2007.09.30 Sunday
コードギアス 反逆のルルーシュ DVD9巻&Sound Episode6 感想
今月でとうとうDVDもドラマCDも最終巻になってしまった。第二期がいつ始まるか判らないので、それまでは発売済みのものを見て過ごすしかないんだろうな……。
まずはDVDの感想を。最終巻だけあって、映像特典が多かった。特典物では、設定集とかCLAMP作画の漫画とかは良かったのだけど、ピンバッジとかハンカチとかはいらないと思ってた(笑) 今回ようやく全巻収納ボックスがついてきた! これが一番嬉しい。TVシリーズだと巻数がかさむのにバラで出ると辛いものがあるんだよねー。しかもCLAMPの描き下ろしだし! ……上記に上げた特典物だってCLAMP絡みだし、結局はCLAMPのものがついてくれば私は嬉しいのだと思った(笑)
本編は既に……通常でも2、3回見ていたし、感想を書くためにも更に見ているため、今まではDVDを購入しても映像特典を見て終わりであとはしまっていたというのに、今回は23〜25話までしっかり見てしまった(笑) これは、23話と24話の間が開いてしまったからだろうなぁ。もっとも、24話&25話スペシャルが放送されたときも23話を後から見てはいたんだけどね。当時はスザクの怒りについていけてなかった。作中の時間では23話の後なのに、こちらにとってはあまりにも久しぶり過ぎだったものだから……。
ブックレットには監督のインタビュー記事が載っていた。その中で、最後に今まで築いてきたものをナナリーのために全て捨てたルルーシュに対して視聴者がどう思うか、という点では私は監督が思ったようには全く思っていなかったなぁと思った。まぁ、監督が言っていた対象は中高生だったので、対象年齢から外れている私の考え方はどうでもいいのかもしれないけど(苦笑)
オーディオコメンタリーは最終話の25話で、福山さんとゆかなさんと小清水さんとそして櫻井さん。今まで演じてきた自キャラについて最初にコメントしていたのだけど、そこで一番変わったのがC.C.で、変わらないのがスザクだと言っていた。カレンは、最初と最後ではゼロに対する気持ちが変わっていると言っていたっけ。カレンはゼロに巻き込まれて……と皆が言っていた(笑)
しかしジェレミアが出てくると真面目な雰囲気がガラッと変わっていた。特にあの「見える……見える……」だったか、あのシーンは櫻井さんがお気に入りと言っていたっけ? しかも「ジェレミア様」と呼ばれていた!
もう一人、玉城は「玉城タン」と小清水さんが言っていて、ゆかなさんも愛すべき馬鹿と評していた(苦笑) 彼がどうして学園にいたのかという話題は爆笑ものだったかも。井上と玉城が入れ代わっていたら、彼女の名前を叫んでいたキャラ(名前は覚えていない)も反応が違っていただろうというところがおかしかった。
また、衝撃のあのラストを迎えて皆さんが一様に「えーーーーっ!?」と叫んでいた(笑) 視聴者を代弁していると言っていたけど、それはとても正しい。最終話とはいえ、第二期が決定している以上、続きは待てと言うのは判る、というかあれ以上の終わり方にはできなかったと思うけど、あまりにも酷い終わり方だったのは確かだ。
それからゆかなさんがあの最後のシーンでルルーシュが口でも負けてしまったと言っていた。言われて始めてそうだと気づいた。衝撃が大きすぎてそこまで気がいかなかったよ(苦笑) それから、ゼロの仮面がスザクの銃弾によって真っ二つになったときのコメントには吹き出しそうになった。後は、カレンが映されたときに小清水さんが「巻き込まないで」と先のコメントを引き摺ったかのように呟いているのも面白かった。
今回映像特典が多かったのだけど、一番最後にピクチャードラマを見て、その前がオーディオコメンタリー版25話を見ていた。それ以外は上から順番に見ていたのだけど、その多さに本編を見ているんじゃなかったと正直思った。いやだっていつものことながら時間が……(苦笑) それでもユフィの最期のシーンで泣いていたのだけどね。
さて、放送時はOPとEDは一つしかなかったのだけど、収録されていたのは勿論それぞれにOPとED、そして予告があった。それだと放送した分はどこにいったの!?と思っていたら、映像特典として全て収録されていた。続編の特報も入っていたのも、24話&25話スペシャルの番宣まで入っていたのには驚いた。さらにPV集もあって、放送前の番宣は全てのバージョンがあり、DVD告知も見たことのないバージョンもあった。一つだけ、あの全てのファンに忌み嫌われていたあの歌が宣伝も兼ねてバックに流れていたのがあった(汗) それがとても辛かったけど、こんなにあったのかと驚いて、それらを全て収録されていたのが嬉しかった。
ピクチャードラマは、スザクがユフィの名を騙ってルルーシュに電話をする直前のシーンが描かれていた。これは是非とも聞いてほしいと思う内容だった。
子ども時代、ルルーシュがスザクに「ブリタニアをぶっ壊す!」と言ったとき、スザクがどう思ったかというのが描かれていた。あのとき、彼はただルルーシュを見ていたけど、その表情の裏にはそんな思いがあったとは思わなかったなぁ。
「いつだって差し伸べられる手はあるから」
ナナリーの言ったこの台詞に今のルルーシュを重ねてしまった。今の彼にはC.C.以外で手を差し伸べる人物がいるのだろうかと思って。ナナリーと、それからあんな状況になってしまっても、カレンや扇には手を離してほしくないと切に願うよ。
ルルーシュのぶっ壊すという発言を聞いて、それを間違った答えだと当時のスザクは考えていた。自分が父を殺してしまったがために引き起こした現状を悔いてそういう考えに至ったスザクは、そのとき自分がしでかしたことをルルーシュに話せば違っていただろかと現在のスザクが考えている間に、再会してからナナリーとルルーシュと共に過ごした日々のシーンが映っていた。もう戻らない幸せなシーンなだけに悲しくなってくるなぁ。
そして厳しい瞳で電話をかけようとするスザクの絵が映ったときに考えていたことを聞いて、そんなことを考えていたのかと思った。復讐の鬼と化していたスザクだったのでちょっと信じられないのだけど。
……本当は、ここまで長々と書こうとは思っていなかった。聞き終えた瞬間、内容に関することで書こうと思ったことは、スザクの台詞一つだけだった。
「生まれに縛られていた僕にとって初めての敵で、そして、俺にとって最悪の友だちになった男」
なんて重い言葉なんだろうと思った。これを聞いただけで身体が震えそうになったもの。僕と俺を使い分けている点もポイントだよね。
次はドラマCDの感想。こちらも最終巻で、ジャケットは描けるだけ描いたという感じだった。とても明るい雰囲気なんだけど中は……。キャラソンに関しては今回も特に言うことはないのだけど、歌詞の中でルルーシュに向けたと思われる言葉に辛いなぁと思える箇所があった。
今回CDを買って不快に思ったことがある。それは付録についていたドラマも収録されていたということだ。私はそれを知ってそのためだけに雑誌を買ったというのに……。収録されるのなら買う必要がなかったではないか。入手できるのは○○だけと言っておきながらこういう事をするのは詐欺ではないだろうか? 限定版にしかない、と言っていたくせに後々何かでまとめてしまうというのも同じだな。
内容は、ルルーシュとリヴァルの出会いで、彼があのバイクを買うきっかけというものだった。子ども時代の物語は、前回で1話のアバン直前に入っていたのでなかったとしても仕方がないか。今回のは友人として最後の会話を交わしたルルーシュとスザクというものだった。その中で、マリアンヌの勇姿が聞けたのが良かった。あの姿からはとても想像できないなぁ(苦笑)
歌一曲、ドラマはそのおまけのも合わせて四つ。感想を一番言いたいのは上記で挙げなかった二番目の「帝国の兄妹」だった! これにはルルーシュたちは全く出て来ず、シュナイゼルとコーネリアとクロヴィスが出てきた。キャストを見てクロヴィスが出てくると知っただけでこの話が一番いいんじゃないかと聞く前から思ってしまった(笑) しかし、声だけでも彼が出てくるだけで場が華やぐのは何故なのか。
ユフィが今年で13歳になると言っていたので三年前の話になる。本編でも思っていたのだけど、異母兄妹だというのに彼らは仲がいいんだなぁ。皇位継承権をもっているというのに。穏やかな会話中にも腹の探り合いをしているのだと思えなくもないが、ユフィに対する愛情は皆本物だし、クロヴィスを優しすぎると総督には向かないと言うのだってコーネリアが彼を愛しているからこその発言だと思うと、兄妹愛は本物としか思えない。ルルーシュとナナリーに対する皆の愛情だって本物だ。なのに、ルルーシュは彼らと縁を切ってしまったんだなぁ……。それだけでなくその手で殺してしまったのだし。いくら肉親が殺されて父親を憎いと思っても、こういう穏やかな兄妹の会話を聞いてしまうと、ナナリーのためだけに生きているルルーシュを寂しいと思ってしまう。
ルルーシュが眠る地へ赴いた筈のクロヴィスは、その当人が生きていて自分に容赦なく銃口を突きつけるなんて思いもしなかっただろうな。そしてそれは私も同じ。早々に退場してしまった彼について情報が何もなかったので、死んでから色々判って残念に思った。
修羅の道を歩んでしまったルルーシュには、映像特典の中で何度も言われていたことだけど退路はなく進むしかない。しかも、進んだ先に幸せな未来なんてなくただ死があるとしか思えないんだよね。いずれナナリーにも兄が自分のために何をしてきたかを知ることになるし……。兄と共に生きられるならそれでいいといつも言っているナナリーは、それを知っても兄を受け入れてくれるのだろうか? 続編が早く見られるように祈るばかりだ。