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彩雲国物語 17話「藪をつついて蛇を出す」

 遊びにおいでという文に喜んで姮娥楼に出かけたら胡蝶が出迎えてくれた。「国試及第以来だね」という言葉に不穏な空気を感じれば、周囲は男たちに囲まれていた。豹変したように見える胡蝶に秀麗は戸惑うばかりだった。
 胡蝶は秀麗にしばらく姮娥楼に滞在してもらうと切り出した。そう望んでいる人間がいるのだと。無位無官の秀麗たちが逆らえる相手じゃない、邵可にまでが害が及ぶかもしれないと言われては秀麗には断る術がなかった。
 承諾した秀麗に静蘭は声を上げたが、彼女は逆らってはダメだと首を振っていた。焦る静蘭に、影月が彼の名前を呼んでいた。気づいて影月を見ると、彼は劉輝から預かった紋印を静蘭に渡してきた。
 二人を中に入れると、胡蝶は静蘭には帰るよう命じていた。睨みつける静蘭に、胡蝶はおお怖いと怖がってもいないのにそう言った。そして現実を示した。楸瑛のような武官なら話は違うが、今のままでは大切なものは守れないと。でも、これは静蘭を諭しているようにしか見えなかったなぁ。

 胡蝶の手下なんだろうか。犯人の礼部官に事の次第を報告していた。小僧というのは影月のことだね。彼の処遇を尋ねたら、礼部官は自分の顔に泥を塗ったのでいずれ官吏の道を閉ざしてやると言っていた。ええと、つまり影月に縁談を持ちかけてた一人ということか。
 取り敢えずはお前らで可愛がってやれと言われた胡蝶の手下らしき人間は汗をかいていた。つまりこれは本人は望んでいないということなんだろう。彼が胡蝶の手下なら。立ち去ろうとすると、礼部官は黎深が秀麗の後見人になったことを迂闊だと笑い、一気に追い落としてやると悦に入っていた。

 邵可の元を彼の弟、玖琅が訪れていた。不機嫌そうな玖琅に対して邵可は機嫌がよさそうだなぁ。
 邵可は玖琅が来るのを予期していた。何でも影月が故郷にお金を全部送ってしまったときに、彼が一晩の宿と食事を与えており、その代替わりに秀麗のことを聞いていたらしい。影月が喋ったことをペラペラと、と不満そうだったが正直な影月がお世話になった人の話をするのは予想できることだと思うけどな(笑)
 玖琅は影月に親切にしただけでなく、秀麗に降りかかる火の粉を陰で払っていたらしい。私がいなければどのような嫌がらせを受けていたか。忌々しげに言って、玖琅は翔かを「嫌い」だと言い切った。邵可はそれにちょっと驚いた顔をしただけで、また笑顔に戻った。
 玖琅がいなかったら、秀麗はあんな泥を投げられる程度では済んでいなかったということか……。玖琅は邵可を紅家から出したことを後悔していないとも言っていた。それでも邵可が紅家の長子であることには変わりないとも。秀麗が紅家直系の姫だと言ったとき、初めて邵可の表情が変わった。黎深は紅家を嫌っているという。名門だからこそ闇の部分も濃いんだろうな。紅家の直系の姫という言葉は、秀麗がその中に入れられてしまうという警告なんだろうか?
 玖琅は絳攸の妻となってもらうと言いだした。次世代の紅家のためにと。黎深とは違って、玖琅は紅家のために生きている人間なのかな。

 そこへ黎深が秀麗の国試及第に関する不正行為の容疑で宮城に拘束されたという報告があった。しかし玖琅には、黎深がわざと捕まったんだと確信しているようだった。まぁ、拘束したことを愚かだと言い切っていたしね。同時に秀麗が影月と共に姮娥楼に監禁されていること、翌日に秀麗の査問会が開かれることも二人の耳に入った。
 報告を受けても玖琅は全く動じないばかりか、紅一族を敵に回したらどうなるのか目にもの見せてやると不敵な発言をしていた。

 その夜、劉輝の元に静蘭から紫紋の文が届いた。静蘭の文からは秀麗と影月が姮娥楼に監禁されたこと、傍にいる楸瑛からは黎深が捕縛されたことを劉輝は知った。更に藍家の情報網から、玖琅が貴陽に来ていると楸瑛が報告をしていた。このときの劉輝の反応が笑えた。
 被害を最小限にと楸瑛が言ったときの意味が解らなかったなー。劉輝が今回追っている相手が調子に乗ればやりようがあると腕を組みながら言っていると、絳攸が調子に乗せたと言って用紙を持って部屋に入っていた。
 絳攸が持っていたのは、秀麗の進士返上を求める連名書で、そこに奴の名前が書いてあるらし。その連名書には査問会をすぐにでも開けと要請が書かれているようだった。それを聞いて劉輝は翌日の正午に査問会を開くと言い、剣を掴んだ。その前に姮娥楼まで秀麗を助けに行くつもりらしい。
 格好良く決めたはずだったのだが、絳攸に「早く帰ってこい」と睨まれてわかったと答えた姿がまた笑えるなー。いまいち決まらないキャラだ(笑)

 同じころ、静蘭も白大将軍の元を訪れていた。自分の元へようやく来たので機嫌がよいのだろう、静蘭の願いにあっさりと聞いてやると答えていた。

「剣を。大切なものを守るための剣をはける立場と、地位と権力を!」

 一方、町人には避けられ胡蝶には捕えられた秀麗はすっかり落ち込んでいた。そして彼女は影月にどうして官吏になろうとしたのかを尋ねた。影月の答えは簡単明快だった。お金のためだと笑顔で言う影月に、秀麗は戸惑っていた。そりゃそうだよねぇ。皆がいい暮らしをできるようにと官吏を目指した秀麗にとっては、影月がまさかそんな俗じみた答えを言うなんて思いもよらなかっただろうしね。
 しかしお金が貰える、というのには影月にはちゃんと理由があった。本当は医者になりたかったが、医者は貧乏だからと続けられて秀麗は相槌をうつくらいしかできなかった。彼を保護していた堂主は医者だったが、貰うお金よりも薬の材料代で支払う方が多い上、もともとお金をあまり貰わずに治療していたという。だから貧乏だったんだね。
 影月は自分たちが食べられないのはいいが、お金がないために頼ってきた人を助けられないときもあって、堂主はそのときにとても辛い顔をするのだと影月は語った。だから官吏になってお金をもらえたら助けられる人が増えるということなんだね。堂主のつらい顔を見たくないから官吏になったのだと知って、秀麗もようやく笑顔を見せた。

「私、思い出したわ。何で官吏になろうと思ったのか。
 官吏になって何をしたかったのか。
 町の人がどう思おうと、私は皆のために一生懸命働くわ!」

 秀麗の気持ちが落ち着いたと思ったら、ゴロツキが部屋に入ってきた。彼らは雇主にちょっくら遊んでやれと命令されたとかで、彼らは影月に絡んできた。酒を飲めないと知って飲ませに来たらしい。事情を知らなくて可哀そうに(苦笑)
 連れ出されようとした影月を思わず助けようとした秀麗は、別の男に止められた。危険なのは秀麗の方なのに、影月のことを気に掛けるなんて秀麗は優しい子だな。隣室に連れられようとしている影月は、一人部屋に残された秀麗の身を案じていた。しかし今の影月が力で大人の男に適うはずもない。さっさと酒を飲まされて陽月が出てくれたらいいよ。そしたらあっという間に終わるから。
 と思ったら早速出てきた(笑) 陽月は自分は影月と違ってお人好しじゃないから、いつでも助けてもらえると思うな、と言いつつも今回は影月も怒っているから特別だと言ってゴロツキたちを次々と倒していった。

 そこへ騒がしいと胡蝶が様子を見にきた。秀麗をチラッと見ていたけど、これは秀麗を、というよりは男に押さえつけられている秀麗を見たと言った方が正しいのかもね。その証拠に胡蝶はゴロツキたちに店の用心棒も連れて来いと命令口調で言われて馬鹿を言いでないよとピシャリと言った。

「私を誰だと思ってるんだい?」

 やはりあの言葉は静蘭を諭していたもので、姮娥楼に捕えたのも秀麗と影月の身の安全のためだったんだね。第一、いくら上客が相手だからって、胡蝶みたいな女性が10年近く見守り続けた秀麗を胡蝶が見放すわけがないものねー。と思ってたら、胡蝶自身が同じことを言っていた(笑) いやいやあの「百年早いんだよ!!」というドスの効いた台詞はとても格好良かった。ゴロツキ風情が彼女に勝てるはずがない(苦笑) 女だからと今まで見下していたのが丸わかりだな〜。

「よく頑張ったね」

 胡蝶にそう言われた途端に安心してしまって秀麗は涙が止められなかった。それは単にこの騒動で助けられたとか、胡蝶が自分の味方であったという以上に、今までためにためていた感情が爆発してしまったんだろう。そして胡蝶もそんな秀麗のことをよく解っていた。

「ああ、偉かったね。男相手に戦うのに、
 男相手に泣きつけないと思ったんだろ?
 たとえ静蘭にでもね。誇りに思うよ。私の可愛い娘。
 でも、もう涙はお拭き。まだまだやる事は残ってる」

 やる事?と尋ねた秀麗に、胡蝶は楸瑛の頼みを引き受けたのだと答えていた。そこへ劉輝と静蘭が到着した。

 一方、玖琅は書簡をしたためて紅家に運ぶよう部下に命じていた。邵可は本当にやるのかい?と尋ねたが、玖琅は即答した。「ええ。私は怒っているんです」と。劉輝たちが追っている犯人は、調子に乗って藪をつついて玖琅という蛇を出してしまった、今回はそういう話だったんだね。

 劉輝は秀麗に何が起きたのかを包み隠さず話していた。自分が犯人を動かすための囮にされていたのだと納得した秀麗は、自分を姮娥楼に足止めさせてどんな利益があるのだろうと呟いた。
 それにも劉輝は答えた。女性が官吏になるのが気に食わないから、秀麗の国試及第は不正を行ったためだと主張して、査問会を開く手筈を整えたのだと説明した。翌日の査問会に出席できぬよう秀麗を姮娥楼に足止めし、出席できないのは不正が明るみに出るのを恐れて逃げだしたのだと主張したいのだと。
 秀麗はその卑怯なやり方に怒り、受けて立つと拳を握りしめていた。査問会に出て自分の実力を認めさせると。今夜は守りが完璧な姮娥楼に影月と静蘭と共に泊まるよう劉輝は秀麗に勧めた。そして宮城まで妨害を受けるだろうが、証拠集めのために大袈裟な護衛はつけないが自力で辿り着いてほしいと口にした。
 護衛は静蘭が。今の静蘭ならどんな相手でも遠慮することはない。劉輝の言葉に秀麗は首をひねるが、後でわかると劉輝はそれ以上は答えなかった。更に秀麗の気づいたことがあるという言葉に、劉輝は懐から数枚の髪を取り出した。劉輝はそれを「よく出来ている」と褒め、完成すれば不正を告発する有力な証拠の一つになると秀麗に手渡した。つまり、魯礼部官吏に提出する予定の課題だったんだね。

 部屋に二人きりとなったとき、秀麗は劉輝に「ありがとう」とお礼を言っていた。それは、劉輝や絳攸、楸瑛が秀麗が宮城に来てから甘やかさずに一人の官吏として扱ってくれたから。対等に話すべき官吏として扱ってくれるのが嬉しい。そう言った秀麗の横顔は清々しいものだった。
 最後に秀麗は二度は言わないと言って劉輝に尋ねた。自分は胸を張って官吏になれるのか、やましいところは本当にないのかと。劉輝の答えは当然「ない」だった。それを聞いた秀麗は、もう何も怖くないと落ち着いたようだった。
 今度は劉輝が秀麗に頼みごとをしていた。配属が決まった後でいいから、自分のために時間を割いてほしいと。その後の秀麗の反応は何だったんだろう? 「暇があったらね」と言っていたけど、その頬は赤くなっていた。

 そこに胡蝶が劉輝に連絡が来たと言って手紙の内容を読み上げた。
「四半時前をもって、城下の機能半分停止。即刻帰ってこないと殺す」
 もちろん書いたのは絳攸だね(笑) 劉輝はすっかり絳攸に逆らえなくなっているなぁ(苦笑) 宮城に戻ると劉輝の机の上には山と積まれた嘆願書があった。城下の紅一族が一斉に仕事を放棄したために貴陽が大混乱になっているのだという。しかし絳攸が言うには、それでも玖琅は手加減してくれているらしい(汗) 本気だったら国が倒れるとは楸瑛が説明してくれた。それだけの力を持っている一族だったのか。
 また黎深は離宮の一つを丸ごと占拠して、自発的に軟禁状態に入っているという(苦笑) 彼に怖いものなんてないんじゃないだろうか。……ああ、秀麗に嫌われるというのがあったか!
 楸瑛が言うには、藍家の力で持たせようとするなら、いつまでも持たせることは可能らしい。……楸瑛の家もとても力があるんだねぇ。しかし放っておいても一日で片をつけてくるだろうと楸瑛は言った。つまり、一日で収拾をつけろと玖琅は劉輝に対して言っているらしい。
 劉輝が黎深に手を出した犯人に、何を考えているのかと呟くと、楸瑛がふと思いついた。黎深が紅家の当主であると知らないのではないかと。絳攸も、黎深が紅家の当主だと公の場で明かしたことがないなと言っていた。つまり、知らないから手を出したに決定だね。更に楸瑛は、燕青が明日の夕方には着きそうだと連絡があったと告げていた。劉輝がそれを正午までに到着するよう勅命を出す、と顔をあげると、楸瑛が「既に出しております」と報告していた。本当に優秀な家臣たちだ。

 姮娥楼では影月が目を覚ました。秀麗は明日の正午までに課題を完成させないといけないと言って、二人は早速作業に取り掛かっていた。
 秀麗はいつから気が付いていたのかと尋ねていた。影月は靴磨きをしていると、色んな噂が入ってくるからと答えていた。更に懐から用紙を取り出して、上位で国試に合格して俸禄をもらった人間に確認したと言っていた。それを見た秀麗が、お手柄だと言っていた。いったい何が書かれていたんだろうか?

 ようやくこの事件も終わるんだね。

at 23:59, 真神恵, 彩雲国物語

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