辞書で調べたら、桎梏とは手かせと足かせの意で、行動・生活などの自由を厳しく束縛するものだそうだ。
……誰のことを言っているんだろう? 普通だったら主人公の不幸な境遇というのを指すんだろうけど、千鶴は父が行方不明なだけで、別に束縛は受けていないんで違うように思える。あの中で該当するのは死んだことにされている山南か、労咳とハッキリ言われた沖田くらいじゃないだろうか?
今回の話ではここは笑うところなんだろうかと困惑したシーンがある(笑) 健康診断のときのやり取り。それから、他のアニメにはなかったものが描かれていたな。まぁ、エンディングでも沖田のアレ見たときは驚いたんだけど。ツルペタ、もしくは色なしでいいじゃないかというのが私の感想。でも、あれで嬉しがる人もいるんだろうなー。
とまぁ、そっちのインパクトが大きすぎて、終了直後に感想を書くことができなかった。私にとってはそれくらいの衝撃だった(苦笑)
ええと、前回は千鶴が風間たちに自分たちのところへ来るように言われていたんだっけ。そこに土方たちが駆けつけて、風間は彼らに千鶴がお前たちにとっては過ぎた女だとか何とか言っていた。千鶴が鬼で、鬼の女は貴重な存在だと言っていた。うーん。単に子孫を残すためという意味なんだろうか。
戦うつもりはないという言葉通り、彼らは人が増えてきそうになるとあっさりと引いた。しかしあの表現通りに受け止めてしまってもいいんだろうか。いや、どう見ても消えたようにしか見えないもので。風間たちは自分たちを鬼だと言っていたけど、それは単に日本人ではない、ということではないのだろうか?
困惑している千鶴に土方は何があったのか聞いていたけど、千鶴はそれに応えられないようだった。かなり動揺していたみたいだけど、あの表情は自分が何者であるかを知っていてもものなのか、自分の知らないこと、おかしいなと思っていたことを指摘されたことによるものなのかがわからない。
時間の流れは思った以上に早いように見える。
今度は斎藤と一緒に巡察に出掛けていた千鶴は、複数の男に絡まれている少女を発見してしまった。このときの斎藤のやれやれという顔が良かったなー。やれやれと思って放っておけなくてフォローをしてあげるところが更にいい。
千鶴は思わず少女と男の間に入って止めようとするのだけど、いきり立った男たちに攻撃されそうになったところを斎藤に助けられた。……斎藤は良かったけど、このシーンの千鶴は好きではない。身体が咄嗟に動いたというのだろうけど、自分だけでなく相手の実力も知らずに間に入り、攻撃されそうになったら目を瞑って固まるだけって、どんだけ役立たずなんだ? おまけに助けた少女には自分一人でも大丈夫だったと言われる始末(苦笑) 単にこの少女・千と知り合うのが目的のイベントだというのがわかる。もうちょっと何とかならなかったのかなと思った。
さて、その千は千鶴が女であることをアッサリ看破しただけでなく、千鶴がフルネームで名乗った瞬間におかしな反応を見せていた。それはつまり、前回風間が言っていたとおり、雪村という姓が鬼である証だったからで、千鶴が鬼であると知ったということなのかも。
ただ、残念なのはエンディングにてその正体が暴露されてしまっているということかなー。顔を見せないで出てきたときからそうだったのだけど。こういうときは「少女」でいいし、名乗った名前でいいと思うのだけどな。千姫だから普通にお姫さまなんだな、とわかるし、この話の場合鬼側の姫ということになるだろうし、かなりのネタばれじゃないかと思う。風間は女の鬼を貴重だと言っただけで、千鶴しか女の鬼はいないとは言っていなかったので、この推測は外れていないと思う。
そしてまたもや斎藤の微笑ましいシーンがあったな。自分の男装がそんなにばれやすいものなのかと心配した千鶴に問われて、上から下まで見てニッと笑っていた。つまり、誰が見ても女の子にしか見えないということなんだね。ま、誰がどう見ても男には見えないんだけど(笑)
千鶴が野菜を洗っていると、ブツブツ言いながら伊東が通りすぎようとした。聞けば健康診断だという。担当医師が松本良順と聞いて、千鶴は自分も健康診断を受けに行くと走り去ってしまった。……伊東って千鶴のことを嫌っていたんじゃなかったっけ? 最初だけで、今は普通に仲間として接しているということなんだろうか。
しかし千鶴ははしゃいでいる一部の隊士に苦笑していただけで、実際に健康診断を受けていたのではなさそう。そして松本に衛生状態がすこぶる悪いと叱られたこともあって、近藤は隊士たちに掃除をすると命じていた。
しかし布団を叩いたときの埃にひ〜〜っと思った。よくまぁあんな布団で今まで寝ていたもんだな……。つうか、本当は布団って叩いちゃ駄目なんだけどね(汗)
その後だったっけ。ある一室で千鶴は近藤と松本と話していた。松本は千鶴の父と仲が良かったらしい。しかし彼にも綱道の行方は分からなかった。そして気になることも言っていた。
幕府の命によって変若水という、飲んだ者の治癒力を高めて力を増す薬を作っていたのは事実であること。その後に綱道が行方をくらましたのは、彼の良心のためではないかということ。そして彼は向こう側の人間となっているかもしれないということ。現時点で考えられるのはそれくらいだったようだ。
この時の会話で、初回に出てきた白髪化した隊士たちのことは「羅刹」と呼ぶものだということが判明した。
登場回数が増えてきた風間、今度は屯所内にまで姿を現して千鶴に会いに来ていた。そして彼は千鶴が綱道を自分の父だと言うのを聞いて「なるほど」と言っていた。彼にはそれで全てが分かったということなんだろうか。この反応から察するに、綱道は千鶴の実の父親ではないと考えられるね。
そこへ土方・藤堂・原田が現れて千鶴を守ろうとしていた。しかし風間は目的はやりあうことではなく他にあると言ってあっさり立ち去った。またもや姿を消して。
そして去り際、彼は千鶴に綱道は自分たち側の人間だと告げていた。自分たちの側というと、鬼側であって薩摩側ということではないんだろうな。こちら側の人間と言ったということは、風間は綱道とすぐに会える場所にいるということなんだろうか? あれ? でもそうなると、雪村の姓が鬼の証と言っていたあの話と矛盾するのではないだろうか?
また、風間は土方たちに人間を鬼に作り替えるのは止めろと警告していた。まぁ、羅刹って鬼のことなんだけど、風間がそう言うということは、彼らの身体能力は人間を遥かに上回っているということになるよね。千鶴たちの前から消えたように見えたのも、あれは単に跳躍力が高くて遠くに飛んだだけなのかもね。しかしそんな輩とただの人間である新選組が戦えるとは思えない。だからオープニングであるように土方たち攻略キャラが変若水を飲んで羅刹化する、という展開になっていくんだろうね。その頃には山南による改良で更に副作用が小さいものになっているのかな。そこが心配。
そういや近藤は松本には山南が生きていることを教えていたな。薬の開発を止めるようにとも言っていたと思うけど、近藤は幕府の命令だからと言葉を濁していた。ま、山南は命令があろうとなかろうと薬の開発にのめり込んでいそうだけど。更に山南は近藤に、羅刹化した者たちで編成された隊に対して「羅刹隊」と名付けてはどうかと提案していた(汗)
今回隊士で気になったのは沖田と藤堂。
沖田は咳の回数も増えていて、次に何らかの任務があったとしてももう剣士として戦えないんじゃないだろうか。千鶴は咳こんで血を吐いているところとか、松本から結核であると沖田が言われているところをしっかり見ていて口止めされていた。でも、何かの拍子で土方に言いそうだなー。そうそう、沖田はこの病気のために変若水に一番手を出しそうだな。だって飲んだら結核なんてすぐに治ってしまうだろうし。それを思って山南は彼に飲んでみたらいいと勧めそう……。
藤堂は、別に体調がすぐれないワケでなく、新選組が変わってしまったことに対して不満を持っていた。まぁ、時期的には伊東とともに抜ける頃だしね。史実通りになるのかな。ま、京都の治安維持のための新選組だったはずなのに、今ではすっかり幕府、会津の家来になってしまっているものね。自分の理想と離れてしまってはモチベーションも下がるのは仕方がないのかも。