少年陰陽師 最終話「焔の剣を研ぎ澄ませ」
最初は騰蛇と対等に戦っているように見えた守護妖も、やっぱり炎に包まれていた。しかも倒される寸前!? そこへやってきたのは青龍だった。なるほど、水を操る彼の技によって、守護妖を襲っていた火を消したというワケだね。しかし、見た感じでは騰蛇の方が圧倒的に強い気がするのだけど(苦笑) 殺してやると息巻いていたワリには頼りない感じだな。まぁ、実力はともかく青龍がとても怒っているのはよく伝わってきたけどね。……勾陣の方が強いじゃないの。
そこへようやく昌浩が到着した。朱雀の剣を依代にしろと言われて受け取ったのはいいけど、そこまでずっと引き摺ってきたのか……。予告を見たら剣が変わっていたので、それはこれからなのだろうね。
軻遇突智の力をどうやって使うのかと思っていたけど、気合いで剣に依り付かせたのね。説明がなくても使いこなせるというのも昌浩の能力と見るべきなんだろうか?
何か、もっと台詞の応酬でもあるのかと思っていたけど、いきなり戦いに入ってしまった。ここで騰蛇が何か昌浩を動揺させるような事でも言い出すのかなぁとも思っていたけど、全然そんな事なかったね(汗)
勾陣が「覚悟を定めた人の意思は、我らが考えている以上に強い!」と言っていたけど、その言葉通りだった。昌浩には迷いが一つもないんだね。次々と技を繰り出して、騰蛇と封じた姿は格好良かった。騰蛇が炎を放っても、あっさり防いでみせたところも。
そんな昌浩に手も足も出ない騰蛇は、とうとう「来るな! 近寄るな!」としか言えないところまで追い詰められていた。しかし昌浩は本当に迷っていないんだね。剣で刺すときだってそうだったし。それが紅蓮を救う事だと思っているからというのもあるんだろう。
その覚悟は凄いとは思ったけど、そこまでの覚悟があるとは思っていなかったので驚いた。また、騰蛇を倒した後で昌浩の両親が出てきたのが不安を駆り立てた。母は「あの子はちゃんと帰ってきます」と断言していたけど、顛末はどうなるのやら。
倒れていた昌浩の前には、紅蓮ではなくもっくんで倒れていた。昌浩はもっくんを抱き締めて泣いていたのだが、何やら術を使い始めた。辛い事を覚えていなくていいよと言っていたけど、神将は死んだらそれまでの記憶や思いをリセットして甦ると言ってなかったっけ? そうして昌浩は「帰っておいでもっくん。俺の命をあげるから」と言って微笑んだ。……え? マジで!? 直後に彰子に預けた匂い袋の紐が切れていた。彰子に帰ってくると約束していたのに破るつもりなの?
アイキャッチは十二神将全員集合な絵だった。でも……やっぱりアニメの絵の方がいいなと改めて思った。Bパート開始の方の昌浩がもっくんを抱き上げている絵はまだいいけど。
俺の命をあげるからと言った後、昌浩はそのまま倒れてしまった。晴明たちがようやく追いつくのだが、晴明だけは彼が何をしたのか知っていた。つまり、お願いした時に自分の命を紅蓮にあげると言っていたんだね。
高淤の神の元へ天空が現れた。そして晴明の身体を守る残りの神将たちも姿を現した。これでアニメで十二神将全員が喋った事になるのかな? でも、単に説明するためだけに出てきたので、この三人はアニメで無理矢理出したのかなぁ。
高淤の神は今のままの騰蛇を甦らせてほしいと願う昌浩に、自分の命と引き換えならばと条件を出したらしい。そして昌浩は躊躇いもなくそれを実行してしまった。それを高淤の神は面白いと言っていたけど、死んでしまっても構わなかったのかなぁ。それとも、周りの人間がそうさせないと踏んでいたのかな。
そして意識を失った昌浩の身体を抱えた晴明は、約束は守るが、そんな願いを聞くのは嫌だったよと悲しそうな顔で孫の顔を見ていた。この後で昌浩が関わったキャラたちが次々と出てきた。……敏次って、すっかり爽やか好青年になってしまったなぁ(笑)
そして昌浩の魂は三途の川の手前まで来ていた。そこで昌浩に声をかける声があった。晴明の妻・若菜が再登場……という事は、ここで彼女が昌浩を現世に返すんだね。そのために存在しているのかな。
どうしても叶えたい願いがあって、それを成就させるには自分が川を渡ればすむ事だからと俯いて言う昌浩に、若菜は優しく「心残りがありそうだけど?」と尋ねていた。昌浩の心残りは、皆に悲しい思いをさせたくないことのようだけど、それを祖父に頼んできたのだと告白していた。
若菜がそこへとどまっている理由はそれもどうかと思うけど、昌浩の気持ちにも私は同意ではなく怒りを覚えた。自分が始めからいなかったように記憶の操作を晴明に頼んでいただなんて。確かにそうすれば昌浩が死んでも誰も悲しまないかもしれないけど、人の記憶を勝手に操作するなんて、どんな理由があってもやってはいけない事だろう。本人が了解してもしてなくても!
そして昌浩は辛い事は覚えていなくていいと自分の命を差出してもっくんを甦らせた時に言っていた。これも、紅蓮の記憶を操作したという事だよね? 高淤の神に今のままの紅蓮で甦らせてほしいと言っていたのに矛盾しているではないか。紅蓮は、その神気が赤子にまで恐れられるというのに深く傷付いていたし、晴明や昌浩を傷つけてしまったけど、それを消していい筈がない。そんな苦しみや悲しみがあって、昌浩によって少しずつ癒されたというのが大事なのではないだろうか? それに、仮にその辛い記憶をなくして復活したとしても、自分を甦らせるために昌浩が命を犠牲にしたのだと知ったら、それ以上に悲しむんじゃないだろうか? 昌浩は紅蓮がそう思うとは思わなかったのだろうか? それとも、晴明が自分に関する記憶を消してくれるだろうからそれでいいと思っていた? 正直に言わせてもらうとそんなのは昌浩の自己満足である。他人を悲しませないためと言っているけど、そんなの自分勝手な考えである。私がこの世界の住人ならば「ふざけるな!!」と言って昌浩を殴っていただろう。どんなに辛い記憶であっても、それはその人にとって欠ける事などできない記憶だし、大切な人が死んだからって勝手になかった事にされてはたまらない。それに、そんな願いを祖父にするなんて言語道断である。それでも晴明は昌浩の覚悟に願いを聞き入れたんだろうけど、よくもまぁそんな願いが言えたものだと私は思う。
それに、神将が死んで甦って記憶や思いをリセットすると聞いても、また一から築きあげようと考えるのが正しいのではないのか? それ以外に方法がないのだから。後から言っても仕方がないけど、そうなりたくなかったのなら夢を見たときや敏次に忠告された時に気を配っていれば良かったのだ。まぁ、大事なものは失ってから気付くものだのだけど……。
しかし、それは昌浩も解っていたのかな? 若菜の話を聞いて昌浩は泣きそうな顔をしていた。「やっぱり貴方はここに来るのが早すぎたみたいだわ」と言って昌浩の胸元に触れ、大事な物が入っていると指し示した。昌浩が慌てて懐を探ると、彰子の匂い袋が入っていた。彰子に渡した筈なのに? 若菜が「その心は、いつも貴方を想っているのね」と言うと、昌浩は堪えていた涙を零して泣き始めた。声を殺して泣く昌浩に、若菜が「子どもはそんな風に声を殺して泣くものではないわ」と言うと、ようやく昌浩は声をあげて泣いていた。つまり、昌浩を戻したのは彰子の気持ちだったのね。良かった〜。だって、紅蓮のために自分の命を差出したのを見て、正直彰子をどうするのだと思っていたのでこの結末は喜ばしいものになったよ。
光のある方を示し、若菜は昌浩に戻るように言った。背中を押してあげるからと言われた昌浩は「うん」と言って光の方向へと歩み出した。と同時に若菜は「さ、帰りなさい。昌浩」と孫の名前を呼んだ。昌浩が驚くのも無理はないけど、初めて孫と語り合えた若菜は嬉しいかっただろうね。
昌浩が息を吹き返す直前に、晴明も若菜の存在を感じていた。ここで桜が突然生えてきたのは何故と思うけど、まぁ、皆で家に帰れて良かった良かった。風音を失ったのは残念だけどね……。
あれから昌浩は家に戻っていなかったのか。何処かの一軒家でしばらくは勾陣ともっくんとで暮らすという事なのかな? もっくんは、自分の姿を訝しんで勾陣に何故かと尋ねていた。自分がここにいるのも何故だと。勾陣の答えは「晴明の命だから」というものだった。そう言えばもっくんも従うんだね。
あれは誰だ? この質問はとても痛いね。解っていたこととはいえ。そして勾陣もそう思っているような顔をしていた。「晴明の孫だよ」という勾陣の答えにもっくんはどういう感想を持ったのかなぁ。晴明は、ここで少しでも二人の距離が縮まればと思って残していったのかもしれないね。リセットされたとしても昌浩の思いは変わっていないのだし、二人の絆が本物であれば、また信頼関係は持てると私は思う。
エンディングは最終話だけが違っていた。窮奇編/風音編・完と最初に出ていたけど、そういう風に出られると、いつか続きがあるんじゃないかと期待してしまうなぁ。それでも原作を読もうとは思わないんだけどね。だからこそアニメで見たい。原作を読んでいる友人は、知っているだけにカットされているのが不満に思いアニメを見なくなったそうだけど、原作は原作で本当に終わらせる事ができるのだろうかと心配していた(苦笑) 何だかややこしいというか、敵がどんどん強くなっていって神将でさえも適わない存在が出てきてヤバい状況だと聞いたのだけど(汗)
あ、エピローグもあったのね。昌浩が、彰子と二人でかつて約束した螢を見に行っていた。ここにもっくんも一緒に行っているという事は、あれから少しは信頼関係を築けたといいのかな? ただ、OPのように二人が仲睦まじくしているのを見て笑顔になっていなかったのは、まだ昌浩という人物を見極めようとしている段階なのだろうか。
最初は何となく見ていただけだったけど、回を追うごとに面白くなっていて毎週が楽しみになっていた。それはキャラクターの魅力だけでなく、アイテムを効果的に使っていたり、伏線の張り方なんかが良かったからだろう。また、ご都合的な展開でなかったのが何よりもいい。話が完結していない限り、昌浩はまだまだ辛い経験をしていくのだろうけど、それが見られないのが残念である。
続編。続編ないのかなぁ〜。でも、関連商品を私は買わないのだけどね(汗)
続きは日記〜。
朝、会社に電話をしたときは病院に行こうと少しは思ったけど、その後また眠ってしまったんだよね。つまり、私に必要なのは休養であって、病院へ行く事ではなかったのだと勝手に解釈(笑) 足がないものだから行って帰るだけで悪化するのは必至だもの。寝るだけ寝たら良くなったと思う事にした。病は気からだし!
明日からはまた連日残業が待っているけど、休みまで二日だし何とかなるだろう。花見のシーズンが始まるのに体調が悪いままでいられるか! 結局は遊びのために治そうとしている私(笑)
残念なのは、休んでいるのなら本を読めば良かったとか、映画の感想を書けば良かったとか、今月中には書きたいと思っている小説を書きはじめれば良かったという事かな。まぁ、休養が必要な人間がする事ではないけど。