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薄桜鬼 12話「剣戟の彼方」

JUGEMテーマ:薄桜鬼

 …あれ? これで終わりだったの!? 13話まであるのかと思ってた。なんでエンディングがいつものと違うのかと思っていたし。予告を待っていたら、秋に二期が放送されるという予告が始まったのでビックリした。まぁ、二期が決まったというのは予想できたことではあるけどね。洋装の土方が映されていて、千鶴が「生きてください」な感じの台詞を言っていた。今回の話で鳥羽伏見の戦いが始まったので、五稜郭の戦いまで一気に駆け抜けていくんだねー。
 今回は始まったのが1:15だったため、とてもじゃないが感想を書いてから寝るなんてことができなかった。しかも昼休みには工事が入ったのでネットに繋げなかったし〜。

 戦争が始まり人がたくさん死んでしまった。攻略対象キャラじゃないとああも簡単に死んでしまうんだね……という感想を持った最終話だった。
 新選組も戦いに参加するものの、相手は既に剣ではなく銃で戦っているため侍たちは近づくことさえできない。さすがの彼らも表情は憔悴しきっていた。普段は無表情なだけに特に斎藤の顔が印象的だった。剣の達人も相手に近づけなかったらどうにもできないものね。
 前回はようやくこの作品独自の設定で話が進んでいたというのに、独自路線とはいえ淡々と歴史をたどっていたように感じた。しかも暗かったしな……。そんなシリアスなシーンが目白押しだっただけに千鶴の行動に不満を覚えた。
 千鶴は怪我の治療を担当していたのだけど、援軍を要請しにいく伝令に志願していた。皆が疲れているから移動までの間に休んでもらうためというのが志願した理由。自分も何かやりたいからとも言っていたっけ。で、同じく留守を守っていたらしき井上が、護衛をすると申し出たので土方もようやく許可を出していた。

 援軍を要請しに行ったものの、門は固く閉ざされていた。千鶴が人を見かけて尚も声をかけようとしたところ、銃で撃たれてしまった。井上が気付いたので二人に怪我はなかったが、井上は即座にその場を去ることに決めた。しかし千鶴がここでごねていた(汗) いやだって撃たれたんだよ? 土方が望んでいるからと言って、ハッキリと敵意を向けてきた相手になおも援軍を要請しようだなんて何を考えているんだとまず不満に思った。いくら何でもバカ過ぎるのではないだろうか? 井上も千鶴のおバカ加減に呆れたんだろう。いい加減にしなさいと叱っていた。
 そして森? 林?を抜けようとしたところで銃を持った三人組と遭遇。彼らは井上が見につけていた羽織を見て、新選組、つまりは幕府側の人間の首を持っていけば薩長軍に入ることができるとか何とかそんなことを話していた。そして彼らの放った銃弾は千鶴を守ろうと彼女を後ろにやった井上に当たった。
 井上はここで自分の命が終わることを悟り千鶴を逃がそうとした。しかしここでも千鶴は「井上さん!」と叫ぶばかり。千鶴まで死なせてしまっては土方に申し訳ない、という感じのことを言っていたけど、土方と千鶴がいい仲であるような言い方だったので少し首を傾げてしまうような発言でもあったなー。
 千鶴に力があるなら、ここで井上を助けるように動けばいい。しかし彼女にはそんな力はないはず。しかし逃げろと言われても、新選組がもはや家族のように思っている千鶴が井上を置いて立ち去ることはできないというのもわかる。わかるんだけど……ただ叫ぶだけで井上が死ぬ瞬間まで見ていただけの千鶴を見るとどうにも不満しか湧かない。
 更に千鶴は三人の浪人に対して「武士の風上にも置けない!」と小太刀を抜いていた。今まで彼女が小太刀を抜いたのは二回だったっけ? しかも抜いただけで結局一度も使っていない。そして今回もそうだった。井上の仇を討つつもりだったんだろうけど、何とも中途半端。斎藤は千鶴の腕を悪くはないと評していたけど、実際には一度も剣技を見せてはいないのでとても人並みには扱える、とは思えないなぁ。

 そして案の定、彼女は誰とも切り結ぶことなく通りがかった風間によって窮地を脱していた。結局誰かが助けて千鶴は無傷どころが汚れることなく危地を逃れるんだねぇ。何だかそういうのばかりを見ていると、薫の気持ちに同調してしまいそうになる(苦笑)
 ええと、風間は何しにそこで現れたんだったっけ……。淀での動きを見るためだったかな。しかし千鶴の頭の中は井上のことで頭がいっぱいで、彼女はすぐに倒れている井上の方に向かっていた。まぁ、薩長が錦の御旗を手に入れ、というかあれって作ったんだっけか。風間が一番言いたかったのは、幕府軍が今は賊軍であるということだけだと思うので、細かいことはまぁいいかと思った。そういや、このビジュアルにあの声というのも随分慣れたなぁとも思っていたっけ(笑)
 そしてそこに土方も現れた。ここで風間が無駄死にと言ったことに対して土方は過剰とも思えるくらいの反応をしていた。何度か相対したものの、本格的に斬り合ったことはなかったので、ここでようやくの対決シーンとなる。そういやオープニングでは毎回この二人の戦うシーンが流れていたんだけど、別に桜の木の下で、ってことではなかったんだね。
 しかし鬼相手でも土方は引けをとっていなかった。今まで人間を見下していて、表情もいつも余裕があったのに、土方の猛攻に初めて焦った表情を浮かべていたのが印象的だった。それだけでなく、本当の姿というのも見せてくれた。……本当に「鬼」だったんだーと見た瞬間思った。人種が違うってことではなくて、本当に存在そのものが「人間」とは違っていたんだねぇ。となると、天霧も不知火も薫も千姫も君菊も千鶴も本性は角が生えた姿ということなんだね。
 鬼の姿になったということは力をセーブしていないということなので、いくら土方の剣術が優れていても、人間が追いつくレベルの話ではなくなってしまった(汗) その力に翻弄されてとうとう剣を手放してしまった。最後だと言われた一撃をかろうじてかわしつつ、土方は再び剣を手に取った。そして懐に手をやって小瓶を取り出していた。前回で藤堂と沖田が羅刹となったのでいつになるのかなと思っていたら、土方が三番目だったとは……。改良版の変若水だとは思うのだけど、土方も髪が白髪化しても理性を失っていなかった。失うような描写もなかった。しかしキレていたので、それも理性を失っているということになるんだろうか? これまでは人間としての理性を失うか否か、という感じだったと思うのだけどいつから変わっていったんだろう?
 変若水を手にした土方を見ても、風間は動じないし寧ろまがい物として蔑んだ。しかし土方も自分たちは最初から愚かであったし、武士のまがい物扱いを受けてきたと風間の嫌味もまったく効いていない様子だった。それどころか、まがい物の自分が風間に勝てばそれが本物になると自らを鼓舞していた。そしてその言葉通り、土方は風間に一太刀浴びせることに成功していた。ここでの風間の台詞が三下のものだったのが残念だったな。自分の顔を傷つけたと激高するなよ、と。
 しかし対決シーンもそこまでだった。次の一太刀を互いに仕掛けたとき、土方の攻撃は天霧に止められ、風間の斬撃は山崎の背中を襲っていた。天霧は無傷だったけど、山崎の表情には死相が見えていた(汗) 土方を庇った山崎は、茫然と自分を見る土方に対して手足はなくしても替えはあるが、頭の替えはいない、何をやっているんだと言うとそのまま意識を失っていた。自分を庇った山崎を見た土方は、戦意を喪失して普段の姿に戻っていた。風間は天霧に促され、互いに命拾いしたなと言うと、その場から去って行った。
 あ、そういや千鶴だけど上記のシーンでは無意味に叫びつつ、二人の斬り合いをただ見ているだけだった(苦笑) いや本当に何をやっているんだと問いたい。
 風間たちが去った後、千鶴は山崎の元に駆け寄った。そして後方からは斎藤、原田、永倉がようやく追いついた。惨状を見て言葉を失うものの、近くで倒れている浪人を見つけた。土方は井上を殺した犯人が彼らと知っていた。風間が犯人だと思っているような様子で彼と戦っていたのを見ていた千鶴は驚くが、土方は風間を前にしても小太刀を抜いていなかった千鶴の姿に分かったのだと説明していた。しかし風間の言葉に我慢ならなかったのだと。変若水を飲んだ直後、土方は風間たちが目ざわりだと言っていたけど、その前に幕府の腰抜けさに腹を立てていた。そりゃそうだろうなーと思うよ
当の幕府は事の深刻さに未だ気付いていなかったからね。江戸と京は離れ過ぎているし……。

 井上を埋葬しているとき、千鶴は土方に井上の最期の言葉を告げた。最後まで付き合えなかったことを謝罪し、夢を見せてもらえたことに感謝するという井上の言葉を。言い終えた後で千鶴は堪え切れずにその場で泣いていた。そして新選組は京を脱し、江戸へ向かうこととなった。
 土方を庇って重傷を負った山崎は、看護する千鶴に帳面は持ってきているかとか細い声で尋ねていた。持ってきているとそれを手にして話しかけた千鶴に、山崎は安堵の表情を浮かべた。そして千鶴に後のことを頼むと遺言を始めた。千鶴は戦争が始まっているのだから、これから怪我人も出てくる。医療班の山崎がいなくては、とお茶をいれようと千鶴は少しだけ山崎に背を向けていた。山崎は苦笑しながら長い間床で休むわけにもいかないかと言うのだけど、その言っている間に見ていた千鶴の後ろ姿がぼやけていた(汗) そして振りかえった千鶴は山崎を見て声もなく盆を落とした。

 ここで湯呑が割れてしまうんだけど、音を消していたので効果が倍増だよ。静かにエンディングが流れ、事切れた山崎の手を握った千鶴が号泣していた。いやもうそれだけで泣いてしまうんだってば〜〜。身内を無くしてまだ一年も経っていない、というのもあるんだけど、人が死ぬシーンに弱くなってしまったなと最近思う。今回のはちょっと泣く程度だったんだけど、少し前の「鋼の錬金術師」でフーがやられた瞬間が一番大変だった。いやだって祖父を亡くしたばかりなので、お祖父ちゃんが亡くなるというのがダイレクトにキてしまうんだよね……。

 山崎の遺体は水葬されていた。船から落ちた山崎を見ながら、永倉は死んだ仲間は無駄死にじゃないのかと憤っていた。一人甲板に佇む土方に、千尋は皆の死は無駄死にではないですよねと懇願の意味を込めた問いかけをしていた。土方の返答は「当たり前だ」だった。そして自分たちは自分たちのために戦うのであって、幕府は関係ないとかそんなことを言っていた。
 これからどんどん暗い方へと話が進んでしまうんだよね。二期の制作が決定したのは嬉しいんだけど、悲しい物語にまってしまうんだと思うと何とも……。おまけに新選組のメンバーもバラバラになるし。次に抜けるのが永倉と原田だっけ。そして近藤は死ぬし。
 そういやコロッと忘れていたけど、やっぱりというか羅刹隊には薩長軍も銀の弾を用意して攻撃してきたようで、結局生身の人間と同様戦死者が多数出ていたらしい。前回やられた沖田も肩を借りて歩いている様子だったし、やっぱりいい未来は来そうにないなぁ。そして土方がメインとなるなら、他の攻略対象キャラは死んでしまうんだろうか。となると、沖田はやはり近藤の死を知らないまま亡くなる? 生き延びるキャラもいるんだけど、このまま皆でハッピーエンドというのは零に等しいと思ったんだけどどうなるんだろうね。

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at 01:50, 真神恵, 薄桜鬼

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薄桜鬼 11話「零れ落ちるもの」

JUGEMテーマ:薄桜鬼

 何でも藤堂はその後羅刹隊に入ったらしい。……そんな説明の台詞があったのだけど、天霧の放った一撃はそれほどの肉体的ダメージを藤堂に負わせたのだろうか? 見た感じは気絶するほどの衝撃だったというのは分かったけど、人として再起不能なダメージだったとは思わなかったので、え?と思った。
 沖田はもう本当に活躍の場がなくなってしまったね。前回薫が渡した変若水を飲むのもすぐの話なんだろうなと思っていたら……。

 藤堂が倒れ、原田と永倉は千鶴を守りつつ戦っていたものの多勢に無勢で勝つのは難しい様子だった。最悪の場合は千鶴だけでも逃がそうと二人は話しているのだけど、そういう台詞をさらっと言えるというのが凄いなと思った。足でまといにしかならない人間は、こういうときはバッサリ切り捨てるだろうに。
 ところがそこへ斎藤が登場した。一人増えただけなのに、形勢が一気に逆転したかのように見えた(汗) 士気は上がるだろうけど、実際相手方だって侍なのでそうそう上手くはいかないと思うのだけど、そんな事を言ってはいけないんだろうね(苦笑) まぁ、それで全員無事に帰れたらしい。

 庭先で咳き込む沖田は、廊下を歩く千鶴と彼女が入った部屋で眠る藤堂を見ていた。その後に原田と永倉が、藤堂が羅刹隊に入ったということを話していたのだけど、沖田もそれを聞いたから藤堂を見ていたんだろうね。自由に動く身体が欲しいだろうし。それでも変若水を飲んでいなかったのは、人外の者になりたくないという気持ちが強いんだろうね。
 さて、武器の手入れをしている原田に、永倉は羅刹隊への自分の思いを話していた。彼は人を羅刹にさせる計画には反対だと言っていた。誰だって反対だと思うけど、新撰組を認めてもらうためには幕府の言うことを聞かないワケにはいかないということもわかっているから何も言わないんだろうな。ストレートに感情を表す永倉は、煮え切らない原田に怒り部屋を出て行ってしまった。そんな永倉に対して原田は怒ることができるのが羨ましいと呟いていた。

 話が変わるのだけど、史実では私は土方さんが好きだ。だから、当初はこの作品でも土方が好きになるんだろうなと思っていたのだけど、どうやらそうでもないらしい。ここ数回の話を見ていると原田がいいなと思う。あ、斎藤もいいなー(笑) 夏のイベントはどれだけの本が手に入るのか、と今から楽しみでならない。

 夜になって洗い物をしている千鶴の背後に誰かが近づいた。千鶴は驚いて湯呑を割ってしまうんだけど、相手は藤堂だった。変若水を飲んで傷はすっかり癒えたらしい。当然ながら人間のときとは違う感覚で風景が見えるらしい。月が太陽のようだと言っていたっけ。
 しかし羅刹になってしまったということは、山南のように正気を失う恐れもあるわけで……。そう思っていたら、割れた湯呑を片付けようとした千鶴が手を切ってしまった(汗) そしてその血を見た藤堂は突然苦しみだした。困惑する千鶴に声をかけたのは山南だった。
 羅刹には吸血衝動が起きるらしい。だから血を飲めばそれは治まると説明していた。以前、彼が千鶴の血を飲んで正気を取り戻したことがあったけど、あれは鬼である千鶴の血を飲んだから、ではなくて単に血を飲んだから苦しみが治まったということなんだろうか。
 しかし藤堂は頑なに拒否した。自分は人間だからと。山南は羅刹となった藤堂に対してまだ自分を人間だと言っているのかと揶揄するように言っていた。山南もかつて自分が通ってきた道なので、藤堂が惑うのも仕方がないと言い、懐から松本先生が煎じた吸血衝動を抑えるという薬を差し出した。藤堂は迷わずそれを飲み、千鶴も山南にお礼の言葉を告げるが、これはその場しのぎでしかないと山南は答えていた。
 山南が千鶴たちの前に現れたのは、見回りに行く前だったかららしい。その後ろ姿を千鶴と藤堂は見送っていた。

 今回の好きなシーンは二つ。一つは沖田の様子を見に来た近藤が彼を気遣っているところ。沖田は本当に近藤が好きなんだなと思えるシーンだし、弟分を心配する近藤との姿が微笑ましかった。通りかかった千鶴も、近藤に出掛ける時間を告げに来た土方もそんな二人を見て微笑んだというのもいい。
 もう一つは千姫と千鶴のシーン。同朋として友人として千鶴を気遣うお千がいいなと思う。

 千姫は近藤に会いにやってきたのだけど、近藤は不在だった。だから彼女は土方と話をしたいと千鶴に頼んでいた。そして千鶴がお茶を淹れに行こうとするのを、話が済めばすぐに出ていくし千鶴にも話を聞いてほしいからとそれを遮った。
 千姫は、土方に羅刹に関わるのはもう止めるように忠告しにきたらしい。そして彼らを失敗作だと断じた。これに対して土方は失敗作かどうかを決めるのは自分たちだと千姫の言葉を聞くつもりがないと意思表示していた。羅刹は人の手に余ると言っても土方の意志は変わらない。
 何でも、夜な夜な羅刹隊の隊士が辻斬りを行っているという。京を守る側の人間が何の罪もない一般市民を襲っているのは何事かと千姫は土方を責めていたのだけど、それは土方にも初耳だったらしい。千鶴も同様だけど、彼女が真っ先に思い浮かべたのは、見回りに行く山南の後ろ姿だった。……血を飲んだことで衝動が治まった山南は、吸血衝動が湧きあがる度に人を斬っているんだろうか。というか、血を飲むために見回りに行っているのかもしれない(汗) しかし何が起きたのかと思えば吸血鬼ネタだったとは……。
 これ以上話しても無駄だと判断したのか、千姫は次に千鶴に対して自分たちと一緒に来るよう申し出た。以前訪れたときと違い、今の京はすぐにも戦場になる。千鶴の身を案じてというのと、自分たちと一緒に来れば土方たちが戦いに専念できるからと千姫は話していた。単に自分たちと一緒に来てと言われても千鶴は動かなかったかもしれないけど、土方たちが自分がいるために戦いに専念できないと聞かされたら気持ちが揺らいでしまうのは明らかだよね。嘘は言っていないけど、千姫は千鶴の人となりを知ってそんな発言をしたんだろうね。
 しかし土方も千鶴がそう言われて遠慮するのは知っていたからか、自分がいたいと思うならいたらいい。出て行くことはないと千鶴の不安を打ち消してあげていた。結局残りたいという千鶴の意志は変わらす、千姫と君菊は千鶴とまた会いましょうと言って立ち去った。
 ただ、このときの描かれ方で意味がわからないところがあった。隊士たちがこちらにやってきたのを千鶴が振りかえってみたその時に忽然と姿を消していた。彼女たちも鬼なので、風間と同じように消える……実際は素早く塀を飛び越えたということなんだろうけど、千鶴のあの表情は何だったのかが分からなかった。何であんな険しい表情を浮かべないといけなかったんだろう?

 さて、不在だった近藤だけど、彼はとある竹林を乗馬していたところを背後から撃たれていた。この前に、近藤と沖田の微笑ましいシーンがあったのは、近藤が銃弾に倒れて犯人に対して沖田の怒りの凄まじさを表現するためだったんだね。そして市中から発砲の音が絶え間なく響いていた。
 這うようにしてようやく部屋に戻った沖田は、刀を手にしてももはや立ちあがることさえできないくらい体力が衰えていた。そして彼は迷わず変若水を飲みほしていた。
 しかし血を止めるために焼くことしか出来ないなんてねぇ。それが唯一の救う方法だったとしても想像を絶する痛みなんだろうな。それなのに、近藤は瞬間に声を少し上げてしまったけど後は歯を食いしばって耐えていた。実際はどうだったかは知らないけど、ここは素直に凄いなと思った。
 さて変若水を飲んだ沖田は直後に苦しみ出した。髪も白くなったけど、すぐに回復したらしい。千鶴が銃声に気付いた直後に沖田が走り抜けたのを見たので、正気も失わずにいられたらしい。山南のときはすぐ傍に千鶴がいたからあんな風になっただけで、誰もいなかったら沖田のようになるのかな。それとも、沖田の理性が強いということなのかな。
 角のところでぶつかりそうになった千鶴に、銃声は挑発行為だから気にしなくていいと山南は言うのだけど、千鶴は沖田が出て行ってしまったことを慌てて告げていた。これにはさすがの山南も驚いていた。そしてそのまま沖田の後を追う千鶴に山南と一緒にいた藤堂も慌てて追いかけていた。このとき、山南と藤堂は何をしていたのか気になるところだけど、彼の吸血衝動はさっきの一回だけだったとみていいのかなー。

 変若水を飲んだ沖田の髪は白いままだった。それでも理性を失っているようには見えない。いや、近藤を撃った犯人への怒りに燃えているのでそうとも言えないか?
 挑発行為に引っかかったと嘲っているんだろうか? その場に現れた沖田を撃つが、彼は銃弾を刀で弾いた。ずっと前に日本刀対銃という映像を見たことがあるのだけど、単発であるなら日本刀はほぼ無敵だったと思うんだよね。だから並以上の腕があるのなら、沖田のように刀で銃を弾くのも造作もないことだというのはリアルな話でもある。しかし暗闇で目だけが赤いというのは絵的にゾッとするなぁ。
 怖気づいた浪士たちに沖田は容赦なく刀を振るっていた。この時の斬撃の音が凄く重い音をしていたのが印象的だった。沖田が軽快に動く姿を見たのは随分久しぶりだと思う。
 そんな沖田の前に一人の少年が姿を現した。沖田は彼が南雲薫だとすぐに分かったようだった。沖田の姿を見て、新撰組一の剣の遣い手である彼を羅刹化させることができたと皮肉交じりに彼は喋っていた。彼が沖田と絡む相手だというのはエンディングの絵で分かってはいたけど、彼は風間たちの仲間ではなかったんだね。
 沖田はどうして自分に関わるのか、といった感じのことを聞いていたと思うんだけど、そんな沖田に対して薫は自分語りを始めた(苦笑) 薫が沖田にちょっかいをかけてきたのは、千鶴を憎んでいるからのようだった。彼は南雲家に引き取られてから、人間性を否定されてきてやさぐれてしまったらしい。対して千鶴は自分たち鬼を滅ぼした人間と共に行動し、大事に守られているだけでなく再会した自分のことを忘れていた。だから彼女を憎んでいて、同じ思いを味合わせるるつもりだったらしい。千鶴と再会したときに会ったのが沖田だったから、彼を標的に決めたんだろうか?
 しかし千鶴、何で兄貴を忘れているんだろうか? 忘れていなかったなら、彼がここまでやさぐれることはなかったかもしれないのに。薫がどんな目にあったのか、具体的には知らない。知らないから言えることだとは思うんだけど、やっぱり彼は弱かったのかなと。彼を虐げた南雲家が一番悪いのは当然だけどね。それにしても、女鬼でないからというだけで、薫の人格が歪むくらいの暴力を与え続けるものなんだろうか? 風間は貴重だと言っていたけど、そこまでするほどの存在なんだろうか? 背景が全くわからないので疑問しか抱けない。あと、何で薫はずっと女装していたのか、というのも気になるな。今回のあの姿、とっても良かったと思うので、もう女装しないであの姿で出てきてほしいよ。

 薫の自分語りに返した沖田の言葉に、薫の表情が変わった。この辺りはまだまだ10代の少年ということなんだろうなと思った。彼は近藤を撃ったのが御陵衛士の残党であることを明かした。それだけでなく、それを唆したが自分だということも付け足していた。問答の後に斬り合う二人だったけど、ここで薫は沖田に変若水を飲んでも労咳は治らないと告げていた。怪我は治るが病は治らないのか……。となると、どう転んでも沖田の未来には死しかないということになるね(汗)
 そこに千鶴と藤堂がようやく追いついた。二人に気付いた薫は、千鶴たちから見えない位置の屋根に飛んでいた。すぐに立ち去らない薫を見ていた沖田は、彼が笑っているのを見咎めると、千鶴たちを狙っている二つの銃の存在に気付いた。今から斬り伏せようとしても間に合うはずもなく、直後、二つの銃声が轟いた。
 愕然とする犯人の前には仁王立ちに立つ沖田の姿があった。愕然とする千鶴たちが沖田の名を叫ぶが、どこを撃たれたのか、彼は血を流して倒れてしまった。犯人たちを斬るのかと思ったら、倒れてしまったので相当マズイ箇所に当たってしまったらしい。
 意識を失ったからか、髪の色が元に戻った沖田は近藤の横に寝かされていた。摘出された弾を見ながら、山南は羅刹となったなら弾を取りだせば傷はすぐに回復するはずなのにと怪訝な表情を浮かべていた。その摘出された弾は鉛ではなく銀だった。……なるほど、この世界の吸血鬼も銀が有効なんだね。
 昏々と眠り続ける二人は松本先生に看てもらうことになった。羅刹に銀は有効ということらしいけど、それは鬼も同じなんだろうか? 銀の弾を使うように指示したのは薫で、人間に対しては無敵かと思われた羅刹の対抗手段があると知られてしまったので、今後も戦いが楽になるということもないんだろうな。
 鳥羽伏見の戦いの二週間前だと最後に千鶴のナレーションが入って今回の話は終わっていた。一度に二人も羅刹となってしまうとは……。攻略対象キャラは全員羅刹となってしまうんだよね。しかし、現段階では土方も斎藤も原田もその必要性はない。あと2回だと思うけど終着点が見えないなぁ。今回も絵は綺麗だったのは良かった。

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at 01:26, 真神恵, 薄桜鬼

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薄桜鬼 10話「絆のゆくえ」

JUGEMテーマ:薄桜鬼

 また見終わったら感想を書こうと思っていたのだけど、野球がやっていたために開始が30分遅れていた。見終わるのが1時で、それから感想を書き始めるのはちょっと無理だなと思って眠ってしまった。しかし少し無理をしても書いておけばよかったなと思った。いや、今書くのがしんどいので。というより、昨日から頭が痛くて吐きそうなんだよね。まさか、落選したためなのかと思ってしまう(苦笑)

 それはともかく、今回も話が大きく動いた。というか、単に史実に沿って展開しているだけかなー。どうも千鶴の存在が薄いような……。「メイド様!」の感想を書いているからか、「うすい」で変換したら碓井になってて笑った。
 私の友人ももちろんアニメや漫画やゲームが好きな人たちなんだけど、千鶴が好きではないと言っていたっけ。そのときは何も思わなかったんだけど、ちょっと同意しかけている(汗) 何しに出てきたの?というシーンが多くないだろうか? ビジュアルや声は文句ないんだけど。斎藤に一応認められた腕を持っているはずなのに、小太刀を構えるだけで抜こうとしないシーンにね、ちょっとイラッとした。抜く前に隊士たちに守られているんだものなー。足手まといには今のところ見えないけど、これから新撰組ってどんどん辛い立場になっていくのに、このままの状態だったら確実に足手まといになるんじゃないだろうか。

 今回の絵もまぁ良かった方じゃないだろうか。しかし、相変わらずメインの隊士たち以外は華がないなぁと見て思った。あ、それから、前に薩摩側の人間なのに標準語喋ってるということを風間たちが出てきたときに言っていたのだけど、今回伊東と話していた相手はちゃんと薩摩言葉を話していたね。しかし、あれは現地の人にとっては聞いて大丈夫なレベルだったのかな。
 伊東が暗殺される事件なんて正直どうでもいいんだけど、前回新選組を抜けて翌週で近藤暗殺の計画って本当に早い早い。そして藤堂と一緒に出て行った斎藤がスパイをしていたというのもあっさり描かれていたし。まぁ、彼は後に新撰組に戻っていたので、そういう役回りでなかったら戻れるはずないものね。
 しかし伊東も不用心だね。一人で出て大丈夫なのかと心配されても平然としているんだもの。そして隊士たちが自分に向かってくるのを見たときの顔は笑えた。この時代、桂なみの用心深さがないと生きていられなかったんだろうなー。

 隊たちがメインなので、当然といえば当然なんだけど龍馬がこの回で殺されたことが語られていた。しかもまるで原田がやったかのような小細工をして。
 この辺りの詳しいことはあまり知らないのだけど、龍馬を殺したのって黒幕は勝海舟が疑わしいと書いた本を最近読んで思わず納得してしまった。龍馬以外で邪魔だと思っている人間に対してしたことを知ると更にそう思える。だから、いま「龍馬伝」で先生と慕っている龍馬を見ていられなくなってしまったり(苦笑) いや、この時はいいんだけど、龍馬が大きな存在になってからの勝がね〜。

 この作品内では伊東が「切れすぎる刀は困りもの」だと龍馬や新撰組のことを言っていて、まるで伊東が何かしたかのように見せていた。実際、龍馬が斬られた部屋に落ちていた鞘が原田のものだと伊東が証言していたし。

 千鶴は藤堂の心配をしていた。原田や永倉と話していると、一緒にいた藤堂がいないのが寂しいと感じるんだろうね。また斎藤がスパイをしていたと知って、では藤堂はどうなるのと考えてしまうのも仕方がないことかな。
 油小路事件が起きた日に、藤堂は斎藤に呼び出されて出掛けるとそこに千鶴が待っていた。彼女は何も言わずに新撰組に戻ってと言ってきて、藤堂は困惑するばかり。斎藤によってもたらされた近藤暗殺の企てに、伊東を殺すと決めた新撰組。だから、彼と行動を共にしている藤堂も無事ではすまない。だから千鶴はそれを避けようとしていたのだけど……。仲間の呼び掛けに藤堂は千鶴を見ていたけど、結局彼女の元を離れてしまった。
 そこで冒頭に私が不満に思ったシーンが来るのだけど、伊東一派は千鶴のことを見知っていたようで、新撰組だと千鶴を殺そうと刀を突き付けていた。小太刀に手をかけているものの、手が震えて動けない千鶴を斎藤が助けて藤堂を追えと言っていた。この時点ではまだ斎藤が仲間だと思っていただけに、御陵衛士たちは憤っていた。ま、雑魚なので彼にさくっとやられてしまっていたけど。

 千鶴は何も活躍はしていないものの、走るシーンは多いな。しかも意外に足も速そう。だって、藤堂が去ってから時間が経っていたはずなのに、すぐに追いついていたものね。
 御陵衛士を待ち構えていた隊士たちは、しばらくして現れた天霧たちによって追い詰められているように見えた。そこに藤堂も追いつき、倒れている伊東を見て顔を強張らせていた。この時点では藤堂も原田たちと戦うことになるんだろうなーと思っていたのだけど、天霧は千鶴を自分たちの元に来させるなら見逃してやると言いだした。
 千鶴は、多勢に無勢のこの状態で原田たちが助かるためには自分が行くしかないと決心して、天霧たちのいる方へ歩き出した。しかしそれを制したのは原田だった。千鶴を向こうにやるくらいなら、道連れにしてやると豪語して。そして後ろで茫然としている藤堂に対して一緒に戦えと言っていた。
 この状況でよくそんなことが言えるなぁと正直思ってしまった。それに、藤堂も千鶴が天霧たちの方へ歩いていくのをただ見ているだけだったし。おまけに原田の言葉に一緒に刀を構えるとは……。恋愛シミュレーションゲームなので、千鶴が守られ愛されるというのはいいと思うのだけど、この時代の人間ってそんな女のために自分の信条を曲げたりするんだろうかとちょっと思ってしまった。戻ってきて、と瞳を潤ませている千鶴に動揺したりとか。いやまぁ、彼はまだ10代だったと思うので、揺れてしまうお年頃かもしれないけど、現代の若者とは違うのだからと思ってしまう。
 勢いを取り戻した新撰組だったけど、鬼がいるのであのまま戦っていたら皆殺されてしまうんじゃないだろうか? 藤堂が天霧と戦い始めたんだけど、攻撃を受けて倒れてしまうんだよね。おまけに近くにいた千鶴が狙われているのに気付いて藤堂は刀を投げてしまった。千鶴は助かったけど、武器を無くした藤堂に対して天霧が強烈な一撃を喰らわせて今回の話は終わっていた。……あの、藤堂、白目剥いていたんだけど(汗) 脳震盪起こした程度なのか、致命傷なのかがわからない。いや、鬼の渾身の一撃だからかなり危険な状態なんじゃないだろうか。

 どの辺りかは忘れたけど、沖田は作戦に参加させてもらえず土方も寝とけとしか言われない。咳き込みながら寝転がっている沖田の部屋に何故か薫が現れた。どうやって入ったとか、何しに来たのかとかそんな事を沖田は言っていたと思うけど、薫はいつかの恩を返すためと返していた。だいぶ前のことなのに律儀だなとは思わない(苦笑) 何か企んでいるからとしか思えないもの。
 そうしたら案の定、薫は懐から小瓶を出した。中には赤い液体。しかもそれが変若水だとハッキリ言っていた。それだけでなく、綱道から貰ったものだとも。驚く沖田に、薫は綱道が父親で千鶴が双子の妹だと話し始めた。……いきなり重要な設定を話されて、え?今なんて言った?な状態だったよ(笑)
 しかし沖田は薫に千鶴の姿を重ねていた。つまり千鶴と薫が何故似ていたのか、その理由を知ったということを表していたんだろうね。おまけに薫のあの身のこなし。千鶴と双子だと言うのだから当然薫も鬼だったということなんだね。しかしそれを知らなかった千鶴は傷の治りが早いだけでごく普通の女の子にしか見えない。対して薫は人間の動きをしていなかった。四国の南雲家に引き取られたと言っていたけど、その間に戦う力を見につけていたんだねぇ。

 他には……山崎が千鶴に自分に何かあったときは隊士たちを診てくれと言っていたっけ。まるで死んでしまうかのような言い方ではあったけど、彼が実際に死ぬのはもう少し先なので、それは違うかな。
 というか、千鶴が鬼としての力に目覚めたり役に立ったりする日って来るのだろうか? だってもう10話でしょ? 薄桜鬼のタイトルを語れるシーンがまるでないと思うし。本当に区切りをつけて終わらせることができるんだろうか?

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at 23:58, 真神恵, 薄桜鬼

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薄桜鬼 9話「修羅の轍」

JUGEMテーマ:薄桜鬼

 今日も絵が綺麗だった! あと、土方はいつから千鶴と呼ぶようになったんだろうか? 以前は雪村と呼んでいたと思うのだけど。

 急に展開が早くなったと思う。

 夜、千鶴の部屋の前を誰かが歩いていた。千鶴の誰何の声に答えず、それは彼女の部屋に入ってきた。隊士服を着ていたけど、様子が尋常じゃなかった。つまり、羅刹と呼ばれるモノにさせられてしまった隊士なんだね。彼は「血を」と呟きながら千鶴を斬りつけた。腕に深手を負った千鶴を更に追い詰める隊士だったけど、そこに土方らが現れた。
 場面はとってもシリアスなのだけど、千鶴の部屋に主だったメンバーが全員集結した絵に笑った。山南までそこに現れるしー。皆、どんだけ千鶴が大事なんだ(笑)
 山南は、羅刹隊の者がどうしてこんな行動を起こしてしまったのかと千鶴たちに詫びていた。そして彼は千鶴が腕に大怪我をしているのに気づいてそこに触れた。大丈夫だと言う千鶴に対して、山南は大丈夫という傷ではないだろうと言うのだけど、その彼も突然羅刹化してしまい、千鶴の血を求めだした(汗) 仲間が守ってくれているとはいえ、強烈だなー。山南の変わりっぷりも。
 千鶴の腕に触れたときについた血のせいで山南は再び髪を白くして羅刹化してしまった。土方たちに処分された隊士も血を求めていた。突然どうしたんだろうかと思った。これが千鶴目当てなのか、単に血を求めていただけなのかが不明なシーンでもある。そして山南は、血を求めながら手についていた千鶴の血を舐めていた(汗)
 山南の姿に、もう駄目なのかとそれぞれ武器を構える隊士たちだったけど、土方はそこで「待て」と制止していた。山南が再び呻きだしたかと思ったら、再び正気に返った。山南の理性が強いだけかなと思ったけど、これはどうやら千鶴の血を舐めたかららしい。最初、山南はどうして正気に戻れたのか不思議に思っていたのだけど、後でどうしてかというのがわかった。
 前回同様に、千鶴は土方たちに傷を見せるのを嫌がり、山崎に手当てをしてもらえと言われても、自分で手当てをできると固辞していた。やはり彼女は自分の身体が他の人と違って治りが早いことを知っており、そしてそれを他人に知られるのを恐れているようだね。かなり深く斬られた筈なのに、その傷は翌朝には綺麗に塞がっていた。

 騒動を聞いて伊東が来てしまった。処分された羅刹と、山南の姿を見て伊東はてんぱっていた。そして翌日、彼は13人の賛同者と共に新撰組を出てしまった。その賛同者の中には斎藤と藤堂の姿もあった。……新選組を出てしまった彼らの出番はどうなるんだろうか。

 アバンでは前回のラストシーンが流れていた。つまり、君菊が千姫に風間たちが京に戻っていることを伝えていたシーンね。それで彼女たちも行動を開始するとかそんなことを言っていたかと。
 何をするのかと思ったら、千姫は新撰組の屯所に千鶴を訪ねてきた。そしていきなり自分たちも風間と同じ鬼だと告白していた。それだけでなく、彼女たちは千鶴を迎えに来たと言いだした。
 風間たちも自分たちを鬼だと言っていたけど、千姫は鬼の一族のお姫さまだった。ま、これは予想通りだね。そして鬼と呼ばれる一族は日本各地に存在していたらしい。勢力は東西に二分されているとかそんな話をしていたかと。で、風間とは西の鬼の大きな勢力のことで、東でそれに相当するのが雪村だと話していた。
 自分の姓を言われて千鶴は驚いていた。彼女は自分が鬼であると知らなかったらしい。しかし千姫に思い当たることがあるでしょと言われて、何も言えずにいた。傷の治りが早いこと、真っ先に思い浮かぶのはそれしかないよねー。
 風間と雪村は人間と混じり合っていない鬼の血を引いているとかそんなことも言っていたっけ。だから風間は千鶴を狙っているとも。つまり、純血の鬼同士が混じり合って鬼の子孫を残そうとしていると。声にはだいぶ慣れたのだけど、そういう話をされると風間も攻略対象なんじゃないかと思ってしまう。
 君菊は自分たちなら千鶴を守れるかもしれない、と曖昧な表現をしていた。それだけ風間の力が大きいということなんだろうね。近藤は結局千鶴本人の意思を尋ねていた。そして千鶴の答えは屯所に残りたい、だった。どうするのかなと思っていたら、千姫は千鶴の気持ちを尊重したようで、別れる際に自分たちは千鶴の味方だと言っていた。
 残りたいと言った千鶴に対して、新撰組の中に好きな人がいるのではないか、と千姫は冷やかしていたのだけど、それに対して千鶴は答えていなかった。ま、恋愛なんて雰囲気じゃなかったなぁと思う。それにしても、これまで歴史の流れ通りに進んでいるだけで、主人公である千鶴の影が薄いなと思っていたところにようやく脚光を浴びたというように見えたなー。

 その夜、風間たちが屯所に現れた。それを出迎えたのは山南率いる羅刹隊だった。山南は、自分が正気を戻せたのは、鬼である千鶴の血を飲んだからと気づいていたよね。羅刹化しても意識を保っていられると知った彼は、千鶴に研究に力を貸してほしいと申し出たりするのだろうか?
 羅刹化しても理性を失っていない山南は、以前よりも遥かに剣の扱いも上手いはず。しかし風間たちとは直接対決できなかったような……。というのも、土方たちも少し遅れてそこに参戦していたので。斎藤がいないので、相対したのは永倉だったっけ。
 風間はその場を二人に預けると、一人千鶴の元へと向かった。島田が千鶴を庇って風間に向かうものの軽くあしらわれていた。千鶴が止めなかったら彼は確実に殺されていたのかも(汗) それにしても千鶴って本当に何もできない子だなぁ。あっさり気絶させられてそのまま攫われそうになっていたし。

 度々咳き込んでいた沖田の出番はここではなし。土方は風間と互角に戦っているように見えたけど、これは風間が本気じゃなかったように見えたので複雑だなぁ。刀を折っていなかったら、土方は深手を負っていたのかもしれない。あわや、というときに、二人の間に割って入ったのは意識を取り戻した千鶴だった。小太刀を抜いたのって、これが初めてなんじゃないだろうか?
 ここで土方が千鶴を庇うように抱きしめたシーンの絵がとても綺麗だったなー。そしてそのシーンがちょっと長かったのも良かった。傍から見ると気持ちが通じ合っているようにも見えるのだけど、そういった交流って土方と千鶴には今までなかったからなぁ。しかし、そんな二人の姿に風間は興が殺がれたと刀を収めて去っていった。
 うーん、そして対等な力を手に入れるために薬を飲むという展開になってしまうんだろうか。でもまぁ、話が進んだので今回の話は良かったな。

 そうそう、今回印象に残ったのは、千鶴が隊士に襲われたときに山南までが正気を失ったときのこと。そこで藤堂の顔がうんざりといった表情をしていた。彼は新選組が幕府の下に置かれたことに対して不満を持っていることを千鶴に話していたけど、この羅刹のことにも嫌気がさしていたのかんぁと思った。意味があってあの表情だったとすれば、だけど。

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at 01:37, 真神恵, 薄桜鬼

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薄桜鬼 8話「あさきゆめみし」

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 特に進展もなく、息抜きという感じの回だった。

 今回の見どころは、やはり千鶴の芸者姿になるのだろうか。赤い着物に化粧して、伏し目がちに登場したときの隊士たち、特に藤堂の反応に笑った。普段の姿もあれはあれでいいと思うけどなー。
 というか、お座敷で君菊と土方が美男美女で物語の絵のようだと思った後で、自分を比べていたようだけど、女盛りの君菊と、まだ蕾の自分を比べることはないのになと思った。この頃の適齢期って15、16歳かもしれないけどね。そういえば、君菊は何歳なんだろう? 見た目20代前半に見えるのだけど、まさか10代ではないよね? 千姫は千鶴と同じ歳だと言っていたっけ?

 うーん、進展がないので何を書けばいいのやら。私は隊士服を着た姿が好きなので、今回はそれが少なかったのが残念かな。原田たちもやる気が出ないと言っていた制札の守りの任で、浪士たちとちょっとした騒動があったくらいか……。でもまぁ、この時に隊士の一人が背後からやられて、原田が槍を投げたら顔を隠していた頭巾が取れて相手の正体を見て原田が驚愕していた。振り返ったその顔は、千鶴にそっくりだったから。千鶴にそっくりで、女物の着物を着ている、となると南雲薫しかいないじゃない。でも、顔を合わせたのは千鶴と藤堂と沖田だったっけ? だから原田が間違えてしまうのも無理はないか。
 ま、それで何人かは捕えたので制札を守った報奨金を原田が貰い、そのお金で幹部たちが飲みに行ったという流れとなる。任務中に起きたことを話して言い淀む原田だったけど、千鶴にアリバイを聞いていた。当然千鶴は夜に外出していることもなく、あれは誰なんだということになる。
 しかし沖田や藤堂は薫と出会っているので、それで千鶴ではないと判明するのだけど、そこに斎藤が女物の着物を千鶴に着せてみればいいと言いだして、上記のこととなる。このときの君菊が心得ていると妙に乗り気だったのには笑えた。

 他には前半で、元気のない千鶴を心配して原田がある店で彼らを見つけてお礼を言いに来た千姫に、彼女と会ってもらうよう頼んで団子屋で千鶴と千姫が女の子同士の語らいをするところだろうか。京都に出てから千鶴が同性のキャラと話すのは初めてではないだろうか? ま、普通の会話をしているように見えて、千姫はしっかり千鶴に探りを入れていたね。小太刀も見ていたし。でも、自分に千鶴と会うように言ったのが原田だと暴露するところは好感が持てるな。口止めされていたんだけど言っちゃった、というところの千姫は良かった。また、この後千鶴がお礼を言うと照れていた原田も。
 と打ちながら今気付いたのだけど、千鶴も千姫も名前に「千」という文字が付くんだね。意味のあることなんだろか?

 他には、公式サイトで見たスチルがあったなー。朝食に遅れている藤堂を起こしに行ってくれないかと頼まれて彼の部屋へ行けば、布団を抱いてまだ寝ていた藤堂の姿が。
 ゲームであったんだろうなというイベントでは、お風呂に入って外で髪を乾かしている沖田を、千鶴が叱りつけて手ぬぐいで彼の髪を拭いてやっているところとか。ここでの千鶴はいつもと違って強引だったなー。ずっと控えめなキャラで通すのかと思っていたのだけど、それだけ彼女がここの人たちと打ち解けている、ということなんだろうか?
 門限を越えて帰ってきた永倉、藤堂と後は原田だったかな。それを待ち構えていた土方とひと悶着あったね。飲みに行っていて時間を忘れてしまったらしい。しかし新撰組には局中法度という厳しい決まりごとの数々があって、それで規律を守っていたんだよね。それが組長が破ってどうする、ってな感じだった。しかし、伊東たちが参入してから、古参組への締め付けが厳しくなっていてそれへの不満を率直に言うと、土方はあっさりと永倉に謝罪していた。外聞もあって、より厳しくしてしまっていたそうだ。古参の者には厳しくなったと不平を言われ、新参者には古参の方が待遇がいいのではないかと不平を言われ……。中間管理職の悲哀か(苦笑)

 皆の視線に耐えられずに部屋を出た後、そこにいた土方との語らいのシーンでの千鶴がとても綺麗に描かれていたと思う。ただ、こんな風に落ち着いてじっくりと二人が話すシーンなんて、久しぶり、というよりこれも初めてのような……?
 あと、驚いたのが外に風間たちがそこにいたのを見て君菊が驚いたこと。京に戻っているということではなくて、仲間ではなさそうに見えたことに驚いた。京に戻っていたことを知らないということは連絡を取り合っているのではないってことだものね。しかもそれを君菊は千姫に伝えに行っていたし。
 予想通り千姫たちも鬼の一族で、姫というからには彼女は鬼の一族のお姫さんでトップということかな。なのに風間たちの動きを知らないとなると、鬼も一枚岩ではないということか。そもそも彼らは何をしようとしているんだろう? 薩摩には恩義があるから行動を共にしていると言っていたし、人間と共存していそうに見えるのだけど……。

 2クール以上だったらこういう息抜きの話をもっと描けるのだろうけど、もう折り返し過ぎたので後はシリアス路線でラストまで進むんだろうなー。

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at 23:33, 真神恵, 薄桜鬼

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薄桜鬼 7話「桎梏の運命」

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 辞書で調べたら、桎梏とは手かせと足かせの意で、行動・生活などの自由を厳しく束縛するものだそうだ。

 ……誰のことを言っているんだろう? 普通だったら主人公の不幸な境遇というのを指すんだろうけど、千鶴は父が行方不明なだけで、別に束縛は受けていないんで違うように思える。あの中で該当するのは死んだことにされている山南か、労咳とハッキリ言われた沖田くらいじゃないだろうか?

 今回の話ではここは笑うところなんだろうかと困惑したシーンがある(笑) 健康診断のときのやり取り。それから、他のアニメにはなかったものが描かれていたな。まぁ、エンディングでも沖田のアレ見たときは驚いたんだけど。ツルペタ、もしくは色なしでいいじゃないかというのが私の感想。でも、あれで嬉しがる人もいるんだろうなー。
 とまぁ、そっちのインパクトが大きすぎて、終了直後に感想を書くことができなかった。私にとってはそれくらいの衝撃だった(苦笑)

 ええと、前回は千鶴が風間たちに自分たちのところへ来るように言われていたんだっけ。そこに土方たちが駆けつけて、風間は彼らに千鶴がお前たちにとっては過ぎた女だとか何とか言っていた。千鶴が鬼で、鬼の女は貴重な存在だと言っていた。うーん。単に子孫を残すためという意味なんだろうか。
 戦うつもりはないという言葉通り、彼らは人が増えてきそうになるとあっさりと引いた。しかしあの表現通りに受け止めてしまってもいいんだろうか。いや、どう見ても消えたようにしか見えないもので。風間たちは自分たちを鬼だと言っていたけど、それは単に日本人ではない、ということではないのだろうか?
 困惑している千鶴に土方は何があったのか聞いていたけど、千鶴はそれに応えられないようだった。かなり動揺していたみたいだけど、あの表情は自分が何者であるかを知っていてもものなのか、自分の知らないこと、おかしいなと思っていたことを指摘されたことによるものなのかがわからない。

 時間の流れは思った以上に早いように見える。
 今度は斎藤と一緒に巡察に出掛けていた千鶴は、複数の男に絡まれている少女を発見してしまった。このときの斎藤のやれやれという顔が良かったなー。やれやれと思って放っておけなくてフォローをしてあげるところが更にいい。
 千鶴は思わず少女と男の間に入って止めようとするのだけど、いきり立った男たちに攻撃されそうになったところを斎藤に助けられた。……斎藤は良かったけど、このシーンの千鶴は好きではない。身体が咄嗟に動いたというのだろうけど、自分だけでなく相手の実力も知らずに間に入り、攻撃されそうになったら目を瞑って固まるだけって、どんだけ役立たずなんだ? おまけに助けた少女には自分一人でも大丈夫だったと言われる始末(苦笑) 単にこの少女・千と知り合うのが目的のイベントだというのがわかる。もうちょっと何とかならなかったのかなと思った。
 さて、その千は千鶴が女であることをアッサリ看破しただけでなく、千鶴がフルネームで名乗った瞬間におかしな反応を見せていた。それはつまり、前回風間が言っていたとおり、雪村という姓が鬼である証だったからで、千鶴が鬼であると知ったということなのかも。
 ただ、残念なのはエンディングにてその正体が暴露されてしまっているということかなー。顔を見せないで出てきたときからそうだったのだけど。こういうときは「少女」でいいし、名乗った名前でいいと思うのだけどな。千姫だから普通にお姫さまなんだな、とわかるし、この話の場合鬼側の姫ということになるだろうし、かなりのネタばれじゃないかと思う。風間は女の鬼を貴重だと言っただけで、千鶴しか女の鬼はいないとは言っていなかったので、この推測は外れていないと思う。

 そしてまたもや斎藤の微笑ましいシーンがあったな。自分の男装がそんなにばれやすいものなのかと心配した千鶴に問われて、上から下まで見てニッと笑っていた。つまり、誰が見ても女の子にしか見えないということなんだね。ま、誰がどう見ても男には見えないんだけど(笑)

 千鶴が野菜を洗っていると、ブツブツ言いながら伊東が通りすぎようとした。聞けば健康診断だという。担当医師が松本良順と聞いて、千鶴は自分も健康診断を受けに行くと走り去ってしまった。……伊東って千鶴のことを嫌っていたんじゃなかったっけ? 最初だけで、今は普通に仲間として接しているということなんだろうか。
 しかし千鶴ははしゃいでいる一部の隊士に苦笑していただけで、実際に健康診断を受けていたのではなさそう。そして松本に衛生状態がすこぶる悪いと叱られたこともあって、近藤は隊士たちに掃除をすると命じていた。
 しかし布団を叩いたときの埃にひ〜〜っと思った。よくまぁあんな布団で今まで寝ていたもんだな……。つうか、本当は布団って叩いちゃ駄目なんだけどね(汗)

 その後だったっけ。ある一室で千鶴は近藤と松本と話していた。松本は千鶴の父と仲が良かったらしい。しかし彼にも綱道の行方は分からなかった。そして気になることも言っていた。
 幕府の命によって変若水という、飲んだ者の治癒力を高めて力を増す薬を作っていたのは事実であること。その後に綱道が行方をくらましたのは、彼の良心のためではないかということ。そして彼は向こう側の人間となっているかもしれないということ。現時点で考えられるのはそれくらいだったようだ。
 この時の会話で、初回に出てきた白髪化した隊士たちのことは「羅刹」と呼ぶものだということが判明した。

 登場回数が増えてきた風間、今度は屯所内にまで姿を現して千鶴に会いに来ていた。そして彼は千鶴が綱道を自分の父だと言うのを聞いて「なるほど」と言っていた。彼にはそれで全てが分かったということなんだろうか。この反応から察するに、綱道は千鶴の実の父親ではないと考えられるね。
 そこへ土方・藤堂・原田が現れて千鶴を守ろうとしていた。しかし風間は目的はやりあうことではなく他にあると言ってあっさり立ち去った。またもや姿を消して。
 そして去り際、彼は千鶴に綱道は自分たち側の人間だと告げていた。自分たちの側というと、鬼側であって薩摩側ということではないんだろうな。こちら側の人間と言ったということは、風間は綱道とすぐに会える場所にいるということなんだろうか? あれ? でもそうなると、雪村の姓が鬼の証と言っていたあの話と矛盾するのではないだろうか?
 また、風間は土方たちに人間を鬼に作り替えるのは止めろと警告していた。まぁ、羅刹って鬼のことなんだけど、風間がそう言うということは、彼らの身体能力は人間を遥かに上回っているということになるよね。千鶴たちの前から消えたように見えたのも、あれは単に跳躍力が高くて遠くに飛んだだけなのかもね。しかしそんな輩とただの人間である新選組が戦えるとは思えない。だからオープニングであるように土方たち攻略キャラが変若水を飲んで羅刹化する、という展開になっていくんだろうね。その頃には山南による改良で更に副作用が小さいものになっているのかな。そこが心配。

 そういや近藤は松本には山南が生きていることを教えていたな。薬の開発を止めるようにとも言っていたと思うけど、近藤は幕府の命令だからと言葉を濁していた。ま、山南は命令があろうとなかろうと薬の開発にのめり込んでいそうだけど。更に山南は近藤に、羅刹化した者たちで編成された隊に対して「羅刹隊」と名付けてはどうかと提案していた(汗)

 今回隊士で気になったのは沖田と藤堂。
 沖田は咳の回数も増えていて、次に何らかの任務があったとしてももう剣士として戦えないんじゃないだろうか。千鶴は咳こんで血を吐いているところとか、松本から結核であると沖田が言われているところをしっかり見ていて口止めされていた。でも、何かの拍子で土方に言いそうだなー。そうそう、沖田はこの病気のために変若水に一番手を出しそうだな。だって飲んだら結核なんてすぐに治ってしまうだろうし。それを思って山南は彼に飲んでみたらいいと勧めそう……。
 藤堂は、別に体調がすぐれないワケでなく、新選組が変わってしまったことに対して不満を持っていた。まぁ、時期的には伊東とともに抜ける頃だしね。史実通りになるのかな。ま、京都の治安維持のための新選組だったはずなのに、今ではすっかり幕府、会津の家来になってしまっているものね。自分の理想と離れてしまってはモチベーションも下がるのは仕方がないのかも。

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at 23:00, 真神恵, 薄桜鬼

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薄桜鬼 5話「相克せし刃」

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 今回の絵は綺麗だった! まずはそれに尽きる。毎回こうだったらいいのに……。

 今回は新選組内のお話だった。ついにというかとうとう伊東が出てきた。5話目で出てきたということは、藤堂が新選組を離れる→戦死まで描かれるのだろうか? 彼は攻略キャラだよね? あー、でも1話見たらどうやら土方ルートらしいから、そこまで描かれないのかな……。いやでも新選組と戦って死ぬので話を進めるのならそのエピソードも入りそうだしなぁ。いつの間にかいなくなっていた、なんていうのは不自然だし。それとも、史実に沿うのは最初だけで、後はオリジナルになっていくのかな。などと、伊東という名前が出ただけでそこまで考えるのは考えすぎかな?(笑)

 まぁ、ともかく藤堂は隊士を増員するために江戸へと旅立った。その直前、彼は千鶴に江戸の彼女の家を教えてほしいと申し出てきた。江戸に行くついでに父親のことを調べてくれるらしい。なんか、具体的なエピソードがなかったので、父親捜しを諦めていたのかと思ってしまったよ。

 OPでのみ見ていたあの薬がとうとう出てきた。山南が改良を加えたと部屋にやってきた沖田に話していた。しかしまだ実験はしていないので、その薬の副作用がどうなるのかは不明らしい。……話の流れから、これは山南が自分で飲むことになるんだろうなと思った。使い物にならなくなった腕をずっと気にしていたし。
 山南は、そうなってからどんどん皆とコミュニケーションをとらなくなってしまい、隊士たちからも避けられいたらしい。自ら孤立していくとは、これはますます悲劇的な結末を迎えるようなものではないか。沖田が部屋に来たのは、彼と酒を飲むためだと言っていた。しかしその前に彼は山南が薬を飲んでしまったら、自分が殺すようなことを言っていた。

 そして伊東が新選組にやってきた。それを見ていた原田と永倉は快く思っていないのは明らか。人が増えれば軋轢も増えてしまうもんなんだよね……。というか、この伊東、ちょっと変。何あの口調は(汗) 伊東が容姿端麗だったというのはよく知られている話ではあるのだけど、あれは容姿端麗というのか? パッと見て私が抱いた印象は「気持ち悪い」だった。言葉を発する前からそう思い、口調を聞いてげんなりした(苦笑)
 伊東が来たことによって山南の立場はますます悪くなっていく〜。土方・沖田・原田・斎藤・永倉は山南を心配していたけれど、近藤が伊東に心酔しているのでどうにもならないと不満を口にしていた。

 伊東がやってきた宴(?)の席にお酒を温めていた千鶴に、土方が藤堂からの知らせを伝えていた。彼女の父は江戸には戻っていないというもので、何かあればまた藤堂が報告してくれるだろうと言っていた。
 井上によると、千鶴が新選組に来てから既に一年以上経っていたらしい。一年経っても何の手がかりもないなんてなぁ。話が全然進まないんじゃないだろうか? それにしても、彼女が初めて土方たちと会ったのが15、6歳だったとして、彼らが史実通りの人生を歩むなら彼女も同様に歳をとっていくんだよね。そしたら20代に突入していくんだなー。この手のゲームでヒロインがそこまで歳をとるというのは珍しい、というよりも初めてなんじゃないだろうか?

 最初の頃は自分にできることをしたいと考えていた千鶴は、今ではすっかり家事を任されているように見えた。そして洗い物をしているときに伊東が彼女の元にやってきた。どう見てもバレバレなのだけど、彼女の男装はこれまでバレていなかったらしい。しかし伊東はそれに気づいて彼女に近づいていた。……どう見ても女に手を出そうとしているようには見えない。邪魔もの扱いなのかな?
 すぐに沖田が現れて、刀を伊東に突き付けた。と思ったら、刀で花を斬って、それを渡そうとしたという演出だったらしい。どう見ても彼が千鶴に害を及ぼそうとしていたのを助けた以外のなにものでもないのだけど。皆、本当に千鶴を大事にしているんだなぁ。
 それにしても、伊東は今度も千鶴に対して悪意のある行動を取るのだろうか?

 深夜、千鶴は眼を覚ました。着替えて外を窺うと、山南が廊下を歩いていてそのまま外へ出て行ってしまった。こんな深夜にどこへ行こうというのだろうか? そして千鶴はその疑問に素直に従い彼の後を追いかけた。追いかけたが途中で見失ってしまう。仕方なく屯所に戻って、山南の部屋を覗き見る。しかし彼はまだ戻っていなかった。戻っていなかったが、机の上に赤く光る液体の入った壜が置かれていて、彼女はそれが気になるようだった。
 するとそこへ「貴女でしたか」と言って山南が千鶴の前に現れた。彼は千鶴を追いやることもなく、部屋に招き入れた。そして千鶴が気にしているのに気づいて、その液体が何であるのか説明してくれた。
 赤い液体はオチミズという名前だった。「変若水」でいいんだろうね。若返りの薬……ではなさそうだなと思っていたら、山南はどういった効能があるものかまで説明しだした。それ、彼女には秘密にしておくのではなかったんだろうか? ともかく変若水は筋肉を増強して回復力を高める薬で、しかもそれを作ったのは千鶴の父だったという。それを飲んだ者がどうなるのかは、既に見たでしょうという彼の言葉に、千鶴は京都に着いたばかりの頃に見た、あの白髪化した隊士のことを思い出した。
 素晴らしい効果はあるが、その代わりに理性を失う化物になる薬。それを作ったのは千鶴の父で、作らせたのは幕府。新選組は効果を調べるための実験場でもあった。初めて聞く話に千鶴は愕然としていた。そりゃそうか。ずっと捜していた父親が、人を人でなくす薬を開発していたんだものね。
 綱道が行方不明になった後、残された書物から山南が改良したらしい。机の上に置いてあったのはその改良版だった。千鶴は、それを山南が飲むつもりだと察し、止めようとした。しかし剣がもう持てない上に、伊東というブレーンまでいて、お役御免になったという山南は、それを飲めば腕が治るかもしれないのだと返していた。
 皆は剣が扱えなくなっても優しい山南が好きなのだと千鶴は必死に止めるのだけど、山南にその言葉はまったく届いていなかった。そして彼はとうとう変若水を口に含んでしまった。

 効果はすぐに現れた。うずくまる背に手を置こうとしている千鶴に、山南は離れるように言っているようだった。それはまだ残っていた理性を総動員させた言葉だったのかな。困惑する千鶴の前で、山南の髪が白くなっていき、彼女が呼びかけた自分の名前が聞こえたから、とは思えない表情で山南は彼女を凝視した。その顔は、とても理知的とは言えないものだった。そして山南だったモノは、唸り声を上げると片手で千鶴の首を絞め始めた。

 ……この状況下でどうやって千鶴は助かるんだろうか? いや、あれだけ騒いでいたら皆起きてくるか。手練ればかりだものね。OPで見る限りでは変若水を飲んだ土方は理性を失っていないようだけど、それは完成品を飲んだからになるのかな。
 山南は、あのまま化物となって沖田にとどめを刺されるんだろうね。それとも、死の間際になって山南は意識を取り戻して死んでいくのだろうか。予告ではせき込む沖田の絵もあったし、これからは悪い方向へと向かっていくんだろうね。
 ところで、ようやくゲームオリジナルの設定が出てきたのはいいけど、このまま恋愛方面にはいかないで話を進めて行くのだろうか? 取り合えず、五稜郭の戦いまでもっていくのは無理だろうけど、キリのいいところで終わらせるにしても、更に恋愛のエピソードを絡めるなんて難しいのではないだろうか?
 あと、隊服姿をもっと見たいなぁと思う。今回は最初の方で斎藤が着ていただけだからなぁ……。

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at 01:54, 真神恵, 薄桜鬼

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薄桜鬼 3話「宵闇に咲く華」

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 DVDはどうやら全6巻だそうで。……1クールしかしないのかとガッカリした。ゲームを1クールで纏めるなんて至難の業といよりどだい無理な話だと思う。つまり、半端な終わり方をされて終わり、ということなんだろうか? それとも、DVDの売上次第で次期が決まる?
 ま、確実なのは買う気が無くなってしまったということ。全巻購入特典には新作のDVDがつくとか掲載されていたけど、1枚に2話しか収録しない売り方がなー。PS3でゲームソフトを出すんだったらブルーレイ化してもよさそうなのに。画質にこだわるならやっぱブルーレイだしね。仮に出たとしても、ブルーレイで1枚に2話だったら話にならないんだけどさ(苦笑)

 伝令に千鶴が走る。走る。まだ走る。まだまだ走る。そんな感じの冒頭だった。そしてその間に奮戦する隊士たちが描かれていた。
 女性向け恋愛シミュレーションゲームなのに、池田屋事件の描写はちゃんと描かれていたと思う。血痕があちこちについているし、隊士たちも返り血を浴び、怪我をし、死者も出て感心して見ていた。しかし、時代物を見ていつも思うんだけど、3人以上斬っているというのに刀が綺麗なままというのが気になる(笑) あれだけ斬りまくっていたら油でベトベトになっていそうなのになー。まぁ、実際の剣劇を見た人なんて今の世に誰もいないから仕方がないのかも? というか、そういう事を突っ込まないのがお約束なんだろうな。

 さて、長州の過激派との戦いの最中に、沖田と藤堂はある一室を覗いてみた。そこには外の騒動を我関せずとばかりに眺める二人の人物がいた。
 その頃、千鶴はようやく土方たちの元に辿りついて、本命は池田屋であると伝えていた。思えば彼らが到着するまで、少人数で近藤たちはよく持ちこたえたものだなぁと思うよ。

「君が引くなら、むやみに命を奪うつもりはありません」
 藤堂が相対した相手は戦う理由がないと言った後でそう告げた。しかし血気盛んな10代にそんなことを言っても逆効果ではないだろうか? 案の定、藤堂は彼を長州藩士だと思って、攻撃を仕掛けるのだが、あっさりと負けて気絶してしまった。額に強烈な一撃を喰らったのだから脳震盪を起こしても仕方がないかー。しかし相手が剣士でなくて良かったよ。いや、そもそも彼は戦うつもりがなかったので手加減していた、ということなんだろうか? 見かけによらずの丁寧語が意外だった。
 長州藩士でないなら必然的に薩摩藩士ってことになる……けど、何で標準語を喋っているんだろう?? となると薩摩藩士でもないってことかな? 新選組は東から来たのであれでいいんだけどー。

 一方、沖田はもう一人と戦いを始めていた。しかし斬りかかる沖田に対して相手は余裕の表情を崩していなかった。しかも鞘で攻撃を止めていたし。沖田は確か、隊で一、二を争う剣の腕ではなかったっけ? そんな彼の攻撃が全くきかないなんて、相手が更にその上を行くという剣客であるということ。
 そして……ああ、やっぱりあったのかこのイベント(苦笑) ま、物語なんで仕方がないんだけどさ。吐血してしまったことで沖田は更に不利な状況のようだった。気になったのは、剣を収めた風間に対して沖田が「僕は役立たずなんかじゃない」と言っていたこと。史実の彼に関しては晩年の事しか知らないので、どうしてそんな事を言うのかがわからなかったな。幼少時代に何かトラウマがあるってことなのかな。

 ところで、今回大いにガッカリしたことがある。EDに出ている隊士たちのライバル的な描かれ方をしていたキャラが登場してくれたのだけど、声にガッカリした。え……と聞いた瞬間に思った。前回の予告のときにも聞いたけどさ、絵と声のイメージが合っていないなと。何というおじさん声なんだろうかと思ってしまった。敵キャラは攻略対象かどうかは不明なんだけど、一気に冷めてしまったなー。もっと冷徹な声が良かったと個人的には強く思う。もう一人は可もなく不可もなく。
 後の二人はどうなんだろう? 沖田と一緒に描かれていたのは女の子のようにも見えたけど、沖田と相対するんだったら違うんだろうね。いくら沖田が病に冒されていくとしても、女の子が剣の相手が務まるとは思えないから。原田の相手もなー。槍に対して銃なんで戦えるのかなと心配。

 ようやく到着した土方の面々は、裏手から表からと池田屋に入っていく。そして千鶴も中にまだ怪我人がいると聞いて飛びこんで行った。いやいやいや、それはいくらなんでも無鉄砲だろう(汗) 幸い、彼女が襲われたのは最初だけで、斎藤のおかげで事なきを得たけど。
 沖田が血を吐いたと聞いた千鶴は、すぐに彼を見つけた。風間は相変わらず静かに佇んでいて、沖田が勝手に自滅していっているようにしか見えない様子だった(汗) 沖田の名を呼んだ千鶴に気付いた風間は、彼女に剣を向けるが、それを沖田が庇っていた。ここのシーンが今回の話で一番好きだなと思った。結局、風間はもともと新選組を踏み込ませるのが目的だったようで、あっさり引くと窓から外へ出て行ってしまった。ま、この頃の建物って低いから、二階から飛び降りても全然問題なかったんだろうね。

 帰還する前に、千鶴が沖田にどうして自分を庇ってくれたのか、と尋ねていた。邪魔をしたら、足手まといになったら殺すよと何度も言っていたものね。でも千鶴は前回、外出できるように取り計らってくれる事になったときに、沖田がその言葉を言ったときに満面の笑顔で「ありがとうございます!」って言ってなかったっけ? 沖田の言葉が本気ではないと知っていたのではなかったの? 単に有頂天になっていただけ?

 新選組は現代では人気者ではあるけど、当時は疎まれていた存在だった。しかし、池田屋襲撃の後に屯所へと戻る彼らを見る町人たちの目は恐ろしいモノを見るような目のみで、疎まれているとまでは言えなかったな―と思ったら、後日にそれを表す描写があった。史実に沿って進んでいる? となると、五稜郭の戦いまでこのお話も続いているということなんだろうか。だとしたらやっぱり1クールだけではとてもじゃないけど無理だよね。どうするんだろ? 最近では普通になってきている時間をおいた後に2期をするという展開になるんだろうか。……だとしても、また全6巻の各巻2話収録なんだろうなー。

 食事だけでなく、巡察だけでなく、軍議にまで千鶴が同席しているよ。車座で隊士たちが座っていたときにも一緒になって座っていたしな。土方も何も言っていなかったし。あの伝令と傷の手当てをしたことによって、新選組の一員になったということなんだろうか?
 そして怪我をした彼らは土方の実家で作ったという薬を飲まされていた。山南も怪我は治ったらしいのだけど、飲むように言われてちょっとだけ反論していた(笑) 一気に和やかな雰囲気になってしまったな。

 千鶴は毎回巡察についていくワケではなかったらしい。その、ついて行かない日に、土方が何故か原田たちと同行するように指示していた。最初は彼女がいない間に何か言えない話をするのかと思っていたのだけど、単に伝令に走り傷の手当てを手伝ったらしい彼女へのご褒美をあげたかったらしい。途中で合流した永倉にこんなに道草をしてもいいのか、と尋ねられた原田が土方の指示なんだと答えていた。
 この日は祇園祭があったから、だから土方は原田に同行するように言っていたんだね。彼女は京へ来てからそんな風に過ごす時間なんて皆無だったものね。

 その後、会津藩から正式に出陣の要請が来たと近藤が言っていた。禁門の変かー。やっぱり幕末はいいなぁと思った。喜び勇む藤堂だが、怪我人はダメと山南に言われて、それを言われて笑っている沖田にキミもだと言われ、二人して溜息をつく姿が面白かった。それにしても、メインキャラたちはあんなに煌びやかなのに、他の面々がパッとしない顔だったのが笑える。いやまぁ、メインキャラじゃないからなんだろうけどさ。差がありすぎるなと思った。
 そして千鶴も同行してほしいと言われていた。人でが足りないから一人でも多く人数がほしいということだったんだけど、無理強いではなくて決めるのは千鶴自身だと言われて本当に1話に比べて随分待遇が変わったなぁと思った。
 千鶴がそうやって新選組に溶け込んでいく中、部屋を出た山南は、左腕を見て辛そうな顔をしていた。やっぱりもう剣が使えなくなったんだねー。

 OPについて書き忘れたことがあった。EDを見るとOPのスタッフがテロップにあったんだけど、なるほどと思った。何かというと、どうもね、何度も見たような構図だなーと思っていたのよ。大張さん。この人が参加しているOPには毎回必ず描かれているものがあって、それがこの薄桜鬼にもあったんだよね。正直、ワンパターンなので止めたらいいのにと思ってしまった。いや、もう10年以上そんなOPばかりやっていると思うので。
 えーっと、最初にやや右上を見ている感じの土方の顔だとか、後半での風間と土方が戦っているところとか。近づいていくところなんて、そんな描き方しなくても普通に間合いを詰めればいいじゃないかと思うよ。人だろうがロボットだろうが全く同じというのがなぁ。気になっていたことが分かってスッとしたー。

 ……長文にするのは止めようと思っていたというのに、一度見ただけでこんなにズラズラ書いてしまった。ま、それだけこの作品が気に入ったということかな。この時間に放送してくれると、終わってすぐに感想が書けるのでいいね。しかしまだゲームを予約するのは躊躇っている。だって、どこにもフルボイスだと書いていないんだもの。買ってそうじゃなかったら嫌だもの。

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at 01:44, 真神恵, 薄桜鬼

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薄桜鬼 2話「動乱の火蓋」

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 あー……うん。皆、千鶴に甘いなぁと(笑)

 ちょっとご都合的だなと思うところもあったけど、保存は確定だな。保存どころか買ってしまおうかなとさえ考えている。でも……DVDしか出ないみたいだね。最近はブルーレイを買うのが普通になってきているので、もうちょっと考えておこう。保存する場合もディスクはブルーレイって考えていたので、これはかなり残念だなと思う。

 ただ、2話目にして早くも作画が荒く感じられたな……。

 前回は山南が怪我をしたという知らせが入ったところで終わっていた。本人は最初、大丈夫みたいなことを言っていたような気がするけど、皆と離れたときの顔を見れば剣が持てなくなるようにしか見えない。しかも彼は皆と食事をとらないだけでなく、口にしていないらしい。また隊士たちが剣の稽古をしているときも柱の陰からジッと見てる日々を送っているし……。

 千鶴が新選組に捕らわれて半月が経っていたらしい。時間経つの早いなーと思った。そして彼女が隊士たちと食事をとるのは普通になっていた様子。しかし留守にしていた土方はそれを知らないので、当然勝手に部屋を出て食事を一緒にとろうとしている千鶴に対して詰問するのは当然の流れだね(苦笑)
 しかしここで藤堂や永倉、原田が自分が誘ったんだと庇い始めた。仲間の様子に土方も食事だけ一緒にとることを認めた。というよりも、すっかり馴染んでいる様子の彼らに譲ってあげたように見えたね。実際、彼女はこの半月間逃げようとしなかったというのも大きいのかも。
 しかし食事を一緒にするだけでなく、千鶴は炊事場にも顔を出していた。こうやってどんどん新選組の一員となっていくんだろうね。最初、私は千鶴がおさんどんもするのかと思っていたけど、ここは当番制らしい。ま、男所帯の食事を一人で作るってのも大変そうだしね。
 自分に何かできることがあったらやりたいと言う千鶴は、誰が持っていっても食事をとらない山南の世話をしたいと切り出した。そこへ現れた土方は、またもや千鶴に食事を一緒にとること以外は許可していないと言いだした。しかしこれもまた、藤堂たちの援護によって、彼女は希望通りに山南の食事係になることができた。
 彼女が持っていった食事はおにぎりが三つとお味噌汁。右手しか使えない山南を気遣ってのことだけど、山南はそれを同情されているんだと思ってしまった。千鶴がこれなら箸を使わなくても食べられるからと説明したのに対し、彼はいかにも自分を気遣っているからと取れるけど、本当は千鶴が自分の居場所を得たいだけじゃないのかと冷たく返していた。
 山南の言葉に千鶴は素直に肯定していた。だからなのか、その後山南は膳を持って皆のところに現れた。食事は大勢でした方がいいからと言って。藤堂たちだけでなく、山南も甘いなぁと思った(笑)

 食事以外にも、彼女は洗濯もするようになっていた。その傍で斎藤が剣の練習をしていたのだけど、最初見たときは彼が千鶴をチラと見ているんだと思っていたら、千鶴の視線を感じてのことだったらしい。そして彼女は父親を捜しに外に出たいと申し出ていた。
 小太刀を差していたのは見せかけ出なく、彼女は道場に通っていたらしい。そして多少なりとも使える様子。それだけでなく、腕を見ると言った斎藤に対して、彼女は斎藤に攻撃が当たると思っていたらしい。つまり、そう言える程度には実力はあるということなんだね。しかし斎藤は居合の達人なので、切りかかったときに何が起きたのか千鶴はわからない様子だった。しかし、斎藤は彼女のその一撃で見回りに連れていけるレベルの腕だと褒めていた。
 彼の口添えもあってか、土方からも外出の許可を得ることができて彼女は沖田と共に行動していた。最初はちょっとヒヤッとするよなことがあったけど、外出する機会が増えて他の、新選組以外のキャラたちと出会っていくんだねー。

 さて、最後の方はいよいよ池田屋事件へと話が向かうんだけど……沖田のイベントが起きてしまうんだろうか。史実は違うし、色々とおかしいんだけど池田屋で沖田が吐血ってのは物語でよく描かれているシーンだしね。どうなるんだろ?
 というか、新選組最盛期の始まりだね。しかし普通に話が進んでいるだけで、恋愛のれの字もないんだなぁ。まぁ、最初はそんなもんかな。新選組、やっぱり好きだなーと思った。

 あ、そうそう。斎藤に剣術の実力を見てもらった後に、妖しい表情で沖田が足手まといや邪魔になったら「殺すよ」とまた言っていた。毎回この発言があるんだろうか? そして毎日言われているんだろうか。それに対する千鶴の反応が、満面の笑みでお礼を言っていたのに和んだ(笑) 彼のそれが口癖だと認識しているってことなんだろうねー。
 また、前回書き忘れたことがあった。OPの最後に折れた刀と額あてが描かれているけど、何やら不吉に思えてならない……。

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at 01:17, 真神恵, 薄桜鬼

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薄桜鬼 1話「雪華の都」

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 今期で一番期待しているのは「おおきく振りかぶって」だ。そりゃもう当然でしょう。他に何があるというのだ? では次に期待するのは? ……と考えて思い浮かぶのは「けいおん!!」かな。というワケで、この作品は三番目に期待していることになる。というか、アニメになるって知ったのは3月に入ってからだったんだよねぇ。どこで情報仕入れたのかは忘れたけど。
 うーん、ついにアニメになってしまったかと思ってしまったなー。恋愛シュミレーションってネオロマンスシリーズ以外は「ときメモGS」しか知らなかったんで、売れると知ると類似品を出すとこ多いなーなんてレベルで考えていたんだよね。気がつけばこれ系のゲームがたくさん出て驚いたよ。

 とはいえ、私の認識レベルは「名前だけ知っている」という程度。ただね、絵はすごく好みのものなので、うっかり手が出そうになっていたのは確かなところ。しかしネオロマンスシリーズだけでも手一杯なんで、他のゲームは無理だという理由で買っていなかった。最近DSで出ていたのでちょっと見に行ったけど、それでも止めたかなー。思わず買いそうになっていたのは「FF3」だったけど(笑) 1〜3ってしてなかったから。
 新選組は私も例に漏れず好きなもので、それだけでも買う可能性はあるんだよね。ところが、6月にPS3版が出るらしいので、そっちは買っているかもしれない。キャスティングでは申し分ないので、後はこのアニメを見て決めようかなと考えている。PS3なんで当然フルボイスだろうし。

 冒頭、浪人に追われているのは主人公の雪村千鶴。あわやという時に、彼女は新選組の隊士に助けられる。しかしその隊士の様子がおかしい。髪は白髪だし、目は赤いし。それだけでなく、口から涎を垂らしているし、表情もとても正気であるとは言えないものだった。おまけに彼女を追いかけていた浪人の一人は既に死んでいるのに、死体に対して刀を突き刺していてとても残酷だった。もう一人の浪人も抵抗していたけど、刀を歯で噛み砕いた隊士に戦慄していた。その浪人も、あれ、具体的な描写はなかったけど、どうやら目を突かれていた様子(汗)
 千鶴は物陰に隠れていたけれど、隊士は彼女をすぐに見つけて襲いかかろうとしていた。そんな彼女を助けたのは同じ新選組隊士の斎藤一だった。次に現れたのは沖田で、最後に土方が「逃げるのなら殺」と言って、千鶴に剣を突き付けた。

 ここからOPに入るんだけど、まず絵が綺麗だった。見たことのある絵だなと思ったら、キャラデザはやっぱり中嶋敦子さんだった。それだけで嬉しいと思った。歌もなかなかいいね。
 最初に出てくる5人が攻略キャラなんだろうか? でも描かれ方を見ると恋愛の話にちゃんと持っていくのなら、土方ルートになるのかなぁ。手を握り合うところが意味深だなぁと思った。仮にゲームを買うとしたら、私も土方を真っ先に攻略すると思う。史実でも一番好きなのは土方さんなんで。
 しかしOPで既に多くのネタばれしちゃっているね。仕方がないのかもしれないけど。あと、歌詞に「鬼」を入れているのは作品を意識してのものなのかなー。

 あの赤い液体を飲むことによって、新選組の隊士たちは人以上の力を手に入れるということかな。そして、作中で「失敗作」とか「可哀そうな人」と言っていたことから、成功する確率は低いもの、というかまだ実験段階のようにも思えた。仮に成功したとしても、寿命を縮めるとか? また、戦後も生き残っていた斎藤一はこれを飲まない、なんて展開なんだろうか? というか、鬼の副長と呼ばれる土方が強いのは、それのおかげ、という話だったらちょっと嫌だな。
 敵も出てくるようで。OPを見る限りだと、白髪化した土方と対等の力を持っているということかな? 千鶴の他に出てくる女性キャラの一人で、どう見ても芸妓な彼女は明里なのかなー。この作品では「さんなん」と呼ばれているんだね。彼の脱走は……新選組の話がメインではないので出ることはないかな? ということは、明里ではない??

 ゲームのアニメ化なので、これもまただいぶ端折られて放送されるんだろうなぁ。でもまぁ、未プレイの人間にはどこがどうなのかわからないと思うけど。知らない人間にもここは唐突だ、なんて思わせるような話の展開は絶対に止めてほしいと思う。せっかく絵が綺麗でも、話が良くなければダメだもの。

 EDの絵も綺麗だけど、今度は攻略キャラに対してそれぞれ戦う相手が決まっている、ってことなのかなー。

 千鶴が江戸から京都まで男装してやってきたのは連絡が途絶えた父親を捜すためだった。捕えた彼女の処遇をどうするのかと話していた土方らは、話を聞いて父親が見つかるまでは新選組が彼女を保護すると申し出た。というのも、彼らは千鶴の父・雪村綱道を知っている様子。彼女が娘だと知ったときの土方の表情が気になるな。蘭学博士と言っていたことから、あの白髪化と関係があるんだろうね。
 この話は、その白髪化して凶暴化する液体のことを千鶴が知って、それで……どうなるんだ? 中身は変わっても、彼らは史実通りの死を迎えるんだろうか? 恋愛要素を抜くとどうなるのかよくわからないなー。まず、その薬を飲ませないようにするのかな。後は全部で何話あるか、というのが知りたい。

 キャラに関して思ったことは、沖田の「殺すよ」は口癖なのか、ってことくらいかな。後は、屯所での皆がアットホームなのがいいな。言いだしっぺがやるんだ、と言われて苦虫をかみつぶしたような顔の土方も良かった。OP・EDの映像には出ていてまだ出ていないキャラがどう話に絡んでくるのかが楽しみな作品だな。
 あ、そうそう、私の中で印象的だったのは、沖田が華奢な少年に描かれていないこと。これだけでポイントは高いよ。何でどこもかしこも沖田をそんな風に描くんだろうね。実際は美よりも醜に近いみたいなのに。いっそ、あの唯一残っていたという絵の通りにしたら面白いのに、と思う。

 最後にかなり不愉快に思ったことを一つ。アニメの新番組を紹介する番組があったのだけど、この「薄桜鬼」の紹介のナレーターが不愉快だった。何がというと、「レキジョも〜〜の作品」と説明されていたから! 納得するとか満足するとか頷けるとかそんな言葉が入っていたと思うんだけど、ふざけるなと思ったんだよね。
 新選組を取り扱っていても、あんな薬とか凶暴化するとかの独自の設定を加えた時点でそれはもう完全に別物だと思うのよ。おまけに雪村千鶴という少女が、新選組の隊士たちと恋愛をしたなんて事実もないし。だからレキジョは関係ないだろうと。そもそも、私は少し前に出てきたこの「レキジョ」という言葉が嫌い。
 レキジョ=歴女=歴史好きな女性という意味らしいけど、わざわざそんな言葉を作るなと言いたい。そんな言葉が出る前から歴史が好きな女性はいるんだよ。ひとくくりにするような言葉を作るなと言いたい。史跡に訪れる人もずうっと前からいるというのに。しかも、その言葉を使う時に対象とされるのが、俄かファンのように見える人というのも嫌だ。本当、マスコミって……と思う。
 私のように昔から普通に歴史が好きな人って同じように思っていると思うのだけど、どうだろう? というか、歴史に好きも嫌いもないと思うよ。興味があって当然、知っていて当然だし。詳細は知らなくても概要くらいは知っていて当たり前だと思うんだよね。自分って何って思ったことがある人ならば。後は、自国のことを知らない、なんてあってはならないことだし。

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at 23:42, 真神恵, 薄桜鬼

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