重い一話だった。
衝撃的なラストから一週間、どんな展開になるのか楽しみにしていた。冒頭のシュヴァリエ同士の戦いは、そういや外に出ていったんだっけ?と思う程度のものでしかなかった。どちらかと言うとソロモンの方が勝ちそうだなと思っていたのは勿論先週からだ(笑)
音楽やソロモンの台詞はとてもいいのだけど……
動きが変!! なんだあの
ヘンテコな動きは……。 心臓を貫かれても死なないのなら、身体からつかみ出して潰してしまっても同じじゃないの? 再生するのに時間がかかるだけのような気がする。それに、全然つかみ出してなくてただ岩の下敷きにしただけじゃないの……。串刺しされてもひょっこり現れていたので何でもないんじゃないかなぁ。まぁでも今回は予想通りソロモンの勝ち、だね。
アンシェルは圧倒的でソロモンは辛勝とはいえ、ディ−ヴァのシュヴァリエって皆強いのかなぁ。そんなのがあと二人いるのか。でも小夜のシュヴァリエはハジしかいないんだよね……。どうなるのやら。
心臓に悪い叫び声だなぁ。あの声が聞こえていなければ、ソロモンは心臓をつかみ出して潰すつもりだったのだろうか? これでカイたちも合流する事になるんだね。
ようやく何度も出てきた場面の謎が解けた。ハジがシュヴァリエになる直前の出来事だったのか……。しかしどうしてジョエルは小夜をあのように過ごさせて、ディーヴァをあのような扱いをしていたのだろうかという疑問ができてしまったな。彼が小夜やディーヴァを作った事は、これも実験の一つだったのかな。しかし小夜の記憶の中のジョエルは普通のお祖父さんにしか見えないので、ディーヴァの方から見たジョエル像を見てみたいものだ。
二人が入れ代わっていたら、小夜はディーヴァのようになってしまったのだろうか? そういや姉妹なのになんでこんなに名前が違うのだ? 小夜という名前の方に違和感を覚える(笑) そういえば、小夜の「お父さま」発言にびっくり! 「お祖父様」じゃないの!?
思い出したと言っていたけど、これで全てなのだろうか? まだまだ失われている部分があるんじゃないのかなぁ。小出しにしていくのかな。うーん。小夜がディーヴァを殺そうとしている理由は解ったけど、自分が招いた事じゃないと言うのは厳しい言い方かなぁ。でも、「殺さなければいけない」というのはどういう事? あの時点ではジョエルを殺したからという復讐心からにしか見えない。これから家族を殺されるかもしてれないから? それとももっと広義の意味で人間に害を与える存在だから? だから全てが終わった後、つまりディーヴァを殺した後は同じ存在である自分も消えなくてはいけないからハジに「殺してね」と約束させたのだろうか? シュヴァリエって主人が死んだら死ぬんだろうか?
リクのあの姿を見た途端に暴走するのかと思ったのだけど、理性を失うほどの怒りではないのかな。いや、記憶を殆ど取り戻した状態だからなんだろうか。この辺りの小夜の感情に不満を持ったのは確かだな。そうすると物語が進まないのかもしれないけど。
小夜と同じ存在なのに、銃が効く筈ないじゃないかとデヴィッドに突っ込みたかった(笑) しかしディーヴァは何でもかんでも人間なら血を吸うワケではなかったのか。ジョエルの血も吸っていたのでそう思ったんだよね。殺すならばざっくりやればいいのだし……。それともあの時はずっと閉じ込められていて極限の空腹だったのかな。あの時の小夜は今と違って毎日血を飲んでいたものね。
確かにデヴィッドは不味そうだ(笑) リクはお気に召したようだ。そしてデヴィッドは不味くてカイは美味しそうなんだ? つまり若い方が好みって事かなー。あ、まだルイスがいた。丸まるとしているルイスはどうなのかなぁ。彼がダメとなると、ディーヴァの好みは若い人間って事になるな。女性はどうなんだろう? ジュリアがいないのが残念!(笑) あ、と思ったら品定めしていた。ふ〜ん。不味そうなんだ? という事でディーヴァの好みは若い男って事かな?
先週、記憶を取り戻したら身体的な能力もアップしないのかという事を書いていたけど、ディーヴァはその通りだった。という事は、小夜だってあんな風に怪力を持っているんじゃないのかなぁと思った。どこが違うのかわからない……。まぁ、ディーヴァはラスボスだけあって、強いのはよく解った。そしてそのシュヴァリエのアンシェルたちが強いのも。
ディーヴァにとっては遊びで、アンシェルは小夜を殺すと言っている中、ソロモンはどうするのかなぁと思っていたのだけど、小夜が敵対すると知るとやはり敵に回ってしまうのか。ちょっと残念だった。でも、シュヴァリエとしてではなく、ソロモン・ゴールドスミスとしての本当の気持ちだったと言っていた事が嬉しく思った。それでも彼はディーヴァのシュヴァリエだから、小夜が彼の誘いに乗ったとしても彼女やアンシェルが殺せと言ったなら、ソロモンは小夜を殺すんだろうな……。ディーヴァはあの性格ならそんな事言わないかもしれないけど(笑)
あの場にソロモンがいなければ、アンシェルがハジのようにディーヴァを守るのに小夜の前に立ち塞がり、確実にやられていたのだろう。ソロモンにも全然歯が立たなかったのだからねぇ。最後にまた誘ってきて「いや!」って拒絶した時に小夜に手の甲を傷つけられた時、ソロモンは何を考えていたのだろうか? 無表情なので読めない。今度会った時は真逆の感情を持つ、なんて単純な事になっていなければいいのだけど……。だって、それだと
普通すぎてつまらないじゃない。
ディーヴァはやっぱり自分で殺すって言ったね。そう言い出すんじゃないかと思った(笑) さっきの無表情が気になるけど、嗜めようとした所からソロモンは小夜にまだ未練があると思いたい。やはりソロモン×小夜も好きだし。最後に小夜を見て消えたのは何を物語っているのかなぁ。長期戦に持ち込むのか、それとも小夜の大事なものを殺して孤独にさせていく、なんて
普通の事をしてしまうのか……でもハジは死なないからこれは違うかな。或いはシュヴァリエは自分も含めて大事な存在になるとは思っていないのかもしれない。
ハジが小夜に対して「それが貴女の望みなら」とよく口にしていたけれど、ソロモンもディーヴァに同じ言葉を言っていたなー。ソロモンが小夜のディーヴァになったらハジと取り合いになって面白かったのになぁ(笑) もう、
そんな事しか考えられないよ! 冒頭の疑問に戻るけど、ジョエルって人の血を摂取しないと駄目な小夜とディーヴァをどうして作ってしまったのかなぁ。偶然の産物だったとしたらとても恐ろしい事だな。
どんどん冷たくなっていくと叫んでいたカイ。あの取り乱しようは尋常じゃないな。まぁ、弟が死のうとしているのだから当たり前といえば当たり前か。兄弟思いの兄貴だし。だけど、小夜の提案に一もニもなく乗るのはどうかと思った。
咄嗟にハジの事を思い出して、自分の血でリクが助かるのではと小夜が思うのは仕方がない。そして当時の小夜は自分が何者で、その行為がどういう結果をもたらすのかを知らなかった。だからハジのケースは仕方がないと言える。でも、今回のそれは違う。自分の血を飲ませばどうなるのか小夜は知っている。知っているのに助けられるからと提案するのは
ちょっと待て!と叫びたくなった。
震えながらリクの時間を止まってしまうと言っても、大事な人が死ぬ間際でそんな事を言っても意味をなさない。誰だって助かるのなら助けてくれというに違いない。それがどんな結果になって、後々自分や助けられた者が助けた者を恨む事になっても、その時に冷静な判断をできる人間なんて稀だ。ましてやカイなのだ。助けてくれと言うのは小夜だって心得ている筈じゃないか。
今後小夜に対してどういう感情を持つのかは解らないけれど、リクは血を与えられて小夜のシュヴァリエになるのだろう。ハジのように片手が翼手化する事もないと思う。それが今までさんざん引っ張ってきた人には聞こえない
音を聞き取れたという伏線なんだと思う。物語上、彼がここで助かって小夜のシュヴァリエにならないと進まないのだろうけど、カイは助けられるなら助けてくれと言ったけど、私は小夜が助けたとは思えない。
だって、宮城リクとしての生はここで完全に終わっているのだもの。血を与えられて助かったとしても、それはもう人間じゃない。
違う生き物として作り替えられた存在でしかない。小夜にとってとても辛い選択なんだとは解っているのだけど、安易にそういう考えを持ってしまうのは、小夜が人間ではない証拠なんじゃないかなと思ってしまう。
ハジは本当に今の状態で小夜の傍にずっといられる事を喜んでいるのだなと思う。100年以上行動を共にして……って、小夜が眠っている30年間はどうしているのか知らないけど。まぁ、そんなに長い時間を過ごしているのだから本物だ。死なない身体になって本当に一度も悩んだりした事はなかったのか疑問に思う。しかし自分の運命を受け入れているハジは別格だと思う。それを言えばソロモンたちもなのだが。
だからと言って、リクがどう思うのか、苦悩するのかは彼が目を覚ましていないので全く予測できない。でも、私は彼に苦悩してほしいと思う。小夜を恨んでくれて、敵対してくれたっていいと思う。間違っても「ありがとう小夜姉ちゃん!」と
無邪気に言ってほしくないと思う。……と言いつつそんな感じで済まされてしまいそうな予感(苦笑) 家族の絆を描くからと言っても、人の生死を軽視するような作品にしてほしくないよ。
ま、真面目な話はここで置いといて、カイが致命的な台詞を言ってしまったね……。「たった一人の弟なんだ」と言うのは本当の事なのでこれはいい。その後の、リクが死んでしまったら「
独りになってしまう」という彼の言葉で
ああ、言ってしまったよと誰もが思ったと思う。聞いた直後の小夜の表情と「リクがいなくなったら、カイは独りになっちゃうんだよね」という台詞が痛々しかった。カイは必死だから自分が何を言ったかなんてそう言われるまで気づけなかったのだろう。でも、これがカイの本音というのがハッキリした。
別れるあの時まではまだカイは小夜を家族だと思っていたのだろう。ジョエルの日記を読んで小夜の事を知ってからはそう思えなくなったんだね……。デヴィッドがジョージが全てを知って小夜を受け入れていたと言っていても、それを聞いて自分の器の小ささに悔しいと思っても、
現時点でのカイにとってはそれが全て。リクが人外の者となってから、小夜とカイの亀裂が大きくなっていくのかなぁ。
でも、そのカイの
言ってはいけなかった言葉で決意してしまった……。さっきまでの躊躇いがなくなってしまったよ(汗) 決意というか、もうどうでもいいと思ってしまったのかもしれない。私、このシーンで泣いてしまったよ。
これから起こる事を知っている小夜がカイに手を握ってあげてと言ったのはいいんだけど、気づいたらハジも傍にいたので驚いた(笑) ハジは自分が血を飲んだ直後の事を覚えていたって事なのかなぁ。あと、リクとハジが仲良くなっていたのもこういう展開になるからなのかと思った。リクの身体を押さえている時の、リクを見つめるハジの表情が、無表情ながらも悲しげに見えたのは私だけだろうか?
初めてのシュヴァリエというのは特別な存在なのだろうか? 小夜に二人目が誕生したのと、アンシェルの元へ駆け出していったディーヴァを見てそう思ってしまった。二人が歩いている姿を見て、ソロモンがディーヴァの後ろを歩いているのでそんな事を思ってしまった。心無しかソロモンの表情が落ち込んでいるようにも見えたし。アンシェルの質問にソロモンが答え、それによってソロモンの身にどんな事が降り掛かるのか(汗) その後のディーヴァの笑いと台詞に不安を覚えて仕方がない……。
EDでリクと並べて表示されるのかと思っていたけど、別に名前が表示されていたので驚いた。今までのアニメでこういう事ってあまりなかった気がする。