あー……一度書きあげたのに、アップしようと思ったらネットを切断されていたために書き直す気力が失われてしまっていたんだよなぁ(苦笑)
携帯でゲームをしていた少年が、クリアした後で駅のホームで黄色い線から前にぼうっと出てきた(汗) 最初、突き飛ばされるのかと思っていたら、まさか自分で足を進めていくとは……。しかし彼は電車がホームに入ってくると、慌てて後ろに下がっていた。
駅のホームに立っているとさ、何か考えちゃったりしない?
飛び込んだらどうなるのかなぁー……とか。
少年・小竹の問いに友人の野島は「考えない」と即答していた。もう一人の友人千川は、小竹に「死にたいの?」と尋ね返した。小竹は死にたいのではなく、飛び込むことに対して尋ねたと言うのだが、野島は同じことだと返していた。
……飛び込んだら、それが電車が来たときだったら当然人は死ぬ。しかも食事時には言えないような肉塊になってしまうだろう。どんな理由があったにせよ、飛び込んだ・或いは突き落した
バカ者の後始末をした人は、その日は食事なんてできないくらいのダメージを負うんだよ。自殺するなら誰の迷惑もかからない方法でしろと思う。もちろん、自殺する、なんて考えを抱く方が問題なのだけど。
野島の言葉に小竹はそういう事ではないと、説明しようとするのだけど、それが思い浮かばなくて唸っていた。そこへ千川が「わかった!」と言い出したので、期待して彼を見てみたら、千川は「死にたいと思ったことないでしょ?」と野島に話を振っていたのでガッカリした表情を浮かべていた(苦笑)
そんな千川に小竹が尋ねてみる。死にたいと思ったことがあるのかと。しばらく考え込んだ後、千川は笑顔で「ない!」と答えていた。あの間が伏線なのかなぁと思っていたのだけど……。
長い間の後の回答に脅かすなよと呆れ顔で言ったあと、野島は小竹にお前が変なことを言うからと窘めていた。死にたい理由もないのにそんな話をするのはおかしいと野島は指摘するのだが、小竹は納得できない様子だった。だから彼は千川にどう思うかと尋ねていた。「俺は……」と答えようと考えていたとき、クラスメイトが彼を呼びにきたので回答は聞けなかった。しかし、伸びをした後に千川は小竹をジッと見ていた。
その日の夜だろうか? 小竹が自室でゲームをしていると携帯が鳴った。そして野島から千川が死んだと聞かされた。
男が数人の男に暴行を受けていた。内の商品だとか孕ましたとか、真っ当な仕事ではないのは明らかな男たちに蹴られている男も最低の奴のようだった。そこへフミカが蹴られている男にシゴフミを届けた。差出人はその、彼が商品とやらに孕ませた子のようだった。商品、ということは当然中絶させたということなんだろうねー。あ、でもこの場合この男がさせたと考えるべきか。でないと赤ちゃんからシゴフミが届くはずないものね。
それにしてもフミカって強いんだなぁ。しかも仕事が終わると自分は配達人で人助けじゃないとさっさとその場から立ち去るし。まぁ、男は自業自得だねー。というか、下ろさせるんならやるな! フミカも同じことを言っていたから笑った。女の方も騙されていたらしい。うーん、となるとどっちもどっちで子どもにとっては迷惑極まりない話だね。
カナカが喋ろうとするとベルが鳴った。福音局からの連絡らしく、また一人
当選者が出たとカナカが答えていた。……シゴフミとは死がんだ者が出せる権利だけど、それは抽選だったのか。抽選だから当選者の性格は問われないものだったんだなぁ。で、話の流れからすると当選したのは千川で、小竹に先ほどの質問に答えるとかそんな内容なのだろうね。
翌朝の周囲の人間の無責任な発言や群がるマスコミにはしゃぐ生徒たち。クラスメイトは友だちなんだから死ぬ前に相談してほしかったと言っていた。しかし小竹は「友だち? そうだっけ?」と考え込んでいた。そこへ野島が次はお前の番だと話しかけてきた。彼は今まで校長たちから何か言われてきたらしい。
小竹が行くと、そこには校長の他に教師が二人いた。学校の名誉に関わることだ。知っていることを言いなさい。報告は生徒の義務。お前ら仲が良かっただろう、千川はどうして死んだんだ。何でもいい、話してみなさい。勝手なことを口ぐちに言って、誰も千川が死んだことを悲しんでいなかった。
というか最低な学校だなぁ。学校の名誉に関わる、なんて生徒には関係のないことだし、何もないのに報告する義務もないだろう。何でもいいと言うなら、そう答えればいいのか? 違うだろう。彼らは都合のいい話が聞きたいだけなんだよ。それに「〜〜しなさい」という言い方に腹が立つなぁ。今の教員でそんなことを言う資格のある人物がいったいどれくらいいるんだか……。少なくとも子どもの前でヒステリックに喚くあの教師は該当しないな(苦笑)
屋上でぼうっと空を見ている野島と、携帯でTVのワイドショーで千川の父親が家では問題がなく、学校で何かあったのではないかとコメントする父親の姿が映ているのを小竹は見ていた。
父親のコメントに「そうなの?」と聞く小竹に、野島はなんで自分に聞くのかと苛立たしげに答えていた。友だちだろと言うと、お前だってと野島は返した。しかし小竹はそうかなと呟いた。クラスメイトや教師たちは彼らに色々聞いてきたが、小竹は何も答えられなかった。
考えてみたら家族構成だって進路だって夢だって知らなかった。一緒にいただけで本当は友だちじゃなかったんじゃないかと思ったらしい。野島はそれを当然だろと答えた。相手が何を考えているのかを解らないのが普通なんだ。
野島の言葉に反論しかけた小竹に、野島は中学時代に親しくしていたクラスメイトの子が父親を撃ったんだといきなりぶっ飛んだ話を始めた。自分には彼女がそんなことをするなんて全然思えなかった。だから他人の考えていることなんてわからないんだと話を結んでいた。
地上に降りていくフミカにカナカは怒っていた。どうして人間は自殺をするのかと。フミカはそれを人間は壊れているからと答えていた。自殺、近親相姦、親殺し。こんなにエラーの多い生き物は人間だけと。
夜、野島は自室のPCで何かのページを見ていた。小竹はTVでナントカ先生と言われるおばさんが「いじめですよこれは!」と的外れなコメントをしているのをぼうっと見ていた。学校側がその実態を把握していない、よくあるケースだと決めつけていた。一方で父親の虐待という話も出ているらしい。TV画面に映っていた父親はいかつかったものね。見ていた人がそう思い込んだのかもしれない。話を振られた別の人は無気力症候群だと言い始めた。
「どれも外れ。千ちゃんらしくないよ」
電源を落とした小竹はTV画面に向かってそう呟いた。実際の報道も、関係者が見たら出鱈目なものが多いんだろうなぁと思う。本当に最近のニュースは質が悪くなったと思う。見る時間がないのもあるけど、そもそも見る気がしないんだよね。
では何故だろう? 小竹は千川が死んでしまう理由が全く解らなかった。野島の他人の考えていることなんてわからないという言葉を思い出し「わからないけどさ、でも、わかりたいじゃん」と呟いていた。
そこへ教室に誰かが入ってきた。足元しか映らないが生徒でないのは明らか。教壇に立ったその人物は、何と千川の父親だった。しかも彼は全員に動くなと命じていた。というか、それだけでどうして女生徒が叫ぶのか分からない。小竹も驚いていたが、千川の父は何を持ってきたんだろうか?
自分はただ息子が死んだ理由を知りたいだけなんだ。わかってくれるだろう? そう父親は言っていたのだが……画面が半分以上黒くされているのでわかり辛いな(苦笑) 何か映してはいけないものを父親が持っているんだろうね。ナイフではないというのはわかるけど……。
この父親は、マスコミに学校に問題があると言っていた。そう思い込んでしまったからこうやって聞きにきたのか。妻の話では息子が亡くなってから思いつめていたらしい。だからって生徒を人質にとっていいワケがない!
一人の女生徒が本当に何も知らないのだと叫ぶように言っていた。イジメなんてなかったし、千ちゃんはいつも明るくてと彼女は首を振って知らないと言っていた。
学校の外ではこの日もマスコミが詰めかけていた。まぁ亡くなった生徒の父親が学校に立てこもったんだから記事になるわなー。警察が犯人を刺激してしまうから指示に従ってくれと頼んでいたが、誰も聞いてくれないらしい。
そこへ走ってきたのはノジさんと呼ばれる刑事だった。このキャラ、確か2話に出ていた刑事だったよね。何でも息子がこの学校に通っているらしく、それでやってきたらしい。身内がいるとなると、ノジさんはこの件には関われなくなるんだね。息子が心配だから走ってきたんか、いい父親だなぁ。ノジさんで息子がいる。そういや2話で野島刑事とEDには出ていたっけ。
そこへフミカが通り過ぎた。普通の人には見えないはずなのに、野島刑事にはフミカが見えたのか、手を伸ばして話しかけていた。しかし、そこには誰もいなかった。他の人間は誰一人として気づいてなかったので、野島刑事は何でもないと伸ばした手を戻していた。
教室では千川の父親が質問を変えて息子と一番仲の良かった友だちは誰かと聞いていた。皆が恐怖と困惑の表情を浮かべていた中、野島だけが千川の父親を見据えていたのが印象的だった。
女生徒が視線でそれに答えていたが、小竹は野島から千川が死んだと聞かされたときの電話の話を思い出していた。昼間、千川は確かに死ぬなんて考えたことがないと。その日に死んだなんて、確かに信じられない。
君かい? 声をかけられて小竹は我に返った。千川の父親は、まず息子と仲良くしてくれてありがとうとお礼を言っていた。その後で息子を死に追いやったのは誰か君なら解るだろう? と教師たちが聞いていたのと同じことを聞いていた。
しかし小竹にも答えられる筈がなかった。父親は誰かを庇っているのか、内申書の心配をしているのか、友だちなら息子を殺した奴がのうのうと生きているなんて許せないだろう? 父親の頭の中では息子は自殺ではなく学校でイジメにあって殺されたと確定されているようだった。
小竹は父親に尋ねた。千ちゃんはどうして死んだのかと。父親ならわかるんじゃないかと。お父さんなのにわからないんですか? 自分だってどうして彼が死んだのか知りたいんだと小竹は怒ったように尋ねていた。野島が犯人を刺激してはいけないと思い、小竹が千川が死んで参っているからと庇おうとすると、父親が「私じゃない!」と叫んだ。父親もマスコミの無責任な報道で父親が虐待していた、なんて言い出したものだから深く傷ついていたようだった。
そこへ教室の机や椅子で入口に作ったバリケードが壊された。現れたのはフミカだった。父親が教室に立て籠ってから二時間が経過していたらしい。
野島と小竹の誰何の声に、フミカはいつも通りシゴフミの配達人と答えていた。そしてシゴフミという言葉に戸惑う相手に死後の世界からの手紙と同様に答えていた。
小竹は死後の世界というフミカの説明で、それが千川からのものだと気づいたようだった。今回のシゴフミは千川から小竹へ宛てたものだった。そこへ父親が割って入った。息子の手紙なら自分が読むと小竹から奪おうとした。しかし宛名は小竹なので、フミカが当然これを防ごうとした。開封しようとした小竹に、息子の手紙だと父親は奪おうとし、小竹は宛先は自分だと奪われまいとした。当然だよ。親だからって他人宛ての手紙を読んでいいはずがないではないか。どうしても知りたいのなら、宛名の人間が読み終えた後にその人間が許可した場合だけだろう。
フミカは父親に銃を突きつけ動きを封じていた。その銃を見て野島が目を見開いていた。そして次に描かれたのは制服姿の少女の後ろ姿。これが先ほど言っていた親を撃った親しくしていた少女なのだろう。……ん? 野島はその銃に見覚えがあったということなのか? あ、手元が映っていたので見ていたんだね。表情を強張らせて、彼は「まさか」と呟いていた。
教室の外ではSATが突入する機会を窺っていた。息子可愛さにこんなことを仕出かしてしまってなぁ……。
父親が大人しくなったので、小竹は改めてシゴフミに目を通そうとした。しかしまたも父親は「待て」と言い出した。声に出してくれと頼む父親に小竹は表情を険しくしていたが、自分も知りたいんだという懇願する声に小竹は承知した。
そこに書かれた内容は、死んだ後に書いたとは思えない始まり方だった。せっかくの権利だから、何か書けと言われたから、だから書いた、そんな始まりだった。教室中の人間が小竹の読むシゴフミの内容に耳を澄ませていたと思うけど、野島だけはフミカを注視していた。
何か書けと言われたから、千川は昼間に屋上でしていた話の続きをそこに書いていた。小竹が電車を飛び降りたらどうなるかと思ったことがないかと尋ねたことに関しての話の続きを。
『俺も考えることあるよ。飛び込んだらどうなるかなーって。
……あるよね? そういう気分。
死にたいとか思ってるわけじゃないけど、
生きたいわけでもないっていうか……。
理由なんてなかったんだ。いつもと違う道を通ったり、
お昼に焼きそばパンを選ぶみたいに、ただ、そういう気分だったんだ』
ホームに立って、電車に飛び込んだらどうなるだろうか。小竹はそこまでだったが、千川は本当に飛び込めた。だから死んでしまった。自分だって飛び込めたら同じことになっていただろう。
思いもしなかった内容に、父親は愕然とした。この中で納得したのは小竹だけだったろうね。愕然としていた千川の父親は、手紙の方を息子が書いたものではないと否定し始めた。しかし小竹はそれが千川の書いたもので間違いないと言い切った。
どうしてわかると喰ってかかった父親に、小竹が何かを言おうとしたが、そこに何かが投げ込まれSATが突入してきた。捕えられた父親は、息子が自殺なんてする筈がないと叫んでいた。そんなことをする子じゃないんだと。
解放された教室の中で、小竹は渡された手紙を書いたのが千川で間違いないと言った理由を呟いた。
「だって……友だちだから。千ちゃん、友だちでいいんだよね。俺」
野島は屋上へ向かっていた。そこには連行される父親を見下ろしているフミカがいた。死は人を救わない。ただ消えるだけ。そう呟いたフミカにカナカはそれは何かと尋ねていた。美川キラメキという、少し前の流行作家が書いた言葉らしい。
屋上に現れた野島は、フミカを「美川」と呼んでいた。美川キラメキと同じ名字だね。美川だろ!? そう尋ねる野島を視線だけ後ろをにしてフミカに、野島は中2の時に同じクラスだったと名乗り出た。
「どうしてなんだ美川。どうしてお父さんを撃ったりしたんだ!?」
カナカが物凄く驚いていた。つまりカナカはフミカの過去を知らないと言うことになる。そこい映ったのは病室で眠っている髪の長い少女の姿だった。その傍に置かれていた本の作者の名前が「MIKAWA KIRAMEKI」だった。どんな繋がりがあるのだろうか。
OPにはフミカとすれ違うように髪の長い少女が描かれていた。それはつまり眠っていたあの少女ということだよね。だからフミカは彼女と近しい人物ということなのだろう。