2007.08.31 Friday
DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 21話「粛正の街は涙に濡れて…(前編)」
全26話だとばかり思っていたのに、全25話だったとは……。それだったらこの話からSPで録画していたのに!
アバンに出て来たのは新キャラばかり? あの研究者のじいさんはいったい何者なのか。そしてそんな彼の前に全裸で現れた美女は?? 全身じっくり見て「相当たまってるな」と言うじいさんの台詞に吹いた。まぁ、男は元気な人は歳いってても元気だからな(苦笑) しかし幻かと思われたその美女は、じいさんの頬に手を当てるとおでこにキスしてきた。直後、警報が鳴って警備の者が中に入った直後、じいさんの服だけ残して二人はどこかへ消えてしまった。つまり、彼女は契約者で能力は瞬間移動なんだね。服も一緒に転移できたらいいのに……。自分の身体に自信がなかったら、あんな風に泰然と立ってはいられないだろうね。
受話器を取り上げたのはエリック西島だった。つまりそこはパンドラで、じいさんの名前はシュレーダー博士というらしい。もうすぐ最後なのに、このパンドラってよく出てくるなぁ。西島も一度きりのキャラかと登場したときは思っていたけどとんでもなかったね。
再びEPRの活動が活発になったらしい。最初は単なる泥棒を追いかけているものだと思っていたのに、契約者だったので驚いた。そして契約者なのにコソ泥?とまで思ってしまった(笑)
宝来に報告する美咲は違和感を感じると話していた。そして前に起きた大使館爆破事件とは違って、何か別の者の思惑が左右しているのではないかと言っていた。EPRの目的は契約者の存在を公にして正当な権利を獲得すること、人権を認めるよう言っていたっけ。美咲は方法はとももかく目的を理解はできると言っていた。まぁ、契約者を民族に置き換えたら至極真っ当な訴えだよね。能力があるから化け物。そんな力を持った存在が世に知られたら混乱が起こる。だから契約者を見た者の記憶は消去。そういう世の中になっていたんだっけか。契約者には心がない、感情がないと言われ続けてきたけど、前回の話でそれは本当なのか、という話になったんだよね。そもそも、契約者が最初から言われていたような存在だったのならば、人権を保証しろ、なんて要求そのものがおかしいのではと思ってしまう。だから、契約者も人間だということを言いたいんだろうねー。
捕まえた犯人には共通してい記憶の欠如が見かけられたらしい。それが首謀者に関する記憶が。これは記憶を操る能力を持つ契約者がいるということなんだろうか? 宝来はいずれにしてもアメリカ大使館に警戒レベルを引き上げるよう要請しないといけないと判断し、美咲にセキュリティ担当のハリスに直接会って今後の対応について協議するよう命じた。
ホウムラン軒は黒のお気に入りなのか? TVを見て超能力者の話して自分にそれがあったらと話す店主の力の使い道はなんとも平和なものだった。皆が皆そういう風に考えるだけだったら良かったのになぁ。力があってもそれをどう使うかは本人次第だものね。科学だって同じことが言える。しかし、店主に混んでるときを見たことないと思ってない?と聞かれたときの黒の微妙は顔(苦笑) そんな店なのに、料理上手な筈の黒は通っているんだよね。それって味はいいということなんじゃないだろうか?
また、店から出て来た黒を待っていたマオに「飯待ちか?」と言った黒の台詞にも笑った。そういや店の娘に餌をもらっていたんだっけ?(笑)
アメリカ大使館に斉藤と共に訪れた美咲だけど、まぁマトモに取り合ってもらえる筈もないよね。門前払いされるのかと思ったけど、話だけは聞いてくれたみたい。門を出るとノーベンバー11がいた。アメリカ大使館に絡む別の情報を手に入れたので、美咲にだけは教えようと思って来たらしい。何度か協力してきて美咲を信頼してのことなのかなー?
ノーベンバー11が美咲に話した情報とは、アバンで攫われたあのシュレーダー博士のことだった。ゲートの謎を解明したとして一時話題になった人物だが、最近その名前は聞かないと美咲が解説してくれた。最近聞かないのは、パンドラの最深部に隔離されていたからだったらしい。EPRが彼を狙っていたが、一昨日の晩に誘拐されたのだと言う。ノーベンバー11の話に美咲はアメリカ大使館と絡んでいるのかと問うが、そこまでは判っていないらしい。ただ、最重要人物であるシュレーダー博士にはド−ルが糸を付けていたのに、その糸が切れた場所がアメリカ大使館であるそうなのだ。
先ほど美咲はハリスに他の大使館では爆発は中から起きたと話して、大使館内にも警備を置くような話をしていた。そしてノーベンバー11は、EPRのメンバーが中に潜んでいないとは限らないと忠告していた。そしてアンバー……ノーベンバー11と一緒に働いていたころはフェブラリ−か。彼女は自分たちとかつて行動を共にしたエージェントだったと付け加えた。美咲が今は違うと呟くと、ノーベンバー11はどう思います?と尋ねた。
眉間に皺を寄せて考え込む美咲の横顔がアップで映ったので何だろうと思っていたら、ノーベンバー11が彼女のおでこを指で軽くつついたので笑った。美咲とともに驚いている斉藤の方が笑えたけど。生真面目な美咲にはノーベンバー11のような……それが表向きの顔だとしても、彼のようなタイプが合っているのではないかと思ってしまった。
深い皺だったのでつい、というノーベンバーは、おでこを抑えて渋面を作っている美咲の名を呼んだ。そしてサングラスを外して「ここから先は敵も味方もない。貴女の直感だけを信じて行動してください」と真面目な顔をして言うと、また後ほどと言って立ち去ってしまった。彼は、いや、彼らは相当美咲のことを信用しているんだなと思えるシーンだった。
美咲を応対したハリスが話している相手って、アバンで出て来た博士を誘拐した契約者じゃないの。つまり、ノーベンバー11の読みは当たっていたということだね。ハリスはすっかり彼女を信じているんだなぁ。色仕掛けで骨抜きにされたのは明らか(笑)
書類を出してくると退室したブリータと呼ばれた契約者は、地下にある倉庫のような部屋へと降りていった。そして攫って来た老人が本物のシュレーダー博士であるようだと傍に立っていた男に話していた。公安が動きだし、EPRがアメリカ大使館を標的にしていると言って。しかし彼女らはアンバーからそこを標的にするような計画は聞いていないらしい。つまり、アメリカ大使館に突入するために組織が仕組んだものだと男は言っていた。ま、初めてEPRのメンバーが出て来たときから声を聞いて明らかだけど、ウェイもEPRに参加していたんだねー。
今度は本物のようだと言っていたけど、これまで何度も偽物だったということになるよね。影武者なんて話も出てきて、それだけ重要人物だったのかと驚いた。植え付けられた記憶かもしれないけど、引き出した情報は本人のものと間違いがないので、アンバーに引き合わす価値はあるというウェイに、ブリータは本物であるなら、どんな手を使ってでも乗り込んで来る筈だろうからもう少し様子を見ようと提案した。「それが、アンバーの意志であるなら」と顔半分を焼かれたウェイの姿が映し出された。……アンバーの命令には従うような言い方だけど、彼ってそういうキャラじゃなかったはずなのにな。何か取引しているのかな?
さて、今回の黒たちの仕事はアメリカ大使館の爆破のようだった。マオが揺動って適任だねー。誰も猫が喋って大使館爆破に関わっているなんて思わないもの。
侵入から爆弾の設置までは上手くいったけど、黒が引き上げようと扉に近づくと見張りの誰何の声が聞こえた。侵入者が他にもいたらしい。扉に開いた穴から外を窺うと、その前には腹にぽっかり大穴が開いて絶命している警備の男の姿あった。そしてその先に立っていたのはウェイだった。組織が仕組んだものだったら、黒が来ると思ったのだろうか? ウェイは黒に負けたから復讐しようと思っているに違いないもの。
「こんなに早く君に会えるとは……。やはりアンバーを選んで良かった」
アンバーは黒を仲間にしようとしていた。だから彼女と共に行動していれば黒に再会する確率が高い。ウェイがEPRに参加した理由はやっぱりそれか。
大使館の外で張り込んでいた美咲は、マオが起こした揺動を正しく見抜いていた。そしてハリスに掛け合うが、外であったことは日本の管轄だと言ってそれが揺動だと言っても聞こうとはしなかった。このままでは被害者の救出だけでなく、首謀者を追う手がかりも失うかもしれないと言って、美咲は宝来に特別治安処置として突入の許可を願い出た。5分待てと指示した宝来は、ソファに腰かけている西島に「お聞きになった通りです」と言った。
宝来には官房長官からアメリカとの関係がこれ以上こじれることがなければと既に許可は得ていたらしい。そして西島は、「対外的にこれだけ明確な口実があれば、後はアメリカ国内の友人がうるさ方を押さえ込んでくれるでしょう」と答えていた。そして次のシナリオとも。……ちょっと待って? そこに西島がいたのはいい。しかし何でそんなに偉そうなんだ? 次のシナリオって?? シュレーダー博士がそこにいるから大使館を爆破させるように指示を出したとでも言うのか? でも、それって組織が黒たちに命じたことではないの? 単なる研究機関だと思ってたけど、もしかしてパンドラが組織ってことなのか!? そしてシナリオという言葉に宝来が疑問を抱いていなかったので、彼も関係があるといえる。あの手袋は本当に怪しいものだったのか?
混乱の最中、美咲は宝来からの指示を待ちながら怪我人を救急隊のところまで連れていくよう指示を出し、我先にと逃げ出そうとするお偉方を「こんなときに自分だけ……!」と憤っていた。門の方へ視線を向けると、ノーベンバー11が悠々と中に入っていくのを美咲は目撃した。そして許可が出ていないというのに彼女も門の中へと飛び込んだ。
黒とウェイのアクションシーンを、ところどころスローモーションで見せていた。こういう演出は好きだなぁ。互角という感じがまたいい。互いの能力を把握しているから後れを取ることもないし。
しかしその戦いをブリータが見ていた。「博士を放ったらかして戦えなんて命令。出てなかったと思うけど?」と言って力を発動させた。見た目を裏切らない色の下着だった(笑) そしてウェイの身体にピッタリと貼り付いたブリータは、「彼なんだ? アンバーのお目当ての男って」とウェイに尋ねていた。「残念ながらそのようです」とウェイは答えていたので、さっきまでのは挨拶代わりの戦いだったのね。そうしてブリータは「だったら尚更、この勝負はお預け」と言い、ウェイの頬にキスをして彼を何処かへと転移させてしまった。
再びシュレーダー博士も元に戻って来たブリータは、そのまま彼をアンバーの元に送ろうとしたが、後ろから話し掛ける声があって驚いて振り向いた。そこにはドアを背に腕を組んだノーベンバー11が待ち構えていた。しかし二人は知り合いだったの? 久しぶりとブリータが言っていたものね。彼も博士を連れ去ったのが彼女だと見当をつけていたようだし。能力を知っていたら犯人が誰かなんてすぐに判るかー。そしてノーベンバー11はフェブラリ−に会いたいとブリータに願い出た。そしてそんな彼の望みにブリータは「もちろん。彼女もそれを望んでいる」とあっさりと答えた。前もそう言っていたっけ? そしてノーベンバー11には頬でなく口にキスしてアンバーの元へ転移させた。やっぱり好みがあるんだなぁと思ってしまった(笑)
一足遅く美咲が乗り込んだときには、シュレーダー博士が来ていたバスローブと、ノーベンバー11が着ていたスーツだけが残っているだけだった。中に進んで呆然と室内を見ている美咲の背後から、荒々しい足音が聞こえてきた。振り向いた美咲に武装した男たち5人は銃を突きつけ、武器を置いて手を頭の後ろで組めと命じた。自分の所属を言った美咲が男たちの正体を訪ねると、彼らは短く「パンドラだ」とだけ答えた。正体に驚く美咲を、男の一人が後ろから押し倒し、手錠をかけて逮捕してしまった。……なんで単なる研究機関がそんな事をする権利があるのだ?
一方、黒の戻りを待っていたマオは木の枝に座っていた。欠伸をし、後ろ足で耳の後ろを掻きながら「遅いなぁ。黒の奴……」と言うと、横からこの場には不似合いな明るい声が聞こえて来た。「話せるの? 猫ちゃん」という声に驚いたマオの視線の先にはアンバーが同じく木の枝に座っていた。そしてマオと目が合うとにっこり笑った。マオ、ピーンチ!(笑)
以下、日記。
アバンに出て来たのは新キャラばかり? あの研究者のじいさんはいったい何者なのか。そしてそんな彼の前に全裸で現れた美女は?? 全身じっくり見て「相当たまってるな」と言うじいさんの台詞に吹いた。まぁ、男は元気な人は歳いってても元気だからな(苦笑) しかし幻かと思われたその美女は、じいさんの頬に手を当てるとおでこにキスしてきた。直後、警報が鳴って警備の者が中に入った直後、じいさんの服だけ残して二人はどこかへ消えてしまった。つまり、彼女は契約者で能力は瞬間移動なんだね。服も一緒に転移できたらいいのに……。自分の身体に自信がなかったら、あんな風に泰然と立ってはいられないだろうね。
受話器を取り上げたのはエリック西島だった。つまりそこはパンドラで、じいさんの名前はシュレーダー博士というらしい。もうすぐ最後なのに、このパンドラってよく出てくるなぁ。西島も一度きりのキャラかと登場したときは思っていたけどとんでもなかったね。
再びEPRの活動が活発になったらしい。最初は単なる泥棒を追いかけているものだと思っていたのに、契約者だったので驚いた。そして契約者なのにコソ泥?とまで思ってしまった(笑)
宝来に報告する美咲は違和感を感じると話していた。そして前に起きた大使館爆破事件とは違って、何か別の者の思惑が左右しているのではないかと言っていた。EPRの目的は契約者の存在を公にして正当な権利を獲得すること、人権を認めるよう言っていたっけ。美咲は方法はとももかく目的を理解はできると言っていた。まぁ、契約者を民族に置き換えたら至極真っ当な訴えだよね。能力があるから化け物。そんな力を持った存在が世に知られたら混乱が起こる。だから契約者を見た者の記憶は消去。そういう世の中になっていたんだっけか。契約者には心がない、感情がないと言われ続けてきたけど、前回の話でそれは本当なのか、という話になったんだよね。そもそも、契約者が最初から言われていたような存在だったのならば、人権を保証しろ、なんて要求そのものがおかしいのではと思ってしまう。だから、契約者も人間だということを言いたいんだろうねー。
捕まえた犯人には共通してい記憶の欠如が見かけられたらしい。それが首謀者に関する記憶が。これは記憶を操る能力を持つ契約者がいるということなんだろうか? 宝来はいずれにしてもアメリカ大使館に警戒レベルを引き上げるよう要請しないといけないと判断し、美咲にセキュリティ担当のハリスに直接会って今後の対応について協議するよう命じた。
ホウムラン軒は黒のお気に入りなのか? TVを見て超能力者の話して自分にそれがあったらと話す店主の力の使い道はなんとも平和なものだった。皆が皆そういう風に考えるだけだったら良かったのになぁ。力があってもそれをどう使うかは本人次第だものね。科学だって同じことが言える。しかし、店主に混んでるときを見たことないと思ってない?と聞かれたときの黒の微妙は顔(苦笑) そんな店なのに、料理上手な筈の黒は通っているんだよね。それって味はいいということなんじゃないだろうか?
また、店から出て来た黒を待っていたマオに「飯待ちか?」と言った黒の台詞にも笑った。そういや店の娘に餌をもらっていたんだっけ?(笑)
アメリカ大使館に斉藤と共に訪れた美咲だけど、まぁマトモに取り合ってもらえる筈もないよね。門前払いされるのかと思ったけど、話だけは聞いてくれたみたい。門を出るとノーベンバー11がいた。アメリカ大使館に絡む別の情報を手に入れたので、美咲にだけは教えようと思って来たらしい。何度か協力してきて美咲を信頼してのことなのかなー?
ノーベンバー11が美咲に話した情報とは、アバンで攫われたあのシュレーダー博士のことだった。ゲートの謎を解明したとして一時話題になった人物だが、最近その名前は聞かないと美咲が解説してくれた。最近聞かないのは、パンドラの最深部に隔離されていたからだったらしい。EPRが彼を狙っていたが、一昨日の晩に誘拐されたのだと言う。ノーベンバー11の話に美咲はアメリカ大使館と絡んでいるのかと問うが、そこまでは判っていないらしい。ただ、最重要人物であるシュレーダー博士にはド−ルが糸を付けていたのに、その糸が切れた場所がアメリカ大使館であるそうなのだ。
先ほど美咲はハリスに他の大使館では爆発は中から起きたと話して、大使館内にも警備を置くような話をしていた。そしてノーベンバー11は、EPRのメンバーが中に潜んでいないとは限らないと忠告していた。そしてアンバー……ノーベンバー11と一緒に働いていたころはフェブラリ−か。彼女は自分たちとかつて行動を共にしたエージェントだったと付け加えた。美咲が今は違うと呟くと、ノーベンバー11はどう思います?と尋ねた。
眉間に皺を寄せて考え込む美咲の横顔がアップで映ったので何だろうと思っていたら、ノーベンバー11が彼女のおでこを指で軽くつついたので笑った。美咲とともに驚いている斉藤の方が笑えたけど。生真面目な美咲にはノーベンバー11のような……それが表向きの顔だとしても、彼のようなタイプが合っているのではないかと思ってしまった。
深い皺だったのでつい、というノーベンバーは、おでこを抑えて渋面を作っている美咲の名を呼んだ。そしてサングラスを外して「ここから先は敵も味方もない。貴女の直感だけを信じて行動してください」と真面目な顔をして言うと、また後ほどと言って立ち去ってしまった。彼は、いや、彼らは相当美咲のことを信用しているんだなと思えるシーンだった。
美咲を応対したハリスが話している相手って、アバンで出て来た博士を誘拐した契約者じゃないの。つまり、ノーベンバー11の読みは当たっていたということだね。ハリスはすっかり彼女を信じているんだなぁ。色仕掛けで骨抜きにされたのは明らか(笑)
書類を出してくると退室したブリータと呼ばれた契約者は、地下にある倉庫のような部屋へと降りていった。そして攫って来た老人が本物のシュレーダー博士であるようだと傍に立っていた男に話していた。公安が動きだし、EPRがアメリカ大使館を標的にしていると言って。しかし彼女らはアンバーからそこを標的にするような計画は聞いていないらしい。つまり、アメリカ大使館に突入するために組織が仕組んだものだと男は言っていた。ま、初めてEPRのメンバーが出て来たときから声を聞いて明らかだけど、ウェイもEPRに参加していたんだねー。
今度は本物のようだと言っていたけど、これまで何度も偽物だったということになるよね。影武者なんて話も出てきて、それだけ重要人物だったのかと驚いた。植え付けられた記憶かもしれないけど、引き出した情報は本人のものと間違いがないので、アンバーに引き合わす価値はあるというウェイに、ブリータは本物であるなら、どんな手を使ってでも乗り込んで来る筈だろうからもう少し様子を見ようと提案した。「それが、アンバーの意志であるなら」と顔半分を焼かれたウェイの姿が映し出された。……アンバーの命令には従うような言い方だけど、彼ってそういうキャラじゃなかったはずなのにな。何か取引しているのかな?
さて、今回の黒たちの仕事はアメリカ大使館の爆破のようだった。マオが揺動って適任だねー。誰も猫が喋って大使館爆破に関わっているなんて思わないもの。
侵入から爆弾の設置までは上手くいったけど、黒が引き上げようと扉に近づくと見張りの誰何の声が聞こえた。侵入者が他にもいたらしい。扉に開いた穴から外を窺うと、その前には腹にぽっかり大穴が開いて絶命している警備の男の姿あった。そしてその先に立っていたのはウェイだった。組織が仕組んだものだったら、黒が来ると思ったのだろうか? ウェイは黒に負けたから復讐しようと思っているに違いないもの。
「こんなに早く君に会えるとは……。やはりアンバーを選んで良かった」
アンバーは黒を仲間にしようとしていた。だから彼女と共に行動していれば黒に再会する確率が高い。ウェイがEPRに参加した理由はやっぱりそれか。
大使館の外で張り込んでいた美咲は、マオが起こした揺動を正しく見抜いていた。そしてハリスに掛け合うが、外であったことは日本の管轄だと言ってそれが揺動だと言っても聞こうとはしなかった。このままでは被害者の救出だけでなく、首謀者を追う手がかりも失うかもしれないと言って、美咲は宝来に特別治安処置として突入の許可を願い出た。5分待てと指示した宝来は、ソファに腰かけている西島に「お聞きになった通りです」と言った。
宝来には官房長官からアメリカとの関係がこれ以上こじれることがなければと既に許可は得ていたらしい。そして西島は、「対外的にこれだけ明確な口実があれば、後はアメリカ国内の友人がうるさ方を押さえ込んでくれるでしょう」と答えていた。そして次のシナリオとも。……ちょっと待って? そこに西島がいたのはいい。しかし何でそんなに偉そうなんだ? 次のシナリオって?? シュレーダー博士がそこにいるから大使館を爆破させるように指示を出したとでも言うのか? でも、それって組織が黒たちに命じたことではないの? 単なる研究機関だと思ってたけど、もしかしてパンドラが組織ってことなのか!? そしてシナリオという言葉に宝来が疑問を抱いていなかったので、彼も関係があるといえる。あの手袋は本当に怪しいものだったのか?
混乱の最中、美咲は宝来からの指示を待ちながら怪我人を救急隊のところまで連れていくよう指示を出し、我先にと逃げ出そうとするお偉方を「こんなときに自分だけ……!」と憤っていた。門の方へ視線を向けると、ノーベンバー11が悠々と中に入っていくのを美咲は目撃した。そして許可が出ていないというのに彼女も門の中へと飛び込んだ。
黒とウェイのアクションシーンを、ところどころスローモーションで見せていた。こういう演出は好きだなぁ。互角という感じがまたいい。互いの能力を把握しているから後れを取ることもないし。
しかしその戦いをブリータが見ていた。「博士を放ったらかして戦えなんて命令。出てなかったと思うけど?」と言って力を発動させた。見た目を裏切らない色の下着だった(笑) そしてウェイの身体にピッタリと貼り付いたブリータは、「彼なんだ? アンバーのお目当ての男って」とウェイに尋ねていた。「残念ながらそのようです」とウェイは答えていたので、さっきまでのは挨拶代わりの戦いだったのね。そうしてブリータは「だったら尚更、この勝負はお預け」と言い、ウェイの頬にキスをして彼を何処かへと転移させてしまった。
再びシュレーダー博士も元に戻って来たブリータは、そのまま彼をアンバーの元に送ろうとしたが、後ろから話し掛ける声があって驚いて振り向いた。そこにはドアを背に腕を組んだノーベンバー11が待ち構えていた。しかし二人は知り合いだったの? 久しぶりとブリータが言っていたものね。彼も博士を連れ去ったのが彼女だと見当をつけていたようだし。能力を知っていたら犯人が誰かなんてすぐに判るかー。そしてノーベンバー11はフェブラリ−に会いたいとブリータに願い出た。そしてそんな彼の望みにブリータは「もちろん。彼女もそれを望んでいる」とあっさりと答えた。前もそう言っていたっけ? そしてノーベンバー11には頬でなく口にキスしてアンバーの元へ転移させた。やっぱり好みがあるんだなぁと思ってしまった(笑)
一足遅く美咲が乗り込んだときには、シュレーダー博士が来ていたバスローブと、ノーベンバー11が着ていたスーツだけが残っているだけだった。中に進んで呆然と室内を見ている美咲の背後から、荒々しい足音が聞こえてきた。振り向いた美咲に武装した男たち5人は銃を突きつけ、武器を置いて手を頭の後ろで組めと命じた。自分の所属を言った美咲が男たちの正体を訪ねると、彼らは短く「パンドラだ」とだけ答えた。正体に驚く美咲を、男の一人が後ろから押し倒し、手錠をかけて逮捕してしまった。……なんで単なる研究機関がそんな事をする権利があるのだ?
一方、黒の戻りを待っていたマオは木の枝に座っていた。欠伸をし、後ろ足で耳の後ろを掻きながら「遅いなぁ。黒の奴……」と言うと、横からこの場には不似合いな明るい声が聞こえて来た。「話せるの? 猫ちゃん」という声に驚いたマオの視線の先にはアンバーが同じく木の枝に座っていた。そしてマオと目が合うとにっこり笑った。マオ、ピーンチ!(笑)
以下、日記。