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彩雲国物語 2話「井の中の蛙大海を知らず」

 ああ、起きていたのに見ていれば良かった! そうしていたら悲劇は回避できたというのに……。何と、放送時間が7分ずれていた! NHKなのにそんな事があっていいのか!? そしてNHKなので予約時間分が全て録画内容だったりするから始末に悪い。25分放送だけど、残りの5分間も番組として登録されているために録画時間は30分である。しかし、7分遅れなので2分足りずにEDと予告が入っていなかった……。物凄くショックだ! NHKのクセに時間を遅らすなんてどういう事だ!?
 後日、全話録画している友人Hからダビングさせてもらえるようになったけど……画質はどうなんだろうなぁ……。再放送してくれたらいいのになぁ。

 毎週池田さんの声を聞けるなんて、とても幸せだ〜。しかし、邵可は閑職に就いていると冒頭で説明されていた。秀麗にはバレバレなのに、劉輝はあくまでも藍楸瑛として振る舞おうとしていた(苦笑) でも、演技も下手だなぁ。で、秀麗も事あるごとに突っ込んでいたので、劉輝の反応を楽しんでいるのかと思った(笑) 会話の中で劉輝の人となりを見極めているんだね。
 紅親子と一緒にお茶の時間を過ごして「こういうのもいいな」と言っていた劉輝だけど、秀麗に男を連れ込むシーンを目撃されてしまった(汗) ……本当にいいのかNHK? でも、実際中では劉輝が眠るまでの話相手という役割のような気がする。先ほどお茶していたときに、秀麗にあれこれと叱られているのを見ていたら、本当にまるで子どもなんだもの。

 秀麗はとても前向きだな。劉輝が人の話を聞く人物だと知ると彼ならばいい王になると言って、教育係として勉強しようとするんだもの。また、読書だけでは身に入らないと悟ると教授してもらえる人間を霄太師に求めていたし。まずは楸瑛だったけど、武官の彼に普通は頼むものだろうか? でも、ここでの組織体系については視聴者への説明なんだろうな。
 武官なのに……と思っていたら秀麗がまさにその質問を本人にしていた。方向オンチの絳攸が到着するまで代わりをつとめる振りをしていたのか(苦笑) 着席するなり自分の主人に対して「バカ殿」呼ばわりする絳攸に苦笑していた秀麗だったが、彼女は二人に「主上は王宮から出たことがないとか?」と疑問をぶつけていた。

 そしてここでタイトルの諺を秀麗が呟いていた。この作品は、毎回秀麗が言う諺をタイトルに使っているのかな? でも、だからって王を外に連れ出すとは……。まぁ、静蘭が護衛に付いているとは思うけど、危機感なさ過ぎと思うのは私だけだろうか? だって、王となれば色々面倒なことがあるんじゃ……。心根がまっすぐな人間だから、そりゃ世の中を知れば政治をしようと思うかもしれないけどね(苦笑) しかし、食べ歩きに店番に……って、いいのか?

 秀麗の家にやってきた劉輝は、庭にあった桜の木が8年前からもう咲かないと聞いて表情を険しくしていた。8年前に前王が倒れてから朝廷は王位争いで政治が蔑ろにされていたらしい。だから市井の人々はその余波をもろに受けたと秀麗は言っていた。多くの貴族が門を閉ざしてしまい、街には餓死者で溢れるという悲惨な状況だったらしい。その中で秀麗たちだけは自宅の庭に招き入れて庭に生えていた果実や、池の魚を分けていたという。全て食べてしまったために、池には魚はいないし、果実が成るのももう何年か先で花も咲かないという。
 恐怖の日々だったと秀麗は言った。しかし、他人に話せるくらいにはなっていたという事なのだろうか? そして秀麗は真剣な表情で劉輝を見て「だから私は王宮に入ったの」と続けた。何もできずにただ無力を嘆くのはもう嫌だからと。
 国中の人が幸せになれるような国を作ってほしいといった、夢みたいなことは望まない。幸せも不幸もその人自身の問題だからと秀麗は言っていたが、その人にとって何が幸せで何が不幸かなんて、その人にしか判らないのだから王といえども一個人にできるはずがないものね。いくともある選択肢を自分で選んで生きていくのが人だもの。
 しかし、選ぶときもできない事があるのも事実。天災なら諦めるしかないが、人災だったら人の手で防げる。人の力て何とかできることは一杯あるのだと、それで王宮に来たのかという劉輝の問いに、秀麗は微笑みながら肯定した。それでも庶民が頑張ってもできない事モ絶対あるのだと秀麗は言い、それをするのが王の仕事なのだと劉輝に諭していた。
 政をしない理由は知らないが、王位に就いてしまったのだからしっかり頑張ってもらわないと。そう言った秀麗は、末の公子で政の勉強をしたことがないなら一緒に勉強するし、不安なときは傍にいるし、愚痴を言いたいのならいくらでも聞く。自分は臣下ではないのだから泣きたければ泣けばいい。子どもを作るためでも貴方をただ叱るためだけに来たのでもない、自分は貴方を支えに来たのだ。王として貴方が立つのを支えるためにと決然と言った。
 その秀麗の言葉で劉輝が心を決めたのは明らか。しかし、今目の前にいる人物は藍楸瑛と名乗っているので、秀麗は王になかなか会えないので知り合いなら今の話と、やる気があるなら翌日の午後府庫で待っていると伝えてもらえないかと頼んでいた。その様子を静蘭が心配そうに見守っていた。

 お茶が冷えたから入れ直してくると席を外した秀麗は、厨房で静蘭に名を呼ばれると途端に泣き出した。トラウマになっているほどの辛い過去だったのだもの。それでも自分の気持ちを伝えようとその辛い過去を話した秀麗を静蘭は労ってやった。とても前向きで明るい秀麗だけど、彼女が本心を見せるのは邵可と静蘭にだけなんだね。
 翌日、約束の時間に現れた劉輝は政をすると秀麗に答えた。満面の笑顔で「ありがとう」とお礼を言った秀麗を、次の瞬間劉輝は抱き締めていた。……劉輝が彼女に惚れた瞬間はここだったのかな? 逆に男好きだからと安心しきっていた秀麗は赤くなって慌てていた。男が好きなのを確認していたのには笑ったけど、あの状況だったら秀麗が好きになったと気付くのではないだろうか?
 ようやくやる気になった劉輝を、手ぐすね引いて待っていたという表現がピッタリな楸瑛と絳攸だった(笑) 誰が自分の名を騙っているのかなんて気付かれていないと思っているのは劉輝だけだろうに(苦笑) ……と、場面はここで途切れてしまっていた。ああ残念だ。

at 23:59, 真神恵, 彩雲国物語

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地球へ… 4話「宙からの帰還」

 人間は馬鹿である。余計な事をしてしまったためにジョミーを完全にミュウに目覚めさせてしまった。感情を爆発させて空に飛び出してしまったジョミーはただ叫ぶだけだった。
 そういや感想を讀んでこの状態のジョミーを舞空術って字で良かったっけ? まぁ、そう書いていた人がいたけど……それだけでなく他の言葉についても思った事がある。いや、だって30年前の作品なんでしょ? 例えのそれらより、この作品の方が古いんじゃないかと思うんだよね。

 ハーレイが感嘆するジョミーの力は戦闘機よりも早く飛び、銃弾をかわすだけでなく戦闘機すら破壊してしまった(汗) そんな彼の力をアタラクシアの外で感じているブルーはとても嬉しそうだった。
 ジョミーの元へ向かったブルーは、ミュウたちのテレパシー圏を越えてしまったらしい。ハーレイはそこでシャングリラの浮上命令を出した。続いてステレスモードを解除して、ユニバーサルの注意を引き付けると言った。ブルーが戻るまで自分たちが人間たちの注意を引き付けないと狙い撃ちされてしまうものね。弱っているブルーを守るためにはそれしかないと判断したのだろう。

 人間たちが未確認と言って過去のデータと照合させたシャングリラは、何と300年前の船だった……。そんな昔のものが機能し続けられるものなのだろうか? おまけに彼らは300年もの時間をどうやって過ごしてきたんだろう? まぁ、能力のある仲間をアタラクシアから助け出してきたのだろうけど、やっていたのはそれだけなの? 代わり映えのしない仲間と共に何の為に生きてきたのだろうかと問いたい。ブルーは地球へ戻る事が悲願だと言っているけど、その割りには動いてなかったのね。自分にはそれだけの力がないと思っていたのか、それとも他の仲間たちが反対していたので踏み切れなかったのか……。あの大人どもを見ていると後者ではないのかと思ってしまうなぁ。

 尚も暴走するジョミーにようやく追いつき、ブルーは彼の肩に手を置くが聞けと言うブルーにジョミーは「触るな!」と叫ぶだけだった。触るなと叫んでブルーを吹っ飛ばすのではないかと一瞬ヒヤリとしたけど、そうではなかったのでホッとした。抵抗するジョミーにブルーは瞳に力を宿して「聞くんだ!」と言った。それにも「嫌だ!」と力一杯叫んだジョミーだったが、次に気付いた時には知らない場所に意識が飛んでいた。
 明らかにジョミーではない少年になっていたジョミーは、戸惑う間もなく看護士に「あなたの番よ」と呼び出されていた。次には自分の時とは方法は違うが成人検査を受ける直前だった。混乱しつつも成人検査という言葉に反応し、テラズナンバー5の説明を受けてジョミーは成人検査は嫌だと叫んだ。その瞬間、金髪碧眼だったジョミーの意識が入った少年の身体は白髪紅眼と変化していた。……ブルーだったのか。ではあの時ブルーは、目を光らせた時に自分の記憶を見せたという事なんだね。自分の記憶を見せてどうしたいのだろう。
 わかった事は、ブルーは成人検査がキッカケで能力に目覚めたという事だね。この頃はまだミュウとは呼んでなかったみたいだね。そしてあの能力の事をサイオンと言っているように聞こえた。
 普通の人間が持ってない力を持った者を異常に恐れているよね。看護士は殺さないでと言っていたけど、ギャーギャー煩いと思った。喚くな! しかもブルーに力があると知った途端に消しにかかるとは。目覚めたばかりのブルーもそんなに強くなかったので、弾は弾いたけど衝撃で気を失ってしまった。でも、能力を封じ込める技術はもうあったらしい。数々の実験をさせられているブルーが何で抵抗しないのかと思ったら、力を封じられていたんだね。それにしても、この頃から人間の扱いはされていなかったんだね。で、成人検査で記憶を消去する時に脳の構造を変化させて力を発動させる事が判ったらしい。だったら記憶を弄るのを止めればいいじゃないの……。
 いつの間にかミュウと呼称していたな。不意をついて深層心理を検査する必要があると言っていたけど、ジョミーたちの時には知らない内に終わっているというのは、不意をつくためだったのか。しかも深層心理検査を受けて死んでいく子どもたちが多数出ているようだった。何故こうもミュウが忌み嫌われるのか。人間が持ち得ない力を持っているというのはどうやら二番目の事で、一番は他人の心を見るからというのが理由だった。……そりゃそうか。やましい事を考えている人間にとっては、これほど邪魔な力はないよね。仮に今の世の中にミュウのような存在が現れたとしたら……同じ事を政府はしそうだよね。何せ考えを読まれたら困る人ばかりだろうから。
 まとめて葬ろうとした時にブルーの力が爆発し、それで生き残っているミュウたちを率いて船を奪って逃げ出したんだね。後ろにハーレイもいたので、彼らは300年間を共に生きてきたのか。おまけに兄弟でミュウに変化した者もいたらしい。……ん? この頃は今のような教育システムではなかったのかな??
 ブルーたちが脱出した時に惑星が爆発していたように見えたけど、あれがガニメデだったのかなー。星をも破壊できる力をブルーは当時持っていたって事になるんだね。凄いな。
 悲しい記憶を見せられて、ジョミーは涙を流していた。そして目覚めたジョミーにブルーは「おかえり」と声をかけた。二人がいたのは宇宙だった。それにしても、あそこまで顔を近付ける必要はないんじゃない?(苦笑)
 どうしてミュウがあんな酷い扱いを受けていたのか。自分の記憶を見せたブルーは、人間は自分と違う者を恐れ排除する生き物だとジョミーに説明した。幾度となくブルーは地球にメッセージを送ったが、悉く聞き入れられなかったらしい。自分にどうしろというんだと尋ねるジョミーに、ブルーは地球に自分の思いを伝えてほしいと願った。……それだけが望みなのね。受け入れてくれるなら戦いなんてしない人なんだね。

 人間たちの注意を引き付けると言って船を攻撃にさらされたシャングリラのダメージは大きかった。ハゲのおっさんが防御セクションに対して「何をやっとる!」と詰ると、もう限界だという返事が返ってきた。被弾の衝撃が想像以上だったので疲れ切ったと言っていたが……つまり、彼らは実戦は初めてという事なの?
 その後に訴えたのは、長老と言ったらいいのかな。その内のジョミーに対して一番マイナス感情を持っているあの女性だった。「私たちミュウは、粗暴な人間たちと違います! こんな緊張に、長時間さらされる事には慣れていません! だいたい本格的な戦闘など、これまで300年間一度もしていなかったのに」と言う言葉をハーレイは遮って、「ソルジャーたちを見捨てるワケにはいかない!」とキッパリと言った。
 私あのおばさん嫌いだわ。自分だって元は人間だったろうに。ミュウは人間とは違う意識強すぎ! つまり差別意識の強い奴なんだな。緊張に長時間さらされているのに慣れていないって、それだけ「ソルジャー」に頼り切って今まで自分たちだけ安全な場所で過ごしてきたって事なんだ? なんて勝手な言い分! 300年間を無駄に生きてきたんだ? ブルーだけが何度突っ返されようと地球とコンタクトを取ろうと何度も努力してきたというワケだ。そして何もしてこなかったミュウたちは、粗暴な人間たちとコンタクトとろうとしていたブルーを実は苦々しい思いで見てきたワケだ? 今は平穏に過ごしているのだからいいではないかと思って!
 ブルーが選んだジョミーを一番嫌がっていたのも彼女だったのではないだろうか? 前にも書いたけど自分たちのリーダーが選んだ者を認めないというのは、つまり、自分たちを安全に過ごさせる存在としかブルーを見ていなくて、それを乱すようならリーダー扱いしないって事なんじゃないの? なんて勝手なんだ。生きてて恥ずかしくない?と問いたい。
 前に感じた事だけど、被害者意識が強すぎて自分だけが自分自分な者の集まりなんじゃないかと思ってしまう。異質な存在を受け入れないというのは、人間もミュウも変わらない。つまりどちらも同じなんだよ。粗暴だと言っているけど、結局は自分たちの方が人間よりも優れていると思っているんだろう。何せ自分たちには人間にない力があるのだから。そんな力を持ちながら、人間に攻撃されて傷を負ってしまったので、またもや人間に酷い事をされたーと誰か何とかしてーと思っているのかもね。何せ長時間の緊張にさらされるのには慣れていないのだと言って甘やかそうとしているのだし。戦うのはソルジャーだけでいいとか考えていそう……。まぁ、とにかく悲劇のヒロインに浸るその考え方は私が最も嫌悪する者だね。ミュウは健常者でない者が多いと説明されていたけど、この作品の彼らはその状況に甘えて何もしていないだけなんじゃないの。現実ではそんな便利な力がないから、自分のできる精一杯で生きて行こうとする人ばかりだと思うのにね。

 さて、ようやくジョミーを正気に戻らせたブルーはそこで力が尽きてしまったようだった(汗) ジョミーを選んだ事を詫びながら、ブルーは落下していった……。しかし、その腕をしっかりと掴んで、ジョミーは自分の意思で初めて力を使って地上へ移動し始めた。
 苦境の中でもハーレイの指示に従って何とか持ちこたえていたが、もう限界に近かった。そこへジョミーが戻りシャングリラの周囲を飛ぶ戦闘機を一掃した。ブリッジから彼らを存在したとき、ミュウたちが口にしたのはブルーの名前だけだったのには苦笑した。嫌な思いをしたというのに、ジョミーはブルーのために船を守ったというのにね。
 ようやく船に戻ったブルーは再び眠りにつこうとしていた。その前に船の仲間に自分の力が尽きようとしている事を改めて思念を飛ばして話していた。
「人類と我らの平和を願い彼らとの対話を望んできたが、我らを理解させるには時間が足りないようだ。これからはジョミー・マーキス・シン。彼に私の心を託す。ジョミーを次代のソルジャーとし、彼の生命力を指標として地球(テラ)へ向かえ」
 遺言ともとれるそのブルーの言葉を聞いて、真っ先に聞こえたのはジョミーに対するマイナスの感情。次に彼を選んだブルーに対しての不信。……本当にミュウって勝手な生き物だな。それら全てをジョミーもブルーも聞こえているワケで、居場所をなくしたジョミーへブルーは「君ならできる」と励ましていた。来た頃は反発できた心も、今は凹ませるには充分な力をミュウたちの悪意は持っていた。ジョミーはそれでもブルーを信じる事で乗り切る事に決めたらしい。ミュウとなってしまったジョミーには、もうミュウとして生きるしか道はないのだものね。

 それにしてもブルーは気が長い。そもそもブルー自身が本気で人間とミュウとの対話を望んで共生を願っても、人間だけでなくてミュウたちも人間を自分たちを虐げた存在として憎んでいるのだから衝突は避けられないのでないだろうか? おまけに300年経っても時間が足りないと考えられるなんて……。洗脳されている人間を改心させるのは、そのシステムに浸り切っている以上難しいんじゃないかなぁ。結局、成人する上で記憶を消去されてしまった人類に和解なんて考えは浮かぶなんてあり得ないと思うよ……。
 そして人間以上に、自由な意思を持つミュウたちから意識改革をはからないと徒労に終わるだろうしね。理想を言っているだけじゃダメだよと言いたくなった。しかし、ジョミーがソルジャーを受け継いだときには変わっていくのかな。その時にはあのおばさんも改心して欲しいけどね。
 まぁ、取りあえず今回でブルーが死なないで良かったよ。今後は死ぬときまでずっと寝たきりで、彼がもう動いて喋る事はなさそうだけど……。

at 23:59, 真神恵, 地球へ…

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おおきく振りかぶって 3話「練習試合」

 周辺視と瞬間視の話はとっても解りやすかった。そこに速読の話が少し出てきたけど、確かに学校では毎日文字を目で追う事しかしていなかったなぁと思い出していた(笑) まぁ、昔は私も速読できていたのだけど、あれってずっと続けていないと意味がないんだよね。今ではすっかり衰えてしまってまたもや一行一行目で追う読み方に戻ってしまったよ……。今は本を読む時間すらないので、読書できるようになったらまた思い出して鍛えてみようっと。

 友人Kと「おお振り」は面白いねとメールで話した。彼女も2回は見ているらしい。やっぱりな(笑) 私は多分3回以上見た回もあった。って、まだこれで3話目なんだけど! で、彼女が言うには三橋と阿部と花井と田島以外は誰が誰なのかわからないらしい。大丈夫。それは私もだ! 互いに呼び合っているシーンがないのだもの。顔と名前を一致させるなんて無理だよ……。まぁ、試合が始まったらポジションで覚えられるかなぁと思っている。
 さて、瞬間視を鍛えるとボードを出して最初にするのは誰かとモモカンが聞いたとき、真っ先に手を上げたのは田島だった。うん、本当に元気があってよろしい。しかも1〜25までバラバラに書かれた数字を、声を出して一つずつ指を指したスピードといったら……! モモカンが感動するくらいの早さだった。時間にして7秒だったらしい。凄いなぁ。
 最初は誰も手を上げてなかったけど、田島に触発されて皆もやる気になったらしい(苦笑) 二人ひと組で三回やらせて、タイムの良かった順から打順を選ばせるとモモカンが言うと皆俄然やる気になったらしい。そして当然三橋は阿部と組む事になった。
 しかし三橋は全然眠れてなかったんだよね。それは彼が三星での経験があってチームに馴染めていないからと、練習試合を三星とすると言われて緊張しまくりだったからなんだよね。よく倒れないなぁと心配するけど、同じく心配している阿部にも寝ているのかと言われて「うん」と嘘をついていた(汗) そんな答え方をしていたら打ち解けられないじゃないの……。
 阿部の指摘に何も言わずにボロボロと鳴き始めた三橋の顔はかなり可愛かった(笑) 高校一年生の顔じゃないなぁ〜。阿部は監督に言われたから頑張って話しかけていると呆れたように三橋を見ていたけど、それじゃあダメだなぁと思った。もちろん、三橋だってコミュニケーションを取ろうとしていないのだから彼もいけない。近づいた気がしないし、話しかけてもまともに返さない。同級生なのにたえず緊張しているし。そう言われても仕方がない。
 どちらも心で近づこうとしていないのだから上手くいく筈がない。焦れた阿部は「明日は全力投球しないで、サイン通りに投げてくれよな! でなきゃ負けるぞ!」と言い捨てて花井たちの方へ移動してしまった。泣いていた三橋は、何言っても呆れられそうで、怖くて何も喋れないと思いながら阿部の背中を見ていた。ああ……三星で受けた心の傷は相当大きいんだなぁと思わせられた台詞だった。
 私なんかは言ってみたらいいじゃない。そんなに怖がらなくてもいいと思うよ?と簡単に言ってしまいそうだけど、三橋のような子にはそれは全然アドバイスにもならないんだなぁ。他人が何を言っても、本人がそう思い込んでいる以上は何もできないな。できるとしたら、三橋が阿部に話かけられるようになるのを見ている事だけなのかも。だとしたら、モモカンが言ったように阿部に対して見ていてやってくれと言うくらいしかできないかもね。そこまで臆病にさせた三星の連中には憤りを覚える。でも中学生に言っていいここと悪いことの区別なんて、心底嫌っている相手に対してできないかもね。また、そんなマイナス感情を抱かせるような事を三橋だってやってきたのは事実なんだし。って、中学時代が暗黒時代なのって私も同じだったなぁと思い出してしまった(苦笑)

 翌日、三星学園にやってきた三橋たち。専用グラウンドがあるという事は、三星って野球に力を入れている学校だったのね。ずっと青ざめている三橋は、試合前から怖じ気付いて投球練習もままならないほどだった。阿部が何とかしないとと考えていたのだが、三星の選手が姿を現した途端に三橋は脱兎のごとく逃げ出してしまった(汗) それ以外のメンバーはとってもリラックスしていた。初の練習試合なのにねー。
 叶がしっかりと三橋を見つけていた。それを聞いて「なにぃ!?」と畠が怒りの表情を浮かべていたのだけど、彼にとっては三橋が野球を続けている事は我慢できない事なんだね……。
 建物の裏で「ごめんなさい」と何度も呟いて震えている三橋を見つけたのは畠だった。畠にとって、三橋の何もかもが気に入らないらしい。また、三橋を見下ろす顔の恐ろしい事! これは三橋にとってそう見えるというのもあるんだろうね。名前を言っただけなのに「相変わらずムカツク喋り方してんのな?」と無表情な顔で言う畠は、最近よく聞くエゲつない方法で他人を虐める学生の一人にしか見えない。そう言われて口を覆う三橋は見ていられない。心底怯えきっているんだね。そんな三橋に畠は言葉の暴力をこれでもかとばかり浴びせていた。

「お前、なんでまだ投手やってんの?
そいで、なんでウチと試合とかしに来てんの?
お前自分がオレらにどう思われてるか知らないワケじゃないだろ?
お前が身内贔屓に胡座かいてエースやって、中学の三年間負け続けた事を、まだ誰も許してねぇよ!!
やっぱあん時、腕折っときゃ良かったか?
そんくらいやんねぇと、お前にはわかんねぇか!?」

 酷いなぁとしか思えない。「なんで投手やってんの?」やりたいからなのでは? 「ウチと試合しに来てんの?」三橋が決めたのではなく、決めて申込んできたのはモモカン。そしてそれを受けたのは三星学園の監督。だから三橋が責められるいわれはない。「どう思われてるか知らないワケじゃないだろ?」知っているけど、練習試合をすると言われて嫌だとは言えないだろう。三橋だって会いたくなかったに違いないもの。「まだ誰も許していない」許されるなんて三橋だって思ってない。思ってないからここまで臆病になっているんだから。「腕折っときゃ良かったか?」「お前にはわかんねぇか?」なんでそこまでされなきゃならない?
 中学の三年間、エースをさせられていたのは事実だし、ピッチャーが好きでやりたくて降りなかったのも事実。三年間負けたのも事実だろう。一部員がどう言っても何も変わらなかっただろう。畠は叶こそがピッチャーに相応しいと思っていて、その気持ちは三橋の腕を折ってまで交代させたいと思うくらいだったのもわかる。でもやったらその時点で三星は試合には出られなかったと思うけどね(苦笑) で、その鬱憤を三橋にぶつけてきたワケだ。畠だけでなく三星の選手たちは。それはピッチャーにサインを送らないし、守備も遊んでいたくらいで。気持ちは解るけど、負け続けたのが三橋だけの責任というのは間違っているだろう。だって、誰も試合をしようとしていなかったじゃないか。阿部は三橋の力に一度投げただけで気付いたのに、畠は三年間受けてきて全然気付かなかったなんてそれこそおかしいのではないだろうか? まぁ、それだけ阿部が優れた捕手だったという事なんだけど。そもそも野球は一人でするものじゃない。三橋にもそれは言える事だけど、贔屓だと言ってその時点で三橋を拒絶しているのってどうなの!? って、中学生に言っても仕方がないか。
 贔屓されたら腹しか立たないし、仲良くしようとも思わないだろうしね。私は贔屓された側の人間なんで、そうでなかった人間の気持ちは解らない。でも、贔屓された側の人間の気持ちをされなかった人間が解らないのも事実だろう。畠は三橋憎しが前提にあったから彼の捕手をするのが嫌だという気持ちしかなかっただろうし、その気持ちを隠そうとしなかったんだろうな。そして他の選手と結託して三橋を無視するという最悪な手法で三年間意趣返しをしていたつもりなんだ。……ああダメだ。畠側の気持ちになって書くなんて私には無理だ(苦笑)
 だって、許してないと言いながら三橋の横の壁を蹴り付けて脅しているんだもの! 震えている相手に対して更に威嚇しているんだものね。それだけ憎くて許せないと言われても、三橋が何も言い返せないのを知っての上でやっているのだからとても許せない。

 そこへようやく阿部が姿を現した。阿部の挨拶に応えた後、じゃあなと言って畠は退場したけど、あれだけ大声を出していたのだから阿部が全て聞いていたのは明らかだ。だから三橋を見つけられたのだろうし。案の定、畠の「腕を折る」発言を阿部は三橋に尋ねていた。
 本当にそんな事をされたのなら黙ってちゃダメだぞと言う阿部に、三橋は震える声で畠は叶に投げさせたかったが、自分がマウンドを降りなかったからと説明した。それに呆れる阿部だったが、実際に折られていないし畠は悪くないと続けた。更に叶はいいい投手で皆から好かれていたが、自分は嫌われていたんだからとも言っていた。
 すっかり畏縮してしまった三橋を見て、このままではとてもじゃないが投げられないと阿部は焦っていた。そこでモモカンに言われた事を実行して三橋の手を握ってお前はいい投手だと言うが、三橋は頑として折れなかった(苦笑) 手を握るという行為が恥ずかしいのだろうな。阿部は赤くなりながら自分がモモカンにされた時はすぐに折れたのにと三橋の事を頑固だと呆れていた。しかしそうじゃないだろう。瞬間視を鍛えていたシーンと同様に、口先だけで言っているからだよ。自分の時は簡単に折れたと阿部は言っていたけどそうじゃない、ただ握っている阿部と、そこに心があったモモカンとは違っていたという事なんじゃないかな?
 最初は三橋の頑固さに呆れていた阿部だったが、握った三橋の手が冷たい事にまず気付いた。それで彼が緊張しているのだと知る。次に三橋の指先が固いのに気付いて豆がタコになったのだと気付いた。三橋の手を開かせて、彼がどんなタコを作っていたのかを確認していった。スライダー、シュート……あの九分割のコントロールを身につけるまで、どれくらい投げていたのだろうかと阿部は考えた。その努力の結果できたのが三橋の手にできたタコだと彼の手を握って阿部は改めて思った。
 さっきまで勢いよく「いい投手だ!」と言っていた阿部が急に黙り込んでしまったからだろう。三橋は泣きじゃくりながら自分は投げてはいけないのだと自身を貶めるような事を言い出した。そこで阿部はようやく三橋が頑固なのではなく、自信がないのだというのに気付く。指にタコができるくらい投げて投げて、プロの選手でもなし得なかった九分割のコントロールを身に付けたというのに三橋には自分に自信を持てない。それは中学のチームメイトが三橋から自信を根こそぎ取ってしまった。
 ただ贔屓に胡座をかいている嫌な奴としか見ていなかったのだもの。三橋が努力しているなんて知ろうともしなかっただろうし、仮に知ったとしても認めなかっただろうな。結局、贔屓されているんだという見方しかしていなかったから、三橋は今のように自分に自信が持てない子になってしまうのは避けられなかったのかも。そして自分を好きにもなれなかったんだろうな……。阿部の言う通り、理解しないまま追い出した。それが事実。

 泣いているだけだった三橋は、自分の手を握っている阿部の手が震えている事に気が付いた。それに驚いて三橋が阿部を見ると阿部は泣いていた。そして、心から「お前はいい投手だよ」と呟いた。そして「投手としてじゃなくても、オレはお前が好きだよ!」と語気を強めて言い、「だってお前、頑張ってんだもん!」と心の底からの言葉を、三橋を認める発言をした。この頑張ってんだもんというのが、普段の冷静な阿部らしくない発言と言ったらちょっと違うかもしれないけど、普段の言動とは違う所が感動させられたところだった。また、投手としてでなくても好きというのは、1話に引っかけてあるよね。残念なのが、この発言で、一部では違う意味で盛り上がっていたんだろうなと想像できてしまう事か……。変な意味にとって捏造するなよと言いたいが、言っても無駄なんだろうな。あ〜あヤだヤだ。反吐が出る……。
 それはともかく、これだけ努力して頑張っている三橋のために何かしてやりたい、力になりたいと阿部は思った。そして唐突に気付く。それが捕手なのかと。そんな阿部の態度に、三橋もようやく心を開いたのだろう。阿部は三橋の手が温かくなっているのに気付いた。それまで呆然としていた三橋は、阿部に尋ねた。
「オ、オレ、頑張ってるって思う?」
 阿部は「思う!」と返した。
「オ、オレ、ピ、ピッチャー好きなんだ」
 おずおずと言う三橋に対しても阿部は「わかるよ!」と返した。それが嬉しかったんだろうね。阿部は紅潮していた。
「そう!? 阿部くん解る!?」
「うん! 解る!」
「オレ……そいでオレ……勝ち、たい!」
「勝てるよ!」
 初めて見たとき、熱に浮かされていたのも手伝っていたのか、感動して泣いていたなぁ。熱出てなくても泣いていたかもしれないが(笑)

 まっすぐに見返して、三橋の言った事に一つ一つ答えて言った阿部に、三橋は呆れないで自分が言った事を受け止めてくれて、自分を認めてくれているのだと知ってようやく自分の居場所ができたのだと思っていたんだろうね。涙は阿部に好きだと言われたときに引っ込んでいた。最後の「オレも阿部くんが好きだ!」と目を星にして言うのは、三橋は本気で言っていたのだけど、笑いどころなんだろうな。言われた阿部の反応がおかしかった。確かに言うのはいいけど言われるのは微妙だなと引いていた。三橋の方はキラキラ輝いていた(笑)


 予告で篠岡がウグイス嬢なんて初めてだと言っていたけど、頼んだのは三星側だったのかー。それはまぁいいとして、モモカンの愛犬の名前が今回判って良かったよ〜。アイちゃんというんだねー。

 復活した三橋はすっかり阿部に懐いていた(笑) 後ろからついてくる三橋を見る阿部の顔は複雑だなぁ。戻ってきた三橋に声をかけたのは叶だった。表情からは彼が三橋を嫌っていたようには見えないけど……決め球のフォークを見せたところから性格は強気なのかなと思った。しかも自分の決め球を先に見せてしまうなんて、自分に自信があるからなのかも。
 それを見てふらついた三橋に大丈夫と彼の肩に手を置いた阿部は、三橋の扱い方を覚えたのかと思ったが、実際に大丈夫と思っていたのか。田島に「今のフォーク、打てるだろ?」と尋ねていた。それに対してなんでもないように「オレはどんな球でも打つよ! 一試合やって打てなかった球、ないもんねー!」と答えていた。花井はその時寝ていたように見えたけど、他のチームメイトは「田島が格好いい!」と迂闊にも思ってしまったといいたげな声で言っていた(笑)
 田島の肩に手を置いたモモカンは、大事な試合だから頼むわよと田島にお願いしていた。キョトンとしていた田島が何が大事なのか尋ねたら、「この試合に勝って初めて三橋くんが本当にウチの仲間になるのよ!」と答えていた。言われた三橋がまたもやビビッていたのに気付いていたのか、モモカンが「みんな、三橋くんが欲しい!?」と尋ねたら、そんな三橋の肩に手を置いて阿部が「欲しい!!」と即答していた。言われた三橋が「ええっ!?」と驚いていたのには笑えたし、呆気に取られていた他のチームメイトが、続けてモモカンに「エースが欲しい!?」と聞かれて反射的に「欲しい!」と答えていたのにも笑った。本人おいてけぼりで、キョロキョロと皆を見ていたのがまたいい。いやぁ、監督以下、いいチームだ!

 その後、ベンチ内での花井と阿部の会話や、三橋のためにこの試合に勝ってほしいと皆に頼んでいる阿部のシーンは、今回で二番目にいい所だ。それを見てモモカンは、三星との練習試合を組んだのは三橋を過去から脱却させるためだけど、それ以上の成果があるかもと期待していた。実際にそうなるんだろうな。まず、阿部が捕手を理解した時点で大きくチーム力は増えただろうし。このチーム、そういやキャプテンって誰なのかまだ言っていないような気がするけど、どう考えても阿部だよね。三橋だけでなくてチーム全体の事も考えているだろうし、相手チームもよく見ようとしているし。何より声がいい(笑) というのはおいといて、阿部の言葉に皆の心が動いていたしね。
 士気が上がって、試合をするからには当然勝つ気でいるのは解るけど、そうは上手くいかないのが世の中だよねー。三橋がいたためにピッチャーになれなかった叶は、阿部も認めるいいピッチャーだった。彼から点を取って勝つ事はできるのだろうか?

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at 23:59, 真神恵, おおきく振りかぶって

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DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 4話「新星は東雲の空に煌めく…(後編)」

 冒頭の田原の行動はアバンの時点では意味が解らなかった。あと、今回の話はエグいなぁと思った。

 またもや新しい言葉が出てきた……。“契約者”と“ドール”の他に“モラトリアム”と呼ばれる能力者がいるらしい。そして舞がそうだったと。猫が何か特別な情報はと尋ねられたとき、黒は彼女が教えてくれた手首の光の事を思い出していた。しかし、あの目から何を考えているのか解らないなぁ……。
 一方、ナントカという会社の二人は舞が契約者であるという情報が一切なかったと言っていた。そして田原の研究が上手くいっていたのだとも予測していた。で、舞とその研究の成果の二つを手に入れると言っていた……。ああ、不吉な予告といい良くない展開になりそうだ。

 あの爆発の後、舞がどうなったのだろうと思っていたら、彼女は目的もなくフラフラ歩いていた。目には生気がなかった。ずっとそのままの状態なのかなぁと思っていたら、鏡に映った自分を見て正気に戻った。しかも叫んでいた事から記憶はあるみたいだ。そして手首を見て驚愕していた。それは完全に光が消えていたからなんだね。つまり、舞は自分が何者であるか知っていたという事なのかな?
 事故に遭いそうになって発火させた舞は、自分のせいではないと絶叫してその場から逃げてしまった。……契約者というのは人間らしい感情が欠如しているという触れ込みだったけど、舞にはそれがある。これが契約者とモラトリアムと言われる存在との違いなのだろうか?

 あのナントカという会社……名前覚えるの面倒なのでこのまま行くとする(笑)……は、戦争で契約者を兵器として投入していたらしい。やっぱりそんな話か! でも、契約者がよく言う事を聞いたなぁ。人を人と思っていない何という会社だ(汗) まぁ、能力者は人ではないという認識なのだろうね。
 それより気になったのは、美咲に電話をしていたあのおじさんの手だ。なんで手袋つけたままなの?? あと、モラトリアムの説明ありがとう! 自覚もなく能力を垂れ流す化け物だなんて言ってくれて! 制御できない力に怯える舞の気持ちなんてわかりようがないかもしれないけど、一括りした言い方にムッとしたよ。

 新キャラが登場した。美咲と同期らしい。でも、彼女の方が若く見えるな(笑) 飲んでるものを見て私とは趣味が合いそうにないけど。あと、星見と呼ばれたあのお婆さんは何者なんだ!? あの二人が礼をしていたので、偉い人らしいけど。しかし、彼女の説明によると、舞はこのままだとドールになってしまうらしい(汗)

 一般人にはガス管破断の名目で避難勧告が出されていた。そこに映ったのが誰なのかと思ったら、先週出てきた舞のクラスメイトだったかー。その彼女が路地裏で蹲っている舞を見つけた。そこへ彼女の父親もやってきて、一緒に避難しようと手を差し伸べてくれた。
 自分が原因なのが解っているから舞は「来ないで!」と離れようとしたのだけど、そんな事情を二人が知る筈もなく、「私のお父さんだよ?」と怪訝な顔をしていた。拒絶された父親の方は若干不快そうな顔をしていたなぁ。しかし舞はそれどころじゃないものね。情緒不安定になっているし。二人に「行って! お願い!!」と言った後に「ダメ!!」と叫んでいたのは、力が勝手に出てくるのを止めようとしてみたんだろうな……。
 そして一つ目のエグいシーン。一緒に避難しようと舞の手を握った彼女のクラスメイトの父の手が燃えて、更にそれを見ていたクラスメイトの足に火がついて、そのまま二人は火に焼かれて死んでしまった……。腕に火がついたときは消せるのではないかと思ったんだけど、動転していたらそれは無理か。
 泣き叫んでその場から走り去った舞が移動したのは近くの公園だった。ブランコに座っている舞の目には生気がなくなっていた。力を行使した後だからそんな顔だったのかなぁと思ったけど、目の前で友人が死にそれが自分のせいなのだから、精神が壊れてしまっても不思議じゃない。
 そして二つ目のエグイシーンは、公園にモラトリアムがいるという連絡を受けて銃を構えて様子を窺う警官の身に起きた惨劇……。いくら銃を持っていても、能力者には適わないものね……。この作品、今後もこんな風に血が飛び散るシーンがたくさん出てくるのかなぁ。

 田原の元に連絡が入った。契約者の発動を封じる研究が上手くいっていたのではないかとナントカという会社から派遣された男は言い、自分たちの元に戻るなら娘を必ず解放すると約束して電話を切っていた。舞は大人しく捕まっていた。と思ったら、やっぱり心が壊れてしまって幼児に退行していた。その舞は地面に父親の顔を描いていた。本当に父親が好きなんだなぁ。
 田原が受話器を置いたとき、いつの間に現れたのか黒がいた。娘を実験に使ったのは本当かと尋ねる声には非難の響きがあった。舞の手首に何を埋めたと責めるような質問に、田原はそれが何か説明を始めた。
 先週のアバンで弾けた種は、契約者の体内に埋め込むと能力の発動を封じられる可能性があると田原は発見して、それを舞の体内に埋め込んだらしい。それは、能力を抑えられるというのを発見したのと同じ頃に舞が契約者である事がわかったからだった。何とかして舞の能力の発動を封じようとした結果だったらしい。
 予想していたのとは正反対の事だったなぁ(苦笑) まぁ、それはいいとして、能力を封じられるとはいってもそれは完全でなく、しかも埋められた母体はモラトリアムに変体してしまうという事だけが分かった。契約者にもなりきれない化け物に変えてしまったと田原は後悔していたけど、モラトリアムとはそこまで忌み嫌われる存在だったのか。その呪縛がいつ解かれるのかは判らないというのは、いつドールになるか判らないという事でいいのかな??
 持ち帰った種は二つで、一つは舞の体内に埋め込んだ。しかしその種がいつかは朽ちると思って田原はもう一つの種を育てていたらしい。実ればそれをまた舞の体内に埋められたら、舞のモラトリアムとしての本性が永遠に封じ込められると信じて。……研究とは花を育てる事だったのか。しかし種は実らなかったらしい。
 それも親心だというのは解らないではないけど、だからといって今まで舞を放ったらかしにしていた理由にはならないと思うな。それに、自分の過ちの結果を目にする瞬間が怖かったのだと告白していたので、娘でなくて自分が大事なんだなと残念に思った。その、怖かったと告白を始めた途端に黒が立ち去ろうとしていたし。最後、こんな事なら契約者でいてくれた方がよっぽどマシだった!と田原が言うと、黒が立ち止まって「懺悔するなら相手が違う。あんたはいつまででもこの部屋に閉じこもっていればいい」と言って立ち去った。この時、黒の時はどうだったのだろうかと思った。それにどういう経緯で契約者になるのかもまだ不明だなぁ。ある日突然生まれるとしか今回の話では解らなかった。

 舞が囚われている倉庫に向かった黒を知って、猫が「アイツ!」と言っていたのでこれは黒が舞を放っておけなくて助けに行ったのは明らかだね。それが嬉しい。
 さて、ここからラストシーンへ向かって行くのだけど……まぁた見入っていた(笑)

 力を使えば黒は最強のようだけど、身体に接触するまでが大変のようだ。仮面を付けていても今回はあまり意味がなかったけど、その場の人間は死んでしまうから大丈夫か。黒の言葉が効いたかどうかは知らないが、倉庫に田原も現れた。それには黒も驚いていたらしい。契約者に対してマイナス感情……といっても、プラスの感情を持つ人間がいるとは思えたないけど、そういう言葉を言っていた田原が娘のために行動するとは思わなかったんだろうね。それは黒のときがそうだったからなのかなと想像してしまった。
 会社には戻らないが、研究の資料は渡すと言って舞と交換するように田原は強気に言った。それをあっさりと了承する方も甘いと思うけど、舞に戻るように言っていた。しかし舞の方は「あんな人知らない」と戻ろうとしなかった。田原が近寄って彼女の手を掴むと、舞は「嫌!」と叫んで力を発動してしまった。焦る男に資料を渡せと言われて田原が放り投げたのはあの花だった。確かに彼は舞のためにあの花を育てていたから嘘ではないね。

 その間ずっと舞は田原に抵抗していた。抱き締められても舞は暴れて、力を爆発させていた。パパはもっと格好いいもっと凄いと喚く娘をしっかりと抱き締め、田原はお前の父親は酷い奴だと言った。しかし舞はそれを否定して「舞はパパが大好きだもん!」と叫んだ。もうこの辺りから泣いている私(笑) ここで田原がハッとして「パパも大好きだよ」と言うと舞が大人しくなったのがまたいい。愛しているという言葉は日本人の言葉としては何だか違和感が拭えないのだけど、そう言われて舞が微笑んだところなんて言葉にならない。研究ばかりで家に戻ってこなかった父に、自分は嫌われていると思っていたんだろうな。万引きをして親の気を引こうとしても反応が薄かったのだろうし。でも、自分が愛されていたのだと知って心底嬉しかっただろう。
 しかし田原は娘の生を願わず、心中しようとしていたようだ(汗) それも契約者の手によって阻まれてしまったのだけど。そしてせっかく和解できたのに、目の前で父親が傷つけられてしまった。今度こそ本当に舞が修復不可能なくらい壊れてしまうのではないかと思った……。死の間際に田原が思っていたのは娘の事だけだった。自分を抱き上げる娘に田原は「お仕事がね、ようやく終わったんだ……。舞、ただいま」と言って事切れた。今まで言ってほしい言葉をようやく言ってもらえて、涙を流して「おかえりパパ」と答えた。このとき、舞の顔は目から下しか映されていなかったけど微笑んでいたのは間違いない。だけど、そうすると契約者が感情がないなんて本当なのだろうかと思ってしまう。
 父の亡骸をそっと置いた舞は、残っていたもう一人を向いて立ち上がった。黒は舞に止めるように言ったけど、舞はゆっくりと振り向いて「どうして?」と尋ねていた。子どもの頃に発動したとき、田原に止めるように言われたときにも同様に尋ねていた。つまり、やっていい事といけない事の判断がもうできなくなってしまったんだね。

 全てが終わった頃に猫がようやくやってきた。舞は歌っていた。黒が言うにはそれが対価だという。モラトリアムから契約者に変化する確率はゼロだというのに舞の身にはそれが起きた。同じく遅れてやってきた黄は面白いものが手に入ったと言っていた。彼らが所属している組織に舞は連れて行かれるんだね。
 美咲たちが現場にやってきたときには、満足そうな表情で息絶えた田原の遺体以外は何も残っていなかったらしい。彼女の説明によると舞は死んではいないようなのでホッとした。いずれ再登場するのかなぁ。その頃にはそれが演技であっても表情豊かな彼女の姿がまた見られる事を望む。



 以下、日記。
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at 23:59, 真神恵, DARKER THAN BLACK -黒の契約者-

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劇場版 遥かなる時空の中で〜舞一夜〜 感想

 季史役を誰があてるのかを楽しみにしていた気がするなぁ。本当は映画館で見たかったけど、見たくても終了する時間が最終バスが出発する時間だったので諦めた覚えがある。そして「時空をかける少女」を見に行ったときにパンフレットだけ買ってきたんだっけなぁ。もちろん豪華版で!(笑)

 TV版の「遥か」は視聴が可能な地域での放送ではなかったので、DVDで全話を見た。その感想は全部ではないけれど、同じカテゴリー内で見られるかと。確か、セフルのときに感動して熱く語っていたんだっけ。このシリーズは、今後も私の住む地方で放送されなかったとしても、DVDは必ず買っていることだろう(笑) って、実際にこの「舞一夜」買ってるし!
 そしてTVシリーズは本編も良かったし、絵も綺麗だったからこの劇場版だってガッカリすることはないだろうと思った。パンフレットに掲載されていたカットも綺麗だったしね。あかねが八葉以外と恋に落ちるなんて面白そうだと思った。

 面白いことは面白かった。ラストでは泣いてしまったものなぁ。まず幻想的という言葉がピッタリな作品だったと思う。あと、演出が素晴らしい。特に、塀の内と外側であかねと季史が歩いているシーン。

 他には平安時代という描写かな。貴族と庶民の生活なんか面白かった。ゲームをしたのは随分前になるので、忘れている部分が多いなぁ……。まだあかねは封印の能力がない頃だった。しかしこの時代の生活にはすっかり慣れた様子で最初は生き生きしているように見えた。
 あかねと季史の出会いは雨の中を橋ですれ違ったときだった。お互い振り向いたのは、似た思いを抱えていたからだったのかなー。
 皆から神子と呼ばれ守られ大事にされ、いてくれるだけでいいのだと言われても、あかねにとっては自分に何か力があるならそれを使って役に立ちたいと思っているからもどかしいだろうなぁ。彼女が明るい表情を浮かべていたのって冒頭だけだものね。

 ゲームでは力がついたから怨霊の封印が可能になったと言われて、はいそうですかとサクッと封印していた。今回の映画はあかねが初めて怨霊を封印するという話なんだね。しかしゲームとは違い、最初は失敗という流れになっていた。
 庶民が住んでいるところへイノリと詩紋が行くと、子どもの姿が見えない。聞けば子どもを攫う怨霊がいるとかで、だから外で遊ばせないようにしているんだという。そして藤姫に自分にしかできないという力を聞いたあかねはその怨霊を封印しようとして失敗。
 封印へ至るまでの過程がこうやって映像化されるのが面白かった。怨霊の恨みや悲しみ、苦しみを知ることにもなる。神子はそれを包み込んで浄化できる。そう言われて実行しようとしてできず、そして泰明にサポートしてもらい今だと言われても「できない」と言って結局調伏することになってしまった。
 そりゃね、神子に選ばれるくらいだから綺麗な心を持っているんだろうと思うけど、見た目に騙されるなんてなぁと思う。というか、何が怨霊の救いになるかと考えたら封印はできるんだけどなぁ。優しい心が仇となったと言う鷹通の台詞には納得できなかったなぁ(苦笑) いや、本当のことなんだけど。しかしあれは本当の優しさじゃないだろう。

 最初に出会ったときに衣をかけてくれた季史に返すために橋で待っていたら、またもや雨に降られた。来るかどうかもわからない人を待っている自分に「何やってるんだろう」と思っていたところへ季史が来てくれた。
 祠の前で雨宿りして話しているシーンは音楽がまたいいんだよね。持っている背景というのは違うけと同じ悩みを抱えた二人というシチュエーションもまたいい。今あかねが欲しい言葉をくれる季史に、彼女の心が急速に彼に向っていくのがよくわかる。
 帰り道に自分の記憶がないと言う季史から、彼が大事そうに持っていた斎陵王の面を預かった直後、あかねは自分を呼ぶ天真の声に反応して行きかけた。季史もあかねに気持ちが行っているということなんだろうね。咄嗟に彼女の手を掴もうとしたのは。その瞬間、あかねの身体を何かが流れた。でも、この描写は先ほど子どもの怨霊と接触したときに彼女が怨霊の感情に呑まれそうになったときと同じだった。映画を見ている人間はすぐに気付いただろうけど、あかねはよく解っていないようだった。二度目程度だと解らないものなのかなぁ。

 面について早速尋ねると、鷹通は面を見た瞬間に驚いていた。しかし斎陵王の舞にまつわる話をした後で神子が持つのは相応しくないから持ち主に返すようアドバイスしていた。ここでまたあかねを落ち込ませることを鷹通が言ってしまった(汗) 神子はたった一人の大切なひとだからと。この台詞は今のあかねにとって最も欲しくないものなのにね。
 でも八葉である頼久には彼が普通の人間ではないと感じ取っているようだった。普通に藤原の屋敷の前を歩いている季史に驚いたけど(苦笑)

 今日の平安を祈願するための奉納舞を舞う舞殿は建設すると燃えるらしく、怨霊の仕業ではないかと調査を依頼された泰明は、この怨霊の恨みが強くて神子の力で封印してもらわないといけないと言っていた。
 あかねが湯浴みをしていると藤姫から聞いた永泉が頬を赤くしていたのが初々しいなぁと思った。あかねの様子がおかしいと話していたときに、季史宛ての手紙を古寺に置いて帰ってきた小天狗を、泰明が脅して白状させたために彼女が恋をしているのではないかと友雅が見立てていた。
 これに鷹通は斎陵王の面とあかねが何か関係があるのではないかと思いつき、泰明はそれが何なのか理解できない様子(笑) 永泉と天馬はあかねに片想いしているだけにショックだったろうなぁ。部屋を出ていく天真を気遣わしげに見るイノリがいいねぇ。イノリだってあかねが好きだろうに。そして舞殿に巣くう怨霊を封印してほしいと言われたあかねは「ごめんなさい」と言って皆の前から自室に戻ってしまった。

 小天狗が届けた文には面に関する詳細が記されていた。「斎陵王」と呟いた途端に季史は苦しみだした。フラッシュバックした記憶の中に、冒頭の舞で倒れた舞人が映し出された。まぁ、最初からわかっていたんだけどね。
 怖い目で舞殿に現れた季史は、舞台に上ろうとした。すると彼の足もとから火が現れた。そのまま行ったらまた舞殿が全焼してしまうんだなぁと思っていたら、あかねの「あなたの名前が知りたい」という台詞を思い出して階段に置いた足を地面に戻していた。
 この後に上記した塀の内側と外側で歩くあかねと季史のシーンがあるんだよねぇ。頼久に京を一望できる場所に連れて行ってもらい、京を守る龍神の神子として力があるなら、自分が好きな人たちをその力で守りたいと改めて決意したばかりだというのに、その封印するのが好きな人だったなんてなぁ。また、二人とも互いがいるとは知らないのに同じ位置で立ち止まるんだものなぁ。塀さえなかったら会えたのに。

 あかねは神気を高めるために塗籠に籠ってしまった。八葉と藤姫たちは、舞殿に巣くう怨霊の正体を知った。そこで冒頭の舞が流れた。本編とは別にまだ20代の友雅と、まだ出家していない幼い永泉が嬉しい映像でもあったな。
 そのとき舞われていたのは斎陵王で、逸話の通りに舞手は死んでしまった。舞殿が建てられる度に焼失するようになったのはそれからだと友雅が永泉の説明に付け加えていた。この話には続きがあると言った友雅は、鷹通に先を促した。そしてあかねが彼に見せた面の話を始めた。人から預かったと、詩紋がどうしてあかねがそれを持っていたのかと呟くと鷹通はあかねが言ったことを話した。それを聞いた瞬間に天真がその相手に嫉妬するのを見てああいいなぁと思った。アニメ、というか漫画版の天真は熱くていいよ。
 気になった鷹通は、舞を司る多家へ赴いた。そこで舞手の名が多季史で、10年前に死んだのが彼だけでなくその兄弟もといのがわかった。そして多家では斎陵王を舞うことを永遠に禁じたのだという。斎陵王の祟りだと多家は信じていたが、季史が呪詛にかけられ殺された。殺したのは彼の兄弟で、その彼らも呪詛の威力が強かったために死んでしまったとは泰明の解説だった。人を呪わば穴二つということだね。
 鷹通の話は続き、多家では面を供養しようとしたが、いつの間にかなくなっていたんだという。それをあかねが持っていた。そして皆はあかねが会っている相手が怨霊で彼女が想っている相手だと予測していた。そしてあかねは知らないだろうけど、怨霊の方は彼女が神子と知って近づいたかもしれないと。何故なら舞殿は神域であるため怨霊である季史は舞台に上ることができない。しかし神子が一緒なら上がれるから。そこで友雅は、昨日に10年前と全く変わらぬ姿の季史を見たと決定的な情報を皆に伝えた。
 相手が季史だとあかねはまた失敗して傷つくかも知れない。だから泰明に調伏してもらう方向で話が決まった。そしtれ永泉はこのことをあかねに伝えに行った。

 そしてあかねは……怨霊の正体を知って嗚咽した。永泉は幼い頃に見たその舞手が素晴らしい舞を舞う者だったと最後に話していた。それを聞いているのかいないのか、あかねは「神子……あの人は、あの人だけは私を神子とは呼ばなかった。私が何者でも構わないって……!」と声を出して泣き始めた。
 聞く者までが涙してしまうその鳴き声に、永泉は神子と言いかけてハッと口元を抑え「あかね殿……」と呟いて涙を零すとその場を立ち去った。永泉が初めて「あかね」と呼んでいたのも見どころの一つなのかもしれないなぁ。季史の正体を知って嘆き悲しむあかねは壁に自分の身体をぶつけていた(汗) ここ、あかねの悲しい気持ちは伝わってはくるのだけど、部屋の中のものを倒したり、壁に身体をぶつけたりするのはオーバーだなぁと思った。

 翌朝、姿を現したあかねの心は定まったのか、「行きましょう」と強い瞳で言った。そして、彼女らが出発してしばらくした頃に斎陵王の面が姿を消した。

 舞殿に季史が姿を現してから、ラストシーンまでは涙なくしては見られないと思う。

 あかねが舞殿に上ると同時に雨が降ってきて季史が現れた。あかねは「やっぱり貴方だったの!?」と愕然としているけれど、当の本人はどういう状況なのかわかっていないようだった。ただ、あかねがこちらを見ているのに気付いて「あかね?」と呟いているだけだった。
 そして悲しそうな顔で言った永泉の「多季史殿……」という言葉を聞いて彼は全てを思い出してしまった。呪詛をかけられ殺された瞬間に怨霊になってしまった自分を。都一と謳われた舞手であった自分は殺された。叫んだ季史にあかねは駆け寄ろったが、その時には彼はもう怨霊としての姿に変わってしまってた。
 天真が「止めろ!」と叫んでもあかねは季史に近寄り、その頬に手を伸ばした。そしてとうとう怨霊として目覚めた季史は、あかねえを神子と呼んで自分を連れて舞殿に上がるように命じた。自分は後少しで斎陵王を舞終わることができるのに、舞殿に上がろうとすると炎が舞い上がり近づけないからと言って。

 あかねにとって最も悲しかったのは、季史が怨霊だったことよりも舞殿に自分と一緒に上がるように命じたことよりも、自分を「龍神の神子」と呼んだことだった。そう呼ばれた瞬間のあかねの悲しそうな顔が見ていてとても辛い。
 あかねを助けようとして反撃された天真の元へ、咄嗟に駆け寄ろうとしたあかねの手を季史は掴んだ。それと同時にあかねの中には季史の記憶が流れ込んできた。そしてそれは八葉にも見えるものだたらしい。

母親に捨てられ多家に連れてこられたこと。
多家の子どもたちが母親の傍にいるのを離れたところから盗み見ていたこと。
三人の兄弟には完全に無視されて孤独だった幼少時代。
舞を教わる多家の子どもたちを下働きしながら見ていた少年時代。
独りで見よう見真似で練習していたら、それが認められたこと。
貴族たちの前で舞い、評価されたこと。
そのことを羨んだ多家の子どもたちに嫌がらせを受けたこと。
そして最期の日、斎陵王の面をつけた瞬間。

 あかねはそれを着けては駄目だと必死に叫んだけど、これは過去の映像なのでそれが覆るはずもない。何も持たなかった自分が舞の才能を認められた。それなのに舞を待っている途中に命が尽きてしまった。だから最後まで舞いたいという執念で季史は怨霊になったのだと彼は自分でもそう思っていたんだろう。
 気絶したあかねを抱えて舞殿に上がると火は出てこなかった。彼が舞台の中央に立つと火が噴き出た。何故と動揺する季史から、イノリがあかねを取り戻していた。そのまま季史を押さえつけ、天真にあかねを連れていくように言っていた。このときのイノリは確かに格好良かった!

 しかし季史は天真とイノリの動きなど目に入っていなかった。茫然と何故と呟いたあと、母親に手を放された瞬間と多家の子どもたちが母親に愛されている姿を思い出していた。

「何故私を受け入れてくれぬ!?」

 母親だけでなく、多家の人間にも受け入れてもらえずに傷ついていた少年時代、虐げられたときを思い出していた。そして唸りだした季史は雄たけびを上げた。その瞬間イノリは吹き飛ばされた。季史の怒りはもう舞を舞えなかったことではなく、自分に危害を加えようとした八葉への怒りへ変わっていた。お前たちまで私を受け入れないというのかと。
 そこから八葉と季史の戦いになるんだけど、怒りというより悲しみだよね。八葉も季史の過去を見ていただろうに……。
 戦いの途中で鷹通は友雅と永泉にどうしたのですかと声を上げた。八葉の力を結集しないと、と彼は言うけれど二人にとって季史は知っている人だものなぁ。更にその過去を知ってしまっては倒すなんて考えられないし、助けたいとしか思っていないんじゃないかなぁ。しかし季史強いな。
 再び舞殿に上がった季史は、火が噴き出し燃え広がるのを見てあかねに火を消せるのは神子だけだと言って目覚めよと声を出した。その直後、永泉の奏でる笛の音が聞こえてきた。その音に季史から荒々しさが和らいだ。そして友雅が彼の名を呼ぶと、季史も友雅の名を口にした。そして改めてあかねを渡すようにと季史は要求した。
 しかし友雅は季史が斎陵王の舞を舞い終えても心は満たされないだろうと言い出した。この火は季史の悲しみ。その悲しみが季史自身を焼き尽くそうとしているのだと。笛を吹くのを止めた永泉は、季史の舞う舞は素晴らしかったし、自分も最後まで見たいと思ったがと言葉を濁した。そして天真からあかねを託され、守るように彼女をしっかりと腕に抱いていた詩紋は、舞を舞うことが本当の望みなのかと尋ねた。本当は誰かに愛されたかっただけではないのかと。このときに詩紋ではなくあかねが映されていたのがまたいい。その誰かというのがあかねのことだと言っていると思わせる見せ方だもの。

「どんなに神子の力を借りようと、貴方のその悲しみが消えぬ限り、
炎も消えることはないのです」

 この火が自分の悲しみだと言われ、過去の記憶を思い出す季史は茫然として友雅の言葉を聞いていた。そして胸を押さえて彼は苦しみだした。その苦悶の声にあかねが気づいた。イノリは早く封印してしまえと促すが、あかねはできないと涙を浮かべていた。
 顔を覆って泣き出したあかねを鷹通が相手は怨霊だと言うが、天真は彼女の肩に手を置き「もういい」と声をかけた。そして泰明にやれと言った。季史はその間にとうとう膝をついて苦しみ続けていた。それを見た泰明は「調伏すれば神子が泣く」と言って動こうとはしなかった。
 そんな中、永泉は救えるのは神子だけだと発言した。「救う」という言葉にどうして怨霊を助けなければならないんだと反発するイノリに、今度は「それが神子の望みだからだ」と泰明が答えていた。どうすれば……最後にそう言った鷹通に、振り返った友雅が答えた。

「それを決めるのは神子殿だよ」

 ゆっくりと顔をあげたあかねに天真は道を譲った。泰明は季史が蹲っている舞殿の中央辺りまでの火の勢いを弱めてあげた。そしてあかねは季史の前まで進むとしゃがんだ。
 顔を上げた季史は、神子も自分を消すのかと胸を押さえながら尋ねてきた。しかしあかねは首を振り自分は季史と一緒にいると告げた。「まことか?」と尋ねる季史に、あかねは首を縦に振り、今にも泣き出しそうな顔で季史を見つめた。その瞳に映った自分の顔を見て、季史は戸惑うように自分の頬に刻まれている涙のような紋様の辺りに手をあてた。

「これが私か……? なんと醜い……」
「そう。これも貴方。そして雨に濡れないように私に衣をかけてくれた
 優しい人も貴方。私は……色んな貴方を知っている」

 そうして季史の手をあかねが握った瞬間に、頬に刻まれていた紋様が消えて季史は人間だった姿に戻っていった。

「……季史さん。やっと貴方の名前が呼べた」
「……私の名を呼ぶ者など、誰もいなかった……。
 そうだ……私は……優しい声で、
 ただ名を呼んでもらいたかっただけなのだ」
「……季史さん。もう、大丈夫だよ。
 季史さん……季史さん……季史さん……季史さん……!!」

 繰り返し季史の名を呼ぶと、あかねはこらえきれずに季史にしがみついて泣き始めた。自分の本当の望みを知り、あかねがそれを叶えてくれたからだろう。季史は「もう他に望むものはない」と静かに言った。そして傍に落ちていた斎陵王の面も燃えていた。
 あかねの肩を掴んでその顔を上げさせた季史は、あかねに自分の舞を見てくれと頼んだ。しかし穢れたこの身体であかねのために舞う舞を舞いたくない。だから自分を清めてくれと。。え、と茫然と自分を見るあかねに、季史はほほ笑んだ。

「そなたが龍神の神子でよかった……」

 そしてあかねは、季史の願いを聞いて彼を封印しますと答えた。彼女の答えに季史は満足そうに微笑んで「ありふがとう、あかね」と礼を述べた。舞殿から戻ったあかねは八葉の力を借りて季史を封印し始めた。神々しく光を放つあかねを、季史は炎に包まれた舞殿から穏やかな表情で見守っていた。
 永泉の笛と友雅の笙の音に合わせてあかねのために舞う季史の身体はほのかに光っていた。そして舞い終わると彼はあかねの傍へとやってきて、彼女の肩に手を置いて……。うーん。こういうのも抱き合うと表現してもいいんだろうか? 二人の身体が少し離れているんだよね。お互い見つめあったまま、季史はそのまま光を放ち天へと昇っていった。

 エピローグでは、あかねが自分が好きな人のために京を守ると決意を新たにしたあの場所へ皆と共に来ていた。藤姫にとっては重労働だったろうな(苦笑) その眺めにそれぞれの感想を言っている姿を見ていたあかねは心の中で一人一人の名前を呼んだ。皆大切な人たちと。「そして……もう一人」と思ったあかねは、最後に空を見上げた。

―――その人は、とても優しい人でした―――

 こんなにいい話だとは思わなくて、最初に見たときはもうボロボロ泣いてしまったなぁ。初めて見たあと、その後に三回くらい見たと思う。何度見ても泣いてしまう。これは「遥か」を見たことがない人にも是非見てほしい話だと思うよ。

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at 23:47, 真神恵, 遥かなる時空の中で

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ワンピース 305話「戦慄の過去! 闇の正義とロブ・ルッチ」

 珍しく、本当に珍しく大人しく見ていた(笑) 今回は原作ではちょっとしか描かれていなかったシーンがオリジナルシーンで追加されていた。それが良かったのは大人しく見ていられたので明らかだ。しかし、主人公はどこへ行ったの〜とは思ったけどね。……大人しく?(笑)

 まぁそれはそれ、悪くはなかった。そして今回の話は私の中で評価は高い。何故って? そんなの決まっているじゃないか! サンナミシーンがあったんだから!
 ナミたちが水に追い掛けられて戻ってきたシーンでは、位置的にナミはサンジのいる方へやってくる事になる。それを見て、自分たちだって逃げないと水に襲われるというのに「ナミさんがオレの胸に飛び込んでくる!!」とウソップにポジティブと言われた台詞を言ったところは原作通りである。
 問題はそこではなく、いや、それも嬉しいのだけど(笑)、その後で皆が水に飲まれてしまう直前のシーンなのである。だって、ナミが本当にサンジの胸に飛び込んでいるのだもの!! コマ送りしてしっかり確認したさ(笑) その直前に、ゾロが刀で石の壁を斬ろうとしてできなかった時に冷静に説明していたというのが更にポイントが高くなる点だな。
 問題のシーンは僅か8コマの間の出来事である。サンジが両手を広げてナミが自分の胸に飛び込んでくるのを待っている。で、ナミはサンジの胸にダイブして抱き締める直前までが描かれていた! 抱き締めるところまで描いてほしかったけど、サンジの左手がナミの右肩に触れているので良しとしよう!
 次のサンナミシーンは、ロビンと再会してサンジが飛びつこうとするのを阻止するシーンだな。あれはナミ自身がロビンと再会できて嬉しいというのが一番にあるけど、サンジが飛びかかるのを突き飛ばす行為にも大いに意味があると思う。だって、そういうシーンを今まで描かれた事がなかったんだもの。
 でもそのシーンより前に、人魚に大ショックを受けるサンジの図が見られるのも楽しみだな。一番ショックが大きかったのだもの。テンポよく描いてほしいけど、さてどうなるやら。

 他には……何か書く事あったっけ?(笑) ああ、そうそう、今さらなんだけど15年前に13歳だったという事は、ルッチって28歳だったんだね。28歳にもなってあんな考えなのか……。それはどうかと思うけど、少年ルッチの声は、聞き慣れたタイプの関さんの声だったのでそれがとても良かった。覇気のない声もまたいい。しかし元気な声も聞きたいなぁ。あ〜「遥か」がしたい! まぁ、昨日「のだめ」見て堪能していたのだけど(笑) いやいや、連休中は、連休中こそ新作ソフトをプレイしたいしなぁ……。でも、出かける予定も入れてしまったから、引きこもってゲーム三昧というワケにはいかなくなったかな。

at 23:49, 真神恵, ONE PIECE

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DEATH NOTE 25話「沈黙」

 ……こんなシーン原作にあったっけ? 冒頭のはオリジナルなのかなぁ。だって、Lの出自については次の話で明らかになっていた気がするし。でもまぁいいか。ワタリのところに無言で立っていたLに対し、ワタリの口調が変わったのが良かった。

 さて、自由の身になったのに操作本部を離れない月に対して、Lは外で自由恋愛してもいいとか言っていた。それに対して答えた月は、まだキラ事件が解決していないから恋愛という気分ではないと言っていた。この会話だけで、記憶を失っていたときと全然違うなぁと思った。
 ミサが会いに来ても数分立ち話するだけだという。そもそも彼女に対して月には愛情がないのだから、彼にとってミサは駒にしか過ぎない。自分が今犯罪者を裁ける状態にないから、ミサに代わりに裁いてくれと指示していた月に従っているミサの様子が描かれていた。
 ゴスロリ調の服をまとい、囁くように歌いながら街を歩いて犯罪者を見つめ歩くミサ。通り過ぎる人たちの名前や寿命が全て見えてしまうのって、どんな感じなのだろう? その囁くような歌が、歌詞をちゃんと聞いていなかったので寂しそうに聞こえてならない。それから疑問。一応、名の知られた芸能人であんな目立つ格好をしているというのに、誰もミサを振り返ったりしないんだね。

 そのミサが行った殺人に、またもやキラが現れたと捜査本部は愕然としていた。このときにも、月が「クソッ、キラめ」と呟いていたけど、やっぱり記憶を無くしていた頃と雰囲気が全く違う。言葉が嘘っぽい(笑)
 そんな中、Lは「ここでキラ。どうなっている?」と心の中で言っていたけど、コアラのマーチを持ちながらそんな事言われても笑ってしまうではないか。それに、もう一冊のノートを誰かが使っているのなら、と言葉を区切ったときに、持っていたお菓子に力を入れて潰した時の効果音とか響き過ぎ!(笑) 「その人間は必ず捕まえます」と言い切った後には両手に持って交互に食べているし。あんなに小さいお菓子をなんで交互に食べるんだよ!

 今まで、ずっと静観していたレムはミサが捕まるという事態に月の真意を測りかねていた。このままではミサは確実に捕まり、そしてノートによる殺人を認めれば極刑は確実。そうなれば月の身も危うい。しかし彼女はすぐに月の目論みに勘付いた。ミサの危機に自分が彼女を助けるのを確信しているのだと。
 ミサが助かる道はレムがLの本名を書いて殺すしかない。しかしそれはミサの寿命に関わる事であるため、レムはジュラスのように死んでしまう。月の都合のいいように事態は進んでいた。そしてそれに気付いたとしても、レムの取る道は月の考えた通りのもの。悔しいだろうなぁ。悔しくてたまらないだろうな。でも、それよりも寿命が四分の一に減ってしまったミサの幸せのために彼女は月の思惑通りに動くんだろう……。
 レムは人ではないけど、大切な人の幸せを願えるなんてとても人間らしい。そしてそんな感情を弄ぶ月は人ではないよ。まぁ、自分を神だと言っているくらいだから人を超越した者だと激しく勘違いしているだろうな(苦笑)

 今回はどちらのアイキャッチもタイトル文字が書かれただけで、ルールが書いているものではなかった。

 激しい雨が降る中、何故かLは屋上で雨に打たれて立っていた。月が近寄って何をしているのかと問えば、鐘の音が聞こえるのだという。今日はすごく煩いと奇妙な事を言う。……えーと、こんなシーンもあったっけ?? これから起こる事をまるで予期しているかのような発言だなぁ。
 今回の話で耳に残ったのはLの「すみません」という謝罪の言葉だった。室内に入ってタオルで拭いていたときには何度も言っていた。しかも「もうすぐお別れです」なんて言い出すし……。と思っていたら、Lは13日以内に死刑になる人物にノートを使わせて、13日後になんともなかったら死刑免除の司法取引を持ちかけ、実際どうなるのかを試すと言い出した。Lにとって、自分の推理を邪魔している13日以内に名前を書かないといけないというルールの真偽を試す必要があったので、そのような手段に出る事にしたんだね。
 これで上手くいくと思ったけど……とうとうレムが動いてしまった。最初にワタリがやられた。彼は死に際、ボタンを押して全てのデータを消去して逝った。それは、自分の身にもしもの事が起きたらそうするようにというLの指示だった。そのもしもが起こった。Lは真っ先に死神の行方を尋ねていたが、そこに彼女の姿はなかった。ちょうどその頃、もう一人の名前が書き込まれたところだった。そして、とうとうこの時が来てしまった……。

 スローモーションで椅子から落ちるLを見たとき、脱力感が襲ったなぁ。それを呆然と月は見ていたけど、あれは演技ではなく本当に呆然として、彼が床に落ちる寸前受け止めたのも咄嗟の行為だったのかな……。しかし、事態を把握したときLに素顔を見せた。
 驚きの表情でそれを見ていたLだったけど、自分の推理は間違っていなかった事にホッとしていたのかな……。まさか死神という人外の存在に殺されるなんて思っていなかっただろうし、レムがいなければ月は勝てなかったんだよね……。本当に残念でならない。
 Lに素顔を見せ、彼が息を引き取ったとき、月の口元から笑みが消えた。あれも素顔だったのかな。でも……その後は演技し始めたのでやっぱり違っていたのかもしれない。ちょっとでも彼に人間らしい感情を期待した方が馬鹿だったのかも。
 死神出てこいと言って、レムだったものを見つけてすぐにノートを回収していたし。非常時だったから動転していて誰も突っ込まなかったけど、月が真っ先にレムらしきものを見つけた事を疑わなかったのかな。

 最後に「邪魔者は全て消えた」と悪魔の笑みを浮かべていた月を見て、やっぱりさっきちょっとでも期待した私は馬鹿だったと思った。
 さて、新世界の神になると人生の絶頂期を迎えた月だけど、敵を倒したら更に強い敵が現れるというのはジャンプでのお約束(苦笑) いよいよ転落の人生が始まるのだけど……それに巻き込まれた長男を除く夜神家の人々は本当に気の毒でならない。

 さて、次週から新キャラ登場なのかなと思っていたのに……総集編なの? 別になくてもいいじゃないの。

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at 23:59, 真神恵, DEATH NOTE

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彩雲国物語 1話「うまい話には裏がある」

 楽しみにしていた紹介番組は、関西だけ!勝手に番組が変更されて放送されなかった。まったく、なんでそんな事するかな〜。アニメだからいいだろうと判断したとしたら腹立たしい事である。

 初っ端から出鼻を挫かれてしまったアニメだがようやく始まって嬉しい。何せ声優が豪華だし!
 ではまずOPの感想から。歌は……あまり好きではないかな。まぁ、私の場合歌詞がどうだというのではなく、単純に声の問題だ(笑) それはいいとして、原作はコミックス1巻しか持っていないので知らないキャラがたくさん描かれていたので今後が楽しみだなぁと思った。とはいえ、そのコミックスに出てきたキャラですら名前は覚えきっていないのだけど……。また名前を登録しなくちゃいけないなぁ。
 最初見ていたら、劉輝と静蘭が同じ画面に描かれていたので、秀麗との三角関係になるのかと思って意外に思った。あと、何やら静蘭の表情が物語で見せている性格と違うような……? 静蘭と劉輝がバストアップで映っている中、秀麗が走っている時の静蘭の顔ときたら(汗) 後半にも誰かと武器を構えてる絵があったし。単に紅家の家人だと思っていたけど、拾われる前はいったいどんな人生を歩んできたのやら……。
 他に気になったのは、シルエットで描かれていた三人のところ。これは三人のあの老人たちだよね? 顔は映ってなかったのだけど霄太師らしき人物が若返ったように描かれていた。これは、彼らの過去の話が出てくるということなのか、何か秘密があるということなのか……。

 同じく放送を楽しみにしていた友人Kからメールで言われた。冒頭を見て私が大喜びしていたのではないかと。……その通りである(笑) だって、池田さんだもの! 私がその声を聞いて喜ばない筈がないではないか〜〜。
 さて、その声で語られたのは彩雲国の国の起こりだった。それからすぐに秀麗の声に変わって、子どもたちに聞かせている内容だというのが判った。別にガッカリはしていなかったりする。桑島さんのこのタイプの声を聞いたのは久しぶりだもの〜。……って、初回は声優話ばかりになりそうだな(笑)

 ええと、彩雲国が建国されるまでは化け物たちが横行する世界だったということなのかな? それを彩雲国初代国王になる青年が倒したらしい。また、その思いに色の名を持つ八人の仙人が彼を助けたと。……思えば初代国王以外に民のために誰も戦おうとしないとか、一人でしか戦っていなかったかのような言い方には胡散臭さを覚えるな。まぁ、昔語りとはそんなものなのかな?
 また、魑魅魍魎と言っていたけど、これって侵略しようとしていたどこかの国の人間という事なのかなー。それとも、文字通り妖怪なのだろうか? 実際この「彩雲国物語」というのがどういう話なのか理解していないので、色の名を持つ八人の仙人だからというので彩八仙と呼ばれた人物たちにしても、それぞれ得意分野を持った人間だったのか、それとも物語に出てくるような仙人そのものなのか判らない。

 原作は読んでいないけど、少し前に出た漫画の1巻は買った。これはもう挿絵を描いている由羅カイリさんが描いているから買ったとしか言えない(笑) 小説は読んでいないのでどうなのかは判らないけど、原作に忠実に描かれているのだろうか? アニメと漫画が少し違っていたので、原作ではどの辺りが違うのかなと思ってしまったんだよね。原作派がアニメを不満に思う気持ちは私にもよく解るが、漫画版とは比べてはダメだよね〜(苦笑) でもまぁ、結果としてアニメはアニメで楽しむのが一番だなと思った。

 仕事中に家に戻るよう静蘭から言われて戻る道中、途中で切り上げていたために給金を値切られたと文句ばかりを言っていた。このとき彼女が静蘭に抱きついていたのを見て、本当に16歳なのかと思ってしまった(笑) 彼を男として見ていないという事なんだろうか? ええと、静蘭は13年前に秀麗の家に拾われたと言っていた。秀麗が3歳のときだから、男ではなくて兄なのかな?
 貧乏なんて大嫌いと周囲を気にせずに叫んでいる秀麗を困ったなというように見ている静蘭の顔は、仕方がないなーという愛情に溢れたものだった。この二人の関係はいいなぁ。それにしても、貧乏なのに家だけは大きいのね。紅秀麗ということは、色の名前を持つって事で……色を持つといえば彩八仙を思い出す。色を持つのは貴族という国なんだね。でも秀麗の家は名前だけの貴族なのね。
 家に戻るように言われたのは客が来ていたからで、その客・霄太師が秀麗に話があったからだった。お茶の用意をしていた秀麗は、静蘭から伝えられた蒼白になっていた。朝廷三師の霄太師は、貴族である秀麗からも雲の上の人と呼ばれる存在なんだね。
 調理場(?)の散らかし様から、邵可がお茶を出そうとした痕跡が窺えた。この時点で秀麗の父は家事が全くできなくて秀麗がやっていたんだなということ。お茶を持って客間に入った秀麗は、先ほどと違って霄太師に挨拶をしていた。その姿に感心したように見ていた霄太師は、秀麗と静蘭に関係のある話だと言って、後ろに控えていた静蘭にも声をかけていた。

 笑ったのがこの次のシーンで、一番好きになったところだな。話に入る前に、霄太師は秀麗にお茶を求めていた。水ばかりで腹が冷えると言っていたけど……なんと邵可は井戸から汲んだ水を桶に入れてそのまま出していたらしい。またもや蒼白になる秀麗に、ウムと邵可が秀麗曰く誇らしげに頷いていたところ。ここは何度見ても笑える。
 秀麗と静蘭に話があると言っていた霄太師は、二人に頼みたい事があると話し始めた。しかし内容を言わずに最初に謝礼の話をしたのは、秀麗に必ず引き受けてほしいからだろうなと思った。さすが王の次の位だけであって、謝礼は金五百両というとんでもない額だった。聞いただけで秀麗が即決するのは当然かも(苦笑) しかし、ここでタイトルに引っ掛けるんだね。そんな上手い話、裏があるに決まっているじゃないの〜。
 金五百両で引き受けてしまった依頼とは、国王の妃になることだった。妃と言っても国王の教育係りで半年という期限付きのものらしく、秀麗の手をすがるように掴んで「まともな王にしてくだされ!」と霄太師は懇願していた。中に入るまでは嘆いていた秀麗だったけど、霄太師に「紅貴妃」と呼ばれた瞬間に覚悟を決めたようだった。しかし、貴妃と聞いて相応しい素振りができるなんて、秀麗も貴族としての教育は受けたという事なのかな? 「アンジェリーク」のときも思ったけど、貴妃姿の秀麗は作画が大変そうだなと思った。
 早速、王について復習を始める秀麗だけど、政治は朝議にも出ず臣下に任せっきりで、私生活では女よりも男が好きという噂らしい(汗) ……聞いた瞬間いいのかNHK!?と思った。まぁ、そんな人物が王になってしまったのだから、国が滅ぶのは時間の問題というのは誰もがわかる。国が滅ぶことを考えたら金五百両は安いくらいかも。
 しかし秀麗はとても前向きなキャラだね。引き受けたならやるしかないと拳を握って決心していたよ(笑) 期限付き、報酬つき、衣食住保証、女よりも男が好きなら夜の心配もないだから悪い話でもないと開き直っていた。言われてみれば確かにそうだ。

 しかし、実際は五日経っても秀麗は王に会えずにいた。次に出てきたのは楸瑛と絳攸だった。二人は親友同士なのかな?
 この二人の会話から、王に会えないのは秀麗だけではなかったらしい。二人は主上付きの武官文官だった。王に会えないのだから暇を持て余しているのは仕方がないのかもね。そして彼らは正反対の性格らしい。女好きと女嫌いかー。絳攸は過去に女に嫌な思いをしていたのだろうか? それとも家が女系で姉妹から虐められていたとか? この二人の関係は、楸瑛が絳攸をからかって反応を楽しんでいるように見えた。で、絳攸はいちいち真面目に返してしまうのだろうね。
 そんな二人は見ていて面白いと思う。最近の傾向で言えば、私が好きになるのは楸瑛みたいなタイプになるのだろうな(笑) でも、今はまだ好きなキャラというのはいない。そして声優ネタ! 楸瑛は森川さん、絳攸は檜山さんだった。もしかして初めてなんじゃないだろうか? 何って、二人が共演したことが。この二人はとても仲がいいのだけど、今まで一緒に仕事をした事がないと言っていた気がするんだよねー。もちろん、違いがレギュラー、或いは準レギュラーで携わっている作品に、ゲストとして登場することはあったけどね。同じ作品でレギュラーになるのは、私が見てきたTVアニメの中では初めてだと思う。だから、そういう意味でもアフレコの日はさぞかしやかましい楽しいんだろうなぁ。「おまえらのためだろ」で、私は初めて素の森川さんを知って、これまで演じてきた役とは正反対と言ってもいいくらいの人だったんだなぁと衝撃を受けたものだよ。地のままのようなキャラも演じてほしいなぁとその頃から思っているけど、あの声ではだいだい似たようなキャラばかりしているよね(苦笑) あ、お間抜けなキャラも演じていたけどね。

 そんな二人が秀麗の事を話題にしたとき、本人が現れた。王に会えないから秀麗も暇なんだろうな。作った饅頭を持ち歩きながら、出会った人にお裾分けしているんだろうか? だって、あれだけの数を一人で食べる筈ないものね。互いに自己紹介をし合ったときに、絳攸が「紅」という名に反応していた。何があるんだろう?
 次に秀麗は桜の木の下で青年と出会う。その人物は楸瑛の名前を騙っていた。先に本物に出会っていた秀麗は、ポカンとした後で目の前にいるのが誰なのかすぐに判った。そして呆れた顔をして青年を見ていた。ここから王の教育が始まっていくんだねー。
 王に会ってどうすると問われた秀麗は、それには答えずに戻ろうとした。立ち去ろうとする秀麗の手を握って、答えを聞いていないと尚も理由を聞こうとした偽楸瑛は、自分は王を知っているから言いたい事は伝えると言い出した。自分は王を助けに来たとだけ答えていた。他にも言いたい事はあるが、それは自分が王に直接話さなければ意味がないと言って今度こそ立ち去ってしまった。
 二人の出会いを朝廷三師たちはしっかりと見ていた。ようやく出会えたか、これからどうなるか、お手並み拝見とそれぞれ呟いて1話が終わった。……ここでどうしても言いたい事がある。アニメはアニメとして見ようと思ってはいるのだけど、私はここでの三人の会話が好きだったのに全くなかった事が残念でならない。そんな真面目な老人にならないでよといいたいのだ。この三人がとてもお茶目な性格をしているのが好きなものだから、見たときは「え? これで終わりなの!?」と本当に思った。

 EDは秀麗と劉輝の二人しか出てこなかったのが正直物足りない……。「最高の片思い」って、これは劉輝のことを歌っているのかなと思った。

 ええと、話の感想半分声優話半分だった気がするが、アニメ化に際して見たいと思ったのは、秀麗が桑島さんで劉輝が関さんだったからという理由だったのだから仕方がない。内容に関しては、だからアニメになるくらいなのだから面白いのだろうというくらいにしか思っていなかった。事実、邵可役が池田さんと聞いて小躍りしてしまったしね(笑) 豪華な声優陣ってだけでも声優好きな人には見る価値はあるのかも。今後も色んなキャラが出てくるだろうから、誰が声をあてるのかを楽しみに見ていこうと思う。

at 23:59, 真神恵, 彩雲国物語

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地球へ… 3話「アタラクシア」

 家に帰せと叫んだら、ソルジャーはあっさりと許可した。その意図は、ジョミーに真実を見せるためだった。大人連中はジョミーを人間の元に返したら、自分たちの事を話してしまったら危険ではないかとソルジャーに意見していた。しかし彼はジョミーは自分たちの仲間なのだからその心配はないと言い切っていた。本人が拒もうとそれは事実らしい。ミュウである事を頑に拒んでいると不満を訴える者がいても、本当の自分に気付いていないだけと返し、ソルジャーはだからこそアタラクシアに返したのだと説明していた。
 真実を知り、それを受け入れる強さをジョミーは持っていると、ソルジャーはジョミーを全く疑っていなかった。受け入れる強さって……どんな真実が彼を待っているんだろう。そしてもう一つ気になったのが、ずっとジョミーを見守ってきたという台詞だった。いつからソルジャーは彼を見守ってきたのだろうか? ミュウだというだけでなく、自分の願いを叶えてくれると後継と認めるくらいなんだもの。相当入れ込んでいるよね。ずっと見守ってきて、成人検査の直前にメッセージを送る事にしたって事なのかな。
 まぁ、大人連中のうち一番にジョミーを受け入れるのは、あの先生と呼ばれていた人物なのかもしれないね。

 戻ってきたのはいいものの、全ての人間が管理されている世界なんだったらジョミーの存在はすぐに感知されてしまうのではないだろうか? いくらリオが監視装置に自分たちが姿を映さないように力を使っても。
 ジョミーは自分はミュウじゃないと言って、こんな事になったのはリオたちが自分の成人検査を邪魔したからだと思っている……というより思いたいんだね。リオはそれを悲しそうに見るだけだった。

 自宅に戻ったものの、人の気配はなかった。気配どころか何もなくなっていて、自分の部屋のもののも何も置かれていなかった。混乱するジョミーに、リオが説明してくれた。成人検査を終えた子どもは二度と家には帰らない。だからジョミーの両親も彼が二度と戻らないと思って荷物を片付けてしまったのだと言っていたけど……。あの二人の様子だったら、ジョミーとの思い出が詰まったこの家にいたら悲しいから引っ越したと考えられるな。
 しかしジョミーはそれを受け入れることができず、リオに「お前たちのせいだ!」と怒鳴って出ていってしまった。翌日、一人でふらついているジョミーを管理センターが発見してしまった。学校にやってきたジョミーをサムとスウェナが見つけて声をかけた。成人検査がどんなものか知らない二人は当然の疑問を彼に尋ねていたけど、何かを言う前にリオから戻るように言われてしまった。担任の先生が外に出てきたからだった。
 彼女を見ただけでここにいてはダメだと理解したジョミーは、すぐに学校を立ち去った。しかし何も知らないサムが、ジョミーがここに来たと教えてしまった。スウェナはサムを肘で突いていたので、大人に知らせてはいけないかもしれないと本能的に悟っていたらしい。案の定、サムから教えられて驚いた担任は、成人検査を受けた筈のジョミーが何故ここにいたのかという当然の疑問に嘘の回答をしていた。そしてすぐに管理センターに連絡をしていた。

 文句を言いつつも、自分の居場所がなくなってしまったジョミーはリオと共にいるしかない。自転車で移動しているとき、リオはジョミーの心の声は強すぎて読もうと思わなくても聞こえてしまうのだと言っていた。そして思い出を持っているだけでも幸せなのだと。母親の思い出は誰だって持っているというジョミーの方が稀な事だったのね。力があるから親から愛情をうけられなかったというのは物語ではよくある事だよね。親にはそれを受け止められる強さがなかったし、この世界だと子どもには実の親が存在しないらしいから更に難しいかも。
 ミュウの力に目覚めるのは色々なパターンがあるらしい。リオは子ども頃から力を自覚して、ばれないように神経を使って生きてきたらしい。成人検査を受ける前にソルジャーたちに救われたから記憶を失う事はなかった。しかしジョミーのように母親に愛された幸せな思いではない。ミュウの船にいた子どもたちは皆そうやって連れてこられたらしい。なぁんだ。私はてっきりミュウたちが恋愛関係になって子を設けたのだと思っていたよ。アタラクシアに住んでいた頃に禁止されてきた事を律儀に守っているなんて事はないだろうし……。その辺りはどうなっているんだろうね? それともこの世界の人間は子どもを作るような身体ではないのだろうか??
 ジョミーと同様に成人検査の際に目覚めるミュウもいるが、記憶を残っている者はいないらしい。だから抵抗なく自分がミュウだと受け入れる事ができるんだね。記憶があったらジョミーのような反応をする筈だものね。必ず失ってしまうのだとしたら、記憶の消去を拒めたジョミーの力って相当すごいものではないだろうか。
 リオはジョミーを強いと言っていた。更にミュウたちが持たない家族の温もりを持っている。だから特別なのだと。話を聞いているとき、ジョミーはいろいろ考えているように見えたけど、リオを通してミュウという存在が、学校で習ったものと全く違っていると知って衝撃を受けたのかな。禁止されていたアタラクシアを出てみて、それが教わったものと違っていたんだから生まれ育った世界を信じられなくなっているのは明らかだ。ジョミーが今信じているのは自分を愛してくれた両親の愛情と、変わらぬままの友人たちかな? それも彼らが成人検査を受けてしまったら悲しい結果になってしまうのだけど……。

 ジョミーの強い意思が自分たちには必要だから、もう一度母船に戻ってくれないかとリオが説得をしていた。今度はちゃんと話を聞いていたので、ジョミーにも考えることが可能だった。迷っているということは、心が動いている証拠だよね。さっきまで自分はミュウじゃないと拒絶していたのに、現実を知って自分もミュウなのだと認められるようになったのかな?
 しかしそこへ連絡を受けた保安隊員が突入してきた。問答無用で撃ってくるのかと思ったらジョミーを確認していた。射殺するのが目的なのかと思ったら、どうやらそうではなかったらしい。確かにミュウが彼を連れ去ったのだとしたら、処分するのは本拠地を聞き出してからってなるか。逃げ切るのかなと思ったけど、水中に逃げた彼らを銃で撃つのではなく電撃を放つ銃で攻撃していた。それを見て合理的で、ご都合主義じゃないんだなぁと思った。
 気絶する寸前、ジョミーはリオを確認するかのように彼を見ていた。自分を何度も助けてくれて、何度も拒絶しても態度を硬化させることなく自然に接してくれたリオをジョミーは兄のように慕っているのかもしれない。
 しかし最悪なことに意識を失ってしまった二人はそのまま囚われてしまった。ジョミーの意識を追っていたソルジャーは、ハーレイに救助隊を発進するよう命じていた。

 母親の声を聞いてジョミーが目を覚ました。成人検査を受ける前までは当たり前にあった日常がそこにはあった。戸惑うジョミーだったが、もちろんそれは夢だった。ジョミーからミュウの居場所を聞き出すために、管理センターが、彼が一番望んでる映像を見せて誘導尋問をしていた。夢なのか現実なのか判断できていないジョミーは、母親に促されるまま告白しかけたが、ソルジャーが力を行使してジョミーに呼びかけていた。
 母親の質問に素直に答えていたジョミーの意識にリオの叫びが聞こえた。自分と一緒にいたとジョミーは認識していて彼の叫びを聞いていた。これはジョミーの力が強まっているという証なのかな。さっきまで見ていた母親の映像は消え去り、リオだけでなく彼が今誰にそういう目に合わされているかまで知覚できるようになっていた。予告で見えた、あのジョミーが成人検査の前に受けた深層心理検査を受けていたのはリオだったんだね(汗) おまけに精神崩壊してもミュウの拠点を聞きだせるなら構わないなんて、よくまぁそんな冷酷な事が言えたもんだ。生まれた時からそう洗脳されて皆生きてきたのだから、ミュウは人間でなくて別の生き物としか見ていないんだね。同じ人の姿をとって話すのに、それでも簡単に命を奪えるんだ……。
 止めろと叫ぶジョミーに、再び母親の姿をとって精神干渉してきた。戸惑うジョミーを母親は諭すように話かけるのだが、それらはジョミーが記憶している母親が言うような言葉ではなかった。だからジョミーも本体を見る事ができたんだろうね。母親の記憶を逆手にとってミュウたちの居場所を聞き出そうとした人間の行いは、結局ジョミーを力に目覚めさせてしまった。

 ジョミーの叫びを真っ先に感じ取ったフィシスが落としたタロットカードは死神だった。……詳しくはないので、それがどういう意味を持っているのか私には解らないのだけど(汗) しかしジョミーの叫びはフィシスだけでなくミュウたち全員が知覚していた。
 暴走したジョミーにソルジャーが自分が出向いて連れ戻すと言っていた。何とか脱出したものの、リオは気を失ってしまった。自分の身体……というか脳にダメージを受けて苦しいだろうに、ジョミーを心配するリオに泣きそうになった。しかもあの様子だと死んでしまうのではないかという心配もある。OPを見たら全員集合図の中にいるから大丈夫だと思いたいけど……。
 ただ、このジョミーの暴走を止めるために出向いたソルジャーが死ぬのは確実? 成層圏から戻るときはソルジャーは意識がなくなっているように見えたし……。最初から自分は長くないと言っていたソルジャーだけど、もういなくなってしまうのかな。

 先週、「おお振り」の方が面白いと書いてしまったけど……こっちも面白いよ。順位つけるのは難しいくらいどちらも面白い。大袈裟な言い方かもしれないけど、面白いアニメに出会えたときにこの時代に生まれてきて良かったと本当に思うよ。でも原作は読まないけど(苦笑) これは原作通りに丁寧に作られているだろうけど。

at 18:46, 真神恵, 地球へ…

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おおきく振りかぶって 2話「キャッチャーの役割」

 またもやずっと見入っていた(笑) しかもOPから。先週、「おお振り」が今期では2番目に面白いと書いたけど、一番かもと思った。

 監督はモモカンと呼ばれているようなのでそれに倣う事にした。冒頭、何が映っているのか理解できなかったけど、モモカンが窓ふきのバイトをしていたからだったのか。先週教師ではないと言っていたっけ。監督の仕事に就く前はフリーターだったのかな?
 それにしても、仕事をしている間も野球部の事ばかり考えていて楽しそうだなぁ。おまけに200万貯金したのは野球部のためだったなんて! 「あとは」と考えたときに出てきたのが自分のための使い道だったのには驚いた。彼女はどれくらい野球部を愛してるんだろうか? 部の設立前からいろいろ尽力していたのかもね。
 部のために貯めたお金を部のために使える幸せ……。私だったらそんな風にはなれないなぁ。貯めるのも使うのも自分のためだもの。まぁ、彼女の場合、自分がしたいことをしているから自分のためと言いそうだね。待望のマネージャーも入ったし、と言う前に映っていたのはちょくちょく画面に映っていた女の子が申込みをしているシーンだった。怖いとモモカンに怯えていたものの、それでもなりたいと思ったんだねー。マネージャーの女の子は、どうしてマネージャーになりたいと思ったのかが不明だなぁ。野球が好きだけど、野球はできないからマネージャーとして関わりたいという類いのものなのかな〜。

 田島……なんて正直な奴なんだ(笑) しかし、よくその言葉をこの時間で流せたもんだ。最初聞いたときは聞き間違えたのかと思ってしまったよ。まぁ、元気があり余っててよろしい!(笑)
 他の部員はすっかり打ち解けているようなのに、三橋だけ最後部で一人で青ざめていた。バスに酔ってしまったらしい。顧問の志賀から阿部にバッテリーだから介抱するようにと言われていた。バッテリーは一心同体……確かに漫画ではよく言われているなぁ。しかし先生なんだから志賀がしてやれば良かったんじゃないか? 阿部は迷惑そうだ(苦笑) だって先週もピッチャーとしては好きだけど、三橋自身にはやな奴とかウゼぇとかキッパリ言ってたものね。
 いつもはこんなんじゃないと薬を受け取りながら言っていた三橋は、眠れなかったらしい。これから合宿だというのに、そんなんでいいのか!? なんて言いつつ、私も今日は一睡もしないで早朝から出かけて帰宅したのは23時過ぎなんだけどさ(笑) 何していたかというと、9時〜21時までとある場所で会社の研修を受けていた。まぁ、それの辺りは日記で書くとして、三橋が眠れなかったのはモモカンが性格を変えないと投げさせないと言われたのが原因だった。何とかしないとと思うと眠れなくなったらしい(汗) しかもまた泣いていた……。
 泣き出す三橋を見て阿部は性格が変わるワケがないと心の中で断言していた。しかし、抜群のコントロールと自分の言う通りに動く理想的なピッチャーである三橋が下ろされるのを避けたいと同時に思っていた。性格ぐらいは我慢すると言っていたけど……あんなウジウジを我慢できるなんて忍耐力のある奴だなぁ。
 阿部の様子を見て、彼も自分の性格が嫌なんだと思って口を押さえたときは、吐くんじゃないかと思ってしまったよ(笑) しかしね、三橋に言ったらまた泣くだろうけど、君のような性格を好きだという人の方が少ないんじゃないかな? 私だったらモモカンのようにキッパリ言うかも(苦笑)

 到着した宿舎はかなり古い建物だった。着替えて掃除、そして山菜採りに夕食は自炊。最初に言われたときは「え〜」と不満そうな声をあげていたのに、蓋を開けてみたら皆きっちりと分担して掃除を始めていた。メモを取りながら志賀が感心していたけど、どうやって分担を決めたんだろう? その中で三橋だけが右往左往していた。動けないでいるのは……と言っていたので、これは皆が気付いたところを自発的に始めたという事なんだろうか? 三橋って、祖父の経営する学園に通っていたと先週言っていたので、いわゆるお坊っちゃんになるんだよね? だったら何をしたらいいのか、何ができるのかは解っていないかもしれない。
 掃除が終わって次は山菜採りに皆で行こうとすると、三橋と阿部だけモモカンに呼び止められていた。二人だけ別メニューらしい。

 移動したグラウンドで、モモカンと三橋がキャッチボールしているのに、何故か阿部が二人に背を向けて立っていた何をしているのかと思ったら……彼女の犬の世話をしていたのか。あの犬の名前ってなんというのだろう? 先週紹介されたときも自分の飼い犬以外何も言っていなかったような……。
 グラウンドを借りる変わりに森林ボランティアをする約束なので、翌日からは午前中は山に入ってもらうと説明していたモモカン。次に三橋に最高速度を聞いていた。彼女がそう言った途端に反応していた阿部は、彼女が二人だけ別メニューにした理由を悟ったらしい。はにかみながら言う三橋の答えは「101キロ」だった。大笑いするモモカンから、スピード不足を補うコントロールが三橋にはあるのだ阿部は弁護していた。しかし、そんなのは彼女も解っているのではないだろうか? 牽制のつもりだったんだろうな。それを聞いたあと、モモカンは阿部に三橋のコンロとールの良さの正体を気付いているでしょ?と尋ねていた。
 次にモモカンは角材の上でワインドアップするように三橋に命じた。ところが三橋は派手に転んでしまった。彼女がとても分かりやすい説明をしてくれたけど、これが野球について説明してくれるという紹介番組で言っていた部分なんだね。
 グラグラの体感でコントロールがいい筈がない。コントロールは手でするのではなく、身体でするもの。なのに三橋のコントロールがいいのは全力投球していないからだった。そう指摘されたものの、三橋は「してます」と反論した。それに応えたモモカンの笑顔が素敵(笑) 次に彼女は三橋にスピードガンを持たせて投球していたが、速度は122キロだった。……え〜っと、高校生が投げるスピードって平均でどれくらいなんだろう? 三橋のあの感動ぶりからすると、122というのはかなり早いものであるのが判るけど、基準がわからないのでどう凄いのかが判らない。しかもモモカンはちゃんと肩を作ればもう2、3キロは行くと苦笑いしながら答えていた。
 感動して震えている三橋が可愛かった(笑) そしてモモカンは自分とそう体型が変わらない三橋もそれくらいは出ると断言していた。途端に舌打ちする阿部にとって、彼女がしようとしているのは嬉しくない展開のようだった。全力投球を体感してもらうと言って、彼女は三橋に鉄アレイを持たせていつも通り投球すつように言っていた。……それで全力投球できるんだ。
 阿部の気持ちに気付いていたモモカンは、コントロールと変化球だけで「何回戦まで行けるの?」と尋ねていた。「行けます! どこまででも!」と断言していた。その後すぐに「俺がリードしてやれば」と阿部が内心思っている言葉をモモカンは付け足していた。先週から2週間経っているという設定のようだけど、彼女は全員の事をよく見ていたんだね。阿部は驚いていたけど、誰も自分がそんな風に思っているなんて気付いていないと思っていたんだろう。驚いて振り向いていた。振り向くと、モモカンが彼のおでこに人さし指をあてて「阿部くんは捕手を解ってないね〜」と言って突いていた(笑) 一番冷静な性格で、彼はそれこそ漫画に出てくるようなキャラクターだったけど、このやり取りで彼もまた普通の高校生なんだなと思えた場面でもあった。

 鉄アレイを持っていつも通りに投球。しかし、左が重くて身体が曲がらないと左をぐっと引いて三橋は投球した。投げた後は転ぶし、ボールがキャッチャーミットに納まることはなかった。それが解っていた阿部は、目を瞑っていたし、転がったボールをやっぱりなという目で見ていた。
 ところがスピードガンに出ていた数字は111キロだった。三橋に結果を伝えたモモカンは、将来的には130キロも投げられると満面の笑顔で言っていた。しかし阿部は切れていた。こんなノーコンは使えないと。球威もコントロールもある投手になれるように頑張るからと三橋は言うものの、阿部は九分割のストライクゾーンに投げ分けられるワケがないだろうと一蹴していた。スピードは才能だけどコントロールは努力。九分割を投げられるようになるまで、三橋がどんなに努力してきたのか、その成果を貴重だと思う阿部にとって、それが失われる事は一番避けたい。

 「あのコントロールがどれだけ貴重か、考えてくださいよ!!」

 阿部の言う事ももっともだとモモカンも思っているのだろうか。少なくとも今は。だから彼女は黙ってそれを聞き、「体感は鍛えてもいいでしょ?」としか言わなかった。そして自分は先に帰ると言って、三橋に角材を渡し、ワインドアップをできるようになることと、今日はもう投球をするなと指示した。
 投げられないのが不満な三橋は、思わず「えっもう?」と言っていた。どれだけ努力してきたか……モモカンに言わせたらどれほど無茶な練習をしてきたかだった。無茶な練習をして、全力投球していたとしたら……そりゃとっくに肩や肘を壊していただろうな。今まで全力投球していたと言っていた三橋は、実際に投げてみてようやく自覚できた。
 戻る直前に、三星学園との練習試合を告げるときのモモカンが素敵(笑) 「貴方を嫌っていたチームメイトとね!」と言っている顔なんて最高だよ〜。しかし、三橋みたいな子にそんなプレッシャーを与えんでも。イジメだ! とっても明るいイジメだ!(笑) まぁ、彼を焚き付けようとしているのだろうけど。
 彼女が去ったあと、阿部は130キロだと速球派にはならないと言っていた。三橋の魅力は九分割のストライクゾーンを投げ分けられることなんだからと、阿部は自分の思う通りに動かせるピッチャーにしか用がないんだね。しかし三橋は早い球が投げたいと主張してきた。お前のために言っている。一度フォームを弄ったら元に戻らない。コントロールの良さも無くなるかもしれない。そう言っても三橋は完全無視(苦笑) さっそく監督の指示通り角材の上でワインドアップを始めていた。
 これに踵を返した阿部は大人しそうに見えてもやっぱり投手だと三橋に対して思っていた。「我が強くて傷付きやすい」と。前にもそういう事があったのかな? でも、阿部を見ていて自分の意のままに動く人形がほしいのかなと思ってしまった。自分の指示通りに動けば試合に必ず勝てるとでも思っているのだろうか? データにない打者相手にどうやって投げるの? 判断に迷う事はないの? 自分の頭の中で描く通りに試合が運ぶなんて思っていたとしたらとんでもない事だと思う。
 投手なんか、嫌な奴ばっかだ! そう思っていた阿部はどれほどの投手といざこざがあったんだろう??

 実技ではモモカンに対して、志賀は精神面を鍛える役割? 野球のことはよく解らないと言っていたけど、スポーツをする心構えとかどうすれば選手がやる気を出せるのか、そういう事を考えているのかな。
 彼の言う話は全てに通じるよね。これが授業だったら彼らも耳を貸さなかっただろうけど、分かりやすく野球に関係する例えで話すもんだから、皆真剣に聞いていたね(笑) ええと、スポーツで重要な脳内ホルモンは三つ。
 一つはチロトロピン。自分の将来に集中するためのホルモン。二つ目はホルチコトロピン。現在の、目の前の事に集中しているホルモン。三つ目はドーパミン。過去の事に集中しているときに活躍しているホルモン。
 きっと勝てる、きっと俺はできると思い、実際に試合して、今日もよく頑張った、勝てたら勝てた満足感を得て明日へのやる気ができるらしい。三つのホルモンが活躍していれば問題はないけど、実際は試合に負けた翌日はグラウンドに行くのが嫌になったり、努力は才能に適わないと自分に絶望したり、やらなきゃならないメニューよりやりたいメニューを優先したり……。スポーツだけでなく日常生活にも充分にある事だなぁ。やりたくない事は後回ししてしまう事はよくあるしな。仕事行くのが嫌になる日もあるしな。

 練習は量より質。質を上げるためには一人一人の意識が重要。「やれる」と思えること、「やる」と集中すること、「やって良かった」と満足すること。これをそうしろと言われても実行するのは難しいが、食事に関しては三つとも簡単にできるらしい。……聞いていたら確かにそうだなぁ。
 練習で筋肉を鍛えて、皆で食事を用意することで脳神経も鍛える。毎日三度、三つの脳内ホルモンを意識的に活躍させることで普段から活発に働く脳になる。結果、集中力が増したり、やる気になったり、前向きな性格になる。反射は一週間で作られる。食事で意識的に三つのホルモンを働かせて、ご飯を見るとホルモンが活発化するように反射を作る。そうか、ただ単に練習の後にエネルギーを補充して寝るのではなく、それも練習に含まれるんだ。よく考えてあるなぁ。
 ただ、志賀が実際にはどうかという話をしているときに、努力は才能に適わないというところから反応を示していた。元のチームメイトが誰かに投手をさせたらいいとか言っていたっけ? 努力して九分割のコントロールの成果を得ても、それを活かす環境になかったために遅い球だと言われ続けていた三橋。その投手とずっと比較され、自身も比較していたんだろうな……。三橋はこれまで周りの評価に振り回されて、「やれる」と思って投げてみて、実際に「やって」みても「やって良かった」と思えることなんてなかったのかもしれないね。この合宿でそれをクリアできるのかなぁ。合宿の最後に行われる試合が楽しみだ。

 野球漫画って野球のことばかりという印象しかないけど、その後の部員たちの会話とか枕投げはとても微笑ましいものだった(笑) 三橋と阿部がまだこの中に入っていないけど、他の部員はもうすっかり打ち解けているようだねー。
 志賀も同じ部屋で寝るらしい。全員分の布団を敷く場所がないという訴えに、「男女の間は寝てみて初めて深くなる」と笑顔で言う数学教師……。一斉に顔を赤くする部員たちが可愛すぎる(笑) 花井までもが赤くなっていた。なるほど、想像力の逞しい野球少年たちなんだね。いや、高校生の男の子ってこんなものなの? 猥談好きそうなのにな。彼らが純粋すぎるのか? さっき、モモカンと志賀が付き合っているのではないかと想像したときの彼らの脳内はどんなシーンが頭の中に浮かんでいたのだろうか。しかし、男女の間はそれでいいとして、部員同士でもそうすればいいというのは変だぞ(笑)
 楽しそうに皆が枕投げをしているのに、三橋は中に入らず外で膝を抱えて小さくなっていた(汗) 志賀が気付いていろいろ質問していたけど、昨日は眠れた?という質問に、眠れないと知られたらまた性格のことを言われると畏縮してしまっていた。……う〜ん。モモカンならともかく、この先生だったら大丈夫そうな気がするけどなぁ。「大丈夫です」と答えたあと三橋に枕が当たっていたけど、あれは先生を狙ってやったのかなぁ。

 一方、阿部は部屋どころか外で一人でグローブを拭いていた。……何だか三橋より、こちらの方がその内孤立していきそうな気がしてならない。夕食前に戻ってきたとき、押し入れに荷物を入れて三橋に鞄を渡すように手を差出したり、きちんと整とんされていた鞄の中身といい、彼は何だかんだいいつつ人の世話をやくのが好きなのかものね。作業が終わったからというのもあるだろうけど、モモカンが話しかけた後に立ち去ろうとしたのは彼女から逃げようとしていたようにも見えるな。
 ここで番宣で何度も聞いた「いい子が二人だけじゃ勝てない」というモモカンの台詞がでてきた。これは田島と花井の事を言っていたのか。阿部が三人目になってくれたら勝てると言いかけたモモカンの言葉を遮って、阿部は「無理だと思います」と温度の低い声で言って顔をそらした。モモカンに言われた捕手を解っていないというのを持ち出して、「そのうち解る」という彼女の言葉に、捕手にもいろんなタイプがあって自分と目指すタイプが違うのだと噛みついていた。
 そんな話をしているのではないと苦笑するモモカンに、「じゃあ何の話っすか!? 意味わかんねぇ!」と拳を握って阿部は文句を言っていた。すると彼女は阿部の握った拳を両手でそっと握った。驚く阿部に「大丈夫! わかるよ!」と力強く言って、阿部が戸惑っているともう一度「わかる!」と言った。モモカンによってポーカーフェイスが崩される阿部がいい(笑) 年上の若い女性に突然手を握られたら動揺するか。手を振払うのかと思ったけど、阿部は自分を真剣に見つめる目を見て、自分を包む手を見たあと、次に顔をそらして「どうすりゃいいんすか?」と素直に尋ねていた。阿部の態度が軟化したことから、手を包み込むように握るのは、固くなった心を人肌で解すとかそういう事なのかなぁ。
 阿部の問いにモモカンは、「私がしたことを三橋にしてごらん」とだけ答えた。そうすれば色んな事が解るらしい。これがあって、OPでのあのシーンに結びつくのかな? そしてその時には阿部はモモカンが言っていた事を理解していて、彼女の言う「捕手が解っている」状態になっているのかなぁ。
 また、OPのその直前に出ていた九分割のコントロールの練習をしているらしい三橋が泣いているシーンでは、早い球を投げられるようになったのに、阿部が危惧した通りにコントロールが失われてしまった事を表しているのだろうか?

 早く試合を見てみたいと思っていたら、来週はいよいよ三星学園との練習試合だそうだ。楽しみでもあるけど、今回最後で三橋が眠いのに眠れないと言っていた。予告映像でも眠れずに一人目を開けている絵があった。このままだと倒れてしまうんじゃないだろうか(汗)

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at 23:55, 真神恵, おおきく振りかぶって

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