2008.10.26 Sunday
機動戦士ガンダムОО 4話「戦う理由」
JUGEMテーマ:ガンダムOO
かなり時間を割いてアレルヤとソーマの出会いが描かれていたね。しかも彼の名前が本名だったというだけでなく、名づけたのがソーマだったということも。ずっとモノクロだったのが、彼女に名前を与えられた瞬間に色がついたというのがとても印象的なアバンだった。そこまで深い関係だったなら、アレルヤが彼女を取り戻そうと決意するのもすごくわかる。
あと気になったことがあった。ソーマがカプセルのような物の中で身じろぎをしていなかったこと。目の前にいるのに彼女には見えていないこと。しかも頭の中に話しかけているだけで口を使って喋らなかったこと。ソーマ・ピーリスとしての人格を与えられるまではそれができない身体だったということなんだろうか?
しかも二人の出会いというのが実験だったというのが腹立たしいね。脳量子波を施行手術した経過を観察するというのは、ソーマの呼びかけに答えるということと同じだろうし。ソーマがマリーとして自分の傍に来てくれるという展開になったら、アレルヤはそれでも改造されなかったら彼女とは出会えなかったんだと言うような気がする。
それから、彼女が横たわっていた寝台……これはアレルヤも同じだけど、EDで彼が立っていた場所にあったのと同じだよね? つまりセカンドシーズンの彼は本当にマリーのためだけに戦い続けるのかも。それがOPでの手を伸ばすアレルヤにも繋がるのかな? だってそのとき宇宙では三機のガンダムが飛んでいるかのような描写だったし。
OPを毎回見てしまう。2クールに入ってもいい曲だったらいいのだけど……。「コードギアス」は一曲が酷かったからな。
アザディスタンは一期より輪をかけて悲惨な状況になっていたとは(汗) 連邦に参加していない国ってどれくらいあるのかな。そしてそれらの国はすべて似たような状況なのかなぁ。
シリアスな雰囲気を和ませるのはミレイナの役割のようで(笑) しかしイアンのことは「お父さん」ではなく「パパ」と呼んでいたのかー。パパという呼び方がイアンには似合わないなぁと思ったのは私だけじゃないだろう。さて、そんな彼女が刹那とマリナに「二人は恋人なのですか?」と尋ねると、二人に揃って、しかも即座に否定されてしまった(笑)
頭では理解しているんだろうけど、ついつい眼で追いかけてしまうんだね。予告であったキスシーンでは何かあるのかなと思っていたけど、ライルが自分は兄とは違うということを覚えさせるためにやったことだった。
しかしね、女の子の、しかも10代の女の子にそういうことをしちゃいかんだろう(汗) でも、これでフェルトがライルをニールとは違うと理性ではなく感情でも認識した上で想うという展開もあり得なくはないかなと思った。
殴られるのは覚悟の上だったんだねぇ。「比較されたらたまらんだろ」とライルは呟いていた。これって兄が参加していたソレスタルビーイング(CB)に入ると決めたときからわかっていたことで、フェルトが特にそれが顕著だったということなのかもしれないね。だとしたら、次に彼の苛立ちをぶつけられるのはティエリアってことかなー。
カタロンとしてCBに参加しているライルも、こういったわだかまりがなくなった頃にはCBの一員という自覚が生まれるのかな。
アロウズは人的資源には恵まれているらしい。今回出てきたアーバ・リント少佐を、カティは悪名高い人間と言っていた。顔とか喋り方を裏切らない人間だと見て間違いないのかなぁ。そしてすぐに消えてしまうのは確実だな。
作戦に彼の参加を願いたいと少佐が言うと出てきた男は「ミスター・ブシドー」と呼ばれていた(汗) いやぁ、その呼称はゾロのものだからと突っ込んだのは私だけかも……。ところで、アロウズの人間は彼の名前を知っていながらそう呼んでいるだけだよね? 関わり合いになりたくないからとか。でも、今回の話でビリーもアロウズ入りするので、出会ったときの第一声がどうなるのか楽しみだな。
アレルヤ奪還作戦での戦術を映像で見直しているカティは、スメラギのことを知っているんだろうか? 彼女が思い出してしまったら、今後は作戦を読まれる確率も高くなるのかもしれないね。
GNドライヴ搭載型のモビルアーマー・トリルバイトの開発には、ある女性の多額の寄付によるものとアンドレイがソーマに話していた。その後にルイスが出てきたのは、寄付をしたのが彼女だと示しているんだろうか? そして彼女の部隊には地上への異動命令が下った。沙慈と再開するのはいつなんだろう。
マリナがCBにいると聞いてカタロンが動きだしていた。クラウスはシーリンに必ず助けてみせると言っていた。CBに恩を売ればマリナを保護することも可能だということらしい。ここで、一期のラストでシーリンが王宮を出ていくシーンが、今度は音声つきで流れた。そうか、あくまでアザディスタンを救うためにシーリンは外で出たんだね。
アザディスタンに戻るというマリナの意思を尊重して、CBは進路をそこへ向けていた。
マリナは国を救いたいのと同等に、戦うことしか思い浮かべられない刹那を助けたいと思っているんだね。だから一緒に来ないかと訴えてみるのだけど、刹那は彼女の申し出を断った。自分には戦うことしかできないからと。
ここで会話よりも私は刹那がマリナよりも背が高いことに気がいっていた(笑) 一期では低かったような気がするので。
一方沙慈は営倉から出されてイアンの手伝いをしていた。人材が不足しているからCBを憎んでいると明言していても駆り出されてしまうんだねぇ。
沙慈はイアンに何故ここで戦っているのかと尋ねていた。刹那相手だと騙されていたという意識があるし、彼の言葉は理解しずらいからどうしても感情的になってしまう。しかしイアンの言葉は彼には理解はできなくもないんじゃないかなぁ。それにこのままイアンの下で作業を手伝っていれば技術も身に付くのにと思ってしまった。
「嫌というほど戦場を見てきて、
戦争を無くしたいと思ったからだ。
ここにいる連中も同じだ。
戦場の最前線に送られた者、
軍に身体を改造された者、
家族をテロで失った者、
ゲリラに仕立て上げられた者、
みんな戦争で大切なものを失ってる。
……世界にはそういう現実があるんだ……」
イアンの言葉で順にスメラギ、アレルヤ、ライル、刹那と映っていた。スメラギは最前線に送り出されて指揮をとり、そして作戦に失敗したのかなー。この後で彼女が呟いていたエミリオというのは亡くなった恋人?
イアンの言葉に沙慈が「でも……」と返すと、イアンは自分たちは犯罪者だから戦争をなくした後に罰を受けると答えた。それを聞いて沙慈は何を思ったのだろうか。
スメラギの部屋に来たアレルヤは、彼女にソーマのことを話していた。それを聞いてスメラギはアレルヤに戦う理由だできて羨ましい、自分にそれはあっただろうかと話し始めた。
イオリアの考えに賛同したこともあるが、彼女は過去を払拭するために戦いに参加したのだと話していた。しかし払拭することはできず、今の自分には戦う理由もここにいる理由がない。
そんなスメラギはアレルヤはここにいる理由はあると思うと話していた。否定しようとするスメラギだったが、「だったらどうして僕を助けてくれたんですか?」と問われて少し目が覚めたように見えた。貴女になら見つけられますよと言われてスメラギはそれを考えているようだった。
アリオスガンダムの前でアレルヤは改めて誓っていた。マリーを取り戻すと。ハレルヤはやはり4年前の戦いで死んでしまったらしい。それと同時に脳量子波が使えなくなってしまった。だから前回ソーマが近くに来ても頭痛で苦しまなかったんだね。
そんなアレルヤの決意を聞いてティエリアは昔の自分だったら否定していただろうなとひとりごちていた。となると、ティエリアにも何か戦う目的があるということなんだね。それはリボンズたちと絡んでくることなのかな……。
仲間たちと撮った写真を見ながら、スメラギは自分にもう一度世界と向き合うこと、そして大切な人を守ることができるだろうかと呟いていた。そのとき彼女は周辺の海が静かすぎることに気付いた。その直後、ブリッジでは魚雷の接近に気づきGNフィールドを展開していた。しかし魚雷はフィールドを突破してトレミーに命中してしまった。
うーん。多額の寄付があってこそ可能だったGNドライヴ搭載のMAなので、GNドライヴを搭載したMSが投入されてCBが危機に陥るという展開はそうそうないのかなー。だとしても今回フィールドを突破してきた魚雷には恐怖を覚えた(汗) しかしこれは修理が大変だなぁ……。
ブリッジへ向かうスメラギは、海上から仕掛けられた爆雷がケミカルボムだと確信していた。……さすが顔と喋り方を裏切らないな。勝てるなら海を汚しても構わないと考えているんだね。
勉強させてもらうと同行していたカティは、少佐の指揮ぶりに索敵と初期行動までは見事と厳しい眼差しを向けていた。こうやって、戦う度にCBの戦術を観察していって彼女は相手がスメラギ、九条だと知っていくんだろうか?
ブリッジに入ったスメラギはさっきまでのウジウジはどこへ行ったのやら、相手の作戦を読みきっていた。……彼女は平時では使えない人で、戦闘で、しかも味方がピンチにならないとダメな人なのか? しかし今回の戦闘で大切な仲間を守るためにと立ち上がることができたのかもしれない。
トランザムシステムを早速使いまくっているティエリアとアレルヤ。しかし稼働に時間制限があるとか、しばらくは戦闘不能になるというのはそのままなんだよね? アロウズがこれを知って弱点を突いてくる、なんて展開が今後起こるのかなぁ。
一方刹那は「目標を駆逐する」という台詞を言う前に、マリナの一緒に来ないかという言葉を思い出していた。これは戦いしか知らない自分だから戦うのだと言っても、やはり戦いのない生活に憧れていて、マリナだったらそれが可能なんだと刹那が考えているということなのかなー。二期が終わる頃にそうなれたらいいけど、彼らは戦いを終わらせられたら罰を受けるべきだと考えているからそれは無いか……。
トリルバイトを片付けると、刹那とアレルヤは海上の敵へと向かった。ブリッジを攻撃しようとしたそのとき、アロウズの赤い機体がその邪魔をした。真面目なシーンで「ミスター・ブシドー」って!(笑)
「その剣捌き。間違いない、あのときの少年だ!
何という僥倖、生き恥をさらした甲斐が、
有ったというものッ!!」
生き恥=その仮面を着けていることなんだね! 仮面を取って自分はグラハム・エイカーだったのだと名乗るシーンがあるなら早く見たい。皆ホッとした顔で彼を生温かく見つめてくれるだろうから(笑)
アロウズ入りしたビリーは彼と会ってすぐにグラハムだとわかるだろうけど、スメラギ憎しで軍属になった彼がかつてのようにグラハムと穏やかに話すシーンなんてもうないのかもしれない。グラハムはガンダムへの恨みというよりも「戦いたい」という気持ちの方が強そうなので、ビリーがもしそんな風に様変わりしていたら心配するのかもしれないねー。
それにしてもビリーにはガッカリだ。
九条……。君はずっと前から、
僕のことを利用していたんだね。
そして踏みにじったんだ。
……僕の気持ちを……!
利用も何もコンタクトを取ってきたのはいつもビリーの方からじゃないか。しかも勝手に情報を持ってきていたし。彼女を射止めたいからと軍の機密を持ち出すという軍人としてあってはならないことをしでかしたのは皆スメラギのせい? ポニーテールは伊達ではなく、中身も女的思考をしていたんだねー。思い込みが激しいのもそれか!
踏みにじるも何も、スメラギには最初から想い人がいたんじゃないだろうか? 振り向かせることだけに執心して、彼女の傷を癒そうなんてこれっぽっちも思っていなかったということだね。時間が経てば忘れてくれて自分のことを考えてくれるだろうなんて期待していただけで。……ガキか? こいつ。
さて、カタロンのシーリンと、CBに保護されていたマリナ。この二人によって二つの組織が手を組むという展開になっていくのかな。でも、ジーン1としてライルがカタロンに情報を流していたと知られたら溝ができそうだね。特にティエリアと。