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CLANNAD 番外編「夏休みの出来事」

JUGEMテーマ:CLANNAD

 本当は「ナイトメア・オブ・ナナリー」の感想を書こうかと思ってたけど、こちらを先にした。これは来週かな。
 最終話が放送されて、その二週間後に番外編が放送されたというのもあって、感想書くのをすっかり忘れていた! そういえばこの作品もアニメの第二期の制作が決まったそうで、楽しみがまた増えて嬉しい。アフターストーリーとタイトルが付いているから、朋也と渚のその後なんだね。うんうん、それこそ見たいと思っていたので、この決定はとても喜ばしいことだ。同じチャンネルで放送されることを祈るのみだ。

 そういえばPSP版の「CLANNAD」が発売されるそうだね。私は携帯ゲーム機は持っていないので、買うつもりはないのだけどレビューを読んでいたらPC版でフルボイスが出ていたと知った。PS2版と比べたらCGが一枚追加されたらしいね。だからTVアニメを知った未プレイの人でPC持っていたらこちらの方が安いしお勧めだと書いてあった。PS2版が出ていたと知ったとき、私は正直迷った。特に値段。ベストが出たら考えようかなぁと結局思いとどまったんだよね。後で春原EDという恐ろしいものもあると知って気持ちはなくなってしまったのだけど(苦笑) そっち系らしいものが入っているとなると、そこそこの値段では手は出さないかもしれない。
 で、そのフルボイス版だけど、レビューを読んだら批判的な書き込みもあった。曰く、朋也の声が入っていないと。他にもジャケットのイラストが進化しすぎて本編で使用されているCGと違うとかそんな声もあった。絵のことを言うなら、私はアニメの絵がいいと思っているからそこは考えないようにはできる。しかし朋也、つまり中村さんの声が入っていないのは致命的かもしれない。もちろん、これは女の子を攻略するゲームだから、主人公=プレイヤーの声が入らないのは当たり前だという声も理解している。しかしここはやはり入って欲しかったなぁと思う。アニメで物語の良さというのはもちろん承知している。だから声がないだけで否定的にならないでほしいという書き込みだって理解したいと思う。しかし、世の中には私のように声が最優先という人もいるのだ。だから、朋也の声が入ります! アニメ見た人はゲームもしてね! なんてバージョンが出たら、そっち系あっても買っているかもしれない。あ、もちろん値段を考慮した上でだけどね(笑)

 夏休みに入ったが、高校三年生の朋也と渚は補習の毎日のようだね。自分は進学しないのだから受験勉強なんて意味がないと言い、毎日サボりたいと朋也は言っているらしい(笑) しかし渚は決まりは守らないと駄目、内申書にも影響すると言って学校に行くよう言っていた。渚がいなかったら朋也はサボっていたんだろうなぁ。
 随分心配してくれてるんだな、と返した朋也は、まさか渚が自分にとって特別な人だからと返すとは思っていなかったんだろうね。言った方も言われた方も顔を赤くしていた(笑) で、言ったのが「手、繋がないか?」ですって!? それだけでモジモジ恥ずかしがるとはなんて可愛い子たちだ! こっちまで照れてしまうではないか。あ、いやニヤニヤ笑ってしまうと言った方がいいか。最近の高校生では見られない微笑ましいシーンであった。
 そこへお約束のお邪魔虫が現れた(笑) キスとかするとこだった? 杏のからかいに赤くなって否定する朋也と、本当のことを言い出す渚に笑える。それを止めようとしている朋也は必至なんだろうけど、端から見ればイチャついているようにしか見えない(苦笑) 同じく苦笑いしている杏は気持ちの整理はもうついたのかなぁ。

 三年生は夏休みと言っても毎日補習らしい。……そうなんだ? 私の通っていた高校はどうだったかなぁ。何せ勉強してなかったんで。今では藤林姉妹も演劇部の部室でお昼を食べるようになったんだね。しかも今回は智代までいた。そういや、杏と智代って仲が悪かったんだね。朋也は春原のところへ行っているので、今回は女の子同士でお弁当なんだね。
 しかし渚の答えに智代が考え込むような仕草をしていた。付き合っているのに名前呼びにしていいんじゃないのかというのは当然の疑問なのかもしれない。しかしキスどころか手さえ繋いでない渚にそれは難しいんじゃないだろうか? そして皆は渚と朋也がどこまでいっているか興味津々だった。「それが……」と話始めていた渚の言い方から、何もしてくれないことに不満……ではなく不安に思っている様子だった。

 同じ質問をを朋也は春原からされていた。杏たちも春原と同じ反応だったんだろうなぁ。「バッカじゃないの!?」と呆れる春原に、いざとなったら緊張するんだと朋也はバツが悪そうに言っていたね。だからこそ朋也はいいとも思えるけど、手くらいは自然に繋いであげようよ。
 そこへ寮母の美佐枝が春原に声をかけていた。すっごい可愛い女の子が春原に会いたいと来たらしい。春原も毎回同じパターンに引っかかるなぁ(笑) 芽衣が遊びに来ると言っていたのを春原は忘れていたらしい。その後挨拶に来た芽衣は、そのまま古河家に泊まることになった。

 翌日は補習は休みだった。渚はパン屋の手伝いをして両親に休みを作ってあげていた。猫にウサギにパンダ。そして秋生のはカエル? 早苗はヒヨコ。他にはどんなエプロンがあるんだろうかと思ってしまった。ここでの早苗のパンに関するシーンが面白かったなぁ。まず彼女が出てきたときに朋也だけでなく、渚までが「来た!」という反応しているし。何も知らない芽衣は試食の勧めに喜んで応じていた。

「どうでした?」
「はい! とっても美味しそうでした!」

 その後の感想の言い方に、ああいう誤魔化し方があったんだと朋也だけでなく渚までが「勉強になりました!」とボソボソ話していた(笑)

 お客が一人も来ないので、三人とも暇そうだった。学生が休みに入るこの時期は売り上げが落ちるとか。一人の客が来た後で、芽衣は呼び込みしてくると言って出て行ってしまった。芽衣と入れ替わりに入ってきたおばさんが、パンを選んでいると太った男の子が入ってきた。「ここパン屋なの?」「普通の店だし」とおかしなことを言った男の子に、おばさんがここのパンはとても美味しいと勧めてくれていた。せっかくだから何か買っていこうかなとその男の子は顔を少し赤くしていた。
 その後もその男の子と同じ感想をいいながらやってくる若い男の子たちがいた。内一人が「中の子可愛いじゃん」と言っていて朋也はようやく気がついたようだった。自分の彼女目当てに客が来られたらたまらないよねー。秋生だって怒るんじゃないかと(苦笑) もちろん、芽衣の「可愛い子いますよ」の呼び込みにつられて来たからだった。しかし皆素直にパンを買ってくれたんだなぁ〜。
 秋生曰く「こんなに売れたのは開店当時以来じゃねぇか?」なくらい繁盛していた。早苗のパンも売り切れたらしい。それが一番の驚きだ。秋生のこの言葉に、自分のパンが売れないのが当たり前の言い方ですね、と言った早苗に対して、秋生の誤魔化し方は「早苗、好きだ!」だった(笑)

 二人のストレートな気持ちの伝えあいに、芽衣が朋也も言ってあげたらいいのにと煽っていた。この件があって彼女は二人の仲を進展させようと画策するんだねー。しかし妹に邪険にされて泣き喚く兄の姿は笑えた。春原の部屋にやってきた芽衣と朋也の会話のシーンには笑えた。朋也の妄想よりも爽やかに見える春原の姿に(笑) 夜中に見ていてお腹が痛くなるくらいに笑ってしまった。
 すると今度は渚がやってきた。この後の芽衣のワザとらしい言い方から、これは彼女の指示によるものなのは明らかだね。渚が「朋也くん」と呼んだとき、声が上擦っていたもの。でもまぁ、渚なりに今より進展させたいという気持ちの表れなので、これはこれでいいかなと思って見ていて……笑った。

 自分みたいな超可愛い子と、と言った渚の恥ずかしそうな顔と、今誰が何を言った!?な表情の朋也が渚の顔を覗き込んだとか、パンを買いに家に戻ったときの朋也と秋生の会話とか、公園のベンチでの会話とか。食べたいと言ってもらわないと困るというからと朋也が笑顔で「すっげー食べたい!」と言ったのにも笑えたが、言わせたのに「でもあげないです!」と真剣な表情で台詞を言った渚にベントから落ちるくらいに脱力した朋也も面白かったよ。
 渚も芽衣が自分を思って計画してくれたから、断れなかったんだねー。しかし別の形で楽しんでもらいたいと言った後で期待させておいてアレか!(笑) 朋也も赤くならんとそのまま貰ってしまえばよかったのになぁ。息を吹きかけられた瞬間からの朋也も無表情な顔にお腹が痛いよ!(笑) その後のオドオドしている渚を気の毒そうに見ている朋也が哀れ。

 終わり良ければすべて良し! 渚は、芽衣に朋也は自分が不良だから積極的になれない、だから年上の渚がリードしてあげなければならないと諭したらしい。年齢は確かに渚が年上だけど、渚がリードというのは無理があるなぁ。でも、この不自然な行動のおかげで朋也もようやく、しかもごく自然に手を繋ぐことができ、渚も「朋也くん」と呼べるようになったんで良かった良かった。

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at 22:25, 真神恵, CLANNAD

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CLANNAD 22話「影二つ」

JUGEMテーマ:CLANNAD

 最初の頃は全24話と聞いていたのになぁ。22話が最終話で、あと一話が特別編だって? 何で減ってしまったんだろうか。

 朝になると、まるで渚の心を表しているかのような曇り空だった(汗) 振り返った朋也が見た渚の表情は落ち込んだままだった。今は何も考えるなと言われてもそりゃ渚だもの、それは無理だろう。朋也が古河家に来た翌日の朝、渚は行ってきますの挨拶を早苗と秋生に言うよう促していたが、このときの渚は朋也に挨拶しないでいいのかと言われても無表情のままだった。
 早苗が中学教師をしていたのは聞いていたが、秋生が役者をやっていたのは知らなかった。途中から渚はそう話し始めた。学生の頃から秋生は有名だったらしい。コンクールで優勝もしたことがあるとか。

「写真の中の二人はとても幸せそうでした。
 二人は夢を叶えていたんですから」
「渚」
「そして、それはずっと続くはずだったんです。
 私さえ、いなければ……」
「そりゃ違う! それに、あの二人は今だって幸せの筈だ」
「夢は諦めてしまいました。違いますか?」
「っ!」
「そして今私は、二人の夢を犠牲にして、
 自分の夢だけ叶えようとしているんです。
 ……私は酷い子どもです。恩知らずです。
 岡崎さんにもそうです。自分の夢を叶えるために、
 皆さんの時間をたくさん使わせてしまっています。
「俺たちは好きでやってるんだ。今お前が挫けちまったら
 俺たちのしてきたことが無駄になっちまう。
 皆でここまでやってきたんだ。頑張ろうぜ!」

 マイナス思考に覆われてしまった渚でも、そう言われてしまったら止めるなんて言えないよね。それでもあの元気の無さは見ていて痛々しいなぁ。渚の罪悪感を払拭させるにはどうすればいいんだろう。
 朋也の言う通り、早苗と秋生は今でも幸せなのは明らかだ。渚が素直ないい子に育ったのがその証拠だもの。仮に二人が自分の夢を諦めてしまったことを娘のためにと自分に言い聞かせてきたなら、その無理はいつか娘のせいでという気持ちに変わっていたのは確実だもの。でも、仮にそう言われても、それが真実であったとしても他人の言葉に渚が納得するかどうか……。となると、やはり秋生と早苗が渚が自分を責めるようなことなんてないと言ってあげないといけないんだね。
 というか、教職だったら復帰しようと思えばできるから、そこまで自分を追い詰めることもないと思うんだけどなぁ。秋生の場合はどうとは言えないけど(汗)

 演劇部の順番は午後かららしい。しかし皆どうして部室で待機しているんだろう? せっかくの学園祭なのに……と思っていた。渚の様子がおかしいことに皆気づいているんだろうか? 朋也にお前は今まで通りにしてくれと言われた春原が、緊張しているんだろうと思って渚に落ち着く方法を教えていた。手に人という字を三回書いて飲み込めばいいと。しかし、彼が書いていた文字は「入」だったようで、後ろから覗き込んでいたことみや杏から突っ込まれていた。
 普段ならそれで笑っていた渚も、そんな気分になれないらしく、すぐに落ち込んだ顔に戻っていた。時間までは自由行動ということで、渚と朋也は二人で学園祭を回っていた。登校時に朋也が言った言葉を繰り返して、自分のせいで舞台を駄目にしてはいけないと笑顔を作ったけど、朋也と一緒であってさえ渚に笑顔は戻らなかった。やはり家族の言葉でないと駄目なんだね。おまけに途中ではぐれてしまうし(汗)

 渚を探す朋也は、途中で早苗を見つけた。秋生は来ていないらしい。朋也が見に来てくれるからなぁと漏らすと、早苗は「渚の晴れ舞台を見逃す筈がないです!」と早苗は太鼓判を押していた。普段だったらそうだけど、過去を知られたのを知ってしまったからねぇ。来ないんじゃないかと朋也が心配するのも当然だ。それを知った後の秋生の顔を見るとなおさら。
 渚も朋也を探していて、資料室の前に来ていた。少し躊躇した後中へ入った渚は、朋也から聞いたと言って高校演劇の資料が見たいと宮沢に頼んでいた。彼女は単にお芝居の参考にするんだと思ったから止めるはずもない。しかし資料の前でぼうっと立っている渚に何か感じたのだろう。資料は自由に見てくれたらいいと言って資料室から出てしまった。
 そして宮沢を見かけた朋也は、彼女から渚が高校演劇の資料を見ていると聞いて顔色を変えていた。

 資料室に駆け付けたとき、渚はビデオを無表情に見ていた。傍に近寄った朋也は、彼女が見ているのが秋生の舞台だと気づいた。高校時代、秋生が演じた舞台のビデオが残っていたのだ。演劇コンクールで優勝したから、その時のものなんだろうと渚はポツリと言っていた。

「俺は芝居が、好きだぁーーーっ!!
 俺はこれからも一生舞台に立ち続ける!
 必ずプロの役者になることを、
 この場を借りて誓わせていただきますっ!!」

 渚と同じ高校三年生のときに演劇コンクールで優勝し、そのときのコメントで無邪気に叫ぶ言葉が、未来で自分を責めているのだと娘に思わせるだなんて誰も思う筈もない。
 その後も続きそうな秋生のコメントは、しかしプツリと途切れた。朋也が電源を落としたからだった。そして朋也は「お前はお前だ。今お前にできることをするしかない」と渚を奮い立たせようとしていた。しかし、渚の反応はやはり変わらなかった。

 いよいよ演劇部の順番が回ってきた。しかし幕が上がっても渚は俯いただけだった。最初の数秒なら、それが演出だと思ってもらえる。しかし一向に台詞を言わない渚に春原も椋も杏も渚の様子がおかしいことに気づいた。そして早苗も。
 客席では緊張しているのではという声がし、見守っている智代も心配そうな顔をしていた。ことみも椋も上がっているのではと心配し、杏が一旦幕を下ろすかと提案していた。少し考えたが、朋也は「あいつなら絶対大丈夫だ」と答えていた。
 しかし、渚は舞台にたっていても頭の中にはかつての両親の写真や先ほど見たビデオがグルグルと頭の中を巡り、耐えきれずに涙を零し、遂には顔を覆って泣き出した。幕を下ろそうと春原も言うが、朋也はどうしてもそのボタンがどうしても押せなかった。

「夢を叶えろ! 渚ぁーーー!!」

 そこへようやく駆け付けた秋生が舞台に向かって叫んだ。

「渚っ! バカかお前ェは!!
 子どもの夢は親の夢なんだよ。お前が叶えればいいんだ!
 俺たちは、お前が夢を叶えるのを夢見てんだよ!!
 俺たちは夢を諦めたんじゃねェ!
 自分たちの夢をお前の夢にしたんだ!
 親ってのはそういうもんなんだよっ!
 家族ってのはそういうもんなんだよっ!!
 だから、あの日からずっと……!
 パン焼きながらずっと……!
 俺たちはそれを待ち焦がれて生きてきたんだよっ!!
 ここでお前ェが挫けたら、俺たちゃは落ち込むぞ、てめぇっ!!
 責任重大だぞ、てめぇっ!!
 早苗、お前もいるんだろ? お前も言ってやれ!」
「渚っ、頑張れぇー!」

 さっすが元役者という役どころだね。というかこのシーンでは大泣きだ〜〜。事情を知らない杏たちが戸惑っていると、朋也もブースから舞台袖に下りて叫んだ。

「俺たちもだぞ、渚!!
 俺や春原ができなかったことを、今お前が叶えようとしてくれてるんだ!
 俺たちの挫折した思いも、今お前が背負ってるんだよっ!!」

 自分が愛している人たちの心からの叫びを聞いて、渚は視線を朋也からブースから自分を心配そうに見ている仲間を、そして笑顔で応援してくれる母を、最後に自分を叱りつけてくれた父を見た。そうして涙を拭いた渚は深呼吸した。
 両親の言葉が必要だと思ってたけど、両親だけでも駄目だったんだ……。そこに朋也もいなくちゃいけなかったんだね。というかもう古河家は4人の家族になっていたんだね。

 そして、渚の舞台が始まった。一つ不満を言うのなら、渚の声が普段と同じで台詞を言っているというより呟いているとしか思えなかったことかなぁ。ま、演劇初心者の渚に舞台用の声を出して言えと言っても無茶な話だったのかなぁ。
 渚の舞台は女の子の視点で演じられていた。「ぼく」が宿る前に人形を作った女の子はそんな風に考えていたんだね。となると、「ぼく」視点で今まで描かれてきたのは朋也視点ということになるんだろうか?

 渚の舞台から、終わった世界の話が再び挿入された。前回「ぼく」に頼まれてガラクタを集めた人形を作ったが、それには何も宿らなかった。その子を土に埋めているシーンから始まっていた。
 こちらは「ぼく」視点で始まり、「ぼく」は女の子のいるこの世界にずっといようと決心していた。彼女の傍にずっといて、そしてこの世界から出ていくんだと言っていた。

 演じ終えた渚の顔には明るさが戻っていた。夕方になって、いつもお昼を食べていた場所で渚は続きを思い出したと朋也に話していた。女の子と人形はその世界を出ていくことにしたんだと。人形はもっと遠くに温かくて賑やかな世界を知っていたから。それは先ほど挿入されて「ぼく」が決意したことだね。
 それでどうなるんだという朋也の質問に、長い長い旅をして、その先で女の子が歌を歌いますと渚は答えていた。……朋也、そんなに興味があったのか? 自分も聞いたようなと言っていたあの話はどこに行ってしまったんだ?
 舞台の最後で渚は歌を歌いたいと言っていた。それは渚のやりたいことだったけど、話の通りだったとも言えたんだね。しかし渚はその歌を「だんご大家族」にしていたらしい(笑) 皆拍手をしてくれたが、最後は微妙な雰囲気だったとか。朋也曰く「それまでの感動が台無し」だそうで……。
 朋也は渚の劇を最高だったとコメントしていた。朋也はお世辞を言わない。それを知っている渚は「素直に喜びます」と幸せそうにほほ笑んだ。

 そこへ朋也の父が現れた。渚が彼に招待状を送ったらしい。現れた途端に顔を伏せる朋也を見て、こっちの問題はまだまだなんだろうなぁと思った。朋也の父は、渚のお芝居をいいお話だったねと感想を言った後で、昔のことをいろいろと思い出したと言って顔を背けたままの息子を見ていた。
 少し見つめた後で、父は渚に挨拶して立ち去ろうとした。その後ろ姿に朋也は「あまり飲み過ぎるなよ」と小さく声をかけた。父は驚いた後、嬉しそうな顔をして帰っていった。朋也も今はこれが精一杯なんだね。でも、距離を置いた成果が少しはあったということだ。

 心配する渚に、朋也は明日話もあるから二人で出掛けようと提案していた。そこへ今度は杏が彼らを見つけて声をかけた。打ち上げをしようにも主役と演出がいたら始められないと怒ってた(笑) その後のフォークダンスで春原が妹と踊って不満そうな顔をしていたのには笑えたなー。

 そう言えば、朋也と渚が二人きりで出掛けるなんて今まであったっけ? そして夕方、演劇部の部室に入ると、朋也はこのごろこの学校が嫌いじゃなくなってきたと話し出した。そういや渚と出会う前ってそんなことを言っていたっけ。渚と会って、演劇部の復活に力を貸して、それが自分の夢を渚に託すまでになって……凄い進歩だなぁ。
 笑顔でそれは良かったですと言った渚は、朋也の後ろを見て驚いていた。黒板の日直の文字の下に自分の名前が書いてあったからだった。朋也は渚が休みのときに書いたのを忘れていたと教えていた。渚は気付かなかったと言っていたけど、彼女だけでなく杏たちも全く気付いてなかったんだね(笑)
 少し考えた渚は、その右側に朋也の名前を書いて「お返しです!」とニッコリ笑った。天然というのは怖いなぁ。赤くなった朋也は、話を切り出した。どんな話なのか予想もしていない渚は朋也が話してくれるのを待っていた。しかし、遠回しに言っても渚が気づく筈もなかった。それは朋也も解っていた筈なのに照れくさいんだねぇ。覚悟を決めた朋也は渚に向き直って自分の想いを正直に告げた。

「俺と付き合ってくれ、渚。お前のことが好きだ。
 だから、これからもずっと俺と一緒にいてほしい」

 告白された渚は驚き、そして涙を流しながら朋也に微笑んだ。

 うん、いいラストだった。しかし、ここで終わりなのかとも思った私は欲張りだろうか? それから、感動したその後に流れたEDが「だんご大家族」なので、これは狙っていたのかと思った(笑)



 以下、日記。
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at 23:59, 真神恵, CLANNAD

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CLANNAD 21話「学園祭にむけて」

JUGEMテーマ:CLANNAD

 早口言葉なんて、本職の人だからこのシーンはNGなしでいけたんだろうなと思うことにした(笑)

 タイトル通り学園祭に向けて準備を進める話だった。音響は椋とことみ、証明は杏と春原、演出と舞台監督は朋也、役者は渚と役割分担を決めていた。衣装について、春原の裁縫が得意なのはという問いに、杏がやってやれないことはないと杏は言っていた。本当に何でもできる子なんだなぁ。
 しかし自信があるという返答ではなかったので、朋也が相談したところ、早苗は快く引き受けてくれた。しかし肉親が相手だというのに渚は本当に遠慮ばかりしているなぁ。早苗なら、その言葉通り忙しくてもちゃんとやりそうだし、渚の頼みだからと頑張ると思うけどなぁ。

 部屋に戻ろうとしていた朋也と渚に、秋生がビデオテープを借りたと言って見せていた。録画されていたのは舞台演劇だった。三人でビデオ鑑賞をしているとき、渚は「演劇見たことないから助かります」と爆弾発言してくれた。見たことがないというのに一人で舞台に立つつもりだったのか。
 どんな話だったのかは不明だが、終わる頃には渚は泣いてしまっていた。とても良かったらしい。ビデオを見てこうだったら、実際に見に行ったらもっと感動して泣いていたかもしれないなぁ。

 渚はもう一度見ることにしたらしい。秋生はそんな渚の様子を確認すると、朋也を呼び止め前回中断させた絵本探しを始めた。しかし渚が話した「終わった世界」の物語が描かれた絵本はないようだった。
 朋也は渚が忘れているだけで、小さい頃に演劇を見たのかもしれないと呟いた。しかし秋生はそれを否定した。仮にそうだったとしたら、自分がそれを把握している筈で、記憶にないならそれは違うと断言していた。
 その後秋生はアルバムを見つけてそれを眺めていたり、おまるを見つけて大声を上げていた(笑) コードネームを「おまる」と言ったり、前回の朋也との会話でもおまる発言があったような気がする。朋也が何故それにこだわると呆れられても仕方がないな(笑) 結局、そこで早苗の注意する声が入ったので、二人は探し物を中断して荷物を物置の中に戻していた。しかし投げ入れるとは乱暴だなぁ。あれ、次に開いたら崩れてしまうんじゃないだろうか?

 翌朝、登校中に渚は朋也にビデオを見てアイデアを思いついたと話していた。朋也が聞くと、クライマックスで歌を入れればものすごく盛り上がる筈と嬉しそうに言っていた。歌に自信があるのかと問えば授業で歌った程度だと渚は返し、駄目でしょうか?と少し勇気がしぼんでしまったかのように尋ねていた。
 劇を良くしようと気張って考えすぎない方がいいんじゃないかと朋也はアドバイスすると、渚は少し不満そうな顔をしていた。お前のしたいようにしたらいい、商業演劇ではなく、お前が作ったお前だけの舞台なんだから。そう言うと、渚は自分が歌いたいから歌うと再び笑顔になっていた。歌ったら舞台が盛り上がって良くなる、ではなく、歌いたいから歌うのだという気持ちが大事、朋也の気持ちは渚に伝わったようだった。

 ようやく台本ができ、皆がそれを手にしていた。少し音読した杏は「これ面白いの?」と単刀直入に聞いていた(笑) ことみは自分たちも調べてみたが、どういう話なのかはわからなかったらしい。ことみが探しても駄目だったんだ……。本当にどこで渚はこの話を聞いたんだろうね。
 何故そこに合唱部の三人がいるんだろうと思っていたら、音楽のアドバイスをしてもらうためだったんだね。仁科は女の子の気持ちになってみてはどうだろうかと切り出した。そして持っていたカバンからCDを何枚か出していた。……って、いったいどれくらい持ってきたんだ? 重かっただろうに。
 これなんかどうでしょうと仁科が渡したCDの収録されている曲はマザーグースだった。物語が幻想的な童話のようだからと思った仁科のチョイスだった。

 そこへ様子を見に智代が部室を訪れた。眼鏡をかけていたので、話題がそれになっていた。智代は視力が悪いらしい。しかし今まではつけていないことを春原が指摘すると、眼鏡をつけた自分の顔はあまる好きではないと彼女は答えていた。
 椋がコンタクトを入れてはどうかと勧めると、あれは怖いと困ったように言っていた。ことみも同意していたが、私も同様だ。視力が落ちてしまったとき、夜に車を運転するときは眼鏡を付けないといけなくなっていたが、今では元に戻ったようなので眼鏡いらずだ。
 赤くなってしまった智代は自分のことよりも演劇部の具合はどうかと話題を変えた。着々と準備は進んでいると返す朋也に、渚はでもまだまだだと続けた。渚に近づいた智代はお互いに頑張ろうと言って指きりをした。素直な渚に「うん。お前はやっぱりいい子だな」と智代は彼女の頭を撫でていた。そして「お前で良かった」と続けた。その言葉の意味に杏が、ことみが、椋が反応していた。
 皆、同じ気持ちということなんだろう。朋也が自分ではなく渚を選んだ時点で彼女たちはそれを受け入れた。未練がましく接触しようとしないのは、彼女たちがそういう性格というのもあるけど、この作品ではリアルにドロドロしないものなんだからだろうなー。で、朋也が選んだ相手が渚で良かったというのも本心だろうな。これまでの話で彼女の人となりを知っているから諦められたと。これがどこぞの性格の悪い女だったら、彼女らは全力で戦っていたかも。杏や椋はまだ気持ちに整理がついていないようだけど、智代の方はもうスッキリしているんだろうね。だからこそそんな台詞が言えた。

 立ち去った智代に「ものすごい後輩だよね」と皮肉を言っていた。確かに! 二年下の後輩に「お前」と言われたら、そこへなおれ!!と私なら言っていたかもしれない(笑) まぁ、私の場合智代にお前呼ばわりされるような人間ではないから「あなた」になっているだろうけど。

 気を取り直して、渚は音楽に合わせて演技してみますと言って早速始めていた。

誰もいなかった部屋。でも今はこんなにも大勢の人がいる。
ひたむきに頑張り続ける渚と同じ時間を、傍にいて共有している。
皆と一緒に喜びを分かち合うために。
お前はすごい奴だよ、渚。


 学校で、家で、練習する渚を見ている朋也が穏やかな顔をしているのも良かった。しかし演劇部以外の学園祭の準備をする映像が流れたとき、一番気になったのは智代の後ろに立っていた生徒会員の眼鏡くんだった(笑)

 学園祭の前日はリハーサル。舞台は本番で見せるとして、その前の舞台袖で緊張している渚は可愛く、それを解そうとしている春原の話が面白かったな。そしてTVで見たと杏が運動部がするような気合の掛け声をやりたいと言っていた。渚が演劇部を復活させたいと言い出したときは朋也しかいなかったのにね。名前を貸すだけだと言っていたのに、リーダーシップをとってきた杏は本当に委員長なんだなぁと思ったよ。
 帰宅後の会話から、リハーサルは普段通りにできたらしい。このときの会話で朋也が秋生に似ていると言った渚の言葉に本気でショックを受けている秋生がおかしかった。しかし秋生は秋生で朋也をちゃんと認めているんだね。渚が朋也はお世辞を言わないのだと言うと、だから頼れるんだろ?と言っていたものね。まぁ、信頼しているから渚に隠している過去のことを話したんだろうし。
 本当に朋也は馴染んでいるなぁ。あと一話しかないから父親との和解はないまま終わりそうだねぇ。

 タイトルは思い出せないと言っていたので、渚は「幻想物語」と名付けたんだね。そして眠れないからと渚は朋也の部屋に来ていた。緊張して眠れないんだと朋也には解っていたようだった。

「今日すごく感じました。どんなに自分がお父さんとお母さんに
 愛されてるかって」
「わかるよ。あんな親、なかなかいないだろうな」

 うん、私もそう思う。ああいう両親って本当に物語の中にしか存在しないと私は思う。
 自分がお腹を痛めた子だから、大事なのは当たり前だと母親は言うだろう。しかし、実際は危機にあったときにその自分がお腹を痛めた子を放って自分だけが助かろうとするのが現実の母親だ。しかも最近の報道を見る限り、産んではいけない存在が子どもを産んでいると言ってもいいんじゃないだろうか。
 正常な子宮があれば誰だって子どもは産める。でも、子どもを産んだといってもちゃんと母親になれる人間はこの世でどれくらいいるだろうか? 報道を見ただけで判断するのはとても危険なことだとわかってはいるが、産みたいから産んだのではなく、できたから産んだと言う人間が多いんじゃないだろうか。

 自分が両親に愛されているのに、渚の表情は浮かなかった。それが両親に関して記憶の底にこびり付いている何かなのは誰が見ても明らか。だから朋也は渚に何でもすぐ自分が悪いと思うのが癖なので、それも思いすごしではないかと言っていた。今は明日のことに集中し、他のことはそれから考えればいいと言いきかせた。ようやく納得できたのか、渚は話を聞いてありがとうと言って自室へ戻っていった。
 忘れ物がないか確認しておけよと言う朋也の通りに、鞄に荷物を詰め込んでいた渚は、舞台袖が思った以上に暗かったので懐中電灯がいると話していたのを思い出した。台所にあった懐中電灯を持っていこうとしたが、スイッチを押すとすぐに明かりが消えてしまった。そこで渚は物置から懐中電灯を探し出した。ところが、秋生と朋也が絵本を探しをした後で、段ボール箱を無造作にしまったのが災いして、渚がぶつかるとそれらが地面に倒れてしまった。

 3時半頃に目が覚めた朋也は、トイレから戻るときに台所に明かりがついていることに気づいた。襖を開けると渚は居間に電気をつけないでしゃがんでいた。そして顔を上げた渚の様子は明らかにおかしかった。近づくと朋也は台本や若い頃の早苗と秋生の写真が散らばっているのに気がついた。渚はあの後、片付けているときに古い日記やアルバムを見てしまい、それをずっと見て自分を責め続けていたんだね……。
 早苗は中学教師が夢だというのは最初から言っていたが、秋生は自分に関しては明言していなかった。何故なのかなと思っていたら、彼は舞台俳優を目指していたんだね。自分のために両親が夢を諦めた。何も考えるな。今は身体を休めろ。そう言われてももう手遅れだよね。少しでも寝ろと言われても眠れるワケがないわよね……。

at 23:59, 真神恵, CLANNAD

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CLANNAD 20話「秘められた過去」

JUGEMテーマ:CLANNAD

 予告を見てビックリした。秘められた過去って……。前回の内容から、渚が言っていた「悪いこと」になるんだろうけど。

 夜に家の前の公園で発声練習をしている渚を心配する朋也に笑った。本当に家のまん前じゃないか。呼んだらお父さんが来てくれます。渚がそう言っても朋也には気が気でないんだね。
 渚がやりたいと言っていた物語。小さい頃に聞いたのでタイトルは知らない物語らしく、それはこれまで度々挿入されてきた、あの「終わった世界」の物語だった。世界にたった一人残された女の子の話。渚の説明を聞いて「えっ……」と朋也は驚いていた。どうして驚いたんだろう?

 女の子はガラクタを集めて「ぼく」と似た姿のモノを作った。今回は「ぼく」のナレーションはないんだね。「ぼく」はそれに向かって両手でパンパン叩いてみたけど、それは全く反応しなかった。女の子は「ぼく」を抱きしめ泣きながら謝っていた。

 自分も見たような気がすると言っていた。……そういや、その話が切れたときに映っていたのは朋也だったっけ。夢を見ていたかのような描かれ方もしていたんだっけ。そしてそのときは「ぼく」のナレーションが入っていた。
 渚は小さい頃に聞いた話だと言っていた。だとしたら、朋也も一緒にその話を聞いていたかもしれないとか? 朋也は秋生に聞いてみたが彼は心当たりがないと答えていた。つまり、親から聞いた話ではないのか。早苗が知っていたなら解決するんだけど。
 立ち去る朋也に秋生は警告していた。何かがわかっても渚ではなく自分に言えと。どうしてと聞いても「どうしてもだ」としか言ってはくれなかった。しかしいつになく真剣な秋生の表情から、それが触れてはいけないことなんだというのはわかる。
 早苗に尋ねたが、彼女も知らないと答えていた。内容が悲しい話だと聞いて、自分は悲しい話は苦手なので渚にそういった話をしたことはなかったと思うと早苗は答えていた。しかし、二人が忘れているだけで家のどこかに絵本がしまっているかもしれない。探してみてはどうかという早苗の提案に、朋也はお礼を言っていた。

 高校の図書室にはそもそも絵本や児童書は少ないのでないと思うと宮沢は答えていた。高校の演劇の資料やビデオは揃っていると言われたが、あの話は芝居や舞台で見た話ではないらしいと朋也は残念そうに答えていた。
 表情を曇らせた朋也をよそに、春原は宮沢に自分のことを好きな女の子がわかるおまじないがあったら教えてと能天気なことを言い出した(苦笑) しかもあるらしい。親指と人差し指でハートマークを作り、呪文を三回繰り返して言った後で校舎を一周して最初に話しかけてくれた女の子がおまじないをした人を想っているらしい。喜び勇んで実行した春原だった。
 呆れた顔で戸口を見ていた朋也は、宮沢に女の子は男の方から告白されたいと思うんだろうなと尋ねていた。「古河さんのことですね?」と宮沢は笑顔でその名を口にしていた(笑) まぁ、あのテニスの試合の後、朋也と渚はもう公認カップルになっているんじゃないだろうか? 口ごもって目をそらす朋也に、宮沢は適格な助言を与えていた。
 そこに誰にも話しかけられなかったのが明らかな様相の春原が戻ってきた。しかも校舎を5周もしたらしい。春原のために水を入れようとした宮沢は、誰かを探している渚を見つけた。そして「次は岡崎さんの番ですね」と言って、無理やりおまじないをさせていた。興味がないとやった朋也は付き合いがいいなー。まぁ、彼女のいうおまじないがよく効くのを知っているというか被害にあったことのある朋也は、少し期待しているのかもしれない。誰が見ても両想いであっても、朋也は渚が自分のことを好きだと思っているとは知らないものね。
 しかし廊下を出た途端に出くわしたのは何と風子だった(笑) 彼女が何かを言う前に朋也は適当な嘘を言って追い払っていた。面白いシーンだったなぁ。やれやれと朋也が溜息をついたとき、渚が朋也に声をかけてきた。宮沢は、廊下で最初に声をかけてきた人が朋也を想っている女性だと朋也専用のおまじないを説明していた。赤くなっている朋也が可愛かった〜。

 部室では渚が終わった世界の物語のあらすじを話し始めた。女の子は世界に一人きりで、とても寂しくとても辛かった。そこで友だちを作ることにした。ガラクタを組み立てた一体の人形を作ったら、人形は女の子の思いに答えて動き始めた。そうして女の子は寂しくなくなった。それで終わりだと渚が締めくくると、朋也はやっぱり覚えがあると思っていた。
 帰宅してからは物置でその物語が描かれた本がないか探してみた。しかし秋生がやってきてここにはないと断言し、朋也と渚を物置から追い出してしまった。その後で秋生は朋也だけを呼び出して、渚と早苗には言うなと釘を刺した上で「内緒話」を始めようとした。しかしなかなか本題に入ろうとしないのは、秋生もできるなら話したくないという気持ちの表れなんだろうね。ところで古河家ってのは大きい家だったんだねぇ。

 物置に隠してあるのは秋生と早苗の過去だった。夢を追っていた若い頃の二人の想い出がしまってあるのだと秋生は話した。日記や写真が見つかるとマズイのかと朋也は怪訝な顔で尋ねるが、秋生はさそうだと即答していた。
 渚は小さい頃に死にかけたことがあるのだという。10年以上前、早苗は中学教師になり、秋生もやりたかったことができるようになって忙しい毎日を過ごしていた。自分の夢に夢中になっていたため、渚と一緒に過ごす時間が取れなかった。今の姿からは想像できない生活を送っていたらしいね。
 あるとき渚が熱を出した。保育所は休みで世話を頼める相手が見つからなかったが、二人は忙しい時期で仕事を休むワケにはいかず仕事に出てしまった。しかし秋生は自分の用事が終わったら帰れるし、渚の熱も引いていた。2時間空けるだけだと思って出かけたのだが、秋生が走って戻ってきたとき、渚が戸外で倒れていた。雪が降る中、渚は外で両親の帰りを待っていて意識を失っていた。

神様が罰を与えたと思った。
夢ばかり追っていて、自分の娘をずっと一人にしていた俺たちから
渚を奪っていくんだと思った。
世の中には子どもを育てるのも夢を追うのもちゃんと両立できる人も多い。
でも俺たちにはできなかった。
渚が目を開けたとき、俺たちは誓った。
ずっとこいつの傍にいようってな。

 娘を失う恐怖に泣き伏す秋生と早苗の映像に泣きそうになったよ。でも娘を大事に思っていた気持ちは今も昔も変わらなかったんだね。娘のために夢を諦められたというのが本当にすごいことだと思う。
 朋也は二人の過去を渚に知られたら困るのかと不可解そうに聞いていたけど、渚が自分のせいで両親が夢を諦めたと思うだろうと秋生が推測すると、前回渚が話していたことを思い出した。渚はこのことを記憶が朧げでも覚えていたものね。
 きちんと説明すればそれぐらい受け止められる強さを渚は持っていると思うと朋也が提案した。すると、秋生はいきなり言えばショックを受けるだろうから、話す機会を窺っているんだと締めくくった。

 翌日は古河家はピクニックに出かけるらしい。三人は朋也を当然数に入れていたのだが、朋也は遠慮すべきだろうと思っていた。その後で自分の父親は今何をしているんだろうと考えていた。普段はお茶らけているのに、秋生がちゃんと娘を思う父親だったのだと知って朋也はいいなと思ったのかもしれないね。
 遠慮すべきと考えて行ったのはやっぱり春原の部屋だった。今回の春原はとてもまともなことを言っていた! 徹夜したからかなと思ってしまったじゃないか(笑)
 渚が自分に自信がついてきたと言ったのは、朋也が背中を押したり叱ったりしたから。だから色んなことに挑戦できるし自信もつく。朋也がいたからそうなれた。では、朋也にそっぽを向かれたら今まで築いてきた自信はどうなるか? 最後はおどけたけど、春原の指摘は正しかった。

 置き手紙を残してきたはずなのに、朋也が戻ると渚が家の前で待っていた。どうやら秋生がもみ消したらしい。既に陽が高くなっていたので遠出ができないと秋生が言ったので、朋也は謝ろうとしたが秋生は責任とって相手しろとバットを突き出していた。朋也がどう思っていようと、彼らにとっては朋也ももう家族の一員になっているんだねぇ。
 子どもたちとの野球で、秋生と早苗の掛け合いはいつも通り(笑) シートを広げなくてもと居心地悪そうな朋也は弁当を見ていた。すると渚が自分もお弁当作りを手伝ったのだと言ってきた。卵焼きを口にして「うまい」と言うと、渚はそれはそれは嬉しそうに笑っていた。
 そして秋生にせっつかれて朋也も打って累に出た。「見たか、渚!」と朋也が言えば、渚も「はい!」と答える。それに秋生が「惚れ直しただろう」と続けると、渚ははいと言いかけて真っ赤になって秋生を責めるように「お父さん!」と言っていた。逆にショックを受けたというように頭を抱える秋生が笑えるけど、本当は知っているんだろうなーと思った。
 先ほどのお弁当もそうだけど、渚が打った後の、朋也の「いいぞ渚!」「走れ渚!」という声に励まされ、笑顔で駆けていく渚の姿は、春原が言った通りの朋也のおかげで自信が持てたという二人の姿だったね。

at 23:59, 真神恵, CLANNAD

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CLANNAD 19話「新しい生活」

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 智代が生徒会長に就任し、演劇部と合唱部の顧問兼任が認可された。部室では皆が渚を祝っていた。杏はまだ複雑な心境のようだけど、椋の方は気持ちの整理がついたのかスッキリした顔をしているなぁ。
 今からでも学園祭に間に合うだろうかという渚の言葉に、朋也は喝を入れていた。夢が目の前にあるのに躊躇っているときか、我武者羅に掴み取るしかない。皆も朋也の言葉にうなずき渚を見た。そして仲間の顔を見た渚は、ようやく決意した。

 職員室では担任が朋也に家庭訪問すると言っていた。支度するから待っていろと言われたというのに逃げ出そうとする朋也(苦笑) しかし、廊下に出たところで渚が声をかけた。
 渚は顧問の幸村に指導してもらいにきたと言っていた。朋也に一緒に来てもらえないかと頼んだが、今はそれどころではない朋也は帰ると言って歩き出した。さっきと言っていることが違うと渚は朋也の後を追いかけながら訴えていた。
 その話は後でな。そう言って朋也は今度は走り出した(苦笑) 立ち止まった朋也に渚が追いついたとき、今度は職員室に来なさいという校内放送が流れ、朋也は盛大に溜息をついた。目が合うと渚は朋也を睨みつけていた(笑)
 渚に取れ戻された朋也を見て、担任には大受けしていた。うん、いいペアだ。しかも担任は渚にも家庭訪問に付き合うように言っていた。うまいな。渚がいたら朋也が逃げられないからと思ったからだろう。快諾した渚を、朋也は幸村に用があるんだろとそれを止めていた。

 渚との恋愛話と共に朋也の家族関係にも触れていくんだね。まぁ、これをクリアしない限りは終われないか……。
 岡崎家に着いたものの、父親は不在だった。少し考えた担任は、中で待たせてもらうと言って入ろうとした。明日の朝までだって待つと明言した担任の言葉には朋也も予想外で驚いていた。いなかったらそれで終わると思っていたんだねぇ。この担任教師、今どきのサラリーマン教師よ揶揄されるような人間ではないようだ。
 ここで大人しくするかと思ったら、朋也は父親を探してくるという嘘をついて駆け出してしまった(苦笑) 一息ついて春原のところへ行こうと決めたそのとき、渚の声がした。彼女には朋也の行動パターンなんてお見通しなんだなぁ。幸村が不在だったから杏は解散したと説明して朋也の鞄を渡していた。

 家の近くまで来たとき、父親と担任の会話が聞こえた。今日の家庭訪問は父親と話をするのが目的だったと担任は話していた。そして朋也は父親を睨みつけていた。渚は朋也の様子が変わったのをキョトンと見上げた後で、彼の視線の先を見た。
 父親は担任が自分も本人には話をするので、今日は父親と話がしたい、父親の考えを聞きたいと言っているというのに、朋也の将来は自分が決めることではなく本人が決めることだからと話をする気はないのだとやんわり言っていた。まだ学生なのだから、保護者の意見を聞かないと。担任は尚も話をしようとしたのだが、父親は担任の言葉を遮って自分が口を出すことではないと拒絶していた。

「朋也くんは朋也くんです。私が口を出すことではない」

 父親の言葉を聞いたときの朋也の表情が、本当に捨てられた子どものような表情だった。父親はどうしてあそこまで頑なに自分の子どもとの関わりを避けるのだろうか? 朋也の右腕が肩から上に上がらなくなったのは、父親との喧嘩でなったとだいぶ前に描かれていたような気がする。彼は、その時まではもしかして息子の人生に過剰に干渉していたんだろうか? 今のやり取りを聞いているとそんな風に思ってしまう。
 結局、戻らず来た道を戻っているんだろうか? 朋也は歩きながら父親について話していた。ああ、記憶違いではなかったんだね。父親と喧嘩をして朋也が肩を壊してしまってから、父親は今のようになってしまったのだと渚に話していた。父親にとって自分はもう息子ではないのだと朋也は話した。……まぁ、これは朋也の思い込みかもしれないけど、父親の態度が息子をそのように思わせてしまったのは事実だね。

 分かれ道に着いたんだろうか。岡崎さん、と朋也を呼んだ渚は、少し迷うように目を伏せた後、自分の家に来ないかと顔を上げて聞いていた。渚は、父親としばらく距離を置いて互いのことを考えてみてはどうかと問いかけた。家族だから距離を置いてみたら寂しくなるはずで、そうすれば次に会った時はゆっくりと話し合うこともできるのではないか。渚の言葉に朋也は首を縦に振っていた。

いつもは帰る場所だった家。でも今は違う。
もう二度と戻ることはないかもしれない。
それとも……いつか戻って来られる日が来るのだろうか。

 TVをつけたまま机に突っ伏して眠っている父親の横にしゃがんだ朋也は、彼の肩を揺すって起こそうとした。しかし目を覚まさなかったため、朋也は何も言わずに出ていこうとしていた。
 ところが靴を履いたときにTVの音が消えた。玄関まで来た父親は、どこかへ行くのかと尋ねた。友だちの家にと答えた朋也に、父親は次に彼の持つ鞄が大きいと言っていた。しばらく泊めてもらう、いつ帰るかは決めてない。
 そこまで言われて父親は少し息を飲んだ。しかし「寂しくなるね。朋也くんはいい話相手だったからね」と返すだけだった。もしかしてそれが自分に言える精一杯だったということなんだろうか? 立ち去る息子を見送った父親の背中は寂しそうに見えた。彼は息子の将来を奪った罪に苛まれ、酒に逃げてしまったのかなぁ。父親失格である自分が、息子に対して何かを言うなんて許されないと思っているのかもしれない。このときだって、息子を引きとめる資格など自分にはないと思っていたのかもね。

 でも、言わないと伝わらないよ。別にさ、親だからっていつも強くいなくちゃならないことはないと思うけどな。

 親と一緒に過ごす、なんて生活は朋也にとって何年していないものだったろうか? 古河家では当たり前のそれが、朋也にとっては落ち着かないものだった。しかし、古河夫妻は寛大すぎるなぁ。朋也に何度も夕食に誘ったり、突然連れてきた芽衣を快く泊めてあげたりと懐が広いというのは解っていたが、娘と同じ歳の、しかも娘に恋愛感情を持っている少年を泊めるなんて……。朋也がどういう人間が知っているというのはあるんだろうけど、現実世界ではこんな人間は皆無だろうなぁ。
 行ってきますの挨拶だって何年ぶりなんだろうか。ものすごく照れくさそうにしている朋也が新鮮だった。早苗ならそれでもまだ素直に言えそうだけど、秋生にもちゃんと言ったとは。しかしこれ、学校に問題にならないんだろうかと思ってしまった(苦笑)

 幸村に説明を受けた後の春原の一人芝居に爆笑した。本当にお腹が痛いよ!(笑)

 帰宅すると朋也が借りている客間には大勢の子どもたちがいた。早苗は自宅で古河塾をしていた。一階に下りてきた朋也は、そこで秋生に店の手伝いをしろと言われ、他に何もすることがないからか手伝っていた。
 そこで早苗一人に任せて大丈夫なのかと秋生に尋ねてみたが、彼女の本業はそちらで、昔は中学教師をしていたのだと秋生は話した。何故辞めたのか、という当然の問いに秋生は「いろいろあってよ」と曖昧な回答を返した。

 古河家での生活に慣れていないからか、朋也は部屋で疲れたと言って机に突っ伏していた。そこへ渚がやってきた。特に用があるワケではなく、朋也が自分の家にいるのが不思議でつい来てしまったと渚は照れくさそうに話していた。芽衣も泊まっていたことを指摘してみたが、渚は朋也は特別なんだと返していた。
 そして朋也も不思議な感じだと言っていた。自分の家とは随分違う、仲のいい親子を見ていると不思議な感じがするんだと続けた。朋也のその言葉に、渚は自分は両親にとても大事にされていると言った。しかしその表情が浮かないものだった。

「なのに私、二人に謝れてないことがあるんです」
「何か悪いことをしたのか?」
「わからないんです。ただ、私が小さかった頃、
 お父さんとお母さんに何かすごく悪いことをしたような
 気がするんです」

 朋也は気のせいじゃないのかと渚の言葉に返した。視聴者の誰もがそう思う。渚が悪いことをするなんて思いもよらない。渚は両親にも自分が何か悪いことをしたのではないかと言ったことがあったんだね。早苗と秋生もそう言って、聞いてもいつもはぐらかされると渚は不満そうに話した。彼らが何かを隠していることだけは渚にもわかっているらしい。
 自分は悪いことをした。それが何かはわからないけれど、悪いことをしたということだけは渚にとって間違いのない記憶らしい。だから彼女はそれが何かを知りたいし、知って両親に謝りたいと思いつめているようだった。

 そこへ階下からお風呂が沸いたという早苗の声が聞こえた。しかし朋也は後でいいですと声をかけ、渚に先に入るように言い、春原のところへ行ってくると言った。その時の渚の寂しそうなというかガッカリしたような表情がいいなぁ。もっと一緒にいたかったんだろうね。
 そして朋也は春原の部屋に来ると落ち着くと言っていた。いつもはお弁当を持ってこの部屋に来ていたらしい。食べてきたと言う朋也に、渚の家で夕食を食べてきたんだと納得したが、その後で朋也が零した「泊めてもらえるのはありがたいけど」の言葉にしっかり反応した(笑)
 顔を崩して驚いた春原は、やってらんねーと朋也に背を向けていた。しかも親公認とまで言い出した。うん、健全な青少年の言葉だね。朋也が春原のようなタイプだったら秋生は絶対反対していただろう(苦笑) 言い訳をする朋也に春原は呆れた声でまだそんな事を言っているのかと返していた。

 ここで唐突にあの終わった世界が出てきた。久しぶりだなぁ。「ぼく」がもう一体の人形を作ろうとしていると、「友だちが欲しいの? そうだよね、一人だと寂しいよね。ごめんね」と女の子が寂しそうな顔をして言っていた。
 自分のような存在が増えればもっと楽しくなると「ぼく」は思っただけだと言っていた。女の子はどうなんだろう? 自分の考えが足りなかったことを悔いていたのか、自分以外にも存在がほしいと思ったことに寂しいと思ったのか……。

at 23:59, 真神恵, CLANNAD

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CLANNAD 18話「逆転の秘策」

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 停学を喰らったというのに翌朝も智代は朋也を起こしにきた。しかもエプロンまで着けている……。朝ご飯まで作ったのか(苦笑)
 智代は昨日の責任を朋也一人に負わせてしまったことを悔いて、今からでも職員室で本当のことを話したいと告げていた。しかし朋也はそれは止めてくれと頼んだ。智代には生徒会長になってほしいからと言って。
 そこへ朋也の父が現れた。智代の勧めで父親は食事をしようと朋也の隣に座ったが、逆に朋也の方が席を立ってしまった。そして彼は春原の部屋で過ごすことにした。

 昼休み、演劇部の部室では杏たちが朋也の話をしていた。こんな状態で学園祭に参加できるんだろうか? 椋やことみが進学とか就職に影響があるんじゃないかと心配する中、杏は渚の不在と合わせて演劇部の心配をしているようだった。

 そういや芽衣が片付けてから春原の部屋って散らかっていないんだなぁ。渚が休んでから三日が経っていた。そして朋也は渚のことばかり考える自分のことが解らず苛立っていた。……って、バスケの試合のときに自覚したのではなかったの!? まぁ、傍にいすぎて気付かなかったが、離れてみて初めて気づいたということだね。

 翌日は日曜日だった。智代はまたも食事を作りに岡崎家に来ていた。智代なりの罪滅ぼしのつもりらしい。そうして智代は朋也に父親と上手くいってないのかと尋ねてきた。しかし朋也はそれに答えなかった。だから智代は立ち入ったことを聞いたと詫びていた。
 それには触れず、朋也が生徒会選挙の状況を尋ねる朋也に、智代はガッカリしたような表情を浮かべていた。そりゃそうだよね。父親の話題に朋也が触れさせなかったんだから。自分がそこまでの存在ではないのだと認識させられたようなものだしね。
 今度は藤林姉妹が差し入れを持ってきた。そこへ智代が顔を出したものだからさぁたいへん。杏が詰め寄ろうとしたが、今度はことみが差し入れを持ってきた。良かった。これで修羅場にならなくて済んだ(笑) ことみの場合、本当に善意からだと思えるからいいよ。結局、5人で食卓を囲むことになってしまった。
 ところが、女の修羅場はここからが始まりだった。とは言っても言い合っているのは杏と智代だけで、椋は押し黙ったまま。思わず椋に助けを求めたが、珍しく椋は強気で自分の料理を食べてもらいたいと朋也にすごんできた(苦笑) ことみの場合、彼女らのような必至さはないけど、笑顔で「夕べから下ごしらえして頑張ってきたの」なんて言われたら何も言い返せないよね。地獄に仏と思えたのは一瞬だった。朋也に逃げ道はなかった。可哀そうに。杏の言う通り、ハッキリしないからだよ(笑)
 風子まで出てきて、しかも4人より最悪と思える食べ物を持ってきた! ボタンがビビってたし。結局圧力に負けて朋也は全員の差し入れを一人で平らげたらしい。

 翌日、智代がたいへんなことになっていた。選挙運動のポスターに「暴力女」「不良女」「不正」と落書きされ、目もとが黒で塗りつぶされていた。酷い嫌がらせだ。多分、彼女は最有力候補なんだろう。だから粗探しをして妨害工作としか思えないね。どこぞの国の選挙みたいに醜悪極まりないな。
 春原の教えてもらった朋也は、野球部に勝負を申し込んだ。負けたら球拾いでも何でもすると言う朋也の後ろに智代がいるのを見て、野球部主将なのかな? 彼は皆と相談してくると立ち去った。興味なさそうにこんなのでイメージアップになるのかと尋ねる春原に、バスケ部のときの応用だ、きっと上手くいくと力強く答えた。自分はキャッチボールしかしたことがないと訴える智代に、朋也は「こっちには天才的運動神経の持ち主、春原がいる」と答えた。智代はよけい心配だとズバッと言ったが、その点に関しては大丈夫なんじゃないかと。しかし、春原……本当にいいように使われているなぁ(苦笑)
 野球部から了解を得られた。しかし、負けたら智代には女子ソフトボール部に入るという条件付きだった。だとしたら負けるワケにはいかないから、智代も自然と力を発揮することになるのではないかと。
 キャッチボールぐらいしかやったことがない。そう言っていた智代の投げた球は、球威は凄いがコントロールできない球だった。そこで朋也は春原の顔を目掛けて投げろとアドバイスしていた。効果覿面で、智代の球は打者のストライクゾーンに入った。しかしバッター、ストライクを取られて驚いていたことから、どうやら球は見えていなかったらしい。ミットにではなく顔面で智代の球を受け続けた春原の顔は、元の顔を失っているのかモザイクが入っていた(笑)

 その後、智代は野球部だけでなく、ラグビー部、空手部、水泳部、新体操部、剣道部とも勝負をして勝ち続けていた。イメージアップどころか、たちまち女生徒の人気者になっていた。
 礼を言う智代に、自分は演劇部のためにやっているだけだと朋也は返すが、それでも感謝だと智代は言った。彼女が生徒会長に成ろうとしたのには理由があった。学校へと続く桜並木が近々伐採されるらしく、それを残したいのだと智代は語った。智代だけでなく、伐採の話を知った生徒は残念がり、近所の人も反対しているのだと。生徒会長になれば桜並木を残すための活動ができる。だから智代は生徒会長に立候補したそうだ。そしてそのために転校してきた。
 この桜並木は智代にとって大切な場所だった。昔の彼女は荒れていたらしい。多くの人にとって荒れる理由は何だと思う? そう問われて朋也は「才能」と答えた。智代はいい答えだと返し、では才能がなかったらどうかと更に尋ねた。「恋愛」と答えた朋也にそれも一つの手だと智代は頷いた。智代にとって見つけた答えとは「家族」だった。
 家族があれば、人は自分を制御できる。智代の言葉に、しかし朋也はそうとは限らないと否定した。家族のせいで気持ちが荒むことがある。朋也にとって、智代の話は受け入れがたいものだった。

「家族は、本当の家族でなくてもいい。仲間でもいいんだ。
 家族のような存在があればいいということだ。
 他人に押し付けようとは思わないが、私はそういう答えを
 見出したんだ」

 かつての智代の両親の関係は冷え切っていた。会話どころか喧嘩もなかった。どちらが悪いワケではなく、いつの間にか歯車がかみ合わなくなっていた。親がそんな状態で、智代が荒れていたと言われても仕方がないと思う。弱い人間だったと智代は自嘲するように言っていたけど、そうではないよと私は言いたい。親だって人間だというのもわからなくはないが、子どもを放置する親が一番いけない。
 しかし智代の弟・鷹文が眼を覚まさせてくれたのだと智代は話す。大人しくて控え目で優しい奴なんだ。そう語る智代の声は愛情に溢れていた。しかし当時の鷹文の笑った顔を智代は見たことがなかったと続けた。
 2年前、両親がとうとう離婚することになってしまった。そして子どもをどちらが引き取ることで言い合いになった。その内容はどっちなんだろう? 自分に親権があるというもの? それとも押し付けあい? 子どもに笑顔がなくなったのは、荒れてしまったのは二人の責任なのに。だいたい、子を持つ親、しかも成人していない間に離婚をするのは私は断固反対だ。離婚をしたいと望んでも、せめて二人が就職するまでは我慢するべきだろう。それが子を産んだ親の責任ではないか?
 智代はどうでもいいと考えていたから、二人の言い争いを見ているだけだった。しかし鷹文は違った。どちらも嫌だとハッキリ言った。鷹文が自分の意見をハッキリと言うのはそのときが初めてだったらしい。だから両親と智代は茫然と鷹文を見てしまい、鷹文は外へ飛び出した。
 そして橋の外側で、二人が離婚をするなら自分は飛び降りると涙を流しながら訴えて、そして水の流れがけっこう早い川へ身を投げてしまった(汗) 死にたかったワケじゃない。理屈なんてない。鷹文にとっては咄嗟に思いついたことだったんだろう。結果、一番小さい弱い子の犠牲によって、家族は初めて家族となれた。
 春になって弟が退院できた。そして家族とともにその桜並木を歩いた。鷹文は嬉しそうにこれからも毎年家族でこの桜を見たいと言った。その顔には笑顔が浮かんでいた。

「街は変わっていく。
 でも、この桜並木を大事に思っている人もたくさんいるんだ。
 私だけじゃない。この街に住む多くの人がそう感じているんだ。
 どんなに冷え切っているように見えても、大事なところは
 変わっていない。家族にもそういう何かがあるんじゃないかと
 私は思う」

 だからこそ、荒れてはいても智代は毎日家に帰ってきたのではないだろうか? 見ていてそう思った。

 その翌日、渚がようやく登校してきた。部室に現れた渚に杏たちが次々に声をかける。それをボケッと見ている朋也を、春原が呆れた顔で見ていた。そして名を呼ばれた朋也は反応が一瞬遅れて反応していた。
 朋也の元に駆け寄った渚は、朋也に頭を下げて謝罪した。智代を生徒会長にするため停学になったことを詫びているようだった。渚には朋也が演劇部のためにそうしたとすぐに解ったんだね。そしてまた自分が迷惑をかけたと気に病んでいるんだ……。
 渚を間近で見て赤くなっている朋也が可愛い。そうかそうか、渚に会えなくてそんなに寂しかったか〜と明生のようにからかいたくなるな(笑) 杏の「そう言われると恩着せられてるように嫌なんだけど?」と突っ込みに朋也は言葉を濁し、もう済んだことだと流した。そして責任をを取りたいなら放課後の智代の試合を手伝ってくれと渚に話しつづけた。もう、渚しか見てない(笑) ことみや椋は気付いていないようだけど、杏だけはここで解ってしまったみたいだね。

 テニス部との試合で、智代が負けた場合の条件は当然彼女がテニス部に入ることだった。杏と同じく智代もスポーツ万能だったんだね。朋也は当然のように渚の横に座っていた。ギャラリーの多さに戸惑っていた藤林姉妹とことみは、渚の傍では智代を応援している朋也を見つけた。渚に笑顔を向けていた朋也を見て、杏は思わず彼らの方へ足を向けたが、椋が試合が始まっているからと言ってその足を止めた。
 ベンチで休む智代に渚が飲み物の差し入れをしようとするが、智代は今はいいと断った。そして渚を見て前にも会ったことがあるなと智代は思い出そうとしていた。そこで渚は名乗り、演劇部を作ろうとしているんだと答えた。そして智代は朋也が何故演劇部のために頑張るのか、その理由を知って「なるほど、そういうことか」と寂しそうに眼を伏せた。
 杏と椋はもう試合どころではないようだ。最初からわかっていたじゃないと思っていても諦めきれなかった、そんな感じだね。……で、ことみは?

 ところが、智代の攻撃を返せずに、相手選手のラケットを弾いたテニスボールが渚目掛けて飛んできた。顔に当たったのかと思ったけど、どうやら足に当たってしまったらしい(汗) 心配する朋也に、渚は平気ですと答えて智代にポイントが入ることを確認していた。
 立ち上がろうとしたが、渚は痛みに顔をしかめていた。相手選手が冷やさないとと言って、保健室に連れていこうとして渚に手を伸ばした瞬間、朋也がその手を弾いた。まるで渚は自分のものだ、誰にも触らせないとと主張するかのように。驚いた渚が岡崎さんと呼びかけて初めて朋也は自分のしたことに気づいた。無意識というのがまた良い。衆人環視の中で恋人宣言したようなものだねー。
 渚を保健室に連れていく朋也は、杏や椋がいたことにも気付いていないようだった。杏と椋とことみの内、一番ショックを受けているのは杏だった。あそこまで決定的なものを見てしまっては、もう付け入る隙なんてないものね。

 ま、わかっていたけどね。しばらくしてやっとそう言って強がった杏は、椋の「お姉ちゃん、ゴメンね。今まで本当に」の言葉にとうとう堪え切れなかった。そして双子の姉妹は互いを抱きしめ合って泣いた。思いっきり泣いたらいいよ。誰も責めたりしないから。そうして気持ちに整理をつけたらまた彼らの友だちとしていてあげて。

at 23:59, 真神恵, CLANNAD

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CLANNAD 17話「不在の空間」

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 バスケの試合を見たと言って仁科たちは顧問を兼任してもらうのはどうかと提案してきた。試合をした効果はあったんだね。本当に良かった。渚は喜んで生徒会に行ってみたものの、駄目だったと肩を落として生徒会室の前で待つ朋也たちの前に渚は姿を現した。
 顧問も部員も揃ったのにと椋が言うと、顧問の掛け持ちは認められていないからということらしい。先生がいないときは部活をしてはいけない規則だから、一日交替になる。それでもいいと渚は言ってみrたが、前例がないからと許可をもらえなかったようだった。杏は苛立たしげに生徒会が頭が固いと文句を言うが、その瞬間に渚が倒れてしまったのでそれどころではなくなってしまった。
 それにしても、前例がないって何じゃその生徒会は(汗) 自主運営する気がまったくない生徒会らしいね。

 皆で渚を家に送っていった。明生が渚を助けてくれたのは二度目だと礼を言っていたが、朋也は浮かない表情を浮かべていた。俺は……って何を言おうとしていたんだろう? 渚の不調を気付けなかった自分を悔いていた? それくらいしか思いつかない。

 渚がしばらく欠席するということで、今回の話は他のヒロインキャラたちがここぞとばかりに存在を主張してきた(苦笑)
 まず、智代が朋也の家に上がりこんで彼を起こしにきた。朋也の家は通学路の途中らしい。友人が遅刻の常習犯と言うのは見過ごせないからと困惑している朋也に智代はしれっと答えていた。前回智代は話はこれからだと言っていた。それは毎朝起こしに行くと言おうとしていたんだね。
 勝手に人の家に上がってくるなと朋也は抗議するが、朋也の父親から許可を得ていたらしい。そりゃそうか。しかし、その後間が開いた。智代はそのことに気づいただろうか?
 腕を掴んで強引に登校する智代に、朋也はなおも抵抗していた。そして自分と同じ遅刻の常習者がいると言って春原を巻き込んだ(笑) 春原いわく、起きてから5分で遅刻しないで学校に着いたらしい。そしてそれは新記録のようだった。

 息も荒い朋也に、今度は杏がお昼を付き合えと睨みつけてきた。渚が休みだから、お弁当を作って待ち構えていたらしい(苦笑) 妹のために一肌脱いで上げているつもりだったけど、美味しいと言われて喜んでいる辺りが隠せていないよねぇ……。
 生徒会選挙が近いのか、演説している生徒がいた。杏は進路について何か考えているのかと話を切り出した。杏は幼稚園の先生で、椋は看護師という夢があるらしい。
 明日は椋がお弁当を作っていくらしい。教室に戻る朋也を見ている椋に、杏は一緒に行きなさい促すが、椋は渚がいないのに悪いと杏に零した。二人は付き合っているワケじゃないから遠慮することはないと杏は煽るのだが、椋は浮かない表情のままだった。
 ボヤボヤしていたら智代という子に取られてしまう、それでもいいの? 杏は本当に心配しているんだろうけど、椋は杏を見て何も言わなかった。多分、彼女も姉が朋也を好きなのだと知っているんだろうね。渚に悪いという気持ちももちろんあるが、それ以上に、姉の気持ちを犠牲にしてまで朋也と両想いになりたいとは思っていないんだろう。
 そして杏もそれがもどかしい。椋と朋也が早くくっついてくれたら、自分も諦めがつく、そう考えていそうだね。仮にそうなったとしても、杏は妹と想い人が仲良くしている姿を度々見ることになって苦しむに違いないのに。媒体が違えば、妹のいぬ間に寝取る、なんて展開にだってなるんだろうなぁ、こういうパターンは(苦笑)

 春原も渚との関係を朋也に確認してきた。彼には朋也の気持ちが少し解っているんじゃないだろうか? しかし朋也は彼女なんか作らないと意固地になっている。そこへ智代が割り込んできた。自覚してから智代は積極的だなー。
 真っすぐに尋ねる智代に朋也は答えた。父親はあんなで家庭環境はメチャクチャだし、自分は不良のロクデナシだから彼女なんて作れる人間じゃないと。渚を好きだと自覚したはずなのになぁ。まだそこまでの想いではないということかな。
 智代は優しそうなお父さんだと思ったが、と呟いたが智代はまぁいいと先ほどの話は無視することにしたらしい。せっかく会ったから一緒に帰ろうと切り出した。そこへ智代の出現に金縛りにあっていた春原が復活して、智代と朋也の中に割って入り一緒に帰ろうと同意していた。明らかに智代を引き離そうとしているな(笑) 嬉しいぞ春原!

 用があるから少し付き合ってくれ。朋也と智代はそう言った春原の後をついていった。ところが道端にたむろしていたガラの悪い連中は、智代の姿を見た途端、蜘蛛の子を散らすように逃げていった。
 後でわかると春原は朋也に言っていたけど、智代の威光を借りて自分に因縁をつけてきた連中に意趣返しをするつもりだったのか! さっきの私の感動を返せっ!(笑)
 早く用事を済ませてくれと春原に頼む智代の後ろで、朋也が用があるのはこの先だと言ってある喫茶店に入った。企みをバラスと脅されていたからか、春原の奢りだと朋也が言っても春原は逆らえなかった(笑) 友だち思いだろ?と言う朋也の言葉に、智代は春原に満面の笑顔を向けて自分の友だちと思ってくれていいぞと言っていた。
 帰り道、智代は朋也の嘘に気づいているようだった。自分があの場所にいたくないのが解って助けてくれたんだろうと尋ねていた。朋也は自分もあの場にいたくなかったからだと答えていたが、智代はそうは思わなかったようだ。そして別れ際、自分にも今ではいい友人が大勢いるが、お前と一緒にいるのも楽しいと智代は笑顔で告げた。その言葉に込められている想いを、朋也は気付いていないようだった。

 朋也にとって関心があるのは渚のこと。彼は彼女の家の近くまで来て、渚の部屋を見上げると、何も言わずにそのまま帰っていった。

 翌朝も智代は朋也を起こしに来た。そして当然ながら彼は春原を巻き込んでいた(笑) 昼は藤林姉妹とお昼ご飯を一緒に食べる約束だった。今回は椋が作ったのだが、彼らが食べる前にボタンが卵焼きを取ってしまい、そして……倒れた(汗)
 椋って家事がダメな子だったんだ……。一見すると杏のようなタイプがそうなりそうなのに、姉の方は何でもできるタイプらしい。だとしたら、椋には性格以外で何かいいと思えるところがあるんだろうか? って、ちゃんと味見すれば良かったって……(汗) 料理して味見しないなんて、それはいけないだろう。他人に食べさすものなら特に。
 気絶したボタンが気づいたので、杏は校門の外に連れて行くと言って二人の傍を離れた。残された椋は朋也をチラリと見たが、彼が気づくと赤くなってまたもや顔を逸らしていた。ああ、朋也やりにくそうだなぁ。こういうシーンが何度も続くとげんなりするんだろうな。

 放課後になったんだろうか? 演劇部の部室で朋也は一人で椅子に座っていた。ボーっとしている朋也が思い浮かべるのは渚との思い出ばかり。そして最後は泣いていた渚の肩に思わず手を乗せていたシーン。うん、重傷だね。
 更に朋也は黒板の右下、日直と書かれた場所に渚のフルネームを書いていた。うん、相当に重傷だね! 一人になると渚のことしか頭に思い浮かばないなんて。彼女なんて作らない、なんて言ってられないぞ?

 今度は資料室で宮沢に提案されて、気分転換に面白いというおまじないをしていた。10円玉を縦にして、その上にもう一枚10円玉を乗せ、更に呪文を唱えるそのおまじないは、女の子と体育倉庫に二人きりで閉じ込められるという、何とも具体的なおまじないだった(笑)
 誰か思い浮かべて下さいと言われて朋也が真っ先に思い浮かべたのはもちろん渚だった。しかし彼女は欠席しているので無理。次に思い浮かべたのが杏だった。彼女とだったら閉じ込められても大丈夫だろうと思った矢先、重ねていた10円玉が崩れた。
 そんな都合のいいおまじないなんてあるかよ、と面白くもなさそうに朋也が言うと、宮沢はおまじないを解く方法を読んでいた。上半身裸になって変てこな呪文を三回唱えればいいらしい(笑)
 興味ないと朋也はどうせなら役に立つのを教えてくれと言うと、問題を言ってくれたらアドバイスできるかもしれないとおまjないの本を閉じながら話した。だから朋也は今の生徒会について尋ねてみた。真面目な人たちだとは思うが、少し融通が利かないところがあると思っていることを話した。
 朋也もそれに同意して、顧問の掛け持ちくらい認めてくれたらいいのにと愚痴を零していた。すると宮沢は役員が変われば雰囲気も違ってくるかもしれませんよ、もうすぐ生徒会の選挙ですからとおっとり告げた。
 生徒会選挙、その言葉を聞いて朋也は智代が立候補していたことを思い出した。彼女が当選したら問題は解決する。そう気づいて朋也は彼女を応援することに決めた。

 希望が見えた。だから朋也は渚に早く戻ってこいと念じていた。そこにボールが一個転がってきた。体育の授業が長引いて、放課後に後片付けをする羽目になったらしい。手伝わされていることに文句を言った朋也に、毎日お昼ご飯ご馳走してるんだからこれぐらいいいでしょと杏が返した。……あー、この理屈はとても不満だな。だって朋也は食べさせてくれなんて一言も言っていないのに。
 しかも放課後に道具を片付けることを聞いていない女生徒が、体育倉庫の扉を閉めてしまった! おまじないが効いてしまったよ。おまけに鍵までしまってるし。
 おまじないのことを思い出した朋也は杏に突然「スマン!」と謝った。ここからの展開はもう杏が痛いだけだった(苦笑) 朋也が自分に気があると思いたいんだろうけど、彼は渚しか見てないじゃないのー。
 おまけに解呪の方法が誤解を増長させる方法だから大変だ!(笑) 呪いなんてへのへの河童という呪文を言った三回目のカッと目を見開いた朋也は爆笑ものだったよ!

 一難去ってまた一難か? 後ろに智代が来ていた。そのまま帰ろうとしたが、正門前には前日智代を見て逃げていったガラの悪い連中が待ち構えていた。やられる前にやりに来たと言うお邪魔虫な連中に、朋也は喧嘩なんかしたら生徒会長どころではないと彼女を止めようとした。しかし智代は話して聞く連中じゃないと言って足を踏み出した。
 ここへ久しぶりに場違いな風子が登場した(笑) 誰も微動だにしていないというよりは、呆れているといったところか。視聴者の心は和んだが、連中にとっては何の意味もないようだった。
 今度は春原が二人に近づいてきた。手を貸すつもりのようだけど、智代に足手まといだとキッパリ言われただけでなく、敵と間違えて蹴られてしまう有様(苦笑) 本当に何の役にも立たないとは……。しかし智代、秒殺できるとしても校門前でそれはマズイだろう(汗)
 そこへ教師が三人やってきた。そして状況を見て朋也に「またお前か!」と決めつけていた。しかしこれは朋也にとっては願ってもない言いがかりだった。智代が正直に話そうとするのを制止して、朋也はこの騒動を自分がやったことにしてしまった。普段の振舞から停学も覚悟しておけと教師は言ったが、朋也にとっては智代が生徒会長になることに比べたら、停学なんてどうでもいいことだったろう。

at 23:59, 真神恵, CLANNAD

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CLANNAD 16話「3 on 3」

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 春原の妹・芽衣がやってきた。兄の部屋の散らかり具合に茫然としながら、テキパキ掃除をしたらしく、渚も朋也も感心していた。
 朋也の嘘を真に受けて、春原が朋也を愛していると思い込んでいた。それを黙っていた方がいいですよねと朋也に相談していたところを、洗濯物を洗いに行った芽衣が戻ってきて聞いてしまった(苦笑) ショックを受ける芽衣にさらに渚が墓穴を掘ってさらに慌てる様を見ている朋也は、完全に面白がっている顔をしていた!
 兄を嫌わないでください。ダメなところもいっぱいあるけど、本当は優しいお兄ちゃんなんです。そう言って芽衣は朋也に頭を下げていた。ポカンとみていた朋也は、芽衣の肩に手を置いて「俺の妹になってくれ!」と言い出した(笑) 渚も同じこと言い出すし。
 そこへ春原が帰ってきて、自分の部屋に朋也と渚がいるのを見て「ここを二人の愛の巣に!?」と面白い顔をして暴走していた。渚は慌てて否定するが、朋也は平然としたまま「お前のことが大好きな、若くて可愛い女の子だぞ」と客が来たことを教えていた。うん、言っていることに間違いはないね(笑)
 春原の留守に勝手に電話に出てお土産には土偶をと言ったり、春原が自分を好きで追いかけているといったことがようやく嘘だったと渚たちも知った。

 男子寮に女の子は泊められないからと、芽衣はその夜渚の家に泊まることになった。彼女の両親は大歓迎だろうね。帰宅後の古河親子のやり取りが微笑ましくていい。後ろで呆れ顔で見ている朋也込みで(笑)

 芽衣は今試験休みだそうで、春原が演劇部のためにバスケットの試合をすると聞いて見たいと言っていた。これでますます負けられなくなったと朋也は言うものの、渚は運動音痴で朋也は右腕が上がらない。強力な助っ人が必要だと朋也が言うと、春原は助っ人になりそうな人間を思い浮かべて「まさかっ!?」と立ち上がった。
 杏は即答した。快諾した杏は、やるだけやってみましょうと言って、早速春原をパシリに使っていた(笑) しかも春原「よしわかった」と普通に答えてから杏に噛みつくし〜。

「バスケッてのはチームプレーでしょ?
 主従関係……じゃなくて、チームリーダーの
 命令をちゃんと聞く手下、
 ……じゃなくて手足が必要じゃない?」

 その後、便乗する朋也とか「僕らの関係も縦ですかっ!?」と抗議した春原に、杏と朋也に「今さら」とハモりで言われていた(笑) こういうシーンはいいな。やはり春原は貴重な人材だよ。
 泣きながら走り去った春原を見送る朋也に、杏は朋也にも条件を出した。お昼休みに付き合ってもらうから、教室で待つようにと彼女は言い残した。

 演劇部の部室には渚とことみしかいなかった。春原が尋ね、朋也が教室にいろと杏に言われたと答えてとき、何故か智代がやってきた。春原の素っ頓狂な声に吹いた。毎回ぶっ飛ばされているんだから、頷けなくもない(苦笑)
 智代は朋也が遅刻の常習犯と知って、知り合いとして見逃しておくわけにはいかないと詰め寄っていた。しかしそれは春原にも言えることなのではないのか? そう思ったら、彼女は春原には関係がないから食べろと言っていた(苦笑) 朋也も自覚はないけど、智代も自覚がないんだね。しかし何で手元が狂ったらソーセージが春原の鼻に入るんだと突っ込みたくなる(笑)
 クラスメイトたちは春原と朋也に否定的で、本人たちに聞かせるつもりで陰口を叩いていた。智代は朋也の遅刻が多いから意見しに来たと説明していた。そこへ怒りながら杏が教室に入ってきた。もっともな事を言っていたとしても、これはどう見ても嫉妬(苦笑) そてにしても智代は誰に対しても真っすぐなので見ていて気持ちがいいね。

もしやあなたは岡崎のことが好きなのか?

 さすがの杏もストレートに言われて咄嗟に斬り返せなかった。顔中真っ赤だし(苦笑) そして智代は今度は朋也に鉾先を向けた。「お前は今、つきあっている相手がいるのか?」どこまでも真っすぐな子だなー。質問の意図がわからず朋也が「何の話だよっ!?」と抗議すると、智代は「お前とこうしていても不快に思う女子はいないワケだ。問題ないな」と一人納得していた(笑)
 杏は我慢も限界のようで、自分と先約があったんだと朋也の腕を掴んで教室を出て行った。朋也は昼休みに付き合うというのが、昼食を一緒に食べることだと思っていなかったらしく、勝手にパンを買ってと杏に怒られていた。
 教室に残された智代は、話はこれからだったのに残念だと呟いていた。そんな彼女に春原は「お前、まさか岡崎に気があるんじゃないだろうねぇ」と聞いていた。そんなつもりはないと智代は答えようとして、「そうか。これはそういう気持ちなのかもしれないな」と指摘されて初めて自分の気持ちを知ったようだった。

 このまま最後まで恋愛話に進みそうな展開だなぁ。

 食堂では藤林姉妹と朋也が向かい合って座っていた。これは何だと聞く朋也に、たまには自分たちに付き合えと杏が返していた。渚やことみとはしょっちゅうお昼を食べているのにと付け足していた。……だから何なの?と私なら返すなぁ(苦笑)
 教室での朋也の誰とも付き合っていないという言葉を取り上げて、杏は渚との関係も彼氏彼女じゃないと確認してきた。椋に聞かせるために。それどうしたって言うんだと不愉快そうに言うと杏はとぼけていたが、朋也が視線を椋に移すと、彼女は頬を赤くして顔を逸らした。そんな椋を見ている表情は、私には「うんざり」という言葉がよく似合うなーと思った(苦笑)

 試合を控えて杏の気合いは怨念の域にまで達していた。バスケ部の人間にいちゃもんをつけられたらしい……。反則でなかったら杏は鼻っ面にボールをぶつけるんだね(笑)
 バスケ部と演劇部が試合をするからか、ギャラリーが集まっていた。仁科たちもどうしてもと頼まれたから見に来たらしい。
 レギュラー相手というワケにはいかないということで、朋也たちの相手は一年生がすることになった。一年生たちは朋也たちを見くびっていたのだろう。だから先取点は杏の放ったシュートが奪った。息もピッタリで次も杏のシュートで加点されていた。だったらと一年は杏のマークに入った。しかし、今度は春原のシュートがゴールを決めた。しかし、二人が徹底マークされ、朋也がシュートせざるを得なくなったときピンチになるんじゃないだろうか?
 それにしても、男子はいいなと思った。キャプテンに叱咤されて我武者羅にプレーする姿がということではない。ちゃんとプレーしてくれているからだ。どういうことかというと、これが女子だったとしたら……平気で腕や顔を引っ掻いてくるんだよ。誇張ではないぞ? 幸いにも私は引っかかれたことはないが、それを目撃して女っていやらしいなぁと思ったもんだ。私は違う攻撃をされたんだけどね(苦笑) 前にも他の作品での感想記事で書いたと思う。

 バスケ部だから、バスケの試合で後れを取るワケにはいかないとまぁ普通は思うのかもしれない。それが、自分よりも格下だと思っている人間が自分を抜いた、なんてことになったら屈辱に思うんだろう。だから相手に一矢報いたくなる。ただ、それがスポーツマンらしい方法ではないだけだ(笑)
 私はそんな優越意識はなかった。むしろボールなんか来るなと思っていた(苦笑) だって走りまわったらしんどいじゃない。だから私はドリブルしている相手からボールを奪い味方にパスをし、ゴール下で待っていてパスを貰ったらシュートをしていた。当然敵が邪魔しにくるけど、それを躱してシュートをしただけ。ただ、それがその時は何故か百発百中という運に恵まれていただけだ。
 それが癪に障ったのだろう。接戦ではないから引っ掻くこともできないからか、彼女はゴールされて味方に投げるはずのボールを私に投げつけた。本人はキツメに投げたつもりだったんだろうけど、生憎と私はドッジボールが得意で、小学生時代はサッカーではいつもキーパーをさせられて、当時一番上手いと言われていた男の子のシュートを受け止めて倒れたことすらある。もちろんゴールは守って。そんな私にあのようなボールでダメージを与えられるワケがない。受け止められないワケがない。むしろナイスパスって言いたかった。そして私はそのままシュートして、更に煽ってしまったかも?(笑)
 まぁ、本当に実力があるのだったら、私に抜かれるはずがないんだけどねー。思い上がった彼女の負けなのだ。だって、別にレギュラーでも何でもないんだもの。ただバスケ部員だっただけなんだもの。ついでに言えば、敵にシュートされた後に私が投げたボールは強過ぎて誰も受け止めることができずに反対側の壁に当たって相手チームのものになってしまったという苦い思い出もあるなー。いや、思いっ切り投げすぎた(苦笑)
 ちなみに中学時代の話だ。

 杏は運動神経抜群らしいね。しかも下級生の女子に人気があるとか。そして春原はスポーツ推薦で入学してきた人間で、それがサッカーであってもやはり運動はできるということになる。
 朋也たちの優勢は思ってもみなかったのか、バスケ部のキャプテンは控えているレギュラー二人にアドバイスをしていた。岡崎の右腕は肩から上に上がらないから、ゴール左からのレイアップだけ注意しておけと。そして残り二人にはプレッシャーをかけ、徹底的に動きを封じ込めと。そして一年とメンバーチェンジしてきた。
 朋也たちの方は春原がバテテいた。彼がサッカー部を止めてからどれくらい経過しているんだろう? もともと体力が覚束なく、更に2年以上は運動をしないできたならそれも当然なのかもしれない。

 得点は25対14で、朋也たちが11点リードしていたけど、レギュラー相手に後5分でどこまでいけるか。さすがにレギュラーだね。一年生相手にはいい勝負だったものの、彼らの前では三人は止まっているようにすら見えた(汗) 身長差もあるし、どんどん追い込まれていた。
 杏が悔しそうに地団駄踏んでいたが、さすがレギュラーと言ったところか。彼らの顔は涼しかった(汗) ギャラリーの中には「やっぱり本職には敵わねぇか」というキツイ言葉を言う者もいた。残り1分20秒の少し後で一点差になっていた。
 残り20秒と渚が言う少し前にとうとう逆転されてしまった。朋也は悔しげに唇を噛み締めるが、朋也のスタミナももう限界だった。そして朋也は走りながら何故自分はこんなに頑張っているんだ、なんてことを考えだした(汗) そりゃマズイよ!
 春原が隙を見つけて朋也にパスを渡した。一か八か、そう思ってシュートを放とうとするが、バスケ部のキャプテンがそれをさせじとブロックしてきた。ぶつかった反動で床に落ちて行く中、朋也は諦めかけていた。

勝てるワケねェだろ。こいつら毎日すげェ練習やってんだぜ?
俺はどうだ? 二年間怠惰に過ごしてきただけだ。
結果はわかってたんだ。
くだらない!
こんな試合するんじゃなかった。
惨めなだけだ。
惨めだ……。

岡崎さん! シュートです!!

だけど、そんな俺にだって、たどり着きたい場所ができたんだ!

 ことみの話のときと同じパターンなのでは? あのとき朋也は一人で黙々と草むしりをしていて不安に襲われていた。自分のやっていることが全て無駄になってしまったら自分は耐えられるのかと。
 そして今回、彼は追い詰められて諦めかけていた。それを救ったのが今回も渚だった。最初に浮かんだのは春原や杏の顔だった。次に父親とそれに反抗する自分。しかし灰色の世界で自分を惨めだと思っていても、思い浮かぶのは渚の顔だった。渚の声が聞こえた瞬間、彼女だけに色がついていた。それが全て。聞こえた瞬間朋也が放りあげたボールは、見事ゴールに入った。
 ゴールに入った瞬間に映ったのが渚だった。朋也にとってそれが辿り着きたい場所ということだね。自分を見つめる渚を、朋也もただ渚だけを見つめていたシーンはすごく好きだ。前回不安に襲われたときは、自分と仲間という話だったけど、今回は明らかに朋也が渚への気持ちを自覚した話だった。それがまた良い。

at 23:59, 真神恵, CLANNAD

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CLANNAD 15話「困った問題」

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 ようやく本編に戻ったよ。風子編は良かったけど、ことみ編は正直面白いとは思わなかったものな……。
 そして久しぶりに現れた終わった世界の僕と少女。ことみ編ではなかったんだっけ? そういえば風子編ではどうだったのかもう思い出せないな(汗) もしかしてこの世界の話って渚編独自のものなんだろうか? その後にOPをよく見ると、少女が作った器に入った僕が雪の中独りで埋もれているんだよね。あの絵に映っていた僕は、果たして僕としての意識があるんだろうか……。

 結局、演劇部の部員は渚だけしかいないということか。それでは演劇部の活動ができないから春原は名前だけ貸すことにしたらしい。しかしそれは杏たちも同じで、その後春原がずっと無視されていたのが哀れだった(笑)
 渚は杏たちに感謝しつつも生徒会を騙しているようだからと表情を曇らせていた。そうだよねぇ。名前だけ借りても部員一人だと演劇なんて難しいんじゃないかなぁ。

 部員が集まったので、次は顧問になってくれる先生が必要。ということで、渚たちは幸村にそれを頼もうとしていた。しかし幸村は二年の仁科りえという生徒と話をしてほしいと言う。仁科りえとはことみにバイオリンを貸してくれた女子生徒だった。理由が解らないまま彼女のいた教室に渚たち向かった。
 上級生が大勢で押し掛けたら二年生の彼女たちが困るだろうからと、渚が一人残って仁科に話をすると言うので朋也たちは教室の外で待っていた。何でも仁科たちは渚と同様に合唱部を作ろうとしていて、幸村に顧問をお願いしていたらしかった。……ありゃりゃ。確かにこれは困った問題だ。
 仁科は幸村はもともと演劇部の顧問だったし、渚たちは三年で活動できても一年だけだからととても控えめ。それでいいのかと食ってかかる友人に、仁科はどうしたらいいか考えようと宥めていた。仁科っていい子だなぁ。でも、渚も彼女と同じ考え方をするキャラだから、渚は譲ってしまうんじゃないかと容易に想像できる。何しろ名前だけの部員たちばかりだしね……。

 朋也は春原の寮で寛いでいた(笑) 美佐枝が春原の妹から電話がかかってきたのだと言っていた。しかし朋也は完全に春原の存在を忘れていたんだなぁ。まだ帰ってきてないって言っているし。代わりに用件を聞いてくれと頼まれた後の猫との会話に和んだ。
 春原の妹は兄と違ってとてもしっかり者のようだ。でも、朋也が出ても全然気づいていないのはどういうこと? いくら電話だと声が少しこもっているからと言っても、兄の声と他人の声の区別がつかないとは……。全然気づかない妹に、朋也が自分のことを話そうとしたら、母親が来たと言って電話を切られてしまった。しかも朋也も「ま、いっか」で終わらせたし!(笑)

 翌日、いつも会っているあの場所に渚がいた。何かを見ているようだった。春原は誰も気づいてくれなかったと文句を言っていたけど、あの後ずっと彼は気を失っていたのか?
 春原が渚から紙を取り上げると、そこには演劇部を諦めないと痛い目を見るぞという脅迫文が書かれていた。……こんなことするのは合唱部を作ろうとしていたあの三人以外にいないじゃないの。ああでも仁科はそういうことをしそうな子には見えなかったので、さっき仁科に食ってかかったあの女生徒が犯人なんだろうなぁ。
 春原も合唱部の子らじゃないのかと言ったのだけど、これには渚が珍しく強い口調で反論していた。証拠もないし、彼女らはそんなことをするような子ではないと。渚って本当にいい子だなぁ。朋也も春原もそんな風に思っただろうね。それでも春原は独自に調べてみると言って、放課後報告すると何処かに行ってしまった。
 思った通り犯人はあの女の子・杉坂だった。彼女が渚の教室に入るのを見た人間がいたらしい。それにしても、上級生の教室に入るなんてね。この学校は体育会系でないからそういうことができてしまうのかな。
 春原は杉坂を呼び出していたらしい。一人で来たことに感心すると言った春原に、杉坂は自分の考えでやったから他の二人は関係ない、悪いのは私だけだと主張し始めた。それにしても手紙って……。どう見ても脅迫状だけど、彼女にとってはただの手紙なのか。自分だけの考えだからというのは本当なんだろう。でも他の二人は関係ないってことは関係ないんじゃないかなぁ。このことを知ったら仁科は悲しむだろうな。そして合唱部を諦めると言い出すだろう。そんな風に考えなかったんだろうか? 友人思いなのは結構なことだけどやり方が間違っている。こんな卑劣なことをして主張が通ると思っているならおめでたすぎる(苦笑)
 しかし渚は怒らなかった。どんな理由があったにせよ、ここは叱るべきだと私は思うんだけどなぁ。渚は話をしようと言い出した。そんな渚に杉坂は仁科のことを話し出した。仁科はバイオリン奏者として才能に溢れ、留学する予定だったらしい。しかし事故にあってその夢が断たれてしまった。以前のようにバイオリンが演奏できなくなってから、この学校に入ってきたが、仁科が寂しそうだったから合唱部を作ろうと決めたと杉坂は言った。バイオリンは弾けなくても歌は歌えるのだからと。仁科は歌も上手いらしい。だから仁科の邪魔をしないでくれと杉坂は渚に頭を下げて訴えるのだけど……。私は納得できないな。

「そんな奴の言うことを聞くな!!」

 渚が何かを言いかけようとしたそのとき、春原が叫んだ。血を吐くようにとつけてもいいくらいの声で叫んだ。


「そんな風に人の同情を誘うような奴は卑怯者だ!
そんなハンデで贔屓されたいという考えが甘過ぎるんだよ!
そんなハンデで!!」


 いつもギャグ要員で笑わせてくれた春原は、風子編で実はとてもいい奴なんだということがわかった。そして今回は朋也のことを思って激昂したんだろうね。男の子にあんな風に本気で怒鳴られて、杉坂が泣いてしまうのもわからないではないけど、卑怯なことをした上で謝罪もなく、仁科が頼んでもいないのに彼女はこうだからと言うその姿が春原には我慢できなかったんだろう。
 渚は春原に仁科たちの邪魔はできないと呟いた。春原は渚は悪くないのだから、さっき聞いたことを忘れろと言うのだが、渚はもう知ってしまったと無理に笑って見せた。ただでさえ遠慮がちな性格なのに、こんな話を聞いてしまったら渚は自分の気持ちを殺してしまうのは明らかだ。それに何より部員は、演劇をしたいという部員は渚しかいないのだものね。
 春原は納得がいかない様子で、渚に背を向けてしまった。今の自分の顔を見せたくないからなのか、渚の優しすぎる性格に苛立ってしまったからなのか。……両方なのかもしれないね。そして上記した通り、渚は合唱部は本気で音楽をやろうとしているが、演劇部は……と口籠ってしまった。そしてずっと頭を下げていた杉坂に演劇部を諦めると渚はつとめて明るい声を出して言った。このときの杉坂の「古河さん」という台詞にカチンときてしまったのは私が体育会系だからか?(苦笑) 学年が上なら先輩って呼べと思った。
 渚が笑顔で「仁科さんたちと素敵な合唱部を作ってください」と言うと、春原は唇を噛みしめてその場から走り去ってしまった。春原、気持ちは解るよ! あんた漢だったよ! でもまたギャグ要員として笑わせてね。

 春原も自分と同じだとその後朋也は渚に話し始めた。……なんだ。朋也を思ってではなく自分と重ねていたのか。春原はサッカー部に入っていたけど、先輩と衝突して大喧嘩して大部させられたらしい。……うーん。それは別にサッカーができなくなってしまったワケじゃないじゃない? 朋也は怪我をしてバスケットができなくなってしまったんだから、それに比べたら遥かにマシじゃないの。でも、それで春原の夢は断たれてしまい、今は朋也と同じように何をするでもなく日々を過ごしているのだという。だからこそその境遇に甘えるのが許せなかったのだろうと朋也は語った。
 本当にこれで良かったのか。さっきは一言も発しなかったけど、朋也も春原と同じ気持ちだったんだろうね。渚は演劇部は再建できなかったけど、今まで一緒に頑張ることができて楽しかったと話し始めた。もっと大切なことをたくさん見つけることができたと。朋也や杏たちと仲良くなれてここまで頑張ることができた。それは朋也のおかげだと渚は微笑んで朋也に言った。
 しかし朋也は渚が強くなったからだと返した。初めて出会ったあの坂の下で悩んでいた頃より強くなったのだと。それでも渚は朋也がいなかったら自分は何もできなかったと言って立ち上がった。そして泣くつもりはなかったけどと断ったものの、朋也に背を向けて肩を震わせていた。
 ああ、後ろからぎゅっと抱き締めたくなるシチュエーションだなぁ。声を殺して泣く姿のなんといじらしいこと……。朋也は、抱き締めはしなかったけど、その肩にそっと手を置いてあげた。うーん。物足りないけど、まだハッキリと自覚していない朋也にとってはこれが精一杯できることなのかもしれないねー。
 ところがここでお邪魔ムシが現れた! こらぁ!と大声で叫びながら杏がやってきた。それが聞こえた途端に朋也が慌てて離れただけでもいいかな。そういう風にしているのを他人に見られたくないと思っていたってことだものね。単に驚いただけなのかもしれないけど。
 お邪魔ムシではあったけど、杏もいいこと言った。春原に聞いてすっ飛んで来た様子の杏は、朋也の胸ぐらを掴みつつ、遠慮ばかりしていたら夢なんて叶えられないわよと渚を叱りつけた。

 納得がいかないと言う春原は渚がやらないなら合唱部をシメてやると意気込んでみたものの、朋也の渚が悲しむという言葉に頭を掻きむしっていた(笑) 面白くないから遊んで帰ろうと誘う春原に、朋也はお金がないからと言って資料室に入った。そこで宮沢に読んでもらった星座占いで閃いたのか、資料室を飛び出していった。

 そして今度は智代が困ったことになっていた。柔道部に来てくれとしつこく迫られているようだった。堪らずに智代は朋也に助けてくれと言っていた。そこへ何故か風子が現れた(笑) 智代は姉の結婚式に来てくれたから今度は自分が役に立つ番だと勇ましく柔道部員に対峙していた。……しかしこれは展開が読めてしまうなーと思ってたら、向こうも結婚式に参加してくれた人たちだと風子は気づき、どちらかに肩入れできないからと何処かで行ってしまった。
 うーん。これって明らかに智代イベントだよね? 風子やことみのようにもう尺は割けないと思うんだけど……。こうやって小出しにしていくんだろうか? というか、風子とことみの話をしたのは何故なんだろうか。この二人が人気があるから?
 それはともかく、智代は朋也に礼を言っていた。自分は生徒会長選挙で忙しくなるのにと零す智代の言葉に、朋也は智代が生徒会長だったら演劇部の復活ももう少し楽になったのにと呟いていた。

 翌日から春原のよく解らないバスケットの誘いが始まった。自分たちがバスケ部のレギュラー陣と試合で勝てば、ハンデなんて関係ないということを合唱部の彼女らに解らせることができるのだと言っていた。……何とも珍妙な(笑) 呆れる朋也に春原は司令塔になってくれと頼んでいた。
 教室にいるときや食事中だけでなく、個室で用を足しているときにまでやってくるとは(苦笑) 一緒に部室に行こうと話しかけた渚を巻き込んで朋也は走って春原から逃げていた。そして渚が朋也のことを春原が探しているんじゃないのかと気にしていると、朋也がとんでもないことを話し出した(笑) 誰が聞いても嘘だとわかるのだけど、渚はそれを信じてしまった! 曰く、バスケの練習とは自分といる口実で、春原は自分が好きで愛しているからなのだと(笑) 驚く渚の表現が漫画チックだったなぁ……。いや、漫画というかアニメだけど。
 驚きつつも、それならその気持ちを真剣に受け止めるべきじゃ……と言う渚に、朋也は真面目な顔をして男に惚れることはない、早く諦めさせた方が春原のためでもあるのだと言い切った(笑) しかも渚納得しているし〜。その後にやってきた春原を見て「うわぁっ! 来たァ!」と叫ぶ朋也は本気で嫌がっていたなぁ。
 何があったのか当然知らない春原は、やっと追いついたと言って朋也の腕を掴もうと手を伸ばしたが、渚がそれを阻止していた。この後の春原の台詞がまた誤解を増長するかのようなもの言いでお腹が痛かった。笑い過ぎて。そして渚が爆弾発言してしまった。これは朋也を守ろうとするためというのは解っているけど、とても嬉しい爆弾だったよ!
 顔がおかしくなるくらいのショックを受けた春原は、馬鹿やろうと泣き叫びながら走り出してしまった。そのおいおいと泣き叫ぶ声がしばらくエコーのように響いていたのがまた笑える。で、そんな春原を呆然と見た後で朋也が「おい……」と渚にやり過ぎだというように声をかけた後のやり取りがまたいい。渚が赤くなって必死に謝る姿と、そんな渚に「ありがとな。嬉しかった」とお礼を言った朋也の顔が赤くなっていたのと。

 そうしてまた二人の世界ができかけたときにまたもやお邪魔ムシが……。何とも可愛らしいそのお邪魔ムシは、走り去ったのが春原陽平ではないかと尋ねた。そして渚が「あなたは?」と尋ねると妹の春原芽衣と彼女は答えた。ああ、OPの最後の方に出ていた子だね。誰だろうと思っていたら春原の妹だったのかー。朋也がギョッとしていたのは春原になりすまして電話に出てしまったからだね。さて、どんなトラブルが起こるのやら。

at 23:59, 真神恵, CLANNAD

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CLANNAD 14話「Theory of Everything」

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 この作品で英語のタイトルなんて珍しいんじゃないのか? 初めて?

 ことみの誕生日は明後日に迫っていた。朝、差し入れを渡しにことみの家に寄った渚と杏と椋は、自分たちも学校を休んで手伝うと言い出すが、委員長の二人がサボったらマズイだろうと朋也はそれを断った。だから彼女たちは学校が終わると手伝いに来た。
 杏と椋を見送った朋也は、渚に徹夜で作業すると話していた。そして渚が自分もと言い出す前に駄目だと言って彼女も帰宅させた。徹夜の甲斐あってか朝方に作業が終わり、白く塗り替えられた椅子に座って朋也は一冊の本を取り出した。冒頭に書かれた文を読んで、朋也は休日に図書室で見た夢の内容がこの本の文章だったのかと思いだした。
 そこで限界が来たのか、朋也はそのままテーブルに顔を伏せて眠ってしまった。そして彼はことみと出会ったときからの記憶を夢で見始めた。

 出会ってから朋也はことみの家へ遊びに行くようになった。男の子なのにままごとに参加してあげるなんて優しい男の子だったんだなぁ。庭の花壇に咲いている花を説明していたことみに、彼女のは母は外で遊んだらどうかと問いかけてきた。それに少し不安そうな顔をしたことみは「ここお外なの」と返していた。彼女には母親の意味している「外」というのが理解できていたんだろうね。
 しかし母は気付いていないのか、外というのは生垣の向こうのことで、とても広くてことみの知らないものがたくさんあるのだと勧めていた。しかしことみは「怖いから嫌なの」と即答していた。家と庭と両親が世界の全てと言っていたものね……。
 朋也はことみが外に出掛けたがらないことや、他の友だちが来ていないことにも気付いていて、朋也なりに心配していたらしい。だから、彼女の誕生日に自分の友だちを連れて来てもいいかとことみに聞いていた。ことみは両親と朋也さえいればそれで良かったけど、朋也の提案にいいよと返したんだろうね。
 しかし朋也の友だちということは、当然男の子になるワケで、彼らは知らない女の子の誕生会に行くなんて恥ずかしいと言って全く取り合ってくれなかった。連れて行くと約束したのに誰も来てもらえなかったと知ったらことみに申し訳ないと、朋也もことみの家に顔を出さずに帰ってしまった(汗)

 やっと決心したのは真夜中で、朋也は慌ててことみの家に向かった。誕生日をすっぽかしたことを謝らなくてはと必死に走って向かった。しかし、ことみの家には電気が全くついてなかった。朋也が中に入るとことみの鳴き声が聞こえ、朋也は慌ててそのドアを開いた。
 眼の前には泣きわめくことみと火で燃え盛る書斎。書類を燃やしてから数分経ったところなのかな。火の勢いは強くなっていた。朋也は慌ててコップに入れた水をかけてみるが、それだけで消える規模ではなくなっていた。それでも朋也は火を消そうと何度か水をかけてみた。
 お父さんの論文を燃やしちゃった! そう泣き叫ぶことみに朋也が茫然としていると、夕方に訪れた男性が慌てて飛び込み火を消してくれた。これは君のためのもだから泣かなくていい。男性はそう言ってことみに優しく話してくれたが、泣き喚くことみには彼の言葉は聞こえていないようだった。
 その日以来、何度か家に行ったものの、朋也はことみに会うことはなかったという。そして彼女との過ごした時間を忘れてしまったんだと、無くした記憶を思い出した頃に目を覚ますと、目の前にはことみが立っていた。

「ずっと覚えていたの。お庭に迷いこんできた男の子。
 私、その男の子のこと、とってもとっても好きだったの。
 私の、たった一人のお友だちだったから。
 だから、ずっと待ってたの。
 おとといはウサギを見たの。昨日は鹿。今日はあなた。
 あなたは朋也くん」
「迎えに来た。皆お前を待ってるぞ!」

 言葉の途中で涙を浮かべたことみに、朋也も涙を浮かべていた。そして彼女に手を差し伸べた。

 翌日、朋也たちは正門前でことみを待ち、次々に「おはよう」と声をかけた。皆が待っていたことに驚いたことみは、今日が自分の誕生日と言われて初めて思い出したようだった(笑) そして杏はヴァイオリンのプレゼント券を差し出した。プレゼントするはずのヴァイオリンが壊れてしまったから、直るまで待っててと言って。
 そこへことみの担任がやってきて、今日ことみの後見人が渡すものがあるからと学校まで来ると伝えていた。途端に不安そうな顔をしたことみに、朋也はそんなに悪い人じゃないから心配するなと宥めていた。
 お前も本当は解っているんだろう? 優しく諭されてもことみはやはり不安そうな表情は消えなかった。そこで杏が演劇部の部室に来てもらうのはどうかと提案した。そこだったらリラックスできるだろうし、自分たちも一緒にいるからと渚も言って会ってみましょうと促した。そこでことみはようやく頷いた。

 後見人が持ってきたのは父親のスーツケースだった。夕べ遅くに研究所に届いたのだと彼は説明し、一度開けて彼女の父親のものだと確認し、どうしても今日ことみに渡さなければならないと思ったのだと穏やかに告げた。
「論文が入っているの?」
 不安そうな顔で尋ねることみに、後見人は開けてごらんと促した。手を伸ばしかけたが、ことみにはなかなか開ける勇気が湧かなかった。だから朋也たちはそんな彼女を応援した。
 恐る恐る開いたスーツケースの中には、熊のぬいぐるみと手紙が入っていた。その封筒には英語でメッセージが書かれていた。

“if you find this
 SuitsCase
 Please take it to
 our daughter
       K & M ”

 飛行機が事故にあったとき、ことみの両親は中に入っている論文やら何やら全て出して旅先で購入した熊のぬいぐるみと手紙を入れたんだろうね。そして幸いにもスーツケースは破損せずに各国を渡り、10年以上の歳月を経てようやく娘に誕生日プレゼントを渡すことができたと。
 これ見ているとき、ご飯を食べていたので慌てて一時停止してしまった(笑) いやだって、泣きながら見て食べるよりも、食べ終わってから見て泣いた方がいいじゃない? で、改めて見始めると、後見人が上記したことを言っていた(苦笑)

「お父さんとお母さんは、中に入っていた荷物も論文も捨てて
 そのぬいぐるみと手紙を入れたんだろう。
 君のご両親は世界の成り立ちをできるかぎり美しく、純粋に、
 そして簡潔に表現しようとしていた。
 しかし、その手紙ほど美しい言葉に私はかつて触れたことがない。
 君のお父さんとお母さんは、最後まで君の幸せだけを祈っていたんだよ」

「お父さん、お母さん。私ね、ずっと待ってたの。
 お家の中でずっと一人で泣いてばかりいたの。
 そうしたらね、朋也くんが迎えに来てくれたの。
 私、今とっても幸せなの。とってもとっても幸せで、
 だから、だからね、お父さん、お母さん、お帰りなさい」

 仲間が見守る中、ぬいぐるみを抱きしめてそう呟いたことみは、今度は嬉しい涙を流していた。

 ことみが燃やしてしまった封筒の中には熊のぬいぐるみのカタログが入っていたらしい。出発のギリギリまで手直しをしていたから、控えを取る暇はなかったんだろうと後見人は推測していた。そして彼は父親が「娘が初めて自分から欲しいものを言ってくれた」と話してくれたことを今でも覚えていると懐かしそうに語った。
 スーツケースとぬいぐるみには手直しされた跡があると後見人は話していた。メッセージを読んだのが英語圏の人で良かったなぁと思うよ。最初は何か金目のものが入っているんだろうと思って拾われたかもしれない。しかし、子どもを思う親の愛情ってのは万国共通だものね。……最近の日本ではそれは怪しくなっているんだが(苦笑)

ことみへ
世界は美しい。悲しみと涙に満ちてさえ。
瞳を開きなさい。
やりたいことをしなさい。
なりたいものになりなさい。
友だちを見つけなさい。
焦らずに、ゆっくりと大人になりなさい。

おみやげもの屋さんで見つけた熊さんです。
たくさんたくさん探したけど、この子が一番大きかったの。
時間がなくて空港から送れなかったから。
かわいいことみ。
お誕生日おめでとう。

at 23:59, 真神恵, CLANNAD

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