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あまつき 4話「犬神と姫神」

JUGEMテーマ:あまつき

 直感というのは信じなければならないと思う。例えばテストのとき、私はこの直感を信じないで二番目に思ったもを選択した結果、解答を間違えたという経験が何度もあった(笑)

 それはともかく、神社の階段を昇った後、鴇の足元は揺らいでどこかへ落下してしまった。その底についたら今度は目の前に青年が現れた。鴇は彼の声を聞いて真っ先に思った。

こいつはきっと、傷つける側の存在に違いないと。

 しかしその男は、鴇を見て感心しているようだった。まだ何も気が付いていないのに左眼を使いこなしていると言って。そうして鴇を見ながらあれこれ言った後、鴇の誰何の声にも答えずありえない単語を発した。曰くロボットと。

「ねぇ、君は人間とロボットの、どっちが優秀か知っているかい?」

 息を飲んでいる鴇に構わず彼は続けた。もちろん人間の脳だと。そしてこの時代の人間にはあり得ない言葉と知識を喋り続けた。あっちの世界の人間なのかと驚く鴇の問いに答えず、ここをあり得ないことが起こるところ、という意味を込めて雨夜之月、あまつきと呼んでいると話した。そして姫はあちらの国を彼岸と呼ぶと教えていた。

「そこで君には二つの道が今後示されることになる。
 彼岸に帰るために姫と雨夜之月の破壊者になるか、
 雨夜之月を守るために俺を呼び雨夜之月の主になるか」

 突然宣告されたことの意味が分からず、鴇は再度男に何者なのか、そして何を知っているのかと問いただした。温厚な彼には珍しく怒っていた。そうして男はようやく、本来の名は捨て、通り名だと断りつつも「梵天」と教えた。それと同時に背中に翼を生やしてた。梵天は鴇には自分の名を呼ぶ価値があると言っていた。しかも鴇がその名を呼ぶときは、この世で唯一鴇だけに仕える、そう言って梵天は翼をはためかせて鴇を吹き飛ばした。
 それは何かの誘惑なのか? つまり、彼の名を、たとえ通り名であっても軽々しく口にした者には何らかの制裁を加えるし、またそういうことが可能な存在だとでもいうのだろうか? とりあえず、斜に構えた喋り方をするキャラだというのは解ったが、滑舌をよくしてくれ。台詞が聞き取り辛い(苦笑)

 大声を上げた鴇が眼を開いたとき、彼の前には女の子が座っていた。叫び声を聞いて紺と朽葉もやってきた。鴇が突然目の前から消えてしまい、驚いて探しまわったら境内で倒れていたのだと二人は説明してくれた。そしてどこかへ運ぼうとしていたとき、女の子が声をかけて部屋を貸してくれたという。
 女の子の名前は真朱。自分の仕事はお客さまを案内したり掃除をすることだと、可憐な声で話しだした。かと思ったら、自分よりも年上の人間をお前呼ばわりしていた(汗) 何でも姫巫女が会いたがっているという。
 鴇が案内してくれるの? と尋ねたが、真朱は案内することはできないと首を振った。しかも姫は今死んでいるんだと言う……。三人は狼狽し、朽葉が何かあったのかと尋ねると、真朱は姫が毎日生まれて毎日死ぬのだと要領を得ない説明をした。
 鴇がどういう意味なのかと更に尋ねようとしたそのとき、彼らが休んでいた部屋に矢が放たれた。朽葉が全て斬り伏せて障子を開けると、外には矢を番えた巫女姿の集団がいつの間にか現われていた。朽葉が誰だと怒鳴ると、巫女の一人が「卑しき妖どもめ」と罵り、問答無用で再び攻撃を仕掛けてきた。
 紺の気転でしばらくの猶予を得たが、内一人のうるさい(笑)巫女が、札を投げつけてきた。そしてそれは紺の影にくっついて操り紺を締め上げた。紺だけでなく鴇と朽葉にも札を投げつけ、自分の影に囚われるがいいと勝ち誇っていた。

 この巫女、決め付けたら誰が何と言っても聞く耳を持たない性格らしい(苦笑) 嫌な感じだなぁ。見ただけで三人を妖と決めつけるんだもの。真朱が三人のことを話そうとしても「黙らっしゃい!」「たわけ!」と一蹴していたし。小さい子の話は目線を同じにして聞いてやらないといけないじゃないか! 彼女はいつも年下のものとか自分より弱いものを苛めるような人間なんだろうか。そんなことさえ思ってしまう。
 鴇が本当に姫に呼ばれてきたから誤解だと訴えるが、あの道は不浄な者を惑わすように仕掛けられた結界なのだと巫女は言った。結界に阻まれ、道を見失った時点で彼らは妖なんだそうな。あの勝ち誇った顔も嫌だなぁ……。
 ところが巫女の説明に朽葉は納得がいったようだった。そして暗い表情で結界が発動したのは自分のせいだと言い出した。こうしたことが過去には何度かあったということだろうか? 朽葉の心に深い傷をまた残すことになっている。やはりあの巫女は許せないなぁ。
 しかし鴇はそんなことは言わなくていいと止めた。「だって朽葉はすごく強くて、すごく格好良くて、すごく可愛い普通の女の子なんだから」と笑顔で続けた。……え〜っと、鴇はこんなときに口説いているのですか? 朽葉もどういう顔をしていいのか分からないと言った困惑顔をしているじゃないの(笑)
 ただ、鴇の言葉が温かいのは本当のことだ。今までそんな風に自分の味方になってくれるのは沙門しかいなかったのかもしれないね。朽葉が泣いたのってこれが初めてなんだっけ?
 せっかく感動のシーンだったというのに巫女はお前たちの正体などすぐに判るわと喚いた巫女は手を振り払った。この巫女、悪役に決定か?(笑) すると、影が彼らの身体を貫いた。そして鴇の左目から黒い羽根が飛び出した。
 その羽根を一つつまんだ巫女は、「やはり」と言った。やはりお前は天狗の手の者のようだなと。天狗と言われて鴇が真っ先に思い浮かべたのは先ほど会った梵天というおtこの姿だった。彼は鴇にいったい何をしたというんだろうか? 自分の目に何をしたんだと怒りに震えだしたその矢先、朽葉の叫びによってそれどころではなくなってしまった。
 叫んだ後、朽葉はどうやら気絶してしまったらしい。そして彼女の身体から現れたのは犬の姿をした妖だった。そういや犬神憑きだと言っていたっけ。大物だと言った巫女が夜行の手の者かと考えを巡らして呟いたのを聞いてその犬が喋った。

あんな新参者の下に見られるとはとんだ侮辱……。
所詮は三流巫女。大した神通力もないようだな。


 侮蔑されて巫女は激怒していた。しかし犬神の声って田中さんなんだ。てっきり男性が演じるものと思っていた。しかも、犬神憑きだと言われて朽葉に暗い人生を歩ませてきたとは思えないくらい、彼女に愛情らしきものがあるように聞こえたのは気のせいではないだろう。
 薙刀を手にした巫女と犬神が一戦を交えようとしたその間を紺が割って入った。邪魔をするつもりかと犬神は唸るが、紺は邪魔するつもりは全くないんだが、と言った。邪魔するつもりはないのに実際は邪魔しているじゃないか。犬神もそう思ったんだろう。だからお前も噛み砕いてほしいのかい!?と唸っていた。どうやら朽葉と共に行動している人間を襲うつもりはないらしい。あくまで刃向かうものを倒すというスタンスなのかな?
 一方の巫女も紺が何ともないのに驚いていた。だから、思い込みが激し過ぎなんだってば(苦笑)

 紺はちょっと待てよと言って、笑い声が聞こえると言って、声の主に出てこいと声を荒げた。

「おやおや失礼。余興が過ぎましたね」

 その声が聞こえた途端に他の巫女たちが控えた。威勢のいい巫女の名は鶴梅と言うらしく、姫に対してこのような場所に出てきてはいけないと慌てていた。彼女たちが仕えている姫巫女が出てきたらしい。そして、鴇たちを佐々木に言って連れてこさせたこと、お付きの者が二人いることを話した。そして鴇のことを「白紙の者」と呼び、自分の客だとキッパリ言った。
 意味合い的に白紙でいいんだろう。梵天は破壊者にも主にもなれると言っていたんだものね。鴇の心一つで決まる、しかし今はどちらも選んでいない。だから白紙。

 そして姫巫女は憎々しげに「天狗め」と言った。鴇の左眼を利用して、自分たちを監視しようとしたのだろうと続けた。そして鶴梅に浄化してあげるよう命じた。その程度ならすぐに元に戻るらしい。
 朽葉は気絶していなかったみたいだね。そして紺と鴇の三人は、真朱に抱えられた物体を見てそれが姫巫女なのかと驚いていた。どう見ても人形じゃない。ええと、沙門や佐々木の乳母役(?)で、天狗の仇敵で妖の天敵ですべての人々の護り刀(?)で名前を銀朱というらしい。
 改めて挨拶を始めた銀朱に、鴇は腹話術だと叫んでこの現実を受け止めようと努力していた(笑) 鴇は人形が喋っているのを呪いの日本人形としてしか見られないらしい。しかもそれが怖いと。紺の指摘によれば、鴇は妖は平気だが幽霊はダメらしい。鴇に言わせたら、妖は変な動物ですむんだ……。
 その本心はともかく、銀朱は鴇の反応に面白い人だと受けたようだった。そして自分は好きでこのような姿をしているのではないのだと説明した。つまり、何らかの事情があって人形の姿になっているのね。毎日生まれて毎日死んでいるんだもの。
 姫巫女の仕事は、人々の願いで悪事を働く妖を倒すこと。しかし力のある妖というのは死ぬ間際に呪いを残すため、姫巫女はその呪いにかかり、その呪いが自身を蝕んでいるらしい。だからこうして人形に命を吹き込まなければ生きられないのだと何ともシビアはことをさらっと説明してくれた。
 今まで黙って聞いていた犬神が、姫巫女の言った「呪い」という言葉に憤慨していた。呪いではなく「祟り」だと言い換えていた。吹っ飛ばされた真朱の手から人形が離れた。

呪いではない。それは祟りという。
貴様が妖と呼び、身勝手に殺した者たちのね。
貴様らのような存在があの子を追い詰める!
さぁ、どうした! 何の反応もないのかい?
貴様の正義とやら、聞かせてみなさいな!

 そこへ梵天の声が割って入った。彼はどうやら姫巫女を嘲っているようだった。曰く、答えないのではなく姫巫女は答えられない状態らしい。一人ではなんの力もない。綾化氏を倒すことも一人で立つことも話すらできない存在である姫巫女を彼は醜く哀れと言い切った。真朱の手を離れた今だから梵天も巫女の意識を乗っ取って入ってこれたと鶴梅のどうやって入って来たとの問いに答えていた。どうやら彼らは顔見知りのようだね。
 そして姫巫女の言ったことに失敬なと気分を害しているようだった。鴇の目に自分が細工をしたと姫巫女が言ったことが気に入らないらしい。何でも鴇は梵天がたやすくそんなことをできる存在ではないらしい。価値ある者と言っていたものね。
 そんなことも見抜けなくなってしまった木偶なら噛み砕かれてもしまう方がいいんじゃないか。そんな梵天の言葉に従うように犬神は姫巫女を噛み砕こうと口元を寄せた。しかし真朱が犬神の足にしがみ付いて止めようとした。つまり、彼女にとって姫巫女はとても大切な存在なんだね。鴇が慌てて駆け寄るが、犬神は子どもは殺したくないと言ってどきなさいと語気を強めて言うだけだった。

 先ほど朽葉をあの子と言って、彼女を追い詰めた存在を憎む発言をし、今度は真朱に対して童は殺したくないからどけと言っていた。そして声は女性で……。つまり朽葉に憑いている犬神とは母性があるらしいね。世間の人間は朽葉を犬神憑きだと疎ましいと言うし、その言葉と行動に大いに傷つけられた朽葉も自分は不浄の者だと自嘲して言っていた。しかしそれは違うのではないだろうか?
 憑いているという表現は間違ってはいないと思うんだけど、守護しているように見えてしまう。それにOPで鴇の持つ力と融合したような姿も気になるし……。ますます興味深い物語だなぁ。でもいつものように原作を買って読まないけど。

 どけと言われて怖さに叫び声を上げたが、真朱はどこうとはしなかった。そして駆け付けた鴇が犬神の尻尾を掴んでいた。そして弱いもの苛めをするのはよくないと思うと消極的に文句を言っていた(苦笑) 犬神はお前もか、と紺に続いて自分を止めようとした人間に対して呆れているような残念に思っているような感想を漏らしていた。やはり朽葉にとって益となる人間だと犬神は思っていたんだろうね。
 犬神の意識が鴇に向いた隙を逃さず鶴梅は真朱を救いだした。それを見て梵天はつまらないなと肩をすくめた。そして犬神に対して「役に立たない駄犬」「血脈の者が死に絶えるのもわかる気が」と言って犬神を激怒させた。しかし梵天は言いたいことだけ言うと意識を乗っ取った身体を本人に返した。しかし怒りで我を忘れた犬神がそんなことに気づく筈もなかった。
 真朱の腕に再び抱えられた姫巫女は、鴇に犬神を止めてと願った。
「あなたならできる! 早く!」
 その瞬間、鴇には噛まれる寸前の巫女の姿と、止めてと叫ぶ真朱の声が響いた。するとロープと丸太が現われて犬神の口を塞ごうとした。しかし丸太は噛み砕かれロープも緩んだ。
「脆い!」
 ロープや丸太が出てきたことには驚かず、戒めが緩いことに姫巫女は指摘していた。鴇は自分がやったことだと認識してはいるようで、しかし狼狽もしていた。すると紺が土岐の右目を塞いだ。

「見た目に惑わされるな。あれは犬の形をしているが化け物だ。
 怪物でも止められるもんを思い描け。
 あの馬鹿でかい口も、腕も、足も、全部止めろ」

 うん。私も鴇と同じものを想像した。獰猛な犬を戒める金属製のものを(笑) 即座にやってのけた鴇は、しかし頭がついていかないようで「どういうこと!?」と混乱していた。銀朱によればそれが「白紙の者」が持つ力らしい。
 そうして倒れた犬神に、鶴梅は実体化させていたお札を二枚同時に射た。そして犬神は朽葉の中へ戻っていった。鴇は慌てて朽葉の元へ駆け寄った。大丈夫かという鴇の声に朽葉は「大丈夫」と返すが身体はフラフラて自力で立つこともできない様子だった。
 誰が見ても辛そうな朽葉を鴇が自分の膝の上に乗せたとき、鶴梅は鶴梅は弓を突きつけ警告した。そいつから離れろ、またいつ妖として暴れるか分からない、危険だ、こちらに引き渡せ。お前たちのためにもそうすべきだ。

「先になんかしてきたのはそっちだろ!!
 あんたに朽葉の何が解るってんだよ!?」
「そういうことだ。元はと言えばあんたの勘ぐりが原因だ。
 いちゃもんつけてないで詫びの一つでもしたらどうだ?
 一応命の恩人ってやつだろ」

 鴇と紺に責められたが、紺に掴まれた手を振りほどこうとしていたことから、謝るつもりは全くないらしい。あくまで自分の言うことが正しいんだね。というか、倒すことばかりで治すことは考えないらしい。遂には銀朱にまで引けと言われてようやく鶴梅は大人しくなった。なるほど、主人以外の言うことは聞かない忠義者ということか。
 騒ぎになったことに対して銀朱は詫びを入れたけど、招いておいて攻撃を仕掛けてくるし、助けたのにお礼を言わない者もいるわで鴇たちの心証は相当悪くなったに違いない。

 梵天と犬神と銀朱の言葉。それぞれを思い出して、鴇は銀朱に自分に何をさせたのかと尋ねた。少し長い話になる、そう言って銀朱と真朱は一足早く中に入っていった。不信感でいっぱいといった表情をしていた鴇に、紺は気を取り直すように「まずは飯と茶だな!」と声を大きくして言った。最大限のもてなしという銀朱の言葉を繰り返した紺をギッと睨みつけた鶴梅に対して、彼は舌が肥えているから上級品でよろしくと嫌味を言っていた(笑)

 一方、梵天と同じ二人の天狗と三人がいる場所はどこなんだろう? 梵天は神社の境内での騒ぎを思い出して、死者がいてもおかしくはなかったのにそれを出さずに納めた鴇を「すごいな」と感嘆していた。
 小杉さんと森久保さんの演じる天狗との会話で、彼らは鴇のことを白沢と呼んでいた。彼ら天狗にとって鴇は聖獣扱いなのかー。確かに価値あるものだけど。

 まだまだ謎だらけなお話だけど、一番気になるのが紺かな。彼は明らかに鴇を導いていた。何故? 鴇のような力がそうどこにでもあるとは思えないんだけど。紺は何をどこまで知っているんだろうか?

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at 23:58, 真神恵, 漫画・アニメ

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xxxHOLiC◆継 2話「左眸―ヒダリメ―」

JUGEMテーマ:CLAMP

 今回は百目鬼の家の蔵で起きた事件だった。彼はあれからずっと調べ物をしていたんだね。そこへ四月一日が訪ねてきた。何ともないのかと尋ねる百目鬼の言葉の意味を四月一日は全く気づいてなかった(苦笑)
 爺さんもマズイものは持ち込まないようにしてたみてぇだし。そう言われて初めて四月一日は百目鬼の言葉を理解した。こういう場所には必ずいるものなのに感じない。蔵の四方に札が貼ってあるのに気づいて四月一日はそう考えていたが、最後に「けど……」と何か気になるようだった。

 百目鬼といれば四月一日には妖が近寄らなくなる。彼が出てきたときはそういう役割なのかと思っていたのに、まさかここまで縁が深くなってしまうとは……。百目鬼は言葉にしないし、四月一日は意地っ張りだし、こりゃ大変だな(苦笑)
 あっちを調べろ、そう百目鬼に言われて怒りながらも言う通りにしている四月一日がおかしい。しかし、蓋をあけた表紙に階段の裏側の板が外れてしまった。慌てる四月一日をよそに百目鬼は近づいて、そこに隠されていた書物を手にしていた。
 それは百目鬼の祖父が記した書物だった。百目鬼が中を見てみると、何と蜘蛛に取られた眼を取り戻す方法が書かれていた! 「新月の夜に井戸水を汲んで、無くした方の目を洗い、その水を……」これで治るんだね〜と思ったけど、そんなに簡単に戻るなんてことがこの作品に限ってはないだろうなぁ。
 そう思っていたら、何とひまわりが百目鬼に貸した本が勝手に開いた! それだけでなく、文字が紙面から離れて妖となってしまった(汗) 蛇のような形になったその妖は、今度は百目鬼が見ていた書物に襲いかかってきた! どうやらそれは文字を食べているらしかった。これで百目鬼の祖父が残した方法で眼を取り戻すことはできなかった。

 眼を戻す方法が書いてあるからと、重箱の蓋を本に乗せて妖が出てこないようにしている書物に百目鬼が触れようとすると、危険だから止めろと四月一日は必死になって止めた。二人が言い合っていると、妖が鳴き声を上げた。そして四月一日が「侑子さんにどうすればいいのか聞けば……!」と呟くと、タイミングよく本人が現れた。
 蔵の戸口には侑子さんと黒モコナが来ていた。消えてもらった方がいいわね。そう言うと侑子さんは周囲を見回した。そして四隅に貼られた札に気づき、百目鬼に貰ってもいいかと尋ねた。百目鬼が許可すると、侑子さんは黒モコナを使って札を手元に引き寄せた。
 何をするのかなと思っていたら、彼女は妖に札を見せていた。「美味しそうな文字が書いてあるわよ」と言って、残りの三枚も妖に札に書かれた文字を食べさせた。四枚のお札の文字を食べきった妖は、その途端に何かに包まれた。
 妖の名前は「本の虫」と言い、本の中に住む妖だった。貴重だったり価値がある文字が好物で、だから百目鬼の祖父が書いた札に飛びついたのだと侑子さんは説明した。しかし札に書かれた文字を食べるなんてねぇ。結界を貼ってあったお札だろうに、それを食べてしまったら無事でいられるワケがない。食い意地も大概にしなくてはねぇ。
 妖は退治できたが、蜘蛛に取られた眼を取り戻す方法はついにわからずじまいだった。

 四月一日と百目鬼の言い合いを微笑ましく見ていた侑子さんは、そこで何かに気づいた。そして四月一日に手にした本の持ち主を尋ねた。それはひまわりの本だった。四月一日は慌てて中を見たけど、妖によって文字が食い散らかされた後だった。青ざめている四月一日だけど、侑子さんが持ち主を尋ねた本当の意味なんて全く解っていないんだろうなぁ。
 ひまわりは四月一日にとって幸運の女神ではない。侑子さんは四月一日にそう言っていた。その言葉は何度も出ていた気がする。そして「本の虫」はひまわりの本から出てきた。その言葉だけでなく今回の件も何かの伏線となっているんだねー。原作を読んでいるときっていちいち既刊分を読み返さないから、アニメでこうやって見るとなるほどとわかってくる。

 下校時、四月一日の身に異変が起きた。またもや見えないはずの右眼に左眼が視ているものとは違う風景が見えたのだ。カラスがこちらに向かってくるかのような映像だったけど、その後は黒いままで何も見えなくなった。
 ところが今度は左眼に奇妙なものが映った。空中を泳ぐ金魚!? 更にその金魚を黒のシャツに赤いスカート、白いブーツを履いた女の子が捕まえてそのまま食べてしまった! うん、人間でないのは明らかだ(笑)
 美味しいと感想を漏らした女の子に、四月一日は「く、食った! 金魚を、食った!」と仰天して叫んだ。……空中に金魚が現れたことはスルーなんだ?
 その女の子は四月一日に気がつくと、乗っていた塀からふわりと飛び降りて四月一日の顔を覗き込んだ。そして不可思議なことを言っていた。

「あー、あんたね? こっちの世界で今話題なのは」
「こ、こっち……って……?」
「あんたの眼、奪い合いになっているわよ?」
「えっ!?」
「あたしも欲しいんだけど……あの子が怒るからなぁ」
「あの子?」

 四月一日の疑問などお構いなくそう言った後、彼女は金魚をまた見つけて追いかけてしまった。四月一日が奪い合いとはどういうことなのかと慌てて尋ねると、彼女は「あの子に聞けばー?」としか返さなかった。そのあの子とやらが誰なのは四月一日にはわからないというのに(苦笑)
 ミセでその時のことを話すと、侑子さんは彼女を「猫娘」と教えていた。驚く四月一日に、金魚を追いかけていたでしょと言うと、猫は好きじゃないと続けた。猫娘と言ったら「ゲゲゲの鬼太郎」に出てくる猫娘しか思いつかん(笑) で、人間ではない彼女が四月一日の眼を手に入れようとしたら「あの子」が怒ると言っていた。そんなの「座敷童」しかいないよね。
 奪い合いになっていると聞いた侑子さんは、急がないと二度と戻ってこなくなると四月一日に告げた。つまり、まだ戻る可能性があるということか。しかし方法が書かれた本は本の虫に食われてしまったもうない。そんな状況で一刻も早く方法が見つかるなんて難しい問題だろうな。

 下校時、四月一日はひまわりと二人で帰れることになった。百目鬼は部活だと言っていた。分かれ道まで楽しく歩き、ひまわりの言葉に四月一日は浮かれていたが、一人になってからどうして侑子さんがあんなことを言ったのかと気にしていた。
 そこへまたもや四月一日の右眼に左眼で見ているのとは違うものが見えた。横切ったのは、顔は見えなかったけどあの髪形をしているキャラは座敷童しかいない。驚いて立ち止まった四月一日の前で、今度は女性が車に轢かれるという事故が起きた。……あれって、四月一日がそのまま歩き続けていたら彼が事故にあっていたのではないだろうか? でも、女性は血も出ておらず、すぐに起き上がったので、重傷ではなかったようでホッとした。
 目の前で起きた事故に四月一日が茫然と見ていると、彼の頭を誰かがハリセンで叩いた。キャラの中でハリセンを持っているのは鴉天狗。彼らは四月一日を見るなり「お前のせいだ!」と口ぐちに叫び出した。やはり先ほど見えたのは座敷童なんだね。
 四月一日と共にミセに来た鴉天狗は、座敷童を助けたいと頼んだ。彼女は何者かに捕まっているらしい。助けたいのに近づけない。助けたいのに助けられない。悔しそうに言う彼らの言葉を聞いて、侑子さんは鴉天狗でも破れない結界のせいだと気づいた。
 座敷童の身に邪気は毒。このまま捕まっていたら最悪の事態になる。対価はと侑子さんが尋ねると、彼らは扇を差し出した。それは天狗の扇で彼らの秘宝らしい。それと引き換えにしても座敷童は大事なんだね。

「いいわ。その願い叶えましょう」

 そう答えたものの、結界を破るだけに天狗の扇だと対価が大き過ぎると侑子さんは続けた。何事も過不足なく、貰いすぎも貰わなさすぎてもいけない。そして彼女は結界破りと四月一日をつけると天狗に言った。
 鴉天狗の一人が、座敷童が四月一日のせいで捕まったのだと不満そうに訴えた。しかし鴉天狗だけでは座敷童は助け出せない。指摘されて鴉天狗は押し黙った。どうすると尋ねた侑子さんに、四月一日は「行きます」と今まで見せたことのない表情で告げた。侑子さんは最初から彼がそうすると解っていたんだろうね。管狐を連れて行くようにいい、そして扇を使って彼らを座敷童の元へと送り出した。

 自分のせいで座敷童が危険な目に遭っている。そう聞かされて四月一日が動かないはずがない。送り届けた後で黒モコナが心配そうに自分は行かなくてもいいのかと尋ねていた。

四月一日が解らなければならないことだから

 自己犠牲を厭わない四月一日がどれだけ周囲を傷つけているのかを思い知る必要がある、そういうことなんだね。

at 23:33, 真神恵, xxxHOLiC

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コードギアス 反逆のルルーシュR2 4話「逆襲の処刑台」


 今回も面白かったなぁ。でも、紫の瞳を持つのって皇族だけだと聞いたような気がするんだけど、本当なんだろうかと思ってしまった。だってロロの生い立ちを見ると、とても皇子さまとは思えない。まぁ、そうおは言ってもルルーシュとナナリーだって似たようなものか……。
 何人殺したのかを、歯磨きや食事を数えることなどしないと例えたロロの答えに何と言っていいのやら……。ただ、C.C.以外にギアスを与えるとしたらそれはV.V.としか今のところは考えられないワケで、そうなると彼は皇帝によってギアスを与えられたということになるのかな。だとしたら皇子云々は間違っていないということになる。自分の子どもであっても道具のように使うとルルーシュも言っていたんだし。
 ロロの力は確かに暗殺に向いている。では、それを暗殺に使えと命じたのは皇帝? 他にいるところもなかったし、とは何とも寂しい言葉だ。だったら、ルルーシュと、そして生徒会の面々と過ごした一年間は、とても温かなものだったろうなー。それにしてもロロのギアスの有効範囲っていったいどれくらいなんだろう? 壇上で引き金を引いていたシーンがあったけど、誰も動いていなかったから、あの講堂全体を覆えるほどは有効ということ??

 奇妙なのは、物心つく前からギアスを使って暗殺を続けてきたロロと、一年前にC.C.と契約して能力を得たルルーシュの二人についてかな。だって、そんなに小さい頃から力を使い続けてきたのに、ロロのギアスはまだ暴走していないんだもの。対してルルーシュのギアスは数カ月(?)程度で暴走していた。これは与えた能力の強さによるのか、与えた者の強さによるのか、どんな原因があるんだろう? 力を使った対象の数だとしたら、ロロの方が圧倒的だし、そもそも使用回数だってロロの方がかなり上になるだろうし。一つ謎が解明されても、更に疑問点が浮かんでしまうなぁ。
 しかし、頭の回転はルルーシュの方が断然上だったようだ。口先三寸で騙されてしまうのは、ロロは人間というものをよく解っていないからなのかもね。

 福山さんが、4話で言いたい台詞を言えたと言っていた。聞いたら「ああ〜」と見ている人にはわかるとも言っていた。それって「嘘は吐かないよ。お前にだけは」かな? 私はてっきり「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけか」なのかなぁと思っていたけど。福山さんの言うように思うんだったらこれしか思いつかない。

 ルルーシュの台詞で、ギルフォードたちときじょうの繋がりは薄いようだと推測していた。一度目は聞き流していたんだけど「きじょう」って何? 機密情報局を略して「機情」と言っているとしか想像できないなー。言葉の流れからも。だから多分合っているんだろう。でも、何でもかんでも略すなよと、アニメではなく現実の世界でもよく思う。
 C.C.をロロの前に引き出すと口約束をして時間稼ぎをしたものの、ルルーシュはどう行動するか考えあぐねているようだった。

チーム? 大事なのは任務でしょ? 仲間なんて。

 一方、機密情報局本部では前回ロロがまた殺してしまったことで他のメンバーがヴィレッタに抗議の声を上げていた。その会話を戸外で聞いていたロロは、内一人の言った言葉にそう思いながら戻っていった。つまり、ロロはやはり人間というものを全く知らないままここまで大きくなってしまったんだね。何だかなぁ……。

 中華連邦領事館内では星刻が黒の騎士団に攻撃を仕掛けていたっけ。別に天子の命令ではなく、彼は彼で大宦官が牛耳る現状を憂いていたということなんだね。まぁ、しばらくは黒の騎士団と手を組んでくれそうだけど……。今後はやはり戦うことになるんだろうなぁ。
 黒の騎士団の処刑時間が近づき、機密情報局もゼロの出現を監視していた。モニターの真ん中に扇のアップがあったので「おっ」と思っていたら……。ヴィレッタがこれで終わると眉間に皺を寄せて目を閉じていた。
 記憶を失っている間に過ごした時間は、それだけヴィレッタの心に大きな存在となっているんだなぁ。彼が死ぬことで終われると思っているんだったら、ヴィレッタにとってはもう無視できない存在だということだよね。実際にあの時は想い合っていたんだし。
 彼らが助かり、ヴィレッタも任務を続行するのだとしたら、千草と偽って扇に近づいて情報を仕入れる、なんて展開もあり得なくはない。まぁ、そうなったらヴィレッタは自分の想いにはもう背けなくなるんだろうなぁ。だって扇は彼女が何者であっても気持ちは変わらないもの。一期でもそうだったけど、自分が撃たれても記憶が戻っていることに安心していたくらいだからねぇ。OPに映像があったのだから、描いてはもらえるんだろうけど、時間がなくてカットされるという怖れもあるんだろうな。

 処刑時刻になってゼロが現れた。その姿を見た途端の玉城の顔が見どころかもしれない(笑)

 たった一人でどうするのかと思ったら……。ブラックリベリオンのときと同じ作戦を使ってきた! 騎士であるギルフォードはそりゃ怒るよねー。一対一でナイトメア同士の戦いをするつもりだったんだから。
 盛大な作戦よりも、私は扇が助かると知ったときのヴィレッタの表情がホッとしていたのが良かった〜。しかも部下たちが逃げられてしまうと焦っていても、自分たちの目的はC.C.だとキッパリ言いきったし! 事実なんだけど、即座にそう命じたのが嬉しかった。後は彼女が自分の気持ちに素直になるだけなんだけど、そう簡単にはいかないだろうなぁ。彼女にも野心はあるんだし。

 救出作戦はうまくいった。しかしヴィンセントに乗るロロがルルーシュの搭乗機に攻撃を仕掛けた。ルルーシュの腕ではロロには敵わない(苦笑) どうするのかなーと思っていたら……ちゃんと策を弄していたんだね。
 グラストンナイツの一人が放った攻撃にヴィンセントへの直撃は避けられなかった。そこへルルーシュがロロを庇っていた。ナナリーのポジションを奪ったロロをルルーシュが許すはずもないので、これは誰が見てもロロを攻略するための作戦としか思えないよね〜。そこまでの工作をしているとはロロも思っていなかったというよりも、身を呈して自分を庇ってくれたという動かしがたい「事実」にロロが落ちるのは当然かも。仮にそんな工作をしていたと知っても、一つ間違えたら死んでもおかしくないんだもの。また、記憶を失っているときにもルルーシュは弟を守ろうとしたんだし。
 何もない自分がルルーシュの弟として過ごした一年間は、それだけ大きいものだったということなんだね。ギルフォードがとどめを刺そうとしたら、身体が勝ってに動いてしまったんだろうなぁ。庇った後で「何をしているんだ僕は!?」と思い切り動揺していた。

 またもやここで解らないことが。ヴィレッタとルルーシュの電話での話を聞いていて、ロロが「いけない! 今までのことが知られたら機情から排除される。あの人だって……!」ともう、混乱しているのがよくわかる映像でロロはてんぱっていた(汗) で、あの人って誰のこと? ロロにとって今のところ唯一の存在ってルルーシュになったと思うんだけど、ルルーシュでいいんだろうか。

 星刻の制止でギルフォードは引き揚げていった。再会シーンでの玉城に笑えた。カレンが玉城に抱きつくはずがないだろうに(笑) カレンにとって扇は兄も同然なんだから! その空振ったときの玉城の表情がおかしいよ!

「C.C.がいるのに、僕は、もう!」
「最初から、ブリタニアには安らぎはなかったんだ。
 お前の居場所はここにある!

 それは、ロロにとってどれほど嬉しい言葉だっただろうか。かつて自分も居場所をなくしたことがあるルルーシュだからこそ解るロロの心情なのだろう。冒頭のシーンはルルーシュが見ていたロロの資料だったんだね(汗) 普通だったら、そんなロロの姿を見て同情するんだろうけど、あいにくルルーシュは普通ではないし、何よりもロロはナナリーになり替わってルルーシュの聖域を穢した存在だしね……。

フン、堕ちたな。こんな資料を司令室に残しているぐらいだ。
ギアスしか取り柄がないのだろう。

フフハハハハハハ。ナナリーがいるべきところを奪い取った偽物め。
さんざん使い倒して、ボロ雑巾のように捨ててやる!

 ルルーシュ、それはあまりにも酷いぞ?(苦笑) それだけルルーシュの怒りが大きいということだろうけど、今となってはもうルルーシュしか頼れる者がいなくなってしまったロロが、本心を知った場合どんな仕返しを受けるか……。というか、完全に騙し続けることがルルーシュにできるんだろうか? 余裕のないときに絶対ボロが出ると思うけどなぁ。

 最後の最後でスザクがアッシュフォード学園の制服姿で学園に姿を現した! ゼロを殺すのは自分の仕事だと言っていたから、そのために潜入するんだろうけど、どうするつもりなんだ? 彼がボロを出すのを待ってそれから殺すのか?

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at 23:57, 真神恵, コードギアス

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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 感想

JUGEMテーマ:ヱヴァンゲリヲン

 買ったのは特装版だったのだけど、画像は通常版の方がいいので(笑)

 これを書いている現在、TV版の7話を流していたりする。劇場版を見た後に1話から見ていたからで、そのまま流しているんだよね(笑) でもこの7話って次の劇場版ではカットされるんじゃないかと思ってしまった。日常のシーンとかミサトとシンジの絆とかはいいな……ってTV場版の感想を書いてどうするよ私。ああしかし、「残酷な天使のテーゼ」はやはりいいね!

 劇場版を見終わって、映像特典を見終わって今日が終わってしまったなぁ。さすがに長時間見すぎて頭が痛くなってきた(苦笑) 止めればいいのに止められなかったよ〜。本編の方は今日中にもう一度見たかったけど、さすがにそんな余裕はなくなってしまったー。明日は友人と会うし、最近酷過ぎるくらい寝坊助になってしまったので、早めに寝ようっと。
 そういや新劇場版は「エヴァンゲリヲン」で、TV版は「エヴァンゲリオン」なんだね。これは同じであって違うものということ?

 まず思うのは「懐かしい!」ということ。TV版を見ていると上記したけど、このDVDは一番最初に発売されたもので1巻の発売日は1997/07/19で驚いた。DVDの寿命って10年って聞いたけど、厳密にではないということなのかなぁ。というか、全巻持ってても見たのって今回のを合わせても片手で足りるんだよね(苦笑) 昔からDVDはコレクションとして買っていたという証拠か。まぁ、リアルタイムで見ていて録画していて、それもまだ持っているからなんだけど。
 うわ、また話がそれた。新劇場版と言っているように、本当に新しく描かれているようだよね。まだ記憶に残っているシーンがかなりあった。でも、こんなシーンあったっけと思うシーンもあった。一番はやはりカヲルかな。まさか序盤に出てくるとは思わなかった。しかも彼がいた場所って……。本当に人間じゃないんだなぁと思った。そういやレイって結局何者だったんだっけ? 昔の劇場版のあれは酷いなぁと思った。アスカもシンジも報われなかったし。この新劇場版ではまた違うラストを見せてくれるんだろうか?

 TV版と違う点ではコアを破壊された使徒が爆発して血をあちこちに飛ばすところ? 最初は何の雨なのかと思っていたら……。第6使徒を倒した後にネルフ本部にかかった血のようなものは、誰かが掃除するんだろうか。それともあのまま??
 エヴァも使途もそういうところが生々しくて正直な感想を言えば気持ち悪かった。第5使徒の胸部も動きが気持ち悪かったなぁ。当時の映像も最先端を行っていたと思うけど、今の技術だとこんなにも凄い作品になるんだね。

 キャラクターに関しては、ゲンドウを見て不可解としか思えない。だって、シンジと一緒に暮らしていないし、三年間も放っておいたというし、彼がネルフに来ても冷たい声と表情しか見せないし、そりゃシンジが父親を苦手に思うのは当然だ。子どもが親に愛されたいと思うのは当然なのになぁ。
 で、物語の後半になってゲンドウは確か、どう接していいのか解らないといった台詞を言っていた。だからってあんな風になるのかなぁと思う。レイにはあんな穏やかな表情を見せていたというのに。それに近いものを見せてやればいいし、使徒を倒したらちょっとは労ってあげたらいいのに。見ていてそう思った。
 驚いたのはシンジが前向きな性格になっていたということかな。トウジがシンジに自分は殴ったんだから殴れと言ったときに、躊躇しないで倒していたものね。あとはミサトとの生活の中で彼女に文句を言ったりするシーンが早く見たい。
 残念だったのが、「ただいま」と「おかえりなさい」のシーンがなかったことかなぁ。でも、地下のセントラルドグマにあった第二使徒を見せたときに、ミサトとシンジが手をぎゅっと握ったシーンがとても良かった。

 TV放送でこの作品を雑誌で見て他の同期に始まる作品の中でこれが一番いいものだと思っていた。同じことは「カウボーイビバップ」にも言えたっけ。理由はもちろん「」だ。そういう面で見たら、私にとっては次からが楽しみなのかもしれない。ただ、話の方は初めの方が良かったんだよね。過去の再構築なので、変わると思うけど、またあんなラストにならないように祈るだけだ。
 声の面で真っ先に思ったのは、当たり前なのだけど声優さんたちが皆こなれているというところだろうか? 逆にいえばTV版は若かった(笑) 特にゲンドウ。新劇場版の方は本当にどっしりとした貫禄があるんだけど、TV版の方はそれと比べたら軽かった。あくまでも今の声とを比べたら、ということだけどね。
 シンジの方は、見なおしてみてTV版の方が良かったかなぁと思う。あの「逃げちゃダメだ!」の繰り返しとか、その前の初号機に乗る乗らないでゲンドウに噛みついているときの言い方は昔の方が良かったなと。
 そういや林原さんって初号機の声をあてていたそうだけど、今回もそうなのかな? それから、その他の人々の声はやっていなかったようだよね。さすがにその辺りは昔とは違うか。

 宇多田ヒカルに関して、私は彼女の声が好きではない。だから今までも全く興味がなかった。歌よりも声に意識がいってしまうあたり私だなぁと思う。そんな私でも、今回のエンディングはとても良かった。歌詞を聞いていると、この作品のために作られた曲だとしか思えないくらいいい歌詞だと思う。
 スタッフロールでも驚くくらいに当時のスタッフの名前があったなぁと思う。で、驚いたのが声の出演に関して。誰が何を演じたのかが書かれていないんだもの。そしてこちらも豪華だったなと思う。

 映像特典は……半分以上は見なかった。だって、本編に人とか場所の名前を文字で表示しているだけだったし。しかも見ていて文字がうるさいと思った。解説では監督らしいと讃辞されていたけど、実際に見てみたらうるさいとしか……。メイキングみたいなのも音楽が違うだけで同じようだったし。だから片方しか見ていない。

 来週辺りにもう一度見ようかなと思う。しかし「ストレンヂア」も早く見たいな(苦笑)

at 23:52, 真神恵, 漫画・アニメ

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マクロスF 4話「ミス・マクロス」

JUGEMテーマ:マクロスFRONTIER

 今回のタイトルは一作目の「マクロス」」でもあったものだね。しかし……前回と違ってあまりにも絵が酷過ぎる。ここまで注目度の高い作品で、ここまで毎回絵柄が変わる作品なんてあるだろうか? 前回レベルを維持してもらいたいなぁと思うよ。

 冒頭からアルトがいじられていた(笑) ルカによれば最初からミハエルが難易度を上げていたらしい。普通のレベルだったらクリアしてしまうからかー。よくわかっているんだなぁ。しかし学校でもS.M.S.でも「アルト姫」って呼んでるよ(笑) 難易度を高く設定しているのを知らないアルトにとって、25回もシュミレーションで死んでしまったので何も言い返せないだろうね。可哀そうに(笑)

 ランカはミス・マクロスの一次予選に合格したとのことでとても嬉しそうだ。しかしオズマには内緒にとルカたちが言っていたことから、彼女は何も言わずに応募していたんだね。前回、アルトに「私なんかって言っている限りは〜」と言われて応募してみたものの、ライバルたちと自分との差を感じてまたもやへこんでいた。しかし……人間胸だけじゃないよといいたい。第一ランカってまだ15歳でしょ? 大きくなるかもしれないじゃないの。気にするなって言ってやりたかった。
 控え室の近く(?)でウジウジしていた姿には正直イラッと来たけど、シェリルの言葉で復活したのが可愛かったなー。もうちょっと頑張れば、シェリルの一ファンではなく友人になれると思うよとも言いたい。あ、でも彼女たちはアルトを巡って三角関係になるのは決まっていることだったか? しかし、この二人の場合、ミンメイや未沙のようにはならないかも? 昔のってミンメイが未沙を悪しざまに言うシーンがあったと思うし、未沙も嫉妬してしまうシーンもあったと思う。彼女らにもそんなシーンが来るんだろうか?
 いやぁ、コンテストなのはいいんだけどさ、絵があんなのだからゲッソリしてしまう。本当に、今まで一番ひどいのではないだろうか?

 まぁ、始まったすぐにすんなり優勝することはないか(苦笑) 歌う前にアルトがいないことを不安に思っている様子が描かれていた。ランカは自覚がないだけでアルトを好きになっているのかもしれない。
 曲名は「私の彼はパイロット」で良かったんだっけ? 「愛・おぼえていますか」も年末放送ので歌っていたから、今後もミンメイの他の歌をランカが歌ってくれるのかなぁ。歌では「愛・おぼえていますか」以外では微妙なんだけど、ま、それはそれで楽しみでもある。
 歌を歌っている最中でアルトが模擬戦をしていたんだけど、敵機との交戦で移動する光がハートになっていたのには笑った。
 ただ気になるのは三島が何かを言っているシーンだった。あれ、ランカを入賞させないようにと命じていたのかもしれない。そうなると、ランカは今後も表舞台には立てないように圧力がかかるのかもしれない。ただ、1000人死んだという事故、実はバジュラの攻撃で全滅した中でのたった一人の生き残りというのと、彼女のデビューを阻止するというのがよく解らない。何か、本人が知らないことを彼は知っているということにならないだろうか?
 シェリルとキャサリンがランカに関して話していたシーンが良かった。キャサリンが審査前だからコメントを控えるとシェリルが言ったときに笑っていた。その後で三島の不穏な動きに疑惑の目を向けていた。彼女は準ミスだったというから、審査に手を加えたのを知ったら猛抗議しそうだなぁ。

 非番のはずが入隊最終テストと言われて、アルトは戻っていった。そうか、ルカが生で見たかったと言っていたのに、何でアルトが会場にいたのかと思ったら……そしてアルトの親父さん登場! アルト、視線に気圧されてしまったよ(汗) 本当に彼は逃げているんだね。ただ親父さんに睨まれて入隊テストへの気合いは入ったようだった。
 ここで一番先に思ったこと、それは、今は美少年と形容されていても、何十年先にはアルトもあんな風になってしまうんだろうなぁということ。あ、でも母親の顔を見てから判断しても遅くはないか。あと、主人公なのにアイキャッチが三人の中で最後とは。
 模擬戦の最中に本物の敵が出てくるのはお約束だね。オズマの話を思い出して、ランカを思うアルトは、バジュラの出現に呻いていた。アルトにとってもランカはもう特別な存在になっているのかもね。しかしペイント弾しか持っていないので攻撃は無理。ゼントラーディの古戦場だったのが幸いして、アルトは漂っていた武器でバジュラを倒した。
 咄嗟の動きとか、一撃で仕留めたところとか、難易度を高くされていたのが功を奏したんだろうか?(苦笑) しかし目前であんなの見せられたら合格せざるを得ないだろうなぁ。ま、後先考えないで無謀であったけど、それは今後鍛えられたらいいと思うし。けど……模擬戦で一機仕留めたときのあのポーズは止めてほしいなぁ(苦笑)

 アルトは合格して、ランカは落選した。でも娘々で合格祝い&歓迎会をするとは(笑) あと、ルカが気を遣ったりミハエルがランカを押したりと、彼らはランカとアルトの中を応援しているらしいな。
 OPに出てきた子どもが誰かと思ったら、クラン・クラン大尉がマイクロン化した姿だったようだ。あと、後ろで1話に流れた娘々のCMが流れていた。

 最後にシェリルがアルトと接触したところで話が終わっていた。そういや、彼女はイヤリングを無くしてアルトにまた会わないといけないと言っていたっけ? そしてシェリルを見たときにアルトの表情(苦笑) 彼はシェリルが苦手のようだね。
 今のところ、アルトにとって一番気になって一番大事なのはランカなのは確実だよね。親への反発もあったけど、彼がS.M.S.に入った理由をランカに問われたときの表情とか、バジュラを前にして思い浮かんだのはランカだったし。それはまだ自分より弱いものとか、妹のようなとかそんな感情なのかもしれないけど、最初はこの二人が中心で、シェリルはそこに絡んでいくという展開なのかもしれない……って思っていたら次回のタイトルがデートってついていた(笑)

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 以下、日記。
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at 23:24, 真神恵, 漫画・アニメ

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あまつき 3話「化け物道中」

JUGEMテーマ:あまつき

 すっかりこの時代の生活にも鴇は慣れたようだね。しかも老若問わず女性に人気のようだし(笑) 若い女の子が差し入れに来たときにお梅さんがムッとしているのがちょっと可愛いと思ってしまった。
 しかし、現代にいたときの鴇は、世界は自分とその他という認識であったというのに、他人とこうやってにこやかに過ごしているとは。いや、そもそも彼が現代でどのように過ごしていたのかはアニメを見た上では不明だったか。それにしても紺と平八がおいてけぼりな姿が笑えたなー。
 紺がお梅さんについて、鴇を自分の子どものように思っているんじゃないかと言われて、鴇は「こんなことしてもらったことないな、と思ってさ」と返していた。今のところ鴇って穏やかな青年という雰囲気なのだけど、何か傷でもあるのかなぁ。だから世界は自分とその他しかない、なんて思っているのかも。

 お茶にしようと言っていたのに、手を洗いに行ったとき、何か人間でもないものが鴇を「我が主」に見つけましたと歌いながら報告していた。神の子だとか酒呑童子と言えなくもないと歌っていたけど、これ、鴇が何者なのかを見分していたということかなー。
 そして鴇は……ああ、お約束だな。その人ではないモノを追いかけていった。そういうのって罠である可能性が高いというのに。そして鴇が着いた場所は寺だった。鴇の前に現れた侍(?)は「随分と愛らしいものが引っかかった」と言っていたので、その主とやらではなさそうだ。
 その侍の名前は佐々木只二郎と言った。沙門は厄介な客が来るから寺から出てろと鴇に言っていたが、彼は戻ってしまったので沙門を「やられた!」と言って朽葉に何かを言っていた。あとで紺が入ってきたから彼を呼びに行ったのかもね。あと、さっきの人ではないものは只二郎の使いだったらしい。彼が寺にやってきたのは、妖怪騒ぎで例の侍が脅えきっていて無下にはできないからとか。
 紺は只二郎の自己紹介を聞いて一瞬動きが止まった。う〜ん。鴇より精通しているというよりは、もともと日本史が得意だったんだね。兄・手代木直右衛門、弟・佐々木只三郎の名前を知っていると答えていた。兄が表の顔なら弟は裏の顔。只二郎は裏の裏の顔らしい。化け物退治の幕府の要と言っていた。おまけに沙門の旧友だった。

 グルグル考えた結果、紺が忠告したにも関わらず、鴇は只二郎に謝罪してしまった! しかし只二郎は罰として三日間の謹慎を言い渡していた。脅えていた侍よりも鴇の方がどちらが信じるに足る人間かがわかるくらいには人を見る目はあると笑顔で言っていた。笑顔と言ってもいつもそんな顔をしているんだけど(苦笑) このキャラもあれかな、緊急時は眼を開けて活躍とかそんな展開?
 三日後に迎えに来ると言っていた。何で? 妖怪騒ぎの犯人だから取り調べるため??

 と、画面が変わって何か小さい子が預言をしていた。姫と呼ばれていたけど、何で声を変えているんだろうか。鴇のことを「ま白き者」と呼んでいた。白い? 染まっていないということだとして、何に染まっていないということなんだろうか?
 ここからが始まりということなのかもしれないね。姫と呼ばれる預言者は、自分にも預言できないことが起こるどころか、天すらもまた、なんて意味深なことを言っていた。その後に出てきたあの泰明のような姿のキャラも「世界の敵か、はたまたその逆か」ととても気になることを言っていた。鴇ってそんなにすごい存在ということ!?

 沙門はいいキャラだなぁ。まるで鴇の親父のようだ。
 三日後、只二郎の籠の後をついていく鴇に朽葉と紺もついていった。呼ばれたのは自分だけだよと不思議そうに聞く鴇に応える朽葉と紺の反応がおかしくていい。心配で放っておけないんだねぇ。二人の言い訳を聞いて沙門に頼まれたワケじゃないのかと言う鴇に、「その手があったか!」と口を滑らせる朽葉が可愛い(笑)

友だちならたくさんいた。
喧嘩なんかしないくらい仲が良くて、気が合って、
それが一番だと思ってた。
なのに……こっちの方が嬉しい。


 これも沙門が言っていた小石を投げた波紋の結果なのかなぁ。ところが途中から怪しい道に入っていたようで、眼帯が取れてしまった鴇の目に妖怪が見えた。この世とあの世を繋ぐ道らしい。そして朽葉はそういった道と相性が悪いようで、顔色が優れないようだった。
 苦しそうな朽葉を励ましたものの、そのけもの道を抜けると今度は鴇と紺の具合が悪くなっていた。具合が悪いというよりもバテていた(苦笑)

「現代っ子の体力のなさを舐めんなよ!」

 そんなん威張るな!(笑) 2時間歩きづめでバテるか〜? 走っているワケでもなく、歩いてきただけなのにそんなに体力が現代の10代はないのかと思ってしまったー。

 十字路に差し掛かる場所で、前を進んでいたはずの籠が三つに分かれて三方向へ消えてしまった。しかし、鴇の指摘によって彼らは一方向へ向かって行った。一足先に神社へ到達した鴇は、しかし階段を登り切った途端に地面が変形してどこかに落下してしまった。そんな彼の前に姿を現したのがあの緑の髪の青年だった。さて、どうなるのやら。

at 23:59, 真神恵, 漫画・アニメ

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xxxHOLiC◆継 1話「蜘蛛―クモノス―」

JUGEMテーマ:CLAMP

 続きがするということで、カテゴリも復活〜。今回のアニメ化ではどこまで描いてくれるんだろうか。前作は原作と見比べながら感想を書いていたんだけど、そういう風にしたらアニメとして楽しめなくなるなぁと思ったので止めようと思う。

 スガシカオの歌はあまり好きではないけど、この作品には合っているとは思えるようになった。
 OPで四月一日が右目を包帯で覆われていた。そしてその包帯がまるで蜘蛛の巣のように描かれていた。なるほど、この話をするんだね。小羽も出てきて……ってエグゼクティブ・プロデューサーが大川さんって! 脚本も担当しているし、この作品は厳密に原作者の管理下にあるということなんだろうか? ファンとしては、それはそれで安心して見ていられるけどね。でも、監督さんの作品も好きなの多いけど。
 ああ、指きり……。ひまわりの話で私はようやくひまわりという女の子が好きになれたんだよね。あの話をされるのであれば、もう泣くのは確定だなー。蜘蛛の話があるのなら、座敷童も出てきて四月一日が自分の今までの行いを反省するんだね。……しかし座敷童は演技が不安だなぁ。
 また2クールやってくれるのかなぁ。まぁ、CLAMP作品なのでDVDを買うのはアニメ化が決定した時点で確定なんだけど……。ああ、また毎月DVDを買うことになるんだねー。って予約したけど(笑) CMにあったCD付きコミックス13巻も。しかし提供の黒モコナには笑った。

 冒頭の四月一日の右目が見えないシーンは複線だった。実際は黒モコナが彼の右目の上に乗っていたからなんだけど。器用に寝るなぁ(笑)
 朝食時に見ていたTVに映っていたのは「おおきく振りかぶって」の泉だった! え〜、そんなことして嬉しいけど大丈夫なの? 監督が同じで四月一日の声と同じだからと言って(汗) ああ、でも、今後もそういうのしてほしいなぁ。

 しかし蜘蛛の巣を払っただけであんな被害に遭うなんて怖いなぁ。恨みを買ったからって……。侑子さんの言う通り、確かに自分の家を壊されたら怒るのは当然だろうけど、蜘蛛の目が赤く光ったときは不気味だったなぁ(汗) 蜘蛛の巣なんてよく払うけどなー。というか、侑子さんの説明に合わせるなら、私の家に勝手に家を作るな、という話になるな(笑) でも、蜘蛛は殺してはならないとは昔から言われているよね。
 百目鬼は侑子さんのミセに行けないという。その理由はもう知っているけれど、アニメの前作ではそう描かれていただろうか? 大川さんが関与していたならちゃんとチェック入っていたか(苦笑)

 蜘蛛の巣を壊してしまったので、引っかけただけの四月一日よりも百目鬼の方が恨みは大きい。昼休みは眼にゴミが入ったと言っていたが、下校時間になると百目鬼の眼は開かなくなっていた。見ると彼の右目には蜘蛛の巣のような紋様が浮かんでいた。ミセに行こうと四月一日は提案するが、百目鬼は自分は彼女の店には入れないと返していた。
 百目鬼の状態を教えた四月一日に、侑子さんは蜘蛛の恨みを買ったと看破した。蜘蛛の気が済めば元に戻ると侑子さんは四月一日に説明していた。自分が受けた同等のダメージを受けば終わると侑子さんは言う。今回は蜘蛛だから同等で充分だと。それでも四月一日は納得できないようで、侑子さんに何か言っていた。
 四月一日が飛び込んだときに侑子さんが読んでいたのは「アフターヌーン」だった。それだけでなく表紙がおお振りって……。うわぁ、本当にやってくれたよ!

 夜になっても百目鬼の目に変化はなかった。しかし、何かの気配に障子を開いた百目鬼の傍を何かが通り抜けた。そしてその後彼の眼は元に戻っていた。蜘蛛の気が済んだのかと思ったら……翌日四月一日は右目に眼帯をしていた(汗) あーあって感じだね。そりゃ、百目鬼が怒るはずだよー。
 四月一日の右目の色が薄くなっていた。視力がないということだろう。奪ったのは百目鬼の眼を見えなくしていたのと同じ蜘蛛。百目鬼よりも恨みを買う方法を侑子さんに教えてもらって実行した結果らしい。

「怒っていいのよ。人を助けるために自分を犠牲にすることが
 どれほど相手を傷つけるか、それが大切に思う人ならなおさらだと、
 まだまだあの子には解らないから。怒って、教えてやるといいわ」

 それが四月一日の願いだから教えた。同じ願いなら先に届いた方を優先する。事実を告げた上で百目鬼にそう話した侑子さんが、どれほど四月一日を大切に思っているのかが窺い知れる。
 普段は四月一日に対して言いたい放題だけど、百目鬼はこれまでも自分が傍にいたら妖が四月一日に近づかないと知って傍にいた。頼んでもいないのに、こんなことをされて怒り心頭なのは誰にでもわかる。自分が相手に傷ついてほしくないと思っているように、相手も四月一日に対して同じことを思っていると何故気付かないんだろうね。

 ひまわりに頼まれて、百目鬼に本を届けにきた四月一日は、境内で蜘蛛の巣があった場所を見て奇妙な現象を体験していた。あれは、蜘蛛に奪われた右目が移動している場所を映していたんだろうね。
 蔵の整理をしているという百目鬼が手にしていた古い本の中には「呪解読本」「逆凪と結果」というタイトルのものもあって、百目鬼が何をしているのかは一目瞭然。侑子さんに断られたから自分で探すことにしたらしい。
 四月一日から蔵で見たことを侑子さんに教えると、彼女にも百目鬼が家で何をしているのかが解ったと言っていた。蔵の整理をしながら四月一日の目が元に戻す方法を探しているのだと。

「あの馬鹿! 俺が勝手にやったんだから、放っておけっつんだよ!」
「それだと、百目鬼くんが勝手にやってることも放っておくべきだと思うんだけど?」

 四月一日の言葉に返した侑子さんの言葉に、四月一日は何も言い返せなかった。そりゃそうだよね。自分が勝手にしたことなんだから放っておけと言ったなら、百目鬼も自分がやっていることは勝手にしていることだから構うなと返すのは確実だもの。

「人に無理だと言われても、諦めないで自分のできることを模索する。
 だから百目鬼くんは、うちのミセに入る必要がないのよ」

 入れないのではなく入る必要がない。そういうことだったんだね。

 それにしても、四月一日は自分がアリスの格好をさせられてもスカートを履いていることに対しては何も突っ込まないんだね(笑) あとは黒モコナは今回寝てるか食べているかだけだったなー。

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at 23:56, 真神恵, xxxHOLiC

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コードギアス 反逆のルルーシュR2 3話「囚われの学園」


 結局、ロロってどういうキャラなの? と思った話だった。

 ゼロを殺しにやってきたロロは、しかしルルーシュからの電話に驚愕していた。口では「兄さん」と言いつつも顔が怖いよロロ(笑) ゼロ=ルルーシュと知っているのかと思いきや、まだ疑っている様子だった。
 ルルーシュの弟として学園にいるロロだけど、やはりというか彼を監視している人間の一人だったんだね。中華連邦の軍人から銃を突き付けられても平然としていたのには驚いた。ギアスを使えば切り抜けられるからなんだろうね。

 カレンがTVのニュースを見ていたら、部屋にゼロが入ってきた。そのときにカレンが話しかけた声音は、もうすっかりわだかまりはなさそうだね。しかし仮面を取った相手はC.C.だった。
 キョトンとしているカレンにC.C.はいつ変わってどうしていたのか、種明かしをするものの、カレンは気に入らないと不機嫌になっていた。う〜ん。カレンの気持ちも分からないではないけど、C.C.が種明かしをしたのが何故なのか考えてやってよと思う(苦笑) ルルーシュとC.C.はカレンを重要人物だと思っていると思うんだけどなぁ。ただ、カレンにとってはC.C.はゼロの傍にいる得たいの知れない女で気が抜けないんだろうな。恋敵だし? あ、ゼロ=ルルーシュと知っても気持ちは変わってないんだろうか。

 今回は生徒会メンバーの新たな一面を知ることができた。ルルーシュは料理ができる、そして家計簿をつけている。リヴァルは味音痴。シャーリーは細かいことが苦手。しかもルルーシュの料理の腕って相当なんじゃないだろうか? 元皇子なのにすごいよ。ナナリーのために頑張ってきたんだなぁ。
 そういえば、1期では私はシャーリーが嫌いだったのだけど、今回、記憶を変えられて元のルルーシュを好きなシャーリーに戻ってもそう思わなかった。やはり彼女の行動が嫌だったんだろうなーと思った。でも、ルルーシュの相手はC.C.なんだよねぇ。
 しかしミレイは今回ルルーシュに命じるだけ? 二人の掛け合いを見て、そういやこの二人って「xxxHOLiC」と同じじゃないかと思いだした。ミレイに使われて文句を言いつつ従うルルーシュの姿に四月一日が被った(笑)
 それはともかく、生徒会メンバーを大事に思っているルルーシュが良かった。

 学園の地下には機密情報局が設置されていた。ルルーシュを監視しているカメラが108で、監視員が48人かー。ヴィレッタから責任者なのかな? 内一人が監視員を47名から48名と言い直したとき、入室してきたロロを見て言い直していた。しかしとても友好的とは思えない視線だったなー。
 でもヴィレッタってゼロ=ルルーシュって知っていたんじゃなかったっけ? 違ったのかな……。何にせよ、ルルーシュであると確信に近い疑いではあるようだ。でも証拠がないから決定づけられないというところかな。

 ナナリーの記憶がミレイたちから消えているのは、学校にナナリーが現れないと知っているから。つまり皇帝は彼女の居場所を知っていることになる。まぁ、V.V.が誘拐したんだから、彼女が皇帝に捕えられているのはルルーシュの読み通りなんだろうね。
 自分の記憶が戻っていると知られたら、ナナリーが危ない。だから下手には動けないとルルーシュは考える。自分のギアスは一度しか使えないから、廊下で声をかけてきたヴィレッタにはもう力は使えない。しかしその横にいたロロは可能。そう考えてルルーシュはロロを攻略することにした。
 軍人であるヴィレッタが学園にいるのは、自分を監視するためだとルルーシュはすぐに気づいただろうね。そして自分に弟はいないのだから、そうと偽って自分の傍にいたロロも監視者の一人だと。でも、ルルーシュはロロがギアスユーザーとは知らないんだよねー。またもや想定外の事態に慌てそうだな(苦笑)

 学園から舞台がイタリアに変わった。そこへ現れたのがランスロット。ブリタニアの白き死神と恐れられていることから、順調に戦績を上げているみたいだねー。しかも音楽を背負って登場してきたよ。

「降伏してください。勝敗は決しました。
 武器を捨てたものを自分は撃ちません」

 ああ、それ、とてもムカつく言い方だね!(笑) そんな風に言われて引き下がる人間なんているのかなぁと思う。結局、刃向かってきとからと、スザクは容赦なくボコボコにしていった。今のスザクって無敵だろうな。
 皇帝を除く皇族の中で一番に登場したのはシュナイゼルだったか。しかも穏やかな顔をしてスザクの栄進を喜ぶべきことだと言っていた。でも、スザクが今や皇帝にかなり近い人物になったと知ったら、彼はどう反応をするのかちょっと気になる。今だに本性が不明だしね。

 ミレイの思いつきで開かれたイベントがまた追加された……。ええと、マラソンダンスと失恋コンテストと。失恋コンテストの優勝がリヴァルで、優勝トロフィーを渡すのがミレイだなんてリヴァル……(苦笑) しかしわざわざトロフィーまで作って開催していたのか!
 アルバムを見ていたルルーシュが最後に目を止めたロロの映像にはいったい何があったのだろうか?

 記憶が戻ったルルーシュにとって、ロロは弟と偽る敵でしかないよね。しかしロロの方はゼロを殺したいと考え、ルルーシュがゼロではないかと疑って彼を監視している。でも、ルルーシュがロロに上げた誕生日プレゼントには特別なものだと思っているようだった。
 10月25日はナナリーの誕生日。その日にルルーシュは誕生日プレゼントとしてロロにロケットをあげていた。本当はそれはナナリーにあげるつもりで買っていたんだろうね。だからルルーシュは男にロケットなんて、と言ってロロからそれを取り戻そうとした。
 ところがロロは「駄目だよこれは! 僕が貰ったんだ! だから、僕のなんだ……」と悲痛な顔をして訴えていた。その剣幕にルルーシュも取り返すのは止めた。この豹変はなんだろう? ナナリーの誕生日である10月25日がロロの誕生日だとはまず考えられない。そしてルルーシュを監視していながら、ロロは彼を本当に兄としても慕っているように見える。

 マオがナナリーを捕えていた場所で、ロロはヴィレッタに報告をしていた。ここで彼女がいいかけた言葉が少し気になる。自分はギアスについて詳しくは知らないと言った後に「教団が」と言っていた。教団って何??
 ところがそこへ機密情報局の人間がやってきた。そしてロロはギアスを使って彼を殺してしまった(汗) ヴィレッタが制止しようとしていたので、これまでにも同じことをしていたらしい。
 ロロのギアスは相手の目を見なくても発動するらしい。そしてヴィレッタが止めようとしていたので、何度も使用が可能のようだね。そして彼のギアスの力は……相手の意識を奪うものなのかな? ただし時間に制限があるようだけど。

 中華連邦総領事館の前に陣取ってブリタニアとの睨み合いが続いていた。ブリタニアへの引き渡し交渉を遅滞させているので、後一週間はもつと高亥がC.C.に話していたシーンでのカレンに笑った。バスタオル一枚で出てくるとは……。しかもその後、ギルフォードによる告知を黒の騎士団員が入ってきてもそのままの姿で見ているし。
 しかしギルフォード……256名の処刑宣言とは(汗) モニターに扇が映ったときにヴィレッタがそうれを見ていた。このときの表情がいいよ! OPでも、背中合わせの二人が描かれていたのでどうにかしてほしいなぁと思う。

 シャーリーがヴィレッタの誕生日プレゼントを買う係りになったと言って生徒会室に入ってきた。これはルルーシュにとって絶好の機会ではないか。そしてその話を外でリヴァルが聞いていた(笑)
 ルルーシュの左目にはC.C.が渡したコンタクトが嵌められていた。ギアスの力が今より強くなったら効かないものらしい。……つまり、ルルーシュの力は今より強くなるんだねー。それが誰に対していつ使われるのか、楽しみだ。

 外出しようとするルルーシュとロロとの会話でも、ロロが誕生日に関して何か思うところがある様子がわかる。ブリタニアの人間としてのロロと、ルルーシュの弟役であるロロと、彼の内面には二つの気持ちがあるらしいね。ルルーシュがそれに気づいていたなら、彼の攻略もすんなりいっただろうにな。
 その後でミレイとリヴァルが、ルルーシュとシャーリーの尾行にロロを巻き込んでいた。このときのミレイの「家族」という言葉にもロロは反応していた。つまり、偽りの弟としてルルーシュの傍にいる前のロロは、孤独であったんだろうか。そもそもロロというのも彼の本名なんだろうか。でも瞳は紫なので皇族であるのは間違いなさそうなんだけどねー。

 デートにするぞ! と決めたシャーリーがルルーシュを待っている間に流れていた曲にどうしてと思っていたら……。カップルがキスをするのを食い入るように見ていた彼女の肩を叩いたルルーシュに、何を見たのかと問われて慌てて指さしたのがケーブルカーの絵だった(汗) ルルーシュにとって痛みの伴う記憶だものね。

俺のせいだ。俺のせいでシャーリーは記憶を……!
会長もリヴァルも、記憶を勝手に作り変えられて。
いつまでもこのままじゃいけない。終わったら、きっと君を……。


 終わったらどうするの!? ルルーシュの力は絶対遵守の力だから、忘れるようにとかつて彼女にかけた記憶は元には戻らないだろう。シャーリーの気持ちに応えるとか、そういったことではなく彼女を平和な世界で過ごせるようにするとかそういうことなのかもしれないねー。
 シャーリーにミレイたちが尾けていると教えたルルーシュは、彼女たちを驚かすのだと言って、更衣室に自分がいるように振る舞ってほしいと頼んでいた。その様子を外から見ていたロロが「違う! ゼロの筈がない!」と祈るような思いで二人が入った店を見ているところが印象的だった。違っていたら、彼はルルーシュの弟としてずっといられる、そう思っていたんだろうね。しかしルルーシュはゼロなので、ロロのその思いは裏切られてしまうのも確実。

 着替えただけでは機密情報局の監視員の目は誤魔化せない。ルルーシュもそれは解っていたことで、自分を監視しているのが誰かを知るのが最初の目的で、あらかじめギアスをかけていた人物に行動させてパニック状態を作りだし、その隙にその監視員を自分の手中に収めるのが次の目的なんだね。
 このパニック状態になったときに、リヴァルがミレイを守ろうとしているところが良かった。無意識にそういうことができる男の子っていいなと思う。

 C.C.の捕獲がヴィレッタたちの任務で、ルルーシュはそのための餌だと今まで言われてきた。スコーピオというコードネームで呼ばれていたのが、ルルーシュを監視していた人間だったんだろうね。C.C.に関する情報があると報告を入れられたら、そちらを優先するのは当然のことだ。そしてヴィレッタは、焦れて自分も現場に行くと出て行ってしまった。
 ロロが戻り、ルルーシュの行方を聞こうとしたが、機密情報局の中はもぬけの殻だった。茫然と立つロロの後ろから、ルルーシュが銃を突き付けていた。ここでベラベラと喋らないで、さっさと片付けてしまえば良かったのに……。
 そして今まで、ルルーシュがいないときでも「兄さん」と言っていたロロは、記憶を取り戻したルルーシュに「その悪魔の瞳とともに死ね」と引き金を引いた。

 中華連邦総領事館でも、星刻が黒の騎士団員に剣を突きつけ「ここで滅びよ!」と厳しい表情で宣告していた。これは……高亥が更迭されて、天子から星刻にそういう命令が下されたということかなー。

at 23:40, 真神恵, コードギアス

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金色のコルダ 月森エンディング 感想


 このゲーム、攻略本がないとコンプリートは難しいんじゃないだろうか? ライバルキャラとの恋愛エンディングと、女の子キャラには友情エンディングがあった。そして月森から始めてみた。
 ついでに言うと、一番最初のノーマルエンディングを見たときは、ここで使っている真神恵のHNを使っていたのだけど、プレイヤーキャラであっても彼女はもう日野香穂子にしか考えられないので、以降はずっとその名前を使っていたりする。こういうゲームというのは、プレイヤーキャラ=自分で、攻略キャラと自分がどうこうというのを楽しむんだろうけど、何かもうそんな風に全く考えられなくなってしまったなー(笑)

 一応二つのエンディングを見たんだけど、イベントスチルでまだ見ていないものがあるので、完全に攻略したとは言えないんだよね(苦笑) コンクールを楽しんでくれと他のキャラには言われるものの、それで順位を決めているので、当然練習もしないといけない。そしてこのゲームは親密度の他にライバル度があるんだよね……。これはマックスは1000になるんだろうか? とにかく、この二つの調整が厄介だった(汗)

 親密度をぐぐーんと上げたのは良かったものの、ライバル度が足りずにイベントが発生しないんだよね。幸いなことに恋愛イベントで一度答えを間違ってもまだ大丈夫というところだったかなー。一つ目のエンディングを見たから、次のを見ようと頑張っていたのに、もう一度同じエンディングに行くイベントが発生して困った。
 後半に起きるイベントだったら調整がうまくいくのでイベントスチルも回収するのはそんなに難しくはない。しかし、初期の頃に発生するイベントがうまく出てくれない。だって、親密度は上がっていくのにライバル度が全然上がってくれないんだもの!

 始めは何段階か他のキャラも進めておこうかと思っていたんだけど、あっちこっち浮気していたら、曲の練習できないし月森とのイベントを起こせないわでエンディングは見たものの、最初は反省点が多かったかなぁ。それで、もう一つのエンディングを見るために始めたときは、月森一筋にしてみた(笑) すると早い段階で打ち解けてくれるのでやはり嬉しかった。
 難しかったのは、バイオリンが壊れるのを遅らすことだったかなぁ。今度は手を抜こうと思いつつ、どうしても優勝を狙ってしまう(笑) しかし、イベント発生条件に前回の成績が3位以下というのがあったので、そのために泣く泣くサボっていた。基本的に私は真面目なので、恋愛よりもどうも練習の方を重視していたかな。

 困るのが、キャラにある程度近づくと強制的に発生するイベント。放課後は15持〜18時までが行動できる時間で、そういったイベントが発生すると10分の時間をロスしてしまうので大変である。特に狙っていないキャラのイベントが始まると、早く終われと台詞を○ボタン連打で送っている(苦笑) あれ、本当に困るよ。特に楽譜練習した後にファータを捕えるために走りだそうとして捕まってしまうときかな。あの時のイライラは最高潮に達する。

 今は4度目に挑戦しているのだけど、先述した初期のイベントスチルを見るのは失敗している。しかも全優勝を狙うに方針転換してしまっているしなぁ(苦笑) 月森そっちのけで練習に励んでいるよ。
 一応攻略本を買っていて、それを見ながらプレイしているのだけど、よく見たらそれってPSP版だったりするんだよね(苦笑) これ買ったとき、私は何を考えていたんだろうかと疑問である。それで、とても気が早いのだけど、このゲームは本がないとクリアは難しいと思ったので、2とアンコールの本も注文してしまった(笑) 明日か明後日には届いているだろう。

 ……月森に関して全然感想を言ってなかった(汗) 谷山さんって声はとても甘いなぁと思う……ってまたもや声の感想になっている。ただ、ああいうエリートタイプはあまり好きではないなぁと設定を見たときに思った。漫画が始まるとそういう気持ちはなくなったけどね。
 しかし、彼の家は全室防音になっているという話を聞いて、ネオロマンスにあるまじき妄想をしてしまった(笑) でもまぁ、月森の性格上、家で日野とどうこうなんて展開なんてなさそうだけどねー。プラトニックで終わりそう。私が持っている本もそんなのだし。じれったい少女漫画風で楽しい(笑) ただ、そういう本を見ていないだけであるのかもしれないね。月森と、それから志水はそういった展開になるのは考えにくいけど、土浦とか柚木はあり得るし、火原は勢いでガーっといきそう〜。土浦の自室も防音だったっけ?
 何書いているんだか(苦笑) まぁ、早くすべてのスチルを見て次のキャラに進めたい。このペースだと来週に感想を書くのは難しいのかもしれないなぁ。

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at 23:30, 真神恵, 金色のコルダ

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マクロスF 3話「オン・ユア・マークス」

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 この作品も1クールごとに歌が変わってしまうんだろうね。次も真綾ちゃんの歌だったらいいんだけどなぁと気の早い考えをしてしまった(笑)

 大統領府からの許可が出ないと発進もできないんだね……。無能の政治家、この台詞、前にも出ていたなぁ(笑) 無能な政治家ほど無駄なものはない。というかこれ、現在の日本政府を揶揄しているんだろうなぁと思った。

 オズマがバジュラを押さえなかったら、アルトたちを襲って彼らは命を失っていたかもしれないね。そしてランカが咄嗟にアルトの服を掴んでいたのが良かった。ランカにとってはアルトも兄と同じなんだろうなぁ。アルトもランカを守るかのように、彼女を自分の後ろにやっていた。自然とそうできるっていうのがまたいいよ。アルトにとってはランカはもう守るべき存在になっているんだと思わせるシーンでもあった。

 出撃許可が下りない限り、現状の戦力で戦わないといけないってことになる。ミハエルとルカにお前たちでやれるかとオズマは尋ねた。ルカは照準を固定できずに無理だと泣きごとを言ったが、ミハエルは「やります」と答えてバジュラを射撃した。前から思っていたんだけど、ミハエルってマックスと同じ天才タイプなのかな?
 それにしてもバジュラの弱点ってどこなんだろうか? ミハエルが撃ったのは頭部だったと思うのだけど、それでも死なないとは……。

 シェルターに逃げ込んだ後のシーンでアルトの株が暴落した。ここはシェリルの言う通りだね。さっきのあれは無意識にやっていたってことかー。残念。でもまぁ、できないことをできると言わないだけマシか。ただ、ランカが落ち着くまで待ってあげるくらいはできたと思うので、やはり残念だ。シェリルに抱きついていたら、彼女は抱きしめて安心させようとはしてくれたかもしれない。
 アルトは女性の胸に縁があるらしい(笑) 不可抗力であっても、相手はシェリルなので当然彼は叩かれていた。……殴るかと思っていたのに。ステージで色々見せているだろと思わず反論してしまったアルトに、赤くなりながらもシェリルは「それとプライベートでは別なの!」と返していた。見せていると言ってもあれはバーチャルの映像なのでは?
 ランカからはお姫さま、シェリルには変態と呼ばれている主人公か(笑) しかし銀河の妖精を捕まえて「露出魔」とはアルトも怖いもの知らずだなー。

なら諦めて窒息するまで待てっての!?
そんなのゴメンよ! 私は諦めない!
皆は私を幸運だって言うわ。
でも、それに見合う努力はしてきたつもりよ。
だから私はシェリル・ノームでいられるの!
運命ってのは、そうやって掴み取るもんなのよ!


 登場時は、正直言ってシェリルを好きにはなれないかもしれないと思っていた。しかしこの台詞で一変した。こういう子、好きだな。うん、大好きだ。だから彼女は輝いていられるし、グレイスも彼女のマネージャーでいてくれるのかも。あ、あと、自分の運命を人に任せるのが落ち着かないという台詞もいい。
 グレイスは、シェリルを探していた。そしてフロンティアでは違法だというインプラントをキャサリン相手に「便利なんですよ」と使わせてくれと言っていた。その時の笑みを見て、彼女は只者ではないようだと思った。また、上記のシェリルの台詞に「その通りです」と言って助けにきたし。グレイスはシェリルの努力も知っているんだろうな。

 このシェリルの言葉に、アルトとランカは茫然と聞いていた。ランカはますますシェリルに憧れただろうな。信者クラスになるかもしれない(笑) 彼女を才能に溢れた人だと思っていたけど、そうではなかったと知ってランカも努力することを始めるのかなぁ。
 アルトはどうだろうか? この作品は三角関係も売りの一つだろうけど、今のままではシェリルに相応しくないし、彼女も相手にしないだろう。彼の現状を知って呆れるならまだいい方で、無視するかもしれない。
 別れ際、アルトには脅しとからかいを、ランカには助言を与えてシェリルは去った。「素直になりなさい。チャンスは目の前にあるものよ。こんなサービス、滅多にしないんだから」と言うシェリルの言葉は親しみに溢れたものだったねー。彼女が羽ばたける人間で、本人もそうしたがっているとシェリルは感じたんだろう。

 ミハエルが仕留めたと思って気を緩めた瞬間にバジュラに反撃されて、オズマは重傷を負っていた。キャサリンがその連絡を受けたとき、ランカも傍で聞いていたからたいへんだ(汗) 人事部だと言っていたものねー。しかもちょうどオズマの乗る機体がランカたちの傍を通りかかって、出血して気絶している姿を見られてしまった(汗)
 その途端、ランカが叫び出した。自分を一人にしない、危ないことはしないと言っていたのに!と叫んで泣くランカは、次にオズマを詰っていた。どうしてそんなことをするのと。気になるのはあのことを内緒にしていると言ったところかな。
 天真爛漫で歌手を夢見る少女、というのがランカの最初の印象だった。そんな彼女にそんな重い過去があったとは……。彼女は肉親を全て失っていて、オズマとは血が繋がっていないという事実が今回判明した。しかも彼女の家族はバジュラに殺されて、そのとき戦っていたのがオズマということだね。
 ただ、普段はそのことをランカは忘れているらしい。そうやって心を守っているんだね。だけど、バジュラがこの船団を見つけて襲撃を繰り返してくる以上、彼女の記憶が蘇ってしまうことになるんじゃないだろうか。そのときまでにアルトが成長してくれたらいいんだけどな。

 何故パイロットをしているんだというアルトの問いに、オズマは守るためだと答えた。しかしアルトは泣いていたランカを思い出し激昂した。

「だからって、何もかも隠して、それが守るってことなのかよ!」
「ならどうしろってんだ!。 ええ!?
 お前の家族はバジュラに引き裂かれて死んだと、
 そのせいでお前は心に傷を負ったと、そう言えってのか!?」

 アルトの胸倉を掴んで怒鳴り返したため、オズマは傷口が開いてしまった。それでもアルトは自分ならすべてを知っていたいと続けた。「他人に自分の運命を任すのは真っ平だ!」と。この辺りはシェリルと同じものを持っているということか。歌舞伎役者の長男として生まれたアルトには、自分の意思とは関係なく後を継ぐ者として育てられていたんだろうね。
 そしてアルトはバジュラとは何かとオズマに尋ねた。聞けば戻れなくなるほどの存在らしい。構わないとアルトは即答していたけど、今のアルトにそこまでの覚悟があるようには思えない。オズマもそう思ったから、24時間の猶予を与えたんだろうね。
 やはりミハエルがいい。彼はアルトにS.M.S.に入ることに反対していた。また逃げてくるのかと。今のままじゃいずれ自分が死ぬか、誰かを殺すと断言していた。この指摘は正しいね。前回、自分をバルキリーに乗せろと言って、ノリで言うなとアルトはオズマに殴られていた。今回のそれだって同じにしか見えない。そしてこの状態で聞いたアルトは後で後悔するのが眼に見えている。

 勤務時間なら30秒前に終わっているって、三島は几帳面キャラなのか? かと思ったらプライベートの時間だと言った傍から執務室で何してるんだよ!(笑) これもキャラの見た目で思ってしまうことだけど、この二人は恋愛ではなくて、三島が出世のために大統領の娘に近づいているようにしか見えないなぁ。
 しかしその前にキャサリンが渡した接触者に関する報告で、彼はランカに反応していた。彼女が肉親を失ったのが11年前という話だけど、その時に関する何かの反応なのだろうか。

 あの丘の名前は何というのだろうか? ミハエルの言葉を反芻していたアルトは、そこでランカの歌声を聞いた。子どもの頃の記憶がないランカにとって、その歌だけが思い出なのだと寂しそうに笑った。1話のED曲だったね。
 今までは誰もいない丘で歌うだけでいいとランカは思っていたらしい。誰も聞いていなくてもいいと。しかしシェルターに閉じ込められたときに、自分の存在を誰にも知られず何もできないまま死んでいくのが怖かったとランカは話した。そして自分の存在をアピールしたいと思う気持ちが芽生えたらしい。
 そんなランカに「無理だな」とアルトは言い切った。そんな風に「できたら」とか「自分なんか」と言っているうちは絶対に無理だと。少し遅れてその意味を理解したランカは、アルトに近づき「意地悪だね、アルトくん!」と笑顔を見せた。彼女が近づいたときにアルトが赤くなっていたのが初々しくていい(笑)
 皆に自分の歌を伝えたいのだと言ったランカは、その後で先ほどの歌を歌い始めた。アルトが無理だなと言った直後に風が止み、ランカが再び歌い始めると風が吹く、その演出がいいなと思った。そしてアルトも彼女の歌に耳を澄まして心を決めたようだった。

 先を行くシェリルと、歩み始めるアルトとランカ。うん、やっぱり面白いと思う。

at 19:27, 真神恵, 漫画・アニメ

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