2010.07.16 Friday
薄桜鬼 巡想録 藤堂ルート感想
JUGEMテーマ:薄桜鬼
次は藤堂ルートをやってみた。そして以前土方ルートに入る前に見たイベントがあって、これは藤堂ルートのものだったのかと思った。
攻略対象の中で、実は彼は一番好みではなかった。だからこの順番になったというのもある。うっかり風間&ノーマルエンディングに入っていなければ、沖田の後になっていたかと。私は楽しみは最後にとっておこうと思う人なので、それは順番に現れるんじゃないかと思う。まぁ、一番目は思うままにやっていただけだから違うけど。
どのルートに入っても生き延びさせるために藤堂は羅刹にならざるを得ないんだよね。それで、他のルートで出てくる吸血衝動はもちろん彼にもあるワケで、他のルートではどうやって抑えているのかが気になるところ。山南に関しては度々推測できるような情報が出てくるのだけど、藤堂はないものだから。千鶴にアドバイスしてあげても、あまりこの話は振らないでほしいといったことを彼女に言っていたような気もするし。
ただ、これまでやってきた中ではキスシーンは藤堂のものが一番いいかなーと思った。横顔で実際に口づけしている映像よりも、千鶴は後ろ姿で藤堂の顔が見えるような絵というのが良かった。そのときの藤堂の表情が好きだ。
いきなり後半の感想を書いてしまったけど、絵的にも洋装した方が良くなったので仕方がない。男の髪は長いより短い方がいいんだものー。それに、前半はうだうだやっている感じだし、あまり魅力に感じなかったんだよね。まぁ、力不足ながら千鶴を守ると言ってくれた通り、頑張ってくれた姿には大いに好感が持てるものではあった。
意外だったのは風間たちの行動かなー。というか、藤堂が絡むと殺伐とした空気にならないから不思議だ。あと、千姫たちってあれだけしか出てこないのかと思ったら、藤堂ルートでたくさん出ていた。沖田ルートと同じく、史実では既に亡くなっている存在なのでオリジナルの展開が見られるという点で物語としては面白かったと思う。また、推測の域を出なかった山南の行動がここでは確定的になっていただけでなく、ラスボスになっていた、という点でもまた面白い。声が飛田さんだし、今までの言動からあるんだろうなーと何となく思っていたら本当にあった、と。まぁ、風間が味方になった時点で最後に倒す敵が誰なのか、と考えたなら彼しかもういないんだけど(笑)
また、これまで見てきて疑問に思っていたこともここで解消……とは言わないけどそうだよねーと思うことも起きていた。
風間って執拗に千鶴を着け狙っていたワケなんだけど、理由が女鬼は貴重だからというだけだったよね。でも、千姫も君菊もいるのに、どうして千鶴だけを標的にしているのかと思っていた。千姫は千鶴と同じ年くらいなので、年齢ということもないだろうし。そして今回の藤堂ルートでは千姫が女鬼ならここにもいる、自分を妻にすればいいと千鶴を藤堂と結ばせるためにそう風間に申し出ていた。
鬼の姫を娶るのは悪い話ではないと交渉が成立したものの、当然千鶴は千姫を心配する。でも彼女は自分にとってもこれは悪い話ではないのだと話していた。確かに姫と呼ばれる身分なら、子孫を残すことが大事だと育てられてきた筈だものね。そして風間の血も自分と釣り合うものだったようだし。そして結ばれるなら好いた相手の方がいいでしょ、と彼女は千鶴の背中を押してあげていた。本当にいい子だ。
ところが、その鬼の姫という身分が山南に狙われることとなって、このルートでは千姫が羅刹にされていた(汗) 沖田ルートでも思ったんだけど、鬼だったとしても簡単に羅刹になってしまうんだねぇ。最初見たとき、私は鬼の血が変若水を打ち消すものだと思っていたのだけど、あっさり千鶴が羅刹となってしまったので拍子抜けしたっけ。
それでまぁ、捕らわれのお姫さまを助けるために藤堂と風間が手を組む、という流れになっていたような……。この二人の会話は面白くて笑えた。
結局、ラスボスになってしまった山南を倒すのは藤堂なんだけど、互いに昔からの知り合いなので考え方とか手口とかを知り尽くしている、というシーンに見ていて苦しくなった。だって、藤堂も山南も互いのことを嫌いではないのだから。しかし、人の血をすすり過ぎたことによって山南はとっくに羅刹の毒に正気を失っていて、それを見ていた藤堂は辛かっただろうなと思った。また、山南が倒されたときの台詞がねぁ。グッとくるものがあった。
エンディングでのスチルの藤堂の表情もまたいい。彼は羅刹になるのが対象キャラの中で一番早かったので、ひょっとしたら沖田より寿命が短いのかもしれない。だからそんな顔、というより本当に千鶴が大切なんだなーという表情なのが良い。
攻略してからすぐに感想を書けばいいんだけど、なかなかそんな時間が取れなくてかなり記憶が怪しくなっているため印象に残ったところしか書けなかったなー。