とうとうシロエを殴ってしまったキース。自分のやった事に呆然としているキースだが、シロエは買う気満々でキースに殴り掛かろうとしたが、サムによって殴り合いにはならなかった。しかし、サムがキースの腕を掴んでその場を離れようとしたとき、キースも応じるつもりだったのだろうか? 動こうとはしていなかった。
それにしても、シロエがエリート訓練を受けていないとサムは言っていたよね。仮に殴り合いになったとして、シロエが怪我をするという意味だったのだろうか?
逃げるのか、卑怯者と同級生に動きを封じられたシロエは吠えいてた。……キースは応じるのではなく、ただ自分を殴らせるまでに至ったシロエに感心していたのか(苦笑)
講義室に入ったキースとサム。サムはキースを元気づけるためにナキネズミのぬいぐるみを持ってきた。……あの、もしかしてサムはぬいぐるみ集めの趣味があるの?
レアものって言っていたしな……。元気でちゅか?って(笑)
あ、いや癒し系グッズト言っていたか。……そうか、サムには癒しが必要なほど追い詰められているのか……。この世界にもそんなものが出回っているとは思わなかった。管理された社会であっても人は人ということか。しかしなぁ……そんなものを持ってて本当に癒されるのだろうか? ぐっすり眠ればいいと私は思うんだけどなァ……って、それは私の平均睡眠時間が4時間を切ってしまったからかな。ま、私はモノでは癒されないのは確かだ。一番が眠りだったら、二番目は面白い話かな? もしくは音楽とか。と言っても普段はあまりCDを聞かないので違うかもね。
講義室はキースとシロエの一件でもりきりだった。何と、あれから一日経過していたのか(汗) シロエはその日の内にマザーコールを受けて、今日は講義を休んでいるらしい。シロエがステーションに来てからマザーコールを受けたのは何回なんだろうか?
教授が授業を開始しようとしたら、キースにもマザーコールがかかった。喧嘩両成敗というんじゃないだろうな。キースにお咎めがあるとは思えないもの。教授に許可を得て退室しようとするキースに、サムは「グッドラック!」ナキネズミのぬいぐるみを放り投げた。サムって本当に友だち思いのいい奴だなぁ。
講義を休んだと言われていたシロエって、謹慎処分を受けたとかそういう事ではなくて自主休講だったのか?? 相変わらずキースのことを調べ回っていた。シロエはどうしてもキースが気に入らないんだね。
マザーイライザはいつもキースに優しく接している。これはキースだけでなく他の生徒にもそうなのだろうか? 今回彼女が指摘していたことは正しいように見えた。しかし、進む道を誤らないように導き、疑問には答える迷いには方向を示すというのは間違っているだろう。そんなに何でもかんでも答えがある筈がないではないか。
この管理社会ではアクシデントなんて起こらないように調節されているんだろうね。誰も敷かれたレールを疑問に思うこともなく、反発することもなく一生を終えるのか……。まさしくシロエの言った通りの飼いならされた羊だ。家畜であって人間ではないよ。自分で考えることを止めてしまったら人は終わりではないか……。しかし、そういう現代社会においては至極もっともな考えは、この世界では異端視される……というか洗脳されてしまう対象なのだろうね(苦笑)
休憩室ではサムがキースの帰りを待っていた。そこへ同級生の話が聞こえてきた。マザーイライザって全員がキースが見ているような姿に見えるのではないのか。親しい女性の姿をとって現れるらしい。では、キースの前にいつも現れるのは? 記憶のないキースに母親の姿が見えるはずもなく、スエウェナの気持ちに全く気付かなかったのだから彼女がいる筈もない。となれば、キースだけ特別プログラムであの姿で現れるように組まれているのかもね。
同級生たちの話題はキースの前にはどんな姿で現れるかということだった。心無い言葉にサムが怒鳴るが全然改まろうとしなかった。彼らは4年前にスエウェナと共に救出された者たちだった。……命の恩人に対してああも悪し様に言えるなんてねぇ。まぁ、これが人間だよね(苦笑)
いや、キースがあそこまで優秀でなかったら彼らの反応もまた違っていたかもしれないね。キースが
自分には到底追いつかないレベルにいるからなんだね。こういうときって、女より男の方がエゲツない。男の嫉妬ほど醜いものはない。女もそうだけどさ。陰湿だし(苦笑) でも、女は嫉妬する生き物だから「嫉妬」という漢字には女へんを入れようと言う漢字ができる話を聞いて、女以上に男の方が嫉妬深い生き物なのだと思った(笑) だいたい、そんな影で悪口言う前に追い越そうと足掻けよ。何もしないでただやっかんでるだけなんて最低だ。ああでも、こういう奴がエリートなんてのになって社会を滅茶苦茶にするんだ。公費を私物化しているのもこんな輩なのだろうね。公務員の意味を履き違えている人間には即刻辞めてもらいたいと報道を見る度に思うよ。現状は、一度試験に受かったら辞めさせられないらしいけど。
さてシロエはマザーイライザのメモリーバンクがあるところへの侵入に成功していた。これでキースの個人情報が全て入手できるね。
そこでシロエはフロア001の存在を知る。生徒には知られていない部屋。そこにあったのは試験管。そしてその中にはキースそっくりの人間が保存されていた。キースはやはり人間ではなかった。人口生命体だよね?
研究者の欲求って自分の手で生命を造り出したいってことに行き着くとでもいうのだろうか? 自分たちの世界を自分以外の者が支配しても何とも思わないのだろうか? それとも、支配者を造り出した自分は神だとでも言いたいのだろうか? いつからこんな研究が始まっていたのだろう? そりゃ、人間であるサムたちがキースに叶わない筈だ。
マザーイライザはキースを生育して、今は感情が芽生えた彼がどう行動するかを観察しているんだね。でも人形に感情が芽生えたとして、自分たちに反旗を翻すとは思わないのだろうか? いや、全て見ているのだとしたら、少しでもそんな徴候があると記憶を削除してしまうのだろうね。あ……キースのそっくりさんがいっぱいいたから失敗作として処分されてしまうのかな。先がどうなるのか判らないけど、サムと知り合えてキースは本当に良かったと思うよ。
キースの秘密を知ってしまったシロエは、背後から襲われた。研究員だろうね。彼らがマザーイライザを創り出したのかな? ステーションの支配者といったところかな?
拘束されたシロエはサイオンチェックを受けていた。その場にいた研究員は、成人検査の後に必要になるとはと溜め息混じりだった。う〜ん。では何故成人検査のときには引っかからなかったのだろうか? ミュウの能力も進化しているというのだろうか? シロエの今後が心配だ……。
一方、キースたちは宇宙艇航行の演習(?)を受けていた。サムはあれからどうだとキースを気遣うが、キースの中ではもはや過去のことらしく、煩わしい思いはしていないようだった。
進路の話をしたとき、初めてサムと意見の衝突があった。キースはメンバーズになるのは当然と思い、そうだ答えていた。しかしサムは自分には無理だといい、このまま暫く宇宙暮らしをしているだろうと言っていた。希望と適性は違うのだからと。どんなに頑張ってもできないことだあると言うサムのことがキースには理解できないようだった。だからキースは何故努力しないと責めた。
天才には凡人の気持ちは解らない。まぁ、キースは人間ではないし(汗) 努力してもできないことって確かに多いよね。何でもできてしまう人にはそれは解らないのも確かだ。これが人間だったなら、天才の気持ちだって凡人には解らないって話になるんだけどね……。そして、キースの言葉に傷付いたサムは……サムもとうとう言ってしまった。
「お前には解らないよ! 違うんだよ、やっぱり俺たちはお前とは!」
しかし、その差別発言にキースも傷付いてしまった。「何が違う?」と悲しそうに言うキースの姿は、とても人口生命体とは思えない。成人検査前の記憶がないキースは、自分は人間だと思っている。感情が希薄なのも記憶がないからだと気にしていなかった。でも、自分が人によって造られた命だと知ったとき、キースはどう思うのだろう?
キースの反応にすぐに謝罪したサムだったけど、キースにサムたちと自分の何が違うと真直ぐに聞かれて何も答えられなかった。最初はサムが思い出しているのかと思っていたけど、人の気持ちが解らないと言われたシーンを思い出していたのはキースの方だった。何故シロエの言葉を思い出すのかと心を乱していたけど、無意識下でキースはもう解っているんだね。
教官が戻ってきたので気まずい雰囲気のまま演習に臨むことになってしまった。演習は順調に進んでいたが、電波障害が起きてから事態は一変する。宇宙艇のコントロールができなくなり、他の船がどんどんコースを外れてしまった。それはキースたちの乗る船も同じだった。キースは教官に指示を仰ぐが、彼は「何が起きている!?」としか言えなかった。管理社会で生きてきたことの弊害だね。マニュアル通りにしか生きられないのだもの。咄嗟に対処する能力なんてありはしないよ。頭が柔軟な若者の方が対処能力は高いと思うぞ?
皆が混乱する中、それぞれの頭の中に人の声が響いてきた。その声はジョミー・マーキス・シンと言っていた。
同じ頃、シロエはサイオンチェックを受け、テラズナンバー5より再び記憶を削除されようとしていたのだろうか? 止めろと抵抗していたシロエは、子どもの頃に出会ったピーター・パンの姿を思い出す。そして「助けて!!」と叫んだ。
うわぁ。面白くなってきた! シロエの叫びにジョミーは応えてくれるのだろうか? OPを見ると脱出しようとして機体が爆発して死んでしまうとしか思えない映像があったので、とても心配なのだけど(汗) キースも泣いていたし。これ見たときは、まさかこんな展開になるとは思ってもみなかったけど(笑)
さて、ジョミーに反応するのがもう一人いた。もちろんサムだ。でも、声だけでは気付いてなかったようだね。モニターに昔のままの姿のジョミーが映ったのを見て愕然としていた。ジョミーはキースたちがその宙域にやってきたから思念波を飛ばしたのだろうか? 4年後、彼はソルジャーを継いだんだね。
ミュウたちは思念波で会話するのは息をするのと同等のことだけど、人間にとったら突然頭の中に人の声が響くなんてパニックになるだろうね。他人の意思が自分の中に入ってくるというのに嫌悪感を抱くだろうし。和解を求めているのに、こういう経験が彼らをミュウ排斥に向かわせるんだろうね……。で、真っ先に気絶してしまったのが教官というのが納得がいく。やはり若い頭の方がまだ柔軟なんだなと思えるシーンだと思った。
キースが真っ先に目覚めた。人間ではないから、脳のつくりも人とは違うんだね。彼のおかげで全員無事にステーションに戻って来られた。ジョミーの記憶が残っているサムが一番精神的ダメージを受けていた。あんな風に混乱するサムを見るのは、キースも初めてだったんじゃないだろうか? ステーションの皆が生還を喜んで迎えている中、キースだけはサムの傍に座って彼を落ち着かせようとしていた。
しかし、ここで教官が皆の元に行くように声をかけていた。キースがサムのことを訴えても完全無視(汗) それでも人間かよ! こいつは自分の名声にしか興味のないタイプの人間なんだな。教え子がダメージを受けているというのに。突き飛ばされて皆の前に出る形になってしまったキースは無表情に自慢げな顔をする教官と、次々に質問してくる他の生徒たちを見ていた。
ここでキースは気になることを言っていた。「プロフェッサーの自慢話。大袈裟な生徒たち。打ち消される、優しいサムの感情……」と。そして止めろ、もうたくさんだと頭を抱えて叫んだ。どんどん人間らしくなっていくんだね。そしてそれはマザーイライザの思惑通りということなんだ。
入院しているサムを見舞ったキースが、サムに貰ったナキネズミを持って、前にサムが言ったように「元気でちゅー……か?」と真似してみせた。ぎこちなかったけど、それはサムを励まそうという誠意に満ちていた。こんなので泣けてくる私は本当に涙腺が緩いなぁ(笑)
サムのように上手く言えないともう一度練習していたキースをサムはお前は最高だ。癒されると笑いながら言っていた。それを聞いてキースは「そうか。癒されるか」と嬉しそうに笑って言った。ステーションに来てからずっと一緒に行動していた二人だけど、友人になれたのはこの時からだったかもしれない。サムは最初から友情を持って接していたけど、キースはサムほどの気持ちはなかったに違いないだろうから。多分、これからもあんな笑顔が見られるのはサムだけなんだろうな。
この作品は時間の流れがよく判らない。シロエと再会したのは、サムの見舞いから帰った直後なのか、それとも数日経っていたのか……。ともかく、シロエは衰弱しきっていた。自力で脱出してきたのだろうか?
今回の一件から、キースとジョミーが戦っていくのだろうけど、ジョミーが来たことを知ったシロエは今度は自分から連れて行ってくれとジョミーに訴えるのかな。自分から彼の元へ向かおうとするのかな。
あとは、ようやく登場したジョミーだけどもうミュウの長になっていた。4年間の話はしてくれるのだろうか……。まさか、ブルーからソルジャーを引き継ぐシーンしか描かれなかったりして(汗)
以下、日記。