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コードギアス 反逆のルルーシュ DVDマガジン 2 感想


 2巻は14話〜25話の内容から台詞ランキングがあった。ま、1位は主役に面目躍如といったところかな。「おはようございました」は予想通りランクインしていた(笑) 他にもそんな台詞がランクインするんだ〜と結果を見て思った。
 櫻井さんのナレーションで流れたシークレットノートはちょっと物足りなかった。解説されてもそんなこと考えたことなんてなかったなぁと思っていたのだけど、C.C.の会話の相手に関しては、知りたいのはそういうことじゃなくて〜という思いが強い。

 ルルーシュ先生のブリタニア史講座「ブリタニアの起源 その2」に関しては、特に感想はなし(笑) 本当に「あっそ」と思っただけだったから。他に何かと思った記憶がない。見たのは日曜日だったので、印象がないとそんな風にしか覚えてないな。
 咲世子の日記怗は……タイトルが「入団試験」で、彼女が黒の騎士団に入団するところ(?)が描かれていた。どこかで咲世子がスーパーメイドでとても強いという本を見たことがある。何やらそれを見たかのような内容だったなー。結局何をやっても黒の騎士団の幹部に勝ってしまうから、本編でのあの役割しか与えられなかったというオチだった。……まぁ、1巻の内容に比べたらマシだったかな(苦笑)

 1巻で一番面白かったはんぎゃく日記 on DVDマガジン。2巻はその続きだったけど、1巻に比べたら面白さは落ちたかな。というか、見ていて気付いてしまったことがある。私は咲世子役の声優が好きではないということに。「Zガンダム」でファの役を演じていたときから漠然と思っていたのだけど、ラジオとか咲世子の日記怗での語りを聞いてハッキリと自覚してしまった(汗) 今後演じる役によっては印象が変わるかもしれないけど、少なくとも今はそんな風に思ってしまった……。

 さて、では一番は何が良かったのかといえば、それは続編特報しかないだろう。設定画しか見ていなかったロロが動いていたんだよね。もちろん声はまだなかったけど絵は綺麗だった。シャーリーとリヴァルは変わっていないようだった。シャーリーの記憶はどうなったのかまでは不明だけどね。あんな短い時間でそこまでわかるはずもないんだけど。
 カレンは25話のあと、ちゃんと帰れたようで元気だった。うん、元気だったな。あのシーンはゼロの司令で動いていたのかどうかまでは不明。ルルーシュの映像もあったから、スザクと撃ち合った後どうなったのやら。チェスをしていたから学生には戻れているようにも見えた。……単なる回想シーンかもしれないけどね。カレンがルルーシュに対してどう接してるかまでは映ってなかったからこれもわからず。台詞ランキングでは「最低〜」とかこぼしていたけど、あれは本編とは違うからね(苦笑)
 一番驚いた……というか、一度目は気付かなかったことがあった。考えたら当然の結果だったんだけど。ブリタニアに逮捕されているキャラがいたんだよね。WANTED表示で確認できたのはディートハルトとラクシャータ。あの捕まった人たちは死刑になってしまうんだろうか(汗) 復活したゼロが彼らを助けたとしても、黒の騎士団にまた戻ってこないんじゃないだろうかと思った。

 特報でC.C.とかナナリーの絵がなかったのは残念だった。しかしジャケットでは和む絵があったなぁ。V.V.がナナリーの車いすを押している姿が大変そうだったのがいい(笑) そしてラクシャータがカレーを食べている姿とか。彼女はインドの人だから、それは当然かと納得。新しいパイロットスーツに身を包むカレンとC.C.の間にカグヤが何やら楽しそうに喋っている絵もあったなー。ちょっと大きめの絵ではシュナイゼルの前で赤くなっているコーネリアの絵もあった。これは「閃光」と言われていたシーンだろうね。ギルフォード×コーネリアが好きな私としては、それを見ているギルフォードの表情がとっても良かった(笑) 最後は王道カップルのスザク×ユフィな絵。あれはどのシーン内で起こったことなんだろう。もう覚えていない。
 前にも書いたけど、この絵を元にして新作映像が何かほしかったなと思う。そうなっていたらもっと評価は高くなっただろうに。

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at 23:59, 真神恵, コードギアス

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シゴフミ 4話「ナミダ」

JUGEMテーマ:漫画/アニメ

 今回もまた新キャラが出てきた。OPで見るとライバルキャラなのかなと思っていたけど、そうではないらしい。そして、その彼女・チアキが言うにはシゴフミ配達人は死者がなるものだというのに、フミカは成長しているとのことだった。これは、前回野島要がフミカをミカワと呼んで話しかけていたけど、その後にベッドで眠っている少女がフミカだというので間違いなさそうだね。そして要はフミカの本体が眠っている状態であると知らないようだ。刑事である野島辰巳はそれを知っているようだけど。
 この野島親子は重要キャラであるのは間違いないのだけど、父親の方はOPには出ていないよね。しかし登場したのは要よりも早かった。要とミカワは親しい間柄だったというから、今後キーとなるキャラだろうから今後の活躍が楽しみだな。しかしOPに出ていたのは要とフミカ自身ともう一人いたよね。その子は二人とどういった関わりがあるのかが気になる。
 何にせよ、カナカがしつこく尋ねても「知らない」の一言でスルーしてしまったフミカは、詮索されるのが好きではないということ以外に考えたくないことなのかも。そういや人間はエラーが多いと前に言っていたけど、キーワードとし近親相姦とか親殺しとか言っていたっけ。フミカがそういう目にあっていたとしたら、起きたいなんて思っていないのかもしれない。だとしたら、フミカがシゴフミ配達人をしている理由はなんだろうと思う。いや、フミカだけでなく死者がなるというシゴフミ配達人って何のためになるんだろう? 罪を償うため? 浄化されてから昇天するということなんだろうか?

 蘭や七恵たちの話よりもそちらの方ばかりが気になった話だった。でも、シゴフミってどれだけ書いてもいいものなんだね。当選した死者が書く時間というのは好きなだけ与えられているんだろうか?
 同性愛的な描写は、女の子同士だと男同士よりは免疫というか我慢できるけど、それでもこういった内容を辛いと思うのは正常な精神を持っていると思ってもいいのかな(苦笑) でもまぁ、男嫌いが高じているだけなので、蘭の場合女が好きというよりは単に男を拒絶しているだけなんだろうね。で、あの年頃だとそういった思考になってしまうというのは理解できる。しかも原因が原因だしね。ただ、相手をしている七恵はそういったところを理解しているんじゃないかな〜と思っていたら……何やら一線を越えたかのような描写があったのでどういったらいいものかと思った。
 母親からのシゴフミを頑なに拒絶していたのは、蘭がそれだけ傷ついていたということの現れだったんだね。母親が必要な時期に置いていかれてしまったら、そりゃ心に傷を負ってしまうだろう。それでも母親を拒絶はしていなかったようだけど。母親もテニスプレーヤーだったんだね。それがわかった時点で、蘭がテニスを続けてきたというのが答えじゃないかなと。拒絶しつつも心の底では求めていたし愛していたということなんだね。実際、合宿先のペンションが火事になったとき、シゴフミを持って脱出していたし。気を失う寸前は母親のことばかり考えてしたしね。それだけ置いて行かれたことが寂しくて苦しかったんだということだね。
 シゴフミの内容は、謝罪と娘の成長を喜ぶ母親からの言葉だった。音にして伝えられたのがそれだけだったというだけで、あの分厚さだもの、他にもいろんな事が書かれていたんだろうね。でもそれが蘭の心の傷を癒したのは間違いないように見えた。

 これまでは悲惨なラストばかり迎えていたから、この作品はずっとそんな話ばかりしていくのかと思っていた。でも、フミカの過去が一番陰鬱なもののようなので、これからは今回のような救いのある話が進行する中、フミカの暗い話が入るという構成になるのかもしれないね。

at 23:58, 真神恵, 漫画・アニメ

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CLANNAD 14話「Theory of Everything」

JUGEMテーマ:CLANNAD

 この作品で英語のタイトルなんて珍しいんじゃないのか? 初めて?

 ことみの誕生日は明後日に迫っていた。朝、差し入れを渡しにことみの家に寄った渚と杏と椋は、自分たちも学校を休んで手伝うと言い出すが、委員長の二人がサボったらマズイだろうと朋也はそれを断った。だから彼女たちは学校が終わると手伝いに来た。
 杏と椋を見送った朋也は、渚に徹夜で作業すると話していた。そして渚が自分もと言い出す前に駄目だと言って彼女も帰宅させた。徹夜の甲斐あってか朝方に作業が終わり、白く塗り替えられた椅子に座って朋也は一冊の本を取り出した。冒頭に書かれた文を読んで、朋也は休日に図書室で見た夢の内容がこの本の文章だったのかと思いだした。
 そこで限界が来たのか、朋也はそのままテーブルに顔を伏せて眠ってしまった。そして彼はことみと出会ったときからの記憶を夢で見始めた。

 出会ってから朋也はことみの家へ遊びに行くようになった。男の子なのにままごとに参加してあげるなんて優しい男の子だったんだなぁ。庭の花壇に咲いている花を説明していたことみに、彼女のは母は外で遊んだらどうかと問いかけてきた。それに少し不安そうな顔をしたことみは「ここお外なの」と返していた。彼女には母親の意味している「外」というのが理解できていたんだろうね。
 しかし母は気付いていないのか、外というのは生垣の向こうのことで、とても広くてことみの知らないものがたくさんあるのだと勧めていた。しかしことみは「怖いから嫌なの」と即答していた。家と庭と両親が世界の全てと言っていたものね……。
 朋也はことみが外に出掛けたがらないことや、他の友だちが来ていないことにも気付いていて、朋也なりに心配していたらしい。だから、彼女の誕生日に自分の友だちを連れて来てもいいかとことみに聞いていた。ことみは両親と朋也さえいればそれで良かったけど、朋也の提案にいいよと返したんだろうね。
 しかし朋也の友だちということは、当然男の子になるワケで、彼らは知らない女の子の誕生会に行くなんて恥ずかしいと言って全く取り合ってくれなかった。連れて行くと約束したのに誰も来てもらえなかったと知ったらことみに申し訳ないと、朋也もことみの家に顔を出さずに帰ってしまった(汗)

 やっと決心したのは真夜中で、朋也は慌ててことみの家に向かった。誕生日をすっぽかしたことを謝らなくてはと必死に走って向かった。しかし、ことみの家には電気が全くついてなかった。朋也が中に入るとことみの鳴き声が聞こえ、朋也は慌ててそのドアを開いた。
 眼の前には泣きわめくことみと火で燃え盛る書斎。書類を燃やしてから数分経ったところなのかな。火の勢いは強くなっていた。朋也は慌ててコップに入れた水をかけてみるが、それだけで消える規模ではなくなっていた。それでも朋也は火を消そうと何度か水をかけてみた。
 お父さんの論文を燃やしちゃった! そう泣き叫ぶことみに朋也が茫然としていると、夕方に訪れた男性が慌てて飛び込み火を消してくれた。これは君のためのもだから泣かなくていい。男性はそう言ってことみに優しく話してくれたが、泣き喚くことみには彼の言葉は聞こえていないようだった。
 その日以来、何度か家に行ったものの、朋也はことみに会うことはなかったという。そして彼女との過ごした時間を忘れてしまったんだと、無くした記憶を思い出した頃に目を覚ますと、目の前にはことみが立っていた。

「ずっと覚えていたの。お庭に迷いこんできた男の子。
 私、その男の子のこと、とってもとっても好きだったの。
 私の、たった一人のお友だちだったから。
 だから、ずっと待ってたの。
 おとといはウサギを見たの。昨日は鹿。今日はあなた。
 あなたは朋也くん」
「迎えに来た。皆お前を待ってるぞ!」

 言葉の途中で涙を浮かべたことみに、朋也も涙を浮かべていた。そして彼女に手を差し伸べた。

 翌日、朋也たちは正門前でことみを待ち、次々に「おはよう」と声をかけた。皆が待っていたことに驚いたことみは、今日が自分の誕生日と言われて初めて思い出したようだった(笑) そして杏はヴァイオリンのプレゼント券を差し出した。プレゼントするはずのヴァイオリンが壊れてしまったから、直るまで待っててと言って。
 そこへことみの担任がやってきて、今日ことみの後見人が渡すものがあるからと学校まで来ると伝えていた。途端に不安そうな顔をしたことみに、朋也はそんなに悪い人じゃないから心配するなと宥めていた。
 お前も本当は解っているんだろう? 優しく諭されてもことみはやはり不安そうな表情は消えなかった。そこで杏が演劇部の部室に来てもらうのはどうかと提案した。そこだったらリラックスできるだろうし、自分たちも一緒にいるからと渚も言って会ってみましょうと促した。そこでことみはようやく頷いた。

 後見人が持ってきたのは父親のスーツケースだった。夕べ遅くに研究所に届いたのだと彼は説明し、一度開けて彼女の父親のものだと確認し、どうしても今日ことみに渡さなければならないと思ったのだと穏やかに告げた。
「論文が入っているの?」
 不安そうな顔で尋ねることみに、後見人は開けてごらんと促した。手を伸ばしかけたが、ことみにはなかなか開ける勇気が湧かなかった。だから朋也たちはそんな彼女を応援した。
 恐る恐る開いたスーツケースの中には、熊のぬいぐるみと手紙が入っていた。その封筒には英語でメッセージが書かれていた。

“if you find this
 SuitsCase
 Please take it to
 our daughter
       K & M ”

 飛行機が事故にあったとき、ことみの両親は中に入っている論文やら何やら全て出して旅先で購入した熊のぬいぐるみと手紙を入れたんだろうね。そして幸いにもスーツケースは破損せずに各国を渡り、10年以上の歳月を経てようやく娘に誕生日プレゼントを渡すことができたと。
 これ見ているとき、ご飯を食べていたので慌てて一時停止してしまった(笑) いやだって、泣きながら見て食べるよりも、食べ終わってから見て泣いた方がいいじゃない? で、改めて見始めると、後見人が上記したことを言っていた(苦笑)

「お父さんとお母さんは、中に入っていた荷物も論文も捨てて
 そのぬいぐるみと手紙を入れたんだろう。
 君のご両親は世界の成り立ちをできるかぎり美しく、純粋に、
 そして簡潔に表現しようとしていた。
 しかし、その手紙ほど美しい言葉に私はかつて触れたことがない。
 君のお父さんとお母さんは、最後まで君の幸せだけを祈っていたんだよ」

「お父さん、お母さん。私ね、ずっと待ってたの。
 お家の中でずっと一人で泣いてばかりいたの。
 そうしたらね、朋也くんが迎えに来てくれたの。
 私、今とっても幸せなの。とってもとっても幸せで、
 だから、だからね、お父さん、お母さん、お帰りなさい」

 仲間が見守る中、ぬいぐるみを抱きしめてそう呟いたことみは、今度は嬉しい涙を流していた。

 ことみが燃やしてしまった封筒の中には熊のぬいぐるみのカタログが入っていたらしい。出発のギリギリまで手直しをしていたから、控えを取る暇はなかったんだろうと後見人は推測していた。そして彼は父親が「娘が初めて自分から欲しいものを言ってくれた」と話してくれたことを今でも覚えていると懐かしそうに語った。
 スーツケースとぬいぐるみには手直しされた跡があると後見人は話していた。メッセージを読んだのが英語圏の人で良かったなぁと思うよ。最初は何か金目のものが入っているんだろうと思って拾われたかもしれない。しかし、子どもを思う親の愛情ってのは万国共通だものね。……最近の日本ではそれは怪しくなっているんだが(苦笑)

ことみへ
世界は美しい。悲しみと涙に満ちてさえ。
瞳を開きなさい。
やりたいことをしなさい。
なりたいものになりなさい。
友だちを見つけなさい。
焦らずに、ゆっくりと大人になりなさい。

おみやげもの屋さんで見つけた熊さんです。
たくさんたくさん探したけど、この子が一番大きかったの。
時間がなくて空港から送れなかったから。
かわいいことみ。
お誕生日おめでとう。

at 23:59, 真神恵, CLANNAD

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機動戦士ガンダムOO 16話「トリニティ」

JUGEMテーマ:ガンダムOO

 刹那の危機を救ったのは赤い粒子をまとった新たなガンダムだった。乗っていたのは何と女の子! 刹那と同じ年頃の女の子は、ネーナ・トリニティと名乗り刹那と同じガンダムマイスターだと言った。刹那が機体について言及すると、ガンダムスローネ3号機・スローネドライだとネーナは答えていた。あっさりと答えたから味方なんだろうけど……「にぃにぃズ」って!? 少し前に「カケラ遊び」を終えたばかりなので過敏に反応してしまった(笑)
 3号機と呟いた刹那に残りの2機に兄たちが乗っていて、今頃は他のマイスターたちを助けていると刹那に言いかけていた。

 作戦通り上手くいき、ガンダムを鹵獲できたならカティ大佐の気持ちが自分に向くととても楽観的に考えていたコーラサワーの機体が警報を発するが、事態を理解する前に打ち落とされてしまった。それでも五体満足なんて彼は本当に強運の持ち主だなー。しかし、ヴァーチェを捕えていた機体のパイロットは助かってないのは明らかだね(汗)
 意識が混濁していたのか、ティエリアは最初何が起きたのか理解していないようだった。しかし飛び去る機体から出る粒子を見て「あの光は……」と呟いていたので、何か知っているのかもしれないと思った。
 敵を大破させ、ヴァーチェが解放されたのを確認したスローネ機はミッションを続行すると呟いて飛び去った。

 次はキュリオスが人革連に捕われていた。以前に鹵獲に失敗したのとソーマと因縁があるからか、人革連は羽根つきに御執心だなーとキュリオスを引き摺っているのを見て思ってしまった(苦笑)
 それはともかく、ソーマはキュリオスのパイロットが自分と同じ超兵だと気づいていた。だからこそ、超兵機関を襲撃したことに、同胞を殺したと憎しみを抱いたんだろうか? ソーマは超兵機関にいて人体実験されている子どもたちをどうしてアレルヤが殺したのか理解できないのだろうか? アレルヤにもう一つの人格ができたという事実をソーマが知ることがあるんだとしたら、それでも同じ超兵なのに同胞を殺した、なんて憎しみを持つんだろうか? 確かに大量殺人を犯した罪は免れないけど、あのまま生かされて非人道的扱いを受け続けるのとどっちがいいんだろうか? 彼らは死ぬまであの中で実験されて、死んだら恐らくゴミのように捨てられているかもしれないのに?
 それを、超兵一号として生み出されたソーマと同一とは私は思わない。寧ろ、彼らはソーマへフォードバックするデータのためにいるだけの存在のようにしか見えない。彼らに……人格が残っているとは思えないけど、ソーマと自分は同じ存在かと尋ねたとして、誰も同じとは答えないんじゃないかと思う。だからこそ、アレルヤは彼らを殺すことで解放したのだと思えるし。
 確かに外から見たらガンダムが研究施設を攻撃して破壊したようにしか見えない。見えないけど、あの中でアレルヤが、ハレルヤがどんな思いで引き金を引いていたのかを知っている方としては、ソーマの「私の同胞を殺した」という言葉に否と唱えたい。ソーマに同胞なんていないよ。彼らの同胞はアレルヤとハレルヤなのだと。

 モニターに映っているキュリオスを睨みつけ、ソーマがそう考えていたとき彼女は何かを感じて上空を見上げた。……って、プレッシャーって言ったよこの子! プレッシャーって(笑) そうか、ソーマはニュータイプでもあったんだね。それとも殺気をそのように表現しただけか?
 そして、おおっ! ファンネルだよ! 何故地球上でファンネルがあって、宇宙にいるときのような動きをするのかとても疑問なんだけど、ファンネルが出てとても嬉しいよ! そしてキュリオスを助けに来たのはヴァーチェを助けたのとは違う機体なんだね。
 ファンネルを有しているのはガンダムスローネ2号機、スローネツヴァイというらしい。誰に言っているんだ?とツッコミたくなるけど(笑)、パイロットはミハエル・トリニティだと名乗っていた。2号機ってことは、さっきのは1号機で長男ということか。こちらは気楽な次男坊と言ったところか、血気盛んな様子だな。そして武器名はファンネルではなくてファングというらしい。

 今度はオーバーフラッグスが攻撃を受けていた。デュナメスを救いに来たのは先ほどの1号機だね。新たなガンダムの出現ということで気になるのはグラハムの反応だなー。あっという間に2機もやられてしまったけど(汗) 黒人の部下の方が「射程範囲が通常域じゃないぞ」と愕然とするのも当然か。だからこそ、コーラサワーも直撃を受けてしまったのだし。もし機体が見えていたら彼は上手く避けていたかもしれないし。ああでもそうなったら本当に殺されていたかもしれないなー。あれはあれで良かったのかもしれない。
 他にも機体を有していたことに「まさか他にも機体があったとは……。聞いてないぞガンダム!」と悔しそうにグラハムは言うけど、言うわけないじゃない(笑) フォーメーションをズタズタにされたということで、グラハムは撤退命令を出した。

 前回タックルを受けて気絶してしまったロックオンが意識を取り戻した。一度気を失ったらそのまま目を覚まさないのかと思っていた。戦闘中だと言っても極限状態だったワケだしね。つまりロックオンも本物の戦士だったということなんだろう。
 ロックオンは眼前にいる機体をモニターに映したが、その機体に見覚えがなかった。そrだけでなく、ハロもデータがないという。自分たちガンダム以外にアンノウンがいるなんてそれだけでも驚きなのに、名乗った相手もガンダムマイスターだと知って仰天しただろうな。
ガンダムスローネ1号機はスローネアインで、パイロットはヨハン・トリニティと名乗っていた。ロックオンと会話したのは、彼がリーダーだからなんだろうか?
 そこへネーナからミッションをクリアしたという通信が入った。そしてヨハンはネーナにGN粒子を最大散布するように命じていた。……最大って!? 明るく「了解ね!」と答えたネーナはハロに「行くよ!」と話しかけていた。サポートメカはスローネドライについていたのかーって、こちらのハロは色といい目といい可愛くないなー。しかもネーナの声に対して「シャーネーナ! シャーネーナ!」って答えているし!
 最大散布ってどれくらいかと思ったら……本当に広範囲に散布できるようで……。赤い光が周辺地域を覆うのを見て、禍々しいという感想しか持てなかった。BGMもそれを助長しているように感じて薄ら寒く感じてしまった(汗) こんな機体があるなら最初から出ていたらいいのに……。先ほどのティエリアの呟きから何か知っているのかと思っていたけど、スローネドライの散布領域に驚いている表情を見たら知らない様子だなぁ。と思っていたらセルゲイが同じ感想を言っていたよ(汗)

 そんな、これまでの三大国の攻撃方法を根底から覆すようなガンダムの性能に皆が震撼としている中で、コーラサワーの暢気さに笑った。本部との連絡がとれなくて「どうやって帰りゃいいんだよ〜」ってそういう問題かっ!(笑)

 留美の家ではクリスがハロからの暗号通信を読み上げていた。ミッションコンプリートと喜ぶ留美に対して、スメラギは複雑な表情で「どうして」と呟いていた。彼女は誰も生き残らないと確信していたから前回あのように暗い表情を浮かべていたんだよね。確信というか始める前から分かっていた結果といった方が正しいか。そこへまさかのイレギュラーが存在してしまったのだから、そりゃ呆然となるか。逆に、刹那たちを助けたのがガンダムと知ったとき、自分たちの知らない情報が存在すると知ることにもなるんだけど……。そこからどうなっていくんだろう。

 スメラギたちの元へ戻る刹那たちも複雑そうな表情だった。複雑というより皆顔が怖すぎる! 疲労困憊しているのがよく分かる表情でもあるのだけど。オートで飛行させているなら、到着まで眠っていたらいいのにと思うけど、新たなガンダムの出現にそれどころじゃないということなんだろうね。極めつけはティエリアの台詞だった。何と、ヴェーダの計画プランにあのガンダムの3機は存在しないらしい(汗) では、誰がいったい何のためにあのガンダムを作ったんだろう?? ガンダム粒子が赤いのは何故? スメラギたちはソレスタルビーイング(CB)の中の一つのチームで、他にもガンダムを有するチームが存在しているということ??

 CBの監視者であるアレハンドロは、他の監視者たちと話をすると言っていたんだっけ。でも彼らは違いの顔は知らないんだろうね。絵画だとか何かのオブジェとかで姿を見せていた他の監視者たちから、アレハンドロは一体どんな物を映しているのとちょっと気になった(笑) でも、総集編が始まるとは思ってなかったよ……。でもアレハンドロが報告をするという形をとっていたという点でまで救われているかなと思う。……毎週見ている人間にとってはやはり総集編というのは不要なんだけども。
 で、アレハンドロが話している内容を、どうやらトリニティ兄弟も振り返っているようだった。彼らは私服を着ないんだろうか? おまけに他に乗り組み員もいないようだし。

 そしてやっぱりというか、刹那がコックピットのハッチを開けてアリーに姿を晒したことは大問題になっていて、除名を推奨する者がいたと言われていた。う〜ん。除名=処刑? 除名したからどこへなりとも行けなんて結果になる筈がないと思うし……。しかし全員の意見が一致しなければ、監視者たちは拒否権を行使できないと言っていた。
 人革連が行った鹵獲作戦ではキュリオスが鹵獲寸前にまで陥ったこと、ナドレを晒してしまったことが問題視されていた。超兵の脳量子波の影響を受けてしまったことは、人革連が超兵を投入してくるのは時間の問題だったろうから、それに何の対策も打ってなかったことの方が問題じゃないのかと言い返したい。或いは脳量子波の影響を受けてアレルヤが苦しむというのを知らなかったとでも言うんだろうか? でも、それならそうで報告を受けたなら何らかの対処をするべきだったんじゃないか? 技術がないからできませんでした。だからアレルヤには超兵が現れても苦痛を我慢してミッションを遂行しろとでも? あれはちょっと頭痛がしますなんてレベルじゃないのに……。しかし、アレルヤと超兵の関わりに気がいっていて、ハレルヤが使った武器に関してすっかり忘れていた。あれも新しい武器だったんだね。
 この鹵獲作戦ではスメラギの能力を疑問視する者がいたそうだが、刹那のときと同様に意見が一致せず不問となったと監視者の一人が振り返っていた。……ちょっと待て。彼女は戦術予報士であって司令官ではないんじゃないの? だったら指揮官を配置してやれよと言いたい。だいたい本職とは違う仕事もさせておいて、プロとしての仕事ができてないなんて責めるのは筋が違うのではないか? 結局は傍観者としての意見ってこんなものかなと思ったよ。
 お次はアレルヤの件か。鹵獲されかけた上に新兵器を晒してしまったことで問題視されていたけど、彼も不問になっていた。意見の一致が見られなかったのではなく、超人機関の所在を破壊をミッションプランとして提案したからというのがその理由らしい。しかし脳量子波の影響を受け続けるのが懸念材料だと監視者たちは言っていたけど、だから、それを何とかしてやれって! 本人の努力で何とかなるものじゃないだろうに。

 この総集編は、刹那たちCBのやり方とトリニティ兄弟の考え方を知るためのものでもあったらしい。
 緊急時以外は敵機パイロットは殺さないというのがミハエルには甘いと映り、ヨハンには世論の反応を気にしているようにしか見えないらしい。大体、ミハエルは熟練パイロットの数が減れば自分たちが有利になると言っているけど、彼らは世界を破壊するつもりなのか? 世界を壊すならそれでいいかもしれないけど、CBの理念とは戦争を無くすことなのではなかったか? 戦争がなくなった世界で、戦争を起こさないように進んでいくためには有能な人間は死んではいけないと思うんだけどなー。

 トリニティ兄弟はセカンドチームと呼ばれていた。であるなら刹那たちはこれからファーストチームと呼べばいいんだね。そう書いたらいいのかと思っていたから、言ってくれて助かった(苦笑) しかし兄弟だと言っていたけど、ヨハンだけ明らかに肌の色が違っているのが気になった。名前はこちらも偽名だろうから、本当の兄弟ではないかもしれないね。
 監視者たちもセカンドチームのガンダムの太陽炉がどこで作られたのか知らないようだった。そして現在稼動しているのは5機だとも言っていた。……ん? 4機ではなくて5機? トレミーはガンダムから充電しているようなことを言ってなかったっけ? だとしたら他ファーストチームが使用しているのは4機になるけど。それにしても監視者とは何人いるんだろうか?  自分たちに知らされていない情報があったとしても構わないと言っているし。監視者は世界がどう動いても、自分たちにあるのは総意によるCBへの否決権だけだからいいらしい。となると、監視者とは世界の変革を望んでいる者たちの集まりってことかな。
 報告する以外は黙っていたアレハンドロは、意見が出揃ったのでと言ってから、セカンドチームの有するガンダムを了承するかどうか決を求めていた。全員が了承するというのを聞いてアレハンドロがニヤリと笑っていたのがとても気になる(汗) 本当はアレハンドロが黒幕なんじゃないか?

 そして今度は生身でファーストとセカンドチームが会うらしいね。それから今回、EDのメロディが変わっていたね。
 「OO」ってDSでもゲームを出すんだ……。その4人のマイスターのカットでロックオンだけがハロを抱えている姿に和んでしまった(笑) 台詞は格好いいのだけど。

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at 23:59, 真神恵, ガンダム

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ツバサ TOKYO REVELATIONS  2話「少年の右目」

JUGEMテーマ:CLAMP

 冒頭、昴流がサクラに目覚めるように促していた。目が開かないというサクラに、昴流は切羽詰ったように「君の大切な人が……!」と声をかけるのだが。サクラに変化はないようだった。一方、侑子さんの前にはオリジナルの小狼が現れた。

 オリジナル小狼の願いは「右目のもとへ」だった。どんな対価を彼は払うのだろうかと思ったら、既に支払済みだった。関係性と自由と時間。つまりこの日が確実に来ることを知っていたってことか。それはもちろん侑子さんも。しかし対価もすごいけど、それを支払う小狼もすごいと思うよ。
 送り出すときに侑子さんは小狼を「右目のもとへ」送るのは干渉範囲内と言っていた。小狼の望みだからと。彼女が許されない干渉というのは何なんだろう? そして彼女はそれ以上は決して踏み込まないというんだろうか? 何度も似た台詞を言っていたと思うので、干渉する、なんて展開が待っているのかなぁと思ってしまう。ま、侑子さんに限ってそんなことはないかー。この話はご都合主義はなさそうだもの。

 そういえば、「ツバサ」の世界での神威と昴流って吸血鬼の双子で、星史郎はこの二人を追いかけていたんだっけ。何で追いかけていたのかって謎は明かされたんだっけ?? 他には、こっちの小狼は「餌」で、星史郎が武術の師匠だったんだね。……ここでそのシーンがなかったら忘れたままだったかもしれない(汗) そうか、神威たちと関係はあったんだなぁ。
 やっぱりというかファイの台詞が気になる。神威に全然敵わず、血だらけになって漂っていた小狼は、突然神威を襲ってきた。ああ、そうか、意識がなくなったときに容赦ない小狼が目覚めていたんだっけ。というか、今となってはこちらが本性か。しかし、声が柔らかいので、あまり冷酷さが伝わってこない……。
 彼が変貌するのが解っていたファイが、水の中に入っていいのは一人だけと言われていたというのに、水の中に潜ってしまった。というか、神威の台詞が聞き取り辛い!! 低いトーンでも聞き取れるように喋ってもらいたいものだ。

「彼は本当にいい子なんだ。サクラちゃんを守って、羽根を探そうと一生懸命で……」

 「餌」である小狼の主人なのかという問いと、あのハンターなのかという神威の言葉に否定した後に、ファイはそう言っていた。ハンターとは星史郎で良かったんだろうか。しかし、このファイの台詞の最後で顔をあげた小狼の右目が虚ろになっていた(汗) 戻れなくなる、と昴流はサクラを起こそうとしていたけど、間に合わなかったんだねぇ。

 侑子さんと飛王が同時に「右目の封印が切れた」と言っていた。……今までの小狼の正体はここで初めて明かされたんだっけ?? 記憶がごっちゃになってるよ(汗)
 クロウ・リードの血縁者である小狼と言われると、やっぱり「C.C.さくら」に出てきた小狼ではないのかと思ってしまう。飛王に捕まったときは何年前だったんだろう……。飛王が自分の目的のために小狼のうつし身を作ったとき、彼は自分の左目をくり抜いてうつし身の右目に入れていた。咄嗟にそんなことができるなんて……。
 小狼の心を持って、藤隆さんに拾われても、それでも飛王の手からは逃れられなかったのか。しかも飛王もクロウ・リードの血筋でクロウに次ぐ魔力の持ち主だなんて。最強のラスボスだね。おまけに小狼は魔力が半分になってしまったと。だからその日が来るまで侑子さんに対価を渡して待っていたんだね。
 小狼の秘密を語ってくれたのはありがとうと言いたいけど、誰もいない部屋で飛王は独り言を言っていたことになるんだなぁと思うとおかしくなる。そして小狼を侑子さんの元へ送ってくれた星火は、飛王に殺されていた。でも、彼女も失敗作だと飛王は言っていた。つまり彼は小狼以外にも誰かのうつし身を作り続けてきたってことだよね。
 では星火の元となった人物って? 元を考えたら仕方がないことだと飛王は言っていた。これまでの話を思い出してみて、私が思い当たるのは黒鋼の母親なのかなぁなんて思った。いや、単に他に該当する人物が思い出せないだけなんだけど(苦笑) 星火が一度しか時空跳躍できないと言っていたのは、その後に自分が殺されるのを知っていたからなのかもしれないね。

 サクラを守るために傍にいた黒鋼は、1巻で彼女が息をしていないと焦っていたっけ。都庁の結界が消える少し前に牙暁にサクラは魂が眠っていると説明されていたよね。そしてサクラを抱えて黒鋼と牙暁が都庁の地下へ入った途端にサクラの身体が消えてしまった。牙暁が言うには魂の元へ移動してとのことだった。
 ちょうどその時水の中では右目の封印が切れ、オリジナルの小狼がやってくるところで、失った魔力を補充するために小狼がファイの目をえぐり取られた瞬間でもあった。白モコナに小狼とファイが水の中に入ったまま出てこないと教えられた黒鋼が飛び込もうとしたそのとき、都庁の地下にあった水が消え去ってしまった。
 小狼の様子がおかしくなることは黒鋼も知っていたけど、まさかそこまでするとは思ってなかっただろうね。しかも彼はファイから右目も奪おうとしていたのか。すっかり忘れていた……。

「こいつはお前とあの姫のために変わったんだ。
 お前たちが少しでも笑っていられるように……!
 聞こえねェのか!? 小僧!!」

 黒鋼のこの台詞にまたもや涙が。最近本当に涙もろいな(汗) しかし一発で今までの小狼ではないと気配で気付いた黒鋼はさすがといったところだね。黒鋼の叫びも、人形に戻ってしまった小狼には全く伝わっていないのが悲しい……。
 そうしてようやくオリジナルの小狼が到着し、同時にサクラの意識も目覚めかけていた。昴流の「君の大切な人が戻れなくなる」という忠告に、サクラの大切な人が次々と頭に浮かんでいた。そうか、侑子さんも大切な人の一人だったのか! 目を覚ましたら惨状を目の当たりにしてしまうと思うと大丈夫なのかなとかなり心配(汗)

 左目を奪われる前、ファイは「その心は君のものだ。君とサクラちゃんや、君を愛する人たちで作った大切なものなんだ。だから、無くしちゃいけない!」と思い、小狼に魔法をかけていた。オリジナルの小狼が目覚めたら、右目の封印が切れることを知っているファイは、何とかしようとしていたんだねぇ。左目を奪われた瞬間に、心の半分を戻して小狼に心を取り戻させようとしていたとは思わなかった。目が奪われることよりも小狼の心を戻す方を優先していただなんて。確率なんてないに等しいと解っても。
 小狼の中へ戻されたそれは、しかしオリジナルの小狼の方へ勝手に戻ってしまった。

「けれど、一度消えた封印は、もうどんな方法を使っても戻らない。
 魔術師も解っていたんだろう。それでも賭けたんだ。可能性に」

 目覚めたサクラの眼前には二人の小狼が向き合って立っていた。黒鋼もさすがに茫然としていた。そして心が戻ったことでオリジナルの小狼の左目が元に戻っていた。

「俺はお前の右目を通してずっと見てきた。
 お前が出会った出来事や人たちを。
 あの姫を一番大事だと思っていたのは俺の心じゃない!
 お前だろう!?」

 しかしうつし身へと戻ってしまった小狼には誰の言葉も届いてなかった。脇腹を蹴られた小狼は、黒鋼がいる場所まで下がって痛みに呻いた。その小狼を見た黒鋼の表情が変わった。彼の着ている服にある紋様は、黒鋼が母を殺されたときに見たものと同じだったからだ。
 うつし身の小狼は最強だな(汗) 痛みを感じないというのもあるけど、感情がないから躊躇する必要もないんだものね。おまけに黒鋼が白モコナに小狼のでもいいからと剣を出させたら、それを奪ってオリジナル小狼に攻撃をするんだもの。このときサクラは「小狼くん!」と叫んでいたけど、どっちの小狼に言ったんだろう?

「俺がお前に心の半分を渡したとき、鏡越しに言ったな。
 右目の封印が解けて、俺の心がお前から離れる前に
 お前自身の心が生まれることに、俺は賭けると。
 お前が過ごした日々と人たちの中でお前自身の心が育つのを信じると!
 けれど、もし、右目の封印が切れるほどの時が過ぎても、間に合わず、
 お前に心が無ければ、作った者が強いるままにただ暴走を続けるのなら、
 俺がお前を消すと!」

 強いのかなと思っていたら、うつし身の小狼に攻撃されまくっていた小狼にちょっと驚いていた。あれは目覚めたばかりだと見てあげた方がいいのかもしれない(笑) そして上記の台詞の途中から構えて「雷帝招来!」と魔術を使ってうつし身を吹っ飛ばしていた。何だ強いんじゃないかと思いなおした(笑) しかしとどめを刺そうとしたその瞬間に、サクラに「小狼くんを殺さないで!!」と叫ばれて動きが止まってしまった。
 いやね、話の流れからそうなるのはわかっていたよ。わかっていたけど、聞いた瞬間に思った。余計なことを!と。このときほどサクラが邪魔だと思ったことはない。しかし小狼たちはそうは思わないんだよねぇ。とどめを刺そうとするのを止めた、ということでなく、ここでの演技がダメダメで……それがますます私をガッカリさせてしまった。いいシーンだったというのに台無しだ。今までこんな風に叫ぶことなんてなかったものねぇ。小狼の方は渾身の演技だったと拍手を送りたいけど、サクラの方はまだまだだ。次の巻でよくなっているといいけど。

 昴流が眠る繭の中から羽根を手にして、サクラに渡したうつし身の小狼は、この世界に羽根はもうないから次の世界に行くと呟いた。一部始終を見ていた飛王が、空間を開けていた。そのうつし身の小狼の手を握って「行かないで」とサクラが言ったとき、彼の目が一瞬揺らいでいた。しかしすぐに元に戻って次元を超えてしまった。
 一瞬とはいえ、サクラの言葉に目が揺らいだということは、彼にも心がある証ではないか。ここで引きとめられたならまた違ったんだろうけど、これから飛王の意のままに動いていく中で、わずかに芽生えていたらしきうつし身の心も消えてしまうんじゃないだろうか。

 すっかり蚊帳の外の存在になっていた神威(笑) 昴流が目覚めて彼を抱きしめていた。一番辛いときに目覚めさせてしまったと、うつし身の小狼に去られた後に気絶したサクラを抱きかかえて昴流は謝っていた。そして、早く次の世界に行こうと誘う神威に待ってくれるように頼んでいた。二人の視線の先には黒鋼とファイがいた。
 ファイを抱えた黒鋼が、服にある紋様について尋ねようとすると、小狼は「貴方の母上を殺めた者の紋章だ」とキッパリと答えた。黒鋼が大人で良かった。もし昔のままだったら、話も聞かずに戦い始めていただろうから(苦笑)

 今回は全てが動き出した話というののぴったりな話だったね。キャラに入れ込んでいたら悲しいし悔しいしどうして、としか思えないけど、物語としても面白くなってきたとしか言えない。今まで一緒にいた小狼は去って、オリジナルの小狼がサクラたちの元に残って、彼女たちとどう付き合っていくのかとか、原作を読んで知ってはいるけれどそれを早く映像で見たいと思う。

at 23:59, 真神恵, CLAMP

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ツバサ 22巻 感想

JUGEMテーマ:CLAMP

 四月一日が表紙になっていたことに驚いた。何やら「xxxHOLiC」の二人が出張ってきているなぁと思った(笑) むしろ侑子さんがこっちでも主役なんじゃ……。しかし、彼女に願いを叶えてもらって、皆大事なものをどんどん手放しているなぁ。その力がなくなってしまって、今後の戦いで困らないんだろうか? それとも、そういった超常の力に頼らずに解決していくという流れにでもなっていくんだろうか?

 ファイを助けるために、黒鋼は片腕を失った。でも、このことでファイが黒鋼を以前のように呼んでくれたのが嬉しかった。ぶん殴られた直後の黒鋼の顔がいいねー。あんな表情は滅多にしないものね。
 そして上記の力が云々という考えを肯定してくれるようなことが知世と黒鋼の会話でなされていた。知世が呪と言っていたのは、実は黒鋼の身を守るためだった、というのが前にわかったけれど、人を殺せば強さが減るというのは本当だった。腕を失ったことを指しているんだろうね。今まで力を求めてきた黒鋼は、力があることで不幸を招くということを知った。
 何が起こるか知っていたのに離さなかった知世を、黒鋼は対して「知っていて言えない苦しさは、知らない者には分らねぇ」と彼女を責めなかった。分らないのに責めても仕方がないと言って。この知世と黒鋼の会話がいい。そしてやっぱり黒鋼が好きだなと思った。

 小狼と四月一日の関係はまだ明かされなかった。知っていることを言えないといのは小狼と四月一日の間にも存在していたようだ。小狼は、四月一日が何者かを知っているから侑子さんに対価を払ってまで消えないようにしてくれてたんだね。夢の中で出会って話していたとき、四月一日は、自分がサクラに対して言ったのと全く同じ台詞を言っていたのに驚いていた。そしてそれに対して小狼は「おれとおまえは誰よりも近いから」と答えていた。
 単純に、四月一日はクロウ・リードなんじゃないかなと思った。小狼にとって誰よりも近く、そして大切な人って彼しか思い浮かばない。

 飛王の手の平の上で踊らされているだけなのかと思いきや、侑子さんによれば随分変わっているらしい。それでも飛王が余裕を崩さないのは、いつでも戻せると思っているからだろうか? 彼が視たままに進んでいるところもあるそうだしね。

「誰かが視たまだ訪れていない未来より
 人の願いのほうがずっと強い

 黒モコナとの会話で侑子さんが言ったこの台詞が好きだな。しかしこの会話で終わりに近付いている旅という言葉もあったので、この作品ももうすぐ終わってしまうんだなぁと早くも残念な思いにかられる(苦笑) 張られた伏線もどんどん回収されているものねぇ。

 黒鋼の失った腕はどうなるの、と思っていたら封真が義手を持ってきた。タイミングいいなぁと思ったら、侑子さんがあらかじめ彼に頼んでいたことだったらしい。そのための対価でファイが魔力を全て支払っていた。ということは、これで彼はもう魔術師ではなくなってしまったんだね。それでも前と違うのは、命と引き換えにするようなことはもうしないとファイが言ったこと。そのときの笑顔のなんて晴れやかこと。

 久し振りに現れた星史郎と、彼の持つ羽根を手に入れるために小狼が戦いを始めた。義手を届けにきた封真もこの戦いを見ているのだけど、話し方が星史郎とそっくりなんだよねぇ(苦笑) 白モコナが星史郎の言葉を聞いて封真と同じことを言っていると指摘すると、封真は笑顔で複雑だなと言っていた。この兄弟の会話のシーンを見ていたら、そっくりなのがよくわかる。ただ、このとき白モコナは封真の肩に乗っているけど、彼が善人かどうかはまだ分からないんだよねー。
 黒鋼の故郷に星史郎が現れたのは、魔力を失ったファイの吸血鬼の血を辿ったからだったんだね。本命にはなかなか会えないと言っていた星史郎が、昴流と神威に再会する日も近いのかなぁ。
 このまま戦うと城が壊れるということで、小狼と星史郎の二人は知世の作った結界内で戦っていた。そして結界を張った者が巻き込まれるわけにはいかないからと、知世は結界の外でファイト共に成り行きを見ていた。

 知世はファイが自分に話があることを察していたらしい。その会話の中で彼女が夢見としての力を、ファイたち四人をセレス国から日本国へ移動させるために対価として差し出したことを知った。事前にファイが一人で侑子さんに連絡したときに、ファイで足りない分を既に貰ってあると彼女が言っていたので、その確認と言った方が正しいか。
 そしてこの二人の会話の中で飛王の目的が明らかにされた。まぁ、予想通りだったね。使者を蘇らすという夢は。そしてこのCLAMP作品で一貫している「死者は蘇らない」というのは、ここでも同じだろうから飛王がどんなに手を尽くしてもその夢が実現できずに失意のうちに死ぬ、というラストになるのかもしれない。もしくはサクラによって死ではなくて償いの道を進む選択をするのかも。
 では彼が蘇らせたい死者とは誰なのか、という疑問に当然突き当る。思えば、今まで彼が会話していたのって星火くらいだったんじゃないだろうか? 彼の住む場所というか、あれ、どこかの空間なのだろうか? そこには星火が死んでからはもう飛王しかいないのではないのでは?? つまり彼はその蘇らせたい人物以外で大切な存在というのがいないんだろうね。……こっちもクロウ・リードだったりして。

 さて、星史郎の持つ羽根と共に、小狼はサクラの魂がいる夢の中へ入ってしまった。そして写し身の小狼もそこに現れた。サクラは羽根はもういいと写し身の方に言うのだけど、彼は聞く耳を持っていなかった。次の巻では二人の戦いで終わってしまいそうだね。

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at 23:59, 真神恵, CLAMP

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シゴフミ 3話「トモダチ」

JUGEMテーマ:アニメなんでも

 あー……一度書きあげたのに、アップしようと思ったらネットを切断されていたために書き直す気力が失われてしまっていたんだよなぁ(苦笑)

 携帯でゲームをしていた少年が、クリアした後で駅のホームで黄色い線から前にぼうっと出てきた(汗) 最初、突き飛ばされるのかと思っていたら、まさか自分で足を進めていくとは……。しかし彼は電車がホームに入ってくると、慌てて後ろに下がっていた。

駅のホームに立っているとさ、何か考えちゃったりしない?
飛び込んだらどうなるのかなぁー……とか。

 少年・小竹の問いに友人の野島は「考えない」と即答していた。もう一人の友人千川は、小竹に「死にたいの?」と尋ね返した。小竹は死にたいのではなく、飛び込むことに対して尋ねたと言うのだが、野島は同じことだと返していた。
 ……飛び込んだら、それが電車が来たときだったら当然人は死ぬ。しかも食事時には言えないような肉塊になってしまうだろう。どんな理由があったにせよ、飛び込んだ・或いは突き落したバカ者の後始末をした人は、その日は食事なんてできないくらいのダメージを負うんだよ。自殺するなら誰の迷惑もかからない方法でしろと思う。もちろん、自殺する、なんて考えを抱く方が問題なのだけど。

 野島の言葉に小竹はそういう事ではないと、説明しようとするのだけど、それが思い浮かばなくて唸っていた。そこへ千川が「わかった!」と言い出したので、期待して彼を見てみたら、千川は「死にたいと思ったことないでしょ?」と野島に話を振っていたのでガッカリした表情を浮かべていた(苦笑)
 そんな千川に小竹が尋ねてみる。死にたいと思ったことがあるのかと。しばらく考え込んだ後、千川は笑顔で「ない!」と答えていた。あの間が伏線なのかなぁと思っていたのだけど……。
 長い間の後の回答に脅かすなよと呆れ顔で言ったあと、野島は小竹にお前が変なことを言うからと窘めていた。死にたい理由もないのにそんな話をするのはおかしいと野島は指摘するのだが、小竹は納得できない様子だった。だから彼は千川にどう思うかと尋ねていた。「俺は……」と答えようと考えていたとき、クラスメイトが彼を呼びにきたので回答は聞けなかった。しかし、伸びをした後に千川は小竹をジッと見ていた。

 その日の夜だろうか? 小竹が自室でゲームをしていると携帯が鳴った。そして野島から千川が死んだと聞かされた。

 男が数人の男に暴行を受けていた。内の商品だとか孕ましたとか、真っ当な仕事ではないのは明らかな男たちに蹴られている男も最低の奴のようだった。そこへフミカが蹴られている男にシゴフミを届けた。差出人はその、彼が商品とやらに孕ませた子のようだった。商品、ということは当然中絶させたということなんだろうねー。あ、でもこの場合この男がさせたと考えるべきか。でないと赤ちゃんからシゴフミが届くはずないものね。
 それにしてもフミカって強いんだなぁ。しかも仕事が終わると自分は配達人で人助けじゃないとさっさとその場から立ち去るし。まぁ、男は自業自得だねー。というか、下ろさせるんならやるな! フミカも同じことを言っていたから笑った。女の方も騙されていたらしい。うーん、となるとどっちもどっちで子どもにとっては迷惑極まりない話だね。

 カナカが喋ろうとするとベルが鳴った。福音局からの連絡らしく、また一人当選者が出たとカナカが答えていた。……シゴフミとは死がんだ者が出せる権利だけど、それは抽選だったのか。抽選だから当選者の性格は問われないものだったんだなぁ。で、話の流れからすると当選したのは千川で、小竹に先ほどの質問に答えるとかそんな内容なのだろうね。

 翌朝の周囲の人間の無責任な発言や群がるマスコミにはしゃぐ生徒たち。クラスメイトは友だちなんだから死ぬ前に相談してほしかったと言っていた。しかし小竹は「友だち? そうだっけ?」と考え込んでいた。そこへ野島が次はお前の番だと話しかけてきた。彼は今まで校長たちから何か言われてきたらしい。
 小竹が行くと、そこには校長の他に教師が二人いた。学校の名誉に関わることだ。知っていることを言いなさい。報告は生徒の義務。お前ら仲が良かっただろう、千川はどうして死んだんだ。何でもいい、話してみなさい。勝手なことを口ぐちに言って、誰も千川が死んだことを悲しんでいなかった。
 というか最低な学校だなぁ。学校の名誉に関わる、なんて生徒には関係のないことだし、何もないのに報告する義務もないだろう。何でもいいと言うなら、そう答えればいいのか? 違うだろう。彼らは都合のいい話が聞きたいだけなんだよ。それに「〜〜しなさい」という言い方に腹が立つなぁ。今の教員でそんなことを言う資格のある人物がいったいどれくらいいるんだか……。少なくとも子どもの前でヒステリックに喚くあの教師は該当しないな(苦笑)

 屋上でぼうっと空を見ている野島と、携帯でTVのワイドショーで千川の父親が家では問題がなく、学校で何かあったのではないかとコメントする父親の姿が映ているのを小竹は見ていた。
 父親のコメントに「そうなの?」と聞く小竹に、野島はなんで自分に聞くのかと苛立たしげに答えていた。友だちだろと言うと、お前だってと野島は返した。しかし小竹はそうかなと呟いた。クラスメイトや教師たちは彼らに色々聞いてきたが、小竹は何も答えられなかった。
 考えてみたら家族構成だって進路だって夢だって知らなかった。一緒にいただけで本当は友だちじゃなかったんじゃないかと思ったらしい。野島はそれを当然だろと答えた。相手が何を考えているのかを解らないのが普通なんだ。
 野島の言葉に反論しかけた小竹に、野島は中学時代に親しくしていたクラスメイトの子が父親を撃ったんだといきなりぶっ飛んだ話を始めた。自分には彼女がそんなことをするなんて全然思えなかった。だから他人の考えていることなんてわからないんだと話を結んでいた。

 地上に降りていくフミカにカナカは怒っていた。どうして人間は自殺をするのかと。フミカはそれを人間は壊れているからと答えていた。自殺、近親相姦、親殺し。こんなにエラーの多い生き物は人間だけと。

 夜、野島は自室のPCで何かのページを見ていた。小竹はTVでナントカ先生と言われるおばさんが「いじめですよこれは!」と的外れなコメントをしているのをぼうっと見ていた。学校側がその実態を把握していない、よくあるケースだと決めつけていた。一方で父親の虐待という話も出ているらしい。TV画面に映っていた父親はいかつかったものね。見ていた人がそう思い込んだのかもしれない。話を振られた別の人は無気力症候群だと言い始めた。

「どれも外れ。千ちゃんらしくないよ」

 電源を落とした小竹はTV画面に向かってそう呟いた。実際の報道も、関係者が見たら出鱈目なものが多いんだろうなぁと思う。本当に最近のニュースは質が悪くなったと思う。見る時間がないのもあるけど、そもそも見る気がしないんだよね。

 では何故だろう? 小竹は千川が死んでしまう理由が全く解らなかった。野島の他人の考えていることなんてわからないという言葉を思い出し「わからないけどさ、でも、わかりたいじゃん」と呟いていた。
 そこへ教室に誰かが入ってきた。足元しか映らないが生徒でないのは明らか。教壇に立ったその人物は、何と千川の父親だった。しかも彼は全員に動くなと命じていた。というか、それだけでどうして女生徒が叫ぶのか分からない。小竹も驚いていたが、千川の父は何を持ってきたんだろうか?
 自分はただ息子が死んだ理由を知りたいだけなんだ。わかってくれるだろう? そう父親は言っていたのだが……画面が半分以上黒くされているのでわかり辛いな(苦笑) 何か映してはいけないものを父親が持っているんだろうね。ナイフではないというのはわかるけど……。

 この父親は、マスコミに学校に問題があると言っていた。そう思い込んでしまったからこうやって聞きにきたのか。妻の話では息子が亡くなってから思いつめていたらしい。だからって生徒を人質にとっていいワケがない!
 一人の女生徒が本当に何も知らないのだと叫ぶように言っていた。イジメなんてなかったし、千ちゃんはいつも明るくてと彼女は首を振って知らないと言っていた。

 学校の外ではこの日もマスコミが詰めかけていた。まぁ亡くなった生徒の父親が学校に立てこもったんだから記事になるわなー。警察が犯人を刺激してしまうから指示に従ってくれと頼んでいたが、誰も聞いてくれないらしい。
 そこへ走ってきたのはノジさんと呼ばれる刑事だった。このキャラ、確か2話に出ていた刑事だったよね。何でも息子がこの学校に通っているらしく、それでやってきたらしい。身内がいるとなると、ノジさんはこの件には関われなくなるんだね。息子が心配だから走ってきたんか、いい父親だなぁ。ノジさんで息子がいる。そういや2話で野島刑事とEDには出ていたっけ。
 そこへフミカが通り過ぎた。普通の人には見えないはずなのに、野島刑事にはフミカが見えたのか、手を伸ばして話しかけていた。しかし、そこには誰もいなかった。他の人間は誰一人として気づいてなかったので、野島刑事は何でもないと伸ばした手を戻していた。

 教室では千川の父親が質問を変えて息子と一番仲の良かった友だちは誰かと聞いていた。皆が恐怖と困惑の表情を浮かべていた中、野島だけが千川の父親を見据えていたのが印象的だった。
 女生徒が視線でそれに答えていたが、小竹は野島から千川が死んだと聞かされたときの電話の話を思い出していた。昼間、千川は確かに死ぬなんて考えたことがないと。その日に死んだなんて、確かに信じられない。
 君かい? 声をかけられて小竹は我に返った。千川の父親は、まず息子と仲良くしてくれてありがとうとお礼を言っていた。その後で息子を死に追いやったのは誰か君なら解るだろう? と教師たちが聞いていたのと同じことを聞いていた。
 しかし小竹にも答えられる筈がなかった。父親は誰かを庇っているのか、内申書の心配をしているのか、友だちなら息子を殺した奴がのうのうと生きているなんて許せないだろう? 父親の頭の中では息子は自殺ではなく学校でイジメにあって殺されたと確定されているようだった。
 小竹は父親に尋ねた。千ちゃんはどうして死んだのかと。父親ならわかるんじゃないかと。お父さんなのにわからないんですか? 自分だってどうして彼が死んだのか知りたいんだと小竹は怒ったように尋ねていた。野島が犯人を刺激してはいけないと思い、小竹が千川が死んで参っているからと庇おうとすると、父親が「私じゃない!」と叫んだ。父親もマスコミの無責任な報道で父親が虐待していた、なんて言い出したものだから深く傷ついていたようだった。

 そこへ教室の机や椅子で入口に作ったバリケードが壊された。現れたのはフミカだった。父親が教室に立て籠ってから二時間が経過していたらしい。
 野島と小竹の誰何の声に、フミカはいつも通りシゴフミの配達人と答えていた。そしてシゴフミという言葉に戸惑う相手に死後の世界からの手紙と同様に答えていた。
 小竹は死後の世界というフミカの説明で、それが千川からのものだと気づいたようだった。今回のシゴフミは千川から小竹へ宛てたものだった。そこへ父親が割って入った。息子の手紙なら自分が読むと小竹から奪おうとした。しかし宛名は小竹なので、フミカが当然これを防ごうとした。開封しようとした小竹に、息子の手紙だと父親は奪おうとし、小竹は宛先は自分だと奪われまいとした。当然だよ。親だからって他人宛ての手紙を読んでいいはずがないではないか。どうしても知りたいのなら、宛名の人間が読み終えた後にその人間が許可した場合だけだろう。
 フミカは父親に銃を突きつけ動きを封じていた。その銃を見て野島が目を見開いていた。そして次に描かれたのは制服姿の少女の後ろ姿。これが先ほど言っていた親を撃った親しくしていた少女なのだろう。……ん? 野島はその銃に見覚えがあったということなのか? あ、手元が映っていたので見ていたんだね。表情を強張らせて、彼は「まさか」と呟いていた。

 教室の外ではSATが突入する機会を窺っていた。息子可愛さにこんなことを仕出かしてしまってなぁ……。

 父親が大人しくなったので、小竹は改めてシゴフミに目を通そうとした。しかしまたも父親は「待て」と言い出した。声に出してくれと頼む父親に小竹は表情を険しくしていたが、自分も知りたいんだという懇願する声に小竹は承知した。
 そこに書かれた内容は、死んだ後に書いたとは思えない始まり方だった。せっかくの権利だから、何か書けと言われたから、だから書いた、そんな始まりだった。教室中の人間が小竹の読むシゴフミの内容に耳を澄ませていたと思うけど、野島だけはフミカを注視していた。

 何か書けと言われたから、千川は昼間に屋上でしていた話の続きをそこに書いていた。小竹が電車を飛び降りたらどうなるかと思ったことがないかと尋ねたことに関しての話の続きを。

『俺も考えることあるよ。飛び込んだらどうなるかなーって。
 ……あるよね? そういう気分。
 死にたいとか思ってるわけじゃないけど、
 生きたいわけでもないっていうか……。
 理由なんてなかったんだ。いつもと違う道を通ったり、
 お昼に焼きそばパンを選ぶみたいに、ただ、そういう気分だったんだ』

 ホームに立って、電車に飛び込んだらどうなるだろうか。小竹はそこまでだったが、千川は本当に飛び込めた。だから死んでしまった。自分だって飛び込めたら同じことになっていただろう。

 思いもしなかった内容に、父親は愕然とした。この中で納得したのは小竹だけだったろうね。愕然としていた千川の父親は、手紙の方を息子が書いたものではないと否定し始めた。しかし小竹はそれが千川の書いたもので間違いないと言い切った。
 どうしてわかると喰ってかかった父親に、小竹が何かを言おうとしたが、そこに何かが投げ込まれSATが突入してきた。捕えられた父親は、息子が自殺なんてする筈がないと叫んでいた。そんなことをする子じゃないんだと。

 解放された教室の中で、小竹は渡された手紙を書いたのが千川で間違いないと言った理由を呟いた。

「だって……友だちだから。千ちゃん、友だちでいいんだよね。俺」

 野島は屋上へ向かっていた。そこには連行される父親を見下ろしているフミカがいた。死は人を救わない。ただ消えるだけ。そう呟いたフミカにカナカはそれは何かと尋ねていた。美川キラメキという、少し前の流行作家が書いた言葉らしい。
 屋上に現れた野島は、フミカを「美川」と呼んでいた。美川キラメキと同じ名字だね。美川だろ!? そう尋ねる野島を視線だけ後ろをにしてフミカに、野島は中2の時に同じクラスだったと名乗り出た。

「どうしてなんだ美川。どうしてお父さんを撃ったりしたんだ!?」

 カナカが物凄く驚いていた。つまりカナカはフミカの過去を知らないと言うことになる。そこい映ったのは病室で眠っている髪の長い少女の姿だった。その傍に置かれていた本の作者の名前が「MIKAWA KIRAMEKI」だった。どんな繋がりがあるのだろうか。
 OPにはフミカとすれ違うように髪の長い少女が描かれていた。それはつまり眠っていたあの少女ということだよね。だからフミカは彼女と近しい人物ということなのだろう。

at 23:59, 真神恵, 漫画・アニメ

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CLANNAD 13話「思い出の庭を」

JUGEMテーマ:CLANNAD

 ことみの家にやってきて、朋也は自分と彼女が昔に会っていたのを思い出した。何故言ってくれなかったのかと尋ねる朋也に、ことみは自分の思いを告げた。図書室で出会ったとき、あの時の男の子が戻ってきてくれたと思ったこと。しかし自分のことを忘れていると気づいたこと。それなのに自分とまた友だちになってくれて、初めて会った女の子として大切にしてくれて、色んな友だちを紹介してくれて、わからなくなってしまったのだとことみは言う。あの時の自分のことを思い出してほしいのか、忘れたままでいてほしいのかと。

 幸せな子ども時代。自分の名前の由来を聞いて、そこに込められた思いを知った。自分は両親にとても愛されていた。自分の家と芝生の庭と両親、自分の世界はそれで全部だった。そこに入ってきたのが朋也だった。
 庭に入ってきた朋也は、ことみの問いかけに遊んでいたら迷い込んだと明るく答えた。朋也……この頃はとっても素直な少年だったんだねぇ。それから朋也は度々ことみの家に遊びに来るようになっていた。皆が読まない本を読み、皆が考えないことばかり考ええいたため、当時のことみも学校では独りだった。しかし朋也は少しだけ違っていたとことみは思っていた。

 ある時、ことみは父に熊のぬいぐるみが欲しいとねだった。とびきり可愛いのを選んであげるからね、と父が答えてくれたので、ことみは喜んでいた。本当はプレゼントは何でも良かったが、女の子はぬいぐるみを欲しがるものだと本に書いてあったから真似をしてみただけだとことみは言う。……そんなことはないぞ? 私は子どもの頃、ぬいぐるみなんて全く興味がなかったものなー。欲しかったのって本だったりゲームだったりした気がする。
 しかし、誕生日の当日(?)に両親は急な出張に行かなくてはならなかった。せっかく朋也とその友だちが来るのに、両親に祝ってほしかったのにそれがダメだという。仕事で抜けられないという理由はよくわかるよ。しかし、だからといってことみが駄々を捏ねるのを我儘とは思わない。子どもにとってそれはとても大事なイベントだものね。我儘を言うのは彼女が両親を愛しているからこそだし。
 途中でとびっきり大きな熊のぬいぐるみを探して送ってあげると母は言ってくれたけど、ことみの気持ちはそんなことではおさまらなかった。元より、誕生日プレゼントは何でも良かったと言っていたくらいなんだもの。そう言われたって嬉しくも何ともないよね……。そしてことみは涙を浮かべて言ってしまった。

「お父さんもお母さんも大っ嫌い!!」

 まさかその言葉が両親への最後の言葉になるなんて思いもよらなかっただろうね。

 誕生日の料理は作ってあるから、と母親は言っていたが、その日に限って家政婦も病気で休み、また、朋也たちも来てはくれなかった。ことみはその日、多分、初めて独りで誕生日を過ごしたのかもしれない。
 夕方になって、玄関に誰かが来た。ことみは当然両親が帰ってきたと思いドアを開けたが、そこには知らない人が立っていた。少し脅えるように見上げたことみは、その人に「お父さんとお母さんのことはまだ聞いてないの?」と言われて首を振った。不安そうな表情を浮かべたことみにその人は説明してあげた。
 ことみの両親が乗っていた飛行機が壊れて遠くの海に落ちてしまった。とても大事な論文も一緒に海に沈んでしまった。もしかしたら控えが書斎にあるかもしれない。それは世界中の人にとってとても大事なものだから、どうしても見つけなくてはならない。
 ことみはドアを閉めて耳を塞ぎ、その人を追い返した。その人は悪者で、父の大事なものを取っていこうとしているんだと思ったらしい。

これからはうんといい子にします。もうけしてワガママは言いません。
 お勉強もたくさんします。ご本もたくさん読んで、立派な人になるます。
 だから神さまお願いです。お父さんとお母さんを返してください。
 ……どうか、返してください……!」


 夜、ソファーに寝転んで事故のニュースに涙を零し、電話が鳴っている中、ことみは両親を探し回った。いい子にするからと泣きながら。小さい子って、誰かが死んだと言われても理解していないものだと思うんだけど、ことみはもう会えないことを理解しているんだね。たった一人で家にいたからというのを手伝っているんだろうけど。
 最後に彼女は父の書斎に入った。入ってはいけない部屋と言っていたのは、両親にそう言われていたからなんだろうね。しかし、探していない部屋はそこしかなかったから、最後の望みを託して入ったんだろう。
 机の上には封筒が置かれていた。きっとこれが悪者が言っていた大事な論文なんだろう。きっとこれのせいで両親がいなくなってしまった。こんなものが大事な物なんて間違っている。世界の人たちなんて自分にはどうでも良かった。自分が欲しいのは両親だけなのだから。そう思いながらことみは封筒に火をつけた。そうして彼女は泣き崩れた。

 朋也はどうしてそんなことをしたのかと尋ねたが、ことみは自分でもわからないとしか答えられなかった。その書斎には事故を扱った記事が壁一面に貼り付けられていた。記事を集めていたのは最初は罪滅ぼしのつもりだったと思うとことみは言った。
 燃やしてしまった論文の代わりに両親のことが書いてある新聞記事を切り抜いていた。でも、それだけでは全然足りないと思い、両親の名前が書いてある本を見ると、それも切り抜いて、それからたくさん勉強したのだと続けた。両親の後を継ぎたいと思っていたからと。……だから彼女は図書室で本を切り抜こうとしていたのか。彼女にとっては意味のあることだったんだ。
 両親は、この世界を一番綺麗な言葉で表そうとしていた。それは世界中の人に伝えなくてはいけないこと。他の誰にも真似することはできない。自分にもできないけど、自分がそれをしなければ神さまは論文を燃やしてしまった自分を許してはくれないから。もうあんな悲しいことは嫌だ。大好きな人を亡くすのは嫌だ。か細い声で話したことみは、朋也に帰ってと最後に言った。バスの事故で異様な反応を見せたのもそういうことだったのか。

 翌日、職員室でことみの担任は朋也に彼女に海外留学の話があると教えた。そして朝にその話を進めてくれるようにと連絡があったと言っていた。
 話を聞いた渚は、朋也がことみの家に行ってくると言うと、自分も行くと言い出した。しかし朋也は渚には授業に出るよう言い、そして杏や椋に事情を説明しておいてくれと頼み一人で行ってしまった。

 ことみの家は窓の全てにカーテンがかかったままだった。家に入らず、朋也は庭を見回して庭の掃除を始めた。そこへ渚もやってきた。呆れる朋也に渚は三時間目が自習になったからと言い訳をし、どうしても気になったから来てしまったらしい。
 掃除をしていたのかと聞かれた朋也は、できることからやってみようと思ってと渚に返していた。杏たちも同じことを言っていたと渚が言うので、何をするつもりなのかと尋ねると、渚はヒントとして「誕生日」とキーワードを上げた。ことみの誕生日は今週の土曜日らしい。なるほどなと納得した朋也は、お互い頑張ろうと渚に杏たちへの伝言を託した。

「ただ、ことみちゃんを学校に戻してあげられるのは、世界中で岡崎さんだけだと思います」

 渚の言葉に朋也は大袈裟だなと返したが、渚は「大袈裟じゃないです」と真剣な表情のまま返した。

 翌日から、朋也は本格的に庭掃除を始めた。渚にことみのことを話したときは、自分の記憶はぼんやりとしていると朋也は言っていたが、ゴミをまとめた袋を運んだ時に何かに躓き、それがレンガと知ってそこが綺麗な花が咲いていた花壇だったと思い出した。
 こんなペースだと間に合わないな。そう思った朋也はお金をおろし、ガーデニングの本を数冊購入し、道具一式を揃えた。ファーストフード店で購入した本を読んでいるとき、そこに渚たちが通りかかった。

 そっちは何をしているんだという朋也の問いに、渚たちはヴァイオリンのケースに視線を落とした。ことみにプレゼントをするつもりだったヴァイオリンを、乱暴な運転をしたバイクのせいで壊してしまったらしい。ことみが借りていたヴァイオリンを学校に置いていった先輩に正式に譲ってもらえることになったが、仁科に一度ちゃんと調整をした方がいいとアドバイスを受けて楽器屋に持って行く途中での出来事だったという。
 楽器屋に持って行くと、ここまで壊れてしまったら修理するよりも新しく買った方が安いと店の人間は言っていた。至極最もな話だけど、そのヴァイオリンはことみにとって特別なヴァイオリンだものね。だから杏は抗議していた(苦笑) 結局その楽器屋では修理を引き受けてはもらえなかった。
 別のお店で引き受けてもらえたものの、修理にどれくらいかかるのかはわからないと言われてしまった。まぁ、あそこまで見事に壊れてしまったんだものね……。

 ヴァイオリンは修理に出してしまって、渚たちにはもうすることはなくなってしまった。だからことみの家に来たときに、渚は朋也に掃除の手伝いを申し出た。しかし朋也は自分も道具を置いたら帰るし、もう遅いから帰るようにとそれを断った。渋々帰って行く渚たちを見送った後、朋也は少しだけしていくかと作業を開始した。
 埋まっているのは自分自身の記憶だ。そう思った朋也は草むしりをしながら次にことみのことを思った。もう寝ているだろうか。悪い夢は見ていないだろうかと。そして不安になる。自分が今やっていることは全て無駄かもしれないと。そうなったとき自分はどうすればいいんだろうかと。そうなったとき、自分には耐えられるだろうか。
 一人で黙々と作業していて、一度不安になるとどんどん考えが暗くなってしまう。そうしてそのままグルグルと答えの出ないことを考えてしまうんだろう。そう思っていた矢先、朋也を呼ぶ明るい声が聞こえた。渚が朋也があのまま作業を始めているかもしれないと、杏たちと共に戻ってきたのだった。
 このタイミングがいいね。これから先、朋也には父親との確執も乗り越えないといけないだろう。今の朋也にとって父親と向き合うことというのは明るい方向など望めないことでもあるよね。しかし、そんな闇に光を射すのが渚の役目なんだろうなと思わせてしまうシーンでもあった。朋也にはまだ自覚がないから、渚だけでなく杏や椋、つまり仲間がいてくれて嬉しいという表情を浮かべていた。

そうだ。不安がることなんてない。
俺は一人じゃないんだから!


 そう思った後で朋也は渚を見つめた。すると渚も朋也に気づいて笑顔を返した。その後、渚はふと顔を上げた。「あれ?」という彼女の言葉にどうしたと尋ねた朋也に、渚は「今、ちょっとだけカーテンが揺れたような……」と答えていた。
 ことみが笑顔を取り戻す日は近いということなんだろうね。

at 23:59, 真神恵, CLANNAD

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機動戦士ガンダムОО 15話「折れた翼」

JUGEMテーマ:ガンダムOO

 一国では鹵獲できなかったから、今度は三国でガンダムを絶対的な物量で追い込む作戦か。

 初っ端からスペシャルさまが出てきた(笑) 彼が出てきただけで笑ってしまうのはこれまでの行いからだろうか? しかし「この機体で必ずやガンダムを!」と意気込んだスペシャルさまに、大佐は「無理だな」とバッサリ(笑) 今後もこんな会話で新たな笑いを提供してくれるのだろうか?
 次はユニオン。グラハムたちは沖縄にいるらしい。彼によると、部隊総数は52、参加MSは832機もあるらしい(汗)

「卑怯者と罵られようとも、軍の決定には従わせてもらうぞ、ガンダム!」

 今まで彼はガンダムとは一騎打ちしていたので、そういう戦闘が好きなんだろうね。いくらガンダムでもたった4機でそれだけの物量を相手にするなんて不可能だろうから、グラハムは勝ったとしても嬉しくないだろうなぁ。しかし隊長となった今となっては、今までのようにはグラハムは戦えないだろうね。
 グラハムがそういう中で気になったのがジョシュア。一人壁にもたれてニヤニヤ笑っていた。嫌な感じ! 前回、グラハムの下にいるのが不服であるのを隠さなかったので、絶対に何かやらかすに違いない。

 OPはラルクのときも毎回飛ばさずに見ていたけど、今回のもそうなりそうだなぁ。なんだか感想を読みに行くとガンダムらしくないというのも見かけたけど、私はこれはこれでいいと思うけどな。第一ガンダムらしくないって何だろう?と思うし。今までだってそうだったんじゃないかとは、「Z」以降ガンダムを見ていた人間は思っているんじゃないかなぁ。

 ついつい画面に見入ってしまうな(笑)

 ガンダムが4機しかないから、当然三国だってそれに備えて作戦を展開してくるワケで。でも、だからと言って圧倒的な物量に対して取れる手立てなんて……ないだろうなぁ。
 アレルヤとロックオンの退路を確保するためにティエリアと刹那が動くけど、カティ大佐が「やはり手薄な場所を選ぶか」と言っていた通り、敵だってそれは予測できていた。というか、敢えて手薄な場所をそこに残したのかもしれないね。
 MSの出撃命令が出ると、そこへ何故自分を出さないのかとパトリックが司令室に乗り込んできた(苦笑) 駄目だ、やはり出てきただけで笑ってしまう! しかし意気込む彼に大佐は「信用しろ。私がお前を男にしてやる」とニッと笑って言っていた。なるほど、そうして男にしてもらったら、彼は今後は瞬殺されることもなくグラハムたちのように互角にガンダムと渡り合えるようになるのかな〜? となると、彼が大佐の下についたのはとても幸運なことだったのかもね。

 戦闘開始から2時間が経過したらしい。ティエリアたちが動くのがプランB-2ならば、合流ポイントに到着している時間とクリスティナは言うけれど、スメラギはB-2からE-5に移行しているはずだと心の中で言っていた。そしてあの機体が来ると言った後でアレルヤの心配をしていたということは、ソーマが来るってことなんだね。

 戦闘中にそれはマズイ。この頭痛は治らないんだろうか? そしてソーマの狙いは最初からキュリオスのようで、デュナメスは完全無視だった(笑) しかし、あんな至近距離からの攻撃を受けても爆発しないなんて、ガンダムはどんな装甲なんだよ!?
 攻撃されている間、アレルヤ無抵抗なのか? 超兵が近づいたために頭痛が酷くて動くこともできないらしい。今度こそ任務を完遂させると呟くソーマの耳に、ハレルヤの声が聞こえた。アレルヤはあんなに苦しんでいるのに、どうしてハレルヤは平気そうなんだろう? まぁ、戦闘においては容赦しないハレルヤの方がこの場合出てくれて正解だったかも。しかし、砲撃を受けている途中で変わるなんてなぁ(苦笑) 彼はソーマ以外と戦うつもりは全然ないようだった。

 その頃、アレハンドロが他の監視者たちの意見を聞きに行くと言ってその場から出て行こうとしていた。戦闘が開始されてから5時間経過した。ガンダムであっても離脱できないのだから、何らかの策を講じないと機体が奪われてしまうからなんだろう。「私の仕事もここまでかもしれんしな」と言って部屋を出ていくアレハンドロの背中に、困った人だなという表情で「そんな気なんてないくせに」とリボンズは言っていた。
 大人は嫌いだね。その後にリボンズは続けて言うんだけど、古谷さんが声をあてているのでちょっと笑ってしまった。古谷さんって50を超えているんだと知って最近驚いたものだから〜。

 今度は陽が落ちていた(汗) ソーマたちから攻撃を受けてから何時間が経過したんだろうか? アレルヤはいつまで続くのかとバリアを展開して言っていたけど、マイスターズの意識がある限り続くだろうね。向こうはかつてない規模で挑んできているんだから。交替だってしているし。何より、人革連は既に出したけど、主力部隊はまだ出てきていないんだから。
 そして、やっぱりというか刹那が一番消耗していた。エクシアが砲弾を受けて膝をついてしまった! 16歳だものね。そりゃ参ってしまうよ。戦場を体験して気力があったとしても身体がついてこないだろう(汗) そういう意味で一番耐えられるのはロックオンか。ティエリアはさすがというところだけど、そういや年齢不詳なんで誰と歳が近いのかわからないんだっけ。アレルヤと同じくらいかなぁと思っているんだけど。

 そしてグラハム、パトリックがそれぞれ出撃していた。スペシャルさまはどうやらヴァーチェ狙いらしい。となると、OPを見てヴァーチェの相手は雑魚しかいないのかと感想を漏らしたけど、スペシャルさまがライバルキャラに確定したかもしれないね。前回もヴァーチェにやられたので、因縁はすでにあったわけだ。それにしても、デカブツとか羽つきという呼称は人革連だけのものではなくなったらしい(笑) こうなるとエクシアとデュナメスもどう読んでいるのか知りたいなー。
 戦闘開始から15時間も経っていたなんて(汗) 刹那はもう限界のようだけど、ティエリアは苦しそうではあるものの汗一つかいていないのは気のせいだろうか? 単に作画していないだけ?
 砲撃が止んですぐに離脱すると判断したが、そこへAEUのMSが襲いかかってきた。ヴァーチェを囲んだMSは何をしたんだろうか? パイロットにだけダメージを与える武器? しかし、ヴァーチェの砲撃を避けたスペシャルさまは見事としか言いようがない。前回彼だけ助かったのはまぐれでも何でもなく、本当に腕は確かだったということだね。そしてそんな彼の使い所を把握した上司も現れて、100%の力を発揮できたのかも。だからといって、やれと命じただけなのに自分だけの手柄のように言うのはちょっと違うぞ?(笑)
 キュリオスからいったん引けとセルゲイから命じられてどうなったのかなと思っていたら、あの後再びソーマはキュリオスの元へ現われていたんだね。ハレルヤは出てこれなかったのかな……。それとも、体力が消耗した場合出てこれないのかな? とにかくキュリオスは完全に沈黙していた(汗)
 次はデュナメスか。だとしたらそこに現れるのはグラハムだね。フォーメーションEで作戦を実行すると言った直後、ジョシュアが命令に背いて単機で突入してしまった!
 ……アホだ。実績があるからこその行動だけど、それでよく軍人でいられたなぁ。なまじ実績があるだけにチヤホヤされてしまったんじゃないのか? 一人が勝手をして、全員の命が危険になるのが解らないのか? これだけの物量で、15時間以上の攻撃を浴びているのだからという油断があったんだろうな。フォーメーションを崩すなというグラハムの声にも「隊長面して!」と聞く気がまるでなし(苦笑) 面も何も、認めようが認めまいがグラハムは隊長なのにな。そして当然ながらロックオンにやられていた。極限状態にまで陥っている相手にあっさり負けてしまうエース(笑) パトリックも今のままだとあんな風にやられてしまうんだろうなー。
 ジョシュアがやられてしまったので、グラハムはフォーメーションCに作戦を変更してデュナメスに突っ込んでいった。隊長が突っ込む作戦なの!? そして、元気な状態でもロックオンはグラハムに避けられてしまっていたので、指先の感覚がない状態での射撃だと当然完全に避けられてしまった(汗) ロックオンもやられてしまうのね……。

「抱きしめたいな、ガンダム!」

 こんなときでも笑わしてくれるのかグラハム! しかも本当に抱きしめてるよ(笑)

「まさに、眠り姫だ」

 笑い死にさせる気か!? 頼むから口を閉じてくれっ(笑) というか、まさに眠り姫だの言い方がまた鬼気迫るものがあってなお良し! ただ、これって違う意味でネタにされそうだなとも思ってしまった(汗) EDって普通に見ていたのに、感想を読みに行ったらそういう意味に取れるというか、むしろそれ狙いにしか見えなかったようで……。全然そんな風に思わなかった私は健全なんだろうな、うん。
 話を戻して、ロックオンもまさかタックルしてくるなんて思っていなかっただろうね。あの衝撃で完全に気絶してしまっただろうね。

 端末の前には今度はフェルトが座っていた。そしてスメラギは時計を見て辛そうな顔で外を見ていた。

「消えていく。ガンダムマイスターの命が!」

 この作戦が実行されることになってから、スメラギは全滅すると思っていたんだろうね。だからトレミーのクルーはただ連絡を待つだけだったんだろうか?

 朝陽を迎える時刻にまだ刹那は捕えられていなかった。しかしようやくというか、アリーが出てきた。うわぁ。これはヤバい。こんなコンディションで適う筈がないじゃないの(汗) そしてアリーが貰い受けたものって……パイロットのみを殺す武器だったようで……。これ、仮に助かったとしても某オレンジのようになってしまうんじゃないだろうか?
 そこにマリナが出てくるのがまた……。前回刹那が夜這いにやってきたのは、死を覚悟していたからなのかな?
 ああしかしもうちょっと演技が上手ければ良かったのになと思う私は贅沢だろうか? なんて思っていたら刹那が走馬灯を始めてしまったよ〜!

死ぬ? 死ぬのか? この歪んだ世界の中で。
何にも成さぬまま、失い続けたまま、朽ち果てるのか?


 そんな刹那の頭に浮かぶのは、自分を助けてくれたガンダムの姿だった。ガンダムと何度も呟き、エクシアの右手が空に向けられようとしたその時、赤い光がアグリッサを射た。
 またも刹那はガンダムに助けられたということになるのかな? つまり、刹那はガンダムになれていなかったと。しかし、あの機体ってOPに出ていた三体の内の一つだよね? ガンダムだったのか……。クルジスで刹那を救ったときと同じようなシチュエーションではあるのだけど、翼に見えるGN粒子が赤いので禍々しく見えてしまうなぁ。さて、誰が乗っているのやら。
 しかし、これってアレハンドロが監視者の意見を聞きに行ったから派遣されたんだのは間違いないだろうね。こちらに一機現れたということは、残りの二機はロックオンたちの方へ現われたのかな? 変わったばかりのOPだけど、彼らの正体が判明したら絵が変わるなんてことがあるのかな。

 いつもは予告については触れないようにしているんだけど、パイロットの一人が出てきたね! ナレーションでは三機のガンダムって明言されていたし! スペシャルさま驚愕のものすごい形相を浮かべていたし!
 見上げるロックオンと刹那が驚愕していたから、自分たち以外にもガンダムがあったのは知らなかったのかもしれないね。スメラギとか留美は知らないけど、兵士でしかないマイスターズが知るわけないもの。あ、でもヴェーダにアクセスできるティエリアはどうなんだろう? まぁ、4機しかなかったら確実に訪れる危機でもあったので、鹵獲が免れない状況になったら新たなガンダムを投入すると計画にあったのかもしれないね。
 他には、その新しいガンダムのパイロットらしき新キャラが出ていた。しかし……男か女か分らないね。この絵柄だと(苦笑) でも、何より嬉しいのがファンネルだ! そういや、OPから思いっきり出ていたのに、それに言及していた感想記事がなかったなー。ってそんなに読みに行ったワケじゃないけどさ。メカに詳しくない私までが知っている……というか好きだったから覚えていたのかもしれないのだけど、誰も言及していなかったのはどういうこと? 昔のガンダム知らない人たちの記事を読んでいたのかな。あ、でも地球上でもあれって機能するものだったんだね。

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at 23:59, 真神恵, ガンダム

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1月から始まったアニメ感想3

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 これで最後かな〜。

狼と香辛料
 見てみたら、何とメインキャラの声優が「コードギアス反逆のルルーシュ」でもメインをやっている人たちではないか(笑) そう言えば小清水さんってTVシリーズで主役をするのってこれが初めてなのではないのかな? 少なくとも私が見ていた中ではそうじゃないかと。
 一番いいと思ったのはOPとEDだったかな。最初に見たとき、これはいいと思った。ただ、キャラクター絵は好みではないかも。何より福山さんの声とあの青年の声が合っていないような気がする(苦笑) あと名塚さんが演じていたキャラがあまり好きになれなかったなー。OPで見たときも「何この子」と思ったけど、本編でもその印象が変わらない性格だったしな。最後、彼女の元へ村人が訪ねていたようだけど、よからぬことが起きたんだろうな。
 ま、絵はともかく話はほのぼのとしていそうな感じなので最後まで見ているだろうな。これも1クールなのかな?

ヤッターマン
 30年ぶりの復活とうたっていたんだっけ? 30年前の作品だったのか……。タイムボカンシリーズで一番好きなのは「オタスケマン」だったなー。「ヤッターマン」は再放送で見た。で、悪役三人組は当時と同じ方が声をあて、ナレーションには山寺さんときたら見るしかないじゃないか(笑) 山寺さんは最近アニメでは声を聞かなくなったからこれは貴重だな。しかも初回は祝日だったのでリアルタイムで見ることができた。

 見終わった感想は……残念ながらあまり楽しめなかった。ナレーションの山寺さんの声は格好良かったし、悪役三人の声も当然ながら昔のままだったからそれは楽しめたけどね。でも、楽しめたけど大丈夫なのかと心配ばかりしていた(苦笑) 平均年齢が70歳以上だったっけ? あまり大きな声を出していて、突然倒れられたらどうしようとハラハラしてしまった(汗) あと、翌日職場で「それは言っちゃあいけないよ!」と言われたのだけど、どうしても「のび太」と「ジャイアン」に聞こえてしまった(笑)

 話の方は、ガンちゃんの性格が全然違っていたように思う。アイちゃんに関しては印象がない。オリジナルの方ってアイちゃんってどんな子だったっけ? 声しか覚えてないよ。私は昔から声に反応していたらしいと感想を言っていて思った(笑) だから逆にガンちゃんを男性が演じていたというのが印象的だったかなー。でも、やる気のないガンちゃんには違和感しか感じられない。
 あとは普段の姿のシーンが長かったなと。職場でTさんにそれを言うと、最初だからそうなんじゃないかと言われて納得した。来週からはどうなんだろうね。ヤッターワンとかボヤッキーが開発したメカの声も山寺さんが担当するとはTさんから聞いていたけど、こちらは何か違うなと思ってしまった。もっととぼけた感じの方が良かったかなと。

 ヤフーのトピックスにも出ていたくらいに不評のOPについてだけど、不評も何も印象がなかった(苦笑) 思い出そうとしても、オリジナルの歌しか思い出せないんだもの。次回見たときにちゃんと聞いてみようかな。EDに関しては、最初誰を描いているのかわからなかったけど、最後に衣装が出てきてドロンジョだったのかとわかった(苦笑) こちらも、またオリジナルのように悪役三人が歌ったのが流れるのかなぁと思っていたけど、明らかに大人の事情で流れているような曲だったな。
 ドロンジョって確か子持ちの主婦になっていたんだなぁとか、ガンちゃんとアイちゃんは新婚だったなぁとかたつのっこん王国の話を思い出していた(笑)

 ん〜。まぁ、何というかオリジナルばかり思い出してしまって、山寺さんの声とか、悪役三人組以外は印象に残らない初回だったかなというのが感想かな。

墓場鬼太郎
 ネウロは単体記事にしてしまったので、後は「ヤッターマン」だけだなと思っていたら、番組表にはこの作品の名前があった。そうか、そういやTさんから始まると聞いていたっけ? 目玉親父は変わらないとして、鬼太郎が野沢さんだと聞いたからちょっと見てみようと思った。

 衝撃的な1話だった! 鬼太郎が生まれた話から始まるんだね。しかし、鬼太郎が生まれたというよりも、目玉親父が生まれた話だと言った方がいいくらいにこちらの方が衝撃的だった(笑) また、鬼太郎が片目だったのもその原因がわかった。
 それに「ゲゲゲの鬼太郎」とこちらの鬼太郎の性格が全然違っていたのにも驚いた。「ゲゲゲ〜」の方は人間の味方のように描かれていたというのに、こちらの鬼太郎は人間嫌いだったとは。こちらではそのままの性格のままで終わってしまうのかな。それとも、両者は関連がなくて別個の作品なんだろうか?
 見るのが追い付かなくなっているので、見続けるかどうかはわからないかな……。

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at 23:59, 真神恵, 漫画・アニメ

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