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薄桜鬼 12話「剣戟の彼方」

JUGEMテーマ:薄桜鬼

 …あれ? これで終わりだったの!? 13話まであるのかと思ってた。なんでエンディングがいつものと違うのかと思っていたし。予告を待っていたら、秋に二期が放送されるという予告が始まったのでビックリした。まぁ、二期が決まったというのは予想できたことではあるけどね。洋装の土方が映されていて、千鶴が「生きてください」な感じの台詞を言っていた。今回の話で鳥羽伏見の戦いが始まったので、五稜郭の戦いまで一気に駆け抜けていくんだねー。
 今回は始まったのが1:15だったため、とてもじゃないが感想を書いてから寝るなんてことができなかった。しかも昼休みには工事が入ったのでネットに繋げなかったし〜。

 戦争が始まり人がたくさん死んでしまった。攻略対象キャラじゃないとああも簡単に死んでしまうんだね……という感想を持った最終話だった。
 新選組も戦いに参加するものの、相手は既に剣ではなく銃で戦っているため侍たちは近づくことさえできない。さすがの彼らも表情は憔悴しきっていた。普段は無表情なだけに特に斎藤の顔が印象的だった。剣の達人も相手に近づけなかったらどうにもできないものね。
 前回はようやくこの作品独自の設定で話が進んでいたというのに、独自路線とはいえ淡々と歴史をたどっていたように感じた。しかも暗かったしな……。そんなシリアスなシーンが目白押しだっただけに千鶴の行動に不満を覚えた。
 千鶴は怪我の治療を担当していたのだけど、援軍を要請しにいく伝令に志願していた。皆が疲れているから移動までの間に休んでもらうためというのが志願した理由。自分も何かやりたいからとも言っていたっけ。で、同じく留守を守っていたらしき井上が、護衛をすると申し出たので土方もようやく許可を出していた。

 援軍を要請しに行ったものの、門は固く閉ざされていた。千鶴が人を見かけて尚も声をかけようとしたところ、銃で撃たれてしまった。井上が気付いたので二人に怪我はなかったが、井上は即座にその場を去ることに決めた。しかし千鶴がここでごねていた(汗) いやだって撃たれたんだよ? 土方が望んでいるからと言って、ハッキリと敵意を向けてきた相手になおも援軍を要請しようだなんて何を考えているんだとまず不満に思った。いくら何でもバカ過ぎるのではないだろうか? 井上も千鶴のおバカ加減に呆れたんだろう。いい加減にしなさいと叱っていた。
 そして森? 林?を抜けようとしたところで銃を持った三人組と遭遇。彼らは井上が見につけていた羽織を見て、新選組、つまりは幕府側の人間の首を持っていけば薩長軍に入ることができるとか何とかそんなことを話していた。そして彼らの放った銃弾は千鶴を守ろうと彼女を後ろにやった井上に当たった。
 井上はここで自分の命が終わることを悟り千鶴を逃がそうとした。しかしここでも千鶴は「井上さん!」と叫ぶばかり。千鶴まで死なせてしまっては土方に申し訳ない、という感じのことを言っていたけど、土方と千鶴がいい仲であるような言い方だったので少し首を傾げてしまうような発言でもあったなー。
 千鶴に力があるなら、ここで井上を助けるように動けばいい。しかし彼女にはそんな力はないはず。しかし逃げろと言われても、新選組がもはや家族のように思っている千鶴が井上を置いて立ち去ることはできないというのもわかる。わかるんだけど……ただ叫ぶだけで井上が死ぬ瞬間まで見ていただけの千鶴を見るとどうにも不満しか湧かない。
 更に千鶴は三人の浪人に対して「武士の風上にも置けない!」と小太刀を抜いていた。今まで彼女が小太刀を抜いたのは二回だったっけ? しかも抜いただけで結局一度も使っていない。そして今回もそうだった。井上の仇を討つつもりだったんだろうけど、何とも中途半端。斎藤は千鶴の腕を悪くはないと評していたけど、実際には一度も剣技を見せてはいないのでとても人並みには扱える、とは思えないなぁ。

 そして案の定、彼女は誰とも切り結ぶことなく通りがかった風間によって窮地を脱していた。結局誰かが助けて千鶴は無傷どころが汚れることなく危地を逃れるんだねぇ。何だかそういうのばかりを見ていると、薫の気持ちに同調してしまいそうになる(苦笑)
 ええと、風間は何しにそこで現れたんだったっけ……。淀での動きを見るためだったかな。しかし千鶴の頭の中は井上のことで頭がいっぱいで、彼女はすぐに倒れている井上の方に向かっていた。まぁ、薩長が錦の御旗を手に入れ、というかあれって作ったんだっけか。風間が一番言いたかったのは、幕府軍が今は賊軍であるということだけだと思うので、細かいことはまぁいいかと思った。そういや、このビジュアルにあの声というのも随分慣れたなぁとも思っていたっけ(笑)
 そしてそこに土方も現れた。ここで風間が無駄死にと言ったことに対して土方は過剰とも思えるくらいの反応をしていた。何度か相対したものの、本格的に斬り合ったことはなかったので、ここでようやくの対決シーンとなる。そういやオープニングでは毎回この二人の戦うシーンが流れていたんだけど、別に桜の木の下で、ってことではなかったんだね。
 しかし鬼相手でも土方は引けをとっていなかった。今まで人間を見下していて、表情もいつも余裕があったのに、土方の猛攻に初めて焦った表情を浮かべていたのが印象的だった。それだけでなく、本当の姿というのも見せてくれた。……本当に「鬼」だったんだーと見た瞬間思った。人種が違うってことではなくて、本当に存在そのものが「人間」とは違っていたんだねぇ。となると、天霧も不知火も薫も千姫も君菊も千鶴も本性は角が生えた姿ということなんだね。
 鬼の姿になったということは力をセーブしていないということなので、いくら土方の剣術が優れていても、人間が追いつくレベルの話ではなくなってしまった(汗) その力に翻弄されてとうとう剣を手放してしまった。最後だと言われた一撃をかろうじてかわしつつ、土方は再び剣を手に取った。そして懐に手をやって小瓶を取り出していた。前回で藤堂と沖田が羅刹となったのでいつになるのかなと思っていたら、土方が三番目だったとは……。改良版の変若水だとは思うのだけど、土方も髪が白髪化しても理性を失っていなかった。失うような描写もなかった。しかしキレていたので、それも理性を失っているということになるんだろうか? これまでは人間としての理性を失うか否か、という感じだったと思うのだけどいつから変わっていったんだろう?
 変若水を手にした土方を見ても、風間は動じないし寧ろまがい物として蔑んだ。しかし土方も自分たちは最初から愚かであったし、武士のまがい物扱いを受けてきたと風間の嫌味もまったく効いていない様子だった。それどころか、まがい物の自分が風間に勝てばそれが本物になると自らを鼓舞していた。そしてその言葉通り、土方は風間に一太刀浴びせることに成功していた。ここでの風間の台詞が三下のものだったのが残念だったな。自分の顔を傷つけたと激高するなよ、と。
 しかし対決シーンもそこまでだった。次の一太刀を互いに仕掛けたとき、土方の攻撃は天霧に止められ、風間の斬撃は山崎の背中を襲っていた。天霧は無傷だったけど、山崎の表情には死相が見えていた(汗) 土方を庇った山崎は、茫然と自分を見る土方に対して手足はなくしても替えはあるが、頭の替えはいない、何をやっているんだと言うとそのまま意識を失っていた。自分を庇った山崎を見た土方は、戦意を喪失して普段の姿に戻っていた。風間は天霧に促され、互いに命拾いしたなと言うと、その場から去って行った。
 あ、そういや千鶴だけど上記のシーンでは無意味に叫びつつ、二人の斬り合いをただ見ているだけだった(苦笑) いや本当に何をやっているんだと問いたい。
 風間たちが去った後、千鶴は山崎の元に駆け寄った。そして後方からは斎藤、原田、永倉がようやく追いついた。惨状を見て言葉を失うものの、近くで倒れている浪人を見つけた。土方は井上を殺した犯人が彼らと知っていた。風間が犯人だと思っているような様子で彼と戦っていたのを見ていた千鶴は驚くが、土方は風間を前にしても小太刀を抜いていなかった千鶴の姿に分かったのだと説明していた。しかし風間の言葉に我慢ならなかったのだと。変若水を飲んだ直後、土方は風間たちが目ざわりだと言っていたけど、その前に幕府の腰抜けさに腹を立てていた。そりゃそうだろうなーと思うよ
当の幕府は事の深刻さに未だ気付いていなかったからね。江戸と京は離れ過ぎているし……。

 井上を埋葬しているとき、千鶴は土方に井上の最期の言葉を告げた。最後まで付き合えなかったことを謝罪し、夢を見せてもらえたことに感謝するという井上の言葉を。言い終えた後で千鶴は堪え切れずにその場で泣いていた。そして新選組は京を脱し、江戸へ向かうこととなった。
 土方を庇って重傷を負った山崎は、看護する千鶴に帳面は持ってきているかとか細い声で尋ねていた。持ってきているとそれを手にして話しかけた千鶴に、山崎は安堵の表情を浮かべた。そして千鶴に後のことを頼むと遺言を始めた。千鶴は戦争が始まっているのだから、これから怪我人も出てくる。医療班の山崎がいなくては、とお茶をいれようと千鶴は少しだけ山崎に背を向けていた。山崎は苦笑しながら長い間床で休むわけにもいかないかと言うのだけど、その言っている間に見ていた千鶴の後ろ姿がぼやけていた(汗) そして振りかえった千鶴は山崎を見て声もなく盆を落とした。

 ここで湯呑が割れてしまうんだけど、音を消していたので効果が倍増だよ。静かにエンディングが流れ、事切れた山崎の手を握った千鶴が号泣していた。いやもうそれだけで泣いてしまうんだってば〜〜。身内を無くしてまだ一年も経っていない、というのもあるんだけど、人が死ぬシーンに弱くなってしまったなと最近思う。今回のはちょっと泣く程度だったんだけど、少し前の「鋼の錬金術師」でフーがやられた瞬間が一番大変だった。いやだって祖父を亡くしたばかりなので、お祖父ちゃんが亡くなるというのがダイレクトにキてしまうんだよね……。

 山崎の遺体は水葬されていた。船から落ちた山崎を見ながら、永倉は死んだ仲間は無駄死にじゃないのかと憤っていた。一人甲板に佇む土方に、千尋は皆の死は無駄死にではないですよねと懇願の意味を込めた問いかけをしていた。土方の返答は「当たり前だ」だった。そして自分たちは自分たちのために戦うのであって、幕府は関係ないとかそんなことを言っていた。
 これからどんどん暗い方へと話が進んでしまうんだよね。二期の制作が決定したのは嬉しいんだけど、悲しい物語にまってしまうんだと思うと何とも……。おまけに新選組のメンバーもバラバラになるし。次に抜けるのが永倉と原田だっけ。そして近藤は死ぬし。
 そういやコロッと忘れていたけど、やっぱりというか羅刹隊には薩長軍も銀の弾を用意して攻撃してきたようで、結局生身の人間と同様戦死者が多数出ていたらしい。前回やられた沖田も肩を借りて歩いている様子だったし、やっぱりいい未来は来そうにないなぁ。そして土方がメインとなるなら、他の攻略対象キャラは死んでしまうんだろうか。となると、沖田はやはり近藤の死を知らないまま亡くなる? 生き延びるキャラもいるんだけど、このまま皆でハッピーエンドというのは零に等しいと思ったんだけどどうなるんだろうね。

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at 01:50, 真神恵, 薄桜鬼

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薄桜鬼 11話「零れ落ちるもの」

JUGEMテーマ:薄桜鬼

 何でも藤堂はその後羅刹隊に入ったらしい。……そんな説明の台詞があったのだけど、天霧の放った一撃はそれほどの肉体的ダメージを藤堂に負わせたのだろうか? 見た感じは気絶するほどの衝撃だったというのは分かったけど、人として再起不能なダメージだったとは思わなかったので、え?と思った。
 沖田はもう本当に活躍の場がなくなってしまったね。前回薫が渡した変若水を飲むのもすぐの話なんだろうなと思っていたら……。

 藤堂が倒れ、原田と永倉は千鶴を守りつつ戦っていたものの多勢に無勢で勝つのは難しい様子だった。最悪の場合は千鶴だけでも逃がそうと二人は話しているのだけど、そういう台詞をさらっと言えるというのが凄いなと思った。足でまといにしかならない人間は、こういうときはバッサリ切り捨てるだろうに。
 ところがそこへ斎藤が登場した。一人増えただけなのに、形勢が一気に逆転したかのように見えた(汗) 士気は上がるだろうけど、実際相手方だって侍なのでそうそう上手くはいかないと思うのだけど、そんな事を言ってはいけないんだろうね(苦笑) まぁ、それで全員無事に帰れたらしい。

 庭先で咳き込む沖田は、廊下を歩く千鶴と彼女が入った部屋で眠る藤堂を見ていた。その後に原田と永倉が、藤堂が羅刹隊に入ったということを話していたのだけど、沖田もそれを聞いたから藤堂を見ていたんだろうね。自由に動く身体が欲しいだろうし。それでも変若水を飲んでいなかったのは、人外の者になりたくないという気持ちが強いんだろうね。
 さて、武器の手入れをしている原田に、永倉は羅刹隊への自分の思いを話していた。彼は人を羅刹にさせる計画には反対だと言っていた。誰だって反対だと思うけど、新撰組を認めてもらうためには幕府の言うことを聞かないワケにはいかないということもわかっているから何も言わないんだろうな。ストレートに感情を表す永倉は、煮え切らない原田に怒り部屋を出て行ってしまった。そんな永倉に対して原田は怒ることができるのが羨ましいと呟いていた。

 話が変わるのだけど、史実では私は土方さんが好きだ。だから、当初はこの作品でも土方が好きになるんだろうなと思っていたのだけど、どうやらそうでもないらしい。ここ数回の話を見ていると原田がいいなと思う。あ、斎藤もいいなー(笑) 夏のイベントはどれだけの本が手に入るのか、と今から楽しみでならない。

 夜になって洗い物をしている千鶴の背後に誰かが近づいた。千鶴は驚いて湯呑を割ってしまうんだけど、相手は藤堂だった。変若水を飲んで傷はすっかり癒えたらしい。当然ながら人間のときとは違う感覚で風景が見えるらしい。月が太陽のようだと言っていたっけ。
 しかし羅刹になってしまったということは、山南のように正気を失う恐れもあるわけで……。そう思っていたら、割れた湯呑を片付けようとした千鶴が手を切ってしまった(汗) そしてその血を見た藤堂は突然苦しみだした。困惑する千鶴に声をかけたのは山南だった。
 羅刹には吸血衝動が起きるらしい。だから血を飲めばそれは治まると説明していた。以前、彼が千鶴の血を飲んで正気を取り戻したことがあったけど、あれは鬼である千鶴の血を飲んだから、ではなくて単に血を飲んだから苦しみが治まったということなんだろうか。
 しかし藤堂は頑なに拒否した。自分は人間だからと。山南は羅刹となった藤堂に対してまだ自分を人間だと言っているのかと揶揄するように言っていた。山南もかつて自分が通ってきた道なので、藤堂が惑うのも仕方がないと言い、懐から松本先生が煎じた吸血衝動を抑えるという薬を差し出した。藤堂は迷わずそれを飲み、千鶴も山南にお礼の言葉を告げるが、これはその場しのぎでしかないと山南は答えていた。
 山南が千鶴たちの前に現れたのは、見回りに行く前だったかららしい。その後ろ姿を千鶴と藤堂は見送っていた。

 今回の好きなシーンは二つ。一つは沖田の様子を見に来た近藤が彼を気遣っているところ。沖田は本当に近藤が好きなんだなと思えるシーンだし、弟分を心配する近藤との姿が微笑ましかった。通りかかった千鶴も、近藤に出掛ける時間を告げに来た土方もそんな二人を見て微笑んだというのもいい。
 もう一つは千姫と千鶴のシーン。同朋として友人として千鶴を気遣うお千がいいなと思う。

 千姫は近藤に会いにやってきたのだけど、近藤は不在だった。だから彼女は土方と話をしたいと千鶴に頼んでいた。そして千鶴がお茶を淹れに行こうとするのを、話が済めばすぐに出ていくし千鶴にも話を聞いてほしいからとそれを遮った。
 千姫は、土方に羅刹に関わるのはもう止めるように忠告しにきたらしい。そして彼らを失敗作だと断じた。これに対して土方は失敗作かどうかを決めるのは自分たちだと千姫の言葉を聞くつもりがないと意思表示していた。羅刹は人の手に余ると言っても土方の意志は変わらない。
 何でも、夜な夜な羅刹隊の隊士が辻斬りを行っているという。京を守る側の人間が何の罪もない一般市民を襲っているのは何事かと千姫は土方を責めていたのだけど、それは土方にも初耳だったらしい。千鶴も同様だけど、彼女が真っ先に思い浮かべたのは、見回りに行く山南の後ろ姿だった。……血を飲んだことで衝動が治まった山南は、吸血衝動が湧きあがる度に人を斬っているんだろうか。というか、血を飲むために見回りに行っているのかもしれない(汗) しかし何が起きたのかと思えば吸血鬼ネタだったとは……。
 これ以上話しても無駄だと判断したのか、千姫は次に千鶴に対して自分たちと一緒に来るよう申し出た。以前訪れたときと違い、今の京はすぐにも戦場になる。千鶴の身を案じてというのと、自分たちと一緒に来れば土方たちが戦いに専念できるからと千姫は話していた。単に自分たちと一緒に来てと言われても千鶴は動かなかったかもしれないけど、土方たちが自分がいるために戦いに専念できないと聞かされたら気持ちが揺らいでしまうのは明らかだよね。嘘は言っていないけど、千姫は千鶴の人となりを知ってそんな発言をしたんだろうね。
 しかし土方も千鶴がそう言われて遠慮するのは知っていたからか、自分がいたいと思うならいたらいい。出て行くことはないと千鶴の不安を打ち消してあげていた。結局残りたいという千鶴の意志は変わらす、千姫と君菊は千鶴とまた会いましょうと言って立ち去った。
 ただ、このときの描かれ方で意味がわからないところがあった。隊士たちがこちらにやってきたのを千鶴が振りかえってみたその時に忽然と姿を消していた。彼女たちも鬼なので、風間と同じように消える……実際は素早く塀を飛び越えたということなんだろうけど、千鶴のあの表情は何だったのかが分からなかった。何であんな険しい表情を浮かべないといけなかったんだろう?

 さて、不在だった近藤だけど、彼はとある竹林を乗馬していたところを背後から撃たれていた。この前に、近藤と沖田の微笑ましいシーンがあったのは、近藤が銃弾に倒れて犯人に対して沖田の怒りの凄まじさを表現するためだったんだね。そして市中から発砲の音が絶え間なく響いていた。
 這うようにしてようやく部屋に戻った沖田は、刀を手にしてももはや立ちあがることさえできないくらい体力が衰えていた。そして彼は迷わず変若水を飲みほしていた。
 しかし血を止めるために焼くことしか出来ないなんてねぇ。それが唯一の救う方法だったとしても想像を絶する痛みなんだろうな。それなのに、近藤は瞬間に声を少し上げてしまったけど後は歯を食いしばって耐えていた。実際はどうだったかは知らないけど、ここは素直に凄いなと思った。
 さて変若水を飲んだ沖田は直後に苦しみ出した。髪も白くなったけど、すぐに回復したらしい。千鶴が銃声に気付いた直後に沖田が走り抜けたのを見たので、正気も失わずにいられたらしい。山南のときはすぐ傍に千鶴がいたからあんな風になっただけで、誰もいなかったら沖田のようになるのかな。それとも、沖田の理性が強いということなのかな。
 角のところでぶつかりそうになった千鶴に、銃声は挑発行為だから気にしなくていいと山南は言うのだけど、千鶴は沖田が出て行ってしまったことを慌てて告げていた。これにはさすがの山南も驚いていた。そしてそのまま沖田の後を追う千鶴に山南と一緒にいた藤堂も慌てて追いかけていた。このとき、山南と藤堂は何をしていたのか気になるところだけど、彼の吸血衝動はさっきの一回だけだったとみていいのかなー。

 変若水を飲んだ沖田の髪は白いままだった。それでも理性を失っているようには見えない。いや、近藤を撃った犯人への怒りに燃えているのでそうとも言えないか?
 挑発行為に引っかかったと嘲っているんだろうか? その場に現れた沖田を撃つが、彼は銃弾を刀で弾いた。ずっと前に日本刀対銃という映像を見たことがあるのだけど、単発であるなら日本刀はほぼ無敵だったと思うんだよね。だから並以上の腕があるのなら、沖田のように刀で銃を弾くのも造作もないことだというのはリアルな話でもある。しかし暗闇で目だけが赤いというのは絵的にゾッとするなぁ。
 怖気づいた浪士たちに沖田は容赦なく刀を振るっていた。この時の斬撃の音が凄く重い音をしていたのが印象的だった。沖田が軽快に動く姿を見たのは随分久しぶりだと思う。
 そんな沖田の前に一人の少年が姿を現した。沖田は彼が南雲薫だとすぐに分かったようだった。沖田の姿を見て、新撰組一の剣の遣い手である彼を羅刹化させることができたと皮肉交じりに彼は喋っていた。彼が沖田と絡む相手だというのはエンディングの絵で分かってはいたけど、彼は風間たちの仲間ではなかったんだね。
 沖田はどうして自分に関わるのか、といった感じのことを聞いていたと思うんだけど、そんな沖田に対して薫は自分語りを始めた(苦笑) 薫が沖田にちょっかいをかけてきたのは、千鶴を憎んでいるからのようだった。彼は南雲家に引き取られてから、人間性を否定されてきてやさぐれてしまったらしい。対して千鶴は自分たち鬼を滅ぼした人間と共に行動し、大事に守られているだけでなく再会した自分のことを忘れていた。だから彼女を憎んでいて、同じ思いを味合わせるるつもりだったらしい。千鶴と再会したときに会ったのが沖田だったから、彼を標的に決めたんだろうか?
 しかし千鶴、何で兄貴を忘れているんだろうか? 忘れていなかったなら、彼がここまでやさぐれることはなかったかもしれないのに。薫がどんな目にあったのか、具体的には知らない。知らないから言えることだとは思うんだけど、やっぱり彼は弱かったのかなと。彼を虐げた南雲家が一番悪いのは当然だけどね。それにしても、女鬼でないからというだけで、薫の人格が歪むくらいの暴力を与え続けるものなんだろうか? 風間は貴重だと言っていたけど、そこまでするほどの存在なんだろうか? 背景が全くわからないので疑問しか抱けない。あと、何で薫はずっと女装していたのか、というのも気になるな。今回のあの姿、とっても良かったと思うので、もう女装しないであの姿で出てきてほしいよ。

 薫の自分語りに返した沖田の言葉に、薫の表情が変わった。この辺りはまだまだ10代の少年ということなんだろうなと思った。彼は近藤を撃ったのが御陵衛士の残党であることを明かした。それだけでなく、それを唆したが自分だということも付け足していた。問答の後に斬り合う二人だったけど、ここで薫は沖田に変若水を飲んでも労咳は治らないと告げていた。怪我は治るが病は治らないのか……。となると、どう転んでも沖田の未来には死しかないということになるね(汗)
 そこに千鶴と藤堂がようやく追いついた。二人に気付いた薫は、千鶴たちから見えない位置の屋根に飛んでいた。すぐに立ち去らない薫を見ていた沖田は、彼が笑っているのを見咎めると、千鶴たちを狙っている二つの銃の存在に気付いた。今から斬り伏せようとしても間に合うはずもなく、直後、二つの銃声が轟いた。
 愕然とする犯人の前には仁王立ちに立つ沖田の姿があった。愕然とする千鶴たちが沖田の名を叫ぶが、どこを撃たれたのか、彼は血を流して倒れてしまった。犯人たちを斬るのかと思ったら、倒れてしまったので相当マズイ箇所に当たってしまったらしい。
 意識を失ったからか、髪の色が元に戻った沖田は近藤の横に寝かされていた。摘出された弾を見ながら、山南は羅刹となったなら弾を取りだせば傷はすぐに回復するはずなのにと怪訝な表情を浮かべていた。その摘出された弾は鉛ではなく銀だった。……なるほど、この世界の吸血鬼も銀が有効なんだね。
 昏々と眠り続ける二人は松本先生に看てもらうことになった。羅刹に銀は有効ということらしいけど、それは鬼も同じなんだろうか? 銀の弾を使うように指示したのは薫で、人間に対しては無敵かと思われた羅刹の対抗手段があると知られてしまったので、今後も戦いが楽になるということもないんだろうな。
 鳥羽伏見の戦いの二週間前だと最後に千鶴のナレーションが入って今回の話は終わっていた。一度に二人も羅刹となってしまうとは……。攻略対象キャラは全員羅刹となってしまうんだよね。しかし、現段階では土方も斎藤も原田もその必要性はない。あと2回だと思うけど終着点が見えないなぁ。今回も絵は綺麗だったのは良かった。

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at 01:26, 真神恵, 薄桜鬼

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会長はメイド様! 10話「さくらの恋はインディーズ」

JUGEMテーマ:会長はメイド様!

 すっかり忘れていたのだけど、くぅがたちって高校生だったのね。というのも、10巻と同時発売だったガイドブックを遅れて買って、今日読み終えたばかりだったので。キャラ紹介のところで、星華の近くの高校だったのかと。雅ヵ丘の方がインパクトあり過ぎて記憶にない(苦笑)
 今回は、しず子が面白かった。それ以外は……ああ、碓井の「ストーカーです」発言か。あの後のシーンとした間と絵とで笑った。美咲の反応が「彼氏じゃない!」と普通だっただけに際立っていたというか。

 さくらって学校内にファンクラブ(?)があるくらい男子生徒には人気があるのだけど、そこの辺りはまだ描かれていなかったんだっけ? 本人はいたって普通の女の子なんだけど。ただミーハーなだけで。
 それでデビュー前のバンドのボーカルに夢中だった彼女はライブには欠かさず通っているようだった。その会場ではしゃぐさくらの横で、呆然としているしず子にまず笑った。どうみてもさくらにねだられたからついて行ったとしか思えない図(笑) 私も初めてライブに行ったときはあんな感じだったかもしれない。あの大音量は耳を塞ぎたくなるんだよね。少ししたら慣れるんだけど、もともと大きな音で音楽を聴く人間ではないので、あの音は耳がおかしくなりそうなんだよ……。

 しかし冒頭を見る限り、さくらは一ファンとしてくぅがが好きだった様子だったね。それが、くぅがと目が合って、出待ちのときに花を贈られてウインクまでもらって参ってしまった模様(汗) でもまぁ、この時期の女の子ってそんなものかな。思い切り夢も入っているし。だから周りが心配しても聞いちゃいない。
 ユメミシのメンバーにとっては、あれもこれもファンサービスの一環だった。そりゃそうだ。しかし彼らはデビュー前なので、そうやって知り合う女の子の知り合いにチケットを捌くことが一番の目的だった。ま、これもそうだよねと言える。ただ、その時の態度に問題があったんだよね。だからくぅが以外のメンバーは彼のやり方に忠告しているのだけど、くぅがには右から左の状態。これまで上手くいっていたというのと、自分がモテるという自覚があるからなんだろうね。というか、いくら何でも見た目に騙される子が多すぎるなー。

 さくらは美咲に、彼らを紹介したいからと予定を聞いていた。美咲は単にさくらがお茶をしたいと言っているから付き合うという考えだった。来週の水曜日に予定が決まり、そのために生徒会の仕事を遅くまで残ってこなしていた。そのことを聞いた碓井は、すぐにそれが合コンだと気がついたのだけど、美咲は何も気づいていない様子。そりゃそうだろうな。
 あと、3バカが最近メイドラテに来ていないらしい。空気扱いかと思っていたのに、ちゃんと認識されていたんだねーと思った(笑) このことを3人が知ったら喜ぶだろうねー。ま、いたら気にかけることもなく普通に無視しているんだろうけど。
 その3バカ、全メニュー制覇のためにバイトしていた。ファミレスでバイトだったら、全メニュー制覇までの道のりは遠いんだろうなーと思いつつ、既に原作がどうだったか覚えていないなーと見ながら思った。

 そして3バカはバイト先に美咲がやってきたのに気づいて驚いていた。そしてその後にユメミシのメンバーたちが現れて、彼らの輝きにも驚いていた(笑) 少女漫画なので、花とかキラキラ効果が激しいな。しかも彼らが美咲たちの席に座ったものだから大変だ。しかし今どきバンドマンというのか? この言葉が変だなーと思った。
 きらびやかなメンバーに喜ぶさくらと圧倒される美咲。さくらの反応は当然だとして、しず子はどうなんだと救いを求めるように右隣りを見るが、彼女はお店の外を歩く人たちを人間観察していた。画面上にはしず子の付近に青字で「我関せず」と書かれていたのに吹いた。そりゃそうだよね。さくらに頼み込まれたから本当に、単なる付き合いでやってきただけだものね。メンバーに興味なんてある筈がない。しかもしず子みたいなタイプとしては一番避けたい人間なんじゃないだろうか。最後まで我関せずを貫いたしず子に拍手を送りたい。あからさまな様子にユメミシメンバーも彼女に話しかけてもいなかったしね。

 さくらの有頂天は次第に曇り始める。それはくぅがが美咲に興味を示し始めたから。それでも彼女は最後まで美咲に対してマイナスの感情を抱かなかったのが良かった。それだけさくらが美咲を好いているということだものね。そして美咲がトイレに行ったときに上記の碓井のストーカー発言が出る。それにしても、一人きりの状態を狙ったからといっても、トイレに立った女性を追いかけるなんてなぁ(苦笑) くぅがが美咲に興味を示したのは、さくらに対して一ファンとして見ているだけ、と気付かせるためという目的もあったんだろうけど、そのやり方に美咲に怒りは爆発した。
 早く気付かせた方が傷は浅くて済む、というのはくぅがの言い分で、聞いただけだったらそうかもしれないなと思えることでもある。でもやり方がいやらしい。というかさ、ファンは失いたくはないけど特定の子と仲良くするつもりはないなら、もっと分かりやすくすればいいんだよ。どう見ても誤解するような仕草をしておいて、ファンサービスだったなんて自分たちに都合よすぎる話じゃないか……。
 この時のしず子もやっぱり外を見ていたんだけど、頭には怒りのマークが出ていた。それがさくらや美咲を侮辱したことに対してなのかと思いきや、それだけではなかった。我慢の頂点に達していたため、周囲の人間も省みないで大声を上げたことにも、さくらの男を見る目がないことにも叱りつけていた。

 しかし、さくらの気持ちってこんな事で消えないんだよねぇ……。

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at 23:30, 真神恵, 漫画・アニメ

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薄桜鬼 10話「絆のゆくえ」

JUGEMテーマ:薄桜鬼

 また見終わったら感想を書こうと思っていたのだけど、野球がやっていたために開始が30分遅れていた。見終わるのが1時で、それから感想を書き始めるのはちょっと無理だなと思って眠ってしまった。しかし少し無理をしても書いておけばよかったなと思った。いや、今書くのがしんどいので。というより、昨日から頭が痛くて吐きそうなんだよね。まさか、落選したためなのかと思ってしまう(苦笑)

 それはともかく、今回も話が大きく動いた。というか、単に史実に沿って展開しているだけかなー。どうも千鶴の存在が薄いような……。「メイド様!」の感想を書いているからか、「うすい」で変換したら碓井になってて笑った。
 私の友人ももちろんアニメや漫画やゲームが好きな人たちなんだけど、千鶴が好きではないと言っていたっけ。そのときは何も思わなかったんだけど、ちょっと同意しかけている(汗) 何しに出てきたの?というシーンが多くないだろうか? ビジュアルや声は文句ないんだけど。斎藤に一応認められた腕を持っているはずなのに、小太刀を構えるだけで抜こうとしないシーンにね、ちょっとイラッとした。抜く前に隊士たちに守られているんだものなー。足手まといには今のところ見えないけど、これから新撰組ってどんどん辛い立場になっていくのに、このままの状態だったら確実に足手まといになるんじゃないだろうか。

 今回の絵もまぁ良かった方じゃないだろうか。しかし、相変わらずメインの隊士たち以外は華がないなぁと見て思った。あ、それから、前に薩摩側の人間なのに標準語喋ってるということを風間たちが出てきたときに言っていたのだけど、今回伊東と話していた相手はちゃんと薩摩言葉を話していたね。しかし、あれは現地の人にとっては聞いて大丈夫なレベルだったのかな。
 伊東が暗殺される事件なんて正直どうでもいいんだけど、前回新選組を抜けて翌週で近藤暗殺の計画って本当に早い早い。そして藤堂と一緒に出て行った斎藤がスパイをしていたというのもあっさり描かれていたし。まぁ、彼は後に新撰組に戻っていたので、そういう役回りでなかったら戻れるはずないものね。
 しかし伊東も不用心だね。一人で出て大丈夫なのかと心配されても平然としているんだもの。そして隊士たちが自分に向かってくるのを見たときの顔は笑えた。この時代、桂なみの用心深さがないと生きていられなかったんだろうなー。

 隊たちがメインなので、当然といえば当然なんだけど龍馬がこの回で殺されたことが語られていた。しかもまるで原田がやったかのような小細工をして。
 この辺りの詳しいことはあまり知らないのだけど、龍馬を殺したのって黒幕は勝海舟が疑わしいと書いた本を最近読んで思わず納得してしまった。龍馬以外で邪魔だと思っている人間に対してしたことを知ると更にそう思える。だから、いま「龍馬伝」で先生と慕っている龍馬を見ていられなくなってしまったり(苦笑) いや、この時はいいんだけど、龍馬が大きな存在になってからの勝がね〜。

 この作品内では伊東が「切れすぎる刀は困りもの」だと龍馬や新撰組のことを言っていて、まるで伊東が何かしたかのように見せていた。実際、龍馬が斬られた部屋に落ちていた鞘が原田のものだと伊東が証言していたし。

 千鶴は藤堂の心配をしていた。原田や永倉と話していると、一緒にいた藤堂がいないのが寂しいと感じるんだろうね。また斎藤がスパイをしていたと知って、では藤堂はどうなるのと考えてしまうのも仕方がないことかな。
 油小路事件が起きた日に、藤堂は斎藤に呼び出されて出掛けるとそこに千鶴が待っていた。彼女は何も言わずに新撰組に戻ってと言ってきて、藤堂は困惑するばかり。斎藤によってもたらされた近藤暗殺の企てに、伊東を殺すと決めた新撰組。だから、彼と行動を共にしている藤堂も無事ではすまない。だから千鶴はそれを避けようとしていたのだけど……。仲間の呼び掛けに藤堂は千鶴を見ていたけど、結局彼女の元を離れてしまった。
 そこで冒頭に私が不満に思ったシーンが来るのだけど、伊東一派は千鶴のことを見知っていたようで、新撰組だと千鶴を殺そうと刀を突き付けていた。小太刀に手をかけているものの、手が震えて動けない千鶴を斎藤が助けて藤堂を追えと言っていた。この時点ではまだ斎藤が仲間だと思っていただけに、御陵衛士たちは憤っていた。ま、雑魚なので彼にさくっとやられてしまっていたけど。

 千鶴は何も活躍はしていないものの、走るシーンは多いな。しかも意外に足も速そう。だって、藤堂が去ってから時間が経っていたはずなのに、すぐに追いついていたものね。
 御陵衛士を待ち構えていた隊士たちは、しばらくして現れた天霧たちによって追い詰められているように見えた。そこに藤堂も追いつき、倒れている伊東を見て顔を強張らせていた。この時点では藤堂も原田たちと戦うことになるんだろうなーと思っていたのだけど、天霧は千鶴を自分たちの元に来させるなら見逃してやると言いだした。
 千鶴は、多勢に無勢のこの状態で原田たちが助かるためには自分が行くしかないと決心して、天霧たちのいる方へ歩き出した。しかしそれを制したのは原田だった。千鶴を向こうにやるくらいなら、道連れにしてやると豪語して。そして後ろで茫然としている藤堂に対して一緒に戦えと言っていた。
 この状況でよくそんなことが言えるなぁと正直思ってしまった。それに、藤堂も千鶴が天霧たちの方へ歩いていくのをただ見ているだけだったし。おまけに原田の言葉に一緒に刀を構えるとは……。恋愛シミュレーションゲームなので、千鶴が守られ愛されるというのはいいと思うのだけど、この時代の人間ってそんな女のために自分の信条を曲げたりするんだろうかとちょっと思ってしまった。戻ってきて、と瞳を潤ませている千鶴に動揺したりとか。いやまぁ、彼はまだ10代だったと思うので、揺れてしまうお年頃かもしれないけど、現代の若者とは違うのだからと思ってしまう。
 勢いを取り戻した新撰組だったけど、鬼がいるのであのまま戦っていたら皆殺されてしまうんじゃないだろうか? 藤堂が天霧と戦い始めたんだけど、攻撃を受けて倒れてしまうんだよね。おまけに近くにいた千鶴が狙われているのに気付いて藤堂は刀を投げてしまった。千鶴は助かったけど、武器を無くした藤堂に対して天霧が強烈な一撃を喰らわせて今回の話は終わっていた。……あの、藤堂、白目剥いていたんだけど(汗) 脳震盪起こした程度なのか、致命傷なのかがわからない。いや、鬼の渾身の一撃だからかなり危険な状態なんじゃないだろうか。

 どの辺りかは忘れたけど、沖田は作戦に参加させてもらえず土方も寝とけとしか言われない。咳き込みながら寝転がっている沖田の部屋に何故か薫が現れた。どうやって入ったとか、何しに来たのかとかそんな事を沖田は言っていたと思うけど、薫はいつかの恩を返すためと返していた。だいぶ前のことなのに律儀だなとは思わない(苦笑) 何か企んでいるからとしか思えないもの。
 そうしたら案の定、薫は懐から小瓶を出した。中には赤い液体。しかもそれが変若水だとハッキリ言っていた。それだけでなく、綱道から貰ったものだとも。驚く沖田に、薫は綱道が父親で千鶴が双子の妹だと話し始めた。……いきなり重要な設定を話されて、え?今なんて言った?な状態だったよ(笑)
 しかし沖田は薫に千鶴の姿を重ねていた。つまり千鶴と薫が何故似ていたのか、その理由を知ったということを表していたんだろうね。おまけに薫のあの身のこなし。千鶴と双子だと言うのだから当然薫も鬼だったということなんだね。しかしそれを知らなかった千鶴は傷の治りが早いだけでごく普通の女の子にしか見えない。対して薫は人間の動きをしていなかった。四国の南雲家に引き取られたと言っていたけど、その間に戦う力を見につけていたんだねぇ。

 他には……山崎が千鶴に自分に何かあったときは隊士たちを診てくれと言っていたっけ。まるで死んでしまうかのような言い方ではあったけど、彼が実際に死ぬのはもう少し先なので、それは違うかな。
 というか、千鶴が鬼としての力に目覚めたり役に立ったりする日って来るのだろうか? だってもう10話でしょ? 薄桜鬼のタイトルを語れるシーンがまるでないと思うし。本当に区切りをつけて終わらせることができるんだろうか?

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at 23:58, 真神恵, 薄桜鬼

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テイルズ オブ ヴェスペリア〜The First Strike〜 感想

JUGEMテーマ:テイルズシリーズ

 映画は見に行ったので、いきなりコメンタリーを見ていた(笑) 最近本当にBDで買うようになってしまったなー。だんだんこっちが主流になりつつあるんだろうか。だって、DVDが驚くほど安くなって発売されているんだもの。
 それはともかく、この劇場版は最初DVDで買うかBDで買うかとても迷っていたんだよね。しかしダウンロードコンテンツが特典にあると知ってあっさりBD購入に決めていた(笑) 本編は一度見たから、特典から見ようと思っていたのだけど、一番最初にやったのはダウンロードだった。というのも、「FF13」をやる時間が取れなくなったため、PS3を片付けてしまっていたんだよね。それでPS3で観ようとしていて久しぶりに本体を出してきたから、じゃあ忘れないうちにダウンロードしておこうと思ったの。レコーダーは持っているのだけど、HDMIで繋いでいないから一番綺麗に見られるのはPS3でだったりするんだよね(苦笑)
 で、ダウンロードしようとしてソフトを出してきたら、未だに未開封だったので驚いた。取りあえずPS3買うんなら一緒に買っとけというので買ったんだよねぇ。プレイできないからそのままってのはここ数年そんなのばっかだな。アビスだってまだ未開封さ(笑)
 それが先週の話。それでオープニングムービーを見て驚いた。歌が映画と一緒だったし。そして映画のラストでこのシーンあったなーと思った。ラピードとユーリが歩いているシーンは覚えていたので。しかし結局先週は見られず、今日やろうと思っていたことがやらなくても良くなったので見ることにしたんだよね。

 コメンタリーのメンバーは鳥海さんと宮野さん、そしてゲームプロデューサーの三人。本編は110分もあるのに正直少ないなーと思ってしまった。しかも最初やっていたのが花見の話だったのでがっかりした。こっち聞いているより本編をもう一度見た方がいいんじゃないかと思った。宮野さんは「エウレカセブン」のときのコメンタリーが面白過ぎたので期待していただけに落胆は大きかったなー。コメンタリーが初めてと言っていたゲームプロデューサーの樋口さんが、コメンタリーがってこういうものなんですか、と尋ねたときの鳥海さんの回答が、中身と関係ない話をしたこともあったというので更にガッカリした。演じてる人にとっては真面目にコメントしようとすると、作品に見入ってしまってコメントしなくなるから、と説明していたけどね。
 始まりはそうだったものの、話が進むにつれてちゃんと中身の話もしてくれたので本当に良かった。何でもスタッフからお題を6つ貰っていて、それらに答えつつこのシーンがいいとか、ちょうど流れているシーンの感想を言ったりして、そういうのがちゃんとあって本当に良かった。宮野さんが、ここは駄目だ〜と言っていたのがランバートのシーン。これには皆頷いていた。私もこのシーンはキた。そして、ここでユーリが「ゴメン」と言わせるかどうかと議論があったという裏話も聞けてよかったな。未開封と言っていたので、当然ゲームは未プレイなのでその後のユーリがどういう人物なのか分からないのだけど、青いという言葉を何度も聞いていたのでじゃあゲーム本編では成長しちゃっているんだな、と想像はしていた。さっき攻略本を開いたら21歳だったし。でも、そうなるとゲームでは彼の成長物語ではないのかな?とも思ったけど。

 コメンタリー収録当時、鳥海さんはゲームをプレイ中だという話をしていた。でも、ネタバレを避けて今はこの辺りとぼかして話をしていた。ただ、公開できない文言にはピー音ではなくて技の名前を流していた。中には鶏の鳴き声もあったけど。
 途中でマーボーカレーの話になって、鳥海さんはこれを食べたと言っていた。しかし宮野さんは発売されていることも知らなかったらしい。実は私も食べた(笑) お店に行ったら「マーボーカレー」というパッケージが眼に入って、マーボーカレー?聞いたことあるなと思って手に取ったら、テイルズシリーズの云々と書いてあって、それで思いだした。商品化するとはと驚いた記憶がある。もちろん買った(笑) 食べてみた感想は……そこはかとなくマーボーの味はしていた。そして辛い方を買ったので辛かった。しかし一度食べたら充分かな、というものだった。それで、まだあるかなとお店に行ってみたらもうなかった。面白い試みだったので、また何かやってほしいなと思う。それにしても鳥海さんはカレーが好きだったのか。知らなかったよ。というか、声は知っているけど、それ以外は全く知らない声優さんなんだよね。

 付き合いたいキャラは誰という質問に対して、樋口さんと鳥海さんは映画に出てこないキャラを上げていた。こういう話をされるとますますゲームがしたくなるので困った(笑) 宮野さんはエステルが可愛いと言っていたっけ? 逆に自分が女だったら誰と付き合いたいという質問もあった。それで、これが付き合いたいか結婚したいかで変わるというか重大だ、みないなことを言っていたな。聞いていて誰もがそう思うだろうと思った。最初、おっさんと言われていたキャラが誰なのかわからなかったけど、樋口さんは大人のキャラが好きとのことでレイブンを上げていた。宮野さんもそうだったかなー。で、鳥海さん、これには気を遣ったのかフレンと答えていた。……ゲームではどうかわからないけど、映画のフレンはラスト以外は駄目だなぁと思った。そういや眉間に皺!と最初の方に何度も言われていたな。

 コメンタリーで実は一番面白いのは制作スタッフの話。しかし、裏方の仕事をしている人たちはこういう場に出たくない人が多いらしい。普通に考えたらそうなのかもしれないのだけど、せめて監督さんにも出てほしかったな。声優さんたちの話も面白いけど、どうしても脱線した話も入るから。私は中身について語ってくれるコメンタリーが好きなんだよね。だから、ここのシーンではどういうことをやったのか、どういった話し合いがあったのか、という話を聞いてみたかった。
 作画に関しては、モブキャラの動きが細かいとか、酒場の乱闘シーンでのことで話があった。あとは、町のすぐ外に魔物が現れたときのシーンで、スローモーションでユーリが戦っていたシーンのことを宮野さんが好きだと言っていた。そういえば、ユーリが剣を持ち替えるところで空中に放り投げて、というのが何度かあった。これは彼の癖なのかな? 真剣で平然とそういうことができるなんて凄いことだよね。
 あと、ファンタジーの世界を見ていつも羨ましいなと思う。ああいう世界で生きてみたかったという気持ちが少なからずあるので。自分だったらすぐに死ぬという話をしていたのは宮野さんだったかなー。

 隊長との別れのシーン辺りでは、ユーリがこのとき既に背中で語っている!と鳥海さんが指摘していた。あとは、ユーリとフレンの10年後、20年後の話を想像していたのが面白かった。フレンはエリートだから出世していくという話になって、20年後にはアレクセイのようになっていたりして……なぁんてことを言っていた。そしたらユーリが退治しにやってくるんだよと更に話は続いていたなー。

 印象的だったのは制作時の苦労話について語っていたときのこと。宮野さんは自分自身の苦労はなかったと言っていたの。気持ちを台詞に乗せて発しているけど、苦悩したり葛藤したりしているのはフレンであって自分じゃないんだと言っていたのが印象に残った。そういう宮野さんの言葉に鳥海さんも同意していので、演じる側としてはそういった心持ちなんだと知ることができて嬉しかったなー。
 他には、アレクセイに謁見しているときにフレンが俯いているので楽だと思っていたら、音響監督さんに口は見えているからね、と宮野さんが慌てたと話していた(笑) 床がピカピカなので口もハッキリ映っているたんです!と話していた(笑) 見たら確かに映っているし、口も動いていた。他にはラストシーンを何度も取り直したと話をしていたかな。

 細かい部分は忘れてしまったけど、時間が経つにつれてちゃんとコメントらしいコメントをしてくれていて、裏話も聞かせてくれて満足できるものとなっていた。あ、それから他と違うなと思ったことが、コメンタリーに音声を設定して見ていたら、本編の音が殆ど聞こえなくなっていた。こういうのも初めてだったなー。

 映像特典には映画の予告映像が何種類か収録されていた。TVCMは何度も見たのだけど、予告編は映画館で一度見たきりで殆ど覚えていなかったのでいろんなパターンが入っていたのが嬉しかった。
 また、サンドピクチャーなるものが収録されていた。何かドラマも入るのかなと思っていたのだけど、BGMが流れる中にイラストが何枚か映っているだけのものだった。何でもゲームのエンディングイラストを担当された人のイラストだった。本編でもフレンの回想シーンでこの人のイラストが使われていたなと思った。イラストは、映画の後とゲームが始まるまでの各キャラが描かれていて、最後にゲームのスタート画面のフレンの後ろ姿となっていた。本当にそのままゲームが始まる、という感じで。

 時間を計算して見ようと思っていたというのに、特典映像のことをすっかり忘れていて最初はそれを見始めてしまった。しかも予告編は二度も(笑) それで終わったときは日付を越えてしまっていた。早く寝ようと思っていたのになと思いつつ、少し迷ったものの私はそのまま本編も見始めていた(笑) 何度見てもいいものはいい。そういうことだ。
 私は平日は2時に寝ているのだけど、あと30分で終わるところでいつもの時間になったのでそのまま眠ることにした。やはり三度目となると、途中で切ることもできるのかなと思いつつ、朝食を食べながら残りの30分を見ていた。そしてまた予告映像を見てサウンドピクチャーまで見ていた(笑)
 そしてエンディングで、ゲームのオープニングを見たときに何故綺麗に忘れていたのかを思いだした。最初、ユーリとラピードが歩いているシーンはフルスクリーンだったんだけど、その後はスタッフロールの横で画面が小さくなってしまったんだよね。それのせいじゃないかと思う。まぁ、ゲームをしていなかったから、というのが一番大きいのかもしれない。
 ゲームのオープニングと映画のエンディング曲は同じだった。これはPS3用の歌だったということだったんだろうか? それが少し気になるけど、本当に、そのままゲームを始めたいと思った。アビスからテイルズが好きになった友人Kに、このオープニングのことを話して早く映画を見るように勧めた。彼女はゲームは全くしていない人なのだけど、知らなくても楽しめるのは自分で立証済みなので、本当に早く見て感想を語り合いたいなと思った。

 そうそう、コメンタリーでもう1つ。ヴェスペリアの映画化って最初から決まっていたらしいね。それが、Wii版なのかPS3版からの話なのかまではわからなかったけど、最初にそういう話があったので整合性を合わせるのに苦労したと樋口さんが話していた。……でも、レビュー見たらフレンの行動が違っているという指摘があったような。それはゲームをして自分の目で確かめる他ないかな。

 今止まっているけど「コルダ3」と「FF13」と二つプレイ中のソフトがある。これに「ヴェスペリア」を加えてもまた途中で止まることになるので、「FF13」のプレイを再開した(笑) 取りあえず、これを終わらせてからじゃないと「ヴェスペリア」を始めることはできないかなーと思って。

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 以下、久しぶりの日記。
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at 23:13, 真神恵, ゲーム

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劇場版 TRIGUN -Badlands Rumble- 感想

JUGEMテーマ:アニメなんでも

 昨日、久しぶりに映画を見に行った。本当は先週の水曜に見に行こうかと思っていたのだけど、雨が降っていたので止めたんだよね。映画館が駅から遠いというのもあったし。あ、何を見に行くかは既に決めていたので。来週に行けばいいかと思っていたのだけど、最近はポツポツと残業が発生してしまい、行けなくなったらどうしようと思っていた。
 ま、遅くとも20時まで、と予め言っておいたし、キリのいいところで終わることができたので、何とか会社を出ることができた。開始時間は20時50分からなので、映画館に着くのはギリギリだったけど……。まぁ、本編が始まる前に着いたんだからいいか。パンフレットは終わってからでも買えると言われたので、中に入っていった。
 どうしても今週中に見ないと上映が終わってしまうから、会社出たときは一瞬明日にするかと思った。でも月曜に行けなかったので、病院にも行きたいし……と思ったら、昨日は6月1日だったからね。本当に運がいいなと思った。

 中は既に暗かったので、席が探せるのかと思ったけど後ろの方だしガラガラだったしで、適当なところに座ってしまった(苦笑) でも、明るくなった瞬間に見たら、列はあっていたので良かった。

 TRIGUNは、10年以上前にTVアニメになった作品。でも実家では見られなかったんだよね。で、原作は多分友人に借りて読んだとは思う。でも内容はあまり覚えていない。最初の頃の3巻目までしか読んでいないし。タイトル変わってその後も出ているのは知っているけどね。
 ところが、映画化するからなのか、CSで放送が始まったのでそちらを録画していた。そう、録画、していた。つまり全部まだ見られていない。でも、レンタルか何かで昔、5話目くらいは見ていたので全く見ていないというワケではなかったりする。
 そんな知識で見て楽しめるかなぁと思っていたけど、全く問題なかった。上映時間は90分くらいかな? 劇場版なだけに映像は綺麗だったなー。まぁ、TVシリーズの映像がどうだったかなんて見ていないから分からないんだけどね。スタッフは当時と同じ人たちなのかな? 絵だけならそうだったので、違和感なく見られた。
 TV版は後半は暗い雰囲気のようにも見えたけど、これは明るい話だった。となると続編ではないってことなんだろうな。あまり長いと途中でダルくなることもあるのだけど、これはそんなことなくずっと楽しめた。

 また、個人的にはヒロイン役の女キャラの声が真綾ちゃんだったのがとても嬉しかった。見た目、20代前半から半ばくらいなのかなと思っていたのだけど、最後に彼女の年齢を知って驚いた。いやいやとてもそんな年齢に見えないよ、と。
 この映画、キャスティングがとても豪華だった。メインキャラたちは当時と同じ人たちだし、ゲストは磯部勉さんだったし。ウルフウッド役の速水さんが関西弁を話すのを聞いたのはこれが初めてだったような気がする。兵庫出身なのに、そういうキャラをあまり演じていないのでとても新鮮だったなー。やはり標準語以外を話す場合はその土地出身の人に演じてもらうのが一番いいね。そうでない人で上手い人がいるのは知っているけど。

 しかし、どうしてこの時期に映画化したのかが分からないなー。パンフレット見てもそのことは書いていなかったし。

 私はヴァッシュがどういう設定なのかは知らないのだけど、この作品を見て何となくわかったと思う。
 ヴァッシュは20年前にガスバックと出会っていて、そのときはガスバックが仲間に裏切られて悶着しているところだった。強盗である彼らが争っているので、人死にが出るのは確実。襲われた銀行員が気の毒でならなかったなー。で、中に賞金首としてヴァッシュのポスターが貼られていた。行員たちはヒューマノイド・タイフーンでなかっただけマシだと自分たちを慰めていたのだけど、ガスバックたちの争いに交じってきたのがヴァッシュその人で、気付いた行員が真っ青になって叫んでいた。結果、誰も死なずに済んだのだけどガスバックが去り際に腕からミサイルをぶっ放したので建物は崩壊、周辺の被害も相当なものだった。しかもそれがヴァッシュのせいにされていた(笑)

 最初、ヴァッシュが歳をとらないとは知らなかったものだから、その事件から20年経っているとは思わなかった。でもまぁ、後で説明が入っているので、知らなくても楽しめる作品ではあると思う。
 一番すごいなと思ったのがエンディング。普通だったら歌が流れてスタッフロールが流れて終わりなのに、これは最後の一秒までアニメだった。今回の件が終わった後、ヴァッシュは他の村に行こうとしているのだけど、風に吹かれて足に貼りついた紙を見て、ヴァッシュ突然方向転換するんだよね。で、後ろをついて来ていたウルフウッドは当然それに疑問の声を上げるのだけど、ヴァッシュが見ていた紙を見て、今度はどんな関連があるんんだといった感じの台詞を言っていた。何だかこのまま次の話が始まりそうな感じで終わっていたな。私が見た中で、最後の最後まで物語を見せてくれた作品はこれが初めてじゃないだろうか。

 本編の感想事態はTVだったら3話くらいで終わりそうな話だった。ヴァッシュが登場して彼がどんな人間なのかを紹介。そしてヒロインとの出会い。お馴染みの保険屋の二人と出会い、ウルフウッドも今回の件に関わってくる。最初は反発していたヒロインが、ヴァッシュの人となりを見て、次第に信用するようになっていき、最後に適役と戦う。そんな感じだった。
 ただ、途中で驚いたのがヴァッシュが撃たれて砂漠の砂に埋もれていってしまったとこかな。まぁ、最後に登場するのはわかりきっているのだけど、あれはビックリした。彼が死んだと思って怒り落胆するヒロインとウルフウッドのシーンは好きなところだけどね。
 最後にどうやって助かったのか、と説明していたところがちょっとおもしろかった。保険屋コンビが町から離れようと出たところで、ヴァッシュと同じように砂に飲み込まれそうになり、助かったと思ったらヴァッシュも一緒に引き上げていた、と絵で説明されていた。このときの黒髪の方の保険屋の顔が一番面白かった。
 ガスバックとヴァッシュは当然対決するのだけど、決着をつけたのがヒロインというのが少し変わっていて、それが良かった。彼女はずっとガスバックを狙っていて、彼を逃がしたという人間に腹を立てていた。ただ、彼女が何度もそう言う度に私は首を傾げた。どうして彼が逃げたことによって彼女の母親が死んだのか、という説明がなかったから、その関連が全く不明だった。最後の最後で理由は明らかになるのだけど、説明がちょっとでもあったらすぐに感づかれてしまうので、あれはあれで良かったんだなと思う。

 パンフレットは800円。インタビュー記事が多かったのが嬉しかった。しかし声優という仕事は本当にすごいなと思う。声が変わらないものね。しかもTVシリーズのときよりもキャラクターへの理解度は増しているから、より楽しめるんじゃないかと。
 個人的に気になったのは鶴ひろみさん。一時期はよく聞いたのだけど、ここ数年は全く聞かなくなってどうしているのかなぁと実は思っていた。それが「ドラゴンボール改」で毎週聞くようになったと思ったら、こんどは「TRIGUN」の映画化だものね。ただ、声が掠れ気味で歳を経た感じがするなと思ってしまった(汗)
 色々と未視聴のままダビングして置いている、という作品が増えてきてしまっているのだけど、何とか時間を作ってTVシリーズを全部見たいなと思った。
 

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at 13:01, 真神恵, 漫画・アニメ

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薄桜鬼 9話「修羅の轍」

JUGEMテーマ:薄桜鬼

 今日も絵が綺麗だった! あと、土方はいつから千鶴と呼ぶようになったんだろうか? 以前は雪村と呼んでいたと思うのだけど。

 急に展開が早くなったと思う。

 夜、千鶴の部屋の前を誰かが歩いていた。千鶴の誰何の声に答えず、それは彼女の部屋に入ってきた。隊士服を着ていたけど、様子が尋常じゃなかった。つまり、羅刹と呼ばれるモノにさせられてしまった隊士なんだね。彼は「血を」と呟きながら千鶴を斬りつけた。腕に深手を負った千鶴を更に追い詰める隊士だったけど、そこに土方らが現れた。
 場面はとってもシリアスなのだけど、千鶴の部屋に主だったメンバーが全員集結した絵に笑った。山南までそこに現れるしー。皆、どんだけ千鶴が大事なんだ(笑)
 山南は、羅刹隊の者がどうしてこんな行動を起こしてしまったのかと千鶴たちに詫びていた。そして彼は千鶴が腕に大怪我をしているのに気づいてそこに触れた。大丈夫だと言う千鶴に対して、山南は大丈夫という傷ではないだろうと言うのだけど、その彼も突然羅刹化してしまい、千鶴の血を求めだした(汗) 仲間が守ってくれているとはいえ、強烈だなー。山南の変わりっぷりも。
 千鶴の腕に触れたときについた血のせいで山南は再び髪を白くして羅刹化してしまった。土方たちに処分された隊士も血を求めていた。突然どうしたんだろうかと思った。これが千鶴目当てなのか、単に血を求めていただけなのかが不明なシーンでもある。そして山南は、血を求めながら手についていた千鶴の血を舐めていた(汗)
 山南の姿に、もう駄目なのかとそれぞれ武器を構える隊士たちだったけど、土方はそこで「待て」と制止していた。山南が再び呻きだしたかと思ったら、再び正気に返った。山南の理性が強いだけかなと思ったけど、これはどうやら千鶴の血を舐めたかららしい。最初、山南はどうして正気に戻れたのか不思議に思っていたのだけど、後でどうしてかというのがわかった。
 前回同様に、千鶴は土方たちに傷を見せるのを嫌がり、山崎に手当てをしてもらえと言われても、自分で手当てをできると固辞していた。やはり彼女は自分の身体が他の人と違って治りが早いことを知っており、そしてそれを他人に知られるのを恐れているようだね。かなり深く斬られた筈なのに、その傷は翌朝には綺麗に塞がっていた。

 騒動を聞いて伊東が来てしまった。処分された羅刹と、山南の姿を見て伊東はてんぱっていた。そして翌日、彼は13人の賛同者と共に新撰組を出てしまった。その賛同者の中には斎藤と藤堂の姿もあった。……新選組を出てしまった彼らの出番はどうなるんだろうか。

 アバンでは前回のラストシーンが流れていた。つまり、君菊が千姫に風間たちが京に戻っていることを伝えていたシーンね。それで彼女たちも行動を開始するとかそんなことを言っていたかと。
 何をするのかと思ったら、千姫は新撰組の屯所に千鶴を訪ねてきた。そしていきなり自分たちも風間と同じ鬼だと告白していた。それだけでなく、彼女たちは千鶴を迎えに来たと言いだした。
 風間たちも自分たちを鬼だと言っていたけど、千姫は鬼の一族のお姫さまだった。ま、これは予想通りだね。そして鬼と呼ばれる一族は日本各地に存在していたらしい。勢力は東西に二分されているとかそんな話をしていたかと。で、風間とは西の鬼の大きな勢力のことで、東でそれに相当するのが雪村だと話していた。
 自分の姓を言われて千鶴は驚いていた。彼女は自分が鬼であると知らなかったらしい。しかし千姫に思い当たることがあるでしょと言われて、何も言えずにいた。傷の治りが早いこと、真っ先に思い浮かぶのはそれしかないよねー。
 風間と雪村は人間と混じり合っていない鬼の血を引いているとかそんなことも言っていたっけ。だから風間は千鶴を狙っているとも。つまり、純血の鬼同士が混じり合って鬼の子孫を残そうとしていると。声にはだいぶ慣れたのだけど、そういう話をされると風間も攻略対象なんじゃないかと思ってしまう。
 君菊は自分たちなら千鶴を守れるかもしれない、と曖昧な表現をしていた。それだけ風間の力が大きいということなんだろうね。近藤は結局千鶴本人の意思を尋ねていた。そして千鶴の答えは屯所に残りたい、だった。どうするのかなと思っていたら、千姫は千鶴の気持ちを尊重したようで、別れる際に自分たちは千鶴の味方だと言っていた。
 残りたいと言った千鶴に対して、新撰組の中に好きな人がいるのではないか、と千姫は冷やかしていたのだけど、それに対して千鶴は答えていなかった。ま、恋愛なんて雰囲気じゃなかったなぁと思う。それにしても、これまで歴史の流れ通りに進んでいるだけで、主人公である千鶴の影が薄いなと思っていたところにようやく脚光を浴びたというように見えたなー。

 その夜、風間たちが屯所に現れた。それを出迎えたのは山南率いる羅刹隊だった。山南は、自分が正気を戻せたのは、鬼である千鶴の血を飲んだからと気づいていたよね。羅刹化しても意識を保っていられると知った彼は、千鶴に研究に力を貸してほしいと申し出たりするのだろうか?
 羅刹化しても理性を失っていない山南は、以前よりも遥かに剣の扱いも上手いはず。しかし風間たちとは直接対決できなかったような……。というのも、土方たちも少し遅れてそこに参戦していたので。斎藤がいないので、相対したのは永倉だったっけ。
 風間はその場を二人に預けると、一人千鶴の元へと向かった。島田が千鶴を庇って風間に向かうものの軽くあしらわれていた。千鶴が止めなかったら彼は確実に殺されていたのかも(汗) それにしても千鶴って本当に何もできない子だなぁ。あっさり気絶させられてそのまま攫われそうになっていたし。

 度々咳き込んでいた沖田の出番はここではなし。土方は風間と互角に戦っているように見えたけど、これは風間が本気じゃなかったように見えたので複雑だなぁ。刀を折っていなかったら、土方は深手を負っていたのかもしれない。あわや、というときに、二人の間に割って入ったのは意識を取り戻した千鶴だった。小太刀を抜いたのって、これが初めてなんじゃないだろうか?
 ここで土方が千鶴を庇うように抱きしめたシーンの絵がとても綺麗だったなー。そしてそのシーンがちょっと長かったのも良かった。傍から見ると気持ちが通じ合っているようにも見えるのだけど、そういった交流って土方と千鶴には今までなかったからなぁ。しかし、そんな二人の姿に風間は興が殺がれたと刀を収めて去っていった。
 うーん、そして対等な力を手に入れるために薬を飲むという展開になってしまうんだろうか。でもまぁ、話が進んだので今回の話は良かったな。

 そうそう、今回印象に残ったのは、千鶴が隊士に襲われたときに山南までが正気を失ったときのこと。そこで藤堂の顔がうんざりといった表情をしていた。彼は新選組が幕府の下に置かれたことに対して不満を持っていることを千鶴に話していたけど、この羅刹のことにも嫌気がさしていたのかんぁと思った。意味があってあの表情だったとすれば、だけど。

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at 01:37, 真神恵, 薄桜鬼

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