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おおきく振りかぶって 12話「応援団」

 なんて早い30分なんだろう?? え? これで終わりなの! と毎回思わされる作品なんてそうそうないよ。本当に面白い。

 クラスメイトの浜田が、昔住んでいたアパートにいた頃の友だちだったというのがわかったのが前回までの話。浜田は三橋に気づいていたが、三橋は全く気づいていなかったらしい。
 そしてアパートから引っ越しして小学校も転校した三橋はなかなか友だちができなかったらしい。暗い中学時代を送ったために自分に自信が持てないようになってしまったが、性格は昔から変わってなかったらしい。今日も友だちできなかったなぁと小学生時代の三橋は思っていたけど、これは転校してから何日目のことなんだろうか? 転校生だったら、皆物珍しげに話しかけてくると思うんだけど、そうではなかったのかな? それとも受け答えが上手くできなくて誰も話しかけなくなってしまったのかな? ま、きっかけがなかったんだろうね。既にあるグループに飛び込むのは勇気が必要だものね。

 4時起きかー。さっきのは三橋が夢に見ていたものだったらしい。毎朝4時起きなんてたいへんだね。最近の私は寝るのが遅いので5時台には起きれなくなってるよ(苦笑) 一方、浜田も志賀先生から朝連に参加してくれと言われていた。言われてやってくる浜田もいい子だ。しかし……えんだんって何? 応援団の「応」を取ったもの? ……別に略す必要はないと思うんだけどなー。
 浜田が欠伸をしていると、田島と栄口がやってきた。挨拶をしてからグラウンドに入る二人を見て、浜田もそれに倣って挨拶をしていた。いやいや、皆本当にいい子だ。微笑ましい。
 阿部と三橋はボールを磨いていた。ここでのやり取りが笑えた。気になって仕方がないのに、ボール磨きをして、手が止まっているのに気づくと慌てて作業し始めて……。それをイラついた阿部が気になるなら挨拶に行けと投げるところに笑えた。
 三橋が浜田に気づかなかったのは、一つ年上だと思っていたからだった。しかしそれは間違いでなかった。理由を聞いたら成績が悪くて留年したらしい。……ええと、現実にもそういう人間っているのだろうか? どんなに成績が悪くても留年になるなんて俄には信じられないんだけど(苦笑) 出席日数が足りなかったからというのならあり得るなぁ。
 転校してからのことを話す三橋は、浜田としていた野球が面白かったのに、新しい学校では野球をしている人がいなかったと言っていた。それを聞いて、それが嘘で友だちができなかったんだと察した泉たちの反応がいい。本当にいいチームだよ。
 転向してからギシギシ荘に行ったことはあったのだが、その頃にはアパートはなかったと三橋は言っていた。だから自分は一人で投げていたんだけど、と言って三橋は浜田はどうしていたのかと尋ねた。しかしそのときの浜田の様子がおかしかった。志賀先生が皆を呼んだので、結局回答は得られなかったのだけど何かあったのだろうか?

 そういや志賀先生が出てくるのって久しぶり? 生徒の意見を否定しないのはとってもいいことだなぁと見ていて思った。それと、浜田と田島が途中から話についていけずに表情がおかしくなっていたのが笑えた。あ、三橋もだ(笑)

 選手のやる気を奪うのは味方の応援。応援は選手を元気にできるけど、やる気を奪うこともできるのだという。そしてそうしてしまうのは選手の親。
 それを理解した浜田にモモカンが「溜め息ついている親を見つけたら、スタンドからたたき出してちょうだい!」と悪魔の表情を浮かべて言っていた(笑) 直後に冗談だと言っていたけど、あれが本音だねー。浜田には選手以上のポジティブシンキングを身に付けてもらって、スタンドを常に前向きにしてほしいと頼んでいたけど、追い出した方が楽だものねー(笑)
 ところで、モモカンって凄いよね。選手たちは彼女の言う言葉に素直に頷くし、早朝からの練習にも遅れず全員参加している。おまけに浜田も彼女の言葉を聞いて「楽しい」と言ってたもの。

 先週浜田がOPに出ているのは、野球部に入るからなのかと書いたけど、練習の手伝いをしていたんだねー。6秒台って揃えたと言って、浜田が二人の生徒を連れてきていた。三塁からホームまでを6秒台で走れるってことなのかな? 50mって6秒台で走れるものだったっけ??
 他の部がグラウンドを使う日も、雨の日も、場所を活かした練習をしていた。毎日毎日練習練習。ヘトヘトになっても続けられるなんてとても凄いことだよ。野球が好きだとしても、楽しいと思えなければこんなには続かないし、中には辞める者だって出てくる。しかし西浦にはそれがない。これは本当にすごいことだ。成果がちゃくちゃくと出ているというのもあるからだろうね。
 篠岡がおにぎりを持ってきたときのシーンは、OPでもあったところだったのかなー。それにしても、三橋はどうして口をひし形に開くことができるんだ?(笑)
 帰宅した三橋が、玄関に座ったまま動かなかった。部屋に戻る前に眠ってしまったんだねー。それを迎えた母親がキョトンとしていた。このシーンを見て「おお振り」の親たちは、子どもたちが練習でヘトヘトになって帰宅しても温かく見守っているんだろうなと思った。最近、報道されているような呆れた親……親と言うのも憚られるような人間がこの中にいたらどうなっていただろうかと考えてみて。息子に過酷な練習なんてさせるな。楽しく遊べたらいいじゃないかとか言い出しそう〜。子どもが練習が楽しいと言っても、こういう親は「あなたは黙ってなさい!」と言って聞きもしないんだろうなー。

 今回は教室で昼食を食べているシーンも出ていたのが良かった。授業を受けているところも少しだけ出ていたし。今後ももっともっと出してほしいなぁ。そういえば、西浦って私服でもOKな学校なんだねー。終業式や卒業式のようなイベントでは制服は着用しなきゃいけないんだろうけど。
 それから、三橋は教室でもワインドアップの練習をしていたんだねー。田島たちが何も言っていないことから、毎日やっているようだ。
 早くグラウンドに行きたいと思う。田島のその言葉が浜田には信じられないようだったが、それを聞いて泉は中学時代は練習が嫌いだったと思い出していた。浜田は田島と泉の話を聞いて感心していた。いや本当にモモカンって何者だろうねー。

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at 23:58, 真神恵, おおきく振りかぶって

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DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 13話「銀色の夜、こころは水面に揺れることなく…(前編)」

 今回は銀の過去が描かれていた。銀って目が見えない子だったんだっけ? それすらも忘れているが、ドールになってしまう以前はちゃんと感情があったんだね。そして満月の光りが好きだと言っていた。

 Aパートに入ってすぐ、銀の足元には飛行機事故の記事が載っている新聞が落ちていた。その情報から、何か過去の映像が浮かんでいた。悲嘆にくれる銀の母と、それをぼんやり見ている銀。そのときの銀の服装が今と同じものなので、この前後でドールになってしまったのだろうか?
 今日もマオがとっても素敵だった(笑) 黄に警戒を怠るなと言われたというのに、「俺たちも有名になったものだな」と言っているマオはとってもだらけた姿をしていた。今回もマオの魅力が満載だったなー。
 いや、今回のメインは銀だったね(苦笑) 黄には使えないなんて言われていたよ。情報収集が銀の役目だったんだっけ? 違ったっけ。あまり存在感がないので、彼女がどんな役割を請け負っているのかよくわからない。でも、先週黒は銀に「ありがとう」と言っていたから、全く役に立たないなんてことはないと思うけどなー。それよりも、他人に対してはあーだこーだ言って、組織からの連絡事項を伝えるだけの黄の方が使えないのではないか? メッセンジャーなんて誰にでもできるではないか。

 今回の敵になるのは、珍しいタイプの女性と根暗そうな男だった。彼は観測霊を捕獲する能力があるらしい。そして対価は詩を書くことか……。観測霊を捕獲したときに、彼は放ったドールと一瞬意識がリンクすると言っていた。つまり、銀の観測霊が捕獲されて彼女と意識がリンクされるんだろうね。って書いた直後のそうなっていた(苦笑) そして彼らは黒たちをターゲットにしていると言っていた。

 一方、久しぶりに登場した凱とキコ。彼らの事務所に人探しを頼みに来た人物がいた。その人物は、ガイドブックか何かに載っていた写真を示して、その人物を探してくれるように頼んでいたのだが、なんとそれは銀だった。そして依頼人は彼女にピアノを教えていた男性で……飛行機事故で死んだとかではなかったのか……。

 観測霊を捕獲されたドールは、最初のショックから醒めたら夢遊病の用に彷徨い歩いているんだそうな。対価の詩を書きながらイツァークはそう言った。もう一人の契約者のベルタは歌手らしいが、対価に煙草が必要なのだと言ってイルァークから貰っていた。
 彼が書いた詩を読んだベルタはその少女趣味な詩に最初は笑ったものの、それを褒めていた。しかしイツァークは契約者になるまでは詩など書いたことがないと言って、彼女からノートを奪い取った。そんな彼に彼女は気になることを言っていた。「いいことじゃないか。まだ動く心が残ってるってことだよ。あんたにもね」と。あんたにも、ということは他にもいることで、それは黒に結びつくのだろうか? 仮にそうだとしたら、彼らはどうやってそんな情報を仕入れたのだろうか?

 銀は観測霊が囚われてからは街を彷徨っているようだった。しばらくボーッと立っていたのだろうか。そこに通りがかりの男がぶつかってきた。ここのシーンはとても不愉快だったなぁ。男はぶつかるなり「おい、邪魔だよ」と銀に文句を言っていた。……邪魔だよか。この台詞には二つ思うことがある。
 一つは私が関西人だから思うことなのは確実なんだが書いてしまおう。きもちわる〜。何? その軟弱そうな台詞は! 多分、私がその場に居合わせたら鳥肌が立っていたことだろう。でもまぁ、これは言っても仕方がないことだね。当然、この言葉を聞いたときは笑いかけた。
 もう一つは万人共通に思うことだね。自分からぶつかっといて何を言うか! それとも何? 道は自分のものであって他の者は自分を避けて通るようにと思っているのだろうか? だって、このとき銀は明らかに立ち止まっていた。邪魔だよと言った後で「何だこいつ?」と言っていたけど、立ち止まっている彼女に対して何だと思うのはあっても、そこであえてぶつかる神経が解らない。恋人と話に夢中で気づいていなかったとしたら、道を歩くなと言いたいな。話に夢中になるのはいいが、周囲への注意力まで失うなら、どこかで話せよ。おまけにこの恋人も「いいから行こ」だものね。まぁ、銀は杖を持っていないから目が見えないとは周囲は知りようがないと思うけど、それにしても周囲への気配りがないこの二人は外を出歩くなと言いたいな。

 黄は彼女と連絡が取れないと黒とマオに電話で話していた。今回の敵に組織の人間が一人殺されているらしく、銀を捕まえて情報を奪ようとしているのではと危惧していた。黄にとれば、ドールは感情はないが記憶力は悪くないんだそうな。
 ドールは使い捨てても構わないと黄が言った直後、黒が公衆電話の受話器を置いていたのが良かった。黄は普段契約者の黒たちに毒づいてばかりだが、彼の方が人間とは思えないほどの冷酷さだなぁ。
 このときのマオは、黄の足元で缶詰めを食べていた。なのにこ難しい話をしているので、そのギャップがなかなか良かった。マオが出てくるだけで和やかな気分になれるのは何故なんだろうか?(笑) 銀の行方を探していたマオだが、戻ってやいないかとタバコ屋の窓から中を覗いていた。
 戻ってないかと呟いていると、凱とキコがやってくるのに気づいて「ゲッ!」と言って逃げているマオに笑えた。しかもその後の黒との会話がまた笑える。彼らをつけて連絡しろと黒が言った直後、マオが自分の面が割れていると嫌そうに言っていた。しかし、近くに現れた黒猫を見て、黒が「よくある顔だ。気にするな」と言うと言い返せずに「ううっ」と唸っていたマオの顔ったら! やっぱりマオが一番いいよ!

 感情はなくなっても記憶力はある。しかも黄の悪くないという言い方はかなりいいと取っていいのだろうか? 近くで聞こえたピアノの演奏を聞いていた銀が、ピアノを引く手付きをしていた。彼女を探すように凱に依頼したのが彼女のピアノの先生で、その先生は有名なピアニストだと言っていたっけ。あ、そうそう、銀の本名はキルシーと言うらしい。今さらなんだけど、黒たちが属している組織というのは中華系だったんだね。
 マオがたばこ屋で凱とキコを見た直後、キコは半休と言って友人とどこかに行っていたらしい。公園で文句を言いながら歩いていた。キコの服はアレだが、一緒に歩いていた友人には正直嫌悪を感じた。男でも女でもマスコミが放送したがるような典型的なヲタクってのは嫌だね。加えてなんという言葉使いだろうか。とても下品である。
 どうやら彼女らが好きなアニメ作品の脚本がダメだったらしい。作画は神なのにと言ってたしね。……神ねぇ。一般用後ではないよね。この、特定の場所で使われていた言語が公共の電波でも使われだしたのはいつからなんだろうか。本当に止めてほしいなぁ。特定の場所だけで使ってもらいたいよ。
 キコが銀を見つけてファミレスへ連れて行った。凱に連絡してそこで依頼人と対面させる手はずにしたらしい。しかし、ファミレスに入った三人……というか銀以外の二人を、他の客たちが見ていた(苦笑) あれはどちらを見ていたんだろうか?
 凱は依頼人と共にタクシーでファミレスに向かっていた。しかし、どのファミレスか判らずキコに電話していたらしい。彼には専用の音楽があるんだなぁ(笑) また、そのタクシーに必死に貼り付いていたマオには何もかもが適わないけどね。

 二人が席を外した直後、銀は店を出ていってしまった。それはイツァークが銀の観測霊を使って彼女を誘き寄せたからだった。自分はドールの意識が読めると言って、イツァークは銀に「おいで」と手を差し伸べた。しかし銀は走って逃げようとした。捕まるというところでマオがイツァークに襲いかかって銀を逃がそうとした。このときのマオが格好いい! 猫の身では大して足止めはできないのが残念だ。でもまぁ、すぐに黒がやってきたからいいか。
 ここで初めてベルタが能力を使っていた。声で衝撃波を放っているのかな? 隣がビルの工事中で、その音波によって鉄骨が彼らの下に落ちてきた。ドールは使い捨てても構わないと言っていた黄と違って、あのとき少し強く受話器を置いていた黒は、立ち竦んでいる銀を身を呈して助けていた。ここ、とてもいいシーンだった。
 自分まで殺す気かとイツァークはベルタに文句を言っていたが、彼女は煙草を口にしていた。煙草を吸っているのではなくて、文字通り口にしていた。食べたワケではないと言っていたから、飲み込まずに煙草を食べるふりをするのが対価なのかな? イツァークもギョッとしていたし、自分の対価だと告げたベルタも困った顔をしていたなぁ。もしかしたらあまり力を使っていないのかもしれないね。
 能力を持つ者を契約者と言うのは、彼らが対価を支払っているからだけど、もし力を使っても対価を支払わずにいるとどうなってしまうんだろうか? ベルタが対価のことを話したときの表情から、そういうのが見られるのかなぁと少し期待してしまった。

 この騒動に凱たちも駆け付けていた。そして依頼人のエーリスはようやくキルシーと再会できた。彼は彼女がドールとなってしまったことを知っているのだろうか? タクシー内で「覚えているか?」ではなく、「わかるかい?」と尋ねていたものね。そして銀が首を縦に振ると安心したように息を吐き出していた。
 答えてはくれないが、キルシーは追われている。だから出国するまで匿ってほしいとエーリスは凱に頼んでいた。最初は難色を見せていた凱も、お礼の一言であっさり承諾(笑)
 匿うといっても何処へと呟く凱に、キコは温泉と提案。何でも一回は必要なのだと力説していた。皆期待している。頑張りますから。一度見たときは意味がわからなかったが、二回目でわかった。頑張りますからと言う前にカメラ目線していたんだね(苦笑) でも、こういうやり方は好きではないな。それに私は全然期待していないけど?

 一方、黒たちは再び銀を見失ったと報告したのだろうか? 黄が黒とマオに当り散らしていた。敵と銀を取り逃がしたと報告された時点で黄は彼女が彼らに捕まったと思ってしまったのだろうか? 次は状況がどうだろうと銀を殺せと命じていた。
 いつもは黙って言うことを聞いていた黒が、黄に言い返していた。マオがここでバラバラになったら敵の思う壷だと言ったときに、仲間扱いはするな、一緒にしてほしくないと黄が答えたことに対して言った言葉が痛烈だった。
「心配するな。一緒だなんて思っちゃいない。惨めにビクビク怯えて。そんなみっともない感情を、俺たち契約者は持ち合わせちゃいない。幸いな」
 えーっと、物語が始まった頃に黄は言ってなかったっけ? チームだと。仲間だと思う必要はないけど、仕事をする上でのチームであると言っていたのに今さら何を言っているのだ? 連携ができないと都合が悪いとマオは言っていたのではないのだろうか? この過剰な反応は滑稽だと思った。
 そう言われて黄は黒の胸ぐらを掴んでいた。そうか。図星か。組織の恐ろしさを何も解っちゃいないんだと黄は言っていたけど、元より感情がないと言って、黄は契約者を嘲り続けてきたんではなかったっけ?

 暗い作品だから、凱とキコで少しでも明るくしようとするのはいいんだけど、違和感を拭えないなぁ。別にあのまま突っ走ってくれてもいいのにな。でもこの二人は嫌いじゃないよ。もちろん。
 画面は変わり、銀とエーリヒと凱とキコの四人は電車に乗って温泉に向かっていた。エーリヒは落ち着いたら帰ろうと話しかけていた。帰ろうと言われて「帰る?」と尋ねていた。その聞き方は、彼女には帰る場所などないと言っているように見えた。聞かれたエーリヒは優しく「一緒に故郷へ」と答えるが、銀は「帰らない」と即答した。エーリヒは驚き、凱とキコは言い合いを止めて銀を見た。そして銀は再び「帰らない」と呟いていた。
 ドールは感情がないけど記憶力はある。ドールと言われるのだから、意思もないのだろうね。黄は生きるのに必要な最低限のプログラムしかないと言っていたし。だから、自分の意思で「帰らない」と答えるのはあり得ないことなのではないだろうか?



 以下、日記。
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at 23:59, 真神恵, DARKER THAN BLACK -黒の契約者-

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コードギアス 反逆のルルーシュ DVD 6巻&Sound Episode 3感想



コードギアス 反逆のルルーシュ volume 06

コードギアス反逆のルルーシュ Sound Episode 3

 予約はしていたけど、発売日はチェックしていなかったので、CDが来なかったら漫画と一緒に感想を書こうかなぁと思っていた(笑) でも一昨日だったと思うけどCDが届いたので昨日に聞いてみた。
 ジャケットを見ただけで聞く気が失せてしまうから不思議である。私はそれくらいシャーリーが好きではないんだなぁと改めて思った(苦笑) でも、折笠さんは嫌いではないのでキャラソンではなくて折笠さんの歌として聞けば抵抗感はなくなった。これは絵がないドラマCDのいいところだな。
 ドラマは拘束衣の女が面白かった。私はルルーシュ×カレンがいいなぁと思っていたけど「ワンピース」と違って、「コードギアス」ではこの二人でしか嫌というのはないので、ルルーシュとC.C.の夫婦のような会話も楽しく聞ける。聞けるのは不思議だ、なんて思わないのは、この作品ではルルーシュが誰かと恋人になる可能性がゼロではないからだろうな。「ワンピース」の場合はキャラの性格なんかを考えるとそうは思えないのがいろいろあるので譲れなくなってしまう(苦笑)

 一番面白かったのが、二人が服の話をしているときにナナリーがルルーシュの部屋にやってきて誤解をしてしまうところかな。あとは、ナナリーに話し掛けるときのC.C.の声が優しくなるのがいい。その後にルルーシュに対してつっけんどんになるのが更にいい(笑)

 ごっこ遊びではリヴァルを応援したくなった。ミレイは彼の気持ちを知っているんだろうなと思うけど、アッシュフォードの人間として政略結婚させられるのを覚悟しているかのような言い方だったな。見合いを何とか逃れていても。TVのラスト近くとか、今回のCDでの彼女の反応から本命はルルーシュのようだけど、そいれも叶わぬ恋だと諦めてしまっているのがね……。

 最後のルルーシュとスザクの子ども時代のシリアスドラマは、ようやく話が明るい展開になってきたのでホッとした。あれだけルルーシュを毛嫌いしていたというのに、ナナリーには素直に心を開いたんだなぁと微笑ましく思った。そして、ナナリーを笑わせたというのでルルーシュもあっさりとスザクを認めたところがいいね。子どもだから素直なんだなぁと思った。

 DVD6巻は、オーディオコメンタリーは前巻に比べたら遥かに良かった。あれだけ話してくれる監督というのは貴重なのかもしれない。ただ、折笠さんがあまり話してなかったのがちょっと残念だったかもしれない。まぁ、話題がシャーリーの方にいかなくて良かったという思いも正直あるのだけどねー(苦笑)
 映像特典のノンテロップオープニングに関しては言わずもがな。見るワケがない(笑) しかし、オーディオコメンタリー内では話を聞きたいからどうしても耳に入ってしまうのがとても辛かった。歌が変わるという点では監督が「大人の事情」と言って笑ったのに苦笑した。まぁ仕方がないことだったのは充分わかるさ……。あとは、映像の使い回しに関する発言はちょっとどうかなとこれには賛同しかねたな。

 ピクチャードラマを最後にしたのは、今回も面白かったから!
 最初は肌の黒い金髪の女の子が描かれていたので何だろうと思っていたら、画面が引いていってその右下には小さくクロヴィスの絵があった。そして左下にはクロヴィスランドオープンセレモニーという文字(だったと思う)が!
 そのスペシャルゲストにコーネリアが出るとかで、ユフィが彼女に水着を着せようとするところから場面は始まる。しかもその水着はクロヴィスが作った……デザインだったかどっちだか忘れたけど、とにかく、彼が用意したものでは一番マシなものだったらしい。

 ああそうだ。先に見終わった感想を書いておこうかな〜。一言で言うなら夏ですね!かな(笑)

 ユフィはコーネリアの着替えを手伝っているのだけど、一人でできると言ってコーネリアが声を出したのには笑えた。おまけに着替える直前、コーネリアは何も着ていなかったしな。すっかりユフィーのペースだった。そんな二人の会話を聞いているダールトンとギルフォードの会話もおかしかった。水着姿で銃をしまう場所がどうのと言っていたけど、本当に銃なのか?と聞きたくなる場所を見て二人が話してい(笑) 私はギルフォードがコーネリアのを聞いて何を考えたのかなぁと勝手に想像するのが楽しかった。この二人は×をつけた関係だったらいいのになと思っている。

 今回は皇族メインなのかと思いきや、スザクとセシル、そしてミレイたち生徒会メンバーも来ていた。前者はコーネリアの護衛のためなんだけど、シークレットゲストだからランスロットの出番がないとかでセシルはすっかり寛ぎムードだった。後者はアッシュフォード家は一応この当たりの名主ってことで招待されたらしい。もちろん皆水着姿である。夏だなぁ。
 病弱設定のカレンもしっかり水着を着ていたのには苦笑した。そしてナナリーとルルーシュと咲世子も一緒に来ていたのだけど、ルルーシュの水着が……。

 まぁそれはいいとして、コーネリアの言葉が始まったのだけど、一番マシな水着はとっても大胆なものだった。ユフィのも相当だと思ったなぁ。でも二人の違いはユフィは笑顔だったのに対してコーネリアは頬を赤くしてたってことかな。
 それをルルーシュが睨みつけていた理由をミレイたちは知らないので、今にも飛び付きそうな表情で見ているとミレイとシャーリーに勘違いされていた(笑) しかも、コーネリアのように立派になるには、というナナリーの質問にミレイが男の人に頑張ってもらうと答えて更にアブナイ方向へ話が行くのに笑えた。ルルーシュだけが何も気づいていないのがまたいい。
 言葉通りに素直にとれなくなってしまったのが面白かったかなー。深読みしたら、本当に夏らしいピクチャードラマだったと思う。

 あと笑えたのがもう一点。最初に出てきたクロヴィスランドの看板や、コーネリアとルフィの控え室の前には文字が描かれていたのだけど、それらは全て日本語で書かれていた。そしてその横に(ブリタニア語)とも。ちゃんとブリタニア語で書けばいいのにと思ったけど、その間抜けな感じがおかしかった。ちゃんと書くには時間がなかったのだろうか。

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at 23:59, 真神恵, コードギアス

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ひぐらしのなく頃に祭 祟殺し編&憑落し編 感想

ひぐらしのなく頃に祭(通常版)

 いつもだったら水曜日は「ワンピース」の感想を書いているのだけど、放送されていなかったので何を書くか考えてみた。そしてずっと書けなかった「ひぐらし」の感想を書こうかなと思った。……でも「らきすた」12話の感想もちょっと書いてみたいなと思ってたりして(苦笑)

 ええと、祟殺し編と憑落し編を終わってもうだいぶ経ってしまったな……。今は皆殺し編を始めたばかりで罪滅しの感想も近い内に書きたいと思う。一緒に書いてしまった方がいいと思うのだけど、時間がないので短くいきたいと思ったので今日は止めた。
 アニメが初見だったので、ついついアニメはどうだったかな〜と思い出しながらやってしまう(苦笑) そして原作プレイ済みの人たちが言っていたことをようやく知る。確かにアニメは端折り過ぎていたなぁと。沙都子がバスタオルのまま圭一を橋から落としたのには「そうだったんだ」くらいにしか思わなかったけど……。その前の梨花の死体については、アニメでは見せていなかったけど、あの血が思い出されて文章だけでもゾッとしたかな。
 ええと、雛見沢に毒ガスが発生して圭一だけが生き残ったラストでは、アニメではあそこまで細かく描かれていなかったので、ゲームのように描いてほしかったなぁと正直思った。それから、エピローグで……何年後だったっけか、インタビューの録音テープが流れていたところではまたもやゾッとした。音が少しこもっていた感じが更に良かったと思うし、このときの圭一の笑い方がまた凄まじいと思った。

 話全体に対しては、特に言うことはないかなー。あ、そうそう、梨花が「もういい」という台詞を言っていたのはどっちだったっけ? その言葉にカチンときたなぁ。彼女は常に傍観しているだけで何もしていないのにと。暇潰し編で赤坂に救いを求めていただけじゃないかと思ったんだよね。皆殺し編をやっている今ではそうは思っていないのだけど、当時はそう思っていた。
 祟殺し編は圭一が沙都子を救おうとして、最初はオヤシロさまに頼んで鉄平を殺してもらおうとしていたのを改めて、自身で祟りを起こした話だったっけ。それを沙都子に言ったら人殺しと拒絶されて最後には橋から落とされてしまった話だったか。それすらも記憶が怪しくなっている(汗)

 憑落し編で最初に思ったこと。それは詩音に対してだった。何でそんなに沙都子の世話を焼いているのだ?と思った。目明し編で悟史に沙都子を託されたのを思い出して、自分の行いを後悔して詩音は死んでいった。そしてエピローグでは彼女が悟史の言葉を忘れずに果たしていたら……という内容だったけど、それが憑落し編で展開されていた。まぁ、それはともかく、彼女が雛見沢の学校に来ているというだけで違和感を覚えてしまったなぁ(苦笑)
 今度は圭一の単独ではなく、レナと詩音の三人で鉄平を殺していた。それも結局は沙都子に知られてしまって、詩音が行方不明となっていたと思いきや……。北条家に圭一とレナが向かったとき、まさか二人が、しかも詩音が沙都子を庇うように殺されていたなんて思いもよらなかったので驚いていたっけ。悪印象しか持ってなかった詩音のその行為に。
 それにしても、レナに怯える圭一には苦笑せざるを得なかった。圭一の部屋で鉄平殺しの作戦を練っていたときに、詩音とレナが結託していると思い込んでいたのにも。どうしてそうやって悪い方へと考えが及ぶのだろうと不思議に思っていたっけ。それに言わなきゃいけないことを言わずに誤解させているし……。圭一のこういう姿は正直見ていてイライラしたかな。
 思い出せたのはこれくらいなので、感想はここまでにしようと思う(汗)

 お次は「らきすた」12話の感想を少し。
 リアルタイムで見るつもりはなかったのだけど、話題が話題だったので前半だけ見ていた(笑) しかし、こうもハッキリと名称を出してしまっていいのだろうかと心配になるな。それに声優ネタもあったし。そういや、アニメ店長って何度も出てきているけど、これって原作にも出てくるキャラなんだろうか? 大人の事情は入ってこないのだろうか?

 こなたがみゆきにお祭りがあるとぼかして誘っていたのを、かがみが止めていた(笑) しかし、電車に乗っていたときは二回目と書いていて、つかさが初参加と出ていた。私はいつもゆりかもめに乗っているので、こなたたちのルートとは違うなぁと思って見ていた。それから、一般列ってたいへんなんだなぁと。私が一般で参加したのって初めて行ったときだったと思う。コミケに行きだしてから何年経ったんだっけ……。今ではもう一般では参加したくないと思ってるよ。だから友人たちには大感謝である。今年ももちろん売り子で参加するぞ〜。三日目は昨年参加してみてもういいと思った。
 こなたたちが行ったのは、あの描き方からして三日目なんだろうか? 並んでいたときに、買い物の分担をこなたが指示していたけど、かがみが買っていたタイトルを聞いてよくまぁそんなものを買えるなーと思った。友人だからってそんな引いてしまうものを買わせるなんて(汗)
 それでもかがみは二度目だからか、スムーズに買い物をしていた。おまけに頼まれたものだけでなく、自分から本をパラ見していたし。彼女はライトノベルを読んでいるんだったね。で、キャラたちの……まぁそっち系の本を知らずに手に取って赤面していた。売り子が何か尋ねていたけど、あの反応から察するに18禁な内容だよね? 表紙も男二人しかいなかったし、タイトルもアレな感じだったし……。18歳未満の人間に見せて平然としている売り子が信じられない。あの売り子はかがみが18歳以上に見えたということなのかなー? それに、赤くなって驚いているかがみに「いかがですか? 500円になります」って……。そんな売り子見たことないぞ(苦笑) 「これ下さい」とか買うという意思表示をされて初めて売買するんじゃないだろうか。少なくとも私の場合はそうで、こんな売り子見たことない。それともどこかにいるんだろうか?

 つかさが可哀想だった。私は初参加でもあんな風になった記憶はないけど、のんびりした子だったらあんな目にあってしまうのかなー。押されて東ホールから遠く離されてぐったりしている姿は可哀想と思いつつ可愛いと思った。スタッフに聞いていたあの場所はコスプレ会場(広場と言うのかな?)っぽかったけど、そこにロビンがいた! すぐに反応してしまったのは私が「ワンピース」のファンだからさ(笑) でも、ここでもスタッフが丁寧語でなかったのが気になったかな。

 ちょっとでは終わらなかった……。

あ、感想とは関係ないけど、またオフ会の募集をしたいなぁと思っていたりする。「ワンピース」にこだわらずに、色んな話をしたいなぁと思っているけど……集まらなかったら友人たちといつもの店で旨いものを食べるだけさ〜。募集ページは近々作成する予定だけど、時間がないから恐らく昨年と同じもので日付けを変えたものをリンク貼るだけの可能性が高いだろうな(苦笑)



 以下日記。
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at 23:53, 真神恵, ゲーム

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DEATH NOTE 34話「虎視」

 ニアはキラを月と断定しており、そして今回はXキラを魅上とした。

 相沢の月への疑いが濃厚になっているのが見ていて楽しい(苦笑) 監視カメラを外したら、そりゃ筆談できるって考えるだろう。一人で裁きと言う名の大量殺人を行っている間は圧勝だったけど、ここのところの月の行動って粗があるよね。だいたい、筆談するならホテルに備え付けているメモ用紙ではなく持参した方が良かったんじゃない?
 相沢が一番下の用紙に爪痕を残していた。なんで一番下なんだろうと思っていたけど、上からだと筆圧で筆談しているのがすぐにバレてしまうからかー。だったら紙を外して書けばいいのにと思ったけど、それだと書いているときの音が拾われてしまうか。……やっぱり持参していたら良かったんじゃない?

 さて、松田が会話の内容に喜んでいた。今の状態は月がミサと清美を二股している状態だものね。ミサにはキラを捕まえるためだと月は説得したかもしれないけど、だからって自分以外の女と会うなんて納得はできないだろう。
 先週の直接対決を聞いて「ミサのやつ、余計なことを。いや、高田もだ。まったく女というやつは……」と忌々しそうに心の中で呟いていた。……そんなのあったり前じゃないか。女云々を言う以前に、自分以外を駒としか考えていないからだろうと言いたい。そしてどちらに転んでも月は恨みを買うことになる。それに今は清美の手にデスノートがあるというとても危険な状態だよね〜。
 清美は月にとってミサとはどういう存在だったのかと尋ね、魅上の前にキラの仕事をさせていたと回答されて愕然としていた。しかし、自分の知らぬところでミサがノートを手に入れたという文面に、彼女は仕方がなくで自分は選ばれたのだと納得させようとしていた。……一途なんだなぁ。

 ニア側は魅上一人を張ることにしたのか。彼の行動を逐一チェックしているなんて大変だなぁ。しかしなぁ。読唇術をできるのはわかったけど、元CIAの人間とはいえ日本語のそれができるのか甚だ疑問だ。あとは、アニメなんで口パクだけだと判らないなぁ(笑) まぁ、アニメに日本語も英語もないのは重々承知しているのだけどねー。

 清美との逢い引きが終わり、相沢がチェックアウトしにホテルに向かった。私はここで彼が用紙に入れた爪痕が残っていると思っていたのだけど、なかったのに驚いた。やっぱり月は初期の頃より落ちてしまったな。ま、これで相沢の疑いは確信になってしまったんだね。
 すぐにニアの元を訪れた相沢だけど、彼が突き止めた諸々は全てニアが知るところだった。それどころか、余計なことをしないでくれと釘を刺されていた(汗) せっかくやったのにね……。
 ニアはもうキラである証拠を挙げればいいのではなく、自分がキラに完全なる負けを突き付けるしか止める手段はないと言った。相沢たちはもうカヤの外だと宣告したが、それでもキラを捕まえたいのなら、今まで通り見張っていてくれと告げた。しかし相沢たちが二代目Lを見張るのもシナリオに組み込まれているのだと言って、その形で協力してほしいのだと続けた。
 聞いていたらニアの勝利は確実のようじゃないか(苦笑) 最後にどうやってキラを負かすのかが楽しみだ。

 日付けはどうやら12月31日らしい。あの歌謡祭って紅白のことなんだろうね。最初に出演する筈のミサは、ニアのSPKによって攫われていた。う〜ん。これからラストに向かっていくのだろうけど、キラがいなくなって新しい年を迎えるという展開なのかなー。
 番組内で清美がミサの欠席を告げると、模木が一緒にいたのにと相沢が大声をあげていた。模木は相沢からメモの話を聞いて彼同様に月をキラだと確定し、だからレスターたちに大人しく従ったんだね。最初は文句を言っていたミサも、そんな模木の真剣な様子に大人しくなった。
 彼女らを捕えたことをニアは正直に話していた。それは犯罪だと言う月にも、ニアは同意の上だと涼しい顔で言っていた。もちろんそれは事実だけど、ミサには皆が殺されるかもしれないから大人しくするように模木は説明したようだった。
 ニアの作戦は順調に進められていると、TVを見て知ったジョバンニは時計を見ると自分も行動を開始した。彼はずっと魅上を張っていたので、判で押したような生活をしている魅上なら、大晦日でも21時からスポーツジムにやってくるだろうとジョバンニは断言した。そしてその日にニアはジョバンニにノートを触るように命じていた。
 ニアの命令にジョバンニは驚きの表情を隠せなかった。もし死神が憑いていたら、自分が死ぬ可能性はあるかと問うジョバンニに、ニアはあっさりと肯定した。そればかりか、それを確認するためにするのだとまで言っていた。しかし、怖いのならレスターにやってもらうと言われて迷いはなくなったようだった。
 命令を忠実に実行するジョバンニはとても勇気のあるキャラだな。しかし期待(?)に反して死神は現れなかった。その報告を聞くと、ニアは模木に死を操れる時間を尋ねていた。そしてジョバンニが操られていると仮定して、その時間を経過しても彼が生きていたらLと対峙すると言った。あれ? 期間は23日と模木は答えていたっけ? だったら年が明けたら〜というのはなしか(苦笑)
 次にニアはジョバンニに写真を撮るよう命じていた。実際にどう書き込んでいるのか、それに規則性やクセ、どういうノートなのか、その全てを知りたい、自分の目で見てみたいと言っていた。しかし……こんなに勝手に触っていたら魅上も気がついているんじゃないだろうか? 今持っているのは偽物のノートなんだし。筆跡が魅上の書いた調書と同じだと知って、ニアは「これならいけます!」と嬉しそうに言っていたけど、これから何をするんだろうか?

 関係ないけど、黒髪に青い目というのはいいね〜。

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at 23:54, 真神恵, DEATH NOTE

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彩雲国物語 10話「待てば海路の日和あり」

 秀麗は燕青とともに母親の墓参りに来ていた。明日が命日だという。秀麗が燕青の家族の話を聞くと、彼はもう吹っ切れていたのかたくさんいたが子どもの頃に賊に襲われて皆殺されてしまったと淡々と話していた。謝る秀麗にも昔のことだと言って彼女の肩に手を置き、気にするなと言わんばかりの笑顔を見せていた。
 話題を変えようと燕青は秀麗の母は、秀麗がそうだからか美味しいご飯を作るしっかりした人だったのだろうと推測していた。しかし秀麗の母はしっかりとはしていたが、なかなか破天荒な性格のようだった。邵可と同じように不器用で、木から果実を取るのだけは上手だったと話した。「それ、男の役目だろ……?」と突っ込む燕青に笑った。
 そういうことをするのが好きで、何でも面白がる性格な女性だったようだ。そしていつも笑っていて元気で、秀麗とたくさん遊んでくれたらしい。「病弱だった私の看病も付きっきりでしてくれたわ」という秀麗の言葉に信じられないといった様子で「病弱ゥ!? 誰が?」と尋ねる燕青とのやり取りには強い既視感を覚えた。いやだって、私と最近知り合った人らとの会話そのままなんだもの(笑)
 気を悪くした風に答える秀麗は、昔は病弱だったけど母親がいなくなってからは不思議と丈夫になっていたと言っていた。……ものすごい伏線が張られた気がするのは私の気のせいだろうか? だって、彼女の母親は元気でいつも笑っていたのに死んでしまったんでしょ? 病弱だった娘のために何かしたという風にしか考えられないんだけど……。
 燕青はそれを母親の加護だなと言っていたけど、ここで秀麗は自分が雷が苦手になって原因を話していた。その日は雷が鳴っていたという。秀麗の母は元気で丈夫な人で、前日まで笑っていた。そして自分はその日具合が悪かったのだという。母親が動かなくなって、しばらくしたら治ってしまった。
 そのまま黙ってしまった秀麗に、燕青は母親が守ってくれたのだと言って、泣くのを我慢するなと彼女の頭にそっと触れた。途端に秀麗は堰を切ったように今まで押さえ込んでいた感情を露にした。自分が母親の命を吸い取ってしまった。自分の代わりに母親が死んでしまった。自分から大切なものを奪うから雷が嫌いで怖かったのだと、そして夏が嫌いなのだと秀麗は口にした。それって多分邵可にも静蘭にも言ったことなかったんだろうなぁ。二人が心配すると思って。でもそんな気持ちは邵可にも静蘭にもお見通しなのかもしれないね。
 燕青は泣きじゃくる彼女をそっと抱き寄せて、夏が来るたびにこれだと母親も墓の下で泣くぞとあやすように諭した。そして自分の家族も夏に無くしたけど、大事な思い出の方がずっと多いから夏も好きだぞと話した。秀麗は問われたが、そんなものは忘れたと答えていた。そんな秀麗に、楽しかったことを思い出せたらきっと夏も好きになるよと優しく言い、周りに心配をかけるなんてまだまだ子どもだから、早く大人にならないとなと諭した。
 ここは燕青の名シーンになるんだろうね。彼は自分に甘やかしてもらったのだから、もう周囲を心配させないようにできるだろと秀麗の顔を見て言った。そんな燕青に、秀麗は優しくて厳しい人だと評した。燕青はいい男の秘訣だからなと茶化したけどその通りだね。母親の命日までには元気になると約束した秀麗の表情から、もう大丈夫なんだなというのがよく判った。

 これまでずっと執務室に籠って書類と格闘していた劉輝は、ようやくそれが終わったのか、秀麗と会えるととても嬉しそうだった。それを絳攸が変なものを食べてないかと尋ねると、少し気を悪くしたようだった。そして今夜秀麗の元へ夜這いに行くのだと堂々と宣言していた。……言葉の意味を知っていたら言えない言葉だな(笑)
 唖然とする楸瑛と絳攸に、劉輝は邵可に文をしたためたら構わないと返事も来ていると得意そうだった。楸瑛が手紙の内容を尋ねると……「夜に訪ねる。できれば秀麗のご飯が食べたい。二胡も聞きたい。邵可と静蘭と一緒に一晩過ごせればありがたい。空いているのは四日後なのであるのだがどうだろう」だった(笑) 手紙の内容に関しての絳攸と楸瑛の心の中での突っ込みに笑えた。なんてほのぼのとしているんだ!
 傍に置きたいなら命じればいいのにと言う楸瑛に、劉輝は言葉でうまく表現できないものの、それだけはしてはならないと理解していた。そしてそれを知り楸瑛は嬉しそうだった。

 劉輝が楽しみにしていた四日後にはとんでもないことが起きてしまった。その日、戸部に賊が入り、燕青の居場所が知られてしまったのだった。一緒にいた秀麗も危ないということで、奇人は燕青に自分の屋敷を使うように勧めた。
 燕青が送った事情を知らせる文に驚いている劉輝に、邵可は秀麗が帰ってきてから伝えようとしていたと謝罪していた。落ち込む劉輝に、一緒に来ていた楸瑛は「つくづく間が悪い」と、絳攸は「諦めて城に帰るか」とそれぞれ言うのだが、劉輝はうるさいと叫び、どうして二人も一緒に来ているのだと尋ねていた。面白そうだからに決まっているだろと二人は心の中で思っていたが口にはしなかった(笑) この三人の関係もいいなぁ。
 劉輝は文にあった屋敷に行くと言い出した。手紙の差出し人である燕青は誰だと劉輝が言うと、自分の古い友人で今は紅家に居候しているのだと説明していた。静蘭にそう言われては悪態をつくワケにもいかないよね(苦笑) 静蘭は来るのだったら必ず剣を持っていくようにと忠告していた。事情が飲み込めずに楸瑛が尋ねると、茶州から流入した賊たちが追っている男の特徴が、居候と似ているから間違われたのだろうと静蘭はぼかして答えていた。

 秀麗と奇人と燕青の三人で卓を囲んでお茶を飲んでいた。秀麗だけが事情が判らずどうして自分はここでお茶を飲んでいるのだろうと困惑していた。頃合が来たのか、燕青は庭を散歩してもいいかと奇人に申し出、奇人も好きにするがいいとそれを許可した。
 武器を携えて庭に立っていると、静蘭がやってきた、劉輝たちも続いて入ってきたのだが、劉輝が燕青に噛みつこうとしていたのを楸瑛が止めていた。新顔と直前に言っていた男が主上だと知ると、燕青の表情が変わった。しかし、遅れてやってきた絳攸には明かりがついている部屋を指差して、奇人と秀麗に事情を話すよう頼んでいた。文官である彼は足でまといなのだろうね。事情を話してもらう必要はもちろんあるのだけど、厄介払いするのは当然か。そして絳攸もそれは承知している様子だった。絳攸の後に続こうとした劉輝が、静蘭に肩を捕まれ「君、何しにここへ来たんです?」と冷めた目をして言われて溜め息をついていた(笑) 燕青を除いて暗黙の了解があるとはいえ、兄弟として相対しないと決めた筈だというのに、主上を「君」呼ばわりするなんて(苦笑)
 戦っている最中にも会話をしている四人には余裕が感じられる。静蘭が秀麗を巻き込んだことに怒っていると、一緒にいられたところを見たので人質に取られないために一緒にいるのだと燕青は答えていた。「そもそもお前は何者なんだ!?」という劉輝の質問には楸瑛もそれが聞きたいと重ねて尋ねていた。その話は後でと燕青は言ったけど、あっという間に片付いてしまうんだろうね(笑)

 一方、絳攸から事情を聞いた奇人は、やってきたのが主上と聞いて「馬鹿王」と言っていた(笑) 絳攸は戸部に秀麗を送ったことに対して何かを言おうとしたが、奇人はそれを話すのはお前ではないとピシャリと遮った。しかし、秀麗と燕青が役に立ったと聞くと、心の底から嬉しそうな笑顔を見せていた。
 荒事が片付いて、秀麗が絳攸と一緒に庭に来て絶句していた。劉輝が寄ってくるとどうしてここにいるのかと少し混乱しているようだった。事情を尋ねようとした秀麗は、燕青がいないことに気づいて尋ねた。巻き込んだ本人がいなくなるとはと劉輝は怒って言ったが、そこに鬚を剃った燕青がやってきた。劉輝と秀麗が「誰?」と二人同時に首を傾げるのはお約束な展開だな(苦笑) 劉輝はともかく、秀麗は本当に気づかなかったのだろうか?
 燕青が鬚を剃って前髪を少し切って身なりを整えたのは、墓参りをしていたときに秀麗が言ったからではなく、主上に報告するためだったんだね。

 燕青はただのプー太郎ではなく茶州の州牧だった。その名前は国試に通らずに州府長官に抜擢されたというので有名だったらしい。茶太保が亡くなったことでそんな影響が出てしまうなんてねぇ。面白い展開だ。
 茶州には、中央の支配から逃れて実験を握ろうとしていた歴史があるらしい。しかし茶太保が一族の長になってからは上手くまとめていたのではと絳攸が尋ねると、それは一時的なものだったらしい。茶太保が王の近くに仕えるようになってからは茶州に目が行き届かなくなって、長官への謀略を許すことになってしまったという。だから誰も長官になりたがらず、結果、どんな刺客も返り討ちにできる人間を州牧にすればいいという茶太保の言葉に従って燕青に白羽の矢が当たった。
 試験に受かっていないから臨時に長官の任に就いたらしいのだが、絳攸に説明によると茶太保の目は確かだったという。刺客を悉く退けていただけでなく、政治の方も見事だったという。有能な補佐官を同行させてはいたが、最終決定は自分で下して誰が州の長であるかを周囲に示していたという。
 燕青が劉輝の元へやってきたのは、茶州のはい玉と印を預かってもらうためだった。茶太保が死んだことで、一族の動きが活発化したとのことだった。しかし劉輝は茶州を不在にしたことで燕青を責めた。それは正式に任命された長官がいたらの話で、自分のような特例でなった自分には、国試に通らない者が長官だとは認められないと言われたら、茶太保の後ろ楯を失った今ではその言葉に従わざるを得ない。だから来たのだ燕青は劉輝に説明した。
 燕青は今の主上や周囲にいる人間がどういった人物であるかを見極めた上で事情を話そうと思っていたらしい。賊に追い掛けられていたのは燕青に賞金がかかったためだった。劉輝は話を聞いて正式に任命書を出すと言ったが、それでは同じことの繰り返しだからと燕青は拒否した。そして今度こそ誰にも文句をつけることができない正当な州牧を派遣するよう願い出た。
 これからどうするのかという問いに、燕青は州牧でなくともできることはあると言って茶州に戻ると答えていた。劉輝は燕青に国試でなくとも準試には受かるよう命じた。そうすれば州牧補佐には任命できるのだからと。それに対して燕青は、補佐ならもういるが準試は受けるつもりだと答えていた。茶州の文官になるのが自分の夢だからと語っていた。それは国試を受けられないのに勉強を怠らない秀麗の姿を見て感化されたからなんだろうね。

 一件落着したその後、秀麗は奇人の家で料理をすることに納得ができないでいた(苦笑) 文句を言う秀麗に、自分に会えて嬉しくはないのかと拗ねたように問う劉輝に、文やら贈り物を送られていたからしばらく会っていない感じがしないと秀麗は言うものの、「本人に会えてまぁ嬉しいわ」と笑顔を見せていた。それに気を良くした劉輝が文を読んでくれたのかと尋ねると、読んではいるが高級な紙に一行だけ、しかも手紙ですらない文を書いたことに秀麗は呆れていた。楸瑛が文はマメに書くようにアドバイスしたからだと劉輝は笑顔で言うのだが、聞いていた楸瑛は「中身が大事なんですよ」と呆れて呟いていた。その横で黙々と食べている絳攸は何も言わなかったが気持ちは楸瑛と同じだったんだろうね。目が物語っていた。
 手紙だけでなく、贈った品々に対してもどうしたのかと劉輝は尋ねた。氷はかき氷にして近所の子どもたちと食べ、ゆで卵は近所の人たちと分け合って美味しく頂いた、赤い花は押し花にして本の間に挟んでいる、藁人形は部屋に飾ってある……。会話を聞いていて、燕青は藁人形は嫌がらせなのかとコッソリ尋ねたが、静蘭は主上は心の底から本気でいいと思ってやっているのだと説明していた。
 秀麗の答えに満足したのだろうか。劉輝は今日も贈り物があって持ってきたのだと言って袖を探っていた。取り出したのは木の枝だった。……そんなものを入れて戦っていたのか。受け取った秀麗は食い入るようにその枝を見ていた。劉輝は、前に秀麗が庭の桜が咲かなくなったという話を覚えていたので贈ることにしたらしい。苗木は明日にも届く筈だが、取りあえず枝だけでも先にと思って持ってきたと劉輝は説明をした。そして秀麗は涙を流して今までで一番嬉しいとお礼を言った。
 心底感謝している秀麗を見つめた劉輝はそのまま口づけた。またもや周囲に人がいるのに(笑) 呆気に取られる面々の中で、絳攸だけが面白い顔をしていた。固まること数秒間、秀麗は真っ赤になって涙を浮かべて怒っていた。「大人しく殴られなさい!」という秀麗に、劉輝は本当に何故彼女が怒っているのか解らないようだった。燕青は大事な姫さんに手を出されて怒らないのかと困惑したように静蘭に尋ねるが、彼は別に大したことではないと言い切った。それ以上に、静蘭にとっては庭を見てもう泣くことがないという方が大きかった。つまり劉輝に感謝こそすれ、嫉妬するなんてあり得ないということか。ええと、静蘭は別に二人の仲を認めているのではなくて、余裕をかましているだけだったということ? 年齢は26歳くらいだったっけ? でも、秀麗って劉輝にキスされる前から目を瞑って待ってなかったっけ? ……まぁ、それはそれで面白そうなので構わないのだけど(笑)

 翌朝、劉輝たちを見送る秀麗たち。「お城でおとなしくしているのよ?」という姿は母親のような言い方だなー。王宮へと足を向けた絳攸は、しかし数歩歩いてから秀麗の元へ戻ってきた。そして国試を受ける気はあるかと尋ねていた。そして劉輝と共に今年中に女性の国試受験制の草案を通すと教えた。しかし政治は男がするものだという意識改革はされないままだから、仮に受かったとしても秀麗の歩む道はとても厳しいものになるだろうと絳攸は予言した。碌な仕事も与えられず意見は無視され嘲笑や罵倒に晒される。独りで頑張らねばならないだろうと続けた。予言ではなくて確定事項だね。そういうことを平然と行われる場なんだね。その覚悟はあるのかと問われた秀麗は、毅然とした表情で「やります! やらせて下さい!」と言い切った。彼女がそう答えるなんて皆解っていたんだろう。だからこそ、絳攸も劉輝も尽力してきたのだから。
 そして今度は燕青を見送った。彼は国試に受かった秀麗が自分の上官になったら面白いのなとコッソリ言って、茶州へと戻っていった。

 国試の女人受験は、多くの反対意見を押し切っての可決だと最後にナレーションが入っていた。可能にしたのは次期宰相候補の黎深と奇人が賛成したからだったんだね。
 最後に霄太師が何かをしたのか、茶太保を甦らせていた。死者を甦らすなんてどういう考えなのだろうか? ともかく、怒る茶太保に頓着せずに霄太師は茶州のことを告げると、茶太保が反応していた。今後実体のないまま甦ったように見える茶太保が燕青たちを手助けする、なんてことが起きるのだろうか?

at 23:43, 真神恵, 彩雲国物語

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地球へ… 12話「孤独なるミュウ」

 あれから老人たちもナスカで暮らすことになったらしい。交代任務の定期便が予定より遅れて発射したことにハーレイが苦々しい表情を浮かべていた。定期便に乗っていたのはキムとハロルド。彼らの気の緩みは悲劇を起こした。
 シャングリラにいたのはユウイとトキだった。ユウイは定期便を待つ間に子どもの話をしていた。トォニィはカリナに似ているらしい。そして前回の話から三年も経っているというのが二人の会話から判明した。……時間の流れが早すぎるよ(汗) 会話の内容はトォニィがテレパシーをまだ使わないというものだった。、まだ喋らないのかではなくてテレパシーを使わないのかだなんてミュウらしい会話だな(苦笑)
 そんな幸せな会話をしている最中にようやく定期便が到着した。問題なく交代するだろうと思われていたのに、シャトルの侵入速度が早すぎて突っ込んできた結果、ユウイの命が失われた。あまりにも早い展開だ……。

 サムが生きていた! ええと、どうやって助かったのだろうか? 輸送船は木っ端みじんになっていたような気がするのだけど……。しかし命はあったが幼児退行していた(汗) うーん。マザーにジョミーを殺すようにプロウラムを組まれていても、サムの意識はちゃんとあったということなんだろうか?
 彼を見舞ったのはキースだった。12年ぶりの再会だったらしい。しかも廊下にはスウェナがいた。「ジルベスターで何があった?」とキースは尋ね、サムがそこで事故にあったのだと伝えた。しかし頬に手を添えられてようやくキースの存在に気づいたサムが口にした言葉は「おじちゃん誰?」だった。お、おじちゃん?? あれから12年とキースは言っていたけど、あれからとはステーションにいたときになるよね? つまり、彼らは今30歳なのか。
 おじちゃんと言われてキースはショックを受けていた。肩を掴んで何でもいいから思い出せと揺すぶっても、サムは何の反応も示さなかった。キースは普通に感情があるように見えたけど、サムから聞きだせた話は成人検査以前の記憶だったらしい。キースはマザーが消してしまった記憶だけが残っていたことを皮肉なものだと言っていた。またねと言っていたけどサムはキースを拒絶していなかったんだね。
 ここでキースはマザーが消してしまった記憶を正常な頃のサムが殆ど忘れていたと思っていたけど、逆なんじゃないかなぁ。マザーの呪縛が解けてようやくサムは普通の人間に戻れたんだと思うな。あんな監視された状況に慣れていることを正常だなんて全然思えないもの。まぁ、マザーにとってサムはもう利用価値がないから放置しているんだろうね。

 病室の外にいたスウェナはキースをつけていたのか。しかし、彼女が自分から言うまでキースは全く気づいていないようだった。しかも物凄く冷たい態度だ(汗)
 さっさと立ち去ろうとするキースに、スウェナはシロエからキースへ宛てたメッセージを発見したと切り出した。メッセージを渡すために次に会う機会を作ると、スウェナの方が先に立ち去った。その後ろ姿を見送りながら、キースは変わったのはスウェナの方だと思っていた。……まぁ10年以上も経っていたら変わるって。しかも女は強かだし?
 サムの見舞いの後、すぐにジルベスター星系の調査に向かったのかな? そのために寄ったステーションにはあのマードックがいた。聞いているだけで気分が悪くなる会話だったなー。互いの成長を讃え合おうと二、三日ゆっくりしてからと調査に行けばと提案したマードックに、キースの答えは懐かしむほどの過去はないとキッパリと言い切った。本心を言えるのはキースたる由縁なのかもしれないけど、それが許される身分だからなんだね。その場は流したマードックは、最新鋭艦と優秀な乗り組み員を用意するとは言っていたけど、用意していたのは露骨な嫌がらせだった(苦笑) 嫉妬されて敵意を向けられてキースも大変だなぁ。

 今回のタイトルは「孤独なるミュウ」と付けられていた。孤独って誰のことなんだろうと思ったら、何と人類側にミュウがいた! よくもバレずに生きて来れたなぁと思っていたけど、それは彼が劣等生だったかららしかった。
 キースが着艦する前から存在を感知して、それを怖いと表現していた。実際にその姿を前にして再び怖いと心の中で言っていた。しかしキースの方も自分を覚えた目で見ている者がいることを感じ取っていた。そんなことが解るようにまでなっていたのか。自分を怯える理由が解らずキースは不快に思っていた。
 その視線の持ち主の名はマツカと言った。マードックは先ほど弱すぎて使えないと言われていたっけ。他にも人がいるというのに部下を蔑む言葉を吐くなんて、腐った精神はそのままか……。使えないからキースの世話役を命じたんだろうね。それくらいしか使い道がないと考えているのが明らかだ。
 室内に入ったキースは、マツカに対してずっと「お前は誰だ?」と思い続けていた。ジャケットをマツカに預けたキースは、落ちた銃を拾おうとしてマツカに手を触れられたとき、彼を睨みながら「私に触れるな!」と念じていた。途端に謝罪してそんなつもりじゃ…とマツカは反応してしまいハッと目を見開いた。咄嗟に力を使ってキースを弾き飛ばしたマツカだったが、手にしていた銃でキースに撃たれてしまった。
 キースの尋問にもマツカは知らないとしか答えなかった。彼は自分がミュウだとは知らないようだった。何でもステーションに来たときに力に目覚めて、マザーを騙し続けてきたとか。シロエとは違う形で反抗してきたのか。辺境星域に来れば一生見つからないと思っていたのにと言って泣いていたけど、ずっとマザーを騙し続けてきたなんてかなり強かな精神の持ち主ではないだろうか?
 一方、キースはミュウについての知識も訓練も受けていたと言っていた。ジョミーが思念波を飛ばしたときは何も知らなかったというのに、その後マザーによってミュウに対抗できる手段を教え込まれていたんだね。おまけに容赦がない(汗) 次にマツカを撃ったのは、背後に立たれたからだと言っていたけど、言うのを忘れていたって本当なのか? あとこのマツカはドジッ子属性なんだね(苦笑) 

 場面の切り替わりが早い。今回はコロコロ変わるなぁ。

 ユウイの死はミュウたちに動揺を与えていた。しかも世代間の溝は更に深くなっているらしい。おまけにキムたち一部のミュウがシャングリラでの警備任務をボイコットしているという報告が入っていた。ナスカの地で生きる彼らにとって、シャングリラの警備は意味がないんだろうね。おまけにサボリの手段にサイオン能力を使う者もいるとか。今まではそんなことが一度もなかったかのような言い方だったな。
 新しい世代はナスカを故郷として子を産み、自然と共に生きることに喜びを見い出していた。それはそれでいいと思う。地球への思いが希薄なのも理解できるよ? でも、だからって今現実に虐げられている他のミュウたちを関係ないと言い切るのは間違っているだろう。彼らは小さい頃にブルーによって救われシャングリラへやってきた。だから辛い記憶なんて殆どないからそんなことが言えたのかもしれない。
 地球へ行くことと仲間を救うことは同じではないと思う。仲間を救ってナスカに迎えようとは思わないのだろうか? 自分たちさえ良ければいいのかと言われたって仕方がないよね。今、キースがここに来ようとしているのに。それによってナスカが戦場になるなんて考えもしないのだろうか? 人類はテラフォーミングされたこのナスカを移住地として奪いに来るかもしれないのに? そうなったら自分たちだけで守れるのかな?

 離反する者たちの中にカリナがいたことにジョミーはショックを受けていた。カリナがとどまる理由はトキたちとは少し違っていた。ユウイの眠るこの地を離れたくないという彼女の思いは間違いではないと思う。
 ジョミーはわかったと言って時間をくれと残してその場を立ち去った。長として皆の幸せを模索するジョミーは、若者たちの願いと長老たちの思いで板挟みになっていた。選べる道は一つだけなのかと自問自答していたけど、そんなの明白じゃないか。道は一つじゃなくてもいいと私は思うぞ? どっちかではなくてどっちも選択したって悪いなんてことはない。地球に向かう旅をする者も休める場所は必要だと思うんだよね。それがナスカだったらいいじゃないの。船はいつか港に着くものなんだから。
 悩むジョミーにトォニィが、今持つ声とは違う声で語りかけた。「大丈夫。僕たちがいる!」と。僕たちとはナスカの地で生まれた子どもたち全てのことなんだろうか? 来週はジョミーとキースが直接対決する感じだけど、その後は一気に10年くらいの歳月が流れるんだろうか……。

at 21:32, 真神恵, 地球へ…

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おおきく振りかぶって 11話「夏がはじまる」

 いつもはリアルタイムで見ているというのに……いや、見ていたけど、珍しく注意力散漫だった。何故かといえば、今日は「ひぐらしのなく頃に祭」をプレイしていて、罪滅し編のラスト近くまで来ていたから。なかなかセーブポイントまで辿り着かなかったんだよね。任意にセーブできないというのがこのゲームの一番ダメなところだなぁ。

 組み合わせ抽選会場でホールに並ぶ中、他校の野球部員が大きいのに栄口が圧倒されていると、田島はあっけらかんとして自分たちは一年なのだから当たり前だと大きな声で言っていた。それを聞いた他校の者たちは彼らに注目して、中には自分たちに当たりたいと素直に零す者もいた(笑)
 ……栄口は神経がどうやら細いようだね。神経性の下痢だなんて。三橋も一緒に行こうとすると、阿部はお前もかと言っていたけど、そこはきっぱり否定していた(笑) 花井が「どっちでもいいからさっさと行け!」と青筋を浮かべながら言っていた姿には笑えた。とっても苦労している姿がよく判るシーンでもあった。
 ところで、三橋も周囲を見てオドオドしていたけど、田島が大声を上げたときに驚いていた姿がとても可愛かった。実は先週予告でそのカットを見たときもそう思っていた(笑)

 さて、トイレにて栄口に紙がなくなったと言われた三橋だったが、そのトイレ内では見つからなかった。そこで他のトイレから持ってくるようにと頼まれた三橋は、慌ててトイレから出て行こうとして入ってきた人とぶつかった。相手は榛名だった。駆け込むなら許すが、トイレから走って出てくるとはと榛名は大声を上げていた。その言葉は後ろにいた秋丸によって阻まれたため、榛名は「だってこいつが!」と訴えていた。
 紙がないので個室から出るに出られない栄口が、早く出ようと焦っていたのが微笑ましい。本当に彼はいい奴だなぁ。面倒見がいいというよりも、三橋を放っておけないんだろうね。
 お前は何ともないだろうと榛名の訴えを却下した秋丸は、榛名に相手を見ろと促した。何が起こっているのか判らない榛名は、振り向いて驚いていた。三橋はしゃがみ込んで震えていた。そりゃそうだろうな。しかし榛名は三橋のことを知らないので、ぶつかった拍子に怪我をさせたのかと三橋の手を取って立ち上がらせた。怪我がないのを確認すると「もうトイレで走っちゃダメだぞ!」と言いながら奥に進んでいった。……子どもを相手にしているような言い方だったな(笑)
 そこへ三橋の携帯に阿部から連絡が入った。ホール内に入ったと言っていたのだけど、阿部ってずっと携帯いじってないか? それはともかく、三橋は思わず榛名がいい人だと言い出した。自分のことを知っているらしい他校生に絡む榛名の笑顔は脅しているのか?(苦笑) しかしどうして三橋はこうも挙動不審になるのだろうか? 阿部って誰と聞く榛名に三橋が何も言えずにいると、栄口がフォローに入った。
 榛名って阿部の名字は覚えていなかったのだろうか? 栄口の説明で、反応したのは秋丸の方だった。しかし下級生と知っているのに丁寧語を使う秋丸はなかなか好感が持てるな。榛名は相手が阿部のいる高校の野球部だと知って、彼が球を受ける相手の投手に興味を持ったようだった。しかしそれが目の前にいるおどおどした少年だと知ると、心の中で「勝った!」と言ってニヤリと笑った。うわぁ……ヤな奴だな(笑) 三橋の肩に手を置いて「お互い頑張ろうな!」と笑顔で声をかけるのは、相手にしていないから。しかも初対面の相手に対してお前呼ばわりだったし、さっすがオレさま! なのに三橋はいい人だと感動していた(苦笑)
 再び栄口が三橋に紙を持ってきてと頼んでいたら、秋丸が持ってきてくれた。トイレットペーパーを受け取った三橋は、秋丸には涙を浮かべていい人と感動していた。ああ、なんて単純で可愛らしい子なんだ! その後、女子トイレから持ってきたと言った秋丸に対しての反応で、榛名と三橋が同じ動きをしていた。これは何か狙いがあってのことなんだろうか? あとは、オレさまな性格の榛名が赤面している顔が見られてなかなか良かった(笑)

 高校野球の抽選会ってこんななんだねー。埼玉がそうなのかな? それとも全国どこも同じなのかな? しかしARCって何だろう? 三橋が強いところと言っていたけど、それだけの認識であったらいいのかな。
 シード校の抽選が終わって、いよいよ西浦を含む番号が呼ばれたときの阿部と花井の会話が微笑ましい。阿部は花井をからかうのが楽しいんだなぁ。いちいち反応する花井が楽しすぎる。また無表情に励ましの言葉を投げる阿部が面白いよ。1話の生意気な姿を見たときは、こんな子だとは思ってなかったなぁ。
 127番を引いてきてと言う田島に、武蔵野第一を相手にするのは嫌だと言ったとき、嫌がっていると引きそうだなとボソッと阿部は言っていた。その言葉通り、花井はクジ運が悪いことを実証してしまった(笑) いや、寧ろ当たりを引いたと言った方がいいのだろうか? 武蔵野第一どころか、昨年の優勝校の桐青が相手だった。
 途端に会場には拍手が響いた。桐青に当たったら皆一回戦で確実に負けると思っていたから、自分以外の学校が引いてくれてありがとうという意味らしい。そんな露骨な(苦笑) 青ざめる花井は取材の質問攻めにあっていた。あれはプロの記者……? って高校野球の県大会でそれはないか。
 さて、先週で西浦野球部のメンバーはだいたい覚えられたんだけど、個々人がどんな性格なのかまでは判っいない。今回の話で判ったのは、情報に関しては泉が一番詳しいってことだった。あ、花井はことが追加されたね(笑)
 だからなのか泉は早々に諦めの表情を浮かべていた。すると彼の背後から手が伸びて、頭を掴んで持ち上げた。モモカンが怖い顔をして「弱気はダメ!」と叱っていた。先週の予告で篠岡が言っていたときは可愛らしかったけど、モモカンが言うと迫力があるな。彼女は本当に勝つつもりなんだなぁ。それを見て田島が青ざめているのが面白かった。いつもはケロッとした顔で大胆発言をする彼も、モモカンの前では一野球少年でしかないんだね(笑)
 泉だけでなく、水谷も栄口も、そして先週「勝ちたい!」と言っていた三橋も、相手が昨年の優勝校が相手では勝てないと諦めていた。しかし田島はそうではなかった。そして阿部も。田島の発言には三人ともそれぞれ心の中で突っ込んでいた。それらの台詞には笑ってしまった。阿部の説明にも三人は勝てる気がしないのか白目になっていた(笑)
 そういえばモモカンってバイトで稼いだお金を野球部のために惜しみなく使っているよね。そして夕方は野球部の監督を勤めている。普通に就職していたらそんな生活できない。バイトだけで生活しているんだろうか? 彼女が何歳なのかは知らないけど、そんな生活を続けて大丈夫なのかと心配になってしまうよ。20代なのは間違いなさそうだけど。監督として雇われているのか、ボランティアでやっているのかどうなんだろう?

 強い学校と弱い学校の絶対的な違い。それは練習時間だった。量より質ではなくて、練習時間でそれは決まるらしい。そこでモモカンは朝の4時半は充分に空が明るいと言い出した。えっと、作中の時期っていつなんだろう? 少なくとも6月ではないよね。確かに明るくなってはいるけど、描かれてるほどは明るくないもの。
 モモカンの本気に、怖じ気付いていた三人もようやくやる気になっていた。しかもこのときの阿部も含む皆がモモカンのことを案じているのが何だか嬉しかったな。肉体的に一番辛いのはモモカンだろうに、それでも満面の笑顔で「一緒に頑張りましょう!」と言われた部員たちの返事は気持ちのいい「はい!」だった。部員同士だけでなく、監督との絆も強固になっているんだね〜。こんなに清々しいアニメは久しぶりだ。

 ああしかし、せっかく西浦の皆の名前を覚えかけているというのに、今度は桐青か……。一難去ってまた一難だな(苦笑) そう思っていたら、西浦でもまた一人新キャラが現れた。三橋たちのクラスメイトらしいのだけど、どうやらそうではなさそうだ。
 浜田という名のこの少年は、三橋の幼馴染みだったらしい。お金持ちだと思っていたのに、小さい頃に三橋はアパートで暮らしていたそうな。両親が駆け落ちってこれはまた凄い経歴の持ち主だ。同じクラスになってから気になっていたから確認したらしい。そして彼は応援団を作りたいと申し出た。……でも、OPではベースに滑り込んでいる金髪少年がいた。これはこの浜田なんだろうね。応援団を作ると言っていたけど、今後入部するのかなー? ユニフォームを着ていなかったのが気にはなるのだけど。

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at 23:54, 真神恵, おおきく振りかぶって

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DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 12話「壁の中、なくしたものを取り戻すとき…(後編)」

 黒にもこんな時期があったんだなぁ。しかし、契約者は夢を見ないとか言っていたのに見ていた黒はいったい……。
 流星の欠片で妹の幻を見てから、黒は意識が飛ぶようになってしまったらしい。それは周囲から見ればボーッとしているようにしか見えないのだろうね。彼を見る研究者の中に苦笑してい者がいた。ミーナは黒を見て辛そうな表情を浮かべていた。彼女は夢が叶って研究所に勤めているというのに、そちらに集中しないで黒を気にしていたね。
 しかも男子トイレにまで入り込んでとってもウザいことをぬかしていた。見たくもない幻を突き付けられて壊れていった人を何人も見て我慢できずに黒に訴えていた。「一人で抱えこまないでください! 話せばきっと楽になりますから」……何こいつ?と正直思った。いったい何がしたいのだろう? 黒に何故と問われて、今おかしくなってもらったら研究に支障があると取り繕った理由を述べていたけど……。でもまぁ、自己満足のために言っているようにしか見えなかったなー。
 人に見られる前に出ていけと追い出されたミーナは、黒を見張っていた菊池とはち合わせ。間違えて入ったと言い訳して走り去ろうとしたが、ミーナは菊池を見てぎこちない笑顔を向けた。……いったい何をするつもりだ?

 一方ニックはたくさんあった望遠鏡を片付けていた。部屋を通りがかった黒がどうしたのかと尋ねると、域内調査で確認された放射光が貴重なゲート内物質を放つものと特定されたために回収チームに任命されたのだとニックは答えていた。そしてSATAKEを黒にあげると言ってきた。
 それを聞いた途端に嬉しそうな顔で「はい」と答えていた黒だけど、ニックにある程度心を開いたのだろうか? 同じ趣味を持っているからというので彼に共感する部分が多いのではないかと思う。だからニックに見せる表情は、少しは本音の部分も入っているんじゃないかなぁ。ミーナに対するのとはえらい違いだ。でも、ミーナは同じ組織の人間だから演技する必要がないだけなのかもね。
 そのとき、ニックたちを招集する館内アナウンスが流れた。部屋を去る前にニックは「無事に帰ってこれたらまた一緒に星を見よう」と言って部屋を出た。そのとき黒は「ええ、ぜひ」と笑顔を浮かべていたんだけど、そのときの顔も自然な感じに見えたのは気のせい?

 黒が食堂で昼食を食べていると、菊池が同席してきた。……今回の黒の食べ物はこれだけか。いつもの食べっぷりを考えると、あれだけじゃ足りないだろうなぁ。着席した菊池が満足そうな顔をしていたけど、あの後ミーナは彼に何を言ったのだろう? 思わせぶりなことを言って、それを菊池は黒から自分に乗り換えたと判断したのかなー。
 菊池が見せつけるように手を振ると、ミーナは席を立って出ていってしまった。「照れることねぇのに。なぁ?」と菊池は黒に自慢げな顔を見せていたけど、すっかり自分の女と思い込んでいるんだねー。女に免疫なさそうだから、何もしていないだろうに。
 しかし、黒は違う意味……というか彼女の意図を掴んでいるようにミーナをジッと見ていた。次は黒のロッカーにメモが貼られていた。書かれていた文言は「カリーナの遺体のそばに/裏返して/置かれた靴/契約の/対価か?」だった。しかもその書き方が普通ではなかった。更にいえば、黒は中国人だというのに日本語だし……。何で日本語? ついでに言えば綺麗な字じゃないねー。
 まぁ、何というか傍目には遊んでいるようにしか見えないな。いろんな意味で黒の気を引こうとしているようだし? 案の定、黒に怒られているしー。組織がミーナに何も期待していないと黒から言われてショックを受けていたんだろうか? でも、役立たずなミーナを雇っている組織っていったいなんなんだろうか? そんな無駄なことをする余裕があるのか、スパイとしては役立たずだからカムフラージュに使っているとか? 存在する意味が判らないな。何にせよ、彼女の行動は全て黒を不快にするものでしかなかったのは確かだな。

 そこへアラームが鳴り響いた。回収チームに異変が起きたらしい。映像の文字は反転し、道路に研究員たちが倒れていた。そして彼らが履いていた靴が裏返しに置かれていた。セルゲイたちは意味が判らず困惑していたけど、ニックが自分以外の全員を殺してしまったんだね。つまり、流星の欠片をニックは無事に入手して邪魔な他の研究員を殺して、まるで自分が奇跡の生還を遂げたように振る舞ったのだろう。
 当たり前だが病室に運び込まれたニックの命に別状はなかった。その外であの保安部の隊長が、流星の欠片を回収しないと言い出したセルゲイに食って掛かっていた。これ以上研究者の犠牲を出すワケにはいかないとセルゲイは尤もな理由を述べていたが、隊長は納得できないようだった。何故流星の欠片にこだわるのだろうかと思っていたら。彼もまた欠片を狙っている一人だったのかー。室内に戻ったら、あのパンドラのエリックがいて欠片を回収できたのかと尋ねていた。

 ニックに話し掛けるときは黒はにこやかだなぁ。車椅子の人となっていたのは、単に全快してないからなのかな? だってあまりにも穏やかなんだもの。そして彼はここを辞めてNASAに行くと言っていた。和やかに会話していたら、ニックは自分の部屋を覗いているミーナに気づいて声をかけていた。
 再び備品室で、黒はかなり苛立った声で一目につく方法で接触を取ったミーナを責めていた。それに答えるミーナを見る黒の表情の冷たいこと!(笑) 結局ミーナは黒を好きになってしまったのね。
 ミーナは映像を全て見直して確認したという。そして自分が感じた違和感を伝えていた。ニックだけが映像に映っておらず、そして倒れた人の靴を脱がせて裏返しに置いていた。それで今回の件がゲートが引き起こしたものではなく、ニックが行ったものだと黒の報告していた。
 あの隊長もまた、たった一人生還したニックを怪しいと踏んでいたようだった。そして夜中に一人で出ていくニックを尾行した。彼は東京駅まで移動すると歩いていき、ロッカーの鍵を開けていた。欠片はそこに隠していたのか。しかし、その背後から隊長が銃を突き付けた。そこからゆっくりと離れてロッカーに手を付けろと命令していたけど、彼はニックが契約者だと気づいていないようだった。そして欠片を入手しようとロッカーに手を触れた瞬間、ニックが力を使っていた。……私はニックが黒の能力をコピーしたのかと思ってたのだけど、どうやらそうではなくて同じ力を持っているようだった。
 突然襲った電撃に倒れてしまった隊長の反応から、どうやら契約者だというのにも気づいていたようだった。銃を撃とうとしたが、その手首を掴まれて殺されてしまった。……本当に全く同じ力らしい。

 その全てを黒が冷めた目で見ていた。ニックは彼がそこにいることを心底驚いているようだった。では黒も欠片を狙っている者だったとはこの時点まで全く気づいていなかったんだね。まぁ、特にそれらしい活動はしていなかったのだから気づくのは難しいかもしれないけど。黒の方は、ミーナの話を聞かされて半信半疑だったというところなのかな。
 しかし現場を見られたというのに「信じてくれ!」なんて言い出すとは、彼は黒を信頼していたのかなー。そして始まる告白劇(苦笑) NASAに戻るのを条件にCIAに雇われて流星の欠片を手に入れようとしたらしい。本物の欠片を手にしたとき、さすがの黒も驚いていたようだった。あとはパンドラという研究機関への不満を言っていたかな。上に研究結果を吸い上げられて誰とも共有できないし、他チームが何を研究しているのかも知らないらしい。これでは夢が遠のくばかりだと声を大きくして訴えたあと、ニックは黒には自分の夢を信じていてほしいからと言っていた。
 それを聞いている黒は俯いていた。ニックに失望でもしたのかと思いきや、昔同じものを見たことがあると言い出した。それは契約者は皆、自らを制御できないくらい能力を高めて殺し合い、死んでいったという。そう語る黒の目は憎しみに満ちていた。感情がないと言われる契約者が、憎しみの感情を露にしていた。そのときに映った1カットが、先週にも見た意顔を血だらけにしていた妹の姿だった。彼女は髪の長い人物から何かを受け取っていたけど、無表情な顔をしていたので今回その絵が使われるまで何かを渡されていることなんてちゃんと見ていなかったよ。
 つまり、ニックが今手にしている流星の欠片と同じものを妹は誰かから受け取り、そして力を制御できないほど能力を高めて死んでいったのだろう。それを知っているから黒はニックの言うことが全て嘘だと言い切った。それに「あんた」呼ばわりしていることからかなりご立腹の様子。黒もニックが自分と似ていると思って共感していたんだろうね。それが全て嘘だと判って怒りを隠し切れない様子だった。その後に「契約者が夢を見る筈ないもんな」と自嘲気味に言っていたし、本当にニックには好意を持っていたのかも。……とっても人間らしいんだけど。

 直後互いに能力を使って相手を殺そうとしたが殺せなかった。ニック……やっぱり嘘だったのか? その行動力にちょっとガッカリした。
 力が効かないと知るや、ニックは隊長が持っていた銃を奪って逃げ出した。しかし黒は再び妹の幻を見て足を止めてしまった。彼女が現れたときにニックの白衣のポケットに入れられた流星の欠片が光っていた。これはいったいどういうことなんだろう? 判らないことだらけだ。判らないことだkらけだったけど、一つだけ判ったことがあった。同じ能力を持つ者は殺せないらしい。
 妹の幻に注意が逸れてしまった黒は、とうとうニックに後ろから銃をつきつけられた。ニックは自分も契約者が夢を見ないと考えていたのかもしれないと言った。しかし、だからこそ黒を信じたと続け、黒だけは自分の夢を理解してくれると思ったと言った。信じた自分が馬鹿だったと自嘲し、黒を巻き込みたくなかったと言っていたそれは本音なんだろうね。多分、ここで引き金を引こうとしたのかもしれないが、そうする前に流星の欠片が光りだして、二人の身体を放射光が包んでいた。ニックは慌てて銃を撃ったが、至近距離だったというのに黒には当たらなかった。二人の間に妹のシルエットが現れて、それが弾いたのかもしれないね。
 そのシルエットが強い光を放った直後、二人は別の空間に立っていた。呆然としていると、ニックの身体が縮んで子どもの姿になってしまった。驚きに目を見貼っている黒と呆然としているニックだったが、ニックは上を見上げると指をさして「李くん、星!」と言った。ぽっかりと空いた円の向こうには本物の星空が広がっていた。
 今度はおもちゃのようなロケットが発射しようとしていた。それを見てニックは喜びの声を上げてそこへ走り出した。その際ニックは「やっぱり君は信じてくれてたんだね!」と言っていた。黒が信じていたからこの幻が見えたということなんだろうか?
 さっきまでの憎悪も敵意もなくなって、黒はニックが言った言葉が聞き取れず、ニックを乗せたロケットが宇宙に上がっていく様を、ただ呆然と見送っていた。二人にはそんな幻が見えていたが、他の人間には大規模に光る放射光しか見えていなかったようだ。気づいたときには黒は流星の欠片を手にして呆然としていた。ニックは消えていなくなり、着ていた白衣が落ちていただけだった。その向こうに銀の観測霊と言ったっけ? それが黒の近くに出現していた。あれはいったい何か?というよりも、あり得ないことがゲートで起きるという一言で説明されてしまうんだろうね。
 現場を離れた黒の前に、なんとセルゲイが現れて脱出ポイントを伝えていた。全て知っていたというセルゲイに黒は「だったら何故、さっさとケリをつけなかった!?」と声を荒げて抗議したが、セルゲイは流星の欠片の持つ力を確かめる必要があったと無表情に答えていた。黒がセルゲイを思わず殺そうとしていたのは、それだけニックに共感していたのだというのがわかる。

 任務を終えた黒は住処に戻っていた。黄はマオに黒を休ませろと言っていたらしい。黒はマオにいつか本当の星空が戻ってくると思うかと尋ねていたが、マオは失ったものを取り戻すのはゲートの中だけさと答えるだけだった。
 この時のマオの表情がいい。揺らしている尻尾もいい。また感傷的な黒がマオにそう聞いたのがいい。美鈴ばあちゃんに見つかって驚くマオの表情がいい。「ヤバッ!」と言って逃げ出すマオなんて最高だよ(笑) やっぱりこの作品で一番好きなのはマオだね。最後にしか出ていないと言うのにその最後で全て持っていってしまった感じがする。
 マオが美鈴ばあちゃんに見つかると、我関せずと立ち去った黒は、銀のいるタバコ屋に向かっていた。そしてキャンディを一つ置くと「ありがとう」と言ってそのまま何処かに向かった。今回一番わからなかったのがここなんだけど、銀って何かしたの? ゲート内に観測霊を向かわせたことが「ありがとう」にどう結びつくのか判らない。

 今までバラバラだった黒のチームが、今後はそうではなくなるという話だったのだろうか? 話しかけても無視を決め込んでいた黒がマオに話をしたり、銀に優しい声をかけたりしたというのはすごい進歩なのではないだろうか? 黄と打ち解ける日が来るとは到底思えないのだけど、それも変わっていくのだろうか。
 次回の予告で驚いた。銀がメインなのだけど、今の銀と全然違う子がいた! ドールになる前の銀って、感情が豊かな子だったんだね。真ん中で銀がメインの話を持ってくるとは。これはかなり楽しみだ。あの探偵コンビも再登場しているしね(笑) また、EDの入り方がいつもと違っていて、新キャラが登場していた。まるでC.C.のような容姿だなー。

at 23:51, 真神恵, DARKER THAN BLACK -黒の契約者-

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ツバサ 19巻 感想

ツバサ 19 豪華版―RESERVoir CHRoNiCLE (19)

 本編を読む前に、帯に書いていることを知って愕然とした。何!? OVA化だって!? 何でも21巻〜23巻にDVDが付いてくるそうだ。そして描かれる内容は『東京編』だとか。……ええと、東京編って何だったっけ?という疑問は置いておいて、何その企画!! 帯には「最強のスタッフで『東京編』を完全アニメ化!」と宣伝文句が書いてあったけど、最強スタッフって誰のことなんだろう? TVアニメと同じなのかな? キャストは?
 嬉しいと思う反面、そうやってまたお金を落とさせようとするのに辟易……いやいや、困ったなぁと思った。非売品グッズには手を出すのは止めたけど、CLAMP関係のものは迷わず買っている私にはちょっと……ねぇ(苦笑)
 もちろん買うさ。でも、帯を見て憤ったことが一つある。それはそのDVDには通常版のコミックスに付くということだ。通常版なんて普通に漫画が好きな人しか買っていないと思う。私のようにCLAMPファンは豪華版を買っている筈だ。それなのにDVDをセットするのは通常版だと!? いやもう本当にいやらしいことこの上ないね! でも買うけど!(笑)

 本編は、サクラの願いが描かれていた。それと我が姫と跪いていたファイがメインになると思って楽しみにしていたというのに、まさかあんな展開になるとは……。本当に先が読めない物語だ。
 阿修羅王が目覚めたらどうなるのか。それはこの巻では語られていなかったように思う。サクラに関しては今まで深く描かれていなかったというのに、彼女がメインになってからは何を考え何を望んでいるのか、それは見ていて辛い選択なんだけど引き込まれる。
 それから「ちょびッツ」でチィには姉妹がいたのに、こちらでは一人しかいないからそうなのかなーと思っていたら今回もう一人が出てきた。まさかそんな展開になるとは……。この巻はそう思う箇所が多かった。そして、ファイが何故あんなことをしたのかというのは、全て飛王が企んでいたことだったのかと。そうまでして何をしたいんだあの男は……。
 18巻の感想で、サクラとファイの関係が好きだと書いたような気がするけど、今回もそれが良かった。彼女に先見の力があったなんてね。あんなことになってしまって、サクラが一番危惧していた事態は避けられたかもしれないけど、自分を守る強運を失ってしまってどうなるのか心配だ。二分の一の確率と侑子さんに言われたことは100%になったかもしれないけどね。

 他にもランティスの台詞が気になったな。何故あのように先を予見するかのような発言をしたのだろうか。そしてイーグルも何か知っているかのようだったし。物語が進むほど引き付けられるなぁ。だから最後で白けるようににはしてほしくない。
 他に思ったことは今サクラたちと一緒にいる小狼のことかな。サクラに「小狼君」と呼ばれて嬉しそうな顔をしているのが良かった。それから気になったのは、最後の衝撃的なシーンで彼がサクラを「さくら」と呼んでいたことかな。誤植なワケはないと思うんだけど、あれは何か意味があることなんだろうか?

 最後に、このところあまり目立たない、そして最近は皆のことをちゃんと思いやっている姿しか描かれない黒鋼について。やっぱり一番好きなのは彼だなと思った。誰も何も自分の思いを打ち明けたりしないけど、黒鋼は全て察しているようだったし小狼を気遣ってあげるのがいい。そしてそんな彼にモコナは一番懐いているのが嬉しい。
 復讐という目的があって、飛王を前にしたときはどうなるのかは判らないけど、少なくともあの4人の中で一番ぶれない彼が皆をどうフォローしてくのかが楽しみだ。特にファイは茫然自失の状態だしね。何が起こるか知っていたサクラは、だからこそ彼に自分を大切にするように誓ってと言ってたけど、その約束がどこまで効果があるのかわからないもの。

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at 23:59, 真神恵, CLAMP

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