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CLANNAD 19話「新しい生活」

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 智代が生徒会長に就任し、演劇部と合唱部の顧問兼任が認可された。部室では皆が渚を祝っていた。杏はまだ複雑な心境のようだけど、椋の方は気持ちの整理がついたのかスッキリした顔をしているなぁ。
 今からでも学園祭に間に合うだろうかという渚の言葉に、朋也は喝を入れていた。夢が目の前にあるのに躊躇っているときか、我武者羅に掴み取るしかない。皆も朋也の言葉にうなずき渚を見た。そして仲間の顔を見た渚は、ようやく決意した。

 職員室では担任が朋也に家庭訪問すると言っていた。支度するから待っていろと言われたというのに逃げ出そうとする朋也(苦笑) しかし、廊下に出たところで渚が声をかけた。
 渚は顧問の幸村に指導してもらいにきたと言っていた。朋也に一緒に来てもらえないかと頼んだが、今はそれどころではない朋也は帰ると言って歩き出した。さっきと言っていることが違うと渚は朋也の後を追いかけながら訴えていた。
 その話は後でな。そう言って朋也は今度は走り出した(苦笑) 立ち止まった朋也に渚が追いついたとき、今度は職員室に来なさいという校内放送が流れ、朋也は盛大に溜息をついた。目が合うと渚は朋也を睨みつけていた(笑)
 渚に取れ戻された朋也を見て、担任には大受けしていた。うん、いいペアだ。しかも担任は渚にも家庭訪問に付き合うように言っていた。うまいな。渚がいたら朋也が逃げられないからと思ったからだろう。快諾した渚を、朋也は幸村に用があるんだろとそれを止めていた。

 渚との恋愛話と共に朋也の家族関係にも触れていくんだね。まぁ、これをクリアしない限りは終われないか……。
 岡崎家に着いたものの、父親は不在だった。少し考えた担任は、中で待たせてもらうと言って入ろうとした。明日の朝までだって待つと明言した担任の言葉には朋也も予想外で驚いていた。いなかったらそれで終わると思っていたんだねぇ。この担任教師、今どきのサラリーマン教師よ揶揄されるような人間ではないようだ。
 ここで大人しくするかと思ったら、朋也は父親を探してくるという嘘をついて駆け出してしまった(苦笑) 一息ついて春原のところへ行こうと決めたそのとき、渚の声がした。彼女には朋也の行動パターンなんてお見通しなんだなぁ。幸村が不在だったから杏は解散したと説明して朋也の鞄を渡していた。

 家の近くまで来たとき、父親と担任の会話が聞こえた。今日の家庭訪問は父親と話をするのが目的だったと担任は話していた。そして朋也は父親を睨みつけていた。渚は朋也の様子が変わったのをキョトンと見上げた後で、彼の視線の先を見た。
 父親は担任が自分も本人には話をするので、今日は父親と話がしたい、父親の考えを聞きたいと言っているというのに、朋也の将来は自分が決めることではなく本人が決めることだからと話をする気はないのだとやんわり言っていた。まだ学生なのだから、保護者の意見を聞かないと。担任は尚も話をしようとしたのだが、父親は担任の言葉を遮って自分が口を出すことではないと拒絶していた。

「朋也くんは朋也くんです。私が口を出すことではない」

 父親の言葉を聞いたときの朋也の表情が、本当に捨てられた子どものような表情だった。父親はどうしてあそこまで頑なに自分の子どもとの関わりを避けるのだろうか? 朋也の右腕が肩から上に上がらなくなったのは、父親との喧嘩でなったとだいぶ前に描かれていたような気がする。彼は、その時まではもしかして息子の人生に過剰に干渉していたんだろうか? 今のやり取りを聞いているとそんな風に思ってしまう。
 結局、戻らず来た道を戻っているんだろうか? 朋也は歩きながら父親について話していた。ああ、記憶違いではなかったんだね。父親と喧嘩をして朋也が肩を壊してしまってから、父親は今のようになってしまったのだと渚に話していた。父親にとって自分はもう息子ではないのだと朋也は話した。……まぁ、これは朋也の思い込みかもしれないけど、父親の態度が息子をそのように思わせてしまったのは事実だね。

 分かれ道に着いたんだろうか。岡崎さん、と朋也を呼んだ渚は、少し迷うように目を伏せた後、自分の家に来ないかと顔を上げて聞いていた。渚は、父親としばらく距離を置いて互いのことを考えてみてはどうかと問いかけた。家族だから距離を置いてみたら寂しくなるはずで、そうすれば次に会った時はゆっくりと話し合うこともできるのではないか。渚の言葉に朋也は首を縦に振っていた。

いつもは帰る場所だった家。でも今は違う。
もう二度と戻ることはないかもしれない。
それとも……いつか戻って来られる日が来るのだろうか。

 TVをつけたまま机に突っ伏して眠っている父親の横にしゃがんだ朋也は、彼の肩を揺すって起こそうとした。しかし目を覚まさなかったため、朋也は何も言わずに出ていこうとしていた。
 ところが靴を履いたときにTVの音が消えた。玄関まで来た父親は、どこかへ行くのかと尋ねた。友だちの家にと答えた朋也に、父親は次に彼の持つ鞄が大きいと言っていた。しばらく泊めてもらう、いつ帰るかは決めてない。
 そこまで言われて父親は少し息を飲んだ。しかし「寂しくなるね。朋也くんはいい話相手だったからね」と返すだけだった。もしかしてそれが自分に言える精一杯だったということなんだろうか? 立ち去る息子を見送った父親の背中は寂しそうに見えた。彼は息子の将来を奪った罪に苛まれ、酒に逃げてしまったのかなぁ。父親失格である自分が、息子に対して何かを言うなんて許されないと思っているのかもしれない。このときだって、息子を引きとめる資格など自分にはないと思っていたのかもね。

 でも、言わないと伝わらないよ。別にさ、親だからっていつも強くいなくちゃならないことはないと思うけどな。

 親と一緒に過ごす、なんて生活は朋也にとって何年していないものだったろうか? 古河家では当たり前のそれが、朋也にとっては落ち着かないものだった。しかし、古河夫妻は寛大すぎるなぁ。朋也に何度も夕食に誘ったり、突然連れてきた芽衣を快く泊めてあげたりと懐が広いというのは解っていたが、娘と同じ歳の、しかも娘に恋愛感情を持っている少年を泊めるなんて……。朋也がどういう人間が知っているというのはあるんだろうけど、現実世界ではこんな人間は皆無だろうなぁ。
 行ってきますの挨拶だって何年ぶりなんだろうか。ものすごく照れくさそうにしている朋也が新鮮だった。早苗ならそれでもまだ素直に言えそうだけど、秋生にもちゃんと言ったとは。しかしこれ、学校に問題にならないんだろうかと思ってしまった(苦笑)

 幸村に説明を受けた後の春原の一人芝居に爆笑した。本当にお腹が痛いよ!(笑)

 帰宅すると朋也が借りている客間には大勢の子どもたちがいた。早苗は自宅で古河塾をしていた。一階に下りてきた朋也は、そこで秋生に店の手伝いをしろと言われ、他に何もすることがないからか手伝っていた。
 そこで早苗一人に任せて大丈夫なのかと秋生に尋ねてみたが、彼女の本業はそちらで、昔は中学教師をしていたのだと秋生は話した。何故辞めたのか、という当然の問いに秋生は「いろいろあってよ」と曖昧な回答を返した。

 古河家での生活に慣れていないからか、朋也は部屋で疲れたと言って机に突っ伏していた。そこへ渚がやってきた。特に用があるワケではなく、朋也が自分の家にいるのが不思議でつい来てしまったと渚は照れくさそうに話していた。芽衣も泊まっていたことを指摘してみたが、渚は朋也は特別なんだと返していた。
 そして朋也も不思議な感じだと言っていた。自分の家とは随分違う、仲のいい親子を見ていると不思議な感じがするんだと続けた。朋也のその言葉に、渚は自分は両親にとても大事にされていると言った。しかしその表情が浮かないものだった。

「なのに私、二人に謝れてないことがあるんです」
「何か悪いことをしたのか?」
「わからないんです。ただ、私が小さかった頃、
 お父さんとお母さんに何かすごく悪いことをしたような
 気がするんです」

 朋也は気のせいじゃないのかと渚の言葉に返した。視聴者の誰もがそう思う。渚が悪いことをするなんて思いもよらない。渚は両親にも自分が何か悪いことをしたのではないかと言ったことがあったんだね。早苗と秋生もそう言って、聞いてもいつもはぐらかされると渚は不満そうに話した。彼らが何かを隠していることだけは渚にもわかっているらしい。
 自分は悪いことをした。それが何かはわからないけれど、悪いことをしたということだけは渚にとって間違いのない記憶らしい。だから彼女はそれが何かを知りたいし、知って両親に謝りたいと思いつめているようだった。

 そこへ階下からお風呂が沸いたという早苗の声が聞こえた。しかし朋也は後でいいですと声をかけ、渚に先に入るように言い、春原のところへ行ってくると言った。その時の渚の寂しそうなというかガッカリしたような表情がいいなぁ。もっと一緒にいたかったんだろうね。
 そして朋也は春原の部屋に来ると落ち着くと言っていた。いつもはお弁当を持ってこの部屋に来ていたらしい。食べてきたと言う朋也に、渚の家で夕食を食べてきたんだと納得したが、その後で朋也が零した「泊めてもらえるのはありがたいけど」の言葉にしっかり反応した(笑)
 顔を崩して驚いた春原は、やってらんねーと朋也に背を向けていた。しかも親公認とまで言い出した。うん、健全な青少年の言葉だね。朋也が春原のようなタイプだったら秋生は絶対反対していただろう(苦笑) 言い訳をする朋也に春原は呆れた声でまだそんな事を言っているのかと返していた。

 ここで唐突にあの終わった世界が出てきた。久しぶりだなぁ。「ぼく」がもう一体の人形を作ろうとしていると、「友だちが欲しいの? そうだよね、一人だと寂しいよね。ごめんね」と女の子が寂しそうな顔をして言っていた。
 自分のような存在が増えればもっと楽しくなると「ぼく」は思っただけだと言っていた。女の子はどうなんだろう? 自分の考えが足りなかったことを悔いていたのか、自分以外にも存在がほしいと思ったことに寂しいと思ったのか……。

at 23:59, 真神恵, CLANNAD

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