを聞くから、自分が行こうと言ったからついてきただけだと思っていたのかもしれないね。
 しかし、ド−ルは健児の手に自分の手を重ねた。驚く健児がド−ルの顔を見ようとすると、何と彼女は微笑んでいた(汗) ……いくら何でも展開早すぎやしないだろうか? それとも、ド−ルというのは一様ではないうことかな? 銀は無表情だがはなせる。このド−ルは言葉を発しないが表情を作れるとか? まぁ、両想いになれたようなのでめでたしめでたしだね。

 黒たちの任務は、一橋が死んだことによって密売ルートが消えてしまったためキャンセルになったらしい。そしてアパートには黒宛てに荷物が届いていた。健児たちは秋田で暮らしているらしい。届けられたのはきりたんぽだった。一人分にしては多いねと言う美鈴に、黒は皆の分もあるのだと思うと言い、皆に配って下さいと頼んでいた。しかし、美鈴は「何言ってんだい。自分で配りなよ」と返した。これに黒が「え?」と言うと美鈴はそんなのは普通の事じゃないかと呆れたように言っていた。
 黒がドアを叩いたところで話は終わったが、今まで関わろうとしなかった住人たちとも少しずつコミュニケーションを取り始めたということなんだろうか? しかし、あのアパートに黒がずっといるとは思えないんだよね。もうすぐ終わるということは、よりシリアスな方向に話が進んでいくワケだし。



 以下は日記。
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at 23:59, 真神恵, DARKER THAN BLACK -黒の契約者-

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DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 17話「掃きだめでラブソングを歌う…(前篇)」

 アンバーたちが立ち上げた組織の名前がイブニングプリムローズで、契約者の存在を公にすることと、人権尊重・権利の拡大を求めているのだという。ことの真偽は定かではないが、未咲の興味はBK201のことだった。アンバーのメシエコードってUB001というんだね。
 機密事項だと前置きされて聞かされた内容は、先日のテロの首謀者が彼女だったということ、そしてヘブンズゲートの戦場にいたということ、また南米の消失事件の現場にBK201もいたということを知って驚愕していた。
 同じ頃、黄も組織の人間から黒のことを聞いていた。彼はアンバーに裏切られてチームが全滅するという目に遭っていたらしい。その中には妹もいたんだろうね……。
 それで? どうなるの!? と期待していたら、アンバー関係の話はそこで終わってしまって、別の話になってしまった。今回感想が遅くなったのはその話はあまり興味の持てるものじゃなかったからだった。

 黒の住むアパートの住人が国際色豊かなのは1話を見て判ってたけど、彼らがこんな風に描かれたのは初めてだよね。皆日本語が上手すぎるよ?(笑) 美鈴さんは昼間から大っぴらに酒を飲む住人たちを叱っていたが、彼らは聞く耳を持っていなかった。でも、もの凄くアットホームな雰囲気でいいよね。そんな彼女だから色んな国籍の人間を受け入れているんだろうな。
 そこへ黒が部屋から降りて来た。これから仕事に行くと聞いて美鈴さんは感心していた。内一人が声をかけるが、黒は愛想笑いを浮かべて出かけていった。人当たりの良さそうな笑顔に見えるけど、誘いを断っているあの姿から、いつも彼はあんな風によそよそしい態度をしているんだろうね。まぁ、ああいう仕事をしているから他人とは関わり合いにならないようにしているのはわかるけど。

 そういや黒って色んなバイトをしているなぁ。任務に関係があるからだけど、普段着が着た切り雀なんで、他の衣装が見られてその点ではいいなと思っている(笑)
 ……あー……ええっと……暴力団云々って話は本当に興味がないというかどうでもいいというか……あんな無法者を題材には使ってほしくないなぁというのが本音だな。
 支払をしないで出て行こうとする男を、黒が引き止めていた。あんなのあっさりと倒せそうだけど、自分が手練だと見せずに動いていた。先に男の前に立ってあっさりと倒されてしまった健児は、後で黒が名乗るとやっぱり中国人かと納得していたようだった。黒の動きを見て中国拳法の何かだと思っていたらしい。若いというのもあるけど、暴力団関係者とは思えないくらいとても人懐っこいなぁ。
 健児がアニキと呼んでいた男は、何処かの暴力団の幹部なのかな。見送ったときの黒の表情から。今回の標的は彼なのだろうかと思った。世話になったからと彼は健児にお金を渡していた。バイクに乗っている最中に、健児のバイクが故障してしまった。何とか黒のアパートにまで辿り着いたが、雨まで振ってきた。
 黒が誰かを家に上げるなんて滅多にないのかもしれない。確か1話と2話のとき以来なのでは? 黒が留学生と知り、昨日から騒いでいる他の住人に話をつけると息巻いて階下に向かったものの、何やかんやで皆と食事をすることになっていた。
 すっかり打ち解けた健児は、住人たちに二次会に誘われた。しかし黒は人と会う約束があるからと断っていた。そしてここで初めて他の住人たちの黒への評判を聞いた。何とこの日まで殆ど話したことがなかったらしい。では、話をしていたのは美鈴さんだけだったということか……。
 付き合いが悪いと言われているのは黒も知っているのかもね。でも、他人の評価なんて知ったことではないと思っているのだろう。唯一の女性住人は、一人で生きていける人もいるんだからいいのではないかと言っていたが、健児は黒の背中が寂しそうだと話していた。

 極道の世界はスルー。ああいうのが格好いいとか思われたくないなと思うだけだ。

 人に会うというのは嘘ではなかった。黒があの店で働いていたのは、アニキと呼ばれていた一ツ橋が目当てだった。ブツが運びこまれるはずだからそのまま店で張っていろと黄は黒に指示を出していた。そのブツを奪うのが今回の任務なんだね。
 健児のことはもう知られていたんだね。任務中に厄介事はゴメンだとマオが釘を刺したが、黒は心配ないと答えていた。黒が戻ると健児はバイクを弄っていた。別れ際、健児はお礼を述べたが、黒には何のことだったのか判らなかったらしい。雨宿りさせてくれたお礼だと言われてようやく理解できたようだった。この健児との関わりで、黒は少し変わっていくんだろうか。「また飯でも食いましょう!」というのは別れ際の常套句だけど、健児はそのつもりなんだろうな。黒の方はやれやれと言ったところか。

 黒が店に行くと、三日間工事のために休みだという。しかも休みの間も給料は出すという。怪しい。明らかに怪しい。黒たちの目当てのものがようやく取引されるのだろう。一ツ橋が組を止めるとか何とか健児に話していて、健児についてこいと誘っていた。……よくある話だな。
 そのとき健児に任された仕事とは、ド−ルの世話をすることだった。……どうやって手に入れたんだろう? それから、ド−ルって誰の言うことでも聞くのかな? しかし、ド−ルをそういうことに使う人間って本当にいたんだ……。ネタにされそうだなぁと思っていたけど、本編でもそんな話が来るとはね。まぁ、さすが外道だな。
 ご飯を食べさせなければ死んでしまうし、排泄の世話も必要だから二、三日の間面倒を見ろと健児は命令されていた。だとしたら、銀はその辺どうしているのだろう? 組織でその辺は教え込まれて一人でできるようにはなっているのかな。

 黒とマオが忍び込んだとき、健児とド−ルはいなかった。それを知らない黄は、中沢組が今ゴタゴタしているから、横取りした者がいるのではないかと推測していた。どうすると黄に尋ねるマオに、黒は手を引こうと切り出した。深入りしない方がいいと黒は言うものの、それを決めるのは自分たちじゃないと言い、黄は上に聞いてみるから待機していろと指示を出していた。
 そして黒が自宅アパートに戻ったとき、部屋の前には健児といなくなったド−ルが座り込んでいた。さすがの黒も、この展開は予想外でポカンとするのかと思いきや、表情はそうは見えなかった……。



 以下は日記〜。
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at 23:59, 真神恵, DARKER THAN BLACK -黒の契約者-

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DARKER THAN BRACK -黒の契約者- 16話「裏切りの記憶は、微笑み…(後編)」

 星見さまが喋った! ……しかし言うことが抽象的なので何を言っているのかよく判らない。
 占い師の類いってのはそうやって尤もらしいことを言って煙にまくもんだけど、あれってとってもいやらしいよねー。だいたい、人が人の未来をそう簡単に見える筈なんてないもの。そんな私はお金を払ってまで占ってもらおうとは全く、全然、これっぽっちもない。……しかし、通う人たちはカウンセリングのように話を聞いてもらいたくて占い師の元へと足を運ぶという。であるなら大いに納得がいく。自分と関わり合いのない第三者に話を聞いてもらいたいという気持ちは判るから。しかし、私はそういうのに頼らない性分なので、行こうと思わないのは当然のことだなと思う。仮に行ったとしたら、値踏みするように試すだろうな(苦笑)
 まぁ、星見さまって占い師じゃないのでそういう感想は的外れかな。でもやはりこのように抽象的に言われてしまうと苦笑してしまうなぁ。で? 結局お前は何が言いたいのだ?と。

 雨の中、東京都に夜間外出禁止令を含む特別治安警報が発令されたとアナウンサーが告知する声が響いていた。モニターに注目する聴衆の間に黙々と歩くジュライがいた。その顔は無表情ではあったけど、雨に濡れる顔がとても暗く沈んでいるようにも見えた。
 一方、銀がいる煙草屋に現れたアンバーは、彼女を何らかの方法で眠らせたのか、どこかの神社で雨宿りしていた。アンバーに膝枕されていた銀が目覚める直前、アンバーはレンズを見ていたけど、能力を使って銀を連れてきたのだとしたらそれが対価と関係するのだろうか?

 銀を攫ったのは、黒をおびき出すためだったのかな? 黒宛らしき手紙を見ると黒は飛び出していった。血相を変えているというのがピッタリの黒の様子だけど、契約者って感情が失われたとか何とか言ってなかったっけ?

 星見さまが話したことを香那美は未咲に教えていた。箝口令がしかれていたけど未咲にだけは話しておこうと思ったらしい。諜報機関同士の報復合戦に見えた連続爆破事件に、契約者たちの星の輝きがあったのを捕捉してはいたらしい。そのリストも送ったと香那美は言っていた。
 未咲は影で動く諜報機関の人間が、表立って行動するとは思えないと推測していた。車で移動しようとした未咲は、警視庁にやってきたジュライを見つけた。ノーベンバーが自分に何かがあったら未咲の元へ行くようにと言ったからとジュライはいい、彼が戻らないから来たのだと理由を述べていた。どこにいるのか判るかと訪ねる未咲にジュライは「仲間には糸をつけてある」と答えていた。
 ここで私も未咲のようにあれ?と思った。契約者はチームを組んで行動しているけど、それは互いを監視するためだったような気がする。決して仲間同士ではなかった筈だものね。どういう心境の変化なのだろうか? 銀は事件があったから感情を徐々に取り戻していく過程だと思うんだけど、それは彼女だけでなく他のドールにも影響を与えたというのだろうか?

 彼の仲間のノーベンバーは生きていた。死ななくて何よりだけど、マキたちに捕えられていた。しかし……今回の絵はちょっと雑だな。
 マキの対価はホットミルクを飲むことだった。そして捕えられたノーベンバーは煙草を吸わせて欲しいと頼んでいた。しかし雨霧は煙草の害について講釈を垂れていた。そしてノーベンバーの対価が煙草を吸うことだと知って、対価を支払わない契約者がどうなるか一度見てみたいと言い出した。私もそれを知りたいよ! バターのように溶けてしまうと言っていたけど本当なのかな??

 黄の車に乗って、黒はアンバーのいる場所へ向かおうとした。しかし方向が違うと黒は抗議していた。かと思ったら黄はどこかの倉庫へ車を入れた。上からアンバーと黒を会わせてはいけないと命令が下されたらしかった。銃で足を撃ってまで黒を足止めしようとする黄は、普段から自分の言う事を聞かないからだと言っていた。しかし、止めろというマオに対して「ネコすけは黙っていろ!」だって。ネコすけって(笑)
 クレーンを動かしたのも黒だったのだろうか? マオは黒にも止めろというが、彼は鉄骨の上に乗る形で倒れた黄に対して、その上に乗っかっているコードを掴んで電流を流した。でもまぁ殺してなくて気絶させただけなんだろうな。

 マキは契約者なのにどうして人間に使われているのかとノーベンベーに尋ねていた。人間「なんか」と言っていたことから、自分は人間以上の存在だと思っているのが判る。そして彼を捕えたのも仲間に引き入れるためだったのかな? しかし選ばれた存在というフレーズに鼻で笑いたくなった。……まぁ確かに普通の人間が持たない能力を持っているから、契約者になれる自分は素晴らしくて、契約者になれない人間が劣っているとあの年齢の人間だったら思うかもしれないよね。
 ノーベンバーはそれもアンバーが言ったことなのかと問うと違うと答えていた。自分が聞いたのは、南米のときと同じ惨劇を起こさなきゃならないということだけだと言っていた。しかしその理由はマキも知らないらしい。「起こさなきゃならない」という言い方が引っかかるなぁ。
 雨霧は自分たちが生み出された意味と行動の意味が判るはずだと言って、ノーベンバーをイブニング・プリムローズと一緒に来ないかと言って勧誘した。しかし、彼はかつて自分も同じことを言ったが、それを拒否されたという話をも持ち出してこれを拒否した。そこへ現れたのが警官隊と未咲だった。
 「まるで白馬に乗った王女さまのようですよ。未咲」と茶化して言うノーベンバーには答えず、雨霧とマキについて尋ねた。連続ビル爆破の犯人だと知るや、ハッと彼らを見つつノーベンバーが無事で何よりと言った後に、彼の仲間がここを教えてくれたのだと説明していた。そのときのノーベンバーの意外そうな顔が印象に残った。

 マキはどうしてあそこまでアンバーに固執するのだろうか? その理由が語られなかったのが残念でならない。黒とバッタリ会ったマキは、彼がアンバーの待ち人だて知って行かせまいと攻撃を仕掛けた。しかし彼はそれをかわしてその先へと向かったようだった。それを追い掛けようとしたマキだったが、ノーベンバーによって足止めされてしまった。
 また逃げるマキを追い掛けようとする未咲に、ノーベンバーは先に逃げた男が未咲の探している契約者だと行って先を促した。なんだかんだ言って、未咲とノーベンバーっていいコンビなのかも。心配する未咲に、自分にはジュライがいるからと安心させるように言って、ノーベンバーは未咲を先に行かせた。
 マキは、凍らせられるものにトラップを貼ってノーベンバーに力を使わせまいとした。アンバーに相応しい契約者は自分なのだとマキは呟いていた。暴走してしまったのかな? しかしノーベンバーの方が上手だった。それは「仲間」と一緒だったから。廃屋の二階で待ち伏せるマキがドアを開けると、雨に打たれて立っているノーベンバーがそこにいた。エイプリルは怪我をして病院にいたけどこれで復活したのが判るね。建物の中にいるのに雨が振るなんて、彼女が能力を使ったからとしか思えないもの。

 アンバーは銀とずっと神社で黒を待っていた。その間に彼女が銀に語っていた内容はとても意味深なものだった。黒の笑顔を、とびっきりの笑顔を見たことがあるという。そしてそのときに「やられた」と思ったそうだ。その笑顔がもう一度見られるなら何だってやる。それって、今やろうとしているのも黒のためだと思えなくはないだろうか? 黒のためということは、白絡みであるのか?
 アンバーは銀に「きっと貴女も思うはず」と言っていた。銀にはその意味がよくわからなかったらしいが、アンバーは微笑みながら「あの人のこと、見ててあげてね」と頼んでいた。あの人って……二人はやっぱりそういう関係だったと思って間違いなさそうだ。
 ようやく現れた黒に怪我をしているのかと駆け寄るアンバーに二心はないように見えた。しかし黒にとって彼女は裏切り者以外の何者でもないらしい。拒絶された瞬間の彼女はとても悲しそうな表情を浮かべていた。しかし黒がこういう態度を取るのは解っていたことなのか、顔をあげたときは笑ってみせていた。そして黒の心の中には妹しかもういないというのもアンバーは知っていると思われるのに、彼女は黒の質問に茶化して答えていた。
 それを聞いた黒がアンバーの頬を叩くと、彼女は「一緒に来て」と真剣な表情で誘った。そして白と会わせてあげるが、そのためにこの街が闇に消えてしまうとしたらどうすると逆に尋ねてきた。黒はそれが冗談を言われたのかと思ったのだろうか? 憎悪の目でふざけるなと低く唸った。それを見上げているアンバーの目は悲しげに揺れていた。
 黒が力を使ってアンバーをまさに殺そうとしたとき、未咲が神社に現れた。二人の様子を見ていた銀と雨霧だったが、銀は「ダメ!」と言って黒へ駆け寄ろうとしていた。それに気づいて黒が顔を上げると、雨霧が力を使おうとしていた。雨霧はアンバーに「どけっ!」と言ったものの、アンバーも力を使っていた。
 その瞬間、世界は動きを止めていた。……アンバーの能力って時間を止めることだったのか。これってすごい力だよね。何かをしようにも時間を止められたらその間に動けるアンバーに殺されたら終わりだもの。しかも、彼女が触れた者は静止した時間の中でも動ける身体になるらしい。しかし雨霧が言うには、彼女の対価は限られたものらしい。それってかつて黒と中まであったときと、今の姿が違うことと無関係ではないはずだ。力を使うごとに若返っていくというものなんだろうか? 実際、未咲の横を通り過ぎるときに見せた彼女の顔は更に幼くなっていたように見えるし。……だとしたら生まれる前に戻ってしまうのは死を意味しているものね。あ、あと、その時間が止まってしまった世界で星見さまだけは影響がなかったように喋っていたのも気になるなぁ。
 アンバーが他の仲間たちと待ち合わせていた場所には、雨霧がマキに先へ行くようにと指示した場所なのかな? そこには三人の契約者が彼女らを待っていた。その中の一人は彼だった。未咲の親友だったアリスと一緒にいたあのウェイ。彼は死んだと思われたのに、最後には死体がなくなっていた。それは彼が生きていたという意味以外見出せない。そして彼は人を見下していた。アンバーがどういう意図で東京の街を南米と同じようにするつもりなのかは不明だけど、マキのような考えで集う者だっているはずだものね。その中にウェイがいてもおかしくないのかもしれない。……まぁ、彼の場合他人とつるんで何かをするより一人でやるか、最後には裏切るとかしそうだけど。顔が見えないので予想でしかないけどね。ただ、あの鋭角的な顔は間違っているとは言い切れないかも。

 一方、戦いが終わって対価の煙草を吸っているノーベンバーと、松葉杖で現場にやってきたエイプリルとジュライ。黒たち契約者同士も細い糸で繋がれたように、彼らの間にも仲間意識が芽生えたらしい。最後のあのシーンはとても微笑ましかった。
 黒たちと相容れないのが黄かな。彼はずっとこのままなのかな?

 この話で解ったことは、アンバーが本当に黒を愛しているということ。どんな事実が隠されているのかは判らないけど、彼女の想いはもう黒には届かないようにしか見えない。最悪死んでしまうのかもしれないね。だって、銀に黒を見ていてあげてね、なんて自分の分までという意味が含まれているし……。
 あれ? 最後のシーンで机の引き出しにあったのは昔アンバーが黒にあげた首飾りではないの? えーっと、つまり黒はアンバーに対して愛憎両方の感情を持っているということなのかな? 愛があった分、憎しみも同等に持っているとでも? まぁ、このままどんどん謎を明かしてもらってラストまで進んでいってほしいと思う。

at 23:51, 真神恵, DARKER THAN BLACK -黒の契約者-

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