刹那……お前って奴は……。先週ロックオンに殴られ、ティエリアに銃を向けられたというのにねー。
そのロックオンは、テロと聞いて激しく憤っていたけど、彼は少年時代に家族をテロによって奪われていた。だからテロを憎んでいるんだね。見たところ、最初、へたりこんでいるキャラを女の子だと思ってしまった(苦笑) 見た目から13歳くらいなのかな? 彼は衝撃から立ち直ると怒りを瞳に宿していた。悲しむよりも先に怒りなんだね。
それから彼は何処で育てられたんだろう? すぐにソレスタルビーイングに入ったのだろうか? 刹那、そしてアレルヤにロックオン。アレルヤに関しては過去と言っても一カットしかで出ていないから、これからドカンと何か描かれるかもしれないけど、刹那とロックオンに関してはどうなのかな。ロックオンに関しては充分描かれたように思うけど、まだまだ何かあるのかな? そして家族を殺したテロ組織に、ロックオンはどう動いたのかな。
またそれより前にはティエリアが「国際テロネットワーク」という組織名を口にしていた。エージェントの報告を待ちつつも、何処が実行したのか見当は付いていたということか。後は証拠というところだったんだね。しかしこんな名前を恥ずかしげももなく付けるだなんて凄い神経だな。テロが正しいものだと思っているとでも言うんだろうか……。
浜辺で過去を思い出して怒りに拳を握るロックオンに、ハロが「オコッテル」と指摘していたね。サポートメカは人の感情にも反応できるのか。万能メカなんじゃないのか?
最後に発生したのは人革連。三大国それぞれにテロが発生したことによって、CBの攻撃対象になっていた。被害状況を聞いたセルゲイが「何かあったら報告してくれ」と言うのを聞いてソーマは理解できないようだった。中佐が関わることではないと彼女は言うが、多発テロの原因はCBなのだから、彼らがこの件に介入してくる可能性があると説明していた。
最初のセルゲイの「どうした?」と言う問いかけを聞いてお父さんだなと思ってしまった(笑) 実際彼はそんな心境なんだろうなぁ。しかし、CBへの不満をテロという行為で訴えているのに、ソーマはセルゲイのように予想はできなかったんだね。戦う訓練は受けたけど、そういった事は考えられないらしい。
今回も笑わせてくれたのがグラハムだった。スペシャルさまが出ない間は彼の言動を楽しみにするしかないんだろうなぁ。何せ主人公たちはそういう面では期待できないもの。
私は我慢弱く、落ち着きのない男なのさ。
こんな事をしても敵は見つからないと言った部下に対してのグラハムの台詞だけど、そんなことのためにMSを動かしていたのか。その直後に姑息な真似をする輩が大の嫌いだとも言っていた。となると、グラハムはCBに嫌悪は抱いていないということなのかな? 派手に攻撃しているものね。しかもどうなったら動くかと予め言っているのだし。
しかしそんなグラハムに二人の部下は「お共しますよ」と後押ししていた! 乙女座はロマンチストだの、台詞がちょっと変でも、彼らにはついて行くに値する人物なんだねー。
その忠義に感謝する!
この言い回しもよくするねー。スメラギも「それは○○よ」を何かにつけて言ってくれないかなぁ。
アザディスタン側ではマリナの外交は思うようには行ってなかった。前はフランスだったっけ? 食糧の援助を取り付けて……他は何の成果もなかったんだっけ。そして今度はテロの影響でイギリス外務省との会談も延期になったらしい。
貴女の旅はこれふぁ最初で最後かもしれないわね。シーリンは休暇だと思って楽しめと言っていた。本国では議会が紛糾して保守派の重鎮が改革派の暴行を受けて怪我を負ったと彼女は報告していた。……あの辺りの国ってすぐ暴力に訴える印象があるなぁ。アザディスタンは架空の国だけど。日本では強行採決が見ていて見苦しいと思うけどね。あれの何処が民意を代表しているんだと言いたい。
登場キャラが多いと場面があれこれ変わって大変だ。しかも皆主要人物だしね。帰宅した絹江と沙慈との会話が興味深かった。沙慈の言葉は日本人全ての感情だよね。戦争とは無縁だから、ニュースで見ても大変だなくらいにしか思えないもの。災害は、阪神淡路大地震の渦中にいたので今でも色濃く記憶に残っているけど、さすがに戦争に関しては歴史で学んだこととニュースで知るだけだもの。実感なんてしようがない。テロの現場に居合わせたこともないし。これは物凄く幸せなことなんだよね。
絹江は疲れ切った表情で、テロの被害者の遺族を取材してきたけどキツかったと漏らしていた。……特に若い記者なんて被害者の感情なんて考えもしないで無神経な質問をしがちだものね。あれ、本当にどうにかならないかなと思う。最近は夕方のニュースもワイドショーのような低俗なものになっているし……。とは言っても、夕方のニュースを見ていたなんてもう何年前だっけ(苦笑) 今の仕事は日付けを超える前に帰宅できる日の方が少ないものなぁ。
何もしていないのに、ただその場所に居合わせたというだけでその人の一生が消えた。一歩間違えたら沙慈もそうなっていたんだよね……。遺族たちがCBを恨む気持ちが解ると絹江は言ったけど、ここには激しく反論したい。まぁ、これはCBの思惑通りなのかもしれないけど、何でテロをした側を恨まないのだろうか? 私だったらテロが何を訴えて起こしたかなんて関係ない。無関係な人間を巻き込んでテロ行為を起こす者こそが憎まれる対象だと思う。殺人事件が起きたら犯人を恨むのが普通なんじゃない?
興味深い会話は沙慈が世界から戦争をなくすなんて無理だと言った後の絹江の台詞だった。
彼らもそう思っているんじゃないかしら?
戦争根絶なんていう無茶な目的の裏には何かがある。
CBが場し遂げたいと思う、本当の目的が。
ただの憶測だと絹江は言うけど、一番真実に近かったんじゃないかなぁ。沙慈は大勢の人が死んで悲しんでいる人もたくさんいると反論するけど、一人の犠牲者も出さずに目的を成し遂げるなんて、それこそ夢物語じゃないか。それらの恨みも全て引き受ける覚悟で始めたんだとまでは沙慈には考えが及ばないんだね。それこそ日本人的思考なのかもしれないけど。
ガンダムマイスターたちは国際テロネットワークが拠点を移す前に攻撃するミッションを開始していた。
フェルトとハロが仲良しだったとは意外だった。そういや種の時はアスランが作っていたけど、「OO」ではフェルトがそうなのかな? しかし彼女はプログラミングの人なんだっけ? だったら違うかー。それに、彼女が作ったのなら自分でもう一つ作ればいいんだしね。しかし、クリスティナに弄られたかと思ったら、今度はハロとの別れを悲しんでいた。感情が豊かではないかもしれないけど、今後もどんな表情を見せるのかが楽しみだなぁ。
指定された場所で4人はそれぞれ待機していた。片膝を抱えて座っていた刹那は過去を思い出していた。「行っちゃうのか!?」と刹那が尋ねた少年は、彼の兄だったのだろうか? 神の代わりに務めを果たしに行くという少年に、刹那は行っては死んでしまうと引き止めようとしていた。そんな刹那の胸ぐらを掴んだ少年は、刹那に死が怖いのかと言い、それは神を冒涜する行為だと言って責めた。
……兄ではなく同じ少年兵だったようだね。刹那も銃を持っていたし。画面が変わるとアリ−が「彼は神のために生き、神のために死んだ。これで彼の魂は神の御許へと誘われていくだろう」と言っていた。銃を抱えて真剣にアリ−の話を聞いている刹那は、このときは死を恐れつつも、戦わせようとしていたとしても彼のことを心底信じていたんだろうね。
刹那が待機していたのはスコットランド。そして起きたテロの現場から一番近かった。爆発現場から立ち去る不審車を見つけたとの事で、刹那が現場へ向かうことになった。一方、同じくスコットランドに滞在中のマリナも安全のために郊外のホテルへ移動することになった。ようやく二人が出会うんだね。
最初見たとき、不審者を追跡する刹那ちすれ違ったとき、どうしてマリナが反応していたのか全くわからなかった。
刹那は不審車を逃がしてしまっただけでなく、警察に職務質問を受けて危機に陥っていた。IDなんて持っていないだろうしね。どうするのかと思っていたら、何とマリナが助けていた。ますます不可解。対向車線でバイクで走り去る刹那をジッと見ていただけでなく、あれから刹那を追いかけていたということだものね。
しかしその理由はすぐに判明した。マリナは刹那を一目見て同郷の人間だと気づいたらしい。異国で同郷の者を見かけたら、確かに嬉しいと思うよねー。以前、私はAEUのお偉いさんたちの顔を見て、人種を描き分けていると感想を書いたけど、当然ながらメインキャラは皆同じ顔だちだ。だからマリナの台詞に説得力が感じられなかった(笑) み〜んな日本人的……ではないけど、同じ顔しているものねー。
マリナは親しげにアザディスタン出身なのかと尋ねたが、刹那はクルジスだとそれを否定した。それを知って悲しげな表情を見せるマリナだが、刹那はじっとマリナを見ているだけで相変わらず無表情のままだった。自己紹介がまだだったと名乗ったマリナに、刹那は偽名で答えていた。本名はソラだったものね。咄嗟に偽名を言えるなんてねぇ。
しかし刹那は観光で来たのかと尋ねるマリナを無視して早々に立ち去ろうとした。それをマリナは慌てて引き止め、もう少し話がしたいからと懇願していた。
自国の経済を立て直すには太陽光発電システムが必要。しかし自分たちの生活が悪くなったのは太陽光発電システムができたため。保守派はそれを快く思わず、改革派と対立して国内が乱れている。このままでは彼らが来てしまうとマリナは憂えていた。
マリナの言った彼らを「ソレスタルビーイング」と言う刹那に、彼女は狂信者の集団だと言い切った。今までここまで明確に述べたことはなかったけど、今回初めてマリナがCBに対してどんな気持ちを抱いているかがわかった。それは先に沙慈が言っていたことと同じだね。武力で戦争を止めることに批判的で、その武力介入によって人は命を落し国は経済が傾いたと彼女は言いい、そして「彼らは自分たちのことを神だとでも思っているのかしら」と言った。
実際に戦場で生き残った刹那と、温室で育てられたお姫さまと……。考え方が真っ向から反対しているのは当然のことだね。そしてお隣さんである沙慈にしてもそれは同じ。沙慈とも同様の会話をするときが来たら、刹那はマリナに言ったのと同じように言うんだろうね。現実を知らないからそうやって理想が言える。そして刹那はマリナに対して明らかに苛ついていた。
話し合いで解決するべきだと言うマリナに、刹那は二度「話し合いをしている間に人は死ぬ」という事実をマリナに告げていた。「でも!」と更に主張しようとするマリナに、刹那は決定的なことを口にした。
「クルジスを滅ぼしたのはアザディスタンだ!」
一瞬言葉に詰まったが、マリナは尚も二つの国は最後まで平和的な解決をしたのだと言おうとしたが、刹那は最後まで言うのを許さなかった。マリナを睨みつけ
「その間に人は死んだ!」とマリナを責めるように低い声で言った。
今度こそマリナは言葉を失ってしまった。戦いが終わったのは6年も前のこと。外見から刹那が10代であることはマリナにも気づけた筈なので、そんな子どもの頃に刹那が戦争に参加していたなんて俄には信じられなかったんだろうね。だから最初は自分の考えを否定していた。しかし彼女は尋ねてしまった。戦っていたのかと。そのマリナの問いに刹那は今でも戦っていると述べた。それを聞いてマリナは刹那が保守派の人間で、自分を殺しに来たのかと動揺をするが、そんな彼女に刹那は「あんたを殺しても何も変わらない。世界も変わらない」とキッパリ(苦笑) マリナはそんな刹那の物言いにショックを受けたようだった。そうか、王族としてのプライドは一人前にはあったのかー。
違う。俺のコードネームは刹那・F・セイエイ。
ソレスタルビーイングのガンダムマイスターだ!
カマルくんと教えた偽名を呼ぶマリナにそう言ってしまった刹那だけど、どうして名乗ってしまったのだろうか。何も知らないかつての敵国の人間に我慢できなかったのだろうか。刹那が立ち去ると、マリナはしゃがみ込んで「笑えない冗談だわ」と困惑して言っていたけど、冗談だと思おうとしたのかな。
しかし、前回と違って今回は一人だったために刹那は秘密を喋ってしまった。もし、ロックオンがいなかったら、刹那はアリ−にも正体を明かしていたかもしれないんだね(汗) また、今後このことがCBの人間に知られてしまったら刹那が単独行動を取らせてもらえないだろうね。いや、そもそも出撃させるのかとも思える。
一方留美と紅龍は、国際テロネットワークが欧州を中心に活動する自然懐古主義組織ラ・イデンラであるという確定情報を得ていた。しかし主だった活動拠点は既に引き払われた後だった。留美がこれでまたふりだしだと零した直後、ネットワークにテロメンバーの情報が流出していた。留美は嬉しそうに「世界が動けと言っているんだわ。私たちに」と言っていたけど、情報を流出したのはAEUの諜報機関だとは思いもよらなかっただろうね。
自分たちの権限では他国にいるテロ組織への軍事介入は容易ではないが、CBなら別だと情報を流して良かったのかと尋ねられた長官が答えていた。今回だけは利害が一致したのだと。
しかしスメラギはやっぱりというか、AEUの思惑を知っていた。イアンの大いなる一歩でもあるという台詞に苦笑気味に「ですね」と答えていた。大いなる一歩? 迂闊に他国へ軍事介入できない各国に変わってCBが使われてやってどうするの?
イギリス外務省との会談は結局中止となってしまったのか、今度はフィンランドにマリナは向かっていた。刹那の言葉を思い出して「まさかね」とカマルくんの冗談だと思い込むことにしたようだった。しかしそこへエクシアが姿を現した。マリナが搭乗しているのを知った上での行動なのは明らかで、彼はマリナに駄目押ししているようだった。刹那はマリナを見ているかのような表情だったけど、何故そんなことをしたのかなぁ。自分を騙して戦いにかり出したアリ−で、彼に対して憎しみは抱いているだろうけど、アザディスタンがクルジスに攻め入らなければ刹那が戦うこともなかったから恨んでいるとか? そういうことなんだろうか。